JPH0515474A - ガラス表面に付着する異物の除去方法 - Google Patents
ガラス表面に付着する異物の除去方法Info
- Publication number
- JPH0515474A JPH0515474A JP19576091A JP19576091A JPH0515474A JP H0515474 A JPH0515474 A JP H0515474A JP 19576091 A JP19576091 A JP 19576091A JP 19576091 A JP19576091 A JP 19576091A JP H0515474 A JPH0515474 A JP H0515474A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foreign matter
- glass
- laser beam
- energy density
- stuck
- Prior art date
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- Pending
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス表面に付着する異物を非接触で、しか
も異物の付着するガラス表面の反対面である室内側より
簡易に効率よく除去させる。 【構成】 パルス幅を100〔ns〕以下とし、エネル
ギー密度を0.1〔J/cm2 〕以上の紫外線レーザー光
をガラスに照射する。
も異物の付着するガラス表面の反対面である室内側より
簡易に効率よく除去させる。 【構成】 パルス幅を100〔ns〕以下とし、エネル
ギー密度を0.1〔J/cm2 〕以上の紫外線レーザー光
をガラスに照射する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス表面に付着する異
物を、レーザー光により非接触にて除去させる様にした
ガラス表面に付着する異物の除去方法に関するものであ
る。
物を、レーザー光により非接触にて除去させる様にした
ガラス表面に付着する異物の除去方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス表面に付着する埃、塵等の
異物の除去手段として、かかる個所に洗浄液を使用して
異物とガラスとの付着力をある程度軽減させて適宜な部
材にて接触させて強制的に除去する手段が見受けられる
も、然しながら、近年高層ビルの発達と窓ガラスの大型
化によって、除去作業を行うところが高所(室内外)と
なり、特に室外にあっては屋上より昇降装置にて足場を
吊り下げているため、その作業自体に危険がともない作
業効率を著しく低下させる欠点を有していた。
異物の除去手段として、かかる個所に洗浄液を使用して
異物とガラスとの付着力をある程度軽減させて適宜な部
材にて接触させて強制的に除去する手段が見受けられる
も、然しながら、近年高層ビルの発達と窓ガラスの大型
化によって、除去作業を行うところが高所(室内外)と
なり、特に室外にあっては屋上より昇降装置にて足場を
吊り下げているため、その作業自体に危険がともない作
業効率を著しく低下させる欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はガラス表面に
付着する異物を非接触で、しかも異物の付着するガラス
表面の反対面である室内側より簡易に効率よく除去させ
るガラス表面に付着する異物の除去方法を提供せんとす
るものである。
付着する異物を非接触で、しかも異物の付着するガラス
表面の反対面である室内側より簡易に効率よく除去させ
るガラス表面に付着する異物の除去方法を提供せんとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく異物の除去作業の危険性、非能率等の課題に鑑
み、紫外線レーザー光照射によりガラス表面に付着する
異物を、ガラスを透過させて非接触で効率よく除去させ
ることを要旨とするガラス表面に付着する異物の除去方
法を提供して上記欠点を解消せんとしたものである。
基づく異物の除去作業の危険性、非能率等の課題に鑑
み、紫外線レーザー光照射によりガラス表面に付着する
異物を、ガラスを透過させて非接触で効率よく除去させ
ることを要旨とするガラス表面に付着する異物の除去方
法を提供して上記欠点を解消せんとしたものである。
【0005】そして、ガラス表面に付着する異物の除去
方法としては、ガラス表面に付着する異物に対して、ガ
ラスを透過させてパルス幅を100〔ns〕以下、エネ
ルギー密度を0.1〔J/cm2 〕以上の紫外線レーザー
光を照射する。
方法としては、ガラス表面に付着する異物に対して、ガ
ラスを透過させてパルス幅を100〔ns〕以下、エネ
ルギー密度を0.1〔J/cm2 〕以上の紫外線レーザー
光を照射する。
【0006】
【作用】本発明にあっては、パルス幅を100〔ns〕
以下の様に非常に狭い紫外線レーザー光を異物に照射
し、瞬間的に発熱し蒸発、飛散させる作用の両方のエネ
ルギーを異物に与える。
以下の様に非常に狭い紫外線レーザー光を異物に照射
