JPH05163679A - 衣服等の汚れ防止剤 - Google Patents
衣服等の汚れ防止剤Info
- Publication number
- JPH05163679A JPH05163679A JP33202291A JP33202291A JPH05163679A JP H05163679 A JPH05163679 A JP H05163679A JP 33202291 A JP33202291 A JP 33202291A JP 33202291 A JP33202291 A JP 33202291A JP H05163679 A JPH05163679 A JP H05163679A
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- Japan
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- dirt
- film
- clothes
- antifouling
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- Pending
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、衣服の襟首，袖口，袖ぐり等に付
着する汚れを防止するための汚れ防止剤に関し、目立ち
易いそれらの部分への汚れの付着を未然に防止するとと
もに、仮に付着したとしても、その汚れを極めて容易に
且つほぼ完全に除去することを目的とするものである。 【構成】 本発明の構成上の特徴は、防水剤等の皮膜化
剤を含有したことにある。
着する汚れを防止するための汚れ防止剤に関し、目立ち
易いそれらの部分への汚れの付着を未然に防止するとと
もに、仮に付着したとしても、その汚れを極めて容易に
且つほぼ完全に除去することを目的とするものである。 【構成】 本発明の構成上の特徴は、防水剤等の皮膜化
剤を含有したことにある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は衣服等の汚れ防止剤、さ
らに詳しくは、衣服の襟首，袖口，袖ぐり等に付着する
汚れを防止するための汚れ防止剤に関する。
らに詳しくは、衣服の襟首，袖口，袖ぐり等に付着する
汚れを防止するための汚れ防止剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、カッターやブラウス等の衣服の
襟首，袖口，袖ぐり等は、皮膚と接触することが多く、
皮膚からの分泌物（汗や皮脂等）が分泌するため、衣服
の他の部分よりも汚れ易い。
襟首，袖口，袖ぐり等は、皮膚と接触することが多く、
皮膚からの分泌物（汗や皮脂等）が分泌するため、衣服
の他の部分よりも汚れ易い。
【０００３】また、酸化した皮脂等の汚れは、一般に図
２に示すように衣服の繊維1aに対して汚れ2aが浸透した
状態で付着するため、一旦衣服に付着すると除去するの
が非常に困難である。
２に示すように衣服の繊維1aに対して汚れ2aが浸透した
状態で付着するため、一旦衣服に付着すると除去するの
が非常に困難である。
【０００４】そして、このような汚れの除去は、一般に
は洗濯機等での洗浄によって行われている。
は洗濯機等での洗浄によって行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような洗
浄は、汚れが付着した後に行うものであるため、その汚
れの除去を完全には行い難い。
浄は、汚れが付着した後に行うものであるため、その汚
れの除去を完全には行い難い。
【０００６】また、襟首，袖口，袖ぐり等に付着した部
分的な汚れは、洗濯機等では落とし難く、別途手洗いを
し、或いは高濃度洗濯液に漬け置きする必要がある。
分的な汚れは、洗濯機等では落とし難く、別途手洗いを
し、或いは高濃度洗濯液に漬け置きする必要がある。
【０００７】このような作業は面倒である故、作業を簡
易化し、時間を短縮化するために洗浄効果の高い洗剤も
用いられるが、この場合には逆に手荒れの原因にもなっ
ていた。
易化し、時間を短縮化するために洗浄効果の高い洗剤も
用いられるが、この場合には逆に手荒れの原因にもなっ
ていた。
【０００８】さらに、上記のような襟首，袖口，袖ぐり
等の汚れは、部分的に且つ比較的短期間に付着するもの
であり、しかもその汚れが目立つため、衣服の他の部分
が汚れていなくとも洗濯機で洗浄せざるを得ないという
事態を生じていた。
等の汚れは、部分的に且つ比較的短期間に付着するもの
であり、しかもその汚れが目立つため、衣服の他の部分
が汚れていなくとも洗濯機で洗浄せざるを得ないという
事態を生じていた。
【０００９】そして、黄ばみや黒ずみ等の汚れを除去せ
ずに衣服を着用し続けると、部分的に衣服が黄変し、結
