JPH05160675A - 係数設定方法及びfirフィルタ - Google Patents

係数設定方法及びfirフィルタ

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JPH05160675A
JPH05160675A JP34858691A JP34858691A JPH05160675A JP H05160675 A JPH05160675 A JP H05160675A JP 34858691 A JP34858691 A JP 34858691A JP 34858691 A JP34858691 A JP 34858691A JP H05160675 A JPH05160675 A JP H05160675A
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JP
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filter
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JP34858691A
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Tetsunori Itabashi
徹徳 板橋
Akira Sakamoto
坂本  明
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遷移域を含めて、所望の周波数特性、誤差比
を備えたフィルタ手段を容易に設計できるようにする。 【構成】 係数設定方法として、リーメッツのアルゴリ
ズムを用いて全周波数帯域において目的特性に対する重
み付リプル近似を行なうことによりフィルタ係数を算出
し、またこれにより算出されたフィルタ係数が設定され
ているFIRフィルタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は係数設定方法及びその方
法で算出されたフィルタ係数が与えられたフィルタ手段
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばスピーカのチャンネルデバイダを
設計する際には、使用するフィルタの特性、特にフィル
タの遷移域のスロープ形状が非常に重要であり、この遷
移域のスロープ形状によって全体の特性が大きく変化し
てしまう。また、位相の直線性も強く求められる。
【0003】これに対して、従来よりチャンネルデバイ
ダはアナログフィルタにより構成されることが多かった
が、アナログフィルタでは振幅特性を自由に設定するこ
とは困難であり、また位相廻りも生じる。一方、IIR
(巡回型)デジタルフィルタを用いると、フィルタ次数
は少なくてすむが、やはり振幅特性を動かしたり直線位
相を実現することは難しい。そこで近年、位相が回ら
ず、しかも振幅特性のみを動かすことのできる直線位相
FIR(非巡回型)フィルタが注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この直線位
相FIRフィルタの代表的な設計方法として、パークス
−マクレラン(Parks-MacClellan)方式がある。これ
は、リーメッツ(Remez )のアルゴリズムを用いてフィ
ルタの通過域と阻止域の重みづけ誤差を等リプル近似す
るものであるが、この方式では遷移域の振幅特性は設計
時に定義できない。つまり図12に示すように任意の目
的特性D(f) は通過域と阻止域にのみ設定され所定の振
幅特性H(f) が求められるが、遷移域では目的特性D
(f) は定義されないため近似することはできない。ま
た、リプルの大きさを直接指定することができず、阻止
域と通過域のリプル比を決めることができるのみであ
る。
【0005】このため、スピーカのチャンネルデバイダ
等に求められるような遷移域のスロープ形状を定義でき
るフィルタや、任意の振幅特性が設定されるフィルタと
して、FIRフィルタを用いることはできないという問
題があった。また、任意の振幅特性を持つフィルタの設
計方法として窓関数を用いる逆FFT法が知られている
が、この方法では周波数帯域上の誤差の比を自由に設定
することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、例えば、任意の周波数特性、任意の誤差比