し、瞬間的に発熱し蒸発、飛散させる作用の両方のエネ
ルギーを異物に与える。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例の実験方法を以下説明
すると、出力5〔mJ〕、パルス幅6〔ns〕、波長3
37.1〔nm〕の紫外線レーザー光(本実施例ではN
2 レーザー光)をガラス裏面側より透過させて表面側の
異物に対して照射し、かかる異物の除去(洗浄)を行っ
た。
すると、出力5〔mJ〕、パルス幅6〔ns〕、波長3
37.1〔nm〕の紫外線レーザー光(本実施例ではN
2 レーザー光)をガラス裏面側より透過させて表面側の
異物に対して照射し、かかる異物の除去(洗浄)を行っ
た。
【0009】又、異物としては油性マジック(黒、緑、
茶、黄)を塗布して行った。
茶、黄)を塗布して行った。
【0010】
【実験結果】ガラス表面(異物の付着面)における単位
面積当たりのエネルギー密度を0.1〔J/cm2 〕から
10〔J/cm2 〕まで変化させた処、熱吸収率の高い
低い異物に係わらず、すべての異物を完全に除去するこ
とが確認出来た。
面積当たりのエネルギー密度を0.1〔J/cm2 〕から
10〔J/cm2 〕まで変化させた処、熱吸収率の高い
低い異物に係わらず、すべての異物を完全に除去するこ
とが確認出来た。
【0011】上記実験結果より異物の除去のメカニズム
はレーザー光を吸収して発熱し、蒸発、飛散して除去さ
れるものであるが、然しながら予備実験したパルス幅1
〔ms〕、波長1.06〔μm〕の赤外線レーザー光をガ
ラス裏面側より透過させて表面側の異物に対して照射し
た処、単位面積当たりのエネルギー密度が90〔J/c
m2 〕程度必要とする上、かかるエネルギー密度が40
〔J/cm2 〕を越えた時は、ガラス表面に損傷が発生
する結果となった。
はレーザー光を吸収して発熱し、蒸発、飛散して除去さ
れるものであるが、然しながら予備実験したパルス幅1
〔ms〕、波長1.06〔μm〕の赤外線レーザー光をガ
ラス裏面側より透過させて表面側の異物に対して照射し
た処、単位面積当たりのエネルギー密度が90〔J/c
m2 〕程度必要とする上、かかるエネルギー密度が40
〔J/cm2 〕を越えた時は、ガラス表面に損傷が発生
する結果となった。
【0012】このことより紫外線レーザー光の様にパル
ス幅が非常に狭い(100〔ns〕以下)と、瞬間的に
発熱し蒸発、飛散させる作用の両方のエネルギーを異物
に与えられ、レーザー光のパルスが小刻みに当たること
により異物の飛散を誘起することが判明した。
ス幅が非常に狭い(100〔ns〕以下)と、瞬間的に
発熱し蒸発、飛散させる作用の両方のエネルギーを異物
に与えられ、レーザー光のパルスが小刻みに当たること
により異物の飛散を誘起することが判明した。
【0013】以上のことより、本発明でのレーザー光は
実用的な観点から、紫外線レーザー光であって、その単
位時間当たりのエネルギーを1〔mJ/ns〕とし、ガ
ラス表面での単位面積当たりのエネルギー密度を0.1
〔J/cm2 〕以上のレーザー光によれば、本発明の目
的とする非接触による異物の除去が可能となるのであ
る。
実用的な観点から、紫外線レーザー光であって、その単
位時間当たりのエネルギーを1〔mJ/ns〕とし、ガ
ラス表面での単位面積当たりのエネルギー密度を0.1
〔J/cm2 〕以上のレーザー光によれば、本発明の目
的とする非接触による異物の除去が可能となるのであ
る。
【0014】尚、ここで上記単位面積当たりのエネルギ
ー密度の上限を規定しなかったのは、0.1〔J/c
m2 〕以上であれば異物が完全に飛散してしまうため、
それ以上のエネルギーは全てガラス自体を透過し、ガラ
スには何ら吸収されないためである。
ー密度の上限を規定しなかったのは、0.1〔J/c
m2 〕以上であれば異物が完全に飛散してしまうため、
それ以上のエネルギーは全てガラス自体を透過し、ガラ
スには何ら吸収されないためである。
【0015】
【発明の効果】要するに本発明は、ガラス表面に付着す
る異物に対して、ガラスを透過させてパルス幅を100
〔ns〕以下、エネルギー密度を0.1〔J/cm2 〕以
下の紫外線レーザー光を照射したので、パルス幅が非常
に狭いレーザー光であるため瞬間的に発熱し蒸発、飛散
させる作用の両方のエネルギーを異物に与えることが出
来ることにより、ガラス表面(異物の付着面)を何ら損
傷させることなく完全に異物を蒸発、発散させて除去す
ることが出来、しかも0.1〔J/cm2 〕という非常に
低いエネルギー密度にて異物を完全に除去することも出
来ると共に、従来の様に屋上に設置する昇降装置の付帯
設備を不要にし、又作業が室内側より行えるため、作業
者の落下等の危険性が全くなく、作業安全性を確保出
来、しかも非接触であることにより、作業者の熟練度に
影響されることなく異物を均一に除去することが出来る
等その実用的効果甚だ大なるものである。
る異物に対して、ガラスを透過させてパルス幅を100
〔ns〕以下、エネルギー密度を0.1〔J/cm2 〕以
下の紫外線レーザー光を照射したので、パルス幅が非常
に狭いレーザー光であるため瞬間的に発熱し蒸発、飛散
させる作用の両方のエネルギーを異物に与えることが出
