JPH05145858A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH05145858A
JPH05145858A JP3305798A JP30579891A JPH05145858A JP H05145858 A JPH05145858 A JP H05145858A JP 3305798 A JP3305798 A JP 3305798A JP 30579891 A JP30579891 A JP 30579891A JP H05145858 A JPH05145858 A JP H05145858A
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signal charge
voltage
signal
image pickup
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JP3305798A
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Hajime Akimoto
秋元  肇
Haruhisa Ando
治久 安藤
Hiroshi Hatae
博 波多江
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模および消費電力が小さく、ディジタ
ル出力を得ることができ、信号電荷・電圧変換回路の数
を受光領域の数に比べて少なくする。 【構成】 入射した信号光を複数の受光領域で光電変換
することにより得られた信号電荷を、CCDを介して信
号電荷・電圧変換回路に順次転送する。信号電荷・電圧
変換回路は水平CCDに沿って複数個配列され、信号電
荷・電圧の変換を入力信号電荷に対して非破壊で行い、
変換された出力電圧を用いて信号電荷に対応するディジ
タル出力を1ないし複数ビットずつ決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射した信号光を複数
個の受光領域で光電変換した後、垂直および水平に電荷
を移送して、CCD(電荷転送素子:Charge-Coupled
-Device)における電荷の非破壊読み出しを行って、A
/D変換することによりディジタル出力を得ることが可
能な固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像装置としては、例えば、
アイ・イ−・ディ−・エム・90(IEDM′90:I
nternational Electron Device Meeting ′90)p
p.279〜282に記載されたものがある。これは、図6に示
すようなパタ−ンマッチング用の画像処理を行うための
固体撮像装置であって、4層構造からなる3次元デバイ
スである。上から第1層目に光を入射し、光電変換する
ホトダイオ−ド26、第2層目にディジタル化するため
の2値化回路27、第3層目に比較のために待ち合わせ
を行うキュ−レジスタ28および照合するための基準パ
タ−ンが格納されているマスクレジスタ29、第4層目
に比較照合するためのデ−タマッチング回路30が設け
られている。先ず、上方から入射した信号光は、ホトダ
イオ−ド26により信号電荷を生じ、この信号電荷は破
線で示した信号線を通って第2層目の2値化回路27に
入力される。2値化回路27で2値信号に変換された
後、第3層目のキュ−レジスタ28に入力され、基準パ
タ−ン信号との比較照合を3個分行う間、待ち合わせす
る。デ−タマッチング回路30は、キュ−レジスタ28
の信号とマスクレジスタ29のデ−タとのマッチングを
とる回路であり、これにより入力信号光パタ−ンのパタ
−ンマッチングを行う。このように、従来の固体撮像装
置は、ホトダイオ−ド26の出力を直接、2値化回路2
7に入力することにより2値信号出力を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の固
体撮像装置を用いた場合、入力信号光を複数ビットで取
り込むことができなかった。すなわち、光信号がある閾
値より大きいときは信号‘1’で、閾値より小さいとき
は信号‘0’であり、2ビットでしか取り込めなかっ
た。しかしながら、濃淡画像処理の場合には、複数の階
調数を有しているので、複数ビットで取り込む必要があ
る。従って、2ビットでしか取り込めない場合には、文
字認識用としては問題はないが、一般の画像入力用とし
ては適当ではない。また、前述の従来例の装置に対し
て、2値化回路の部分をこのまま単純にA/D変換器に
置換えたとしても、回路規模が非常に大きくなり過ぎて
