JPH051606B2 - - Google Patents
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- JPH051606B2 JPH051606B2 JP59208856A JP20885684A JPH051606B2 JP H051606 B2 JPH051606 B2 JP H051606B2 JP 59208856 A JP59208856 A JP 59208856A JP 20885684 A JP20885684 A JP 20885684A JP H051606 B2 JPH051606 B2 JP H051606B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/28—Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
- G01R33/38—Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
- G01R33/385—Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils
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- Physics & Mathematics (AREA)
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- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の属する分野]
本発明は、核磁気共鳴画像装置に使用される勾
配磁場発生用コイルの改良に関するものである。
配磁場発生用コイルの改良に関するものである。
[従来技術]
核磁気共鳴(nuclear magetic resonance…以
下NMRと略す)は、特に物性物理、化学の分野
において物質を微視的な立場より理解できるとい
う意味において、他に見られない有力な手段とな
つている。
下NMRと略す)は、特に物性物理、化学の分野
において物質を微視的な立場より理解できるとい
う意味において、他に見られない有力な手段とな
つている。
NMRの特徴は、一様な静磁場と弱い高周波磁
場だけを用い、測定系と弱く相互作用する分光学
の一手段であることにある。そして、NMRで通
常用いられる高周波磁場のエネルギーは10-19〜
10-20エルグ程度であり、X線(10-8〜10-9エル
グ)に比べて極めて弱い。
場だけを用い、測定系と弱く相互作用する分光学
の一手段であることにある。そして、NMRで通
常用いられる高周波磁場のエネルギーは10-19〜
10-20エルグ程度であり、X線(10-8〜10-9エル
グ)に比べて極めて弱い。
この特徴のため、無侵襲的な生体計測技術とし
て医用面においても注目されている。特にNMR
−CT(CTはComputer Tomograghyの略称)と
して臨床的応用が研究されているが、これは悪性
腫瘍における水分子を構成している水素原子核の
核磁気緩和時間が正常のそれに対し、数倍長いと
いう報告{R.Damadian:Science Vol 171
p1151(1971)}に刺激されたためである。以上の
NMR画像装置(NMR−CT)は、被検体の一部
をスライスした断層画像を映像化することがで
き、診察に役立てるものである。
て医用面においても注目されている。特にNMR
−CT(CTはComputer Tomograghyの略称)と
して臨床的応用が研究されているが、これは悪性
腫瘍における水分子を構成している水素原子核の
核磁気緩和時間が正常のそれに対し、数倍長いと
いう報告{R.Damadian:Science Vol 171
p1151(1971)}に刺激されたためである。以上の
NMR画像装置(NMR−CT)は、被検体の一部
をスライスした断層画像を映像化することがで
き、診察に役立てるものである。
このNMR画像装置においては、例えば、被検
体の特定な部位のスライス面の切出しや、所定の
スライス面に在る原子核の回転位相のコード化
や、所定のスライス面に在る原子核の回転周波数
のコード化などのため、x,y,zの3軸方向に
対して線形の勾配磁場を被検体に印加する必要が
ある。そして、この各勾配磁場の直線性は、得ら
れる画像の画質に大きな影響を与える。従つて、
勾配磁場の直線性を良くすることは、NMR画像
装置にとつて、重要な技術的課題の1つであると
言える。
体の特定な部位のスライス面の切出しや、所定の
