JPH05158449A - 制御コンソールの制御指示入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 主表示装置（１）の主表示画面（２）に補助
表示装置（３）の表示画面（４）と同様の補助表示ウイ
ンド（２２）が表示され、かつ補助表示装置（３）の表
示画面上の指の位置が接触位置センサー（６）により検
出されて接触位置信号として出力され、これが制御指示
処理手段によって処理され、上記補助表示ウインド（２
２）に接触位置マーカー（２３）として表示される。ま
た、補助表示装置（３）の表示画面を指で押圧すると、
押圧検出センサー（５）がこれを検出して押圧信号を出
力し、これを制御指示処理手段が処理して押圧位置に応
じた制御指示情報を制御対象に出力する。 【効果】 主表示画面（２）を参照しながら補助表示装
置（３）での入力操作を行うことができ、極めて容易
に、かつ入力ミスなく制御指示を入力することができ
る。しかも、主表示画面（２）が指の汚れなどにより汚
れることもなく、かつ入力のために腕を上げる必要もな
い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、制御コンソールにおけ
る制御指示入力装置に関し、特に正確かつ容易に制御指
示を入力することができる制御指示入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、制御対象に関する各種情報や制御
内容の指示などに用いられている制御コンソールでは、
複雑な制御指示にともなう作業負荷を軽減するためにタ
ッチ入力装置が用いられている。

【０００３】通常、タッチ入力装置を使用した制御コン
ソールでは、制御対象の各種情報が表示される表示装置
にタッチ入力装置が取り付けられており、表示装置の画
面に表示されている図形等をタッチすることによって制
御内容の指示が行われる。

【０００４】また、装置によっては、図２に示したよう
に、各種情報を表示する主表示装置５１とは別にタッチ
入力装置５２が取り付けられた補助表示装置５３を配置
し、補助表示装置５３の画面に表示した図形等をタッチ
することによって制御内容の指示を行うものもある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置の画面にタッチする方式の制御制御コンソール
には、以下の問題点がある。 （１）画面にタッチするためには腕を上げなくてはなら
ずタッチ操作が増えると腕の疲労が増す。 （２）指先の汚れが画面を汚す原因となる。 （３）表示装置の画面の大きさに応じたタッチ入力装置
を用意する必要がある。

【０００６】また、補助表示装置を使用する図２の方式
の制御コンソールには、つぎのような問題点がある。 （４）補助装置の画面にタッチするためには主表示装置
の画面から補助表示装置の画面に視線を移動しなければ
ならず、このためミスタッチが生じやすい。 （５）主表示装置の画面を見たまま制御内容の指示を行
うことが困難である。

【０００７】本発明は、上記事情にかんがみてなされた
もので、楽にタッチ操作を行うことができ、しかも指の
汚れにより表示画面を汚すことのない補助表示装置を有
する制御コンソールにおいて、主表示装置の画面を見な
がらミスなく容易に制御内容を入力することができる制
御指示入力装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の制御指示入力装置は、制御対象に関する各
種情報を表示する主表示装置と、制御対象に対する制御
指示内容を表示する補助表示装置とを備えてなる制御コ
ンソールの制御指示入力装置であって、上記補助表示装
置の表示画面に、この表示画面への接触を検出して接触
位置信号を出力する接触位置検出センサーと、上記表示
画面への押圧力を検出して押圧信号を出力する押圧検出
センサーとを具備し、かつ上記接触位置信号と押圧信号
とを入力することにより、上記主表示装置の画面出力情
報と、上記補助表示装置の画面出力情報と、制御対象に
対する制御指示情報とを出力する制御指示処理手段を備
えてなり、上記主表示装置の主表示画面に補助表示装置
の表示画面と同様の補助表示ウインドを表示するとも
に、この補助表示ウインドに補助装置の表示画面上の指
の位置を示す接触位置マーカーを表示するように構成し
てある。

【０００９】

【作用】上記構成からなる制御指示入力装置によれば、
主表示装置の主表示画面に補助表示装置の表示画面と同
様の補助表示ウインドが表示され、かつ補助表示装置の
表示画面上の指の位置が接触位置センサーにより検出さ
れて接触位置信号として出力され、これが制御指示処理
手段によって処理され、上記補助表示ウインドに接触位
置マーカーとして表示される。

【００１０】また、補助表示装置の表示画面を指で押圧
すると、押圧検出センサーがこれを検出して押圧信号を
出力し、これを制御指示処理手段が処理して上記接触位
置信号により識別される押圧位置に応じた制御指示情報
を制御対象に出力する。

【００１１】したがって、補助表示装置の表示画面に表
示された制御内容から所望の制御内容を選択して入力す
る際に、いちいち視線を主表示装置の主表示画面から補
助表示装置に移すことなく、主表示画面を参照しながら
入力操作を行うことができ、極めて容易にしかも入力ミ
スなく制御指示を入力することができる。