しまい、現実的ではない。一方、前述の装置とは全く異
なる構成として、通常のCCD型固体撮像素子の出力を
単純にA/D変換する方法もあるが、CCD型固体撮像
素子の出力アンプ回路、A/D変換器のサンプルホ−ル
ド回路等で消費電力をかなり消費してしまう。本発明の
目的は、これら従来の課題を解決し、回路規模が小さ
く、消費電力も殆んど消費せず、かつディジタル出力を
得ることが可能な固体撮像装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の固体撮像装置は、(イ)入射した信号光を
複数の受光領域で光電変換することにより得られた信号
電荷を、垂直CCDおよび水平CCDを介して信号電荷
・電圧変換手段に順次転送し、信号電荷・電圧変換手段に
より出力電圧を得、出力電圧をA/D変換してディジタ
ル出力を得る固体撮像装置において、水平CCDに沿っ
て複数配列され、入力信号電荷に対して非破壊で信号電
荷から電圧に変換する信号電荷・電圧変換手段と、信号
電荷・電圧変換手段の出力電圧を用いて、信号電荷に対
応するディジタル出力を1ビットずつ決定するA/D変
換手段とを具備することに特徴がある。また、(ロ)A
/D変換手段は、各信号電荷・電圧変換手段の出力電圧
を用いて、信号電荷に対応するディジタル出力を複数ビ
ットずつ決定する構成を具備することにも特徴がある。
また、(ハ)A/D変換手段の一部ないし全部には、列
毎の受光領域に対応する信号電荷が同時に入力して、い
わゆるパイプライン処理を行うことによりディジタル出
力を得ることにも特徴がある。また、(ニ)信号電荷・
電圧変換手段は、複数組設けられており、複数の受光領
域で得られた信号電荷を複数組の信号電荷・電圧変換手
段に対し、転送された順に振り分ける手段を備えたこと
にも特徴がある。また、(ホ)受光領域は、インタ−ラ
イントランスファ方式CCD型固体撮像素子のホトダイ
オ−ドとして構成されることにも特徴がある。また、
(ヘ)受光領域は、フレ−ムインタ−ライントランスフ
ァ方式CCD型固体撮像素子のホトダイオ−ドとして構
成されることにも特徴がある。また、(ト)受光領域
は、フレ−ムトランスファ方式CCD型固体撮像素子の
CCDチャネルとして構成されることにも特徴がある。
また、(チ)受光領域は、一次元状に1列、ないし複数
列のCCDが配置されていることにも特徴がある。ま
た、(リ)信号電荷・電圧変換手段は、フロ−ティング
・ゲ−ト・アンプ(FGA)方式信号入力装置であるこ
とにも特徴がある。また、(ヌ)信号電荷・電圧変換手
段における出力電圧のオフセットのばらつきを抑圧する
ために、信号電荷・電圧変換手段の出力電圧を相関二重
サンプリング処理することにも特徴がある。また、
(ル)A/D変換手段は、初段の信号電荷・電圧変換手
段の出力電圧を第1のコンパレ−タにより参照電圧と比
較して最上位ビットを決定する第1の手段と、最上位ビ
ットの値をD/A変換して、次段の信号電荷・電圧変換
手段の出力電圧が入力する第2のコンパレ−タに対する
参照電圧として用いることにより次位ビットを決定する
第2の手段と、以下同じ構成により3〜n位のビットを
決定する第3〜第nの手段を具備することにも特徴があ
る。また、(ワ)信号電荷・電圧変換手段は、出力電圧
の利得のばらつきを補正するために、各コンパレ−タに
入力する参照電圧に対して利得調整手段を具備すること
にも特徴がある。また、(カ)A/D変換手段のディジ
タル出力は、画像信号入力として画像処理され、ないし
は通信情報として通信処理されることにも特徴がある。
また、(ヨ)受光領域、CCD、信号電荷・電圧変換手
段およびA/D変換手段は、一体化されて単一の半導体
チップ上に搭載されていることにも特徴がある。さら
に、(タ)信号電荷・電圧変換手段に対して、外部より
信号電荷を電気信号の形で入力するための信号電荷入力
手段を具備することにも特徴がある。
【0005】
【作用】本発明においては、複数個の受光領域で光電変
換することにより得られた信号電荷を、CCDを介して
信号電荷・電圧変換回路まで順次転送していく。その結
果、信号電荷・電圧変換回路の数を、受光領域の数に比
べて非常に少ない数で実現することができる。また、信
号電荷・電圧変換回路は、CCDに沿って複数個配列さ
れており、かつ信号電荷から電圧への変換は入力信号電
荷に対して非破壊で行われる。その結果、サンプルホ−
ルド回路を新しく設ける必要がない。さらに、信号電荷
・電圧変換回路からの出力電圧を1ないし数ビットのA
/D変換器に直接入力する。その結果、信号電荷・電圧
変換回路が駆動する出力容量を低減することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す固体撮
