JPH05155308A - 乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装置および方法 - Google Patents

乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装置および方法

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JPH05155308A
JPH05155308A JP3361080A JP36108091A JPH05155308A JP H05155308 A JPH05155308 A JP H05155308A JP 3361080 A JP3361080 A JP 3361080A JP 36108091 A JP36108091 A JP 36108091A JP H05155308 A JPH05155308 A JP H05155308A
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Timothy A Swann
ティモシー・エイ・スワン
John P O'loughlin
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    • B60R21/264Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic
    • B60R21/2644Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic using only solid reacting substances, e.g. pellets, powder

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス発生物質を効率良く収容し安価に且つ簡
単に製造し得るエアバッグインフレータハウジングを含
む乗物の乗員拘束装置の膨張装置および方法を提供する
こと。 【構成】 本発明はハウジングを含みこのハウジングは
ガス発生物質を収容するチャンバを有し、ガス発生物質
は点火により乗員拘束装置を膨張させるガスを出す。ハ
ウジングは単体の金属薄板からなる燃焼カップを有し、
この燃焼カップはディフューザカップにより囲まれる。
この燃焼カップ内にガス発生物質収納用のチャンバを設
け、これをカバーにて閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は乗物の乗員拘束装置を膨
張させるための装置および方法、特に、エアバッグを膨
張させるためのガス発生物質を収納するエアバッグ・イ
ンフレータ・ハウジングに関するものである。
【従来の技術】エアバッグを膨張させるためのガス発生
物質を収納するインフレータ・ハウジングの従来例が米
国特許第4,902,036号に開示されている。この
従来のインフレータ・ハウジングはステンレス製のベー
スおよびディフューザを含むものである。このベースと
ディフューザは取付けフランジにおいて接合され、ガス
発生物質用チャンバを画成する。また、このベースとデ
ィフューザはセンタ・ポストおよび複数個のリベットに
より相互に連結され、該リベットは上記センタ・ポスト
と取付けフランジの間の個所において上記ベースおよび
ディフューザを貫通するものである。
【発明が解決しようとする問題点】上記従来のインフレ
ータ・ハウジングは概して良好なものであるが、比較的
高いガス圧に対するその耐圧性能を特に損うことなしに
軽量化することにより、更に改善されうると思われる。
また、インフレータ・ハウジングの各構成部分のコスト
を極力下げ、かつその組立てをより容易にすることが望
まれる。
【問題を解決するための手段】本発明はエアバッグ等
の、乗物の乗員拘束装置を膨張させるインフレータのた
めの改良されたハウジングを提供する。このインフレー
タ・ハウジングはガス発生物質を収納するチャンバを有
し、該ガス発生物質は点火により乗員拘束装置膨張用の
ガスを出す。上記インフレータ・ハウジングは単体の金
属薄板からなる燃焼カップを含み、該燃焼カップは、同
じく単体の金属薄板からなるディフューザ・カップによ
り囲まれる。該燃焼カップ内にガス発生物質収納用チャ
ンバを設け、これをカバーにて閉鎖する。上記単体の燃
焼カップは軸線方向に延びる側壁を有し、該側壁はま
た、ガス発生物質の周囲にわたって延びている。燃焼カ
ップの一つの端部壁は無孔であり、かつ少なくともその
一部が該側壁から内方へ延びて、燃焼カップの一端を閉
じる。燃焼カップの、上記端部壁とは反対側の端部にお
いて、フランジが上記側壁から外側へ向けて延びてい
る。上記単体のディフューザ・カップは軸線方向に延び
る側壁を有し、該側壁は上記燃焼カップより離隔され、
かつその周囲に延びている。このディフューザ・カップ
の一つの端部壁はその側壁の一端から内方へ延び、燃焼
カップの端部壁と重なり合う状態で係合する。軽量化の
ため、ディフューザ・カップの上記端部壁には開口部を
設けてある。上記ディフューザ・カップの側壁から半径
方向外側へ延びるフランジを設ける。このディフューザ
・カップ・フランジは、上記燃焼カップのフランジに対
し、重なり合う位置関係におかれる。また、燃焼カップ
のチャンバを閉鎖する上記カバーも、燃焼カップのフラ
ンジに対して重なり合う位置関係におかれる。燃焼カッ
プとディフューザ・カップのそれぞれの側壁は、これら
のカップを形成する工程において、ひずみ硬化により強
化される。ひずみ硬化によって、燃焼カップの側壁の降
伏強度はその端部壁の降伏強度よりも高くなる。同様
に、ディフューザ・カップは、その端部壁よりも降伏強
度の高い側壁を有する。燃焼カップ内のガス発生物質が
爆燃してエアバッグ膨張用にガスを発生すると、上記燃
焼カップ、カバーおよびディフューザ・カップは高圧の
ガスにさらされ、燃焼カップの端部壁とインフレータ・
ハウジングのカバーはこのガス圧により可成りの程度に
塑性変形する。しかしながら、燃焼カップの側壁の塑性
変形は最小にとどめられる。これは、燃焼カップの側壁
が有する高い降伏強度、ならびに燃焼カップ、ディフュ
ーザ・カップおよびカバーの三者の協同作用による構造
的補強に由来するものである。
【実施例】本発明は、エアバッグ用空気ポンプ特に車の
運転者を保護するためエアバッグを膨らませる空気ポン
プに関する。本発明はさまざまな空気ポンプ構造に適用
可能である。本発明を代表するものとして、図1は空気
ポンプ10を示す。エアバッグ12がこの空気ポンプ1
0のまわりに折り畳まれている。カバー14がエアバッ
グ12と空気ポンプ10を閉じ込めている。空気ポンプ
10、エアバッグ12及びカバー14は、車のステアリ
ングホイール16上にとりつけられている1つのモジュ
ールの構成要素である。衝突時に起きるような急激な車
の減速が発生した時点で、空気ポンプ10が活化され大
量の気体を生成する。空気ポンプ10からの気体はエア
バッグ12を膨張させる。エアバッグは、膨張し始める
と、カバー14内の弱くなった部分を破る。弱くなった
部分の1つが図1に18という番号で示されている。エ
アバッグ12は膨張し続けるにつれて車の運転者とステ
アリングホイール16の間の空間内に入り込み、既知の
とおり運転者の動きを制限する。空気ポンプ10(図
2)はハウジング40を含んでいる。このハウジング4
0は3つの部品から作られている。すなわちモノブロッ
クのディフューザ・カップ42、モノブロックの燃焼カ
ップ44そしてモノブロックの燃焼室カバー46(図3
及び図4)である。ディフューザカップ42、燃焼カッ
プ44及び燃焼室カバー46は各々、UNS S301
00ステンレス鋼といったモノブロックのシートメタル
