JPH0516586Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は持ち運びや収納に便利なカード形カメ
ラのストロボ及びフアインダー構造に関する。

（考案の目的） 本考案は簡単な展開操作によつてストロボ部と
フアインダー部とを形成することができるカード
形カメラのストロボ及びフアインダー構造を提案
することを目的とする。

（目的を達成するための手段） 上記目的を達成するための手段として、本考案
に係るカード形カメラのストロボ及びフアインダ
ー構造は、下記要件を備えることを特徴とする。

(イ) 中央のレンズ部とレンズ部の両側に配置され
たストロボ部とフアインダー部とから成り、上
記レンズ部とストロボ部とフアインダー部と
は、それぞれカード状に薄く形成されているこ
と (ロ) ストロボ部とフアインダー部とはそれぞれレ
ンズ部に対し、レンズ部の上方に展開移動可能
に連結されていること (ハ) 中央部のボデイーの一端にフイルム収納部、
他端にフイルム巻上げ部を設けたフイルムマガ
ジンを、上記フイルム収納部とフイルム巻上げ
部との間に上記レンズ部を圧入させることによ
り装着し、かつ上記レンズ部の裏側にボデイを
対応させること。

（考案の作用、効果） 上記構成のように、本考案に係るカード形カメ
ラのストロボ及びフアインダー構造によれば、全
体がカード形に形成されているので、持ち運びや
収納に便利である。またレンズ部の上方にストロ
ボ部とフアインダー部とを移動させることができ
る。したがつて、一端にフイルム収納部、他端に
フイルム巻上げ部を備えたフイルムマガジンのボ
デイを上記レンズ部に装着することにより、レン
ズ部の両側にフイルムマガジンのフイルム収納部
とフイルム巻上げ部、レンズ部の裏側にフイルム
マガジンのボデイ、またレンズ部の上部にストロ
ボ部とフアインダー部が構成されるので、カメラ
として機能させることができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様の一例に
ついて説明する。

第１図ａ，ｂにおいて、符号１は本考案のスト
ロボ及びフアインダー構造が適用されたカード形
カメラを示す。このカード形カメラ１は全体が薄
形で横長の矩形状を有するカード形に形成されて
いる。

カード形カメラ１は縦長の矩形状を有するレン
ズ部２とこのレンズ部２の両側に設けられた縦長
の矩形状を有するストロボ部３と同形状のフアイ
ンダー部４とによつて構成されるとともに、該ス
トロボ部３とフアインダー部４は上端のレンズ部
２寄りにおいてヒンジ５，５を介して該レンズ部
２に連結されている。これによつて、ストロボ部
３とフアインダー部４はヒンジ５，５を介してそ
れぞれレンズ部２の上部に展開して位置させるこ
とができる。

レンズ部２は略中央部に縦長で矩形状を有する
貫通孔６が形成されるとともに、表面に該貫通孔
６に連続する矩形状を有する支持部７が突設され
ている。そして、この支持部７には箱状部材８が
前後に摺動自在に支持されるとともに、該箱状部
材８の前面中央にはレンズ９が取付けられてい
る。また、箱状部材８の裏面は開口され上記貫通
孔６に連通されている。１１は上記レンズ部２の
表面の一側寄り上部に設けたシヤツター部を示
し、該シャツター部１１を押圧することによつて
上記箱状部材８の前面に設けたレンズ９からの光
を遮蔽している遮蔽部材（図示せず）を開閉する
ように形成されている。なお、このようなシヤツ
ター構造は周知である。

ストロボ部３はその内部に電源（図示せず）と
光源（図示せず）が配されるとともに、該光源に
対応する透過板１３が上記ストロボ部３の表面に
設けられている。次に、フアインダー部４は内部
が中空状を有するとともに、前後部が開口された
開口部１５，１６が形成されている。そして、上
記フアインダー部４内には可動部材１７が支軸１
８を支点に前後方向に回動するように設けられて
いる。これによつて、可動部材１７を上記開口部
１６より露出させることができる。また、該可動
部材１７は露出された状態においてその上部に上
記開口部１５と対応する開口部１９が形成されて
いる。

カード形カメラ１は上述のように構成されてい
るので、その使用にあたつては第１図ａに示すよ
うにカード形の形態において、ストロボ部３とフ
アインダー部４とをヒンジ部５，５を介してスト
ロボ部３の上部にそれぞれ展開移動させた後、該
フアインダー部４内の回動部材１７を支軸１８を
支点に回動し露出させる（同図ｂ及び第２図参
照）。そして、第３図に示すように上記レンズ部
２の裏側にフイルムマガジン２０を装着すればよ
い。なお、このフイルムマガジン２０は従来周知
の市販されているものを使用する。すなわち、該
フイルムマガジン２０は一端にフイルム収納部２
０ａが、他端にフイルム巻上げ部２０ｂを有する
とともに、中央部にはボデイ２０ｃが形成された
略コ字状を有して構成されている。そして、上記
フイルム巻き上げ部２０ｂ内の上部には一部が露
出し外部より操作可能な状態で巻上げ回転体２１
が配され、且つ該回転体２１は上記フイルム巻上
げ部２０ｂ内に設けられたフイルム巻上げ部材
（図示せず）と連動するように形成されている。

上述のようにカード形カメラのストロボ及びフ
アインダー構造によれば、カード形カメラ１は全
体がカード形に形成されているので持ち運び、収
納に便利である。またレンズ部２の両側に設けら
れたストロボ部３とフアインダー部４はヒンジ
５，５を介して該レンズ部２の上部にそれぞれ展
開移動させた後、レンズ部２の裏側にフイルムマ
ガジン２０のボデイ２０ｃを対応させ、かつ上記
フイルム収納部２０ａとフイルム巻上げ部２０ｂ
との間に上記レンズ部２を圧入させて装着するこ
とにより、カメラとして機能させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の正面図、同図ｂはストロボ
部とフアインダー部との展開状態を示す説明図、
第２図は第１図ｂの側面図、第３図はカード形カ
メラにフイルムマガジンを装着した状態の説明図
である。 符号、１……カード形カメラ、２……レンズ
部、３……ストロボ部、４……フアインダー部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記要件を備えることを特徴とするカード形カ
   メラのストロボ及びフアインダー構造。 (イ) 中央のレンズ部とレンズ部の両側に配置され
   たストロボ部とフアインダー部とから成り、上
   記レンズ部とストロボ部とフアインダー部と
   は、それぞれカード状に薄く形成されているこ
   と (ロ) ストロボ部とフアインダー部とはそれぞれレ
   ンズ部に対し、レンズ部の上方に展開移動可能
   に連結されていること (ハ) 中央部のボデイの一端にフイルム収納部、他
   端にフイルム巻上げ部を設けたフイルムマガジ
   ンを、上記フイルム収納部とフイルム巻上げ部
   との間に上記レンズ部を圧入させることにより
   装着し、かつ上記レンズ部の裏側にボデイを対
   応させること。