像装置のブロック構成図である。半導体基板上には、信
号光が入射されるホトダイオ−ド1が複数個、マトリク
ス状に配置されている。これらのホトダイオ−ド1は、
読み出しゲ−トスイッチ2を介して垂直CCDレジスタ
3に接続されており、それらの垂直CCDレジスタ3の
他端は、1本の水平CCDレジスタ4に接続されてい
る。つまり、1番目の垂直CCDレジスタ3の他端は水
平CCDレジスタ4の1番目のCCDに、2番目のレジ
スタ3の他端はレジスタ4の2番目のCCDに、3番目
のレジスタ3の他端はレジスタ4の3番目のCCDに、
それぞれ接続されている。ここまでの構成は、インタ−
ライントランスファ(Interline-Transfer)方式CC
D型固体撮像素子の構成と同一である。なお、インタ−
ライントランスファ方式は、図1に示すように、垂直C
CDから直接水平CCDに接続されており、電荷を順次
シリアルに転送する方式である。これに対して、フレ−
ムインタ−ライントランスファ(Frame-Interline-Tr
ansfer)方式は、垂直CCDとほぼ同じ面積だけ、蓄積
領域を設けておき、受光領域で受光した信号を垂直CC
Dから一旦蓄積領域に移してから、水平CCDに転送す
る方式である。後者では、一定時間受光した後、受光し
た電荷を蓄積領域に蓄積して、その間に雑音が入力しな
いようにしている。さらに、フレ−ムトランスファ(F
rame-Transfer)方式は、受光領域を全てCCD領域で
構成することにより、フォトダイオ−ドをなくしてCC
Dに受光機能を付与し、通常は転送用CCD(チャネ
ル)を遮光しておく方式である。本実施例における信号
電荷・電圧変換手段の構成は、上記各方式にも適用する
ことが可能である。
【0007】本実施例においては、図1に示すように、
水平CCDレジスタ4の一端に、複数段からなる読み出
しCCDレジスタ25が接続され、さらにリセットスイ
ッチ24が接続されている点に特徴がある。読み出しC
CDレジスタ25の各段には、信号電荷非破壊読み出し
手段5が設けられており、さらに信号電荷非破壊読み出
し手段5の出力側にはコンパレ−タ6を介してディジタ
ル信号レジスタ8−1〜8−4が接続されている。信号
電荷非破壊読み出し手段5としては、例えば、FGA
(Floating-Gate-Amplifier)が用いられる。また、
ディジタル信号レジスタ8−1〜8−4は、信号電荷に
対応するディジタル出力を1ビットずつセットするレジ
スタである。また、ディジタル信号レジスタ8−1〜8
−4の出力は、2つに分岐され、その一端はD/A変換
器7を経て次段のコンパレ−タ6に入力し、他端は次段
のディジタル信号レジスタ8に入力する。レジスタ8−
1には最上位ビット、レジスタ8−4には最下位ビッ
ト、それらの中間には間のビットが、それぞれセットさ
れる。なお、初段のコンパレ−タ6の入力としては、基
準電圧入力端子9が接続されており、また最終段のディ
ジタル信号レジスタ8−4には、出力端子10が接続さ
れている。次に、図1の固体撮像装置の動作を詳述す
る。各ホトダイオ−ド1に入射した信号光は、それぞれ
光電変換された後、ホトダイオ−ド1内に信号電荷とし
て蓄積される。これらの信号電荷は、予め定められたタ
イミングで、読み出しゲ−トスイッチ2を介して垂直C
CDレジスタ3に読み出される。そして、この信号電荷
は、垂直CCDレジスタ3の中を順次水平CCDレジス
タ4に転送された後、さらに水平CCDレジスタ4の中
を順次転送される。ここまでは、インタ−ライントラン
スファ方式CCD型固体撮像素子の動作と同じである。
【0008】しかし、本実施例においては、水平CCD
レジスタ4の中を転送された信号電荷は、さらに複数段
からなる読み出しCCDレジスタ25に転送され、最後
にリセットスイッチ24によりリセットされる。このと
き、読み出しCCDレジスタ25の各段に設けられてい
る信号電荷非破壊読み出し手段5は、信号電荷の転送に
伴って出力電圧を生じる。水平CCDレジスタ4の1番
目には第1列目の垂直CCDの転送電荷が、2番目には
第2列目の垂直CCDの転送電荷が、3番目には第3列
目の垂直CCDの転送電荷が、4番目には第4列目の垂
直CCDの転送電荷が、それぞれ同時にセットされるの
で、これらの4つの電荷が水平CCDレジスタ4の中を
転送して、読み出しCCDレジスタ25の右側から1番
目(初段)には第1列目の垂直レジスタの電荷、2番目
には第2列目の垂直レジスタの電荷、3番目には第3列
目の垂直レジスタの電荷、4番目(最終段)には第4列
目の垂直レジスタの電荷が、それぞれ入力される。初段
