JPH05162342A - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents

ワイヤドット印字ヘッド

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JPH05162342A
JPH05162342A JP33045391A JP33045391A JPH05162342A JP H05162342 A JPH05162342 A JP H05162342A JP 33045391 A JP33045391 A JP 33045391A JP 33045391 A JP33045391 A JP 33045391A JP H05162342 A JPH05162342 A JP H05162342A
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armature
core
wire
print head
coil
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Koichi Ando
紘一 安藤
Hideaki Iwami
英昭 石水
Mitsuru Kishimoto
充 岸本
Noboru Oishi
登 大石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アーマチュアの動作に影響を与えることなくセ
ンサ出力を大きくすることができ、ノイズの影響を受け
ることのないようにする。 【構成】アーマチュア14に対向して固定極18が配設
され、アーマチュア14と固定極18間の静電容量をセ
ンサが検出し、アーマチュア14の変位を観測する。ア
ーマチュア14と固定極18間の距離を短くするため、
上記アーマチュア14は、上記固定極18に対向する面
が後端から設定量だけ切り欠かれていて、段差部14b
を形成している。したがって、段差部14bの板厚分だ
けアーマチュア14を固定極18側に近接させることが
できる。アーマチュア14に段差部14bを形成する代
わりに、上記検出基板17の、アーマチュア14の後端
に対応する部分に逃げ穴を形成してもよい。この場合、
アーマチュア14がコア9に吸引されて後端が上昇して
も、後端は逃げ穴内に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部にアーマチュアの
動きを観測するセンサを有し、該センサからのセンサ出
力によってアーマチュアを駆動するワイヤドット印字ヘ
ッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ワイヤを駆動し、インクリボ
ンを介して印字媒体を打撃し、その打撃力で印字を行う
インパクトプリンタは、印字媒体の自由度が高く、また
比較的廉価なことから、情報処理システムなどの出力装
置を始め多方面に用いられている。
【0003】上記インパクトプリンタは、ワイヤドット
印字ヘッドの型式から、プランジャ型、ばねチャージ
型、クラッパ型に分けられる。このうち、ばねチャージ
型のものは、印字ワイヤを固定したアーマチュアをバイ
アス用の板ばねによって揺動自在に支持し、該アーマチ
ュアをあらかじめ上記板ばねの弾性力に抗して永久磁石
によってコアに吸引させておき、印字する際に、上記コ
アに巻かれたコイルを励磁させて上記永久磁石と逆方向
に磁束を発生させ、上記アーマチュアを解放させる構造
となっているが、近年、印字の高速化が求められてお
り、高速応答性が良好なこのばねチャージ型のワイヤド
ット印字ヘッドが多く採用されている。
【0004】また、内部にセンサを設け、アーマチュア
の変位をセンサによって観測し、センサ出力に応じて上
記コイルの駆動時間を制御し、印字品位を向上させたも
のも提供されている。図2は従来のばねチャージ型のワ
イヤドット印字ヘッドの断面図である。図において、1
はベースであり、該ベース1の端部に永久磁石2、台板
3、スペーサ4が順次積み重ねられ、スペーサ4とガイ
ドフレーム5との間にクランプ6を介して板ばね7及び
ヨーク8が片持ばり式に支持されている。
【0005】9はベース1上に設けられたコア、10は
