JPH05147327A - 記録装置および記録制御方法 - Google Patents

記録装置および記録制御方法

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JPH05147327A
JPH05147327A JP3314965A JP31496591A JPH05147327A JP H05147327 A JPH05147327 A JP H05147327A JP 3314965 A JP3314965 A JP 3314965A JP 31496591 A JP31496591 A JP 31496591A JP H05147327 A JPH05147327 A JP H05147327A
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JP3314965A
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Shigeru Nakayama
茂 中山
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、紙なし検知と紙残量の検知を行うこ
とができ、紙残量に合わせた制御ができるようにするこ
とを目的とする。 【構成】所定の残量となる位置を示すマークを設けた長
尺の記録紙2と、この記録紙を移動しつつ、所定情報を
記録する記録手段5〜9と、上記マークおよび記録紙の
側端位置を検知するセンサ4と、上記センサの出力から
得られた記録紙の残量に基づいて上記記録手段による記
録動作を制御すると共に、上記センサの出力から得られ
た記録紙の側端位置に基づいて上記記録手段による記録
位置を制御する制御手段とを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば連続した記録紙の
同一紙面上に、異なった色の画像を各色毎に反復的に重
ね合わせて形成する方式の多色記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続した記録紙の同一記録面上
に、異なった色の画像を各色毎に反復的に重ね合わせて
形成する方式の多色記録装置がある。
【0003】この種の多色記録装置にあっては、多色記
録の場合、記録紙を送りながら一色分を記録し終わる
と、記録紙を巻き戻し、再び記録紙を送りながら次の色
の記録を行い、その記録が終わると記録紙を巻き戻し、
再び記録紙を送りながら次の色の記録を行い、と云った
操作を繰り返して重ね刷りによる記録を行う。
【0004】このとき、印刷記録紙を反復的に往復動さ
せるため、一色毎の記録が終わった紙は巻取りローラに
巻き取られており、次の色の記録を行うにあたっては記
録紙を戻すことになるが、連続紙の場合、未使用記録紙
はその巻芯である紙管に巻き取られたロール紙の状態と
なっているから、未使用記録紙は多色記録装置に紙管ご
とセットし、先端を巻取りローラに取り付ける。そし
て、紙送りは巻取りローラに先端側から巻き取らせるこ
とで行い、紙の戻しは未使用記録紙の巻芯である紙管を
巻き戻し回転させることにより行う。
【0005】ところで連続紙を用いた従来の多色記録装
置においては、記録紙の有無は (1)紙経路中(例えば、未使用記録紙ロールのセット
位置近傍、若しくは、記録部の近傍上流側)にマイクロ
スイッチを設け、このマイクロスイッチを動作させるた
めのアクチエータを記録紙に接触させ、記録紙が有る時
はオン(ON)、無いときはオフ(OFF)になるよう
にして検知する方式。
【0006】(2)紙経路中(例えば、未使用記録紙ロ
ールのセット位置近傍、若しくは、記録部の近傍上流
側)に光源と光センサを設け、記録紙の有無による反射
率、または透過率の変化を光センサによって検知するよ
うにしたり、あるいは記録紙の終端近くに、紙の終わり
が近いことを示すマークを付しておき、これを検知する
方式。 等により測定している。
【0007】そして、紙無しを検知した場合、多色記録
装置はアラームを発生してオペレータにこれを知らせる
と共に、マシンを停止させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紙無し検出方式を多色記録装置に採用してい
る場合、次のような問題が残る。
【0009】すなわち、マイクロスイッチで紙の有無の
みを検出するようにした場合には、連続紙の巻き終りに
近い部分に入ると、多色記録の第1色目に突然紙無しが
検出されることとなり、マシンがストップしてしまう。
【0010】そして、このような事態発生は多色記録装
置の場合、極めて厄介である。すなわち、多色記録装置
の場合は記録紙を反復的に往復動させるため、第1色目
の記録が終わった紙は一旦、巻取りローラに巻き取られ
ており、かつ、記録紙終端は紙無しの状態となって、既
に紙管より離れているため、そのままでは巻き戻す事が
出来ない。そこで、紙無しが発生する度にオペレータは
多色記録装置のカバーをあけて、巻取りローラに巻き取
られている記録紙を手でこの巻取りローラより巻き戻し
て取り出し、廃棄しなければならない。
【0011】また、このような連続した記録紙を用いる
多色記録装置は、一般には10m位までの長尺記録が可
能であるので、長尺物の記録を行っている最中に紙なし
の状態になると、手で巻き戻す作業はとても大変である
し、第1色目の記録が成されてしまった最大10m位の
紙は、最早次の記録には使用できないから、その分、そ
っくり無駄になってしまう。
【0012】一方、記録紙の終端近くに、紙側面記録画
面外に例えば赤い縦線マークを入れておき、マシン側に
おいて、その記録紙ロールのセット位置近傍に設置した
光源と光センサでこれを検知する方式を採用した場合に
は、まだ、紙管側に記録紙が残っている状態で紙無しを
検知出来るので、紙無しが検知された場合には、記録を
終了し、紙を紙管側に巻き戻した状態でマシンをストッ
プさせることが出来る。
【0013】しかし、これであっても多色記録の第1色
目の記録中に突然、紙無しの信号が発生するので、やは
り長尺記録中の時は最大10m位の紙が無駄になってし
まうのは、前記マイクロスイッチを使った方式の場合と
同様である。
【0014】そこで、この発明の目的とするところは、
長尺記録時における記録紙の終端が紙管に残っていて巻
き戻しが可能な状態で、しかも、次の新たな記録に供す
るには不十分が残存量になっている時に、紙無し検出が
できるようにして、新たな記録紙ロールの交換を容易に
行えるようにし、作業性の改善を図ると共に、長尺記録
時における記録紙の終端側での記録紙の無駄を少なくで
きるようにした記録装置および記録制御方法を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、少なくと
も所定の残量となる位置を示すマークを、一側部に設け
た長尺の記録紙と、この記録紙を1方向に移動しつつ、
所定情報を記録する記録手段と、上記記録紙の側端位置
を検知する1次元イメージセンサと、該イメージセンサ
からの信号に基づき残量検知すると共に、その残量に応
じて記録紙の移動および記録装置の記録動作を制御する
制御手段とを設けて構成する。
【0016】
【作用】このような構成において、記録紙には少なくと
も所定の残量となる位置を示すマークを、一側部に設け
てあり、記録手段はこの記録紙を1方向に移動しつつ、
所定情報を記録する。一方、上記記録紙の側端位置を検
知する1次元イメージセンサがあり、該イメージセンサ
は記録紙の前記マークを検出してイメージ信号として出
力する。制御手段は該イメージセンサからの信号に基づ
き残量検知すると共に、その残量に応じて記録紙の移動
および記録装置の記録動作を制御する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明を多色記録装置
