JPH05165807A - 仮名漢字変換方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 日本語の読み情報をこれに対応する漢字情報
に変換する際、変換候補として複数の漢字情報が存在す
る場合に、その複数の漢字情報の提示方法を改善し、変
換操作の効率を向上させて操作性の高い仮名漢字変換方
式を提供する。 【構成】 日本語の入出力装置１１と、漢字情報を格納
する辞書ファイル１３と、漢字情報を辞書ファイル１３
から検索する検索手段１２と、漢字情報を使用頻度の高
い順に並べ替えて利用者に提示する索引案内手段１４
と、索引案内手段１４に設けられた最近使用情報案内手
段１６と、最近使用情報および使用頻度情報を変更して
辞書ファイル１３を更新するための更新手段１５とを備
え、過去の使用頻度が低い漢字であってもある一連の日
本語入力操作の中では頻繁に出現する最近使用漢字を第
一候補としてまず提示し、さらに候補が存在する場合、
第二候補以降は使用頻度の高い順に並べて提示するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、キーボード等の入力
手段から入力された日本語の読み情報を漢字情報に変換
する仮名漢字変換方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】日本語ワードプロセッサ等の文書作成装
置における仮名漢字変換方式、特に、ある１つの読みに
対応する漢字の候補が複数個存在する場合にこれらの候
補をオペレータに提示する方式については、従来、例え
ば特開平３ー７８０８０号公報で提案された方式があっ
た。以下、この方法を図２を参照して説明する。

【０００３】図２において、１は、日本語の読み情報を
入力し、かつ、仮名漢字変換後の漢字情報を例えば表示
装置等に出力するための日本語の入出力装置、２は、利
用者から入出力装置１を通じて入力された読み情報に対
応する漢字情報を辞書ファイル３から検索する検索手段
である。辞書ファイル３は、各読み情報に対応させると
ともに、使用頻度情報を付随させた漢字情報を単数また
は複数格納するファイルである。また、４は、検索手段
２によって検索された漢字情報が複数あった場合にその
複数の漢字情報を使用頻度の高い順に並べた索引によっ
て読み情報に対応させた漢字情報として利用者に案内を
行うための索引案内手段、５は、索引案内手段４により
利用者に通知された漢字情報の中から利用者により選択
された漢字情報に付随させた使用頻度情報を変更して辞
書ファイル３の漢字情報を更新する更新手段である。

【０００４】次に動作について説明する。まず、利用者
から入出力装置１を通じて読み情報が入力されると、こ
の読み情報に対応する漢字情報を、検索手段２により辞
書ファイル３に格納された漢字情報の中から検索して抽
出する。このようにして抽出された漢字情報が複数存在
する場合、これらの漢字情報に付随して設けられた使用
頻度情報を参照して、使用頻度の高い順に索引案内手段
４により並べ替え、入出力装置１を通じて入力された読
み情報に置き換えて利用者に通知する。次に、使用頻度
の高い順に提示された漢字情報の中から利用者により選
択された漢字情報に対しては、更新手段５によりこの選
択された漢字情報に付随して設けられた使用頻度情報を
変更し、辞書ファイル３の漢字情報を更新する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の方式は、複
数の候補の提示を使用頻度の高い順に行う方式なので、
今現在実施している一連の日本語入力操作において頻繁
に使用したいが過去の使用頻度が低い単語の場合、提示
される順序が後回しとなり、使用の都度目標の単語にア
クセスする操作が必要であり、操作効率が著しく低下す
るという問題点があった。従って、上記問題点を解消し
なければならないという課題がある。

