JPH05148275A - ジシロキサン化合物およびその製造方法 - Google Patents
ジシロキサン化合物およびその製造方法Info
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- JPH05148275A JPH05148275A JP33987591A JP33987591A JPH05148275A JP H05148275 A JPH05148275 A JP H05148275A JP 33987591 A JP33987591 A JP 33987591A JP 33987591 A JP33987591 A JP 33987591A JP H05148275 A JPH05148275 A JP H05148275A
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- methylphenethyl
- tetramethyldisiloxane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1分子中に少なくとも1個の2−メチルフェ
ネチル基を有する新規なジシロキサン化合物およびその
製造方法を提供する。 【構成】 一般式: 【化1】 (式中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェ
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチル基であ
る。)で示されるジシロキサン化合物およびその製造方
法。
ネチル基を有する新規なジシロキサン化合物およびその
製造方法を提供する。 【構成】 一般式: 【化1】 (式中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェ
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチル基であ
る。)で示されるジシロキサン化合物およびその製造方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジシロキサン化合物お
よびその製造方法に関し、詳しくは、1分子中に少なく
とも1個の2−メチルフェネチル基を有する新規なジシ
ロキサン化合物およびその製造方法に関する。
よびその製造方法に関し、詳しくは、1分子中に少なく
とも1個の2−メチルフェネチル基を有する新規なジシ
ロキサン化合物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、種々のジシロキサン化合物が知られ
ており、例えば、オルガノポリシロキサン重合時の分子
鎖末端封止剤や高粘度オルガノポリシロキサンの低粘度
希釈溶媒として、ヘキサメチルジシロキサン,テトラヘ
キサメチルジシロキサン,テトラメチルジビニルジシロ
キサン等のジシロキサン化合物、有機樹脂の変性用とし
て、ビス(p−アミノフェニルチオブチル)テトラメチ
ルジシロキサン、ビス(p−アミノフェノキシブチル)
テトラメチルジシロキサン、ビス(m−アミノフェノキ
シプロピル)テトラメチルジシロキサン等のジシロキサ
ン化合物(特開昭55−129293号公報または特開
昭57−123223号公報参照)、または1−[γ−
(2’,3’−ジヒドロキシプロポキシ)プロピル]−
1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキサン(特開
昭62−195389号公報参照)が知られている。
ており、例えば、オルガノポリシロキサン重合時の分子
鎖末端封止剤や高粘度オルガノポリシロキサンの低粘度
希釈溶媒として、ヘキサメチルジシロキサン,テトラヘ
キサメチルジシロキサン,テトラメチルジビニルジシロ
キサン等のジシロキサン化合物、有機樹脂の変性用とし
て、ビス(p−アミノフェニルチオブチル)テトラメチ
ルジシロキサン、ビス(p−アミノフェノキシブチル)
テトラメチルジシロキサン、ビス(m−アミノフェノキ
シプロピル)テトラメチルジシロキサン等のジシロキサ
ン化合物(特開昭55−129293号公報または特開
昭57−123223号公報参照)、または1−[γ−
(2’,3’−ジヒドロキシプロポキシ)プロピル]−
1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキサン(特開
昭62−195389号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1分子中に少
なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジシロ
キサン化合物は知られていなかった。
なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジシロ
キサン化合物は知られていなかった。
【0004】本発明者は、上記問題について鋭意研究し
た結果本発明に到達した。
た結果本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の目的は、1分子中に少
なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジシロ
キサン化合物およびその製造方法を提供することにあ
る。
なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジシロ
キサン化合物およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、一般式:
は、一般式:
【化3】 (式中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェ
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチル基であ