の一つである静電カラープロッタ装置に適用した一実施
例の全体的構成を示す概略側面図である。
【0019】図1において、1は静電記録紙ロールであ
り、紙管の外周に記録紙2を巻いたものとなっている。
本静電カラープロッタ装置には、上記記録紙2のセット
位置近傍に案内用のローラ3が配設されており、また、
このローラ3より下流側に記録紙送りローラ11が配設
されている。さらにまた、記録紙送りローラ11の下流
側にガイドローラ18が、その下流側にはさらに巻取り
ローラ31が配設されており、上記記録紙2の端部はロ
ーラ3を経て記録紙送りローラ11へと導かれる。
【0020】ローラ3と記録紙送りローラ11との間に
は記録系、現像系が設置され、記録紙送りローラ11の
下流側は記録紙巻取り系、切断系が配置される。従っ
て、上記記録紙2の端部はローラ3を経て記録系、現像
系、記録紙巻取り系、切断系へと、導き出される。5は
記録系を構成するマルチスタイラス静電記録ヘッドであ
り、その端面に接して移動する記録紙2に対し、静電潜
像を形成するものとなっている。
【0021】4は光学的マーク読取りヘッドであり、こ
のマーク読取りヘッド4は案内用のローラ3の近傍下流
側に配されている。マーク読取りヘッド4は記録紙2に
記録された後述する記録位置制御用のマーキング40を
読み取ると共に、記録紙2のエッジを読み取るもので、
例えば、CCD(charge coupled device) リニア・イメ
ージセンサ(固体ライン・イメージセンサ)を使用して
いる。このイメージセンサは一次元位置分解能を有して
おり、従って、このイメージセンサの出力信号より、記
録紙のどの位置にどのような幅のマークが検出されたか
を識別できるようになる。
【0022】本システムでは、このマーク読取りヘッド
4の出力を、本システムの制御の中枢である図示しない
プロセッサに送り、記録紙の紙無し検出と、記録系によ
る記録制御に使用する。
【0023】従って、記録紙2には本システムでの使用
に際して、図2に示すように、その記録面における一方
のエッジ41側近傍、記録領域外の領域に記録紙2のエ
ッジに沿って所定間隔で、所定寸法の方形に塗り潰した
記録位置制御用のマーキング40を、第1色目の記録時
に第1色目の画像と共に記録するようにし、第2色目以
降の画像記録時にその都度読み取って、位置補正や縮尺
補正に利用する。
【0024】また、図3に示すように、記録紙2には他
方のエッジ42側に、所定の記録紙残量の位置より、紙
終端にかけてエンドマーク43が予め印刷されている。
【0025】エンドマーク43は塗り潰された1本の帯
状のもので、図3の例では記録紙残量10m用のエンド
マーク43aと、記録紙残量2m用のエンドマーク43
bとがある。
【0026】すなわち、記録紙残量10mの位置から記
録紙終端側にかけて、記録紙2のその記録面における他
方のエッジ42側近傍、記録領域外の領域に記録紙2の
エッジ42に沿って且つ、エッジ42から所定幅分離し
た位置に、所定の線幅で1本の記録紙残量10mのエン
ドマーク43aを印刷してあり、さらに記録紙残量2m
の位置から記録紙終端側にかけて、記録紙残量10mの
エンドマーク43aに平行に、且つ、所定間隔を存して
記録紙残量2m用のエンドマーク43bが印刷してあ
る。両エンドマーク43a,43bとも同じ幅である
が、異ならせるようにしてもよい。
【0027】前記プロセッサはマーク読取りヘッド4の
出力をもとにこれらのエンドマーク43a,43bや記
録位置制御用のマーキング40を紙のエッジ41,42
の情報と共に得て、紙送りや紙無し検出、マシン停止な
どの制御を行う。
【0028】6,〜9は現像系を構成する現像ヘッドで
あり、それぞれの現像ヘッド6,〜9はそれぞれ異なっ
た色の液体現像剤が供給されて、記録紙の前記静電潜像
をその液体現像剤で現像する。この例では4個の現像ヘ
ッドを並べて配置したものとなっている。これらの現像
ヘッド6,〜9は、後述するように記録紙2を複数回往
復動作させながらカラー画像を形成する場合の各往復動
作に同期して順次に上昇下降動作を行い、所定のカラー
画像を行うものとなっており、1つの現像ヘッドが記録
紙2に接しているときは、他の現像ヘッドは記録紙2よ
り退避させてあって、現像は1回あたり、1色ずつ行う
構成としてある。
【0029】10は上記現像ヘッド6,〜9群の下流側
で、且つ、記録紙送りローラ11の上流側に位置させて
設置された現像液吸い取りローラであり、現像ヘッドに
よる現像時に記録紙2上に付着した余剰現像液を吸い取
り、除去するためのものである。
【0030】上記記録紙送りローラ11には、その周面
に押さえローラ12が圧接して配設してあり、この押さ
えローラ12と共同して記録紙送りローラ11は記録紙
2を挾持し、記録紙送りローラ11の回転で記録紙2を
紙送りすることができるようになっている。なお、記録
紙送りローラ11には、円弧状に湾曲したガイドプレー
ト13が付設されており、この記録紙送りローラ11と
ガイドプレート13との間に記録紙2の先端を送り込む
ことにより、押さえローラ12と記録紙送りローラ11
との間に記録紙2を挾持させることができる。
【0031】前記ガイドローラ18にはこれと対をなす
ガイドローラ17が配される。そして、記録紙送りロー
ラ11の出口側には一対の記録紙導出用ガイド板14が
配置されており、さらにその上流側には前記ガイドロー
ラ18と17との間に開口させて一対のガイドプレート
23が配置されており、記録紙送りローラ11より送り
出された記録紙2は記録紙導出用ガイド板14からガイ
ドプレート23に送り出され、これらに案内されて前記
ガイドローラ18と17との間に導かれるようになって
いる。
【0032】15は記録紙送り方向と直交する方向に記
録紙切断を行うYカッタであり、16は記録紙送り方向
と平行な方向に記録紙切断を行うXカッタである。
【0033】26は記録紙経路切り換えガイドレバーで
あり、その基端をピン27によって回動自在に軸支され
ている。この記録紙経路切り換えガイドレバー26は前
記ガイドローラ18と17によって挾持されて送り出さ
れる記録紙2の先端を、シート自動巻取り装置30の方
向へ誘導するか、Yカッタ15,Xカッタ16の方向へ
誘導するか切り換えるためのものである。
【0034】記録紙経路切り換えガイドレバー26によ
り記録紙2がYカッタ15,Xカッタ16へ誘導された
際に、この誘導された記録紙2をYカッタ15,Xカッ
タ16へ導くように、ガイドローラ19,20及びガイ
ドプレート24が配置されており、さらにYカッタ1
5,Xカッタ16で切断された記録紙2を外部に送り出
すためにガイドプレート25及び一対のガイドローラ2
1,22が配置されている。
【0035】記録紙自動巻取り装置30は巻取りローラ
31とこれに周面を接する圧接ローラ33および上記ガ
イドレバー26案内誘導されて送られて来る記録紙2を
巻取りローラ31の周面に沿って誘導し、圧接ローラ3
3との間に導くガイドプレート32とより構成されてい
る。そして、上記ガイドレバー26で案内誘導されて送
られて来る記録紙2を巻取りローラ31に自動的に巻き
込み得るように構成されている。
【0036】案内用のローラ3、巻取りローラ31、記
録紙送りローラ11、前記ガイドローラ18,17は記
録紙2を記録等のために送り出すときは正転させ、この
とき、静電記録紙ロール1は記録紙2にテンションを与
えるために、適宜な力でゆっくりと正転させるか、逆回
転のモーメントを与える。また、巻き戻しの場合は静電
記録紙ロール1は逆回転させ、案内用のローラ3、巻取
りローラ31、記録紙送りローラ11、前記ガイドロー
ラ18,17は記録紙2にテンションを与えるために、
適宜な力でゆっくりと逆回転させるか、正転のモーメン
トを与える。
【0037】上記構成の静電カラープロッタ装置は、次