【０００６】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、日本語の読み情報に対応して変換される
漢字情報の変換候補として複数の漢字情報が存在する場
合に、その複数の漢字情報の提示方法を改善し、利用者
が所望の漢字情報を得るために実施する仮名漢字変換操
作の効率を向上し、操作性の高い仮名漢字変換方式を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明による仮名漢字
変換方式は、日本語の読み情報をこれに対応する漢字情
報に変換する仮名漢字変換方式において、日本語の読み
情報の入力および仮名漢字変換処理結果の出力を行う入
出力装置と、漢字情報を格納する辞書ファイルと、読み
情報に対応する漢字情報を辞書ファイルから検索する検
索手段と、検索された漢字情報が複数存在する場合に、
それらの漢字情報に付随して設けられた最近使用情報を
参照して最近使用した漢字情報を第１候補として利用者
に提示する最近使用情報案内手段と、漢字情報に付随す
る使用頻度情報を参照して漢字情報を使用頻度の高い順
に並べ替えて利用者に提示する索引案内手段と、最近使
用情報案内手段と索引案内手段とにより利用者に提示さ
れた漢字情報の中で利用者が選択した漢字情報に付随す
る最近使用情報および使用頻度情報を変更して辞書ファ
イルを更新するための更新手段とを備えている。

【０００８】

【作用】この発明に係る仮名漢字変換方式は、索引案内
手段に最近使用情報案内手段を設けたことにより、入力
された日本語の読み情報に対応して変換される漢字情報
の変換候補として複数の漢字情報を利用者に提示する場
合、複数ある漢字情報の中で過去の使用頻度は低いが、
ある一連の日本語入力操作の中では頻繁に出現する最近
使用された漢字情報を第一候補の漢字情報としてまず最
初に提示し、この第１候補が利用者により変換要求され
るものでなかった場合、第二番目以降の漢字情報は使用
頻度の高い順に並べて提示し、利用者の操作効率を著し
く高めることができる。

【０００９】

【実施例】実施例１ 以下、この発明の一実施例を図に基づいて説明する。図
１は、この発明による仮名漢字変換方式の一実施例のブ
ロック図である。図１において、１１は、日本語の読み
情報を入力し仮名漢字変換後の漢字情報を例えばＣＲＴ
表示装置等に出力するための日本語の入出力装置、１２
は、利用者から入出力装置１１を通じて入力された読み
情報に対応する漢字情報を辞書ファイル１３から検索す
る検索手段である。辞書ファイル１３は、各読み情報に
対応し、かつ、使用頻度情報を付随させた単数または複
数の漢字情報を格納するファイルである。また、１４
は、検索手段１２によって検索された漢字情報が複数あ
った場合に、その複数の漢字情報を使用頻度の高い順に
並べた索引によって、読み情報に対応した漢字情報を利
用者に案内する索引案内手段、１５は、索引案内手段１
４により利用者に通知された漢字情報の中から利用者に
より選択された漢字情報に付随する使用頻度情報を変更
し、辞書ファイル１３の漢字情報を更新する更新手段で
ある。

【００１０】さらに、１６は、索引案内手段１４の中に
あって、利用者が入力した日本語読み情報に対応した漢
字情報のうち、これらの漢字情報に付随する最近使用情
報を参照して最近使用された漢字情報を第一候補として
利用者に提示するための最近使用情報案内手段である。

【００１１】次に動作について説明する。まず、利用者
から入出力装置１１を通じて読み情報が入力されると、
この読み情報に対応する漢字情報を辞書ファイル１３に
格納された漢字情報の中から検索手段１２により検索し
て抽出する。抽出された漢字情報が複数ある場合、これ
らの漢字情報に付随する最近使用情報を最近使用情報案
内手段１６により参照し、最近使用された漢字情報を利
用者に提示する順序の先頭に置くようにする。残余の漢
字情報については、やはり漢字情報に付随する使用頻度
情報を索引案内手段１４により参照し、使用頻度の高い
順に並べ替える。そして、最近使用情報案内手段１６に
より第一候補の漢字情報として先頭提示するように設定
された漢字情報の後に続けて入出力装置１１を通じ入力
された読み情報に置き換えて、利用者に通知する。

【００１２】次いで、最近使用漢字情報を先頭にして第
二番目の候補以降を使用頻度の高い順に提示された漢字
情報の中から利用者により選択された漢字情報に対し、
この選択された漢字情報に付随する使用頻度情報の変更
と最近使用情報の変更とを、更新手段１５により実施
し、辞書ファイル１３の中の漢字情報を更新する。