スライス面に在る原子核の回転位相のコード化
や、所定のスライス面に在る原子核の回転周波数
のコード化などのため、x,y,zの3軸方向に
対して線形の勾配磁場を被検体に印加する必要が
ある。そして、この各勾配磁場の直線性は、得ら
れる画像の画質に大きな影響を与える。従つて、
勾配磁場の直線性を良くすることは、NMR画像
装置にとつて、重要な技術的課題の1つであると
言える。
第2図は、NMR画像装置に使用されている従
来の勾配磁場発生用コイルの構成例を示した図で
ある。同図に示すコイルの型は、一般に“サドル
型”と呼ばれるものである。第2図においては、
x方向に勾配磁場が発生するように描いてある
が、所定の軸に沿つて配置することにより、他の
方向に関する勾配磁場を発生させることもでき
る。
来の勾配磁場発生用コイルの構成例を示した図で
ある。同図に示すコイルの型は、一般に“サドル
型”と呼ばれるものである。第2図においては、
x方向に勾配磁場が発生するように描いてある
が、所定の軸に沿つて配置することにより、他の
方向に関する勾配磁場を発生させることもでき
る。
同図において、1〜4はコイルであり、矩形の
コイルへ、更に湾曲を加えたような形状をしてい
る。例えば、湾曲の程度は、第2図に示すように
z軸を中心として、120゜の角度である。そして、
それぞれ図に示すような向きに電流が流れる。
コイルへ、更に湾曲を加えたような形状をしてい
る。例えば、湾曲の程度は、第2図に示すように
z軸を中心として、120゜の角度である。そして、
それぞれ図に示すような向きに電流が流れる。
ここで、各コイルが置かれている空間の座標関
係を第2図と仮定する。NMR画像装置における
主磁場(静磁場)の方向は、z軸方向とする。こ
こで、各コイル1〜4の内側の巻線を1a,2
a,3a,4aとする。即ち、巻線1aと3a,
2aと4aは、x−y平面を中心として互いに相
対する位置にある。第2図では、この巻線部1a
〜4aを1ターンのように描いてあるが、1ター
ンとは限らない。巻線が、複数回巻かれていて、
これが束になつていてもよい。通常は、そのよう
になつている。
係を第2図と仮定する。NMR画像装置における
主磁場(静磁場)の方向は、z軸方向とする。こ
こで、各コイル1〜4の内側の巻線を1a,2
a,3a,4aとする。即ち、巻線1aと3a,
2aと4aは、x−y平面を中心として互いに相
対する位置にある。第2図では、この巻線部1a
〜4aを1ターンのように描いてあるが、1ター
ンとは限らない。巻線が、複数回巻かれていて、
これが束になつていてもよい。通常は、そのよう
になつている。
第3図は、第2図のx軸,z軸を含む平面で切
つた時の、巻線1a〜4aの付近に生ずる磁界の
状態を示した図である。同図に示すように、z軸
に沿う向きの磁界が発生し、各巻線1a,2a,
…の近傍では、この磁界は強く、だんだん巻線か
ら離れるにしたがい磁界は弱くなり、z軸上では
磁界は雰となる。この結果、同図に示すようなx
方向の勾配磁場が得られる。実際には、内側巻線
1a〜4aによる磁場だけでなく、これと反対方
向の電流が流れる外側の巻線による磁場の影響も
考慮し、最も直線性が良くなるコイルの配置を選
ぶ。
つた時の、巻線1a〜4aの付近に生ずる磁界の
状態を示した図である。同図に示すように、z軸
に沿う向きの磁界が発生し、各巻線1a,2a,
…の近傍では、この磁界は強く、だんだん巻線か
ら離れるにしたがい磁界は弱くなり、z軸上では
磁界は雰となる。この結果、同図に示すようなx
方向の勾配磁場が得られる。実際には、内側巻線
1a〜4aによる磁場だけでなく、これと反対方
向の電流が流れる外側の巻線による磁場の影響も
考慮し、最も直線性が良くなるコイルの配置を選
ぶ。
しかし、このような構成の勾配磁場発生用コイ
ルで生成される磁場の直線性を350(x)・350(y)・
300(z)の楕円球体の中で評価すると、最大のエラ
ーが−12.3%になる。
ルで生成される磁場の直線性を350(x)・350(y)・
300(z)の楕円球体の中で評価すると、最大のエラ
ーが−12.3%になる。
NMR画像装置のアルゴリズムにもよるが、こ
の−12.3%のエラーは、一般に得られるNMR画
像に劣化を与える。従つて、勾配磁場の直線性の
改善が望まれる。
の−12.3%のエラーは、一般に得られるNMR画
像に劣化を与える。従つて、勾配磁場の直線性の
改善が望まれる。
そこで、コイル全体を大きくすると、見掛け上
エラーは減少するが、消費電力が増大する。更
に、コイルのインダクタンスが増大し、応答速度
が遅くなる等の点で好ましくない。