る。)で示されるジシロキサン化合物、および2−メチ
ルフェネチルジメチルハロシランと、トリメチルハロシ
ラン,ビニルジメチルハロシランおよび2−メチルフェ
ネチルジメチルハロシランからなる群から選択されるハ
ロシランとを共加水分解することによる、一般式:
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチル基であ
る。)で示されるジシロキサン化合物、および2−メチ
ルフェネチルジメチルハロシランと、トリメチルハロシ
ラン,ビニルジメチルハロシランおよび2−メチルフェ
ネチルジメチルハロシランからなる群から選択されるハ
ロシランとを共加水分解することによる、一般式:
【化4】 (式中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェ
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチルである。)
で示されるジシロキサン化合物の製造方法、および1,
3−ジ−(2−メチルフェネチル)−テトラメルジシロ
キサンと、ヘキサメチルジシロキサンまたは1,3−ジ
ビニル−テトラメチルジシロキサンとを再平衡化反応す
ることによる、一般式:
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチルである。)
で示されるジシロキサン化合物の製造方法、および1,
3−ジ−(2−メチルフェネチル)−テトラメルジシロ
キサンと、ヘキサメチルジシロキサンまたは1,3−ジ
ビニル−テトラメチルジシロキサンとを再平衡化反応す
ることによる、一般式:
【化5】 (式中、一方のR’は2−メチルフェネチル基であり、
他方のR’はメチル基またはビニル基である。)で示さ
れるジシロキサン化合物の製造方法に関する。
他方のR’はメチル基またはビニル基である。)で示さ
れるジシロキサン化合物の製造方法に関する。
【0007】本発明のジシロキサン化合物について詳細
に説明する。
に説明する。
【0008】本発明のジシロキサン化合物は、一般式:
【化6】 で示される、1分子中に少なくとも1個の2−メチルフ
ェネチル基を有するジシロキサン化合物である。上式
中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェネチ
ル基からなる群から選択される基であり、但し、Rの内
少なくとも1個は2−メチルフェネチル基である。本発
明のジシロキサン化合物は、1分子中に1個または2個
の2−メチルフェネチル基を有するので、高屈折率であ
り、またRの内1個がメチル基またはビニル基に置換さ
れることにより、本発明のジシロキサンの屈接率の調整
をすることができる。
ェネチル基を有するジシロキサン化合物である。上式
中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェネチ
ル基からなる群から選択される基であり、但し、Rの内
少なくとも1個は2−メチルフェネチル基である。本発
明のジシロキサン化合物は、1分子中に1個または2個
の2−メチルフェネチル基を有するので、高屈折率であ
り、またRの内1個がメチル基またはビニル基に置換さ
れることにより、本発明のジシロキサンの屈接率の調整
をすることができる。
【0009】このような、1分子中に少なくとも1個の
2−メチルフェネチル基を有するジシロキサン化合物
は、2−メチルフェネチルジメチルハロシランと、トリ
メチルハロシラン,ビニルジメチルハロシランおよび2
−メチルフェネチルジメチルハロシランからなる群から
選択されるハロシランとを共加水分解することにより製
造できる。
2−メチルフェネチル基を有するジシロキサン化合物
は、2−メチルフェネチルジメチルハロシランと、トリ
メチルハロシラン,ビニルジメチルハロシランおよび2
−メチルフェネチルジメチルハロシランからなる群から
選択されるハロシランとを共加水分解することにより製
造できる。
【0010】本発明の製造方法で使用されるトリメチル
ハロシランおよびビニルジメチルハロシランは工業的に
入手可能であり、トリメチルハロシランとしては、トリ
メチルクロロシラン,トリメチルブロロシランが例示さ
れ、ビニルジメチルハロシランとしては、ビニルジメチ
ルクロロシラン,ビニルジメチルブロロシランが例示さ
れる。また、本発明の製造方法で使用される2−メチル
フェネチルジメチルハロシランはジメチルハロシランに
α−メチルスチレンを付加反応することにより製造でき
る。このような2−メチルフェネチルジメチルハロシラ
ンとしては、2−メチルフェネチルジメチルクロロシラ
ン,2−メチルフェネチルジメチルブロロシランが例示
される。本発明の製造方法において、2−メチルフェネ
チルジメチルハロシランと、トリメチルハロシランまた
はビニルジメチルハロシランの添加量は特に限定はな
く、好ましくは2−メチルフェネチルジメチルハロシラ
ン1モルに対して、トリメチルハロシランまたはビニル
ジメチルハロシランのモル数が0.1〜10の範囲であ
り、さらに好ましくは0.5〜5の範囲である。本発明
の製造方法において、反応温度は特に限定されず、例え
ば、室温から各々のハロシランの沸点または使用する有
機溶媒の沸点の範囲において反応させることができる。
本発明の製造方法において、有機溶媒を使用することも
できる。使用できる有機溶媒としては、具体的には、ト
ルエン,キシレン等の芳香族系溶媒;ヘキサン,ヘプタ
ン,オクタン等の脂肪族系溶媒;メチルエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;酢酸メチ
ル,酢酸エチル等のエステル系溶媒等が例示される。
ハロシランおよびビニルジメチルハロシランは工業的に
入手可能であり、トリメチルハロシランとしては、トリ
メチルクロロシラン,トリメチルブロロシランが例示さ
れ、ビニルジメチルハロシランとしては、ビニルジメチ