【００１３】次に、以上の動作をさらに具体例について
詳述する。いま、利用者から日本語の読み情報として例
えば「しよう」が入力された場合、そしてこれに対応す
る辞書ファイル内の漢字情報として「使用」、「私
用」、「試用」、「仕様」、および「枝葉」が存在した
場合、また、これらの漢字情報の使用頻度の高さの順序
が仮に上記の順序であった場合、さらに最近使用した漢
字情報が「仕様」であった場合の提示順序は、まず最近
使用情報案内手段１６により「仕様」を先頭にし、第二
番目以降が索引案内手段１４により「使用」、「私
用」、「試用」、「枝葉」の順序に並べ替えて提示され
ることになる。このようにすることにより、一連の日本
語入力操作の中で使用しようとする漢字情報が第一候補
として提示される確率が高くなり、操作性を向上するこ
とができる。

【００１４】実施例２ なお、前記実施例では、日本語を入力する場合の方法に
ついて述べたが、本発明の構成は、日本語に限らず読み
に対して所望の単語を得るための変換を伴う言語（国
語）に対しても同様に適用可能であり、前記実施例と同
様の効果を得ることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したとおり、この発明による仮
名漢字変換方式は、利用者が入力した日本語の読み情報
に対応する漢字情報が複数存在する場合、これらの漢字
情報を利用者に提示するに当り、第一候補として最近使
用漢字情報を提示し、次候補以降を使用頻度の高い順に
提示するようにしたので、利用者が所望する漢字情報を
取得するために行う操作の効率を著しく向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による仮名漢字変換方式の一実施例の
構成を示すブロック図である。

【図２】従来の仮名漢字変換方式の一例の構成を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

１１ 入出力装置 １２ 検索手段 １３ 辞書ファイル １４ 索引案内手段 １５ 更新手段 １６ 最近使用情報案内手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 日本語の読み情報を対応する漢字情報に
   変換する仮名漢字変換方式において、 日本語の読み情報の入力および仮名漢字変換処理結果の
   出力を行う入出力装置と、 漢字情報を格納する辞書ファイルと、 読み情報に対応する漢字情報を辞書ファイルから検索す
   る検索手段と、 検索された漢字情報が複数存在する場合に、それらの漢
   字情報に付随する最近使用情報を参照し最近使用した漢
   字情報を第１候補として利用者に提示する最近使用情報
   案内手段と、 漢字情報に付随する使用頻度情報を参照して漢字情報を
   使用頻度の高い順に並べ替えて利用者に提示する索引案
   内手段と、 最近使用情報案内手段と索引案内手段とにより利用者に
   提示された漢字情報に対して利用者が選択した漢字情報
   の最近使用情報および使用頻度情報を変更して辞書ファ
   イルを更新する更新手段と、 を備えたことを特徴とする仮名漢字変換方式。
2. 【請求項２】 日本語の読み情報を対応する漢字情報に
   変換する仮名漢字変換方式において、 日本語の読み情報の入力および仮名漢字変換処理結果の
   出力を行う入出力装置と、 漢字情報を格納する辞書ファイルと、 読み情報に対応する漢字情報を辞書ファイルから検索す
   る検索手段と、 漢字情報に付随して設けられた使用頻度情報を参照して
   漢字情報を使用頻度の高い順に並べ替えて利用者に提示
   する索引案内手段と、 検索された漢字情報が複数存在する場合に、それらの漢
   字情報に付随して設けられた最近使用情報を参照して最
   近使用した漢字情報を第１候補として利用者に提示する
   ために索引案内手段に設けられた最近使用情報案内手段
   と、 最近使用情報案内手段と索引案内手段とにより利用者に
   提示された漢字情報の中で利用者が選択した漢字情報に
   付随して設けられた最近使用情報および使用頻度情報を
   変更して辞書ファイルを更新する更新手段とを備え、 日本語の読み情報に対応して変換される漢字情報の変換
   候補として複数の漢字候補を利用者に提示するに当り、
   過去の使用頻度が低い漢字であってもある一連の日本語
   入力操作の中では頻繁に出現する最近使用漢字を第一候
   補としてまず提示し、第二候補以降は使用頻度の高い順
   に並べて提示するようにしたことを特徴とする仮名漢字
   変換方式。