で作られている。ディフューザカップ42は一般にカッ
プ形でシートメタルの単一ブロックであり、空気ポンプ
10の中央軸52のまわりに延びる円筒形の側壁50を
有する。側壁50は平担な上部環状端壁54と平担な下
部環状フランジ56の間に延びている。環状フランジ5
6は、端壁54とは反対側のディフューザカップの片端
から半径方向外側に延び、側壁50と同軸である。ディ
フューザカップ42の上部端壁54上の円形内部環状面
55は、ディフューザカップの重量を最小限におさえる
上部端壁54内の中央円形開口部57を構成している。
端壁54及びフランジ56は互いに平行で軸52に対し
垂直である。気体出口開口部58の環状配列はディフュ
ーザカップ側壁50の上部部分のまわりに円周方向に延
びている。燃焼カップ44は一般にカップ状で、単一ブ
ロックのシートメタルであり、ディフューザカップ42
の内側に配置されている(図2及び図3)。燃焼カップ
44は軸52のまわりに延びる円筒形側壁60を有して
いる。この円筒形側壁60は平担な無孔の円形前部端壁
64と平担な下部環状フランジ66の間に延びている。
フランジ66は円筒形側壁60と同軸関係を保って配置
され、端壁64から反対側の側壁60端部から半径方向
外向きに延びている。上部端壁64及び下部フランジ6
6は互いに対し平行で軸52に対し垂直である。開口部
の環状配列68は、燃焼カップ側壁60の下部部分のま
わりに円周方向に延びている。燃焼カップ44の上部端
壁64は、円形連続溶接でディフューザカップ42の上
部端壁54上の環状表面55に溶接場所70で、好まし
くはレーザ溶接によって溶接されている。燃焼カップフ
ランジ66は、円形連続溶接でディフューザカップフラ
ンジ56に溶接場所72で、同様にレーザ溶接によって
溶接される。合わせて組立てられた時点で、このディフ
ューザカップ42と燃焼カップ44は、燃焼カップの側
壁60を一周する環状デヤフューザカップチャンバ24
2(図3)を構成する。カバー46は同様にシートメタ
ルの単一ブロックで形成されている。燃焼室カバー46
は、円形中心部分80及び平行ではあるがややオフセッ
トされた環状外側フランジ82を有する、全体として平
担で円形の金属部品である。環状開口部84はチャンバ
カバー46の中心部分80に位置づけられている。開口
部84はディフューザ及び燃焼カップ側壁50及び60
と同軸である。チャンバカバー46の外側フランジ82
は、燃焼カップフランジ66と重複し、円形連続溶接で
燃焼カップフランジ66に円周方向の溶接場所86で、
同様に好ましくはレーザ溶接によって溶接されている。
円形溶接場所70、72及び86は空気ポンプの中央軸
52と同軸である。溶接はRofin−Sinar85
0CO2レーザによって形成されてよい。密閉されたキ
ャニスタ90(図2)が、燃焼カップ44により構成さ
れたチャンバ240(図3)の中に配置されている。こ
のキャニスタ90は2つの部品、すなわち下部キャニス
タセクション92とカバー94で作られている。キャニ
スタカバー94の半径方向外側の縁部はキャニスタ下部
セクション92の隣接する縁部に押し合わされキャニス
タ90を密閉している。キャニスタ90は好ましくは比
較的薄いアルミニウムで作られている。キャニスタ下部
セクション92(図2)は、燃焼カップ側壁60に隣接
しこの側壁の内側にある円筒形の外側側壁96を有して
いる。この側壁96は、燃焼カップ側壁60内の開口部
68近辺の部域において厚さが薄くなっている。キャニ
スタの下部セクション92も同様に、外側側壁96から
半径方向内向きに間隔どりされた円筒形の内側側壁98
を有している。側壁98はイグナイタ(点火装置)14
2に隣接する部域において厚みが薄くなっている。キャ
ニスタ下部セクション92の平担なリング形状の下部壁
100は、外側側壁96及び内側側側壁98を相互連結
する。キャニスタの下部セクション92の円形内側上部
壁102は、内側側壁98から半径方向内向きに延び、
内側側壁98を覆っている。内側上部壁102及び円筒
形内側側壁98はキャニスタ90内で下向きに開放した
中央リセス104を構成している。キャニスタカバー9
4は一般に円形をしている。キャニスタカバー94の中
心にリセス106が位置づけられている。自動点火材料
の塊108がこのリセス106の中に位置づけられ、ア
ルミホイルテープ109の一片でリセス106内に保持
されている。気体生成材料の複数の環状ディスク110
がキャニスタ90内で互いの上に積み重ねられている、
最上部の気体生成ディスク114及びキャニスタカバー
94の内側の間に環状クッション112が配置されてい
る。ディスク110は、点火された時点で窒素ガスを生
成する既知の材料で作られている。数多くのタイプの気
体生成材料が使用可能であるが、適切な気体生成材料は
米国特許第3,895,098号に開示されている。気
体生成材料はディスク110の形に形成されているもの
の、これをペレットといったその他の形状に形成するこ
とも可能である。キャニスタ90の中には環状前置フィ
ルタ120が配置されている。前置フィルタ120は、
気体生成ディスク110の半径方向外側に、又キャニス
タ90の外側側壁96の半径方向内側に位置づけられて
いる。前置フィルタ120と外側側壁96の間には小さ
な環状空間が存在する。122で概略的に示されている
環状スラグスクリーンは、ディフューザ・カップ42の
中、燃焼カップ44の外側に位置づけられている。この
スラグスクリーン122は、開口部68の半径方向外側
にあり、燃焼カップ側壁60に対し押しつけられてい
る。しかしながらこのスラグスクリーン122を燃焼カ
ップ側壁60内で開口部68から間隔どりして置くこと
も可能である。124として概略的に示されている環状
最終フィルタアセンブリは、ディフューザカップ42の
内側、スラグスクリーン122の上方に位置づけられて
いる。最終フィルタアセンブリ124はディフューザカ
ップ42の側壁50内で気体出口開口部58の半径方向
内側にある。この最終フィルタアセンブリ124は、さ
まざまな材料の複数の層である。層はディフューザカッ
プの側壁50のまわりに延び、側壁の内側にある。最終
フィルタアセンブリ124の詳細な構造は本発明の一部
を成すものでなく、従って詳述しない。環状フィルタシ
ールド126がディフューザカップ側壁50から半径方
向内側に突出し、参集フィルタアセンブリ124とスラ
グスクリーン122を分離している。環状黒鉛シール1
28が最終フィルタアセンブリ124の上縁部とディフ
ューザカップ上部端壁54の内側の間の間隙を密封して
いる。もう1つの環状黒鉛シール130は最終フィルタ
アセンブリ124の下縁部とフィルタシールド126の
上部側壁の間の間隙を密封している。空気ポンプ10
は、イニシエータアセンブリ140を含む。イニシエー
タアセンブリ140はチャンバカバー46内の開口部8
4を通ってキャニスタ90の中央リセス104内に突出
している。イニシエータアセンブリ140は、イグナイ
タ142と溶接アダプタ150を含む。イグナイタ14
2と溶接アダプタ150は合わせて連結されている。溶
接アグプタ150は連続溶接好ましくはレーザ溶接で、
チャンバカバ46の中心部分に円周方向溶接場所144
で溶接される。この溶接アグプタは、チャンバカバ46
を強化する。イニシエータアセンブリ140はイグナイ
タ142を含む。イグナイタ142は、イニシエータア
センブリ140から外側に延びる一対のワイヤリード線
146を含む。ワイヤリード線146は、衝突センサ
(図示せず)に連結できる。ワイヤリード線146は、
イグナイタ142内の点火材料内に埋込まれた抵抗線に
連結されている。イグナイタ142は、周知の適切なあ
らゆる構造のものであってよい。イグナイタ142を接
地し空気ポンプ10を無効にしうる金属同士の接触を防
ぐため、イグナイタ142の上部部分の外側には、薄い