局その衣服を着用できなくなるという問題点がある。
ずに衣服を着用し続けると、部分的に衣服が黄変し、結
局その衣服を着用できなくなるという問題点がある。
【００１０】本考案は、上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、目立ち易い襟首，袖口，袖ぐり
等への汚れの付着を未然に防止するとともに、仮に付着
したとしても、その汚れを極めて容易に且つほぼ完全に
除去することを課題とするものである。
ためになされたもので、目立ち易い襟首，袖口，袖ぐり
等への汚れの付着を未然に防止するとともに、仮に付着
したとしても、その汚れを極めて容易に且つほぼ完全に
除去することを課題とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような課
題を解決せんとしてなされたもので、その課題を解決す
るための手段は、衣服等の汚れ防止剤に、防水剤等の皮
膜化剤を含有したことにある。
題を解決せんとしてなされたもので、その課題を解決す
るための手段は、衣服等の汚れ防止剤に、防水剤等の皮
膜化剤を含有したことにある。
【００１２】
【作用】すなわち、本発明の衣服等の汚れ防止剤には上
記のような皮膜化剤が含有されているために、このよう
な汚れ防止剤を汚れの付着し易い衣服の襟首，袖口，袖
ぐり等の内面側へ予め吹き付け，塗着等によって具備さ
せておくと、その汚れ防止剤が付着された部分において
皮膜化し、その汚れ防止剤の皮膜化によって皮膚の分泌
物が衣服に直接付着されるのが防止されることとなる。
記のような皮膜化剤が含有されているために、このよう
な汚れ防止剤を汚れの付着し易い衣服の襟首，袖口，袖
ぐり等の内面側へ予め吹き付け，塗着等によって具備さ
せておくと、その汚れ防止剤が付着された部分において
皮膜化し、その汚れ防止剤の皮膜化によって皮膚の分泌
物が衣服に直接付着されるのが防止されることとなる。
【００１３】また、皮膜自体を洗濯等によって落とし易
く、従ってその皮膜化した汚れ防止剤の表面に付着した
各種の汚れとともに容易に除去することができる。すな
わち、図１に示すように汚れ２が衣服の繊維１に絡みつ
いた状態ではなく、皮膜化した汚れ防止剤３の表面に汚
れが単にのっただけの状態であるので、容易にしかも衣
服側にほとんど残存することなく除去されるのである。
く、従ってその皮膜化した汚れ防止剤の表面に付着した
各種の汚れとともに容易に除去することができる。すな
わち、図１に示すように汚れ２が衣服の繊維１に絡みつ
いた状態ではなく、皮膜化した汚れ防止剤３の表面に汚
れが単にのっただけの状態であるので、容易にしかも衣
服側にほとんど残存することなく除去されるのである。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。実施例１ 本実施例は、一例としてのエアゾルタイプの汚れ防止剤
の実施例であり、その配合成分と組成は次のとおりであ
る。
の実施例であり、その配合成分と組成は次のとおりであ
る。
【００１５】 成 分 重量％ パーフルオロアルキルアクリレート共重合体 ０．８％ トリクロサン ０．５％ 1,1,1 −トリクロルエタン ９８．０％ ノルマルブタノール ０．７％ ──────────────────────────── 計 １００．０％
【００１６】上記各成分のうち、パーフルオロアルキル
アクリレート共重合体が本発明の特徴となる防水剤に相
当する。また、トリクロサンが抗菌剤に相当する。さら
に、1,1,1 −トリクロルエタンとｎ−ブタノールは溶媒
である。
アクリレート共重合体が本発明の特徴となる防水剤に相
当する。また、トリクロサンが抗菌剤に相当する。さら
に、1,1,1 −トリクロルエタンとｎ−ブタノールは溶媒
である。
【００１７】実施例２ 本実施例は、エアゾルタイプの汚れ防止剤の他の実施例
であり、その配合成分と組成は次のとおりである。 成 分 重量％ ジメチルポリシロキサン ０．２５％ 塩化ベンザルコニウム ０．１％ トルエン ５．０％ ベンゼン ２．７５％ ｎ−ヘキサン ２．０％ エタノール ８９．９％ ──────────────────────────── 計 １００．０％
であり、その配合成分と組成は次のとおりである。 成 分 重量％ ジメチルポリシロキサン ０．２５％ 塩化ベンザルコニウム ０．１％ トルエン ５．０％ ベンゼン ２．７５％ ｎ−ヘキサン ２．０％ エタノール ８９．９％ ──────────────────────────── 計 １００．０％
【００１８】上記各成分のうち、ジメチルポリシロキサ
ンが皮膜化可能な防水剤に相当する。また、塩化ベンザ
ルコニウムが抗菌剤に相当する。さらに、トルエン，ベ
ンゼン，ｎ−ヘキサン，エタノールは溶媒である。
ンが皮膜化可能な防水剤に相当する。また、塩化ベンザ
