JPH0515656Y2 - - Google Patents

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JPH0515656Y2
JPH0515656Y2 JP1987136787U JP13678787U JPH0515656Y2 JP H0515656 Y2 JPH0515656 Y2 JP H0515656Y2 JP 1987136787 U JP1987136787 U JP 1987136787U JP 13678787 U JP13678787 U JP 13678787U JP H0515656 Y2 JPH0515656 Y2 JP H0515656Y2
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rotating
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機器の回転軸、ことに軸径がφ10〜
40mmの回転軸の軸封装置として用いられるメカニ
カルシールの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来から、回転軸の軸径がφ10〜40mmの回転機
器の軸封装置として、第3図に示すように、鋼材
等の金属よりなり、ハウジング101の内周面に
Oリング102を介して気密的に嵌着固定された
静止側のシートリング103と、カーボンよりな
り、回転軸104外周面にOリング105を介し
て気密的に担持されるとともに、金属ケース10
6を介して回転軸104からのトルクが伝達され
コイルスプリング107によつてシートリング1
03方向に押圧付勢される回転側の従動リング1
08とが、その対向端面において互いに密接摺動
することにより軸封機能を営むメカニカルシール
が広く使用されている。
この種の比較的小径のメカニカルシールは、シ
ートリング103と密接する従動リング108の
摺動面108aの幅W1が一般に2mm程度に形成
されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、カーボンと鋼材等の金属との組み合
わせは良好な摺動性を示すが、幅W1が広いため、
とくに高速・高圧条件で使用されると、両リング
103,108の摺動面間に均一な液膜が形成さ
れ難く、潤滑不足となつて摺動面の焼付きや異常
摩耗といつた不具合が生じ易い。
また、シートリング103と従動リング108
の摺動面103a,108aの外周側に連なる空
間S1内に存する高圧の被シール液からの圧力およ
び回転数の上昇等によつて摺動に伴なう発熱量が
非常に大きくなると、該熱によつて前記被シール
液の粘度が低下し、摺動面103a,108a間
に介在する液膜が薄くなつて、該摺動面103
a,108a間のうち、大気側である空間S2と接
する内周部において潤滑不足の状態が促進される
ものである。
そこで本考案は、摺動面の潤滑性が良好に保た
れ、安定したシール性を確保することを目的とし
てなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本考案に係るメカニカルシールは、回
転軸の軸径がφ10〜40mmの回転機器に用いられ、
カーボン製従動リング1および金属製シートリン
グ3のうちの一方が回転側、他方が静止側に支持
され互いに密接摺動するメカニカルシールであつ
て、従動リング1における摺動面2の幅Wを0.2
〜0.7mmとしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
従動リング1とシートリング3は非常に狭い摺
動幅Wで摺動するため、摺動面2全面に容易に液
膜が形成され、摺動に伴なう発熱量も小さくな
り、しかも摺動面からの放熱性も向上する。
〔実施例〕
第1図において、SUJ等の金属からなる静止側
のシートリング3に対して密接摺動するカーボン
からなる回転側の従動リング1の摺動面2の幅W
を0.7mmとしたもの、0.5mmとしたものおよび0.2mm
としたものを用意し、同じく幅Wを2mmとしたも
の、0.8mmとしたものおよび0.1mmとしたものとの
シール性能試験を下記の条件で行なつた。
回転数:6000rpm 圧力:10Kg/cm2G 密封液:タービン油 液温:100℃ この結果、第2図のグラフに示すように、摺動
面2の幅Wが2mmである従来品は潤滑不足による
面荒れが生じるために早期から漏れ量が多く、幅
Wが0.8mmのものは運転時間が300時間程度を経過
した時点から前記面荒れに起因する漏れが発生
し、また、幅Wが0.1mmのものは、摺動面2が狭
すぎるため、欠けや割れの発生による漏れ量の急
激な増加がみられたのに対し、幅Wが0.7mm、0.5
mmおよび0.2mmのものはいずれも長期にわたつて
良好なシール性が確保された。これは、幅Wが
0.2〜0.7mmの範囲において両リング1,3の摺動
面間の潤滑性および放熱性がたいへん良好で、摺
動面の面荒れ等が発生し難くなつたからであり、
0.2mm以上であれば強度上の問題もあまりないか
らであると言える。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案のメカニカルシール
は、従動リングにおける摺動面の幅を0.2〜0.7mm
に限定したことによつて、摺動面間の潤滑が良好
となり、しかも摺動面で発生した熱は、その両側
の密封液および大気へ容易に放熱されるため、優
れたシール性を長期間維持することができるよう
になるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る要部半裁断面
図、第2図は実験結果を表わすグラフ、第3図は
従来のメカニカルシールを示す半裁断面図であ
る。 1……従動リング、2……摺動面、3……シー
トリング、W……摺動面の幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸の軸径がφ10〜40mmの回転機器に用いら
    れ、カーボン製従動リングおよび金属製シートリ
    ングのうちの一方が回転側、他方が静止側に支持
    され互いに密接摺動するメカニカルシールであつ
    て、従動リングにおける摺動面の幅を0.2〜0.7mm
    としたことを特徴とするメカニカルシール。
JP1987136787U 1987-09-09 1987-09-09 Expired - Lifetime JPH0515656Y2 (ja)

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JP1987136787U JPH0515656Y2 (ja) 1987-09-09 1987-09-09

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JP1987136787U JPH0515656Y2 (ja) 1987-09-09 1987-09-09

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JPS6441769U JPS6441769U (ja) 1989-03-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5216642B2 (ja) * 2009-03-13 2013-06-19 イーグル工業株式会社 メカニカルシール装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54117858A (en) * 1978-10-16 1979-09-12 Taiho Kogyo Co Ltd Mechanical seal

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JPS54117858A (en) * 1978-10-16 1979-09-12 Taiho Kogyo Co Ltd Mechanical seal

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