をもつように設定することができるフィルタ手段の係数
設定方法、及びこの方法によりフィルタ係数が設定され
た直線位相FIRフィルタを提供することを目的とす
る。
【0007】即ち、リーメッツのアルゴリズムを用いて
全周波数帯域において目的特性に対する重み付リプル近
似を行なうことによりフィルタ係数を算出するように
し、また、この方法で算出されたフィルタ係数を用いて
FIRフィルタを設計する。
【0008】例えば、図1のように通過域、遷移域、阻
止域が設定されたフィルタ手段の周波数軸上で、全周波
数帯域において目的特性D(f) を設定し、さらに、点線
で示す許容誤差特性及び阻止域減衰量を設定し、これに
よって重み関数W(f) を設定する。ここで求める振幅特
性を図1におけるH(f) とすると、重み付誤差(=W
(f) ×(H(f) −D(f) ))が等リプルに収束するまで
リーメッツのアルゴリズムを繰り返す。そして、振幅特
性H(f) が求められたら、これをフィルタ長Nで等間隔
にサンプリングし、離散逆フーリエ変換(IDFT)又
は高速逆フーリエ変換(IFFT)を行なってインパル
ス応答係数を求める。
【0009】
【作用】上記の方法により、任意の周波数特性、任意の
誤差比をもつように設定してフィルタ手段、例えば直線
位相FIRフィルタのフィルタ係数を設定することがで
きる。つまり、遷移域においても振幅特性を規定できる
ことになる。
【0010】
【実施例】以下、図2〜図6を用いて本発明の係数設定
方法の一実施例を説明する。この係数設定方法によって
算出された係数は直線位相FIRフィルタのフィルタ係
数として採用される。
【0011】本発明の係数設定方法は基本的にリーメッ
ツのアルゴリズムを使用するものであるため、まず、こ
のリーメッツのアルゴリズムについて説明する。リーメ
ッツのアルゴリズムとは、或る目的特性に対して重み付
誤差が等リプルとなるように近似する方法である。
【0012】まず、周波数帯域において適当なr+1個
の初期サンプル点fk (i)を設定し(なお、k=0,1,2,・・・
r、i=0、fは正規化周波数である)、その各サンプル点
での振幅特性H(fk)と目的振幅特性D(fk)の重み付誤差
特性の絶対値ρ(i) (ただしi=0 、ρ(i) の値は未定)
が等しく、符合が交番するように、
【数1】 のパラメータh(n) を定める。即ち、
【数2】 ただし、k=0,1,2,・・・r、またW(fk)は重みの関数であ
る。なお、(数2)においてfk はfk (i)を意味し、以
下同様に簡略化のために上添字iを省略する。
【0013】ここで、上記(数2)を行列式で示すと、
【数3】 となる。この(数3)の式を解いてh(0),・・・・h(r-1)を
求めれば、各サンプル点での振幅特性H(fk)を求めるこ
とができる。
【0014】ただし、この方法では非常に計算量が多く
なるため、代わって、まず重み付誤差特性の絶対値ρを
解析的に求める。つまり、
【数4】 ここで、
【数5】
【0015】次にこの重み付誤差特性の絶対値ρを用い
て、
【数6】 とし(ただし、k=0,1,2,・・・r)、ラグランジェの内挿公
式を用いて、振幅特性H(f) をサンプル点fk (k=0,1,
2,・・・r)にて値Ck を取るように定める。すなわち、
【数7】 なお、ここでx=cos2πfである。
【0016】以上の結果、サンプル点fk は必ずしも重
み付誤差関数E(f) の極値点ではなくて、図3(a)の
ように |E(f)|>ρ(i) となるサンプル点(f0 ,f1
・・・)が有り得る。そこで、重み付誤差関数E(f) の極
値点Ef0,Ef1 ・・・・ を探し求め、図3(b)のよう
に、それらを新しいサンプル点fk (i)(k=0,1,2,・・・r)
とする。そして上述した(数1)以下を繰り返してい
く。
【0017】以上の処理を繰り返していくことにより重
み付誤差特性の絶対値ρが収束していくことになり、極
値点が変化しなくなった段階即ち、図3(c)の段階で
最適近似が得られたとする。
【0018】そして、最適近似関数である振幅特性H
(f) をfk=k/NT(ただし、k=0,1,2・・・・,N-1)とい
うN個の等間隔な周波数点でサンプリングし、離散逆フ
ーリエ変換(IDFT)を行ないインパルス応答を求め
る。
【0019】以上のようなリーメッツのアルゴリズムを
用いた本実施例の係数設定方法を説明する。図2はこの
係数設定方法を示すフローチャートであり、上記リーメ
