JPH0515318Y2 - - Google Patents

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JPH0515318Y2
JPH0515318Y2 JP1990045685U JP4568590U JPH0515318Y2 JP H0515318 Y2 JPH0515318 Y2 JP H0515318Y2 JP 1990045685 U JP1990045685 U JP 1990045685U JP 4568590 U JP4568590 U JP 4568590U JP H0515318 Y2 JPH0515318 Y2 JP H0515318Y2
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syringe
needle
barrel
outer cylinder
end side
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、皮下注射あるいは筋肉内注射等に
対して適用される注射器にかかるものであり、特
に、注射針刺入時における痛みの軽減、並びに取
り扱い上の安全性の確保に向けられた新規な構造
でなる注射器に関するものである。
[従来の技術] 周知のように、従来の注射器は、ビールス感染
等の問題を考慮し、注射針部分をプロテクトした
状態で供給され、使用後は、1回のみの使い捨て
である、所謂デイスツポーザブルタイプのものと
して利用されてきている。このデイスポーサブル
タイプの注射器は、一般的にプラスチツク製であ
り、第4図に示すような典型的形態のものからな
つている。第4図に示す典型的な注射器21は、
注射筒23、注射針24、ピストン25を含む注
射器本体22と、前記注射器本体22における前
記注射針24の部分をカバーするキヤツプ部材2
6の組み合わせによつて構成されている。従来の
典型的な注射器21は、前記注射器本体22に対
し、前記キヤツプ部材26を単に組み合わせたも
ので、注射器不使用時に、前記注射針24をカバ
ーするだけの目的で分離可能に組み合わせたもの
にすぎない。従つて、上記する従来の注射器21
は、注射器使用時には、注射器本体22キヤツプ
部材26を取り外し、注射針24を介して注射筒
23内に注射薬液を汲み入れ、注射薬液汲み入れ
後、患者に対し注射針を刺入れして注射薬液を注
射する。この従来のキヤツプ分離型注射器21
は、注射器使用時に、キヤツプ部材26を完全に
取り外してしまうため、注射針24に関連する何
らの補助もなくなり、患者に対する注射針刺入時
に、注射針のおれまがり、刺入量の過多等の問題
を有していた。
さらに、従来のキヤツプ分離型注射器は、注射
針刺入時における痛みの軽減を図るための何らの
工夫もなされていないため、とりわけ、幼小児に
対する予防接種のように定期的に行わなければな
らない注射に対し、体験的な痛みによる恐怖感を
軽減させることができなかつた。
[考案が解決しようとする課題] そこで、この考案は、従来の注射器の構造を基
本的構成として、新しい構造部分を付加した極め
て簡単な構造でなる注射器であり、多量生産に適
合するコスト的に安価な注射器を提供することに
ある。
さらに、この考案は、取り扱い性の上でも、注
射針刺入時における注射針のおれまがり並びに注
射針の刺入過多等による事故の防止を図り、加え
て、医療従事者の誤操作による注射針の自己刺入
等を可及的に回避するものであり、さらに、使用
済注射器の処分時における便利性をも図つた新し
い構造の注射器を提供することにある。
さらに、この考案は、注射針刺入前段階におい
て、注射針刺入部位のまわりを鈍覚的に圧痛刺激
しておき、注射針刺入による刺痛を可及的に軽減
するように構成した新しい構造の注射器を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] この考案は、上記する目的を達成するにあたつ
て、具体的には、一端側に注射針接続部を備え、
他端側にピストン受入部を備えた注射筒、接続ス
テム部及び針を備え、前記注射筒における注射針
接続部に対して気密的に接続される注射針、前記
注射筒におけるピストン受入部に対して気密的に
差し入れられるピストンとの組み合わせでなる注
射器本体と、 軸方向両端が開口する筒体でなり、一端側に、
前記注射器本体における注射筒に対する接続部を
備え、前記注射器本体に接続した状態において、
前記注射筒に接続される注射針の周囲を包囲する
長さを有し、他端側に、皮膚に対する鈍覚的圧痛
付与のための圧痛付与部を備えた外筒体とからな
り、 前記注射器本体における注射筒及び前記外筒体