ルクロロシラン,ビニルジメチルブロロシランが例示さ
れる。また、本発明の製造方法で使用される2−メチル
フェネチルジメチルハロシランはジメチルハロシランに
α−メチルスチレンを付加反応することにより製造でき
る。このような2−メチルフェネチルジメチルハロシラ
ンとしては、2−メチルフェネチルジメチルクロロシラ
ン,2−メチルフェネチルジメチルブロロシランが例示
される。本発明の製造方法において、2−メチルフェネ
チルジメチルハロシランと、トリメチルハロシランまた
はビニルジメチルハロシランの添加量は特に限定はな
く、好ましくは2−メチルフェネチルジメチルハロシラ
ン1モルに対して、トリメチルハロシランまたはビニル
ジメチルハロシランのモル数が0.1〜10の範囲であ
り、さらに好ましくは0.5〜5の範囲である。本発明
の製造方法において、反応温度は特に限定されず、例え
ば、室温から各々のハロシランの沸点または使用する有
機溶媒の沸点の範囲において反応させることができる。
本発明の製造方法において、有機溶媒を使用することも
できる。使用できる有機溶媒としては、具体的には、ト
ルエン,キシレン等の芳香族系溶媒;ヘキサン,ヘプタ
ン,オクタン等の脂肪族系溶媒;メチルエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;酢酸メチ
ル,酢酸エチル等のエステル系溶媒等が例示される。
【0011】本発明の製造方法では、ハロシランの共加
水分解を行うため、副成する塩化水素を、炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウ
ム等の塩基性塩またはトリメチルアミン,トリエチルア
ミン等のアミン化合物を添加することにより捕捉するこ
とが好ましい。
水分解を行うため、副成する塩化水素を、炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウ
ム等の塩基性塩またはトリメチルアミン,トリエチルア
ミン等のアミン化合物を添加することにより捕捉するこ
とが好ましい。
【0012】また、特に、本発明のジシロキサン化合物
の内、一般式:
の内、一般式:
【化7】 (式中、一方のR’は2−メチルフェネチル基であり、
他方のR’はメチル基またはビニル基である。)で示さ
れるジシロキサン化合物は、1,3−ジ−(2−メチル
フェネチル)−テトラメルジシロキサンと、ヘキサメチ
ルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テトラメチル
ジシロキサンを再平衡化反応することにより製造でき
る。
他方のR’はメチル基またはビニル基である。)で示さ
れるジシロキサン化合物は、1,3−ジ−(2−メチル
フェネチル)−テトラメルジシロキサンと、ヘキサメチ
ルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テトラメチル
ジシロキサンを再平衡化反応することにより製造でき
る。
【0013】上記の製造方法で使用する1,3−ジ−
(2−メチルフェネチル)−テトラメルジシロキサン
は、2−メチルフェネチルジメチルハロシランを加水分
解することにより製造されるか、または1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサンとα−メチルスチレンとを
白金系触媒の存在下で付加反応させることにより製造さ
れる。この際使用できる白金系触媒としては、塩化白金
酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金とオレフィンの
錯体、白金とビニルシロキサンの錯体、白金担持の無機
粉末が例示される。また、上記の製造方法で使用される
ヘキサメチルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テ
トラメチルジシロキサンは工業的に入手可能である。上
記の製造方法において、再平衡化を行うための触媒とし
ては、酸性触媒または塩基性触媒が使用できる。使用で
きる酸性触媒としては、具体的には、塩酸,硫酸,硝酸
等の鉱酸;活性白土,フィルトロール等の固体酸触媒が
例示され、また塩基性触媒としては、具体的には、水酸
化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化セシウム,水酸化テトラメチルアンモニウム,リチウ
ムシラノレート,カリウムシラノレート,フェニルリチ
ウム,メチルリチウム,ブチルリチウム等が例示され
る。上記の製造方法において、1,3−ジ−(2−メチ
ルフェネチル)−テトラメルジシロキサンと、ヘキサメ
チルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テトラメチ
ルジシロキサンの添加量は特に限定されないが、好まし
くは1,3−ジ−(2−メチルフェネチル)−テトラメ
ルジシロキサン1モルに対するヘキサメチルジシロキサ
ンまたは1,3−ジビニル−テトラメチルジシロキサン
のモル数が0.1〜10の範囲である。また、上記製造
方法において、製造条件は特に限定されないが、好まし
くは反応温度が50〜200℃の範囲である。
(2−メチルフェネチル)−テトラメルジシロキサン
は、2−メチルフェネチルジメチルハロシランを加水分
解することにより製造されるか、または1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサンとα−メチルスチレンとを
白金系触媒の存在下で付加反応させることにより製造さ
れる。この際使用できる白金系触媒としては、塩化白金
酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金とオレフィンの
錯体、白金とビニルシロキサンの錯体、白金担持の無機
粉末が例示される。また、上記の製造方法で使用される
ヘキサメチルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テ
トラメチルジシロキサンは工業的に入手可能である。上
記の製造方法において、再平衡化を行うための触媒とし
ては、酸性触媒または塩基性触媒が使用できる。使用で
きる酸性触媒としては、具体的には、塩酸,硫酸,硝酸
等の鉱酸;活性白土,フィルトロール等の固体酸触媒が
例示され、また塩基性触媒としては、具体的には、水酸
化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化セシウム,水酸化テトラメチルアンモニウム,リチウ
ムシラノレート,カリウムシラノレート,フェニルリチ
ウム,メチルリチウム,ブチルリチウム等が例示され
る。上記の製造方法において、1,3−ジ−(2−メチ
ルフェネチル)−テトラメルジシロキサンと、ヘキサメ
チルジシロキサンまたは1,3−ジビニル−テトラメチ
ルジシロキサンの添加量は特に限定されないが、好まし
くは1,3−ジ−(2−メチルフェネチル)−テトラメ
ルジシロキサン1モルに対するヘキサメチルジシロキサ
ンまたは1,3−ジビニル−テトラメチルジシロキサン
のモル数が0.1〜10の範囲である。また、上記製造
方法において、製造条件は特に限定されないが、好まし
くは反応温度が50〜200℃の範囲である。
【0014】本発明のジシロキサン化合物は、1分子中
に少なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジ
シロキサン化合物であるので、高屈折率であり、かつ低
粘度であるので光学用シリコーンオイルとして有用であ
り、また分子鎖末端に2−メチルフェネチル基を有する
オルガノポリシロキサンを製造する際の分子鎖末端停止
剤として使用できる。
に少なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有するジ
シロキサン化合物であるので、高屈折率であり、かつ低
粘度であるので光学用シリコーンオイルとして有用であ
り、また分子鎖末端に2−メチルフェネチル基を有する
オルガノポリシロキサンを製造する際の分子鎖末端停止
剤として使用できる。
【0015】
【実施例】本発明を実施例により説明する。なお、有機
ケイ素化合物の屈折率、粘度の値は25℃で測定した値
であり、屈折率はナトリウムD線により測定した値であ
る。また、ジシロキサン化合物の同定は、1H−核磁気
共鳴分析および赤外線分光分析により行った。
ケイ素化合物の屈折率、粘度の値は25℃で測定した値
であり、屈折率はナトリウムD線により測定した値であ
る。また、ジシロキサン化合物の同定は、1H−核磁気
共鳴分析および赤外線分光分析により行った。
【0016】
【実施例1】攪拌機、温度計、滴下ロート付き1l丸底
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン212
(1.0モル)gとジメチルビニルクロロシラン217
g(1.8モル)とを水300gとイソプロピルアルコ
ール100gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混
合物を水で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合
物を減圧下に加熱して、1−(2−メチルフェネチル)
−3−ビニル−テトラメチルジシロキサン180g(理
論収率65%)を得た。この1−(2−メチルフェネチ
ル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの屈折率
は1.471であり、粘度は2.2センチストークスで
あり、沸点は121℃/5mmHgであった。
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン212
(1.0モル)gとジメチルビニルクロロシラン217
g(1.8モル)とを水300gとイソプロピルアルコ
ール100gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混
合物を水で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合
物を減圧下に加熱して、1−(2−メチルフェネチル)
−3−ビニル−テトラメチルジシロキサン180g(理
論収率65%)を得た。この1−(2−メチルフェネチ
ル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの屈折率
は1.471であり、粘度は2.2センチストークスで
あり、沸点は121℃/5mmHgであった。
【0017】
【実施例2】攪拌機、温度計、滴下ロート付き1l丸底
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン212
(1.0モル)gとトリメチルクロロシラン196g
(1.8モル)とを水300gとイソプロピルアルコー
ル100gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混合
物を水で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合物
を減圧下に加熱して、2−メチルフェネチルペンタメチ
ルジシロキサン190g(理論収率71%)を得た。こ
の2−メチルフェネチルペンタメチルジシロキサンの屈
折率は1.463であり、粘度は2.1センチストーク
スであり、沸点は120℃/10mmHgであった。
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン212
(1.0モル)gとトリメチルクロロシラン196g
(1.8モル)とを水300gとイソプロピルアルコー
ル100gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混合