該コア9の外周に巻装されたコイルであり、これらコア
9及びコイル10によって電磁石11が形成されてい
る。12はカバーであり、上記コイル10に配線を行う
通電基板13を保護している。上記板ばね7の可撓部に
は、上記ヨーク8に隣接してアーマチュア14が取り付
けられ、電磁石11のコア9に対向する上記アーマチュ
ア14の先端に印字ワイヤ15が取り付けられ、ガイド
フレーム5に固定されたワイヤガイド16によって図示
しないプラテン側に案内される。
【0006】上記構成のワイヤドット印字ヘッドにおい
て、コイル10に通電していない状態では、印字ワイヤ
15が取り付けられたアーマチュア14を支持する板ば
ね7が、永久磁石2の磁束によってコア9に吸引されて
いて、上記印字ワイヤ15はワイヤガイド16から突出
しない状態に置かれる。この状態において、コイル10
に通電して上記永久磁石2の磁束を打ち消す方向に磁束
を発生させると、偏倚状態の板ばね7が解放され、該板
ばね7の弾性力によって印字ワイヤ15がワイヤガイド
16の端面から突出する。こうして突出した印字ワイヤ
15は、ワイヤドット印字ヘッドに対向して置かれたイ
ンクリボンと印字媒体を、プラテンに強く押し付けて印
字を行う。
【0007】ところで、各印字ワイヤ15ごとの飛行時
間にばらつきがあったり、インクリボンや印字媒体との
接触時間にばらつきがあったりすると、印字ワイヤ15
の戻り時間が想定している時間と異なり、アーマチュア
14や板ばね7がコア9に強く衝突したり、いつまでも
印字ワイヤ15が戻って来られず、印字不良を引き起こ
すことがある。
【0008】そこで、各アーマチュア14の変位を観測
して印字ワイヤ15ごとに異なる駆動信号を発生させる
ようにしており、ワイヤドット印字ヘッドの内部にアー
マチュア14の変位を観測する手段が設けられている。
17は上記ガイドフレーム5とヨーク8間に設けられた
検出基板、18は該検出基板17上に設けられた固定極
である。該固定極18は狭い空間を置いて各アーマチュ
ア14に対向することによってコンデンサを形成し、所
定の静電容量を持っている。
【0009】該静電容量の値は、固定極18とアーマチ
ュア14との空間に応じて決まり、印字動作に伴いアー
マチュア14が変位すると静電容量が変化する。そこ
で、この変化を検出し、検出基板17上に設けられた検
出制御素子19によってアーマチュア14に固定された
印字ワイヤ15の動作を知ることができる。ところで、
上記構成のワイヤドット印字ヘッドを使用して高速印字
を行わせようとすると、印字ワイヤ15をワイヤガイド
16の端面から突出させて印字を行った後に、アーマチ
ュア14がオーバストロークを起こすことがある。
【0010】図3は従来の他のワイヤドット印字ヘッド
の断面図、図4は従来のワイヤドット印字ヘッドの動作
説明図、図5は従来のワイヤドット印字ヘッドの要部拡
大図である。図4の(a)は印字時の状態を、(b)は
吸引時の状態を、(c)はオーバストローク発生時の状
態を示す。図4において、印字が終了して(b)のよう
に永久磁石2の磁束によって再びアーマチュア14がコ
ア9に吸引されると、慣性モーメントによってアーマチ
ュア14がそのまま回転し、(c)に示すようなオーバ
ストロークが発生し、アーマチュア14の後端14aが
ヨーク8より上に突出するとともに板ばね7が過度に湾
曲してしまう。
【0011】そこで、図3及び図5に示すように、印字
が終了してアーマチュア14がコア9に吸引された後
に、オーバストロークが発生して板ばね7が破損するの
を防止するため、検出基板17とヨーク8間に上記アー
マチュア14の後端14aに対向するストッパプレート
23を配設している。このようにすることによって、オ
ーバストロークが発生する直前にアーマチュア14の後
端14aがストッパプレート23に当接するので、オー
バストロークの発生が防止され、アーマチュア14を固
定している板ばね7の破損を防止することができる。
【0012】そして、静的吸引時にはストッパプレート
23にアーマチュア14の後端14aが当接しないよう
に、アーマチュア14の静的吸引時の後端14aの位置
とストッパプレート23間にクリアランス31(図5)