の様に動作する。先ず記録開始に先立って記録紙ロール
1から記録紙2が引き出され、その先端が送りローラ1
1および圧接ローラ12とガイドローラ17および18
との間に位置するようにセットされている。また記録紙
経路切り換えガイドレバー26は、記録紙2の先端をシ
ート自動巻取り装置の方向へ誘導するポジションにセッ
トされる。
【0038】この様にセットされた状態で、記録位置制
御用のマーキング形成および第1色目のカラー画像形成
のために、記録紙2は図1の右手方向へ送られる。そし
て、第1色目のカラー画像形成のために、マルチスタイ
ラス静電記録ヘッド5は記録紙2に第1色目のカラー画
像の静電潜像を形成すると共に、同時に図2に示すよう
な記録位置制御用のマーキング40形成用の静電潜像
を、記録紙2の片側(図2の例の場合はエッジ41側)
に形成する。
【0039】そして、第1色目の該当色の現像ヘッドで
これらの静電潜像を現像することでトナー像が得られ、
第1色目の画像と記録位置制御用のマーキング40が記
録紙2に記録される。この記録位置制御用のマーキング
40は記録紙2の搬送方向への伸縮を検出し、補正する
ために第2色目以降の各画像の静電潜像形成の際に使用
されることになる。
【0040】すなわち、第2色目以降のカラー画像形成
時には、この記録位置制御用のマーキング40を、マー
ク読取りヘッド4で読み取り、記録紙2が伸縮しても正
確に色重ねが出来る様に記録紙2の伸縮に応じて画像信
号を補正している。記録紙2の搬送方向と直交する方向
への伸縮を検出し補正するため、記録紙2のエッジ4
1,42もマーク読取りヘッド4で読み取り、伸縮に応
じて画像信号を補正している。これらの補正は上述のプ
ロセッサによって行われる。
【0041】本システムの動作の詳細を説明すると、ま
ずはじめに記録紙2を図1の右手方向へ送りながらマル
チスタイラス静電記録ヘッド5を作動させ、記録位置制
御用のマーキングおよび第1色目のカラー画像形成のた
めの静電潜像が記録紙2に形成させる。
【0042】この静電潜像は現像ヘッド6,7,8,9
のうちいずれか一つで現像するが、例えば、第1色目の
該当色の液体現像剤を有しているのが現像ヘッド6であ
ったとすると、図示の如く現像ヘッド6を上昇させて記
録紙2に接触させる。すると、この現像ヘッド6に供給
されている液体現像剤で現像されることによって第1色
目の静電潜像はこの液体現像剤に含まれるトナーが静電
潜像に付着することによって、トナー像に変えられる。
液体現像剤の溶剤は揮発性の高いもので、静電潜像に付
着したトナーは溶剤が揮発するとしっかりと定着する性
質のものとなっている。
【0043】この一連の処理の間、記録紙2は記録紙自
動巻取り装置30の巻取りローラ31、ガイドプレート
32、圧接ローラ33の作用で巻取りローラ31の外周
に巻き付けられて送られて行く。
【0044】第1色目の画像形成が全て終了すると、記
録紙2は記録紙ロール1に巻き戻され、第2色目のカラ
ー画像形成の準備に入るが、この時記録紙2は、先端部
が巻取りローラ31の外周より離れるまでは巻き戻され
ずに、先端部のみ未だ巻取りローラ31の外周に巻き付
いたままにしておく。
【0045】そして、記録紙2は再び右手方向に送ら
れ、その際、4によって記録位置制御用のマーキング4
0を検出し、これをもとにプロセッサにて補正を加えな
がらマルチスタイラス静電記録ヘッド5より第2色目の
カラー画像形成のための静電潜像を記録紙2に形成す
る。
【0046】このようにして、第2色目以降は記録位置
制御用のマーキング40を基準にしながら、カラー画像
形成のための静電潜像を記録紙2に形成する。
【0047】この静電潜像は現像ヘッド7,8,9のう
ち、第2色目の該当色の液体現像剤を有している現像ヘ
ッドを上昇させて現像することによって第2色目の静電
潜像はこの液体現像剤に含まれるトナーが静電潜像に付
着することによって、トナー像に変えられる。
【0048】この間、先端部が巻取りローラ31の外周
に巻かれている記録紙2は、巻取りローラ31の外周に
更に巻き付けられる。
【0049】このような動作を繰り返して1色ずつ、画
像を記録して、カラー画像を得る。液体現像剤に含まれ
るトナーはブラック用液体現像剤であればブラック、マ
ゼンタ用液体現像剤であればマゼンタ、シアン用液体現
像剤であればシアンと云った具合に、着色されており、
一色ずつ、上記のような動作が繰り返されることによ
り、各色の画像は記録位置制御用のマーキングを基準に
して、記録紙2の同一紙面上に重ね合わされ、カラー画
像が形成される。
【0050】最後の色の記録時には、前色と同様に記録
紙2は巻取りローラ31の外周に巻付けられているが、
画像形成が全て終了後記録紙2は記録紙ロール1に巻き
戻される。
【0051】この時、記録紙2は先端部が巻取りローラ
31の外周より離れ、且つ、記録紙経路切り換えガイド
レバー26より現像ヘッド側まで巻き戻される。その
後、記録紙経路切り換えガイドレバー26は、記録紙2
を装置外へ排出する方向に切り換えられ、記録紙2は再
び送り出され、送り位置に合わせてYカッタ15,Xカ
ッタ16を各々作動させることにより、記録済の記録紙
2は所望の寸法に切断されて装置外に排出される。
【0052】このような一連の操作の流れは、上述のプ
ロセッサの制御のもとに実施される。
【0053】ここで、光学的マーク読取りヘッド4とそ
の出力を利用しての本システムでの処理の内容について
少し触れておく。第2色目以降の画信号を記録紙の伸縮
に応じて補正するため、記録位置制御用のマーキング4
0が第1色目の記録に際して同時に記録される。そし
て、このマーキング40及び記録紙2のエッジ41,4
2を読み取るために、光学的マーク読取りヘッド4が記
録紙2の両端位置にそれぞれ配置されている。
【0054】本実施例ではCCDリニア・イメージセン
サを使用しており、記録紙2の側縁を直角に横断する方
向に検出面を位置させて配置させてある。従って、マー
ク読取りヘッド4は一方の側をCCD4-1、もう一方の
側をCCD4-2と呼ぶことにする。
【0055】図3において一方の側のCCD4-1では、
記録位置制御用のマーキング40と、記録紙のエッジ4
1を読み取る。もう一方の側のCCD4-2では、記録紙
のエッジ42とエンドマーク43を読み取る。エンドマ
ーク43は、記録紙の残量が 約10m以上なら マークなし 約2〜10mなら 記録紙側端の画面外領域に 縦線
1本 約0〜 2mなら 記録紙側端の画面外領域に 縦線
2本 となっている。CCD4-1およびCCD4-2では検出出
力は図3の(b)のようなものとなり、位置分解能を以
て検出出力を得ることができる。ここでCCD4-2の検
出出力のうち、S1は記録紙残量10mのエンドマーク
43aを検出した記録紙残量信号を示しており、また、
S2は記録紙残量2mのエンドマーク43bを検出した
記録紙残量信号を示している。これらの信号は当該エン
ドマーク43a,43bの記録位置対応の関係を保って
検出される信号であるから、プロセッサ側でどの信号で
あるか識別可能である。
【0056】従って、記録開始時に、CCDセンサ4-2
からの検出信号中に、記録紙残量信号(S1),記録紙
残量信号(S2)が無ければ、最大長の10mまで記録
可能であると云うことになる。従って、この場合、最大
長の記録についても受け付けるように制御する。
【0057】一方、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1)のみがあれば、記録紙残量
は2〜10mであり、記録長は用紙規格“A0”サイズ
(1189mm)までは可能とするものとする。
【0058】また、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1)および記録紙残量信号(S
2)の両方の信号が検出されれば、記録紙残量は0〜2