物を水で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合物
を減圧下に加熱して、2−メチルフェネチルペンタメチ
ルジシロキサン190g(理論収率71%)を得た。こ
の2−メチルフェネチルペンタメチルジシロキサンの屈
折率は1.463であり、粘度は2.1センチストーク
スであり、沸点は120℃/10mmHgであった。
【0018】
【実施例3】攪拌機、温度計、滴下ロート付き1l丸底
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン424
(2モル)を水300gとイソプロピルアルコール10
0gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混合物を水
で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合物を減圧
下に加熱して、1,3−ジ−(2−メチルフェネチル)
−3−テトラメチルジシロキサン350g(理論収率9
5%)を得た。得られた1,3−ジ−(2−メチルフェ
ネチル)−3−テトラメチルジシロキサンの屈折率は
1.505であり、粘度は9.3センチストークスであ
り、沸点は160℃/0.5mmHgであった。
フラスコに、α−メチルスチレン375g(3.15モ
ル)と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.6mlを投入し70℃に加熱した。滴下ロートより
ジメチルクロロシラン285g(3.0モル)を1時間
で滴下した。1時間80℃で保持した後冷却した。得ら
れた2−メチルフェネチルジメチルクロロシラン424
(2モル)を水300gとイソプロピルアルコール10
0gの混合溶液中に滴下した。得られた反応混合物を水
で3回洗浄し下層の水を除き、上層の反応混合物を減圧
下に加熱して、1,3−ジ−(2−メチルフェネチル)
−3−テトラメチルジシロキサン350g(理論収率9
5%)を得た。得られた1,3−ジ−(2−メチルフェ
ネチル)−3−テトラメチルジシロキサンの屈折率は
1.505であり、粘度は9.3センチストークスであ
り、沸点は160℃/0.5mmHgであった。
【0019】
【実施例4】攪拌機、温度計付き1l丸底フラスコに、
実施例3で得られた1,3−ジ−(2−メチルフェネチ
ル)−3−テトラメチルジシロキサン200g、ヘキサ
メチルジシロキサン600gおよび十分に脱水処理した
活性白土5gを投入した。次いで、80〜85℃に加熱
して、2時間攪拌した。その後、反応混合物を濾過し、
濾液を減圧下に加熱して2−メチルフェネチルペンタメ
チルジシロキサン170gを得た。
実施例3で得られた1,3−ジ−(2−メチルフェネチ
ル)−3−テトラメチルジシロキサン200g、ヘキサ
メチルジシロキサン600gおよび十分に脱水処理した
活性白土5gを投入した。次いで、80〜85℃に加熱
して、2時間攪拌した。その後、反応混合物を濾過し、
濾液を減圧下に加熱して2−メチルフェネチルペンタメ
チルジシロキサン170gを得た。
【0020】
【実施例5】攪拌機、温度計付き1l丸底フラスコに、
実施例3で得られた1,3−ジ−(2−メチルフェネチ
ル)−3−テトラメチルジシロキサン200g、1,3
−ジビニル−テトラメチルジシロキサン600gおよび
十分に脱水処理した活性白土5gを投入した。次いで、
80〜85℃に加熱して、2時間攪拌した。その後、反
応混合物を濾過し、濾液を減圧下に加熱して1−(2−
メチルフェネチル)−3−ビニル−テトラメチルジシロ
キサン160gを得た。
実施例3で得られた1,3−ジ−(2−メチルフェネチ
ル)−3−テトラメチルジシロキサン200g、1,3
−ジビニル−テトラメチルジシロキサン600gおよび
十分に脱水処理した活性白土5gを投入した。次いで、
80〜85℃に加熱して、2時間攪拌した。その後、反
応混合物を濾過し、濾液を減圧下に加熱して1−(2−
メチルフェネチル)−3−ビニル−テトラメチルジシロ
キサン160gを得た。
【0021】
【発明の効果】本発明のジシロキサン化合物は、1分子
中に少なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有する
新規なジシロキサン化合物であり、また本発明の製造方
法は、このような新規なジシロキサン化合物を収率よく
製造できるという特徴を有する。
中に少なくとも1個の2−メチルフェネチル基を有する
新規なジシロキサン化合物であり、また本発明の製造方
法は、このような新規なジシロキサン化合物を収率よく
製造できるという特徴を有する。
【図1】実施例1で合成した1−(2−メチリルフェネ
チル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの赤外
線吸収スペクトルチャートである。
チル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの赤外
線吸収スペクトルチャートである。
【図2】実施例1で合成した1−(2−メチルフェネチ
ル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの1H−
核磁気共鳴スペクトルチャートである。
ル)−3−ビニル−テトラメチルジシロキサンの1H−
核磁気共鳴スペクトルチャートである。
【図3】実施例2で合成した2−メチルフェネチルペン
タメチルジシロキサンの赤外線吸収スペクトルチャート
である。
タメチルジシロキサンの赤外線吸収スペクトルチャート
である。
【図4】実施例2で合成した2−メチルフェネチルペン
タメチルジシロキサンの1H−核磁気共鳴スペクトルチ
ャートである。
タメチルジシロキサンの1H−核磁気共鳴スペクトルチ
ャートである。
【図5】実施例3で合成した1,3−ジ−(2−メチル
フェネチル)−テトラメチルジシロキサンの赤外線吸収