を形成している。なお、図3においてTHはワイヤドッ
ト印字ヘッド内の温度を検出するためのサーミスタであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワイヤドット印字ヘッドにおいては、上記クリアラ
ンス31を形成するためにヨーク8の板厚t1 が設定さ
れていて、アーマチュア14と検出基板17上の固定極
18間の平均距離δ1 は構造的に決定され、ある一定量
より短くすることができない。
【0014】したがって、アーマチュア14と固定極1
8間の静電容量の変化を検出して該アーマチュア14の
変位を観測することが困難になってしまう。次に、従来
のワイヤドット印字ヘッドにおける駆動条件の設定につ
いて図6を併用して説明する。図6は従来のワイヤドッ
ト印字ヘッドにおけるタイムチャートである。
【0015】図において、センサ出力は静電容量の変化
を示しており、アーマチュア14が変位して固定極18
に近接するにつれて大きくなっている。ところが、静電
容量はアーマチュア14と固定極18間の平均距離δ1
に反比例するため、静電容量の変化としてのセンサ出力
の最大値V1 を大きくすることができず、ノイズの影響
を受けやすい。また、上記センサ出力にスライスレベル
をかけた場合、コイル10の駆動条件を最適な状態に設
定することができない。
【0016】アーマチュア14の長さL1 (図5)を短
くすると、ストロークが小さくなるためヨーク8の板厚
1 を小さくすることができ、アーマチュア14と固定
極18間の平均距離δ1 を短くすることが可能である
が、アーマチュア14の質量のバランスがくずれ、印字
終了後の吸引時に高次振動が発生し、吸引動作が遅れて
しまう。
【0017】本発明は、上記従来のワイヤドット印字ヘ
ッドの問題点を解決して、アーマチュアの変位をセンサ
によって観測し、センサ出力に応じてコイルの駆動時間
を制御するワイヤドット印字ヘッドにおいて、アーマチ
ュアの変位に影響を与えることなくセンサ出力を大きく
することができ、ノイズの影響を受けることのないワイ
ヤドット印字ヘッドを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のワ
イヤドット印字ヘッドにおいては、先端に印字ワイヤを
固定したアーマチュアと、該アーマチュアに対向して設
けられるコアと、上記アーマチュアが固定されるととも
に片持ちばり式に支持される板ばねと、上記コアに巻装
され、通電によってコアから磁束を発生させ、上記アー
マチュアを変位させるコイルを有している。
【0019】上記アーマチュアに対向して固定極が配設
され、アーマチュアと固定極間の静電容量をセンサが検
出し、アーマチュアの変位を観測するようになってい
る。そして、上記センサのセンサ出力によってアーマチ
ュアの変位に対応して上記コイルの駆動電流が制御され
る。そして、上記アーマチュアと上記固定極間の距離を
短くするため、アーマチュアは、固定極に対向する面が
後端から設定量だけ切り欠かれていて、段差部を形成し
ている。
【0020】上記アーマチュアに段差部を形成する代わ
りに、上記検出基板の、アーマチュアの後端に対応する
部分に逃げ穴を形成してもよい。上記ワイヤドット印字
ヘッドは、ばねチャージ型のものの場合、磁束を発生
し、上記板ばねの弾性力に抗してアーマチュアをコアに
吸引させる永久磁石を有しており、上記コイルは、通電
によって上記永久磁石の磁束を打ち消す方向に磁束を発
生し、アーマチュアを解放して印字を行う。
【0021】また、クラッパ型のものの場合、上記コイ
ルは通電によって磁束を発生し、アーマチュアを吸引し
て印字を行う。
【0022】
【作用】本発明によれば、上記のように先端に印字ワイ
ヤを固定したアーマチュアと、該アーマチュアに対向し
て設けられるコアと、上記アーマチュアが固定されると
ともに片持ちばり式に支持される板ばねと、上記コアに
巻装され、通電によってコアから磁束を発生させ、上記
アーマチュアを変位させるコイルを有している。アーマ
チュアの変位に伴って、印字ワイヤが突出し、インクリ
ボンと印字媒体をプラテンに押し付けて印字を行う。
【0023】上記アーマチュアに対向して固定極が配設