mであり、この場合は紙無しを表示し、新たな記録には
入らないように制御するものとする。
【0059】以上の実施例1は記録紙に記録紙残量を具
体的に示す帯状のエンドマークを2種類設け、互いに所
定間隔を存して、エッジ42に平行に配し、どのエンド
マークが検出されるかにより残量を2段階の状態検出す
ることができるようにし、残量に応じた記録制御、紙無
し表示制御を行うようにしたものであった。
【0060】しかし、さらに細かく残量に応じた制御を
行いたいケースもある。その例を次の実施例2で説明す
る。
【0061】(実施例2)実施例2においても、上記実
施例1と同様のハード構成を使用する。また、この実施
例においては、エンドマーク43は図4のように、記録
紙残存量10m用のマーク43aと、記録紙残存量2m
用のマーク43bの他に、さらに記録紙残存量5m用の
マーク43cを設けて、よりきめの細かい残量監視制御
を可能にしようとするものである。
【0062】従って、エンドマーク43は記録紙の残量
が 約10m以上なら マークなし 約5〜10mなら 記録紙側端の画面外領域に 縦線
1本 約2〜 5mなら 記録紙側端の画面外領域に 縦線
2本 約0〜 2mなら 記録紙側端の画面外領域に 縦線
3本 となっている。CCD4-1およびCCD4-2では検出出
力は図4の(b)のようなものとなり、位置分解能を以
て検出出力を得ることができる。ここでCCD4-2の検
出出力のうち、S1は記録紙残量10mのエンドマーク
43aを検出した記録紙残量信号を示しており、また、
S2は記録紙残量2mのエンドマーク43bを検出した
記録紙残量信号を示しており、また、S3は記録紙残量
5mのエンドマーク43cを検出した記録紙残量信号を
示している。
【0063】これらの信号は当該エンドマーク43a,
43b,43cの記録位置対応の関係を保って検出され
る信号であるから、プロセッサ側でどの信号であるか識
別可能である。
【0064】従って、記録開始時に、CCDセンサ4-2
からの検出信号中に、記録紙残量信号(S1),(S
2),(S3)が無ければ、最大長の10mまで記録可
能である。従って、この場合、プロセッサは最大長の記
録についても受け付けるように制御する。
【0065】一方、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1)のみ検出されれば、記録紙
残量は5〜10mであり、この場合のシステムに対する
プロセッサの制御は、5mの記録長まで記録可能とす
る。
【0066】また、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1),(S2)が検出されれ
ば、記録紙残量は2〜5mであり、この場合のシステム
に対するプロセッサの制御は記録長がA0サイズ(11
89mm)まで記録可能とする。
【0067】さらにまた、CCDセンサ4-2からの検出
信号中に、記録紙残量信号(S1),(S2),(S
3)の信号が検出されれば、記録紙残量は0〜2mであ
り、この場合の制御は紙無しを表示し、新たな記録に入
らないようにする。
【0068】以上、実施例2は記録紙残量を具体的に示
す帯状のエンドマークを3種類設けて、より細かい残量
検出を行えるようにし、残量に応じた記録制御、紙無し
表示制御を行うようにしたものである。
【0069】しかし、実施例1および実施例2は、いず
れも複数のエンドマーク43を互いに所定間隔を存し
て、エッジ42に平行に配するので、このエンドマーク
43表示領域は幅を要して、記録紙の利用効率の面で問
題が残る。そこで、この問題を解決する方式を次に示
す。
【0070】実施例3はその実施例であり、以下、詳細
を説明する。 (実施例3)実施例3においても、上記実施例1と同様
のハード構成を使用する。また、この実施例においては
エンドマーク43は図5(a)のように、所定幅帯状の
記録紙残量10m用のエンドマーク43aと、所定幅帯
状の記録紙残存量2m用のエンドマーク43bを設ける
が、実施例1と異なり、両マーク43a,43bは互い
にくっつけて配置する。それ故、エンドマーク43bの
配置領域ではマークの幅は広くなる。
【0071】従って、エンドマーク43は記録紙の残量
が 約10m以上なら マークなし 約2〜10mなら 記録紙側端の画面外領域に 細い
縦線 約0〜 2mなら 記録紙側端の画面外領域に 太い
縦線 となっている。
【0072】CCD4-1およびCCD4-2では検出出力
は図5の(b)のようなものとなり、位置分解能を以て
検出出力を得ることができる。ここでCCD4-2の検出
出力のうち、S1は記録紙残量10mのエンドマーク4
3aを検出した記録紙残量信号を示しており、また、S
2は記録紙残量2mのエンドマーク43bを検出した記
録紙残量信号を示している。これらの信号は当該エンド
マーク43a,43bの記録位置対応の関係を保って検
出される信号であるから、プロセッサ側でどの信号であ
るか識別可能である。
【0073】従って、記録開始時に、CCDセンサ4-2
からの検出信号中に記録紙残量信号(S1),記録紙残
量信号(S2)が無ければ、最大長の10mまで記録可
能である。従って、この場合、プロセッサは最大長の記
録についても受け付けるように制御する。
【0074】また、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1)のみが検出されれば、記録
紙残量は2〜10mであり、この場合のシステムに対す
るプロセッサの制御は、記録長が“A0”サイズ(11
89mm)まで記録可能とする。
【0075】また、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に、記録紙残量信号(S1),記録紙残量信号(S2)
の両方の信号が検出されれば、記録紙残量は0〜2mで
あり、この場合のシステムに対するプロセッサの制御
は、紙無しを表示し、新たな記録に入らないようにす
る。
【0076】以上、実施例3の方式によれば、エンドマ
ークを記録紙残量に応じて、幅を変えるようにしたもの
であるから、記録紙上に占めるエンドマークの占有領域
は少なくて済み、その分、記録紙面を有効に活用でき
る。
【0077】次に実施例4を説明する。
【0078】(実施例4)実施例4においても、上記実
施例1と同様のハード構成を利用する。
【0079】また、この実施例においては、エンドマー
ク43は図6(a)のように、記録紙残存量10m用の
マーク43aと、記録紙残存量2m用のマーク43bは
帯状ではなく、それぞれの残存量対応位置に、短い横長
のラインを1本だけ、引くようにしてある。ラインは残
存量10m用のものより、残存量2m用のものの方が図
のようにライン長を長くしてある。
【0080】従って、エンドマーク43は、記録紙の残
量が 約10mに 記録紙側端の画面外領域に 短い
横線 約 2mに 記録紙側端の画面外領域に 長い
横線 となっている。
【0081】CCD4-1およびCCD4-2では検出出力
は図4の(b)のようなものとなり、位置分解能を以て
検出出力を得ることができる。ここでCCD4-2の検出
出力のうち、S1は記録紙残量10mのエンドマーク4
3aを検出した記録紙残量信号を示しており、また、S
2は記録紙残量2mのエンドマーク43bを検出した記
録紙残量信号を示している。
【0082】これらの信号は当該エンドマーク43a,
43bの記録位置対応の関係を保って検出される信号で
あるから、プロセッサ側でどの信号であるか識別可能で
ある。
【0083】従って、記録開始時に、CCDセンサ4-2
からの検出信号中に、記録紙残量信号(S1),記録紙
残量信号(S2)が検出されなければ、最大長の10m
まで記録可能である。従って、この場合、プロセッサは
最大長の記録についても受け付けるように制御する。
【0084】一方、記録開始時に、CCDセンサ4-2か