ッツのアルゴリズムはステップF101〜F104において実行
されている。
【0020】即ち、初期設定として最初のパラメータ入
力とステップF106で更新されたフィルタ長Nによってリ
ーメッツのアルゴリズムで使用する周波数サンプル点を
求め、その点での目的特性と重みを求める (F100〜F10
1) 。そしてリーメッツのアルゴリズムでステップF101
で求めた目的特性と重みから固定フィルタ長Nでの近似
を行なう (F102〜F104) 。次にステップF104までで求め
た振幅特性の、目的特性との誤差を調べ(F105)、誤差が
許容範囲内か否かにより繰り返し計算を行なうか否かを
判断する(F106)。最後に、求められた振幅特性を高速逆
フーリエ変換(IFFT)して係数を求めるものである
(F107)。以下、各ステップの処理について詳述する。
【0021】(F100−初期設定)ここでは、パラメータ
の初期設定と、目的特性と重みを求める。設定する入力
パラメータとしては、フィルタ長N(つまり、フィルタ
の係数器の数に相当)と、阻止域減衰量att (dB)が
ある。フィルタ長Nはユーザーが最初に適当な値を入力
し、繰り返しルーチン(F106→F100)ではステップF106
において自動的に最適値に向かうように設定される。な
お、フィルタ長Nが偶数の時は正規化周波数f=0.5 で
振幅特性H(f) =0となってしまうため、ハイパスフィ
ルタが設計できないことになる。よって、ここではフィ
ルタ長Nを奇数に限定する。
【0022】フィルタ長Nにより上述したリーメッツの
アルゴリズムにおける周波数サンプル点数(r+1)
が、r=((N−1)/2)+1と決まる。ここで、サ
ンプル点間の幅をDIV として表わすとすると、周波数軸
上をDIV ×(r+1)に等分割し、そのDIV ×(r+
1)+1個の周波数点の中から(r+1)個のサンプル
点を見つける。ここで、DIV はdefine.hで定義される変
数で、大きいほどリーメッツのアルゴリズムの精度はい
いが計算時間が長くなるものである。なお、初期サンプ
ル点は周波数軸上を等分割するようにとっている。
【0023】リーメッツのアルゴリズムで用いる重み関
数W(f) は、許容誤差特性と阻止域減衰量を設定し、そ
れらから求める。ここで許容誤差とは振幅特性のリプル
最大値のことで、図4のように目的振幅特性D(f) のデ
シベル表示に対して何dB大きいかで定義する。これ
は、目的振幅特性D(f) の上側で定義しているので、デ
シベルで見れば下側ではリプル最大値が大きくなる。例
えば、目的振幅特性−20dBのとき許容誤差を 0.5d
Bとすると、上側リプル最大値 0.5dBに対して下側リ
プル最大値は-0.531dBとなる。なお、この許容誤差特
性は自由に設定することができ、例えばDIV ×(r+
1)+1個の周波数点についてそれぞれ異なった値に設
定することもできる。
【0024】また、阻止域減衰量を第1回目のステップ
F101においてのみ図4のように設定する。そして、許容
誤差と阻止域減衰量の特性をリニアに直したものの逆数
を重み関数W(f) とし、許容誤差が最大値の点の重みを
“1”に正規化する。つまり、重みが大きいほうがリプ
ルが小さくなる。
【0025】(F101−振幅特性の計算)初期設定(F100)
で定めた目的振幅特性D(f) 、重み関数W(f) より、上
記リーメッツのアルゴリズムの説明で述べたように値α
k 、値Ck 、重み付誤差特性の絶対値ρを求め、振幅特
性H(f) を定める(数7参照)。
【0026】(F102−極値を探す)図2で説明したよう
に、重み付誤差関数E(fk)の極値点(Ef0,Ef1 ・・・・
)はサンプル点(f0 ,f1 ・・・ )からずれているた
め、正規化周波数fについて0.5/(DIV ×(r+1))づつ
増減して極値を探し、その極値に相当する周波数fを新
しいサンプル点fk とする。
【0027】(F103−fk を選ぶ)ステップF102の処理
の結果、正規化周波数f=0や正規化周波数f=0.5 が
サンプル点fk になっていない場合でも、重み付誤差関
数E(fk)について、|E(0) |や|E(0.5) |が、|E
(fk)|より大きい場合は、サンプル点にする必要があ
る。従って、図5の処理により、次のサンプル点fk
選ぶ。
【0028】つまり、正規化周波数f=0がサンプル点
0 であって、しかも正規化周波数f=0.5 がサンプル