【００１２】しかも、制御対象に関する情報が表示され
る主表示装置の主表示画面に触れることなく、制御指示
を入力することができるので、主表示画面が指の汚れな
どにより汚れることもなく、かつ入力のために腕を上げ
る必要もないので、入力操作を非常に楽に行うことがで
きる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の一実施例にかかる制御コン
ソールの制御指示入力装置を示すものである。図中、１
は主表示装置であり、この主表示装置１の主表示画面２
には制御対象に関する情報が表示されるようになってい
る。また、３は補助表示装置であり、この補助表示装置
３の表示画面４の上には、透明な板状の押圧検出センサ
ー５が積層状態に配置されているとともに、更にこの押
圧検出センサー５上には四角枠状の接触位置検出センサ
ー６がその周縁部を上記押圧センサー５及び表示画面４
の周縁部と一致させて配設されている。

【００１４】ここで、上記接触位置検出センサー６の互
いに隣合う２辺には多数の発光素子（図示せず）が並ん
で埋設されているとともに、これら２辺とそれぞれ対向
する他の２辺には多数の受光素子（図示せず）が上記発
光素子と対向して埋設されており、発光素子の発する光
線Ｌによって光の格子が形成されている。そして、表示
画面４に指等で触れることによって、光の格子の一部が
遮られるとこの接触位置検出センサー６が接触検出信号
７を接触位置算出部８へ出力するようになっており、接
触位置算出部８でこの接触検出信号７から接触位置座標
が算出され、この座標信号９が出力されるようになって
いる。

【００１５】また、上記押圧検出センサ５は、２枚の導
電性の透明プレートを絶縁体からなるスペーサーを介し
て積層したもので、常時は２枚の導電性透明プレートが
スペーサーにより非接触状態になっているが、上面のプ
レートが押圧されることにより、これらプレートが互い
に接触して電流が流れ、押圧検出信号１０が押圧通知処
理部１１へ出力されるようになっている。そして、押圧
通知処理部１１により、押圧検出信号１０から押圧通知
信号が算出され、この押圧通知信号１２が出力されるよ
うになっている。

【００１６】図中、１３は制御指示処理部であり、上記
主表示装置１及び補助表示装置３の制御指示を行うとと
もに、上記座標信号９及び押圧通知信号１２に応じて制
御対象に制御指示を行うものである。

【００１７】すなわち、この制御指示処理部１３に上記
座標信号９が入力され、次いで押圧通知信号１２が入力
されると、座標信号９に対応する制御指示情報１４を制
御対象へとし出力するようになっている。また、制御指
示情報１４の内容や制御対象からの信号１４などによっ
て、補助表示装置の３の表示内容を変更する必要がある
場合には、補助表示画面入力信号１６を補助表示制御部
１７へ出力するようになっている。そして、この補助表
示画面入力信号１６が入力された補助表示制御部１７
は、この信号１６に応じて表示画面を制御する補助表示
画面制御信号１８を補助表示装置３に出力して表示画面
４の画像を変更するようになっている。

【００１８】その一方で、上記制御指示処理部１３に上
記座標信号９が入力されると、主表示画面出力情報１９
が主表示制御部２０へ出力され、この主表示画面出力情
報１９を入力された主表示制御部２０は、主表示装置１
にその表示画面の画像を制御する主表示画面制御信号２
１を出力し、上記主表示装置１の主表示画面２の一部に
補助表示ウインド２２を表示させるようになっている。

【００１９】上記補助表示ウインド２２には、補助表示
装置３の表示画面４と同様の表示内容が表示され、かつ
指が接触している位置を示す接触位置マーカー２３が表
示されるようになっている。そして、補助表示装置３上
に接触している指を移動させると、この移動と同様に補
助表示ウインド２２上を接触位置マーカー２３が移動す
るようになっている。なお、上記主表示装置１及び補助
表示装置３は、図２の制御コンソールと同様の配置とな
ってる。

【００２０】次に、この制御指示入力装置の操作法及び
動作について説明する。この制御指示入力装置は、主表
示装置１の主表示画面２に表示された制御対象に関する
情報を参照しながら補助表示装置３の表示画面４に表示
されている図形等にタッチすることにより、制御指示を
入力するものである。

【００２１】この場合、制御指示を行うために指で補助
表示装置３の表示画面４に触れると、接触位置検出セン
サー６により、指の接触及びその位置が検出され、その
信号７が接触位置算出部８を介して座標信号９として制
御指示処理部１３に入力される。そして、この制御指示
処理部１３より上記座標信号９に応じた主表示画面出力
信号１９が主表示制御部２０に入力され、主表示制御部
２０が主表示画面制御信号２１を主表示装置１に出力し
て主表示装置１の主表示画面２の一部に補助表示装置３
の表示画面４と同様の補助表示ウインド２２を表示させ
るとともに、指の位置が接触位置マーカー２３によりウ
インド２２上に示される。