エラーは減少するが、消費電力が増大する。更
に、コイルのインダクタンスが増大し、応答速度
が遅くなる等の点で好ましくない。
[発明の目的]
本発明は以上のような点に鑑みて成されたもの
であり、消費電力の増加を伴うことなく、x=y
=z=0を中心とする一定の体積内部で、直線性
の秀れた勾配磁場発生用のコイルを提供すること
を目的とする。
であり、消費電力の増加を伴うことなく、x=y
=z=0を中心とする一定の体積内部で、直線性
の秀れた勾配磁場発生用のコイルを提供すること
を目的とする。
[発明の概要]
このような目的を達成するために本発明では、
各コイルの内側の巻線1a,2a,3a,4aを
サドル面に沿つて偏平な形状の単一の導電体で構
成したことを特徴とする。これにより、生成され
た勾配磁場のx=y=z=0におけるテイラー展
開の3次項の絶対値を最小又は0にすることがで
きる。更に、勾配方向以外で、磁場の均一性を向
上させることが可能となり、x=y=z=0を中
心とする一定体積内部での磁場の直線性が向上す
る。
各コイルの内側の巻線1a,2a,3a,4aを
サドル面に沿つて偏平な形状の単一の導電体で構
成したことを特徴とする。これにより、生成され
た勾配磁場のx=y=z=0におけるテイラー展
開の3次項の絶対値を最小又は0にすることがで
きる。更に、勾配方向以外で、磁場の均一性を向
上させることが可能となり、x=y=z=0を中
心とする一定体積内部での磁場の直線性が向上す
る。
[実施例]
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。第
1図は、本発明に係る勾配磁場発生用コイルの構
成例を示した図である。第1図に表わした勾配磁
場発生用コイルが、従来例(第2図)と異なる点
は、内側の巻線(第2図の1a,2a,…)の構
成が違う点である。これ以外は、従来のものと、
ほぼ同様である。従来の勾配磁場発生用コイルで
得られる磁場の状態は、第2図、3図を用いて、
定性的に説明したが、ここでは、本発明の勾配磁
場の状態を定量的に説明する。
1図は、本発明に係る勾配磁場発生用コイルの構
成例を示した図である。第1図に表わした勾配磁
場発生用コイルが、従来例(第2図)と異なる点
は、内側の巻線(第2図の1a,2a,…)の構
成が違う点である。これ以外は、従来のものと、
ほぼ同様である。従来の勾配磁場発生用コイルで
得られる磁場の状態は、第2図、3図を用いて、
定性的に説明したが、ここでは、本発明の勾配磁
場の状態を定量的に説明する。
まず、直線勾配磁場を生成する原理は以下の通
りである。ここでは、x軸方向の勾配磁場を発生
する場合を説明するが、y軸、z軸についても同
様である。
りである。ここでは、x軸方向の勾配磁場を発生
する場合を説明するが、y軸、z軸についても同
様である。
コイルによつて生じるx軸上のz軸方向の磁場
をH(x)とするH(x)をx=0でテイラー(Taylor)
展開し、(1)式のように表わす。
をH(x)とするH(x)をx=0でテイラー(Taylor)
展開し、(1)式のように表わす。
H(x)=a0+a1x+a2x2+ …(1)
ここで、勾配磁場コイル5と7,6と8はx−y
平面を中心として対称に配置され、かつコイルを
流れる電流の向きが逆極性であるから、a0=a2=
a4…=0である。従つて(1)式は、奇数次の項だけ
が残つて、(2)式のようになる。
平面を中心として対称に配置され、かつコイルを
流れる電流の向きが逆極性であるから、a0=a2=
a4…=0である。従つて(1)式は、奇数次の項だけ
が残つて、(2)式のようになる。
H(x)=a1x+a3x3+a5x5+ …(2)
ここで、a1≠0,a3=0,a5=0,…となればx
の1次項だけに比例する理想的なx勾配磁場用コ
イルとなる。
の1次項だけに比例する理想的なx勾配磁場用コ
イルとなる。
しかし、実際には、a3,a5,…の総べてを消去
することは困難であるから、a3だけを0とするよ
うな構成を求めるのが実用的である。
することは困難であるから、a3だけを0とするよ
うな構成を求めるのが実用的である。
一方、この場合、y及びz軸方向の磁場の均一
性は、必ずしも保証されない。従つて、x=y=
z=0を中心とする一定な体積内で、磁場のx軸
方向の直線性を評価すると、エラーが大きい。
性は、必ずしも保証されない。従つて、x=y=
z=0を中心とする一定な体積内で、磁場のx軸
方向の直線性を評価すると、エラーが大きい。
そこで、上述したように内側の巻線を分割した
構成の勾配磁場用コイル(第1図のコイル)を製
作した。第1図において、5,6,7,8はサド