点fr であった場合、E(0) とE(f0)の符合が異なり、
かつ|E(0) |<|E(0.5) |の場合には、サンプル点
k をf0 →f1 ,f1 →f2 ,・・・・・ ,fr →fr-1
とする (F200→F207) 。
【0029】また、正規化周波数f=0がサンプル点f
0 でなく、しかも正規化周波数f=0.5 がサンプル点f
r でない場合、E(0) とE(f0)の符合が異なり、かつ、
|E(0) |>|E(0.5) |の場合には、サンプル点fk
をf0→0,f1 →f0 ,・・・・・ ,fr-1 →fr ,fr
→f0.5 とする (F200→F208→F214) 。その他の場合
で、ステップF202,F204,F209,F211,F213に到達する場合
は、上記ステップF102の処理によって得られたサンプル
点fk を変換しない。
【0030】(F104−繰り返し判断)リーメッツのアル
ゴリズムで、サンプル点fk (k=0,1,2,・・・・,r)の値が
全て変化しなくなったときに、収束したと見なして繰り
返しルーチン (F101→F104)を脱する。なお、通常は約
10回程度の繰り返し処理で収束するものに対して、例
えば15回の繰り返し処理を実行したら収束しなくても
繰り返し処理を打ち切るようにするなどの処置を行なう
ことが好ましい。
【0031】(F105−誤差を求める)リーメッツのアル
ゴリズムで求めたサンプル点fk より振幅特性H(f) を
計算し、誤差特性E(f) を求める。即ち、誤差特性E
(f) =振幅特性H(f) −目的振幅特性D(f) である。
【0032】(F106−繰り返し判断)ステップF105で求
めた誤差から繰り返し計算(F106→F100)を実行するか
どうかを判断し、繰り返し計算を行なう場合は、その際
に用いるフィルタ長Nを求める。つまり、フィルタ長N
を長くし、より小さい誤差で近似しやすいようにして繰
り返し処理を行なうようにする。
【0033】例えば、まずフィルタ長変化量NP (N=
N±NP )を定め、最初の繰り返しでは変化量NP =N
P /3として繰り返し処理回数が増えるにつれて変化量
Pを小さくしていき、変化量NP が0になった時に繰
り返しを停止する。ここで、フィルタ長Nは奇数である
ため、変化量NP は必ず偶数とする。このようなステッ
プF106における処理例をF300〜F312として図6に示す。
【0034】(F107−IFFT,係数を求める)以上の
処理で得られた振幅特性H(f) に対して高速逆フーリエ
変換(IFFT)を実行し、N個の係数を算出する。な
お、上記したリーメッツのアルゴリズムでは、振幅特性
H(f) をfk =k/NT(ただしk=0,1,2,・・・・,N-1)の
N個の等間隔な周波数点でサンプリングし、離散逆フー
リエ変換(IDFT)を行なってインパルス応答係数を
求めるとしたが、IFFTを用いることにより計算時間
を短縮化している。
【0035】また、本実施例では正規化周波数0〜0.5
をDIV ×(r+1)+1で表わし、その中からサンプル
点fk を選んでいるため、誤差特性E(f) は正確にはリ
ーメッツの等リプル特性にはなっていない。従って、フ
ィルタ長Nより大きい2のべき乗でIFFTするとN+
1個目以上の値がまったくの0にはならない。このため
それらを全て切り捨てて周波数特性を求めるといくらか
の誤差が生じてくる。またこの誤差はIFFTのサンプ
ル数を変えると変化する。そこで、数種類のサンプル数
でIFFTを行ない、誤差が最も少ない場合の値を採用
するようにする。
【0036】以上のような係数設定方法によってフィル
タ係数が求められたFIRフィルタの一実施例の構成及
び特性を、以下図7〜図11を用いて説明する。例え
ば、FIRフィルタの設計例として、図7の目的振幅特
性を設定し、さらに次のように各条件を設定した。 通過域 0≦正規化周波数f<0.0166 ・・・ 許容
誤差 0.001dB 遷移域 0.0166≦正規化周波数f<0.0416・・・ 許容
誤差 0.5dB 阻止域 0.0416≦正規化周波数f≦0.5 ・・・ 許容
誤差 0.05dB 阻止域減衰量・・・・100 dB フィルタ長 ・・・ 235
【0037】このような設計条件に基づいて上記係数設
定方法を用いて算出することにより図8のようなFIR
フィルタにおけるフィルタ係数が(表1)〜(表2)の
ように算出された。なお、図8においてD0 〜D233
1サンプル分の遅延量を得る遅延器、M0〜M234 は乗