の信号電荷非破壊読み出し手段5の出力は、コンパレ−
タ6で基準電圧と比較され、その大小関係によりディジ
タル信号レジスタ8−1には1または0が入力される。
この数値は、信号電荷出力電圧のMSB(最上位ビッ
ト:MostSignificant Bit)を表わしている。次に、
この値はD/A変換器7によりD/A変換された後、新
たな基準電位として次段のコンパレ−タ6に入力され
る。次段のコンパレ−タ6の出力である1または0の信
号は、MSBに続くビットであって、初段のディジタル
信号レジスタ8−1の出力とともに次段のディジタル信
号レジスタ8−2に入力する。以下、各段において、こ
れと同じ動作が繰り返されて、最終的には出力端子10
に4ビットのディジタル信号が得られる。上記の動作中
で重要なことは、本実施例におけるA/D変換動作は、
パイプライン処理が可能なことである。すなわち、全て
のコンパレ−タ6、あるいはn個に1個のコンパレ−タ
6を同時に動作させることにより、コンパレ−タ6の動
作速度を水平CCDレジスタ4の転送クロックと同一、
ないしn倍に抑えることができる。パイプライン処理を
行わないときには、コンパレ−タ6の動作速度は水平C
CDレジスタ4の転送クロックのN倍(Nは得られるデ
ィジタル信号のビット数であり、図1では4である)に
なる。
【0009】図2は、図1における破線Aの部分の断面
図である。Aで示した読み出しCCDレジスタ25およ
び信号電荷非破壊読み出し手段5の構成、および動作
を、図2により詳述する。図2では、n型半導体基板1
9上にp−ウェル18、pウェル17、n型拡散層1
6、転送ゲ−ト13、転送ゲ−ト12、およびポテンシ
ャル形成用型拡散層15が設けられている。これらのp
−ウェル18、pウェル17、n型拡散層16、転送ゲ
−ト12、13およびポテンシャル形成用型拡散層15
は、二相駆動の埋め込みチャネルCCDレジスタを形成
している。半導体素子の表面は、絶縁膜32により覆わ
れている。転送ゲ−ト12の下方には、検知ゲ−ト14
が設けられており、これが図1に示す信号電荷非破壊読
み出し手段5に該当する。検知ゲ−ト14は、ゲイン調
整用アンプ22を介してCDS(相関二重サンプリン
グ:Correlated-Double-Sampling)回路23に接続さ
れている。このCDS回路は、複数の信号電荷・電圧変
換手段の出力電圧のオフセットのばらつきを抑圧する機
能を有している。
【0010】図2において、信号電荷はn型拡散層16
内に形成されるチャネル中を、図の右側から左側に転送
される。このとき、チャネル中における信号電荷の存在
量に対応して、検知ゲ−ト14の電位が変化するので、
この検知ゲ−ト14の電位をモニタすることにより、信
号電荷の量を非破壊で測定することができる。前述のよ
うに、この信号電荷・電圧変換手段は、FGA(Float
ing-Gate-Amplifier)方式信号入力として既に知られ
ている。しかしながら、FGA方式信号入力では、検知
ゲ−ト14の信号電荷・電圧変換比率が、検知ゲ−ト1
4の寄生容量により変化してしまう。そこで、この各検
知ゲ−ト14間の信号電荷・電圧変換利得のばらつきを
補正するために、ゲイン調整用アンプ22が導入され
た。各ゲイン調整用アンプ22の利得は、各検知ゲ−ト
14間の信号電荷・電圧変換利得のばらつきを補正する
値に、予め補正されている。この調整は、工場出荷時
に、アナログ的になされてもよく、またROMに書き込
む形でディジタル的になされてもよく、さらに装置内で
CPUが自動的に最適の値をRAMに書き込むという形
でなされてもよい。ゲイン調整用アンプ22の出力は、
CDS回路23において相関二重サンプリング処理が施
され、検知ゲ−ト14に混入されていた低周波雑音を除
去した後、前述のコンパレ−タ6に送られる。なお、こ
こで、ゲイン調整用アンプ22およびCDS回路23
は、出力信号のS/Nを向上させるために導入されたも
のであるため、装置の用途によっては、省略することが
できる。
【0011】図3は、本発明の第1の実施例における他
の応用例を示す固体撮像装置のブロック構成図である。
本実施例では、1個の半導体チップ上に集積することが
可能である。この場合、回路規模の低減や、消費電力の
低減の効果を得ることができる。図3では、図1に示し
た水平CCDレジスタ4の一部を曲げて変形することに
より、半導体チップ上に最適化されたレイアウトを行う
ことが可能である。すなわち、図1のレイアウトでは、
ホトダイオ−ド群1の左側の部分と、A/D変換器の右
側の部分がスペ−スとなっているため、空間の無駄が多
いのに対して、図3のレイアウトでは、スペ−ス部分が
殆んどないのが特徴である。図3の構成では、水平CC