ル型コイルであり、各コイルの内側の巻線5a,
6a,…は、3以上に分割された構成になつてい
る。言替えると、各コイルの内側の巻線が複数回
に巻かれた構成にあつては、この巻線を1束に束
ねるのではなく、3以上の束に分離するように構
成したものである。もつとも、1束を1本の巻線
としても良い。ただし、後述するが、内側巻線が
1ターンで形成されるものにあつては、この1タ
ーンの巻線を偏平の形状に構成する。
構成の勾配磁場用コイル(第1図のコイル)を製
作した。第1図において、5,6,7,8はサド
ル型コイルであり、各コイルの内側の巻線5a,
6a,…は、3以上に分割された構成になつてい
る。言替えると、各コイルの内側の巻線が複数回
に巻かれた構成にあつては、この巻線を1束に束
ねるのではなく、3以上の束に分離するように構
成したものである。もつとも、1束を1本の巻線
としても良い。ただし、後述するが、内側巻線が
1ターンで形成されるものにあつては、この1タ
ーンの巻線を偏平の形状に構成する。
第4図は、従来例(第2図)と同じ条件の下
で、この内側の巻線を2分割、3分割、10分割し
た場合に、勾配磁場の直線性のエラーが、x=y
=z=0を中心とする一定な体積内で、どのよう
に推移するかを計算して求めた図である。即ち、
第4図は、既述した(2)式においてa1≠0,a3=0
となるようにシミユレーシヨンして得られた結果
を示したものである。ここで、3分割、10分割し
た時の内側の巻線(つまり、分離した3束で1
組、分離した10束で1組の巻線の意味)の位置と
幅は、第6図で示す2分割した内側の巻線の位
置・幅と近似的に同じである。近似的にと述べた
のは、このシミユレーシヨンでは、(2)式におい
て、a1≠0,a3=0となることを最優先して求め
たものであるため、その結果、内側巻線の位置と
幅は、2分割の場合と比較して、3分割と10分割
とでは差が発生する。しかしこの差は設計的なも
のであり近似的には同じであると言える。ここで
第4図の横軸は、1G/cmに必要なアンペア・タ
ーンであり、縦軸はエラーである。この図におい
ては、縦軸も横軸も小さな値になる程、好ましい
勾配磁場用コイルと言える。第4図より、本発明
に係る勾配磁場用コイルによれば、勾配磁場の直
線性のエラーは、−7.52%(2分割)、−5.30%
(10分割)に減少する。そして、分割数が多い程
エラーを少なくできることが分る。なお、分割し
た内側巻線の束のそれぞれは、それぞれ等しい巻
数である。
で、この内側の巻線を2分割、3分割、10分割し
た場合に、勾配磁場の直線性のエラーが、x=y
=z=0を中心とする一定な体積内で、どのよう
に推移するかを計算して求めた図である。即ち、
第4図は、既述した(2)式においてa1≠0,a3=0
となるようにシミユレーシヨンして得られた結果
を示したものである。ここで、3分割、10分割し
た時の内側の巻線(つまり、分離した3束で1
組、分離した10束で1組の巻線の意味)の位置と
幅は、第6図で示す2分割した内側の巻線の位
置・幅と近似的に同じである。近似的にと述べた
のは、このシミユレーシヨンでは、(2)式におい
て、a1≠0,a3=0となることを最優先して求め
たものであるため、その結果、内側巻線の位置と
幅は、2分割の場合と比較して、3分割と10分割
とでは差が発生する。しかしこの差は設計的なも
のであり近似的には同じであると言える。ここで
第4図の横軸は、1G/cmに必要なアンペア・タ
ーンであり、縦軸はエラーである。この図におい
ては、縦軸も横軸も小さな値になる程、好ましい
勾配磁場用コイルと言える。第4図より、本発明
に係る勾配磁場用コイルによれば、勾配磁場の直
線性のエラーは、−7.52%(2分割)、−5.30%
(10分割)に減少する。そして、分割数が多い程
エラーを少なくできることが分る。なお、分割し
た内側巻線の束のそれぞれは、それぞれ等しい巻
数である。
第4図では図示しないが、100分割した場合の
データ曲線は、10分割のデータより僅かにエラー
が少ないデータ曲線である。即ち、10分割より更
に多い分割では、ほぼ似たようなデータとなる。
ここで、100分割のデータは、シミユレーシヨン
の精度から判断して無数に分割したのと等価と見
ることができる。従つて、100分割のデータは、
特許請求の範囲に記載した板状導電体の場合のデ
ータと見なすことができる。
データ曲線は、10分割のデータより僅かにエラー
が少ないデータ曲線である。即ち、10分割より更
に多い分割では、ほぼ似たようなデータとなる。
ここで、100分割のデータは、シミユレーシヨン
の精度から判断して無数に分割したのと等価と見