され、アーマチュアと固定極間の静電容量をセンサが検
出し、アーマチュアの変位を観測するようになってい
る。そして、上記センサのセンサ出力によってアーマチ
ュアの変位に対応して上記コイルの駆動電流が制御され
る。したがって、各印字ワイヤは、それぞれ独立して駆
動電流が制御され、印字ワイヤごとの飛行時間のばらつ
きをなくし、戻り時間が均一になる。
【0024】そして、上記アーマチュアと上記固定極間
の距離を短くするため、アーマチュアは、固定極に対向
する面が後端から設定量だけ切り欠かれていて、段差部
を形成している。したがって、段差部の板厚分だけアー
マチュアを固定極側に近接させることができる。上記ア
ーマチュアに段差部を形成する代わりに、上記検出基板
の、アーマチュアの後端に対応する部分に逃げ穴を形成
してもよい。この場合、アーマチュアがコアに吸引され
て後端が上昇しても、後端は逃げ穴内に収容される。し
たがって、その分アーマチュアを固定極側に近接させる
ことができる。
【0025】上記ワイヤドット印字ヘッドは、ばねチャ
ージ型のものでも、クラッパ型のものでもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すワイヤドット印字ヘッドの断面図、図7は本発明の
第1の実施例を示すワイヤドット印字ヘッドの要部拡大
図、図8は本発明の第1の実施例を示すワイヤドット印
字ヘッドにおけるタイムチャートである。
【0027】図において、1はベースであり、該ベース
1の端部に永久磁石2、台板3、スペーサ4が順次積み
重ねられ、スペーサ4とガイドフレーム5との間にクラ
ンプ6を介して板ばね7及びヨーク8が片持ばり式に支
持されている。9はベース1上に設けられたコア、10
は該コア9の外周に巻装されたコイルであり、これらコ
ア9及びコイル10によって電磁石11が形成されてい
る。12はカバーであり、上記コイル10に配線を行う
通電基板13を保護している。上記板ばね7の可撓部に
は、上記ヨーク8に隣接してアーマチュア14が取り付
けられ、電磁石11のコア9に対向する上記アーマチュ
ア14の先端に印字ワイヤ15が取り付けられ、ガイド
フレーム5に固定されたワイヤガイド16によって図示
しないプラテン側に案内される。なお、THはワイヤド
ット印字ヘッド内の温度を検出するためのサーミスタで
ある。
【0028】上記構成のワイヤドット印字ヘッドにおい
て、コイル10に通電していない状態では、印字ワイヤ
15が取り付けられたアーマチュア14を支持する板ば
ね7が、永久磁石2の磁束によってコア9に吸引されて
いて、上記印字ワイヤ15はワイヤガイド16から突出
しない状態に置かれる。この状態において、コイル10
に通電して上記永久磁石2の磁束を打ち消す方向に磁束
を発生させると、偏倚状態の板ばね7が解放され、該板
ばね7の弾性力によって印字ワイヤ15がワイヤガイド
16の端面から突出する。そして、突出した印字ワイヤ
15は、ワイヤドット印字ヘッドに対向して置かれたイ
ンクリボンと印字媒体を、プラテンに強く押し付けて印
字を行う。
【0029】ところで、各印字ワイヤ15ごとの飛行時
間にばらつきがあったり、インクリボンや印字媒体との
接触時間にばらつきがあったりすると、印字ワイヤ15
の戻り時間が想定している時間と異なり、アーマチュア
14や板ばね7がコア9に強く衝突したり、いつまでも
印字ワイヤ15が戻って来られず、印字不良を引き起こ
すことがある。
【0030】そこで、各アーマチュア14の変位を観測
して印字ワイヤ15ごとに異なる駆動信号を発生させる
ようにしており、ワイヤドット印字ヘッドの内部にアー
マチュア14の変位を観測する手段が設けられている。
17は上記ガイドフレーム5とストッパプレート23間
に設けられた検出基板、18は該検出基板17上に設け
られた固定極である。該固定極18は狭い空間を置いて
各アーマチュア14に対向することによってコンデンサ
を形成し、所定の静電容量を持っている。
【0031】該静電容量の値は、固定極18とアーマチ
ュア14との空間に応じて決まり、印字動作に伴いアー
マチュア14が変位すると静電容量が変化する。そこ
で、この変化を検出し、検出基板17上に設けられた検