との間の接続部に、前記注射筒及び外筒体を軸方
向に異なる少なくとも2つの第1及び第2の位置
で係止し得る係止機構を設けてなり、 前記第1の位置において前記注射筒と外筒体と
が係止状態にあるとき、前記注射針の先端が前記
外筒体の圧痛付与端内に埋没して位置し、前記第
2の位置において前記注射筒と外筒体とが係止状
態にあるとき、前記針の先端が前記外筒体の圧痛
付与部外に突出し、前記外筒体の圧痛付与部が前
記針の軸方向中間に位置するようになした注射器
であることを特徴とする。
[実施例] 以下、この本考案になる注射器について、図面
に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明す
る。
第1図は、この考案になる注射器の一例を概略
的側断面図で示すものであり、第2図は、当該注
射器における係止機構の具体例を概略的外観側面
図で示すものである。図に示す例において、この
考案になる注射器1は、注射筒3、注射針4、ピ
ストン5を含む注射器本体2と、前記注射器本体
2における注射筒3に対して組み合わされる外筒
体6とによつて構成される。さらに詳述すると、
前記注射筒3は、一端側3aに、短い細小円筒の
注射針接続部7を備え、他端側3bに、ピストン
受入部8を備えた主要部円筒状のものからなつて
いる。前記注射針4は、接続ステム部9と、金属
製の細い中空の針10とからなり、前記接続ステ
ム部9を介して前記注射筒3における注射針接続
部7に対して気密的に接続されるようになつてい
る。前記ピストン5は、一端側にピストンヘツド
11を備え、他端側に押動操作端12を備えたも
のからなつている。前記ピストンヘツド11は、
前記注射筒3におけるピストン受入部8に対して
気密的に摺動接触するような弾性部材によつて形
成されている。一方、前記外筒体6は、軸方向両
端において開口する筒体であり、一端側6aが、
前記注射器本体2における注射筒3の外周に嵌り
合う内径の接続部13として開口しており、前記
注射器本体2に接続した状態において、前記注射
筒3に接続される注射針4の周囲を包囲する長さ
を有し、他端側6bが、先端に向けて若干先細ま
りであつて、その端部において、患者の皮膚に対
する鈍覚的圧痛を付与するための圧痛付与部14
として開口している。
この考案において、前記注射器本体2における
注射筒3及び外筒体6との間には、互いに協働し
て作用する係止機構15が設けてある。一例にお
いて、前記係止機構15は、前記注射筒3の外周
面に設けたフツクピン16と、前記外筒体6に設
けたピン受溝17とによつて構成される。前記フ
ツクピン16は、頸部16aと、頸部16aより
大径の頭部16bとを有している。
一方、前記ピン受溝17は、前記外筒体6の一
端6aから軸線に沿つてのびる主幹溝部18と、
前記主幹溝部18の長さ方向における第1の位置
P1、第2の位置P2及び第3の位置P3の部分にお
いて、周方向に枝路するフツク溝部19A,19
B及び19Cとを備えている。前記フツク溝部1
9A,19B及び19Cは、それぞれ周方向にの
びる部分19aと、軸線方向にのびる部分19b
とからなつている。前記ピン受溝17は、前記フ
ツクピン16の頸部16aが入り込むに適した幅
寸法に形成してある。前記外筒体6におけるピン
受溝17において、各フツク溝部19A,19B
及び19Cは、前記注射筒3と外筒体6との係止
接続に関して、前記フツクピン16を前記外筒体
6における第1の位置のフツク溝部19Aに係止
させた場合、前記注射針4の先端が、前記外筒体
6の圧痛付与端内に埋没位置する。一方、前記フ
ツクピン16を前記外筒体6における第2及び第
3の位置のフツク溝部19B及び19Cに係止さ
せた場合、前記注射針4の先端が、前記外筒体6
の圧痛付与端外に突出位置する。また、前記フツ
クピン16を前記第2の位置のフツク溝部19B
に係止させた場合には、前記外筒体6の圧痛付与
部14が前記注射針4の針10の軸方向中間に位
置する。
以下、この考案になる注射器の使用態様につい
て、第3図各図にもとづいて詳細に説明する。こ
の考案になる注射器1は、医療現場に持ち込ま
れ、その使用に供されるまでの間には、第3図A
に示すように、外筒体16は、その第1のフツク
溝19Aを介して前記注射器本体2に結合されて
いて、必要に応じて外包されるている。医療従事
者は、提供された注射器について、その外包を解
き、フツクピン16と第1のフツク溝19Aの係
止状態を解除して、外筒体6のスライド操作し、
当該外筒体6を、その第3のフツク溝19Cを介
して前記注射器本体2に係止し、ピストン操作に
よつて注射薬液を注射筒3内に汲み入れる(第3
