JPH05146497A - オゾン殺菌方法 - Google Patents

オゾン殺菌方法

Info

Publication number
JPH05146497A
JPH05146497A JP3310717A JP31071791A JPH05146497A JP H05146497 A JPH05146497 A JP H05146497A JP 3310717 A JP3310717 A JP 3310717A JP 31071791 A JP31071791 A JP 31071791A JP H05146497 A JPH05146497 A JP H05146497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
sterilization
disinfection
humidifier
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3310717A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Nakayama
正明 中山
Masahiro Ando
政博 安藤
Jiro Nakagawa
二郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON AIR FILTER KK
Eisai Co Ltd
Shinwa Corp
Original Assignee
NIPPON AIR FILTER KK
Eisai Co Ltd
Shinwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON AIR FILTER KK, Eisai Co Ltd, Shinwa Corp filed Critical NIPPON AIR FILTER KK
Priority to JP3310717A priority Critical patent/JPH05146497A/ja
Publication of JPH05146497A publication Critical patent/JPH05146497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた消毒・殺菌効果を持ち且つオゾンによ
り分解されにくい特殊薬液にオゾンを溶解させた液を吹
き出すことで、従来のホルマリンガス燻蒸法に匹敵する
高い消毒・殺菌効果が得られるオゾン殺菌方法を提供す
ることにある。 【構成】 オゾン発生器8と加湿器9とを組み合わせ、
そのオゾン発生器8からオゾンを発生して吹き出すと共
に、加湿器9からはこの給水中に塩素系殺菌薬液を混入
して、その薬液含有加湿空気を吹き出して、そのオゾン
と薬液とにより殺菌を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に実験動物施設の飼
育室内などの消毒・殺菌を行うために利用されるオゾン
殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】実験動物施設等の消毒・殺菌において
は、従来より薬液の散布や、ホルマリン燻蒸による方法
が取られていた。しかし、その薬液散布はむらが多く、
室内の均一な消毒・殺菌には不十分であり、またホルマ
リン燻蒸は消毒・殺菌効果が大であるが、毒性の残留と
ガスリークによる不具合が有ることから事後処置に特別
な排気処理装置が必要で満足すべき方法ではなかった。
【0003】そこで、近年では、オゾンガスが消毒・殺
菌に優れた効果を発揮することに着目し、オゾン発生器
を用いて実験動物施設の飼育室内等の消毒・殺菌を行う
方法が採用されつつある。しかも最近ではオゾン殺菌方
法として、オゾンガスによる消毒・殺菌をより効果的に
行うように、オゾン発生器と加湿器とを組み合わせ、オ
ゾンガスに加湿空気を加えて室内空間に放出させて消毒
・殺菌を行う提案が、例えば特公昭63−28622号
公報や特開昭63−59961号公報や,特開昭64−
32866号公報に示されている。また、オゾン発生器
と超音波加湿器とを組み合わせたオゾン殺菌方法の提案
も特開平1−104262号公報や実開昭64−125
33号公報に示されている。加湿によってオゾンの消毒
・殺菌効果が高まることは、北海道工業開発試験所報告
86年No.40 P.69〜75「ガス状オゾンによ
るBacillus属細菌胞子の殺菌」に述べられている通りで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のオゾン
殺菌方法は、オゾン発生器と加湿器(超音波加湿器)と
を組み合わせて、オゾンと加湿空気を室内等に吹き出す
ことで、霧水が室内空間に拡散して浮遊菌に吸着、或い
は、沈降して壁や棚や実験器具の表面の各種菌に付着
し、オゾンの接触反応を促進するキャリアの役目をする
ことから、オゾンが有効に反応して効果的な消毒・殺菌