出制御素子19によってアーマチュア14に固定された
印字ワイヤ15の動作を知ることができる。また、図1
及び図7に示すように、アーマチュア14の後端14c
側のストッパプレート23に対向する面は、板ばね7の
回転中心O近辺まで切り欠かれていて段差部14bが形
成されており、吸引時におけるアーマチュア14の後端
14cの位置を低くしている。したがって、図の一点鎖
線で示した従来のアーマチュア14を使用した場合に比
べ、ヨーク8の板厚をt1 からt2 に小さくすることが
できる。
【0032】したがって、その分検出基板17をアーマ
チュア14に近付けることができるので、アーマチュア
14と検出基板17上の固定極18間の平均距離はδ1
からδ2 に短くなる。そして、アーマチュア14と固定
極18間の静電容量は、両者間の平均距離に反比例する
ので、平均距離がδ1 からδ2 に短くなることによって
静電容量はδ1 /δ2 倍の大きさになる。そして、アー
マチュア14の変位に伴うセンサ出力(変位電力、又は
速度出力)の最大値はV1 からV2 に大きくなり、 V2 =V1 ×δ1 /δ2 となる。
【0033】その結果、センサ出力に加わるノイズ成分
の割合、すなわちS/N比が小さくなるとともに、電磁
石11を駆動するために上記センサ出力に加えられるス
ライスレベルをスライスレベル1からスライスレベル2
に上げることが可能になり、ノイズの影響を受けにくく
なる。なお、上記アーマチュア14の段差部14bは実
質的に小さいため、吸引時にアーマチュア14の動作の
バランスがくずれることはない。
【0034】図9は本発明の第2の実施例を示すワイヤ
ドット印字ヘッドの要部拡大図、図10は本発明の第2
の実施例を示すワイヤドット印字ヘッドの分解斜視図で
ある。図において、24は検出基板17のヨーク8側の
面に形成される絶縁層である。オーバストローク防止用
のストッパプレート23(図1)を使用しない場合、検
出基板17のアーマチュア14の後端14aに対応する
部分に逃げ穴17aが形成されている。該逃げ穴17a
は、上記アーマチュア14がコア9に吸引される時に上
記検出基板17に当接しないように、各アーマチュア1
4に対向する数だけ設けられる。したがって、ヨーク8
の板厚をt1 からアーマチュア14の吸引力が低下しな
いだけのt3 まで小さくすることができ、アーマチュア
14と検出基板17上の固定極18(図1)間の平均距
離を短くし、センサ出力を大きくすることができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アーマチュアに対向して固定極が配設され、ア
ーマチュアと固定極間の静電容量をセンサが検出し、ア
ーマチュアの変位を観測するようになっている。そし
て、上記センサのセンサ出力によってアーマチュアの変
位に対応して上記コイルの駆動電流が制御される。
【0037】そして、上記アーマチュアと上記固定極間
の距離を短くするため、アーマチュアは、固定極に対向
する面が後端から設定量だけ切り欠かれていて、段差部
を形成している。したがって、段差部の板厚分だけアー
マチュアを固定極側に近接させ、両者間の静電容量を大
きくし、センサ出力に対するノイズの影響を排除するこ
とができる。
【0038】上記アーマチュアに段差部を形成する代わ
りに、上記検出基板の、アーマチュアの後端に対応する
部分に逃げ穴を形成してもよい。この場合、アーマチュ
アがコアに吸引されて後端が上昇しても、後端は逃げ穴
内に収容される。したがって、その分アーマチュアを固
定極側に近接させ、両者間の静電容量を大きくし、セン
サ出力に対するノイズの影響を排除することができる。
【0039】そして、センサ出力が安定するため、コイ
ルの駆動時間の制御を良好に行うことができ、印字品位
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドの断面図である。
【図2】従来のばねチャージ型のワイヤドット印字ヘッ
ドの断面図である。
【図3】従来の他のワイヤドット印字ヘッドの断面図で
ある。
【図4】従来のワイヤドット印字ヘッドの動作説明図で
ある。
【図5】従来のワイヤドット印字ヘッドの要部拡大図で
ある。