Dレジスタ4の一端に曲線領域42が設けられているこ
と以外は、図1の実施例と同じである。図中、39は、
図1のA/D変換器の部分であり、全体は半導体チップ
43上に搭載されている。動作は、図1および図2の場
合と同じであるが、本構成では、CCD曲線領域42が
設けられているため、半導体チップ43上のレイアウト
が比較的コンパクトになり、チップ面積を低減すること
ができる。図3の他にも、A/D変換器部分39をホト
ダイオ−ド領域の横にレイアウトすることも可能であ
る。なお、本実施例では、インタ−ライントランスファ
方式CCD型固体撮像素子を例にとって説明したが、本
発明は、これに限定されることなく、第2、第3の実施
例を含めて、フレ−ムインタ−ライントランスファ方式
CCD型固体撮像素子、およびフレ−ムトランスファ方
式CCD型固体撮像素子、さらに一次元CCD型固体撮
像素子においても、適用することができる。なお、一次
元CCD型固体撮像素子とは、CCDが横に1本配列さ
れた通常の光学読取装置のスキャナのことである。
【0012】図4は、本発明の第2の実施例を示す固体
撮像装置のブロック構成図である。本実施例の構成は、
水平CCDレジスタ4の一端が複数段からなる読み出し
CCDレジスタ25と、リセットスイッチ24に接続さ
れている点までは、第1の実施例と同じである。異なっ
ている点は、1つの差動増幅器35と、4ビットの並列
型A/D変換器34と、4ビットのD/A変換器38
と、複数ビットをセットするディジタル信号処理回路4
5を設けた点である。すなわち、図4においては、読み
出しCCDレジスタ25の各段に、信号電荷非破壊読み
出し手段5が設けられており、初段の信号電荷非破壊読
み出し手段5の出力は4ビットの並列型A/D変換器3
3に入力されている。このA/D変換器33の出力は2
つに分かれており、その一方は上位4ビット出力端子3
6に、他方は4ビットのD/A変換器38を介して差動
増幅器35に、それぞれ入力する。次段の信号電荷非破
壊読み出し手段5の出力は、差動増幅器35を経由して
4ビットの並列型A/D変換器34に入力し、このA/
D変換器34の出力を下位4ビット出力端子37に出力
する。また、各4ビットの出力端子36,37の先端に
は、ディジタル信号処理回路45が設けられている。さ
らに、図4の回路では、水平DDCレジスタ4の他端
に、信号電荷入力トランジスタ44が接続されており、
これを介して外部よりの信号が水平CCDレジスタ44
に入力される。従って、水平CCDレジスタ4には、垂
直CCDレジスタ3からの電荷のみを入力してもよく、
また信号電荷入力トランジスタ44を介して外部からの
電荷を入力してもよく、また両者を混入してもよい。
【0013】図4の動作を詳述する。本実施例において
は、水平CCDレジスタ4を介して転送された信号電荷
は、さらに複数段からなる読み出しCCDレジスタ25
に転送され、最後にリセットスイッチ24によりリセッ
トされる。このとき、読み出しCCDレジスタ25の各
段に設けられている信号電荷非破壊読み出し手段5は、
信号電荷の転送に伴って出力電圧を生じる。ここまで
は、第1の実施例と全く同じであって、本実施例が第1
の実施例と異なる点は、これから先である。すなわち、
初段の信号電荷非破壊読み出し手段5の出力は4ビット
の並列型A/D変換器33において、その上位4ビット
がA/D変換され、その結果が上位4ビット出力端子3
6に出力される。この上位4ビット値は、さらに4ビッ
トのD/A変換器38を介してアナログ信号に戻され、
差動増幅器35に入力され、次段の信号電荷非破壊読み
出し手段5の出力に対して減算される。差動増幅器35
の出力結果は、さらに4ビットの並列型A/D変換器3
4に入力された後、このA/D変換器34の出力結果は
下位4ビット出力端子37に出力される。
【0014】なお、本実施例では、前述のように、信号
電荷入力トランジスタ44を介して外部からのアナログ
信号入力も可能である。この場合、光学的信号入力と電
気的信号入力とを適宜使い分けたり、あるいは両信号を
合成することも可能である。また、図4に示すディジタ
ル信号処理回路45により、A/D変換出力を用いて画
像処理することも可能であり、またA/D変換出力を用
いて通信を行うことも可能である。本実施例では、8ビ
ット2ステップの直並列型A/D変換器の応用例であっ
て、第1の実施例に比べて回路規模が若干増加するが、
設計の難しい信号電荷非破壊読み出し手段5の数を減少
させることができる。なお、図4では、8ビット2ステ
ップを例に説明したが、ビット数およびステップ数を任
意に変えることは容易に実施できる。また、本実施例に