プラステックフィルム(図示せず)が位置づけされてい
る。衝突又はその他の急激な車の減速が発生した時点
で、衝突センサが電気回路を閉じる。次に電流がワイヤ
リード線146を通してイグナイタ142へと流れる。
抵抗線は、イグナイタ142内の装薬を点火する点火材
料を発火させる。装薬の点火は高温気体生成物を形成
し、この生成物はイグナイタ142から外へ流れ、キャ
ニスタ90の内側上部壁102及び内側側壁98を破壊
する。イグナイタ142からの高温ガスは、気体生成材
料のディスク110を点火する。気体生成材料のディス
ク110は急速にもう1つの高温ガスを大量に生成す
る。ガスの圧力はキャニスタ90の円筒形側壁96に作
用し、側壁96を半径方向外側に燃焼カップ側壁60に
対して押しやる。その結果、キャニスタ90の薄い側壁
96は破壊されるか又は燃焼カップ側壁60内の開口部
68において吹き出されることになる。開口部68近く
で側壁96の厚みが薄くなっていることから側壁96の
この部分は、望ましい圧力だ他の部分に優先して破壊す
ることができる。ディスク110の燃焼によって生成さ
れたガスは次に急速に前置フィルタ120を通って外へ
流れ出す。前置フィルタ120は、流れるガスからイニ
シエータアセンブリ140及び気体生成ディスク110
のいく分かの燃焼生成物を除去する。前置フィルタ12
0は同様に流出するガスを冷却する。ガスが冷却する
と、溶融生成物に前置フィルタ120上に被着する。ガ
スに開口部68を通ってスラグスクリーン122内に流
れる。スラグスクリーン122は、流れるガスから粒子
を除去し捕獲する。スラグスクリーンは同様に流れるガ
スを冷却する。ガスが冷却すると、金属といった溶融燃
焼生成物はスラグスクリーン122上に被着する。スラ
グスクリーン122と最終フィルタアセンブリ124の
間のフィルタシールドは、スラグスクリーン122内及
びそのまわりにガスの乱流を発生させる。このガス乱流
は、スラグスクリーン122内及びディフューザカップ
の下部部分内での比較的重い粒子の保持を促進する。ガ
スはスラグスクリーン122から最終フィルタアセンブ
リ124へ軸方向上向きに流れる。次にガスは、ガスか
ら小さな粒子を除去する最終フィルタアセンブリ124
を通して半径方向外側に流れる。最終フィルタアセンブ
リ124は同様に、ガス内の溶融生成物が最終フィルタ
アセンブリ124の一部分の上に被着できるようにガス
をさらに冷却する。ガス出口開口部58の環状配列はエ
アバッグ12内にガス流を導いてエアバッグ12を膨ら
ませる。空気ポンプハウジング−その構造 上述のように、ディフューザカップ42、燃焼カップ4
4及びカバー46は3つの環状溶接70、72及び86
(図3)によって相互連結されている。溶接70、72
及び86は、ディフューザカップ42及び燃焼カップ4
4の中心軸と一致する中心軸を有する。ディフューザカ
ップ42の環状端壁54は、燃焼カップ44の環状端壁
64と重複係合状態て配置されている。ディフューザカ
ップ端壁54の半径方向に延びる平担な内側表面162
(図3)は、燃焼カップ端壁64の円形上部側面164
と突合せ係合状態に配置されている。従って、ディフュ
ーザカップ42の端壁54は、燃焼カップ44の端壁6
4を強化する。ディフューザカップフランジ56上の平
担な環状下部側面168は、燃焼カップフランジ66上
の環状上部側面170と平担な突合せ係合状態に配置さ
れている。ディフューザカップ42及び燃焼カップ44
上のフランジ56及び66は、ディフューザカップ及び
燃焼カップの下部部分を強化するように連動する。燃焼
カップフランジ66上の環状平担下部側面174は、カ
バーフランジ82の環状上部側面176は突合せ係合状
態に配置されている。このカバー46は燃焼カップフラ
ンジ66と連動して燃焼カップ44の下部部分を強化し
ている。燃焼カップフランジ66はディフューザカップ
フランジ56と連結されているため、カバー46はディ
フューザカップ42をも強化する。アダプタ150(図
2)は144においてカバー46に溶接され、カバーを
強化している。空気ポンプハウジング−そのひずみ硬化 ディフューザカップ42及び燃焼カップ44(図3及び
4)の側壁50及び60及びフランジ56及び66は、
その降伏強度及び極限引張強さを増大するためひずみ硬
化される。側壁50及び60及びフランジ56及び66
のひずみ硬化は、ディフューザカップ42及び燃焼カッ
プ44を形成するための平担な円形ブランクの引抜き加
工の間に起こる。ディフューザカップ42及び燃焼カッ
プ44がUNS30100ステンレス鋼ブランクから引
抜き加工されたものである本発明の特定の一実施態様に
おいては、ディフューザ及び燃焼カップのひずみ硬化さ
れた部分の極限引張強さは、ブランクが冷間加工される
前のブランクの極限引張強さの100%(パーセント)
も増大していた。この極限引張強さの増加により、空気
ポンプハウジング40は比較的大きいプレス力に故障無
く耐えることができる。燃焼カップ44が平担な円形ブ
ランクで形成される場合、ブランクの中央部分に対しパ
ンチが力を加え、ブランクを下向きに引抜きリング内へ
押しやる。パンチが下向きに引抜きリング内へと移動す
るにつれて、ブランクは引抜きリング内に引き込まれ
る。ブランクが引抜きリング内に引き込まれると、ブラ
ンクは可塑的に変形し冷間加工される。パンチは、燃焼
カップを形成するブランクの厚みの20倍以上である軸
方向広がりをもつ燃焼カップ44の側壁60を形成する
のに充分なものである距離だけこの引抜きリング内へ移
動する。燃焼カップ44を形成する金属のこの冷間加工
は、燃焼カップの側壁を形成する金属のひずみ硬化とい
う結果をもたらす。燃焼カップ44の円筒形側壁60の
ひずみ硬化された金属は、無孔の円形端壁64の平均降
状強度及び極限引張強さの1.2倍(すなわち20%
増)以上であるような平均降伏強度及び極限引張強度を
有する。一般的に言って、端壁64は、燃焼カップ44
を形成したブランクの降伏及び極限引張強さに近い降伏
及び極限引張り強さをもつ。例えば、燃焼カップ側壁6
0の平均降伏強さは、標準的に1平方インチあたり12
0000ポンドを上回り、一方端壁64の平均降伏強さ
は1平方インチあたり100,000ポンド未満であ
る。燃焼カップ44の側壁60の降伏強さ及び極限引張
強さの増大の程度は、燃焼カップの形成中に燃焼カップ
の側壁がひずみ硬化される程度の直接的関数である。燃
焼カップ44の側壁60のひずみ硬化の程度は、引抜き
プロセス中のブランクの可塑変形の量の関数として変化
する。従って、引抜きが深くなればなるほど金属のひず
み硬化は大きくなり、燃焼カップ44の側壁60の降伏
強さ及び極限引張り強さは高くなる。燃焼カップ44の
形成中、円筒形側壁の軸方向の広がり全体を通して、側
壁60を形成する金属のひずみ硬化は均等ではない。従
って、燃焼カップ側壁60の降伏強さ及び極限引張強度
は、側壁の軸方向広がり全体を通して均等ではない。ブ
ランクの金属の最大のひずみ硬化は、環状フランジ66
に隣接する側壁60において発生する。燃焼カップ側壁
60を形成するためのブランクの変形量は、端壁64か
らフランジ66まで一般に均等な形で増大する。従っ
て、燃焼カップ側壁60の降伏強さ及び極限引張強さ
は、端壁64からフランジ66まで一般に均等な形で増
大する。しかしながら、ブランクの引抜き中の金属の流
れの変動及びブランクの材料の組成の不規則性のため、
燃焼カップ側壁60内のひずみ硬化量に局所的な変動が
発生する。燃焼カップ側壁60の厚みは、それが図5の
矢印182の方向に延びるに従って減少する。従って、
円筒形燃焼カップの側壁60は、円形端壁64付近より
も環状フランジ付近で、さらに厚くなっている。燃焼カ
ップ側壁60のこの厚み変化は、燃焼カップの製造中に