【図6】従来のワイヤドット印字ヘッドにおけるタイム
チャートである。
【図7】本発明の第1の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドの要部拡大図である。
【図8】本発明の第1の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドにおけるタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドの要部拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示すワイヤドット印
字ヘッドの分解斜視図である。
【符号の説明】
2 永久磁石 7 板ばね 9 コア 10 コイル 14 アーマチュア 14b 段差部 14c 後端 15 印字ワイヤ 17 検出基板 17a 逃げ穴 18 固定極 19 検出制御素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9211−2C B41J 3/10 114 C 8804−2C 29/00 S (72)発明者 大石 登 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に印字ワイヤを固定したアーマチュ
    アと、該アーマチュアに対向して設けられるコアと、上
    記アーマチュアが固定されるとともに片持ちばり式に支
    持される板ばねと、上記コアに巻装され、通電によって
    コアから磁束を発生させ、上記アーマチュアを変位させ
    るコイルとから成るワイヤドット印字ヘッドにおいて、
    (a)アーマチュアに対向して配設される固定極と、
    (b)アーマチュアと固定極間の静電容量を検出するセ
    ンサと、(c)該センサのセンサ出力によって上記コイ
    ルの駆動電流を制御する手段を有しており、(d)上記
    アーマチュアは、上記固定極に対向する面が後端から設
    定量だけ切り欠かれ、段差部を形成していることを特徴
    とするワイヤドット印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 先端に印字ワイヤを固定したアーマチュ
    アと、該アーマチュアに対向して設けられるコアと、上
    記アーマチュアが固定されるとともに片持ちばり式に支
    持される板ばねと、上記コアに巻装され、通電によって
    コアから磁束を発生させ、上記アーマチュアを変位させ
    るコイルとから成るワイヤドット印字ヘッドにおいて、
    (a)アーマチュアに対向して配設される検出基板と、
    (b)該検出基板上のアーマチュアに対向して配設され
    る固定極と、(c)アーマチュアと固定極間の静電容量
    を検出するセンサと、(d)該センサのセンサ出力によ
    って上記コイルの駆動電流を制御する手段を有してお
    り、(e)上記検出基板は、アーマチュアの後端に対応
    する部分に逃げ穴を形成したことを特徴とするワイヤド
    ット印字ヘッド。
  3. 【請求項3】 (a)磁束を発生し、上記板ばねの弾性
    力に抗してアーマチュアをコアに吸引させる永久磁石を
    有するとともに、(b)上記コイルは、通電によって上
    記永久磁石の磁束を打ち消す方向に磁束を発生し、アー
    マチュアを解放して印字を行うものである請求項1又は
    2記載のワイヤドット印字ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記コイルは通電によって磁束を発生
    し、アーマチュアを吸引して印字を行うものである請求
    項1又は2記載のワイヤドット印字ヘッド。
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JPH07210310A (ja) * 1994-01-19 1995-08-11 Nitta Ind Corp 静電容量式センサー

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