おいても、A/D変換動作をパイプライン処理すること
も可能であることは勿論である。さらに、信号電荷入力
トランジスタ44を削除しても、電気的信号入力以外の
特性には、何等の問題も生じない。また、ディジタル信
号処理回路45を削除しても、画像処理や通信処理以外
の特性には何等の問題も生じない。
【0015】図5は、本発明の第3の実施例を示す固体
撮像装置のブロック構成図である。本実施例は、垂直C
CDレジスタ3の一端に水平CCDレジスタ4を接続す
る点までは、第1の実施例と同じである。しかし、本実
施例では、水平CCDレジスタ4の一端がCCD分岐レ
ジスタ41に入力され、さらにCCD分岐レジスタ41
の2つの出力側には、それぞれ複数段からなる読み出し
CCDレジスタ25とリセットスイッチ24が設けられ
ている。2列の読み出しCCDレジスタ25には、第1
の実施例に示したA/D変換器39,40が設けられて
いる。すなわち、第1の実施例のA/D変換装置部分が
2列設けられていることになる。以下、動作を詳述す
る。本実施例の動作は、基本的には第1の実施例と同じ
である。しかし、CCD分岐レジスタ41から先の動作
のみが、並列動作になる。すなわち、第1列目の垂直C
CDレジスタ3の電荷が水平CCDレジスタ4の1番目
に、第2列目のレジスタ3の電荷がレジスタ4の2番目
に、第3列目のレジスタ3の電荷がレジスタ4の3番目
に、・・・・と順次セットされ、CCD分岐レジスタ4
1に向って転送される。CCD分岐レジスタ41では、
信号電荷を2列の暖み出しCCDレジスタ25に順番に
振り分ける。つまり、水平CCDレジスタ4の1番目の
電荷を上方の読み出しCCDレジスタ25に、レジスタ
4の2番目の電荷を下方の読み出しCCDレジスタ25
に、レジスタ4の3番目の電荷を上方の読み出しCCD
レジスタ25に、レジスタ4の4番目の電荷を下方の読
み出しCCDレジスタ25に、という順序で交互に分配
する。この2列の読み出しCCDレジスタ25は、並列
にA/D変換動作を行う。従って、例えば、奇数番目の
信号電荷はA/D変換器39により、偶数番目の信号電
荷はA/D変換器40により、それぞれA/D変換処理
される。ここで、A/D変換器39と40のディジタル
信号出力は、それぞれの出力端子から個々に出力されて
よく、また同一の出力端子から順番に出力されてもよ
い。本実施例においては、A/D変換器の動作速度を第
1の実施例の1/2に低速化することができる。また、
本実施例の読み出しCCDレジスタ25は2列に構成さ
れているが、これに限定されず、任意の整数のm列に構
成することも勿論可能である。このときには、A/D変
換器の動作速度を第1の実施例の1/mに低速化するこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像装置の回路規模を小さく、かつ消費電力を少な
くすることができ、しかも信号電荷・電圧変換回路の数
を受光領域の数に比べて減少させることが可能である。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す固体撮像装置のブ
ロック構成図である。
【図2】図1におけるA部分の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の応用例を示すブロック
構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す固体撮像装置のブ
ロック構成図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す固体撮像装置のブ
ロック構成図である。
【図6】従来における固体撮像装置の一例を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 ホトダイオ−ド 2 読み出しゲ−ト 3 垂直CCDレジスタ 4 水平CCDレジスタ 5 信号電荷非破壊読み出し手段 6 コンパレ−タ 7 D/A変換器 8−1〜8−4 ディジタル信号レジスタ 9 基準電圧入力端子 10 出力端子 24 リセットスイッチ 25 読み出しCCDレジスタ 12,13 転送ゲ−ト 14 検知ゲ−ト 15 ポテンシャル形成用p型拡散層 16 n型拡散層 17 pウェル 18 p−ウェル 19 n型半導体基板 22 ゲイン調整用アンプ 23 CDS回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した信号光を複数の受光領域で光電
    変換することにより得られた信号電荷を、垂直CCDお
    よび水平CCDを介して信号電荷・電圧変換手段に順次