パンチによりダイ内にブランクが引込まれることから、
ブランクの金属の流れの結果である。開口部68(図3
及び図4)は、燃焼カップ44を引抜き加工した後に形
成される。燃焼カップ44の1つの特定的な実施態様は
円形UNS S30100ステンレス鋼ブランクから引
抜き加工されたものである。このステンレス鋼のブラン
クの公称厚みは1.20mmから1.35mmであっ
た。この特定的なブランクは、35.25mmという軸
方向の広がりをもつ円筒形燃焼カップ側壁60を形成す
べく引抜き加工された。燃焼カップフランジ66の直径
は86.50mmであった。燃焼カップ端壁64の直径
は52.75mmであった。フランジ66に隣接する燃
焼カップの側壁60の厚みは1.21mmであった。図
5に矢印186で示されている場所で、燃焼カップ側壁
60の厚みは0.80mmであった。燃焼カップフラン
ジ60は、図5の矢印190で示された場所で、厚み
1.16mmであった。燃焼カップ端壁64の厚みは、
図5で矢印192で示されている場所で0.95mmで
あった。燃焼カップ44のフランジ66と側壁60の間
のコーナの厚みは、矢印194で示されている場所で
1.14mmであった。燃焼カップ44の側壁60と端
壁64の間のコーナでは、金属の厚みは、矢印196で
示された場所で0.75mmであった。ブランクの特異
的特性及びブランクの金属の引抜き加工中の流れ方のた
め、この特異的燃焼カップ44の側壁60の硬さは、端
壁64から同じ距離にある場所において変動した。同様
に、端壁64及びフランジ66の金属の硬さは端壁及び
フランジを横切って異なっていた。しかしながらこの特
定の燃焼カップ44の側壁60は、約60HR30Nと
いう平均硬度をもっていた(ダイヤモンド圧子を用いた
30kgの負荷でのロックウェル硬さ)。端壁64の平
均硬さは約50HR30Nであった。従って、燃焼カッ
プ44の側壁60は、端壁64の平均硬さの少なくとも
1.2倍である平均硬さを有していた。フランジ66は
約58HR30Nの平均硬さを有していた。燃焼カップ
の硬さは燃焼カップの表面上の97の場所で測定され
た。これらの場所は、図6に示されている。場所1から
30までは、燃焼カップ44の側壁60の円筒形の外側
表面上の3本の円周方向に延びた列の形で配置されてい
る(図6)。場所31から37まではフランジ66の右
側(図6に見られるように)の縁部から半径方向内側に
延びている。場所38から50までは燃焼カップの側壁
60に沿って軸方向に延びてる1本の列にある。場所5
1は、燃焼カップの側壁60と燃焼カップの端壁64の
間のコーナーにある。場所52から76までは、燃焼カ
ップ端壁64を横切って直径方向に延びる1本の列にあ
る。場所77(図6)は、燃焼カップ44の側壁62及
び端壁64の間のコーナーにあり、場所51とは直径方
向反対側に配置されている。場所78から90までは、
燃焼カップ側壁60に沿って軸方向に延びる列内にあ
り、場所38から50までとは直径方向に反対側にあ
る。場所91から97は、場所31−37とは直径方向
反対側にある燃焼カップフランジ66上の半径方向に延
びる列内にある。図6の1から97までの番号で示され
たさまざまな場所での硬さは、HR30Nスケールで測
定された。HR30Nスケールは、ダイアモンドの圧子
を用いた30kgの負荷でのロックウェル表面硬さ数で
ある。燃焼カップ44の材料の厚み及び燃焼カップの表
面上のさまざまな場所の硬さのため、このスケールが用
いられた。燃焼カップ上のさまざまな場所で測定された
硬さは、以下のとおりであった。 燃焼カップ44の降伏強度及び極限引張強さは、金属の
硬さの直接的関数である。従って金属が硬くなればなる
ほど、金属の降伏強度は大きくなる。50というHR3
0N硬さをもつUNS530100ステンレス鋼は、1
平方インチあたり約90000ポンドの降伏強度をも
つ。60というHR30N硬さをもつUNSS3010
0ステンレス鋼は1平方インチあたり約140000ポ
ンドの降伏強度をもつ。これらの一般的規模の硬さで
は、HR30N硬さの単位増加は、UNS S3010
0ステンレス鋼の降伏強度の1平方インチあたり約50
00ポンドの増加に相応する。燃焼カップ44の前述の
説明においては、燃焼カップを形成するブランク及び燃
焼カップ自体について、特定の寸法及び材料が記述され
てきた。さらに、燃焼カップ44上のさまざまな場所に
ついての特定の硬さが示されていた。これらの材料、寸
法及び硬さはここにおいて記述を明確にする目的で示さ
れたものにすぎず、本発明を制限する意味が全くないも
のである、ということを理解しておかなくてはならな
い。燃焼カップ44を、多くの異なる寸法のブランクか
ら多くの異なる材料で形成することも可能であると考え
られている。燃焼カップ44自体、さまざまな寸法及び
硬さを有することができる。実際、同じサイズのブラン
クから同じ材料で作られた同じ全体的サイズの一連の燃
焼カップ44のうちの特定の燃焼カップが異なる壁厚及
び/又は硬さを有することもできると考えられている。
ディフューザカップ42は、燃焼カップ44と同じ要領
で形成される。従って、ディフューザカップ42は、パ
ンチで環状ブランクの中央部分に対し力を加えることに
よって引き抜かれる。パンチがブランクの金属を引抜き
リング内に引き込むにつれて、金属は冷間加工される。
パンチは、ディフューザカップを形成するブランクの厚
みの少なくとも20倍である軸方向広がりをもつディフ
ューザカップ42の側壁50を形成するのに充分なもの
である距離、引抜きリング内へ移動する。こうして、デ
ィフューザカップ42の側壁50及びフランジ56を形
成する金属がひずみ硬化される結果となる。円形中央開
口部57は、ディフューザカップを形成するブランクの
中に形成されている。側壁開口部58(図3及び4)
は、引抜き作業が完了した後形成される。ディフューザ
カップ42の側壁50及びフランジ56のひずみ硬化さ
れた金属は、端壁54の平均降伏強度及び極限引張強さ
の少なくとも1.2倍(すなわち20パーセント増)で
ある平均降伏強度及び平均極限引張強さを有する。例え
ば、円筒形ディフューザカップ側壁50の平均降伏強度
は標準的に1平方インチあたり120000ポンドを上
回り、一方環状端壁54は一平方インチあたり1000
00ポンド未満の平均降伏強度をもつ。ディフューザカ
ップ側壁50の平均降伏強度は、ディフューザカップ端
壁54の平均降伏強度に比べ少なくとも20パーセント
大きい。ディフューザカップ42の金属のひずみ硬化の
程度は、引抜きプロセス中の金属の可塑変形の一関数と
して変動することになる。従って引抜き(ドロー)が深
くなればなるほど、金属のひずみ硬化は大きくなり、金
属の降伏強度及び極限引張強さは高くなる。1つの特定
の例においては、ディフューザカップ42は、0.20
mm乃至1.35mmの公称厚みをもつ円形UNS S
30100ステンレス鋼ブランクから引抜き加工され
た。この特定的ブランクは直径が134.0mmであ
り、軸方向広がりが35.25mmの円筒形のディフュ
ーザカップ側壁50を形成するべく引抜き加工された。
環状ディフューザカップ端壁の直径は76.50mmで
あった。引抜き加工プロセス中、ディフューザカップ側
壁50は、図7の矢印204の方向に減少する厚みをも
つように形成された。矢印206により示されている場
所において、ディフューザカップ側壁50の厚みは約
1.10mmであった。円筒形ディフューザカップ側壁
50は、図7で矢印208により示されている場所にお
いて約0.79mmの厚みまでテーパがついていた。こ
の特定のディフューザカップ42の環状フランジ56の
厚みは、図7の矢印210で示されている場所において
1.23mmであった。環状ディフューザカップ端壁5
4の厚みは矢印212に示されている場所において0.
