JPH0516594Y2

JPH0516594Y2 -

Info

Publication number: JPH0516594Y2
Application number: JP9453288U
Authority: JP
Priority date: 1988-07-19
Filing date: 1988-07-19
Publication date: 1993-04-30
Anticipated expiration: 2003-04-30
Also published as: JPH0217770U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は冷却コンテナに用いられる温度表示器
に関する。

（従来の技術）一般に冷却コンテナは、第２図に示すように断
熱箱体１とこの断熱箱体１の前面に設けられた開
閉レバー２ａを有する断熱扉２とを備えており、
断熱箱体１の底面には移動のためのキヤスター３
が取り付けられている。断熱箱体１の前面には庫
内（冷却コンテナ内）の温度を示す温度表示板が
挿入されるポケツト部４が取り付けられている。

ポケツト部４は第３図ａに示すように上端部が
開口されている。温度表示板５は第３図ｂ及びｃ
に示すように長方形状の板体５ａで構成されてい
る。

この板体５ａは、例えば、第３図ｂに示すよう
に２枚用意され、それぞれ表面及び裏面に赤色、
緑色及び白色、青色が着色されている。そして、
赤色は非冷仕様（非冷温度）、緑色は冷蔵仕様
（冷蔵温度）、白色はチルド仕様（チルド温度）、
青色は冷凍仕様（冷凍温度）に対応している。

これら温度表示板５をポケツト部４に挿入した
際には、下側半分がポケツト部４にかくれ、上側
半分がポケツト部４から突出する。従つて、温度
表示板５の着色面（コンテナの前面側）によつて
冷却コンテナ庫内の温度を表示することができ
る。

一方、第３図ｃに示すように板体５ａを４枚用
意して、それぞれの表面に赤色、白色、緑色、及
び青色を着色するようにしてもよい。

（考案が解決しようとする課題）ところが、上述の温度表示器の場合、冷却コン
テナに多数の温度帯が設定される場合、例えば、
上述のように４つの温度帯が設定される場合、少
なくとも２枚の温度表示板が必要となる。その結
果、部品点数が多くなつてしまい着色作業も面倒
となる。

また、一般に複数の温度表示板はすべてがポケ
ツト部に挿入され、表示しようとする温度帯を示
す温度表示板が前側にくるように配置されている
から、複数の温度表示板を挿入するためにポケツ
ト部が大きくなるという問題点もある。

（課題を解決するための手段）本考案によれば、断熱箱体の前面に断熱扉を備
える冷却コンテナに用いられ、この前面に設けら
れ、上端が開口されたポケツト部と、このポケツ
ト部に挿入した際、上記の開口部より突出する大
きさの板体とを有し、この板体はコンテナ内温度
に対応して複数の領域に色分けされており、この
板体をポケツト部で保持して、上記の領域色でコ
ンテナ温度を表示するようにしたことを特徴とす
る温度表示器が得られる。

（作用）本考案では、板体をコンテナ温度に対応して複
数の領域に色分けしたから、即ち、板体の表面及
び裏面を複数の領域に分けて、それぞれ異なる色
で着色したから、一枚の温度表示板で表示する温
度帯を多くすることができる。

（実施例）以下本考案について実施例によつて説明する。

第１図ａに示すように上端部が開口されたポケ
ツト部４が冷却コンテナの断熱箱体（図示せず）
の前面に取り付けられている。

一方、第１図ａ及びｂに示すように長方形状の
板体６ａの表側（一面）及び裏側（他面）はそれ
ぞれ上側の第１の領域と下側の第２の領域（第１
の領域と第２の領域とは同面積）に分けられてい
る。そして、表側の第１の領域には赤色が着色さ
れ、表側の第２の領域には白色が着色されてい
る。また、裏側の第１の領域には青色が着色さ
れ、裏側の第２の領域には緑色が着色されてい
る。ここで、赤色は非冷温度、緑色は冷蔵温度、
白色はチルド温度、青色は冷凍温度に対応してい
る。即ち、温度表示板６は板体６ａの表側及び裏
側をそれぞれ複数の領域に分け、各領域に異なる
色を着色することによつて構成される。また、板
体６ａの大きさ（長さ）はポケツト部４に挿入し
た際、下側半分（つまり1/2の長さ）がポケツト
部４でかくされ、上側半分がポケツト部４より突
出する大きさである。

上述のように、温度表示板６を構成することに
よつて、一枚の温度表示板６で４つの温度帯を表
示することができる。即ち、温度表示板６の表側
で２つの温度帯、裏側で２つの温度帯を表示する
ことができる。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、板体の一
面及び他面をそれぞれ複数の領域に分けて、各領
域を互い異なる色で着色したから、従来に比べ
て、一枚の温度表示板でより多くのコンテナ温度
帯を示すことができ、その結果、部品点数が少な
くなり、着色も容易となる。また、従来に比べて
使用する温度表示板の枚数が少なくて済むから、
ポケツト部が小さくて済むという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ〜ｃは本考案による温度表示器を説明
するための図、第２図は冷却コンテナの外観を示
す斜視図、第３図ａ〜ｃは従来の温度表示器を説
明するための図である。１……断熱箱体、２……断熱扉、３……キヤス
ター、４……ポケツト部、５，６……温度表示
板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断熱箱体の前面に断熱扉を備える冷却コンテナ
に用いられ、該前面に設けられ、上端が開口され
たポケツト部と、該ポケツト部に挿入した際、前
記開口部より突出する大きさの板体とを有し、該
板体は前記コンテナ内温度に対応して複数の領域
に色分けされており、該板体を前記ポケツト部で
保持して、前記領域色で前記コンテナ内温度を表
示するようにしたことを特徴とする温度表示器。