JPH05164068A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
- Publication number
- JPH05164068A JPH05164068A JP33019491A JP33019491A JPH05164068A JP H05164068 A JPH05164068 A JP H05164068A JP 33019491 A JP33019491 A JP 33019491A JP 33019491 A JP33019491 A JP 33019491A JP H05164068 A JPH05164068 A JP H05164068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- orbiting scroll
- crankshaft
- lubricating oil
- scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸受けの信頼性確保と効率の最適化を両立で
きる給油量の設定が可能なスクロール圧縮機を提供す
る。 【構成】 旋回スクロール１０の背面室をシール材１４
で２つに区画し内側領域に軸受け機構を配置し、軸受け
１２，１３を潤滑する油を流し、外側領域に絞り２０を
介して連絡する。
きる給油量の設定が可能なスクロール圧縮機を提供す
る。 【構成】 旋回スクロール１０の背面室をシール材１４
で２つに区画し内側領域に軸受け機構を配置し、軸受け
１２，１３を潤滑する油を流し、外側領域に絞り２０を
介して連絡する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気あるいは冷媒ガス
などを昇圧するスクロール圧縮機に関する。
などを昇圧するスクロール圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】スクロール圧縮機は鏡板に渦巻状の羽根
を有する固定スクロールと、鏡板に渦巻状の羽根を有す
る旋回スクロールとが互いにその羽根を向い合わせにし
て噛み合い固定スクロールに対して見かけ上、自転しな
いように旋回スクロールが旋回運動し、ガスの圧縮を行
なうものである。
を有する固定スクロールと、鏡板に渦巻状の羽根を有す
る旋回スクロールとが互いにその羽根を向い合わせにし
て噛み合い固定スクロールに対して見かけ上、自転しな
いように旋回スクロールが旋回運動し、ガスの圧縮を行
なうものである。
【０００３】この種のスクロール圧縮機においては、旋
回スクロールの羽根と固定スクロールの羽根とにより形
成される空間容積が順次減少することによってガスを圧
縮するがその効率は空間を形成している羽根の接触面か
らのガスの洩れを如何に少なくするかによっている。こ
の洩れを小さくするには潤滑油を圧縮室内に導入してそ
の油膜によってシールする技術が知られている。従来、
密閉容器内が吐出圧であるいわゆる高圧形のスクロール
圧縮機のこのシール技術は例えば特開昭５９−１１５４
８８号公報等のように各軸受けを潤滑した油を圧縮室内
へ導入している
回スクロールの羽根と固定スクロールの羽根とにより形
成される空間容積が順次減少することによってガスを圧
縮するがその効率は空間を形成している羽根の接触面か
らのガスの洩れを如何に少なくするかによっている。こ
の洩れを小さくするには潤滑油を圧縮室内に導入してそ
の油膜によってシールする技術が知られている。従来、
密閉容器内が吐出圧であるいわゆる高圧形のスクロール
圧縮機のこのシール技術は例えば特開昭５９−１１５４
８８号公報等のように各軸受けを潤滑した油を圧縮室内
へ導入している
【０００４】。
【発明が解決しようとする課題】一般にシールに必要な
油量と潤滑に必要な油量は同じではない。そのため軸受
けを潤滑した油をそのまま圧縮室内へ導入すると、軸受
けの信頼性と圧縮の効率の最適化を両立させることは困
難である。
油量と潤滑に必要な油量は同じではない。そのため軸受
けを潤滑した油をそのまま圧縮室内へ導入すると、軸受
けの信頼性と圧縮の効率の最適化を両立させることは困
難である。
【０００５】そこで、本発明は、潤滑のための給油量と
シールのための給油量を個別に設定出来、軸受けの信頼
性確保と圧縮の効率の最適化を両立できるスクロール圧
縮機を提供することを目的とするものである。
シールのための給油量を個別に設定出来、軸受けの信頼
性確保と圧縮の効率の最適化を両立できるスクロール圧
縮機を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記、スクロール圧縮機
の軸受けの信頼性確保と圧縮の効率の最適化を両立する
ために本発明は、高圧型密閉スクロール圧縮機におい
て、旋回スクロール部材の羽根面と反対側に背面室を設
け、前記背面室を環状のシール材により内側領域と外側
領域に区画するとともに、前記内側領域内に、前記旋回
スクロール部材を駆動するクランク軸の偏心系合部に第
１の軸受けと、前記クランク軸の前記第１の軸受けの外
周部を支承する第２の軸受けを構成し、前記圧縮機構で
圧縮した圧縮気体を前記密閉容器内に吐出し、前記クラ
ンク軸の前記圧縮機構と反対側の端部にポンプ機構を配
置し、このポンプ機構で潤滑油を前記クランク軸内をそ
の軸端部まで圧送し、第１の軸受け及び第２の軸受けを
順次潤滑するとともに、前記第１の軸受けの端部で潤滑
油を分岐し、前記外側領域に絞りを介して連結したもの
である。
の軸受けの信頼性確保と圧縮の効率の最適化を両立する
ために本発明は、高圧型密閉スクロール圧縮機におい
て、旋回スクロール部材の羽根面と反対側に背面室を設