ることができる。従つて、100分割のデータは、
特許請求の範囲に記載した板状導電体の場合のデ
ータと見なすことができる。
この第4図のデータから分かるように、1枚の
板状導電体を用いると、等価的に10分割以上と同
等の効果を得られるので、コイルの製作上有利で
ある。
板状導電体を用いると、等価的に10分割以上と同
等の効果を得られるので、コイルの製作上有利で
ある。
第5図は、コイルの開き角度と、エラー、アン
ペア・ターン(1G/cmに必要な値)の関係を示
した図である。同図の場合、内側の巻線の分割
は、2分割である。第5図より、エラーは開き角
度αがα=120゜〜135゜で最小となることが分る。
ペア・ターン(1G/cmに必要な値)の関係を示
した図である。同図の場合、内側の巻線の分割
は、2分割である。第5図より、エラーは開き角
度αがα=120゜〜135゜で最小となることが分る。
なお、上述では、内側の巻線を複数の束に分割
するとして説明したが、内側の巻線を単一の板状
の導電体で構成しても本発明は成立する。この場
合は、電流がこの板状の導電体中を自由に流れる
ことができるので、無数に分割したのと同じにな
るからである。
するとして説明したが、内側の巻線を単一の板状
の導電体で構成しても本発明は成立する。この場
合は、電流がこの板状の導電体中を自由に流れる
ことができるので、無数に分割したのと同じにな
るからである。
つまり、電流はこの板状の導電体中を平行で且
つ均一な電流分布で流れる。
つ均一な電流分布で流れる。
また、2分割した場合であつて、(2)式の3次の
項(a3)を雰とする定数例を第6図に示す。即ち
第6図に示す半径r=1.00とするとき 開き角度=120゜ 外側コイル位置=1.33 2分割した内側の巻線の位置=0.34,0.80 である。
項(a3)を雰とする定数例を第6図に示す。即ち
第6図に示す半径r=1.00とするとき 開き角度=120゜ 外側コイル位置=1.33 2分割した内側の巻線の位置=0.34,0.80 である。
また、以上では、内側の巻線を等分割する例で
説明したが、これは、厳密に等分割をすることを
意味しない。
説明したが、これは、厳密に等分割をすることを
意味しない。
[発明の効果]
以上説明したように本発明によれば、偏平な形
状の導体を使用しているので、サドル型コイルの
内側の巻線を無数に分割したのと同じになる。つ
まり、第4図から明らかなように最も勾配磁場の
直線性を善くすることができる。しかも単なる偏
平の導体を使用するので無数に分割することと比
較し、サドル型コイルの製作上も容易である。
状の導体を使用しているので、サドル型コイルの
内側の巻線を無数に分割したのと同じになる。つ
まり、第4図から明らかなように最も勾配磁場の
直線性を善くすることができる。しかも単なる偏
平の導体を使用するので無数に分割することと比
較し、サドル型コイルの製作上も容易である。
第1図は本発明に係る勾配磁場発生用コイルの
構成例を示す図、第2図は従来の勾配磁場発生用
コイルの一例を示す構成図、第3図は勾配磁場が
得られる旨を説明するための図、第4図は内側の
巻線を2分割、3分割、10分割した場合に勾配磁
場の直線性のエラーがどのように推移するかを計
算して求めた図、第5図はコイルの開き角度と、
エラー、アンペア・ターンの関係を示した図、第
6図は内側の巻線を2分割した場合であつて、(2)
式の3次の項(a3)を雰とする定数例を示した図
である。 5,6,7,8…コイル、5a,6a,7a,
8a…内側の巻線。
構成例を示す図、第2図は従来の勾配磁場発生用
コイルの一例を示す構成図、第3図は勾配磁場が
得られる旨を説明するための図、第4図は内側の
巻線を2分割、3分割、10分割した場合に勾配磁
場の直線性のエラーがどのように推移するかを計
算して求めた図、第5図はコイルの開き角度と、
エラー、アンペア・ターンの関係を示した図、第
6図は内側の巻線を2分割した場合であつて、(2)
式の3次の項(a3)を雰とする定数例を示した図
である。 5,6,7,8…コイル、5a,6a,7a,
8a…内側の巻線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 X,Y,Zの直角座標系を構成するZ軸を中
心として矩形を湾曲させた形状の4個のサドル型
コイル1,2,3,4を備え、 且つこの4個のサドル型コイルがZ軸を挟んで
2個ずつ対向するように配置されるとともに、
X,Y平面を挟んでも2個ずつ対称の位置となる
ように配置され、 且つ前記直角座標系の原点を中心とする一定体
積内部に発生する勾配磁場の直線性が良くなる位