【００２２】このとき、指を補助表示装置３の表示画面
４上で動かすと、この動きを接触位置検出センサー６が
検知し、その動きに応じた接触検出信号７が出力され、
接触位置算出部８からの座標信号９が変化し、これに応
じて主表示画面出力信号１９及び主表示画面制御信号２
１が変化して接触位置マーカー２３が補助表示ウインド
２２上を実際の指の動きと同様に移動する。

【００２３】そして、主表示装置１の表示画面を見なが
ら補助表示ウインドー２２上の接触位置マーカー２３が
所望の制御指示を示す図形上に移動するように補助表示
装置３上で指を動かし、マーカー２３を所望の図形上に
移動させた後、指で補助表示装置３の表示画面４上を押
圧する。

【００２４】すると、押圧検出センサー５がこれを検知
し、その信号１０が押圧通知処理部１１を介して押圧通
知信号１２として制御指示処理部１３に入力される。そ
うすると、制御指示処理部１３は、先に入力された座標
信号９に対応する制御指示情報１４を制御対象へと出力
し制御指示が制御対象に入力される。

【００２５】またこの場合、制御指示情報１４の内容や
制御対象からの信号１５などによって、補助表示装置の
３の表示内容を変更する必要がある場合には、補助表示
画面入力信号１６が補助表示制御部１７へ入力され、こ
の補助表示画面入力信号１６に応じて補助表示制御部１
７が表示画面４を制御する補助表示画面制御信号１８を
補助表示装置３に出力して表示画面４の画像を変更す
る。なお、この場合には、制御指示処理部１３から主表
示制御部２０にも信号が送られ、主表示装置１の表示画
面上の補助表示ウインド２２も同様に変更される。

【００２６】このように、本実施例の制御指示入力装置
によれば、補助表示装置３の表示画面４と同様の補助表
示ウインド２２が主表示画面２に表示され、しかもこの
補助表示ウインド２２上には補助表示装置３上の指の動
きと同様に動く接触位置マーカー２３が合わせて表示さ
れるので、補助表示装置３の表示画面４に表示された制
御内容から所望の制御内容を選択して入力する際に、い
ちいち視線を主表示画面２から補助表示装置３に移すこ
となく、主表示画面１を参照しながら入力操作を行うこ
とができる。したがって、極めて容易に、かつ入力ミス
なく制御指示を入力することができる。

【００２７】しかも、制御対象に関する情報が表示され
る主表示画面２に触れることなく、制御指示を入力する
ことができるので、主表示画面２が指の汚れなどにより
汚れることもなく、かつ入力のために腕を挙げる必要も
ないので、非常に楽に入力操作を行うことができる。

【００２８】なお、本発明の制御コンソールの制御指示
入力装置は、上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内で種々変更して差し支えない。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御コン
ソールの制御指示入力装置によれば、補助表示装置の表
示画面に表示された制御内容から所望の制御内容を選択
して入力する際に、いちいち視線を主表示画面から補助
表示装置に移すことなく、主表示画面を参照しながら入
力操作を行うことができ、極めて容易に、かつ入力ミス
なく制御指示を入力することができる。しかも、制御対
象に関する情報が表示される主表示画面に触れることな
く、制御指示を入力することができるので、主表示画面
が指の汚れなどにより汚れることもなく、かつ入力のた
めに腕を上げる必要もないので、非常に楽に入力操作を
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかる制御コンソールの制
御指示入力装置を示す概略図である。

【図２】従来の制御コンソールを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 主表示装置 ２ 主表示装置の主表示画面 ３ 補助表示装置 ４ 補助表示装置の表示画面 ５ 押圧検出センサー ６ 接触検出センサー ７ 接触検出信号 １０ 押圧検出信号 １３ 制御指示処理部 １４ 制御指示情報 ２２ 補助表示ウインド ２３ 接触位置マーカー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 制御対象に関する各種情報を表示する主
   表示装置と、制御対象に対する制御指示内容を表示する
   補助表示装置とを備えてなる制御コンソールの制御指示
   入力装置であって、 上記補助表示装置の表示画面に、この表示画面への接触
   を検出して接触位置信号を出力する接触位置検出センサ
   ーと、上記表示画面への押圧力を検出して押圧信号を出
   力する押圧検出センサーとを具備し、かつ上記接触位置
   信号と押圧信号とを入力することにより、上記主表示装
   置の画面出力情報と、上記補助表示装置の画面出力情報
   と、制御対象に対する制御指示情報とを出力する制御指
   示処理手段を備えてなり、 上記主表示装置の主表示画面に補助表示装置の表示画面
   と同様の補助表示ウインドを表示するともに、この補助
   表示ウインドに補助装置の表示画面上の指の位置を示す
   接触位置マーカーを表示するように構成したことを特徴
   とする制御コンソールの制御指示入力装置。