け、前記背面室を環状のシール材により内側領域と外側
領域に区画するとともに、前記内側領域内に、前記旋回
スクロール部材を駆動するクランク軸の偏心系合部に第
１の軸受けと、前記クランク軸の前記第１の軸受けの外
周部を支承する第２の軸受けを構成し、前記圧縮機構で
圧縮した圧縮気体を前記密閉容器内に吐出し、前記クラ
ンク軸の前記圧縮機構と反対側の端部にポンプ機構を配
置し、このポンプ機構で潤滑油を前記クランク軸内をそ
の軸端部まで圧送し、第１の軸受け及び第２の軸受けを
順次潤滑するとともに、前記第１の軸受けの端部で潤滑
油を分岐し、前記外側領域に絞りを介して連結したもの
である。
【０００７】さらに第２の手段として第１の軸受けを旋
回スクロールに設けたピンと円筒の穴で構成し、ピンと
旋回スクロール鏡板に連絡穴を設け、前記鏡板に絞り機
構を設けたものである。
回スクロールに設けたピンと円筒の穴で構成し、ピンと
旋回スクロール鏡板に連絡穴を設け、前記鏡板に絞り機
構を設けたものである。
【０００８】さらに第３の手段として絞り機構をピン部
に設けたものである。
に設けたものである。
【０００９】
【作用】軸端に設けたポンプ機構により圧送された潤滑
油は、一方の軸端で２つに分岐され、ひとつは第１の軸
受け、第２の軸受けを順次潤滑した後、吐出圧の領域に
ある油溜部に戻る。その際潤滑油は、シール材によりシ
ールされているので背面室の外側領域に流れることはな
い。もう１方の油は絞りを介して背面室の外側領域に流
れ圧縮室へ流入する。圧縮室への油の流入量は絞りによ
り調整されるため、圧縮室内のシールに最適な量だけを
流すことが可能となる。
油は、一方の軸端で２つに分岐され、ひとつは第１の軸
受け、第２の軸受けを順次潤滑した後、吐出圧の領域に
ある油溜部に戻る。その際潤滑油は、シール材によりシ
ールされているので背面室の外側領域に流れることはな
い。もう１方の油は絞りを介して背面室の外側領域に流
れ圧縮室へ流入する。圧縮室への油の流入量は絞りによ
り調整されるため、圧縮室内のシールに最適な量だけを
流すことが可能となる。
【００１０】第２の手段によれば第１の軸受けを旋回ス
クロールに設けたピン部と円筒の穴で構成し、絞り機構
を鏡板に設けたので第１の軸受けが小さく構成できコン
パクトになる。
クロールに設けたピン部と円筒の穴で構成し、絞り機構
を鏡板に設けたので第１の軸受けが小さく構成できコン
パクトになる。
【００１１】第３の手段によれば絞り機構をピン部に設
けたので旋回スクロールの鏡板の厚さを小さくできる。
けたので旋回スクロールの鏡板の厚さを小さくできる。
【００１２】
【実施例】以下本発明の１実施例を図面を参考に説明す
る。
る。
【００１３】図１、図２は本発明の１実施例である。同
図において、１は密閉容器、２および３は密閉容器の鏡
板、４は吸入管、５は吐出管である。６は電動機の固定
子、７は電動機の回転子、８は潤滑油、９は圧縮機構
部、圧縮機構部は旋回スクロール１０、固定スクロール
１１、第１の軸受け１２、第２の軸受け１３、等で構成
されている。１４はシール材、１５は吐出口、１６はク
ランク軸、１７はポンプ機構、１８は給油通路、１９は
連絡穴、２０は絞り機構、２５は旋回スクロールのピン
部である。
図において、１は密閉容器、２および３は密閉容器の鏡
板、４は吸入管、５は吐出管である。６は電動機の固定
子、７は電動機の回転子、８は潤滑油、９は圧縮機構
部、圧縮機構部は旋回スクロール１０、固定スクロール
１１、第１の軸受け１２、第２の軸受け１３、等で構成
されている。１４はシール材、１５は吐出口、１６はク
ランク軸、１７はポンプ機構、１８は給油通路、１９は
連絡穴、２０は絞り機構、２５は旋回スクロールのピン
部である。
【００１４】次に、このような構成のスクロール圧縮機
の動作について説明する。電動機回転子７の回転によっ
てクランク軸１６が回転しそれに連なる第１の軸受け１
２によって旋回スクロール１０は、自転を阻止する部材
（図示せず）によって旋回運動して固定スクロール１１
との間で形成される、圧縮室２１が径方向内側に向かっ
て縮小し、吸入管４より吸入したガスを圧縮して吐出口
１５より密閉容器１内に吐出する。一方クランク軸１６
の端部に設けたポンプ機構１７によって潤滑油８は給油
通路１８内を圧送されその一部は分岐して第１の軸受け
１２および第２の軸受け１３を順次潤滑した後に潤滑油
溜り部２１へ戻る。
の動作について説明する。電動機回転子７の回転によっ
てクランク軸１６が回転しそれに連なる第１の軸受け１
２によって旋回スクロール１０は、自転を阻止する部材
（図示せず）によって旋回運動して固定スクロール１１
との間で形成される、圧縮室２１が径方向内側に向かっ
て縮小し、吸入管４より吸入したガスを圧縮して吐出口
１５より密閉容器１内に吐出する。一方クランク軸１６
の端部に設けたポンプ機構１７によって潤滑油８は給油
通路１８内を圧送されその一部は分岐して第１の軸受け
１２および第２の軸受け１３を順次潤滑した後に潤滑油
溜り部２１へ戻る。
【００１５】もう一方の潤滑油は連絡穴１９を通り絞り
機構２０により減圧されてシール材１４で区画された背
面室２２の外側領域２３へ給油される。外側領域２３と
圧縮室２１は固定スクロール１１に設けた溝２４を連通
しているので外側領域２３へ給油された潤滑油は圧縮室
内へ入り圧縮室のシールを行なう。
機構２０により減圧されてシール材１４で区画された背
面室２２の外側領域２３へ給油される。外側領域２３と
圧縮室２１は固定スクロール１１に設けた溝２４を連通
しているので外側領域２３へ給油された潤滑油は圧縮室
内へ入り圧縮室のシールを行なう。
【００１６】図４は、絞り機構２０の１実施例で、細い
円筒状穴２６により絞り効果を得る。この穴の内径と長