90mmであった。ディフューザカップ42のフランジ
56と側壁50の間のコーナーの厚みは、矢印214で
示されている場所において1.05mmであった。ディ
フューザカップ42の側壁54の間のコーナーは、矢印
216により示された場所において0.70mmの厚み
を有していた。ディフューザカップ42の硬さは、端壁
54から同じ距離にある場所において側壁50のまわり
で変化していた。同様に端壁の硬さは端壁を横切って変
化した。しかしながら一般的に言って、この特定のディ
フューザカップ42について、フランジ56は約61H
R30N(ダイヤモンド圧子を用いた30kgの負荷で
のロックウェル硬さ)の平均硬さを有していた。この特
定のディフューザカップの側壁は、フランジ近くの約6
1HR30Nという最大値から端壁54近くの約51H
R30Nという最小値まで変化する硬さを有していた。
側壁の平均硬さは約57HR30Nであった。端壁の平
均硬さは約51HR30Nであった。ディフューザカッ
プ42の表面上のさまざまな場所における硬さは、これ
らの場所におけるディフューザカップの金属の冷間加工
の程度の直接的関数として変化する。冷間加工が大きく
なればなるほどひずみ硬化は大きくなり、又材料の降伏
強度及び極限引張強さは大きくなる。引抜き加工作業に
よるディフューザカップ42の成形中、平担な円形ブラ
ンクの金属はパンチのまわりそして円形ダイリングの中
へと流れる。かくして、ブランクの金属は、ダイの中へ
と引抜かれ、引抜き作業中のブランクの直径の減少とい
う結果をもたらす。従って前述の特定のディフューザカ
ップ42の引抜き作業中、ブランクの直径は134.0
mmから約95.0mmまで減少させられた。パンチの
直径は76.5mmであった。前述の特定のディフュー
ザカップ42において、ディフューザカップの硬さはデ
ィフューザカップの表面上の76の場所で測定された
(図8)。場所1〜36は、ディフューザカップ側壁5
0の外側側面上に3本の円周方向に延びる列の形で配置
されている。場所37〜39は、ディフューザフランジ
56の右縁部(図8内で見られるように)から半径方向
内側に延びる。場所40から50までは、ディフューザ
カップ側壁50に沿って軸方向に延びる列内にある。場
所51は、ディスューザカップ側壁50と端壁54の間
のコーナーにある。場所52から61は、ディフューザ
カップ42の端壁54を横切って直径方向に延びる列の
形で配置されている。場所62はディフューザカップ側
壁50と端壁54の間のコーナーにあり、場所51とは
直径方向反対側にある。場所63から73までは、ディ
フューザカップ側壁50に沿って軸方向に延びる列の形
で配置され、場所40ー50とは直径方向に反対側にあ
る。場所74から76までは、場所37から39までと
は直径方向反対側のディフューザカップフランジ56上
で半径方向に延びる列の中にある。ディフューザカップ
42上のさまざまな場所において測定された硬さは、以
下のとおりであった; ディフューザカップ42のための前述の特定の材料、寸
法及び硬さはここで説明を明確化するために示されたも
のであるということを理解されたい。ディフューザカッ
プ42は異なる材料で形成でき、又異なる寸法及び硬さ
を有することができる、と考えられる。実際、同じサイ
ズのブランクから同じ材料で作られ同じ全体的サイズを
もつ一連のディフューザカップ42のうちの特定のディ
フューザカップが異なる厚み及び/又は硬さを有するこ
とができるものと考えられている。カバー46は、ディ
フューザカップ42及び燃焼カップ44とほぼ同じ程度
までは変形されていないものの、フランジ82及び中央
部分80を有するように変形されている。カバー46
は、パンチでブランクの中央部分に力を加えることによ
りブランクの引抜きによって形成される。ブランクは引
抜かれるにつれて可塑変形し冷間加工される。その結
果、フランジ82を形成する金属はひずみ硬化される。
フランジ82のひずみ硬化された金属は、中央部分80
の平均降伏強度よりも高い平均降伏強度を有する。1つ
の特定的例においては、カバー46は、公称厚み1.2
0mmから1.35mmで直径が6900nmである円
形のUNS S30100ステンレス鋼ブランクから引
抜き加工された。このブランクは、フランジ部分から
1.27mmの軸方向距離だけオフセットされた中央部
分を有するカバーを形成すべく引抜かれたものである。
カバーフランジ82の外径は63.00mmであった。
この特定のカバーの中央部分80の直径は49.00m
mであった。引抜きプロセス中、カバー46は、その異
なる部分において異なったものである厚みを伴って成形
された。かくして、フランジ82は、図9に矢印222
で示された場所において1.15mmの厚みを有してい
た。カバーの中央部分80の厚みは、図9に矢印224
で示されている場所で1.1mmであった。図9に矢印
226で示されている場所において、カバーの厚みは
1.12mmであった。図9の矢印228に示された場
所において、カバーの厚みは1.07mmであった。カ
バーの中心から同じ距離にある場所で、カバーの硬さは
カバーを横切って変化していた。しかしながら一般的に
言って、この特定のカバーについて、フランジは約8
1.5HRB(1/16インチの直径のボールを用い
た、100kg負荷でのロックウェル硬さ)の平均硬さ
をもっていた。この特定のカバーの中央部分の平均硬さ
は約85HRBであった。カバー46のさまざまな場所
における硬さは、カバー内のこれらの場所における冷間
加工の程度の直接的関数として変化した。冷間加工が大
きければ大きいほど、ひずみ硬化は大きく、カバーを形
成する材料の降伏強度は大きくなった。引抜き作業によ
るカバー46の成形中、ブランクの直径は69.00m
mから約65.0mmまで減少させられた。この特定の
カバー46において、カバーの硬さは、カバー表面上の
32の場所で測定された(図10)。場所1、2、1
5、16、17、18、31及び32(図10)は、カ
バーのフランジ82を中心にして4つの等間隔をおいた
場所で対を成して位置づけされている。場所3−14及
び19−30は、カバーの中央部分80上で2本の直径
方向に延び交叉する列の形で位置づけされている。さま
ざまな場所における硬さは以下のとおりであった。 カバー46の材料の降伏強度は金属の硬さの直接的関数
である。従って、金属が硬くなればなるほど、金属の降
伏強度及び極限引張強さは大きくなる。かくして、80
というHRB硬さを有するUNS S30100ステン
レス鋼製カバーは、1平方インチあたり約30000ポ
ンドの降伏強度をもつ。1つの特定的カバー46につい
ての前述の材料、寸法及び硬さは、説明を明確にする目
的でここで示されてきたということを理解されたい。カ
バー46を異なる寸法及び硬さをもつ異なる材料で形成
することもできると考えられている。空気ポンプ−その作動 上述のように、急激な車の減速が発生した時点で、イニ
シエータアセンブリ140は活化されて気体生成材料の
ディスク110の爆燃を開始させる。ディスク110が
爆燃するにつれて、高温窒素ガスが生成される。気体生
成材料のディスク110の爆燃によるガスの生成の間、
円筒形燃焼カップチャンバ240(図3)内の流体圧力
は増大する。この流体圧力は、図11に示されている要
