JPH0515744A - 膜分離装置 - Google Patents

膜分離装置

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JPH0515744A
JPH0515744A JP3195744A JP19574491A JPH0515744A JP H0515744 A JPH0515744 A JP H0515744A JP 3195744 A JP3195744 A JP 3195744A JP 19574491 A JP19574491 A JP 19574491A JP H0515744 A JPH0515744 A JP H0515744A
Authority
JP
Japan
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membrane
water
alloy
treated
copper
Prior art date
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Pending
Application number
JP3195744A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Terasawa
則男 寺沢
Futoshi Hayashi
太 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP3195744A priority Critical patent/JPH0515744A/ja
Publication of JPH0515744A publication Critical patent/JPH0515744A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜体の入口部分に銅−亜鉛合金によるフィル
タを設けることで、バクテリアスライムの発生を無く
し、安定した造水が行えるようにする。 【構成】 被処理水中から脱塩、微粒子などを膜体を用
いて除去する膜分離装置において、センターパイプ10
の外周面に膜14を設け、これらを所定の空間をもって
同軸に覆う外被20を設けた膜体の入口部分に銅と亜鉛
の合金を発泡状、焼結状または繊維状にした合金フィル
タ16を設け、被処理水18中のバクテリアを死滅さ
せ、膜14へバクテリアを到達させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は脱塩、微粒子などを除去
するための膜分離装置、特に、膜に被処理水を透過させ
て水処理を行うための膜分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、膜分離装置には、逆透過膜、限外
濾過膜などが用いられている。逆透過膜にはポリアミド
系、アラミド系、ポリエーテル系などの合成複合膜が用
いられ、また、限外濾過膜にはポリスルフォン系の膜が
用いられている。このような膜に微粒子やイオンを含む
被処理水(原水)を透過させることにより、微粒子やイ
オンを除去することができる。
【0003】ところが、このような膜分離装置にあって
は、膜自体に被処理水中のバクテリアが繁殖し、このた
めに膜の透過性能が低下する。そこで、定期的或いは必
要に応じて殺菌や洗浄の処理を行っている。殺菌の方法
として、例えば、次亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤を
注入し、塩酸による殺菌を行うものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年用いられ
ている逆透過膜や限外濾過膜は、塩素により膜自体が分
解するポリアミド系、アラミド系、ポリエーテル系、ポ
リスルフォン系などであり、塩素による滅菌が不可能で
ある。そこで、膜分離装置の前段に紫外線照射装置を設
置し、膜分離装置に入るバクテリアの総数を減らし、ス
ライム発生の程度を低減することが行われているが、抜
本的な解決策にはなっていないのが現状である。
【0005】本発明の目的は、バクテリアスライムの発
生を無くし、安定した造水が行えるようにした膜分離装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被処理水中から脱塩、微粒子などを膜体
を用いて除去する膜分離装置において、前記膜体の前段
または入口に銅と亜鉛の合金を用いたフィルタを設けて
いる。
【0007】前記フィルタは、銅と亜鉛の合金の銅の比
率を25%以上にすることによって、バクテリアの死滅
効果を高めることができる。
【0008】また、前記フィルタは、被処理水の通水を
良好にするために、合金を発泡状、焼結状または繊維状
にするのが望ましい。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、フィルタの合金面を被
処理水が通過する際、2つの金属間に起電力が生じ、こ
の起電力によって被処理水中のバクテリアが死滅する。
したがって、膜の殺菌や洗浄を行うことなく、膜部分で
のバクテリアスライムの発生を低減し、安定な造水が可
能になる。
【0010】また、銅と亜鉛の合金は、銅の比率が25
%を越えるあたりから、バクテリアの死滅効果が顕著に
なる。したがって、銅の比率を25%以上にすることに
より、本発明の目的が達成される。
【0011】さらに、フィルタを発泡状、焼結状または
繊維状にすることによって、通常のフィルタのように被
処理水を容易に通水することができる。したがって、通
水性を損なうことなくバクテリアを死滅させることがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1は本発明による一実施例を示す断面図
であり、図2は図1の実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【0014】処理の済んだ透過水を取り出すためのセン
ターパイプ10の外周には、小径の貫通孔12が所定間
隔で多数個が設けられており、このセンターパイプ10
の外表面に逆透過膜や限外濾過膜による膜14(逆浸透
膜)が所定径になるようにスパイラル状に巻き付けら
れ、膜体を形成している。膜14の入側には合金フィル
タ14が配置され、この合金フィルタ16に被処理水1
