JPH0516277U - 超音波ホーン - Google Patents
超音波ホーンInfo
- Publication number
- JPH0516277U JPH0516277U JP6676391U JP6676391U JPH0516277U JP H0516277 U JPH0516277 U JP H0516277U JP 6676391 U JP6676391 U JP 6676391U JP 6676391 U JP6676391 U JP 6676391U JP H0516277 U JPH0516277 U JP H0516277U
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- horn
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超音波振動子またはブースターの直径に対
し、3倍以上の大径部を有する超音波ホーンを効率良
く、適切に発振させ得る形状の超音波ホーンを提供す
る。 【構成】 ホーン大径部側の天面を10゜〜60°の範
囲内でテーパー形状となし、ホーンの全長が、λ/4近
辺である丸型の超音波ホーン。 【効果】 大型ホーンの底面部全面を作業端として使用
でき、縦振動振幅の分布が均一化でき且つ、横振動モー
ドの減少を図り得る。
し、3倍以上の大径部を有する超音波ホーンを効率良
く、適切に発振させ得る形状の超音波ホーンを提供す
る。 【構成】 ホーン大径部側の天面を10゜〜60°の範
囲内でテーパー形状となし、ホーンの全長が、λ/4近
辺である丸型の超音波ホーン。 【効果】 大型ホーンの底面部全面を作業端として使用
でき、縦振動振幅の分布が均一化でき且つ、横振動モー
ドの減少を図り得る。
Description
【0001】
本考案は超音波振動子またはブースターに接続される超音波ホーンに関し、超 音波振動子またはブースターの直径に対し、数倍以上の直径を有する超音波ホー ンを、効率良く正常に作動させ得る形状を有する大型の超音波ホーンに関するも のである。
【0002】
超音波の高速振動による動力的応用分野は、液体粒子固体粒子の液中への分散 、超音波洗浄器、超音波振動切削、超音波溶接、超音波加工等幅広い用途に使用 されているが、これらの内超音波振動切削、超音波溶接、超音波加工の分野では 、作業部となる超音波ホーンの形状に基づく振動特性が重要なる要素である。特 に作業面積が広いホーン形状については、ホーン先端部の振動分布が不均一にな ったり、ホーンの大型化に伴なう超音波発振器出力の大型化も必要となり、設計 上困難な面が多いのが現状である。
【0003】 以下従来技術を、図面に基づき説明する。図2は、超音波振動系の基本構造図 を示すものである。超音波振動系は、大きくは、振動子部(1)、ブースター部 (2)、ホーン部(3)よりなる。振動子部(1)は、磁歪型振動子あるいは、 電歪型振動子からなるが、図2は電歪型振動子の場合を示すものであり、振動素 子(4)はチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛等の圧電性セラミックス素 子を通常複数枚重ね合わせ、この振動素子(4)間にベリリウム銅等からなる電 極板(5)を挿み込み、高周波ケーブル(6)に接続し、この高周波ケーブル( 6)は、図示していないが、超音波発振器に接続し、振動素子(4)部に超音波 周波数に相当する高周波電力を供給する。これら複数枚の振動素子(4)の前後 には、ジュラルミン、チタン合金等からなる裏打板(7)及び前面板(8)を設 け、振動素子(4)内を貫通するボルト等で締結固定する所謂ボルト締めランジ ュバン型振動子(BLT振動子)構造をとる。
【0004】 振動子部(1)の前面板(8)側に、振動振幅拡大用のブースター部(2)を 設ける。このブースター部(2)の材質は、超音波の高速振動に耐え得るものと して、チタン合金またはジュラルミン等が望ましく、振動子の前面板(8)側の 断面積に対し、ホーン(9)側の断面積を小さくする事により、その断面積の比 に応じて、振幅拡大を図り得る。ホーン(9)は、その先端部(10)が作業端 となり、超音波の高速振動及び振動振幅が最大となる部分となる故、鋼、ジュラ ルミン或いはチタン合金等の抗張力、靭性に富む材質がよく、とりわけ、チタン 合金が望ましい。
【0005】 これら、振動子部(1)、ブースター部(2)、ホーン部(3)の軸方向即ち 縦方向の振動分布について説明する。振動子部(1)の長さは、使用する超音波 周波数下に於ける波長λの1/2、ブースター部(2)も同様、波長λの1/2 、ホーン部(3)も通常1/2λ設計とする。超音波振動の節部は、振動子部( 1)では、振動子長のほぼ中間部に相当するフランジ部(11)となり、ブース ター部(2)もほぼ中間位置のフランジ部(12)、ホーン部(3)では、ホー ン大径部(13)と小径部(14)との境界部(15)にくるよう通常は設計す る。ブースター部(2)を用いない場合は、振動子部(1)にホーン部(3)を 直接接続し駆動させることも可能である。
【0006】 図2に実線にて示したホーン(9)の大径部(13)の直径d1 は、ブースタ ー先端直径d2 或いは振動子部(1)の前面板部直径d3 に比し、同寸法或いは それ以下の場合はホーン部(3)の全長は、1/2λと同等以上の長さになり、 ホーン(9)の先端部(10)の振動振幅の分布は均一となる。しかしながら、 d1 の径がd2 或いはd3 の径に対して著るしく大きい場合、例えば、図2に点 線にて図示しているような大型のホーンの場合には、先端部(10)の振動分布 が不均一になるだけでなく、横振動モードが発生し易すくなるという欠点がある 。