置に前記4個のサドル型コイルを配置した勾配磁
場を発生させる手段において、 前記各サドル型コイルの4辺を構成する巻線の
内、X,Y平面に近い側の1辺を構成する各巻線
1a,2a,3a,4aとして、 この各巻線1a,2a,3a,4aを流れる電
流経路が、湾曲したサドル面上に沿つて無数とな
るように板状の1枚の導電体で構成したこと特徴
とする勾配磁場発生用コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208856A JPS6185803A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 勾配磁場発生用コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208856A JPS6185803A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 勾配磁場発生用コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6185803A JPS6185803A (ja) | 1986-05-01 |
JPH051606B2 true JPH051606B2 (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16563246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59208856A Granted JPS6185803A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 勾配磁場発生用コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6185803A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2597977B1 (fr) * | 1986-04-24 | 1990-09-21 | Commissariat Energie Atomique | Systeme de bobines pour la production de gradients de champs magnetiques de polarisation tres uniformes dans une installation d'imagerie ou de spectroscopie par rmn |
US4929897A (en) * | 1987-11-23 | 1990-05-29 | Crucible Societe Anonyme | Method and apparatus for detecting cross sectional area variations in a elongate object by measuring radial magnetic flux variations using spaced-apart coils |
US11454189B2 (en) | 2015-06-29 | 2022-09-27 | Ford Global Technologies, Llc | Methods and systems for port fuel injection control |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5853741A (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-30 | シ−メンス・アクチエンゲゼルシヤフト | 核スピン共鳴装置のグラジエントコイル系 |
-
1984
- 1984-10-04 JP JP59208856A patent/JPS6185803A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5853741A (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-30 | シ−メンス・アクチエンゲゼルシヤフト | 核スピン共鳴装置のグラジエントコイル系 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6185803A (ja) | 1986-05-01 |
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