8が送り込まれる。合金フィルタ16を覆い且つセンタ
ーパイプ10との間に空間を形成するための外被20が
センターパイプ10との間に空間を形成するための外被
20がセンターパイプ10と同軸状態に配設されてい
る。
【0015】合金フィルタ16は、銅と亜鉛の合金で作
られた直径3〜5mmの球状体を発泡金属状、焼結金属
状、繊維金属状などのフィルタ形状にし、これをセンタ
ーパイプ10の入口ポートに内嵌している。なお、本実
施例におては、合金フィルタ16として、銅75%、亜
鉛25%の組み合わせを用いた。
【0016】以上の構成において、図の左方向から合金
フィルタ16へ被処理水18を導入すると、合金フィル
タ16内の銅と亜鉛の合金の表面を被処理水18が通過
するとき、合金が酸化還元反応によって局部的に正極と
負極の起電力を生じ、被処理水18中のバクテリアが死
滅する。バクテリアが低減された被処理水18は、つい
で膜14へ供給され、ここで被処理水18から微粒子や
イオンの分離された透過水22がセンターパイプ10か
ら排出される。一方、外被20内からは分離された濃縮
水24が排出される。
【0017】以上のように、膜14の前段に合金フィル
タ16を設けたことにより、バクテリアの低減が可能に
なるので、従来のような殺菌処理は不要になり、バクテ
リアスライムの発生の無い、安定した造水が可能にな
る。
【0018】なお、本発明者の検討によれば、バクテリ
アの死滅効果は、合金中の銅を多めにした方が高くなる
ことが確かめられた。すなわち、図3に示すように、銅
の比率を高めるに従って処理水のバクテリア数(CFU
/m1)は減少する。ここでは、次の条件により測定を
行った。
【0019】通水速度:20m/h(h=時間)、 スペース速度:140/h、 入口透過水18のバクテリア数:4〜5×107 (CF
U/m1)。
【0020】また、合金フィルタ16に滞在している時
間が長いほど、バクテリアの死滅効果が高まることも認
められた。
【0021】図4は本発明の第2実施例を示す分解斜視
図である。なお、本実施例では、前記実施例と同一であ
るものには同一引用数字を用いたので、以下においては
重複する説明を省略する。
【0022】前記実施例が合金フィルタ16をセンター
パイプ10の入口ポートに同軸に外嵌させて一体的に設
けていたのに対し、本実施例はカートリッジ26の内部
全体に合金フィルタ16を詰め込み、このカートリッジ
26を膜エレメント28の前段に別体にして設置したと
ころに特徴がある。膜エレメント28は、逆透過膜や限
外濾過膜がスパイラル状に巻回され、透過水22と濃縮
水24を分離して排出できるように構成されている。
【0023】この実施例では、まず、被処理水18をカ
ートリッジ22内に導入し、上記した原理によってバク
テリアを死滅させる。ついで、膜エレメント28の一端
にバクテリアを死滅させた被処理水18を導入し、被処
理水18中の微粒子やイオンを分離し、膜エレメント2
8の他端から分離された濃縮水20を取り出す。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0025】請求項1の膜分離装置によれば、被処理水
中から脱塩、微粒子などを膜体を用いて除去する膜分離
装置において、前記膜体の前段または入口に銅と亜鉛の
合金を用いたフィルタを設けたので、膜の殺菌や洗浄を
行うことなく、膜部分でのバクテリアスライムの発生を
低減し、安定な造水が可能になる。
【0026】請求項2の膜分離装置によれば、銅と亜鉛
の合金の銅の比率を25%以上にしたので、バクテリア
の死滅効果を最良の状態にすることができる。
【0027】請求項3の膜分離装置によれば、フィルタ
を発泡状、焼結状または繊維状にしたので、通水性を損
なうことなくバクテリアを死滅させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明による合金フィルタのバクテリア死滅効
果を示す特性図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 センターパイプ 12 貫通孔 14 膜 16 合金フィルタ 18 被処理水 20 外被 22 透過水 24 濃縮水 26 カートリッジ 28 膜エレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 101 7158−4D 9/00 Z 6647−4D // B01D 63/10 8014−4D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水中から脱塩、微粒子などを膜体
    を用いて除去する膜分離装置において、前記膜体の前段
    または入口に銅と亜鉛の合金を用いたフィルタを設けた
    ことを特徴とする膜分離装置。
  2. 【請求項2】 前記銅と亜鉛の合金は、銅の比率が25
    %以上であることを特徴とする請求項1記載の膜分離装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、前記合金を発泡状、焼
    結状または繊維状にしたものであることを特徴とする請
    求項1記載の膜分離装置。
JP3195744A 1991-07-10 1991-07-10 膜分離装置 Pending JPH0515744A (ja)

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JP3195744A JPH0515744A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 膜分離装置

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JP3195744A JPH0515744A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 膜分離装置

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JP3195744A Pending JPH0515744A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 膜分離装置

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