らの検出信号中に、記録紙残量信号(S1)が一旦、検
出されていれば、記録紙残量は2〜10mであり、この
場合のシステムに対するプロセッサの制御は、記録長は
“A0”サイズ(1189mm)まで可能とする。
【0085】また、記録開始時までに、CCDセンサ4
-2からの検出信号中に記録紙残量信号(S2)が一旦検
出されていれば、記録紙残量は0〜2mであり、この場
合のシステムに対するプロセッサの制御は、紙無しを表
示し、新たな記録に入らないようにする。
【0086】この方式の場合、エンドマーク43は飛び
飛びにしか検出されないので、検出の履歴を保存してお
く必要がある。一般的にはメモリや、レジスタなどの記
憶手段を用いれば済む。
【0087】そして、新しい記録紙をセットする時に、
記録紙をセット位置における装置のカバーを開けるの
で、このカバーの開閉によって動作するマイクロスイッ
チを装置に設けておき、これを上記記憶手段のリセット
信号として使用する構成にしておくと、新しい記録紙を
セットする時に図示しない当該マイクロスイッチが動作
して、これに連動して記録紙残量信号の検出履歴である
記憶内容はリセットされ、初期状態から制御が可能にな
る。
【0088】以上、実施例4の方式は、所定の記録紙残
存量位置対応に、その位置にのみ、エンドマークを配置
するようにしたものであり、エンドマークを印刷してお
く領域を最小限に済ませることができて、記録紙の紙面
を一層、有効に使用できるようになる。
【0089】この他、本発明の他の実施例として次のも
のが考えられる。その例として実施例5を説明する。
【0090】(実施例5)実施例5においても、上記実
施例1と同様のハード構成を使用する。また、この実施
例においては、図7(a)のようにエンドマーク43
は、記録紙2の残量があるレベルより少なくなった位置
を起点に、記録紙終端まで、記録紙側端の画面外の領域
にに赤の縦線を印刷して示してあり、この検出出力は記
録紙なし信号として取り扱う。CCD4-1およびCCD
4-2では検出出力は図7の(b)のようなものとなり、
位置分解能を以て検出出力を得ることができる。
【0091】これらの信号は当該エンドマーク43a,
43b,43cの記録位置対応の関係を保って検出され
る信号であるから、プロセッサ側でどの信号であるか識
別可能である。
【0092】従って、CCDセンサ4-2からの検出信号
中に記録紙なし信号が検出されなければ、最大長の10
mまで記録可能となり、従って、この場合、プロセッサ
は最大長の記録についても受け付けるように制御する。
【0093】一方、CCDセンサ4-2からの検出信号中
に記録紙残量信号が検出されれば、残存量が少なくなっ
ていることになるから、この場合、システムに対するプ
ロセッサの制御は、記録を停止し、紙無しを表示する。
または紙無しを表示し、次の新たな記録に入らないよう
にする。
【0094】この方式を採用した場合は、CCD等のリ
ニア・イメージセンサを使用しなくても、従来例と同様
に別途マシン側に光源と光センサを設置すれば、検知可
能であるが、多色記録装置において、記録位置制御用マ
ーキング信号や記録紙のエッジを検出しているCCD等
のリニア・イメージ・センサを兼用すれば、紙無し検出
のために別途マシン側に光源と光センサを設置しなくと
も、紙無しを検知出来る。
【0095】尚、本発明は上記し、且つ、図面に示す実
施例に限定すること無く、その要旨を変更しない範囲内
で適宜変形して実施し得るものであり、例えば、上述の
各実施例では、エンドマーク43は全て、位置制御用マ
ーキングと反対側の記録紙側端に入れてあるが、どちら
側に入れても良いのは勿論である。また、上述の実施例
では、1回の記録で記録可能最大長を10mとして、こ
れを基準にエンドマーク43の位置を、記録紙の終端よ
り約10mの範囲内に付しているが、10mに限定され
るものではない。
【0096】更に連続した記録紙の有無、又は残量の検
知に、多色記録装置の記録位置制御用マーキングや記録
紙のエッジを検出しているCCD等のリニア・イメージ
センサを兼用すれば、紙無し検知のために別途マシン側
に光源と光センサを設置しなくても、紙無しを検知出来
る。
【0097】次にマークセンシングについて説明する。 (マークセンシングの実施例1)図8に本実施例におけ
るマーク読取りヘッド4の一例としてのCCD4-1,4
-2のユニット断面図を示す。図8に示すようにCCD4
-1,4-2のセンサユニットはCCDセンサ(リニアセン
サ)50と、これに記録紙2の像を結像するレンズLと
からなる。
【0098】また、図9にマークセンシング回路の構成
をブロック図で示す。図9において、50はCCDセン
サであり、位置分解能を以て記録紙面を読み取ることが
できる。54はCCDドライブ回路であり、タイミング
生成回路56の出力するタイミング信号に従ってCCD
センサ50の読み出し等の制御を行うものである。
【0099】ほとんどのCCDセンサにはイメージ(映
像)信号出力用の信号出力端子と、クロック雑音検出端
子があり、両端子の出力を差動増幅器を通して差出力を
得ることで、CCDセンサの信号出力中に含まれるクロ
ック雑音を除去することができるようになっている。
【0100】51は差動増幅器であり、CCDセンサ5
0のクロック雑音検出端子出力である信号DSと、信号
出力端子出力である信号OSを受けて、これらの差出力
をイメージ信号VIDEOとして出力する。52はピー
クホールド回路であり、差動増幅器51からの差信号で
ある雑音除去済みのイメージ信号VIDEOを受けてそ
のピークレベルを検出し、ホールドする回路である。ホ
ールドしたピークレベルはレファレンス信号Vrefと
してコンパレータ53に出力される。
【0101】コンパレータ53はこのレファレンス信号
Vrefを基準に映像信号VIDEOを比較し、イメー
ジ信号VIDEOがレファレンス信号Vrefを下回る
とき、レベル“H”のイネーブル信号ENBを出力す
る。
【0102】タイミング生成回路56はCCDドライブ
回路54に対するタイミング信号を出力する他、クリア
信号 /CLR、クロック信号CLK、イネーブル信号E
NB1,ENB3、ラッチ信号LATCH1,LATC
H2を出力する。
【0103】57はカウンタであり、クリア信号 /CL
Rによりクリアされ、前記“H”なるイネーブル信号E
NBおよびENB1を受けている間、クロック信号CL
Kをカウントするものである。クロック信号CLKはC
CDセンサ50の走査と同期したパルスである。
【0104】58はラッチ回路であり、ラッチ信号LA
TCH1を受けて、カウンタ57のカウント値をラッチ
し、これをデータEND_DATAとしてCPU55に
出力するものである。
【0105】また、59はフリップフロップであり、ク
リア信号 /CLRによりクリアされると共に、イネーブ
ル信号ENBにより動作(イネーブル信号ENB3のレ
ベルが“H”で、ENBの立ち上がりにより動作)して
紙のエッジ検出信号であるEDGを発生する。
【0106】記録紙より外れる領域では反射光がなく、
イメージ信号はレベルが低いが、記録紙の領域に入ると
反射光によってイメージ信号はレベルが高くなるので、
この部分で、イネーブル信号ENBは“H”になるの
で、その立ち上がりをフリップフロップ59で検出する
ことで紙のエッジを検知できる。
【0107】すなわち、CCDセンサ50は紙エッジ側
よりイメージを読み出すことで、これをもとに得られた
コンパレータ53からのイネーブル信号ENBはその最
初の立ち上がりが記録紙の領域のはじめの位置、すなわ
ち、紙エッジの位置に相当することになるから、イネー
ブル信号ENBの立ち上がりをフリップフロップ59で
検出することで、紙のエッジ検出信号であるイネーブル
信号EDGを生成することができる。
【0108】60はカウンタであり、クリア信号 /CL