ルコニウムが抗菌剤に相当する。さらに、トルエン，ベ
ンゼン，ｎ−ヘキサン，エタノールは溶媒である。
【００１９】試験例１ 本試験例では、汚れ付着性の評価についての試験を行っ
た。すなわち、５cm×５cmの綿布に、実施例１及び実施
例２の汚れ防止剤を予め噴霧しておき、その後に汗と皮
脂に近似した着色組成混合液０．５ｇを滴下し、１０分
経過後に乾いた綿布で液を拭き取った時の残存水分量及
び布の着色の程度を評価した。
た。すなわち、５cm×５cmの綿布に、実施例１及び実施
例２の汚れ防止剤を予め噴霧しておき、その後に汗と皮
脂に近似した着色組成混合液０．５ｇを滴下し、１０分
経過後に乾いた綿布で液を拭き取った時の残存水分量及
び布の着色の程度を評価した。
【００２０】そして、汚れ防止剤を噴霧せず、単に上記
着色組成混合液を滴下したものとの比較を行った。その
結果は、次表１のとおりである。
着色組成混合液を滴下したものとの比較を行った。その
結果は、次表１のとおりである。
【００２１】この結果からも明らかなように、実施例１
及び実施例２の汚れ防止剤を予め噴霧しておいたもの
は、未処理のものに比べて残存水分量がはるかに少な
く、また未処理のものは着色があったのに対し、汚れ防
止剤を予め噴霧しておいたものは着色の程度が未処理の
ものに比べて弱かった。
及び実施例２の汚れ防止剤を予め噴霧しておいたもの
は、未処理のものに比べて残存水分量がはるかに少な
く、また未処理のものは着色があったのに対し、汚れ防
止剤を予め噴霧しておいたものは着色の程度が未処理の
ものに比べて弱かった。
【００２２】
【表１】
【００２３】試験例２ 本試験例では、実際の使用テストを行った。すなわち、
パネラー２０名に対して上記実施例１及び実施例２の汚
れ防止剤を使用し、その評価を行った。その結果は次表
２のとおりである。
パネラー２０名に対して上記実施例１及び実施例２の汚
れ防止剤を使用し、その評価を行った。その結果は次表
２のとおりである。
【００２４】この結果からも明らかなように、上記汚れ
防止剤を使用した場合には、使用しない場合に比べて、
むれ，肌ざわりの評価項目に関しては差異はなかった
が、布の汚れ，洗濯による汚れ落ち，汗の滲み出し，液
臭の各評価項目については明らかな差異が認められた。
防止剤を使用した場合には、使用しない場合に比べて、
むれ，肌ざわりの評価項目に関しては差異はなかった
が、布の汚れ，洗濯による汚れ落ち，汗の滲み出し，液
臭の各評価項目については明らかな差異が認められた。
【００２５】
【表２】 ５：良い ４：やや良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い
【００２６】その他の実施例 尚、上記実施例では、防水剤としてパーフルオロアルキ
ルアクリレート共重合体やジメチルポリシロキサンを使
用したが、防水剤の種類はこれに限定されるものではな
く、要は、皮膜化可能なものであればよい。
ルアクリレート共重合体やジメチルポリシロキサンを使
用したが、防水剤の種類はこれに限定されるものではな
く、要は、皮膜化可能なものであればよい。
【００２７】皮膜化可能なものであれば、防水剤以外の
皮膜化剤を使用することも可能である。
皮膜化剤を使用することも可能である。
【００２８】また、該実施例では、抗菌剤としてトリク
ロサンや塩化ベンザルコニウムを使用したが抗菌剤の種
類も問うものではない。尚、抗菌剤を含有させることに
よって、衣服に付着した汚れに対する優れた殺菌，防菌
効果が得られ、たとえば臭気の発生を好適に防止できる
等の効果があるが、抗菌剤を含有させることは、本発明
に必須の条件ではない。
ロサンや塩化ベンザルコニウムを使用したが抗菌剤の種
類も問うものではない。尚、抗菌剤を含有させることに
よって、衣服に付着した汚れに対する優れた殺菌，防菌
効果が得られ、たとえば臭気の発生を好適に防止できる
等の効果があるが、抗菌剤を含有させることは、本発明
に必須の条件ではない。
【００２９】さらに、汚れ防止剤の組成も上記実施例１
や実施例２に限定されるものではなく、要は、皮膜化剤
が含有されていればよいのである。
や実施例２に限定されるものではなく、要は、皮膜化剤
が含有されていればよいのである。
【００３０】さらに、上記実施例では、汚れ防止剤を噴
霧用として使用する場合について説明したが、噴霧以外
に塗布用として使用することも可能であり、従って、汗
じみ防止剤の性状も該実施例のようなエアゾルタイプに
限定されるものではなく、その性状は問わない。
霧用として使用する場合について説明したが、噴霧以外
に塗布用として使用することも可能であり、従って、汗
じみ防止剤の性状も該実施例のようなエアゾルタイプに
限定されるものではなく、その性状は問わない。
【００３１】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、汚れ防止剤に