算器、P1 は加算器を示し、各乗算器M0 〜M234 のフ
ィルタ係数をh0 〜h234 で示している。
【表1】
【表2】
【0038】そして、この係数設定方法により設定さ
れ、フィルタ係数h0 〜h234 が算出されたFIRフィ
ルタの振幅特性、及び誤差特性は図9(a)(b)に示
される通りとなる。なお、比較のために窓関数法を用い
て設計した場合(従来例)の振幅特性及び誤差特性を図
10(a)(b)に示す。フィルタ長は同じく235で
ある。
【0039】これらの図から、特に遷移域に相当する部
分での誤差特性が本実施例によって大幅に改善されてい
ることが理解される。このように遷移域における特性を
制御できることにより、本実施例のFIRフィルタは例
えばスピーカのチャンネルデバイダ等、遷移域のスロー
プ形状によって性能が大きく変化する装置のフィルタ手
段として有用である。
【0040】なお、さらに遷移域のリプルを押えたい場
合は、阻止域とと通過域の許容誤差を広く取り、例え
ば、 通過域 0≦正規化周波数f<0.0166 ・・・ 許容
誤差 0.05 dB 遷移域 0.0166≦正規化周波数f<0.0416・・・ 許容
誤差 0.1dB 阻止域 0.0416≦正規化周波数f≦0.5 ・・・ 許容
誤差 0.1 dB 阻止域減衰量・・・・60dB とすれば、図11(a)(b)に示すような特性が得ら
れ、遷移域の誤差を小さくすることができる。この場合
算出されたフィルタ係数を(表3)〜(表4)に示す。
【表3】
【表4】
【0041】このように本実施例の係数設定方法の場
合、誤差の生じる帯域を制御することができるため、フ
ィルタの使用目的に応じて最適な特性を設定することも
容易である。
【0042】なお、もちろん本実施例の係数設定方法に
よって設計されるフィルタは上記図8の構成及びフィル
タ係数値に限定されるものではなく、本実施例の係数設
定方法は各種のフィルタ手段、イコライザ等の設計に有
用である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の係数設定
方法は、許容誤差特性や阻止域減衰量を自由に設定でき
るため、所望の周波数特性、誤差比を備えたフィルタ手
段を容易に設計することができるという優れた効果を奏
することができる。さらに、遷移域の振幅特性も指定で
きるため、本発明の係数設定方法及びそれによって設計
されたフィルタは遷移域スロープが重視されるフィルタ
手段に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係数設定方法の説明図である。
【図2】本発明の係数設定方法の一実施例を説明するフ
ローチャートである。
【図3】実施例の係数設定方法に採用されるリーメッツ
のアルゴリズムの説明図である。
【図4】実施例の係数設定方法の初期設定動作の説明図
である。
【図5】実施例の係数設定方法のサンプル点選択動作の
フローチャートである。
【図6】実施例の係数設定方法の繰り返し判断動作のフ
ローチャートである。
【図7】本実施例による設計時の目的特性例の説明図で
ある。
【図8】本発明のFIRフィルタの構成図である。
【図9】実施例のFIRフィルタの振幅特性及び誤差特
性の説明図である。
【図10】比較のためのFIRフィルタの振幅特性及び
誤差特性の説明図である。
【図11】実施例のFIRフィルタの振幅特性及び誤差
特性の説明図である。
【図12】パークス−マクレラン法の説明図である。
【符号の説明】
0 〜M234 乗算器 h0 〜h234 フィルタ係数

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーメッツのアルゴリズムを用いて全周
    波数帯域において目的特性に対する重み付リプル近似を
    行なうことによりフィルタ係数を算出することを特徴と
    する係数設定方法。
  2. 【請求項2】 リーメッツのアルゴリズムを用いて全周
    波数帯域において目的特性に対する重み付リプル近似を
    行なうことにより算出されたフィルタ係数が設定されて
    いることを特徴とするFIRフィルタ。
JP34858691A 1991-12-06 1991-12-06 係数設定方法及びfirフィルタ Pending JPH05160675A (ja)

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