Rによりクリアされ、エッジ検出信号EDGを受ける
間、クロック信号CLKをカウントするものである。ま
た、ラッチ61はラッチ信号LATCH2を受けて、カ
ウンタ60のカウント値をラッチし、これをデータED
G_DATAとしてCPU55に出力するものである。
【0109】図8に本実施例におけるマーク読取りヘッ
ド4の一例としてのCCD4-1,4-2のユニット断面図
を示す。図7に示すように、CCD4-1,4-2は記録紙
2の同一横断線上に、一方は記録紙2の一方側端に、他
方は記録紙2の他方側端に位置させて配設してある。
【0110】そして、図8に示すように、CCD4-1,
4-2はCCDセンサ(リニアセンサ)50の前面側にレ
ンズLを設けて、記録紙2の像をCCDセンサ50に取
り込む構成としてある。
【0111】従って、CCD4-1,4-2にはそのCCD
センサ50に記録紙2面の光学像がレンズLによって結
像されていて、記録紙面上に印刷された記録位置制御用
のマーキング40およびエンドマーク43等が到達する
と、これらの像がレンズLによって結像されて、記録紙
2の紙エッジ42とエンドマーク43または紙エッジ4
1と記録位置制御用のマーキング40を同時に検出でき
るようになっている。
【0112】CCDセンサの走査方向を図8の様に設定
すると、PT1〜PT5の像がCCDセンサ50から得
られる。
【0113】この画像信号は、CCDセンサ50を駆動
するクロック信号が含まれているため、差動増幅器51
を用いて残留クロックノイズを取り除くことによって、
図10のVIDEOの様な波形となる。そして、図8の
PT1〜PT5の像はイメージ(画像)信号VIDEO
においてそれぞれt1〜t5に対応する。
【0114】このVIDEO信号の出力は、CCDセン
サに光が当たっているところは電圧が高く、光が当たっ
ていないところは電圧が低い。
【0115】従って、CCDセンサ50の走査を開始す
ると記録紙のPT1の位置では、記録紙からの反射光に
よりイメージ信号VIDEOの電圧が高く、エンドマー
クが現れるPT2〜PT3の位置では記録紙からの反射
光が少ないので電圧が低く、PT3〜PT4の位置では
記録紙からの反射光で電圧が高くなり、記録紙が存在し
ないPT4〜PT5の位置では反射光が無いので電圧が
低くなっている。
【0116】このイメージ信号VIDEOと、このイメ
ージ信号VIDEOをピークホールド回路52によりピ
ーク電圧を保持し、分圧抵抗で分圧したVrefをコン
パレータ53で比較してイネーブル信号ENBを生成す
る。
【0117】すなわち、CCDセンサ50は紙エッジ側
よりイメージを読み出すことで、これをもとに得られた
コンパレータ53からのイネーブル信号ENBはその最
初の立ち上がりで紙エッジが現われる区間のイネーブル
信号ENB3がレベル“H”になったときが記録紙の領
域のはじめの位置、すなわち、紙エッジの位置に相当す
ることになるから、イネーブル信号ENBの立ち上がり
をフリップフロップ59で検出することで、紙のエッジ
検出信号であるイネーブル信号EDGを生成することが
できる。
【0118】カウンタ57では、CCDセンサを走査開
始する時にタイミング生成回路56より出力されるクリ
ア信号 /CLRによってクリアされ、イネーブル信号E
NB及び、CCDセンサ50上で、エンドマークが現れ
る区間のイネーブル信号ENB1が共にレベル“H”に
なった時に、CCDセンサ50の走査と同期したクロッ
ク信号CLKをカウントする。
【0119】このクロック信号CLKの1パルスはCC
Dセンサの1画素に対応していて、カウント終了の後、
ラッチ信号LATCH1信号により、ラッチ回路58に
カウント値を保持する。このラッチ回路58に保持され
たカウント値のデータEND_DATAはCPU55に
送られる。
【0120】また、CCDセンサ50では記録紙搬送中
のスキューと記録紙の伸び縮みを知る必要があるので、
同時に記録紙2のエッジを検出している。フリップフロ
ップ59とカウンタ60では、CCDセンサ50を走査
開始する時にタイミング生成回路56より出力されるク
リア信号 /CLRによってクリアされる。
【0121】イネーブル信号ENBの立ち上がりを検出
するEDGがレベル“H”になると、カウンタ60はC
CDセンサ50の走査と同期したクロック信号CLKを
カウントする。
【0122】このクロック信号CLKの1パルスはCC
Dセンサの1画素に対応していて、カウント終了の後、
LATCH2信号によりラッチ回路61にそのカウント
値を保持させる。このラッチ回路61に保持されたカウ
ント値のデータEDG_DATAはCPU55へ送られ
る。
【0123】CPU55は、これらのデータEND_D
ATA,EDG_DATAを逐次読み取ることによっ
て、記録紙2のスキュー量(斜行量)、伸縮量とエンド
マークの幅を測定することができる。
【0124】記録紙2上には例えば、図5(a)の様な
エンドマーク43が印刷されるが、記録紙2上の0.0
625mm(1/16mm)の領域が、レンズLによってC
CDセンサ上でCCDセンサの1画素に対応するように
結像され、従って、CCDセンサの1画素当りの分解能
は、記録紙2上の0.0625mmの領域を識別できる分
解能が得られるようになっており、CCDセンサにて検
出されたエンドマーク43が何画素分の幅を有している
かにより、記録紙残量を検出できるようになっている。
【0125】また、エンドマークEDMのうち、記録紙
2の残量が10mであることを示すエンドマークMaは
2mm角、そして、残量が2mであることを示すエンドマ
ークMbを4mm角とする。
【0126】今、記録紙2の残量が10m以上ある時に
は、エンドマークは現れないので、イネーブル信号EN
Bは常にレベル“L”となる。従って、カウント値は
「0」である。
【0127】残量が10m以下の時には、エンドマーク
が現れた期間だけ、イネーブル信号ENBがレベル
“H”になり、その期間だけカウンタ1がクロックCL
Kを計数してカウント値が「32」(2mm×16[ドッ
ト/mm]=32ドット)となる。
【0128】記録紙2の残量が2m以下の時には、エン
ドマークが現れた期間だけ、イネーブル信号ENBがレ
ベル“H”で、カウント値が「64」(4mm×16[ド
ット/mm]=64ドット)となる。
【0129】従って、CPU55はカウンタ及びラッチ
回路58の出力であるデータEND_DATAをチェッ
クし、このデータEND_DATAが示す値(ラッチし
たカウンタ57のカウント値)が「0」であったなら、
記録紙2の残量が10m以上と判定し、また、END_
DATAが示す値が「32」であったなら、記録紙2の
残量が2m〜10mと判定し、また、END_DATA
が示す値が「64」であったなら、記録紙2の残量が2
m以下であると判定する。
【0130】そして、判定した残量に応じて先の実施例
で説明したような制御を行う。
【0131】(マークセンシングの実施例2)図11は
本実施例におけるCCD4-1,4-2のセンサユニットの
断面図である。また、図12にマークセンシング回路の
構成をブロック図で示す。
【0132】図11に示すようにCCD4-1,4-2のセ
ンサユニットはCCDセンサ(リニアセンサ)50と、
これに記録紙2の像を結像するレンズLとからなる。
【0133】マークセンシング回路は図12に示すよう
に、CCDセンサ50と、このCCDセンサ50のクロ
ック雑音検出端子出力DSおよび信号出力OSの差出力
を得てクロック雑音をキャンセルしたイメージ信号 /V
IDEO1を得る差動増幅器51と、この差動増幅器5
1からのイメージ信号 /VIDEO1の反転出力VID
EO1を受けて、そのピーク値を保持してその保持値V
ref1をレファレンス信号として出力するピークホールド
回路52と、Vref1を基準に前記差動増幅器51からの
イメージ信号 /VIDEO1の反転出力VIDEO1を