スペクトルチャートである。
フェネチル)−テトラメチルジシロキサンの赤外線吸収
スペクトルチャートである。
【図6】実施例3で合成した1,3−ジ−(2−メチル
フェネチル)−テトラメチルジシロキサンの1H−核磁
気共鳴スペクトルチャートである。
フェネチル)−テトラメチルジシロキサンの1H−核磁
気共鳴スペクトルチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式: 【化1】 (式中、Rはメチル基,ビニル基および2−メチルフェ
ネチル基からなる群から選択される基である。但し、R
の内少なくとも1個は2−メチルフェネチル基であ
る。)で示されるジシロキサン化合物。 - 【請求項2】 2−メチルフェネチルジメチルハロシラ
ンと、トリメチルハロシラン,ビニルジメチルハロシラ
ンまたは2−メチルフェネチルジメチルハロシランとを
共加水分解することによる、請求項1記載のジシロキサ
ン化合物の製造方法。 - 【請求項3】 1,3−ジ−(2−メチルフェネチル)
−テトラメルジシロキサンと、ヘキサメチルジシロキサ
ンまたは1,3−ジビニル−テトラメチルジシロキサン
とを再平衡化反応することによる、一般式: 【化2】 (式中、一方のR’は2−メチルフェネチル基であり、
他方のR’はメチル基またはビニル基である。)で示さ
れるジシロキサン化合物の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33987591A JPH05148275A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ジシロキサン化合物およびその製造方法 |
US07/975,046 US5300669A (en) | 1991-11-28 | 1992-11-12 | Methylphenethyl functional silicones |
CA002083362A CA2083362A1 (en) | 1991-11-28 | 1992-11-19 | Methylphenethyl functional silicones |
EP92120333A EP0544330B1 (en) | 1991-11-28 | 1992-11-27 | Methylphenethyl functional silicones |
DE69220188T DE69220188T2 (de) | 1991-11-28 | 1992-11-27 | Methylphenethylgruppen-enthaltende Siloxane |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33987591A JPH05148275A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ジシロキサン化合物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148275A true JPH05148275A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18331649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33987591A Pending JPH05148275A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ジシロキサン化合物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05148275A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008137977A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-19 | Yuki Gosei Kogyo Co Ltd | 1,3−ジアリール−1,1,3,3−テトラアルキルジシロキサン化合物、その中間体およびその中間体原料の製造方法 |
JP2010116419A (ja) * | 1998-11-06 | 2010-05-27 | Momentive Performance Materials Inc | アラルキルシロキサンの使用方法 |
CN109776593A (zh) * | 2017-11-14 | 2019-05-21 | 石家庄圣泰化工有限公司 | 1,3-二甲基-1,1,3,3-四乙烯二硅氧烷的制备方法 |
WO2020116596A1 (ja) | 2018-12-07 | 2020-06-11 | ダウ・東レ株式会社 | フィルム形成用硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびオルガノポリシロキサン硬化物フィルムの製造方法 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33987591A patent/JPH05148275A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109776593B (zh) * | 2017-11-14 | 2023-05-09 | 河北圣泰材料股份有限公司 | 1,3-二甲基-1,1,3,3-四乙烯二硅氧烷的制备方法 |
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KR20210112322A (ko) | 2018-12-07 | 2021-09-14 | 다우 도레이 캄파니 리미티드 | 필름 형성용 경화성 오가노폴리실록산 조성물 및 오가노폴리실록산 경화물 필름의 제조 방법 |
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