が可能となる。しかしその加湿器から吹き出される霧水
は単なる水であって、これ自体が消毒・殺菌機能を持つ
訳でない。従って、従来のホルマリンンガス燻蒸法に匹
敵する程の消毒・殺菌効果は望めない。
【0005】そこで、加湿器からある種の薬液を霧状に
吹き出してオゾンと併用することにより、一層の消毒・
殺菌効果の向上を図るべく鋭意研究を重ねたが、薬液自
体がオゾンと接触反応して分解してしまっては意味が無
く、なかなか期待した結果が得られなかった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、オゾンと共に優れた消毒・殺菌効果を
持ち且つオゾンにより分解されにくい特殊薬液を加湿器
の給水中に混入して吹き出すことで、従来のホルマリン
ガス燻蒸法に匹敵する高い消毒・殺菌効果が得られるオ
ゾン殺菌方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のオゾン殺菌方法
は、前記目的を達成するために、オゾン発生器と加湿器
とを組み合わせ、そのオゾン発生器からオゾンを発生し
て吹き出すと共に、加湿器からはこの給水中に塩素系殺
菌薬液を混入して、その薬液含有加湿空気を吹き出し
て、そのオゾンと薬液とにより殺菌を行うことを特徴と
する。なお、塩素系殺菌薬液としてはジクロルイソシア
ヌル酸ナトリウムを用いることが望ましい。
【0008】
【作用】前述したオゾン殺菌方法であれば、オゾン発生
器からオゾンガスを発生して吹き出すと共に、加湿器か
ら塩素系殺菌薬液が混入した加湿空気を吹き出して、そ
の薬液含有霧水とオゾンガスとが接触し合って、オゾン
溶解薬液霧水となって室内等の殺菌室全域に隅々まで拡
散し、浮遊菌に吸着したり、沈降して壁や棚や実験器具
表面の各種菌に付着したりして消毒・殺菌作用を行う。
この際、薬液含有霧水はオゾンの接触反応を促進するキ
ャリアの役目をすると共に、その薬液がジクロルイソシ
アヌル酸ナトリウムなどの塩素系殺菌薬液で、優れた殺
菌効果を持ち且つオゾンにより分解されにくいことか
ら、この薬液自体も殺菌を行って、オゾンが苦手とする
胞芽形成型微生物の外膜から浸透するなどして、この薬
液とオゾンの相乗効果により従来のホルマリンガス燻蒸
法に匹敵する高い消毒・殺菌効果が得られるようにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明のオゾン殺菌方法の一実施例を
説明する。なお、説明の便宜上、その殺菌方法を実施す
るのに用いたオゾン殺菌装置を図1により先に説明す
る。このオゾン殺菌装置は特開平1−104262号公
報で詳述されている公知のもので、簡単に概略構成を述
べる。まず、筐体1の下部にスクリーン上のプレフィル
タを備えた空気取入口2が設けられ、その内方に送風フ
ァン3が設置され、その吐出口上方に拡散プレート4と
切替えダンパ5が設けられている。この上側に活性炭繊
維で形成したオゾン分解部6Aとバイパス通路部6Bと
を持つハニカム構造体6が設けられ、さらにその上側に
空気中の塵埃を除去する中性能エアフィルタ7が設けら
れている。こうした筐体1内の最上部にオゾン発生器8
と加湿器9とが区画されて設けられ、それらの上部にル
ーバーを備えたオゾンガス吹出し口10Aと加湿空気吹
出し口10Bが設けられている。また、加湿器9は超音
波方式で、内部に給水タンク9aを格納している。
【0010】そして、このように構成されたオゾン殺菌
装置は、まず送風ファン3を駆動操作すると、プレフィ
ルタを備えた空気取入口2から空気が吸い寄せられ、引
き込まれた空気は除塵され、拡散プレート4の切替えダ
ンパー5に当り前後左右に分散され、ハニカム構造体6
のバイパス通路部6Bを送通する。そして、その上部の
オゾン発生器8と超音波加湿器9とにそれぞれ分流され
る。一方のオゾン発生器8は高濃度のオゾンを含んだ空
気をオゾンガス吹出口10Aから放出し、他方の超音波
加湿器9は霧水を加湿空気吹出し口10Bから吹出すよ
うになっている。
【0011】また、消毒・殺菌後に放出したオゾンを分
解する場合には、高濃度のオゾンを含んだ空気を前述し
たハニカム構造体6の活性炭繊維で形成したオゾン分解
部6Aのみ送通するように切替え操作し、前記送風ファ
ン3を駆動する。こうして高濃度のオゾンを含んだ空気
はオゾン分解部6Aにより分解される。
【0012】ここで、本発明では前記超音波加湿器9の
給水タンク9aの水に塩素系消毒薬液を混入する。この
塩素系消毒薬液はジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
(以下単に薬液と言う)でエーザイ株式会社より(登録
商標名クレンテ)発売されている。この薬液は殺ウイル
ス殺菌効果に優れ、塩素の活性を持続する。またこの薬
液は抗酸菌などを速攻的に殺滅する。特にガンボロウイ
ルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、ロタウイル