比較してイメージ信号VIDEO1がレファレンス信号
Vref1を下回るとき、レベル“H”の比較信号COMP
を出力する。
【0134】タイミング生成回路56はCCDドライブ
回路54に対するタイミング信号を出力する他、クリア
信号 /CLR1、クロック信号CLK1、ラッチ信号L
ATCH6を出力する。
【0135】62はフリップフロップであり、クリア信
号 /CLR1によりクリアされると共に、比較信号CO
MPを受けて動作して(比較信号COMPの立ち上が
り;記録紙の領域のはじめの位置に相当する)紙のエッ
ジ検出信号であるイネーブル信号ENB2を生成するも
のである。フリップフロップ63の肯定側出力端子Qの
出力はイネーブル信号ENB2となり、否定側出力端子
/Qの出力は反転イネーブル信号 /ENB2となる。
【0136】また、63はカウンタラッチタイミング生
成回路であり、クリア信号 /CLR1によりクリアされ
ると共に、イネーブル信号ENB2を受ける間、クロッ
ク信号CLK1をカウントして、ラッチ信号LATCH
3,LATCH4,LATCH5を出力する。
【0137】67はカウンタであり、クリア信号 /CL
R1によりクリアされると共に、反転イネーブル信号 /
ENB2がレベル“H”の間、クロック信号CLK1を
カウントするものである。68はラッチであり、ラッチ
信号LATCH6を受けるとカウンタ67のカウント値
をラッチして、データEDG_DATAとしてCPU5
5に出力する。
【0138】64、65、67はそれぞれフリップフロ
ップであり、それぞれD入力としてコンパレータ53の
比較信号COMPを入力されると共に、フリップフロッ
プ64はラッチ信号LATCH3を受けると動作して、
その否定側出力端子 /Q出力をTM_FLGとしてCP
U55に出力し、また、フリップフロップ65はラッチ
信号LATCH4を受けると動作して、その否定側出力
端子 /Q出力をEND_FLG1としてCPU55に出
力し、また、フリップフロップ67はラッチ信号LAT
CH5を受けると動作して、その否定側出力端子 /Q出
力をEND_FLG2としてCPU55に出力するよう
に構成してある。
【0139】CCDセンサ50には記録紙の像および記
録紙面上に付されたエンドマーク(EDM)やタイミン
グマーク(TM)の像、および記録紙2のエッジPEG
の像がレンズLによって結像されており、CCDセンサ
50の走査方向を図11の様に設定すると、CCDセン
サ50からはPT6〜PT14の画像のイメージ信号が
信号出力OSとして得られる。
【0140】このイメージ信号には、CCDセンサ50
を駆動するクロック信号が含まれているため、クロック
雑音除去用に設けられているCCDセンサ50のクロッ
ク雑音検出端子出力DSとともに、このイメージ信号を
差動増幅器51に与えて残留クロックノイズを取り除く
事によって、雑音の無いイメージ信号 /VIDEO1の
波形となる。
【0141】このようにして得られた雑音除去済みイメ
ージ信号 /VIDEO1は、CCDセンサ50の受光部
に光が当たっている部分に相当する場合は出力電圧が高
く、光が当たっていない部分に相当する場合は出力電圧
が低いものとなる。
【0142】従って、CCDセンサ50の走査を開始す
ると図11の状態の場合、PT6〜PT7の位置では、
記録紙からの反射光が無いのでイメージ信号の電圧レベ
ルは低くなり、PT7〜PT8の位置では記録紙からの
反射光があるので、イメージ信号の電圧レベルは高くな
る。
【0143】同様にTM(PT8〜PT9の位置)、エ
ンドマークEDM(PT10〜PT11、PT12〜P
T13の位置)では光吸収があるので、イメージ信号の
電圧レベルは低くなり、PT9〜PT10、PT11〜
PT12、PT13〜PT14の位置では光反射が大き
くなるのでイメージ信号の電圧レベルは高くなる。
【0144】以上のイメージ信号 /VIDEO1の状態
は図13に示した通りであり、PT6〜PT14はt6
〜t14に対応する。
【0145】この /VIDEO1を反転した信号VID
EO1と、VIDEO1をピークホールド回路52によ
りピーク電圧を保持し、これを分圧抵抗で分圧して得ら
れたレファレンス信号Vrcf1をコンパレータ53で
比較し、反射光の得られる領域を検知する。この結果、
得られるコンパレータ53の出力である比較信号COM
Pは印刷や記録などが成された部分を除く、記録紙の白
紙領域対応の区間に相当することになる。
【0146】そして、CCDセンサ50は紙エッジ側よ
りイメージを読み出すことで、これをもとに得られた比
較信号COMPはその最初の立ち上がりが記録紙の領域
のはじめの位置、すなわち、紙エッジの位置に相当する
ことになるから、比較信号COMPの立ち上がりをフリ
ップフロップ62で検出することで、紙のエッジ検出信
号であるイネーブル信号ENB2を生成することができ
る。
【0147】フリップフロップ62はD入力端子が
“H”(Vccのレベル)となっているので、以後、比較
信号COMPが変化してもフリップフロップ62がクリ
ア信号 /CLRによりクリアされるまでは、状態が変わ
らない。従って、紙エッジ検出ができる。
【0148】フリップフロップ62からのENB2が
“H”になると、カウンタラッチタイミング生成回路6
3がCCDセンサ50の走査と同期したクロック信号C
LKをカウントする。このクロック信号CLKの1パル
スはCCDセンサ50の1画素に対応していて、このカ
ウント値がそれぞれ予め定められた値に達した時にラッ
チ信号LATCH3,LATCH4,LATCH5が順
次出力されて、対応するフリップフロップ64,65,
66に与えられる。これにより、ラッチ信号を受けたフ
リップフロップ64,65,66に、その受けたラッチ
信号の立ち上がりのタイミングで比較信号COMPがラ
ッチされる。そして、フリップフロップ64,65,6
6のラッチした信号の否定出力である /Q側出力がTM
_FLG,END_FLG1,END_FLG2として
CPU55に与えられる。
【0149】なお、CCDセンサ50を走査開始する時
にタイミング生成回路56より出力されるクリア信号 /
CLRによって、フリップフロップ62と、カウンタラ
ッチタイミング生成回路63およびカウンタ67がクリ
アされる。
【0150】従って、ラッチ信号LATCH3,LAT
CH4,LATCH5の出力タイミングでラッチされた
信号、TM_FLG,END_FLG1,END_FL
G2は、記録紙2のエッジから各々決められた位置の記
録紙2の状態を検出している。
【0151】CPU55は、これらの信号を逐次読み取
る事によってタイミングマークTMやエンドマークED
Mの検出が可能となる。
【0152】また、CPU55は紙エッジ検出時点より
カウンタ67によって計数され、ラッチ68によって保
持したカウント値であるデータEDG_DATA1の値
を読み取ることで、記録紙のスキューや伸縮も同時に検
出している。
【0153】今、記録紙2上の像がレンズLによってC
CDセンサ50上に結像されるが、記録紙2上の1/1
6mm(0.0625mm)の領域が、CCDセンサ50上
ではCCDセンサ50の1画素に対応するように結像さ
れるものとする。そして、記録紙2上には図14の様に
エンドマークEDMが印刷されているとする。
【0154】すなわち、図14の例におけるエンドマー
クの印刷位置は 10m以上 : 何も印字されていない。 10m以下 : 紙エッジより 8mmの位置に、幅2mm
の帯(M1) 5m以下 : 紙エッジより12mmの位置に、幅2mmの
帯(M2) 2m以下 : 紙エッジより 8mmの位置に、幅2mmの
帯(M3) 紙エッジより12mmの位置に、幅2mmの帯(M2) であるとする。
【0155】この場合、紙エッジPEGより8mmの位置
に印刷されたエンドマークの検出出力をEND_FLG