防水剤等の皮膜化剤を含有したものであるため、次のよ
うな効果を有するに至った。 (A) 衣服の部分的な汚れを未然に防止することが可能
となった。 (B) また、このような部分的な汚れを従来に比べて一
層容易且つほぼ完全に除去できることとなった。 (C) 衣服の部分的な黄変を防止できる。 (D) 上記のように部分的な汚れを容易に除去できるた
め、洗濯を回数を減らすことができるという効果があ
る。 (E) 衣服の寿命を延長することができるという効果が
ある。 (F) 汗が衣服に直接浸透しないため、衣服が汗で臭く
なるのを防止できるという効果がある。 (G) 汗が衣服の表面に浸出し、腋の下等が濡れて見え
るようなことがないという利点がある。
防水剤等の皮膜化剤を含有したものであるため、次のよ
うな効果を有するに至った。 (A) 衣服の部分的な汚れを未然に防止することが可能
となった。 (B) また、このような部分的な汚れを従来に比べて一
層容易且つほぼ完全に除去できることとなった。 (C) 衣服の部分的な黄変を防止できる。 (D) 上記のように部分的な汚れを容易に除去できるた
め、洗濯を回数を減らすことができるという効果があ
る。 (E) 衣服の寿命を延長することができるという効果が
ある。 (F) 汗が衣服に直接浸透しないため、衣服が汗で臭く
なるのを防止できるという効果がある。 (G) 汗が衣服の表面に浸出し、腋の下等が濡れて見え
るようなことがないという利点がある。
【図１】本発明の衣服の汚れ防止剤の作用を示す繊維の
要部拡大説明図。
要部拡大説明図。
【図２】従来の汚れ付着状態を示す繊維の要部拡大説明
図。
図。
１…繊維 ２…汚れ ３…汚れ防止剤
Claims (3)
- 【請求項１】 皮膜化剤が含有されてなることを特徴と
する衣服等の汚れ防止剤。 - 【請求項２】 皮膜化剤及び抗菌剤が含有されてなるこ
とを特徴とする衣服等の汚れ防止剤。 - 【請求項３】 皮膜化剤が防水剤である請求項１又は請
求項２記載の衣服等の汚れ防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33202291A JPH05163679A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 衣服等の汚れ防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33202291A JPH05163679A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 衣服等の汚れ防止剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163679A true JPH05163679A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18250268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33202291A Pending JPH05163679A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 衣服等の汚れ防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05163679A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6385181A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-15 | 大和化学工業株式会社 | 繊維製品類の耐洗濯性衛生加工方法 |
| JPH03241071A (ja) * | 1990-02-16 | 1991-10-28 | Unitika Ltd | 抗菌性を有する防汚布帛およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP33202291A patent/JPH05163679A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6385181A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-15 | 大和化学工業株式会社 | 繊維製品類の耐洗濯性衛生加工方法 |
| JPH03241071A (ja) * | 1990-02-16 | 1991-10-28 | Unitika Ltd | 抗菌性を有する防汚布帛およびその製造方法 |
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