領に空気ポンプハウジング40を可塑的に変形させるの
に充分なものである。高温窒素ガスが燃焼カップ開口部
68を通ってディフューザカップ42内に流れ込むにつ
れて、環状ディフューザカップチャンバ242内の流体
圧力も同様に増大する。ディフューザカップチャンバ2
42内で打ち立てられる最大流体圧力は、燃焼カップチ
ャンバ240内て打ち立てられる最大流体圧力よりも低
い。これは一部には、ディフューザカップ42の側壁5
0内の開口部58よりも燃焼カップ44の側壁60内の
開口部68の方が小さく数も少ないせいである。同様
に、ディフューザカップチャンバ242内のガスの温度
は燃焼カップチャンバ240内のガスの温度よりも低
い。燃焼カップチャンバ240内のガスの比較的高い圧
力の作用の結果、燃焼カップ44はディフューザカップ
42に比べさらに大きく可塑変形することになる。燃焼
カップチャンバ240内の流体圧力は、端壁64及びカ
バー46を軸方向外方に可塑変形させる(図11)。デ
ィフューザカップ端壁54と燃焼カップ端壁64の間の
重複関係により、力は燃焼カップ44の端壁からディフ
ューザカップ42の端壁へと伝達されうることになる。
この力は、ディフューザカップ端壁54と燃焼カップ端
壁64を相互連結する環状溶接70を通して伝達され
る。ディフューザカップ44の端壁54は、燃焼カップ
44の端壁64の軸方向外向きの変形を抑制するものの
防止はしない。燃焼カップ端壁64は、ディフューザカ
ップ端壁54内で開口部57を通して延びるよう充分に
変形する。燃焼カップ44の形成中、端壁64の加工硬
化は全く無い。従って、燃焼カップ端壁64は比較的低
い降伏強度を有し、比較的延性がある。燃焼カップ端壁
64は比較的低い降伏強度をもつため、チャンバ240
内の増大するガス圧の影響下で燃焼カップ44のその他
の部分が変形する前に変形し始めることができる。燃焼
カップ端壁64は、その延性により、比較的大きく破断
無しに可塑変形することができる。燃焼カップ端壁64
の過度の変形を防ぐため、ディフューザカップ端壁54
は燃焼カップ端壁64の外向きのふくれ出しを遅れさせ
る。燃焼カップチャンバ240内の流体圧力が増大する
につれて、カバー46は端壁とは反対の方向に可塑的に
変形するか又はふくれ出す(図11)。カバー46と燃
焼カップフランジ66の間の重複における溶接86は、
カバーが過度に可塑変形しないよう抑制している。カバ
ー46は中央部分80及びフランジ82の形成によって
或る程度加工硬化されているが、その結果得られるカバ
ー46の降伏強度の増大はカバーの可塑変形を防ぐのに
不充分なものである。カバー46の中央部分80を当初
フランジ82から内方にオフセットさせることにより
(図3)、燃焼カップチャンバ240内の流体圧力に対
抗するカバーの構造的強度は増大させられている。それ
にもかかわらず、燃焼カップチャンバ240内の流体圧
力が増大するにつれて、端壁64及びカバー46は軸方
向外側に可塑的に変形する。燃焼カップ端壁64のため
にディフューザカップ端壁54が提供する構造的補強の
ため、及びディフューザカップ端壁54と燃焼カップ端
壁64の間の溶接70の直径がカバーフランジ82と燃
焼カップフランジ66の間の溶接86の直径より小さい
ことから、燃焼カップ端壁64よりもカバー46の軸方
向変形の方が大きい。カバー46の変形は、イニシエー
タアダプタ150をカバーに溶接144で溶接すること
によって50パーセントも減少される。燃焼カップ44
の側壁60は、軸方向及び半径方向の両方向に変形され
うる。燃焼カップチャンバ240内の流体圧力が著しく
増大した場合、燃焼カップ側壁60の軸方向長さは増大
する。さらに、燃焼カップ44の端壁に向かう側壁60
の端部部分は、端壁64が軸方向外側に可塑的に変形す
るにつれて、半径方向内側に変形させられる。下部フラ
ンジ66の近辺で燃焼カップ側壁60の最小可塑変形が
見られる。フランジ66の近辺で燃焼カップ側壁60の
変形量が比較的少ないのは、少なくとも一部には、燃焼
カップが形成されるにつれての側壁60の金属のひずみ
硬化のせいである。前述したように、燃焼カップ側壁6
0内の金属のひずみ硬化は、金属の降伏強度を増大させ
る。さらに、燃焼カップ側壁60はフランジ66近辺で
比較的厚い断面積を有している。カバー46、燃焼カッ
プフランジ66及びディフューザカップフランジ56
は、燃焼カップ44の下部部分の変形に抵抗すべく構造
的強度を提供するよう連動する。限定的に言うと、前述
のとおり、カバー46上のフランジ82は燃焼カップ4
4上のフランジ66に重複し、これに対し溶接される。
さらに、燃焼カップフランジ66はディフューザカップ
フランジ56に重複し、これに対して溶接される。カバ
ーフランジ82、燃焼カップフランジ66及びディフュ
ーザカンプフランジ56の間の重複関係は、ディフュー
ザカップ42及び燃焼カップ44のための比較的強い行
動的ベースを提供する。カバーフランジ82、燃焼カッ
プフランジ66及びディフューザカップフランジ56に
よって提供されるベースの強度は、これらのフランジの
成形中のひずみ硬化によって促進される。ディフェーザ
カップチャンバ242内で流体圧力が幾分か低いことか
ら、ディフューザカップ42は、燃焼カップ44と同じ
程度には可塑変形しない。しかしながらディフューザカ
ップ42の端壁54は、燃焼カップ44の端壁64が軸
方向外側に変形するにつれて、図11に示されている要
領で、軸方向外側に変形されうる。ディフューザカップ
42の成形中ディフューザカップ端壁54のひずみ硬化
は比較的わずかであることから、ディフューザカップの
端壁は比較的低い降伏強度を有し、比較的延性がある。
このためディフューザカップ42の端壁54は、ディフ
ューザカップチャンバ242内のガス圧と燃焼カップ4
4の端壁64からディフューザカップ42の端壁54ま
で伝達された力の組合わさった影響の下で開口部57の
近辺で軸方向外側に可塑的に変形することができる。デ
ィフューザカップ42の端壁54は可塑的に変形するも
のの、ディフューザカップの端壁は燃焼カップ44の端
壁64よりも低い流体圧力を受けている。従ってディフ
ューザカップ42の端壁54は燃焼カップ44の端壁6
4より小さくしか変形しない。このためディフューザカ
ップ42の端壁54は、燃焼カップ端壁の変形を減少さ
せるべく燃焼カップ64の端壁を強化することができ
る。ディフューザカップ42の側壁50は、半径方向外
側方向に幾分か可塑変形することができる。しかしなが
ら比較的大量のひずみ硬化及びその結果としてのディフ
ューザカップ側壁50の降伏強度の増大のため、側壁の
外方への変形は比較的小さい。ディフューザカップフラ
ンジ56と燃焼カップフランジ66の重複係合は、変形
しないようディフューザカップ側壁50の下部部分を構
造的に保持している。上述のように、空気ポンプハウジ
ング40(図3及び4)は、合わせて溶接された3つの
シートメタルブロックとアダプタ150で形成される。
その結果、空気ポンプハウジング40は比較的軽量で強
く、製造コストが安くしかも組立てが容易なものとなっ
ている。空気ポンプハウジングの構成要素間の構造的連
動及び構成要素製造中の空気ポンプハウジングの構成要
素の一部分の強化のため、空気ポンプハウジングの構成
要素を過度に弱化することなく、比較的薄いシートメタ