【0007】 これを解決する従来の手段を図3、図4、図5に従って説明する。図3(a) は、中空型ホーンの正面一部裁断図、図3(b)は、X−X断面矢視図を示すも のであり、ホーン(9)の小径部側中心部に円孔状の中空部(17)を設けるこ とにより、作業端である先端部(16)の振動振幅の分布の均一化及び横振動モ ードの低減を図る方策である。図4(a)は、ホーン(9)の大径部から小径部 に至る部分に中グリ部を設けたものであり、図4(b)は、Y−Y断面矢視図で あり十文字状に中グリ部を設けた例であるが、中グリ部の幅、高さを適切に選定 することにより、作業端である先端部の振動振幅の分布の均一化及び横振動モー ドを減少させ得る。図5は、角型ホーンの1例であり、図5(a)は正面図、図 5(b)は、Z−Z断面矢視図である。この方式は、スリット(18)を各側面 部に複数個設けることにより、作業端部である先端部(16)の振動振幅分布の 均一化及び横振動モードを防ぐ方策である。
【0008】 以上述べた従来方式の欠点は、図3の中空型ホーンの場合は、中空部を存在さ せざるを得ない故に作業端形状がリング状となり、中心部近傍での超音波処理が できず、対象形状に限定が生じる。図4の中グリ部を設けた丸棒状ホーン及び図 5の中グリ部を設けた角型ホーンの場合、作業端全面を使用し得るが、中グリ部 の設置位置、中グリ幅、中グリ高さ及び中グリスリットの数の設け方、決め方は 、全てトライアンドエラーによって適正値を選定しなければ、振動振幅分布の均 一化及び横振動モードの減少を図ることが難しく、特に、ホーン大径部の直径d 1 がブースターのホーン接続端側直径d2 の、或いはブースターを用いない場合 は振動子の前面板直径d3 の3倍以上である場合には、この難しさが増大し、性 能上、製作工数、価格面からも、望ましい形状の超音波ホーンを得ることは極め て困難な技術であった。
【0009】
本考案は、従来の大型ホーンのかかる問題点を解決すべく鋭意検討の結果成さ れたものであり、ホーン底面の作業端部を全面に亘り使用でき、振動振幅の分布 が均一であり且つ、横振動モードの少い超音波ホーンを提供するにある。
【0010】
本考案は、ホーン大径部の直径d1 が、ブースターのホーン接続端側直径d2 或いはブースターを用いない場合は振動子の全面板直径d3 の3倍以上有し、断 面が丸型形状である超音波ホーンに於いて、使用する超音波周波数f、ホーン材 質による音速c、波長λとの間にc=λ・fの関係式が存在するが、ホーンの全 長lが使用する超音波周波数下に於ける波長λの1/4の0.8〜1.5倍相当長 さであって、縦振動の節部がl/2の0.8〜1.2倍であり、ホーン大径部側の 天面をテーパー形状とし、このテーパーの開始点がホーン大径部直径d1 、ブー スターのホーン接続端面側直径d2 或いは、ブースターを用いない場合は、振動 子の前面板直径d3 との間に(d1 −d2 )/2×(1〜0.2)倍、或いは( d1 −d3 )/2×(1〜0.2)倍の位置にあり、テーパー部の角度θが10 °〜60°であることを特徴とする超音波ホーンである。
【0011】 以下、図1に従って、本考案の実施例を説明する。図1は、本考案による丸型 超音波ホーン(19)にブースター(2)をボルト(20)にて接続した一部裁 断正面図を示すものである。ホーン大径部(21)の最大径部(22)の直径d 1 は、ブースター(2)の直径d2 の3倍以上を有するので図3或いは図4に示 した丸棒形状である場合は、中空部を設けたり、複数箇の中グリスリットを設け なければ作業端部であるホーン底面部(23)の振動振幅分布が不均一になり、 且つ横振動モードが発生する。そこで、大径部(21)の天面をテーパー形状に する事によりホーン底面部(23)の振動振幅の均一化、横振動モードの低減化 を図り得る事を見い出した。この天面部のテーパーの開始点(24)は、(d1 −d2 )/2即ちブースター(2)の接続端面外周部位置より外側に位置しなけ れば、ブースター(2)の縦振動エネルギーの伝達が不十分であり、またテーパ ーの開始点(24)が大径部(21)の外側端側に寄りすぎると、ホーン底面部 (23)の振動分布が不均一になり、テーパーの開始点(24)は、(d1 −d 2 )/2×(1〜0.2)倍、望ましくは(d1 −d2 )/2×(0.8〜0.4 )倍の範囲内であれば振動振幅の均一化に効果を発揮する。またこのテーパー( 25)の角度θも重要な要素であり、10゜〜60°望ましくは、20°〜40 °がよく、この角度θが小さすぎると、ホーン底面部の半径方向の中心部近辺の 振動振幅が小さくなりすぎ、極端な場合は節、即ち振動振幅がゼロのポイントが 環状に現われるし逆にこの角度θが60°を越えると、ホーン底面部の中心部近 辺の振動振幅が異常に高くなりすぎるという欠点が出る。
【0012】 次に適切なる共振周波数、縦振動モードを得るための本考案による手段を説明 する。図3、図4及び図5に示したホーン形状の場合には、その全長は、使用す る超音波周波数f、ホーン材質から決定される音速cから計算式c=λ・fを満 足する波長λの約半分(λ/2)近辺、詳しくは、λ/2×(0.8〜1.2)倍 程度にてホーン長さを、使用する共振周波数となるように決定するのが従来の方 法であるが、本考案による天面部をテーパー形状とするホーンの場合には、従来 の長さ決定方式では、超音波の共振周波数を得ることが不可であり、鋭意検討の 結果、λ/4長さ近辺にすることにより、適切なる共振振動モードが得られるこ とが明らかとなった。即ち、本考案のホーンの全長lは、λ/4×(0.8〜1. 5)倍相当長さ、ホーン内に存在する縦振動の節部はホーン上端面からl/2× (0.8〜1.2)倍の位置に設定する事が重要であり、全長lがこの範囲以下の 場合は、共振点がとれたとしても、ホーン底面部の中心部近辺の振動振幅が周辺 部に比し高くなり、逆にこの範囲以上の場合は、底面部の半径方向の中心部近傍 にリング状に低振幅領域が発生するし、これらの振動振幅の不均一が生じている 場合は、横振動モードも大きくなり、超音波の振動エネルギーのロス分の増加が 生じ、適正なる振動領域を逸脱した結果となる。