スや口蹄疫ウイルスなどのエンベロープのないウイルス
に対して優れた殺ウイルス効果がある。また薬剤に対し
て強い抵抗性を示す細菌芽胞(クロストリジウム、炭疽
菌)なども速攻的に殺滅する。
【0013】また、希釈液中で塩素の安定性がよく活性
が持続する効能がある。また、オゾンが苦手とする胞芽
形成型微生物の外膜から浸透するのでオゾンの殺菌効果
が著しく助長される。さらにオゾンにより分解されにく
く、オゾン発生器8との併用が可能となっている。
【0014】このような薬液を混入したオゾン殺菌方法
においては、オゾン発生器8によりオゾンガスを発生し
てオゾンガス吹出口10Aからルーバの傾斜角度に沿っ
て室内上部に吹き出すと共に、加湿器9により加湿空気
吹出口10Bから塩素系殺菌薬液が混入した霧水を吹き
出して、その薬液含有霧水とオゾンガスとが接触し合っ
て、オゾン溶解薬液霧水となって室内等の殺菌室全域に
隅々まで拡散し、浮遊菌に吸着したり、沈降して壁や棚
や実験器具表面の各種菌に付着したりして消毒・殺菌作
用を行う。この際、薬液含有霧水はオゾンの接触反応を
促進するキャリアの役目をすると共に、その薬液がジク
ロルイソシアヌル酸ナトリウムなどの塩素系殺菌薬液
で、優れた殺菌効果を持ち且つオゾンにより分解されに
くいことから、この薬液自体も殺菌を行って、オゾンが
苦手とする胞芽形成型微生物の外膜から浸透するなどし
て、この薬液とオゾンの相乗効果により従来のホルマリ
ンガス燻蒸法に匹敵する高い消毒・殺菌効果が得られる
ようになる。
【0015】なお、この薬液とオゾンの殺菌・消毒効果
を表1及び表2に示す。表1は飼育室拭き取り菌数の推
移を示すものである。その消毒条件は動物設備(30m
2 〜40m2 )の給・排気口および温湿度センサをビニ
ールで覆い、目張りしたものである。オゾン発生器8は
超音波加湿器9に200倍の薬液を入れ、2〜3時間オ
ゾン及び薬液の殺菌運転を行った。消毒効果はオゾン殺
菌前後の飼育室の床及び架台表面をフードスタンプ培地
で拭い、サンプリングした後37℃で2日間培養、1c
2 当りのコロニーをカウントし個数を比較したもので
ある。表1に示す如く、オゾン・薬液では細菌類は全く
カウントされていなかった。
【0016】表2は消毒前後における培地上塗抹菌数の
推移を示すものである。この表で示すように、薬液のみ
の散布による殺菌・消毒では一般細菌、ブドウ球菌につ
いては非常に効果があるが、大腸菌や真菌に対して完全
な殺菌が行えていない。そこでオゾンと薬液の散布を併
用して相乗効果を得ることにより、十分な排気装置を持
たなくてもホルマリンガス燻蒸法とほとんど変わらない
殺菌・消毒効果が得られる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明は、前述の如く構成したから、優
れた消毒・殺菌効果を持ち且つオゾンによりオゾンによ
り分解されにくい特殊薬液にオゾンを溶解させた液を吹
き出すことで、従来のホルマリンガス燻蒸法に匹敵する
高い消毒・殺菌効果が得られるオゾン殺菌方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン殺菌方法の一実施例を示すオゾ
ン殺菌装置の断面図。
【符号の説明】
8…オゾン発生器、9…加湿器、9a…給水タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 正明 茨城県つくば市東光台5−1−3 エーザ イ株式会社研究開発本部実験動物研究セン ター内 (72)発明者 安藤 政博 神奈川県平塚市久領堤1−37 日本エア ー・フイルター株式会社内 (72)発明者 中川 二郎 東京都千代田区九段南4−8−21 進和テ ツク株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾン発生器と加湿器とを組み合わせて
    オゾンと加湿空気を吹き出して消毒・殺菌を行うオゾン
    殺菌方法において、前記加湿器の給水中に塩素系殺菌薬
    液を混入し、その加湿器から該薬液含有空気を吹き出す
    ことを特徴とするオゾン殺菌方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオゾン殺菌方法におい
    て、塩素系殺菌薬液はジクロルイソシアヌル酸ナトリウ
    ムを用いたことを特徴とするオゾン殺菌方法。
JP3310717A 1991-11-26 1991-11-26 オゾン殺菌方法 Pending JPH05146497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310717A JPH05146497A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 オゾン殺菌方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310717A JPH05146497A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 オゾン殺菌方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05146497A true JPH05146497A (ja) 1993-06-15