ルブロックからこのハウジング40の構成要素を形成す
ることが可能である。空気ポンプハウジングの一部分
は、エアバッグ12の膨張中高温要素ガスの影響の下で
可塑的に変形する。空気ポンプハウジング40の強度
は、ハウジングがエアバッグの膨張中に破壊したり又は
その他の形で故障しないように制御される。空気ポンプ
ハウジング40の可塑変形は、このハウジングの一部分
の降伏強度を増大させることによって制御される。これ
は、空気ポンプハウジングの構成要素の成形中の空気ポ
ンプハウジングの一部分のひずみ硬化によって行なわれ
る。空気ポンプハウジング40の可塑変形は又このハウ
ジングの一部分の構造的補強によっても制御される。こ
れにより、空気ポンプハウジングは、このハウジングの
構造的強度を損うことなくサイズ及び重量が減少したも
のとなりうる。空気ポンプハウジング40の強度をテス
トするため、このハウジングは水圧試験に付された。水
圧試験中、燃焼カップ44には、連続的に増大する圧力
で水が満たされた。空気ポンプハウジング40から水が
漏れ始めた時点でテストは停止された。空気ポンプハウ
ジング40内に水圧が打ち立てられうるように、ディフ
ューザカップ42は開口部58無しで形成された。ディ
フューザカップ42の側壁50の開口部58が削除され
たため、燃焼カップチャンバ240及びディフューザカ
ップチャンバ242の両方の水圧が増大した。流体圧力
が増大するにつれてハウジング40は図12に概略的に
示されているような要領で変形した。エアバッグ12の
通常の展開中に起こるよりも大きくディフューザカップ
42が変形したことに留意されたい(図11参照)。本
発明の前記説明に基づき当業者は改良、変更及び修正を
考案することだろう。このような当該技術分野の範囲内
での改良、変更及び修正は、前述のクレームにより網羅
されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は乗物のハンドルに付設さた本発明による
構造の安全装置の部分断面図、
【図2】図2は図1の安全装置において使用するインフ
レータの構造を示す拡大断面図、
【図3】図3は説明の便宜上、たの構成要素を省略して
示す、図2のインフレータで使用するハウジングの断面
図、
【図4】図4はインフレータ・ハウジングの構成要素の
構造を説明するための分解斜視図、
【図5】図5は図3のハウジングの一部の概略図、
【図6】図6は図5に示すハウジングの部分の更に別の
概略図、
【図7】図7は図3のハウジングの別の部分の概略図、
【図8】図8は図7に示すハウジングの部分の更に別の
概略図、
【図9】図9は図3に示すハウジングの更に別の部分の
概略図、
【図10】図10は図9に示すハウジングの部分の更に
別の概略図、
【図11】図11は図1の安全装置におけるエアバッグ
が正常に拡張するに際しての図3のハウジングの変形の
態様を説明する概略断面図、
【図12】図2はハウジング強度試験に際しての図3の
ハウジングの液圧による変形の態様を説明する概略断面
図である。
【符号の説明】
10 インフレータ 12 エアバッグ 14 カバー 16 ハンドル 40 ハウジング 42 ディフューザカップ 44 燃焼カップ 50 側壁 54 端部壁 56 フランジ 58 開口部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータ・ハウジングと、乗員拘束
    装置を膨張させるガスを供給するための前記インフレー
    タ・ハウジング内に収納されたガス発生物質とからな
    り、前記インフレータ・ハウジングは、前記ガス発生物
    質を収納する単体の燃焼カップと、単体のカバーと、前
    記燃焼カップを少なくとも部分的に囲む単体のディフュ
    ーザ・カップとを含み、前記単体の燃焼カップは、軸線
    方向ならびに前記ガス発生物質の周囲に延びる第1の側
    壁と、前記第1の側壁の一端から少なくとも部分的に内
    方へ延びて前記燃焼カップの一端を閉鎖する第1の端部
    壁と、前記第1の側壁の前記一端とは反対側の端部から
    外方へ延びる第1のフランジとを含み、前記第1の側壁
    は前記ガス発生物質からのガスを貫流させて前記第1の
    側壁を通して流出させるための複数個の開口部を画成す
    る表面手段を含み、前記カバーは前記第1の側壁の前記
    一端とは反対側の端部から内方へ延びており、前記第1
    の側壁と、前記第1の端部壁と、前記カバーとは少なく
    とも部分的に協同して前記ガス発生物質を収納するチャ
    ンバを画成し、前記単体のディフューザ・カップは、軸
    線方向ならびに前記第1の側壁の周囲に延びる第2の側
    壁と、前記第2の側壁の一端から内方へ延びて前記第1
    の端部壁と重なり合った状態で係合する第2の端部壁
    と、前記第2の側壁の前記一端とは反対側の端部から外
    方へ延びる第2のフランジとを含み、前記第2の側壁
    は、前記ガス発生物質からのガスを貫流させて前記乗員
    拘束装置へ流出させる複数個の開口部を有することを特
    徴とする乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のフランジは、前記
    第2の側壁に対して外側の位置において、互いに重なり
    合った状態で係合することを特徴とする請求項1記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の側壁の開口部は、前記第1お
    よび第2の側壁に沿った軸線方向において、前記第2の
    側壁の開口部に対して位置をずらしてあることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーと前記第1のフランジは、前
    記第1の側壁に対し外側かつ前記第2の側壁に対して内
    側の位置において、互いに重なり合った状態で係合する
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の側壁は円筒状の形
    状であり、かつ前記第1および第2のフランジは前記第
    1および第2の側壁から半径方向外側へ延びることを特
    徴とする請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 金属製のインフレータ・ハウジングと、
    乗員拘束装置を膨張させるガスを供給するための前記イ
    ンフレータ・ハウジング内に収納されたガス発生物質と
    からなり、前記インフレータ・ハウジングは、軸線方向
    ならびに前記ガス生物質の周囲に延びるハウジング側壁
    と、前記ハウジング側壁と一体の金属部材として形成さ
    れかつ前記ハウジング側壁の一端から内方へ延びる端部
    壁とを含み、前記ハウジング側壁の平均降伏強度は前記
    端部壁の平均降伏強度の少なくとも1.2倍であること
    を特徴とする乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ハウジング側壁はひずみ強化を施し
    てあり、前記端部壁の平均硬度と少なくとも等しい硬度
    の最小硬度域と前記端部壁の平均硬度の少なくとも1.