図B参照)。しかる後、上記係止状態を解除して、
外筒体6を、その第1のフツク溝19Aを介して
前記注射器本体2に係止し、患者への注射作業に
入る。この場合、外筒体6の圧痛付与端14によ
つて患者の刺入部位を鈍覚的に圧痛する(第3図
C参照)。このようにして刺入部位の皮膚表面に
おける痛覚の閾値を上げておき、注射針10の刺
入作業に入る。注射針の刺入時には、前記外筒体
6は、その第2のフツク溝19Bを介して前記注
射器本体2に係止される(第3図D参照)。この
状態において、前記注射針の刺入量は、外筒体6
の圧痛付与端部14が患者の皮膚に接する段階で
制限され、刺入過多を防止する。さらに、この状
態において、前記針10のまわりには、外筒体6
が部分的に位置するので、部分的にプロテクトさ
れ、刺入注射時における注射針の折れまがりを防
ぐことができる。
[考案の効果] 以上の構成になるこの考案の注射器は、極めて
簡単な構造でなり、多量生産に適合し、安価に提
供し得る点において経済的に有利に作用するもの
といえる。
さらに、この考案になる注射器は、注射針部の
プロテクトに関して、注射筒に対し移動可能でか
つ係止可能な外筒体を組み合わせたことにより、
注射時以外には、外筒体によつて注射針をその全
長にわたつてプロテクトしておくことができ、針
先への接触を防止し、注射時には、外筒体によつ
て刺入に必要な量の針部を突き出させ、他の部分
をプロテクトしておくことができ、刺入過多を防
ぎ、かつ刺入時の折れまがりを防ぎ、さらに、使
用済注射器の処分時には、再度針先部をプロテク
トしておくことにより、危険性を回避する等、取
り扱い上の便利性において有効に作用するものと
いえる。
さらに、この考案になる注射器は、注射刺入時
前に、外筒体によつて刺入部位を鈍覚的に圧痛す
ることができ、針による刺痛の軽減を図り、注射
に対する恐怖感の軽減に効果的に作用するものと
いえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案になる注射器の具体的実施
例を示す概略的側断面図、第2図は、注射器本体
と外筒体との間の係止機構の一例を示す概略的側
面図、第3図A〜Dは、この考案になる注射器の
使用態様例を示す概略的側面図、第4図は、従来
の注射器の例を示す概略的側断面図である。 1……注射器、2……注射器本体、3……注射
筒、4……注射針、5……ピストン、6……外筒
体、7……注射針接続部、8……ピストン受入
部、13……接続部、14……圧痛付与部、15
……係止機構、16……フツクピン、17……ピ
ン受溝、19A……第1のフツク溝部、19B…
…第2のフツク溝部、19C……第3のフツク溝
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端側3aに注射針接続部7を備え、他端側3
    bにピストン受入部8を備えた注射筒3、接続ス
    テム部9及び針10を備え、前記注射筒3におけ
    る注射針接続部7に対して気密的に接続される注
    射針4、前記注射筒3におけるピストン受入部8
    に対して気密的に差し入れられるピストン5の組
    み合わせでなる注射器本体2と、 軸方向両端が開口する筒体でなり、一端側6a
    に、前記注射器本体2における注射筒3に対する
    接続部13を備え、前記注射器本体2に接続した
    状態において、前記注射筒3に接続される注射針
    4の周囲を包囲する長さを有し、他端側6bに、
    皮膚に対する鈍覚的圧痛付与のための圧痛付与部
    14を備えた外筒体6とからなり、 前記注射器本体2における注射筒3及び前記外
    筒体6との間の接続部分に、前記注射筒3及び外
    筒体6を軸方向に異なる少なくとも2つの第1及
    び第2の位置で係止し得る係止機構15を設けて
    なり、 前記第1の位置において前記注射筒3と外筒体
    6とが係止状態にあるとき、前記針10の先端が
    前記外筒体6の圧痛付与部14内に埋没して位置
    し、前記第2の位置において前記注射筒3と外筒
    体6とが係止状態にあるとき、前記針10の先端
    が前記外筒体6の圧痛付与部14外に突出し、前
    記外筒体6の圧痛付与部14が前記針10の軸方
    向中間に位置するようになしたことを特徴とする
    注射器。
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JPH045847U JPH045847U (ja) 1992-01-20
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