Family

ID=18008634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3310717A Pending JPH05146497A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 オゾン殺菌方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05146497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056049A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 空気清浄機
JP2010088817A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Direct Japan Co Ltd 空気清浄装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056049A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 空気清浄機
JP2010088817A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Direct Japan Co Ltd 空気清浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210030908A1 (en) Apparatus and process for focused gas phase application of biocide
EP2051743B1 (en) Method for using ozone as a disinfectant
KR20120035206A (ko) 산소/오존 혼합물을 사용한 건강관리 시설 소독 방법 및 시스템
JP2009535076A (ja) 空間を消毒するための、方法及び装置
CN111264556A (zh) 一种二氧化氯空气消毒用凝胶及其制备方法
CN111298182B (zh) 空气循环消毒杀菌方法
CN101469895A (zh) 简易多功能室内空气净化器
JPH05146497A (ja) オゾン殺菌方法
US20230018712A1 (en) Hydroxyl ion generator apparatuses for ceiling mount or walk through
CN213910114U (zh) 一种鞋底消毒的装置
JP2000126251A (ja) クリ―ンベッド
JP3093652B2 (ja) 空気清浄装置
CN215490218U (zh) 一种消毒杀菌的空气净化机
CN109237653A (zh) 空气净化器
KR102235110B1 (ko) 실내 공간에서 살균/소독을 실시할 수 있는 이산화염소수 공급 장치
CN211861576U (zh) 一种有净化空气功能的光催化灭蚊器
AU2017269086B2 (en) System and method of cleaning an environment
Druett et al. The germicidal properties of ozone—olefin mixtures
WO2023128878A1 (en) Nanofiltration device for deactivation of air-filtered pathogens on surface-treated filter material
CN2366750Y (zh) 空气无菌、杀毒、增新处理机
SK9605Y1 (sk) Dezinfekčná zmes, spôsob dezinfekcie vzduchu a povrchov a použitie dezinfekčnej zmesi
CZ36526U1 (cs) Dezinfekční směs
KR20220019582A (ko) 액상의 당분류와 과산화수소를 혼재한 소재에 오염된 공기를 불어넣어 살균과 멸균을 시키면서 오염된 공기를 정화시키는 시스템
SK932022A3 (sk) Dezinfekčná zmes, spôsob dezinfekcie vzduchu a povrchov a použitie dezinfekčnej zmesi
KR20220053833A (ko) 99.9% 바이러스 살균이 가능한 천연 살균수 및 그 제조방법