    2倍の硬度の最大硬度域との間に延びた前記側壁の軸線
    方向の範囲に沿って変化する硬度を有することを特徴と
    する請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記側壁の平均肉厚は最小肉厚域と最大
    肉厚域の間に延びた前記側壁の軸線方向の範囲に沿って
    変化し、前記側壁における硬度が最大の領域は、該側壁
    における肉厚が最大の領域に位置させられたことを特徴
    とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記ハウジング側壁は、前記端部壁の厚
    みの少なくとも20倍にわたる軸線方向の拡がりを有す
    ることを特徴とする請求項6記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ハウジング側壁は平均降伏強度が
    1平方インチあたり120,000ポンドを越える材料
    よりなり、前記端部壁は平均降伏強度が1平方インチあ
    たり100,000ポンドを越える材料よりなることを
    特徴とする請求項6記載の装置。
  11. 【請求項11】 内側の側壁と内側の端部壁とにより形
    成された燃焼チャンバ内のガス発生物質に点火して該燃
    焼チャンバ内に流体圧を発生させる工程と、該燃焼チャ
    ンバからのガス流を、前記内側の側壁の周囲に延びかつ
    少なくともその一部が外側の側壁と外側の端部壁とによ
    って形成されたディフューザ・チャンバに、前記内側の
    側壁における開口部を通して導く工程と、前記ディフュ
    ーザ・チャンバからのガス流を前記外側の側壁における
    開口部を介して乗員拘束装置へ導く工程と、前記ガス発
    生物質が燃焼する間に前記燃焼チャンバ内の流体圧の影
    響下において前記内側の端部壁の降伏強度を越える工程
    と、前記内側の側壁をその前記ガス発生物質の点火前に
    おける位置から半径方向外側に特に塑性変形させること
    なしに、前記ガス発生物質の燃焼中に前記内側の端部壁
    を軸線方向外側に塑性変形させる工程とからなることを
    特徴とする乗物の乗員拘束装置を膨張させるための方
    法。
  12. 【請求項12】 インフレータ.ハウジングと、乗員拘
    束装置を膨張させるガスを供給するための前記インフレ
    ータ・ハウジング内に収納されたガス発生物質とからな
    り、前記インフレータ・ハウジングは、前記ガス発生物
    質の周囲に延びる円筒状の内部側壁と、前記内部側壁と
    一体に形成されかつ前記内側側壁の一端から内方へ延び
    る第1の端部壁と、前記内部側壁と一体に形成され、前
    記内部側壁から半径方向外側に延び、かつ前記円筒状内
    部側壁の中心軸に対して概ね垂直に延びる平面内に位置
    させられた上下の主側面を有する第1の環状フランジ
    と、前記内部側壁の前記一端とは反対側の端部から内方
    へ延びかつ前記第1のフランジにおける下側の主側面に
    当接するカバーと、前記内部側壁の周囲に延びかつ前記
    内部側壁より離隔された円筒状の外部側壁と、前記外部
    側壁と一体に形成されかつ前記外部側壁から半径方向内
    側に延びる第2の端部壁と、前記外部側壁と一体に形成
    され、前記外部側壁から半径方向外側に延び、かつ前記
    円筒状外部側壁の中心軸に対し概ね垂直に延びる平面内
    に位置させられた下側の主側面を有する第2の環状フラ
    ンジとを含み、前記内部側壁と、前記第1の端部壁と、
    前記カバーは少なくとも部分的に協同して前記ガス発生
    物質を収納する内側チャンバを画成し、前記内部側壁は
    前記内側チャンバからのガス流を通す複数個の開口部を
    有し、前記第2のフランジの前記下側の主側面は前記第
    1のフランジの前記上側の主側面に当接し、前記外部側
    壁と、前記第2の端部壁と、前記第1のフランジは少な
    くとも部分的に協同して前記内部側壁の周囲に延びる外
    側チャンバを画成し、前記外部側壁は前記外側チャンバ
    からのガス流を通す複数個の開口部を含むことを特徴と
    する乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の端部壁は環状の形状であ
    り、かつ前記第1の端部壁に当接する主側面を有し、前
    記第1の端部壁の一部は前記第2の端部壁における開口
    部を通して露出されていることを特徴とする請求項12
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の端部壁は無孔であり、かつ
    前記円筒状の内部側壁の中心軸に対して横方向に延びて
    いることを特徴とする請求項12記載の装置。
  15. 【請求項15】 インフレータ・ハウジングと、乗員拘
    束装置を膨張させるガスを供給するための前記インフレ
    ータ・ハウジング内に収納されたガス発生物質と、前記
    ガス発生物質からのガス流を発生させるための発生手段
    とからなり、前記インフレータ・ハウジングは、単体の
    金属シートから形成された燃焼カップと、単体の金属シ
    ートから形成されたディフューザ・カップと、単体の金
    属シートから形成されかつ前記燃焼カップに連結された
    カバーとを含み、前記ディフューザ・カップは前記燃焼
    カップに連結されかつ前記燃焼カップの周囲に延びてデ
    ィフューザ・チャンバを画成し、前記カバーと前記燃焼
    カップは協同して前記発生手段と前記ガス発生物質とを
    収納する燃焼チャンバを画成し、前記燃焼カップは前記
    燃焼カップと前記ディフューザ・カップのそれぞれの中
    心軸に対して横方向に延びる無孔の端部壁を有すること
    を特徴とする乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装
    置。
  16. 【請求項16】 前記ディフューザ・カップは、前記燃
    焼カップの前記端部壁と重なり合った状態で係合する環
    状の端部壁を有し、前記ディフューザ・カップの前記端
    部壁は、前記燃焼カップの前記無孔の端部壁がそれを通
    して露出されるところの円形の中央開口部を有すること
    を特徴とする請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 インフレータ・ハウジングと、乗員拘
    束装置を膨張させるガスを供給するための前記インフレ
    ータ・ハウジング内に収納されたガス発生物質と、前記
    ガス発生物質に点火するための発生手段とからなり、前
    記インフレータ・ハウジングは、前記ガス発生物質の周
    囲に延びる円筒状の内部側壁と、前記内部側壁の対向端
    部から内方へ延びる一対の内側端部壁と、前記内部側壁
    の周囲に延びかつ前記内部側壁から離隔された円筒状の
    外部側壁と、前記外部側壁の対向端部から内方へ延びる
    一対の外側端部壁とを有し、前記外部側壁と、前記外側
    端部壁と、前記内部側壁は少なくとも部分的に協同して
    ディフューザ・チャンバを画成し、前記内側端部壁は、
    前記内部側壁を前記ガス発生物質の点火前におけるその
    位置から半径方向外側に特に塑性変形させることなしに
    軸線方向外側に降伏し、塑性変形することを特徴とする
    乗物の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  18. 【請求項18】 前記内部側壁の少なくとも一部は、前
    記内側端部壁が塑性変形する間に、前記内側端部壁の少
    なくとも1つからの力により半径方向内側にたわみうる
    ことを特徴とする請求項17記載の装置。
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