【0013】
本考案のホーン形状をとることにより、作業端面であるホーン底面部全体を作 業部として使用でき、ブースターのホーン接続端側直径或いは、ブースターを用 いない場合は振動子の前面板直径の3倍以上のホーン大径部直径を有する丸型ホ ーンの場合にても、ホーン底面部の縦振動分布の均一化、横振動モードの減少を 図り得るという性能を有すると共に、製作工数、価格面からも優位性を有し、工 業上優れた考案である。
【図1】本考案による丸型ホーンの一実施例の一部裁断
正面図である。
正面図である。
【図2】超音波振動系の基本構成図である。
【図3】従来の中空型ホーンの一部裁断正面図(a)及
び断面図(b)である。
び断面図(b)である。
【図4】従来の中グリ型丸型ホーンの正面図(a)及び
断面図(b)である。
断面図(b)である。
【図5】従来の角型ホーンの正面図(a)及び断面図
(b)である。
(b)である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ホーン大径部の直径d1 が、ブースター
のホーン接続端側直径d2 或いはブースターを用いない
場合は振動子の前面板直径d3 の3倍以上有し、断面が
丸型形状である超音波ホーンに於いて、ホーンの全長l
が使用する超音波周波数下に於ける波長λの1/4の
0.8〜1.5倍相当長さであって、縦振動の節部がl/
2の0.8〜1.2倍であり、ホーン大径部側の天面をテ
ーパー形状とし、このテーパーの開始点が、(d1 −d
2 )/2の1〜0.2倍、或いは(d1 −d3 )/2の
1〜0.2倍の位置にあり、テーパー部の角度θが10
°〜60°の範囲内にあることを特徴とする超音波ホー
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6676391U JP2520732Y2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 超音波ホーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6676391U JP2520732Y2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 超音波ホーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516277U true JPH0516277U (ja) | 1993-03-02 |
JP2520732Y2 JP2520732Y2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=13325248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6676391U Expired - Fee Related JP2520732Y2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 超音波ホーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520732Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7706917B1 (en) | 2004-07-07 | 2010-04-27 | Irobot Corporation | Celestial navigation system for an autonomous robot |
KR101168481B1 (ko) | 2007-05-09 | 2012-07-26 | 아이로보트 코퍼레이션 | 자동 커버리지 로봇 |
US8800107B2 (en) | 2010-02-16 | 2014-08-12 | Irobot Corporation | Vacuum brush |
JP6471004B2 (ja) * | 2015-03-04 | 2019-02-13 | ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション | 超音波切断装置 |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP6676391U patent/JP2520732Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101490803B1 (ko) * | 2007-07-24 | 2015-02-06 | 브란손 울트라소닉스 코포레이숀 | 초음파 진동 접합 장치 |
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JP2520732Y2 (ja) | 1996-12-18 |
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