さを設定する事により最適な油量を圧縮室内２１へ供給
する。
円筒状穴２６により絞り効果を得る。この穴の内径と長
さを設定する事により最適な油量を圧縮室内２１へ供給
する。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、軸受けを流れる油量
と、圧縮室内のシールのための油量を別個に設定できる
ので、効率が高くかつ信頼性の高いスクロール圧縮機を
提供することができる。
と、圧縮室内のシールのための油量を別個に設定できる
ので、効率が高くかつ信頼性の高いスクロール圧縮機を
提供することができる。
【図１】本発明の１実施例を示すスクロール圧縮機の断
面図
面図
【図２】図１の要部拡大図
【図３】本発明の他の実施例の要部拡大断面図
【図４】絞り機構の１実施例の断面図
【図５】従来のスクロール圧縮機の断面図
１ 密閉容器 ４ 吸入管 ５ 吐出管 ８ 潤滑油 １０ 旋回スクロール １１ 固定スクロール １２ 第１の軸受け １３ 第２の軸受け １４ シール材 １７ ポンプ機構 １９ 連絡穴 ２０ 絞り機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 道生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 修一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊東 正太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 饗場 靖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 坪川 正浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】密閉容器の内部に潤滑油と、電動機と、こ
の電動機で駆動される圧縮機構を配設し、この圧縮機構
は、鏡板の上に渦巻状の羽根を形成した旋回スクロール
部材と固定スクロール部材を、互いに羽根を内側に向け
て噛み合わせて複数の圧縮室を形成し、前記旋回スクロ
ール部材の羽根面と反対側に背面室を設け、前記背面室
を環状のシール材により内側領域と外側領域に区画する
とともに、前記内側領域内に、前記旋回スクロール部材
を駆動するクランク軸の偏心系合部に第１の軸受けと、
前記クランク軸の前記第１の軸受けの外周部を支承する
第２の軸受けを構成し、前記圧縮機構で圧縮した圧縮気
体を前記密閉容器内に吐出し、前記クランク軸の前記圧
縮機構と反対側の端部にポンプ機構を配置し、このポン
プ機構で潤滑油を前記クランク軸内をその軸端部まで圧
送し、第１の軸受け及び第２の軸受けを順次潤滑すると
ともに、前記第１の軸受けの端部で潤滑油を分岐し、前
記外側領域に絞りを介して連絡したスクロール圧縮機。 - 【請求項２】第１の軸受けを旋回スクロールに設けたピ
ンと円筒の穴で構成し、ピンと旋回スクロール鏡板に連
絡穴を設け、前記鏡板に絞り機構を設けた請求項１記載
のスクロール圧縮機。 - 【請求項３】絞り機構をピン部に設けた請求項２記載の
スクロール圧縮機。 - 【請求項４】絞り機構を円筒状の穴とした請求項２およ
び請求項３記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3330194A JP2985453B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3330194A JP2985453B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05164068A true JPH05164068A (ja) | 1993-06-29 |
| JP2985453B2 JP2985453B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=18229886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3330194A Expired - Lifetime JP2985453B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2985453B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464481B2 (en) * | 2000-09-29 | 2002-10-15 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll compressors |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP3330194A patent/JP2985453B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464481B2 (en) * | 2000-09-29 | 2002-10-15 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll compressors |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2985453B2 (ja) | 1999-11-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 13 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 |