来ることにより、ガラス表面(異物の付着面)を何ら損
傷させることなく完全に異物を蒸発、発散させて除去す
ることが出来、しかも0.1〔J/cm2 〕という非常に
低いエネルギー密度にて異物を完全に除去することも出
来ると共に、従来の様に屋上に設置する昇降装置の付帯
設備を不要にし、又作業が室内側より行えるため、作業
者の落下等の危険性が全くなく、作業安全性を確保出
来、しかも非接触であることにより、作業者の熟練度に
影響されることなく異物を均一に除去することが出来る
等その実用的効果甚だ大なるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガラス表面に付着する異物に対して、ガ
ラスを透過させてパルス幅を100〔ns〕以下、エネ
ルギー密度を0.1〔J/cm2 〕以上の紫外線レーザー
光を照射したことを特徴とするガラス表面に付着する異
物の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19576091A JPH0515474A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | ガラス表面に付着する異物の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19576091A JPH0515474A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | ガラス表面に付着する異物の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515474A true JPH0515474A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16346507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19576091A Pending JPH0515474A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | ガラス表面に付着する異物の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515474A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004069760A1 (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-19 | Asahi Glass Company, Limited | ガラス基板表面の異物除去方法 |
JP2007284270A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Asahi Glass Co Ltd | ガラス板表面の傷部の修正法 |
WO2009022428A1 (ja) * | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Asahi Glass Company, Limited | ガラス基板表面から異物を除去する方法 |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP19576091A patent/JPH0515474A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004069760A1 (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-19 | Asahi Glass Company, Limited | ガラス基板表面の異物除去方法 |
US7767929B2 (en) | 2003-02-04 | 2010-08-03 | Asahi Glass Company, Limited | Method for removing foreign matter on glass substrate surface |
JP2007284270A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Asahi Glass Co Ltd | ガラス板表面の傷部の修正法 |
JP4577258B2 (ja) * | 2006-04-13 | 2010-11-10 | 旭硝子株式会社 | ガラス板表面の傷部の修正法 |
WO2009022428A1 (ja) * | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Asahi Glass Company, Limited | ガラス基板表面から異物を除去する方法 |
JP5110085B2 (ja) * | 2007-08-16 | 2012-12-26 | 旭硝子株式会社 | ガラス基板表面から異物を除去する方法 |
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