1、紙エッジより12mmの位置に印刷されたエンドマー
クの検出出力をEND_FLG2とすると、記録紙の残
量は次の表1の如きとなる。
【0156】 「表1 エンドマーク検出出力と紙残量の関係」 :−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−: : 記録紙残量 : END_ELGI : END_FLG2 : :−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−: : 10m以上 : 無し : 無し : : 5m〜10m : 有り : 無し : : 2m〜5m : 無し : 有り : : 2m以下 : 有り : 有り : :−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−: この関係を利用してCPU55に記録紙の残量を判定さ
せ、実施例1ないし5で説明したような残量に応じた制
御を行うようにする。
【0157】また、別の例として図15のようにエンド
マークEDMを周期的に発生するように印刷する。
【0158】エンドマークの印刷位置 10m以上 : 何も印字されていない。 10m以下 : 紙エッジより8mmの位置に、幅2mm、
長さ2mm 紙送り方向に8mm毎に印刷 2m以下 : 紙エッジより8mmの位置に、幅2mm、長
さ2mm 紙送り方向に4mm毎に印刷 この様な場合は、CPU55が記録紙を搬送しながらエ
ンドマークEDMをチェックする。エンドマークEDM
が検出されたなら、次のエンドマークEDMが検出され
るまでの紙搬送距離を算出する。このようにすることに
よっても、記録紙の残量をチェックすることが可能であ
る。
【0159】以上詳述したように本システムによれば、
長尺記録時における記録紙の終端が紙管に残っていて巻
き戻しが可能な状態で、しかも、次の新たな記録に供す
るには不十分が残存量になっている時に、紙無し検出が
できるようにして、新たな記録紙ロールの交換を容易に
行えるようにし、作業性の改善を図ると共に、長尺記録
時における記録紙の終端側での記録紙の無駄を少なくで
きるようになる。
【0160】また、残量検知を具体的長さ情報の形で行
えるようにしたことにより、残量に応じた適切な制御が
可能になり、記録紙の無駄を極めて少なくすることが出
来る。また記録紙の残量が0〜2mになったなら、新た
な記録を受け付けないようにすると云った制御を行うこ
とで、記録紙交換の作業性も向上する。
【0161】更にまた、制御マークや記録紙のエッジを
読み取るリニア・イメージセンサにて前記記録紙残量を
示すマークも読み取らせ、そのイメージ情報から記録紙
の有無、または残量の検知をすることができるので、紙
無し検知用に別途検出系を設ける必要が無い。
【0162】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば連続
した記録紙の残量検知にCCD等のリニア・イメージセ
ンサを使用し、また、記録紙側に残量のわかるマークを
付してこのマークを検出することにより、記録紙の残量
が把握でき、記録紙残量に応じて記録長を制限したり、
紙なし表示およびマシンの停止制御等をすることが可能
となり、紙の残量が少ないのに、長い記録長の記録をし
てしまい、画像の記録途中で記録紙が無くなって、時間
と記録紙の無駄が発生するのを未然に防ぐことができ
る。
【0163】また、記録紙の側端を検知するセンサと残
量マーク検知用のセンサとを1個のセンサで兼用したこ
とにより、装置の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図。
【図2】図1の要部の詳細を示す回路構成図。
【図3】本発明における実施例1を説明するための図。
【図4】本発明における実施例2を説明するための図。
【図5】本発明における実施例3を説明するための図。
【図6】本発明における実施例4を説明するための図。
【図7】本発明における実施例5を説明するための図。
【図8】CCDセンサユニット記録紙検出の状態を説明
するための図。
【図9】マークセンシング回路の構成例を示すブロック
図。
【図10】図9の回路の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
【図11】CCDセンサユニット記録紙検出の状態を説
明するための図。
【図12】マークセンシング回路の別の構成例を示すブ
ロック図。
【図13】図12の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート。
【図14】エンドマークとタイミングマークが近接配置
された記録紙での検出例を説明するための図。
【図15】エンドマークとタイミングマークが近接配置
された記録紙での検出例を説明するための図。
【符号の説明】
1…静電記録紙ロール、2…記録紙、3…案内用のロー
ラ、4…マーク読取りヘッド、11…記録紙送りロー
ラ、5…マルチスタイラス静電記録ヘッド、6,〜9…
現像ヘッド、43,43a,43b,43c…エンドマ
ーク、4-1,4-2…CCD、53…コンパレータ、6
4,65,67…フリップフロップ、50…CCDセン
サ、51…得る差動増幅器、52…ピークホールド回
路、53…コンパレータ、54…CCDドライブ回路、
55…CPU、56…タイミング生成回路、57,67
…カウンタ、58,61,68…ラッチ、59,62,
64,65,67…フリップフロップ、63…カウンタ
ラッチタイミング生成回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】 更に連続した記録紙の有無、又は残量の
検知に、多色記録装置の記録位置制御用マーキングや記
録紙のエッジを検出しているCCD等のリニア・イメー
ジセンサを兼用すれば、紙無し検知のために別途マシン
側に光源と光センサを設置しなくても、紙無しを検知で
きる。また、本実施例では記録紙2の搬送方向と直交す
る方向への伸縮を検出し、補正するため、記録紙2のエ
ッジ41,42をマーク読取りヘッド4で読み取ってい
るが、記録紙2のエッジ近傍に記録紙エッジとほぼ平行
に線を記録して、この線を記録紙エッジ41,42の代
わりに検出しても良い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B41J 11/00 B 9011−2C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の残量となる位置を示すマークを設
    けた長尺の記録紙と、 この記録紙を移動しつつ、所定情報を記録する記録手段
    と、 上記マークおよび記録紙の側端位置を検知するセンサ
    と、 上記センサの出力から得られた記録紙の残量に基づいて
    上記記録手段による記録動作を制御すると共に、上記セ
    ンサの出力から得られた記録紙の側端位置に基づいて上
    記記録手段による記録位置を制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 記録画面外に残量情報を示すマークが付
    された記録紙に対して画像を記録する記録装置の記録制
    御方法において、 上記マークを検知して記録紙の残量情報を得る工程と、 得られた記録紙の残量に基づいて、記録を続行するか、
    記録可能な画像の長さを制限するか、あるいは記録を停
    止するかを決定する工程と、 上記決定結果に対応した制御を行う工程とを有すること
    を特徴とする記録装置の制御方法。
JP3314965A 1991-11-28 1991-11-28 記録装置および記録制御方法 Withdrawn JPH05147327A (ja)

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