JPH05152135A - インダクタ - Google Patents

インダクタ

Info

Publication number
JPH05152135A
JPH05152135A JP34012691A JP34012691A JPH05152135A JP H05152135 A JPH05152135 A JP H05152135A JP 34012691 A JP34012691 A JP 34012691A JP 34012691 A JP34012691 A JP 34012691A JP H05152135 A JPH05152135 A JP H05152135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductor
drum core
winding
coating material
windings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34012691A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kodama
玉 高 志 児
Yasunobu Yoneda
田 康 信 米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP34012691A priority Critical patent/JPH05152135A/ja
Publication of JPH05152135A publication Critical patent/JPH05152135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線の被覆材を厚くすることなく、浮遊容量
を抑えて、高周波領域で高いQを得ることができるイン
ダクタを得る。 【構成】 フェライトからなるドラムコアに巻線14を
形成する。巻線14は、導線16と、絶縁のための被覆
材18とを含む。被覆材18には、複数の凹部20を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインダクタに関し、特
にたとえば、増幅回路や発信回路などに用いられる巻線
型インダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインダクタとしては、たとえばフ
ェライトからなるドラムコアに巻線を形成したものがあ
る。この巻線としては、樹脂製の被覆材で被覆した導線
が用いられる。被覆材に用いられる樹脂としては、誘電
率の高いものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、映像機器,通信
機器,移動体通信などの市場において、電子回路の高精
度化,高周波化が進められている。これに伴い、高周波
領域において高いQを有するインダクタが要求されてい
る。
【0004】しかしながら、従来の巻線型インダクタに
おいては、構造に依存する各種の損失が生じ、高いQを
得ることができなかった。特に、100MHzを超える
高周波領域においては、巻線間の浮遊容量を小さくする
ことが高いQを得るために必要であるが、巻線の被覆材
料の誘電率が高いため、浮遊容量が著しく増大してい
る。そこで、導線の被覆を厚くして巻線間の距離を大き
くすることが考えられるが、部品の小型化に伴い、小さ
いコアで大きいインダクタンスを得るため巻線数を増や
す傾向があり、被覆を厚くすることは望ましくない。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、巻
線の被覆材を厚くすることなく、浮遊容量を抑えて、高
周波領域で高いQを得ることができるインダクタを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、フェライト
からなるドラムコアと、ドラムコアの周囲に形成される
巻線とを含むインダクタにおいて、巻線として、複数の
凹部を有する被覆材で被覆した導線が用いられることを
特徴とする、インダクタである。
【0007】
【作用】導線の被覆材に凹部が形成されているため、そ
の部分に誘電体が存在する場合に比べて、被覆材の誘電
率が低下する。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、従来の導線を使用し
た場合に比べて、導線の被覆材の誘電率が低下するた
め、高周波領域において、巻線間の浮遊容量を抑えるこ
とができる。したがって、高周波領域で高いQを有する
インダクタを得ることができる。しかも、巻線間の距離
は、従来の導線を使用した場合と同じであるため、従来
のものと同じ巻数を確保することができる。そのため、
従来のインダクタと同等のインダクタンスを得ることが
できる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
る。インダクタ10は、ドラムコア12を含む。ドラム
コア12は、フェライトで形成される。ドラムコア12
は、中央部に円柱状部分が形成され、その両端に鍔状部
が形成される。このドラムコア12の円柱状部分に、巻
線14が形成される。
【0011】巻線14は、図2に示すように、導線16
を含む。導線16の周囲には、被覆材18が形成され
る。被覆材18は、絶縁性の樹脂などで形成される。こ
の被覆材18の表面には、複数の凹部20が形成され
る。この実施例では、被覆材18に、矩形の凹部20が
形成されている。この被覆材18を形成した導線16を
用いて、巻線14が形成される。
【0012】このインダクタ10では、被覆材18に凹
部20が形成されているため、凹部が形成されていない
ものに比べて、被覆材18部分の誘電率が小さくなる。
そのため、このような被覆材18を形成した導線16を
使用すると、高周波領域における浮遊容量が小さくな
り、Qの大きいインダクタ10を得ることができる。
【0013】図3は、周波数とインダクタのQとの関係
を示すグラフである。このグラフでは、横軸に周波数の
対数値(logF)を示し、縦軸にQの対数値(log
Q)を示している。図3において、実線は凹部が形成さ
れていない被覆材を有する導線を用いた従来のインダク
タの特性であり、点線はこの発明のインダクタの特性で
ある。図3からわかるように、従来のインダクタでは5
0MHz付近にQのピークがあるが、この発明のインダ
クタでは110MHz付近まで高いQを保持している。
このように、この発明のインダクタでは、浮遊容量低下
の効果が充分現れていることがわかる。
【0014】このように、この発明のインダクタでは、
巻線間の浮遊容量を低減することができ、高周波領域で
Qの高いインダクタを得ることができる。しかも、この
インダクタでは、巻線間の距離が従来のものと変わらな
いため、従来のインダクタと同じ巻数を確保することが
でき、従来のインダクタと同等のインダクタンスを得る
ことができる。これらのことから、この発明によれば、
増幅回路や発信回路用インダクタの性能向上に寄与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すインダクタの巻線の一部を示す斜視
図である。
【図3】この発明のインダクタと従来のインダクタの特
性を示すグラフである。
【符号の説明】 10 インダクタ 12 ドラムコア 14 巻線 16 導線 18 被覆材 20 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトからなるドラムコアと、前記
    ドラムコアの周囲に形成される巻線とを含むインダクタ
    において、 前記巻線として、複数の凹部を有する被覆材で被覆した
    導線が用いられることを特徴とする、インダクタ。
JP34012691A 1991-11-28 1991-11-28 インダクタ Pending JPH05152135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34012691A JPH05152135A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 インダクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34012691A JPH05152135A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 インダクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05152135A true JPH05152135A (ja) 1993-06-18

Family

ID=18333974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34012691A Pending JPH05152135A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 インダクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05152135A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210241960A1 (en) Inductor component
US7382219B1 (en) Inductor structure
JP3011075B2 (ja) ヘリカルアンテナ
JPH0993021A (ja) チップアンテナ
US5764197A (en) Chip antenna
CN108987037B (zh) 线圈部件及其频率特性的变更方法
JPH10308315A (ja) インダクタンス要素部品
US6329961B1 (en) Antenna and resonant-frequency-adjustment method therefor
JPH09247025A (ja) アンテナ装置
JP2996190B2 (ja) アンテナ装置
JPH05152135A (ja) インダクタ
JPH05152136A (ja) インダクタ
JP3111899B2 (ja) チップアンテナ
JP2004006696A (ja) 巻線型インダクタ
JPS62211904A (ja) 高周波インダクタ
JP3491472B2 (ja) チップアンテナ
JP2002170717A (ja) チップインダクタ
JPH08186034A (ja) 巻線型コイル部品
JPH0233374Y2 (ja)
JPH10145124A (ja) チップアンテナ
JPH05315137A (ja) ノイズ・フィルタ
JP2001189225A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JPH02241010A (ja) 固定インダクタ
JPS6114184Y2 (ja)
JP2001189216A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法