    転送し、該信号電荷・電圧変換手段により出力電圧を
    得、該出力電圧をA/D変換してディジタル出力を得る
    固体撮像装置において、上記水平CCDに沿って複数配
    列され、入力信号電荷に対して非破壊で信号電荷から電
    圧に変換する信号電荷・電圧変換手段と、該信号電荷・
    電圧変換手段の出力電圧を用いて、上記信号電荷に対応
    するディジタル出力を1ビットずつ決定するA/D変換
    手段とを具備することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
    て、上記A/D変換手段は、各信号電荷・電圧変換手段
    の出力電圧を用いて、信号電荷に対応するディジタル出
    力を複数ビットずつ決定する構成を具備することを特徴
    とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の固体撮像装置
    において、上記A/D変換手段の一部ないし全部には、
    列毎の受光領域に対応する信号電荷が同時に入力して、
    いわゆるパイプライン処理を行うことによりディジタル
    出力を得ることを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記信号電荷・電圧変換手段は、複数
    組設けられており、複数の受光領域で得られた信号電荷
    を上記複数組の信号電荷・電圧変換手段に対し、転送さ
    れた順に振り分ける手段を備えたことを特徴とする固体
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記受光領域は、インタ−ライントラ
    ンスファ方式CCD型固体撮像素子のホトダイオ−ドと
    して構成されることを特徴とする固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記受光領域は、フレ−ムインタ−ラ
    イントランスファ方式CCD型固体撮像素子のホトダイ
    オ−ドとして構成されることを特徴とする固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記受光領域は、フレ−ムトランスフ
    ァ方式CCD型固体撮像素子のCCDチャネルとして構
    成されることを特徴とする固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記受光領域は、一次元状に1列、な
    いし複数列のCCDが配置されていることを特徴とする
    固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮
    像装置において、上記信号電荷・電圧変換手段は、フロ
    −ティング・ゲ−ト・アンプ(FGA)方式信号入力装
    置であることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれかに記載の固体
    撮像装置において、上記信号電荷・電圧変換手段におけ
    る出力電圧のオフセットのばらつきを抑圧するために、
    該信号電荷・電圧変換手段の出力電圧を相関二重サンプ
    リング処理することを特徴とする固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
    て、上記A/D変換手段は、初段の信号電荷・電圧変換
    手段の出力電圧を第1のコンパレ−タにより参照電圧と
    比較して最上位ビットを決定する第1の手段と、該最上
    位ビットの値をD/A変換して、次段の信号電荷・電圧
    変換手段の出力電圧が入力する第2のコンパレ−タに対
    する参照電圧として用いることにより次位ビットを決定
    する第2の手段と、以下同じ構成により3〜n位のビッ
    トを決定する第3〜第nの手段を具備することを特徴と
    する固体撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または2に記載の固体撮像装
    置において、上記信号電荷・電圧変換手段は、出力電圧
    の利得のばらつきを補正するために、各コンパレ−タに
    入力する参照電圧に対して利得調整手段を具備すること
    を特徴とする固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜3、または11のうちのい
    ずれかに記載の固体撮像装置において、上記A/D変換
    手段のディジタル出力は、画像信号入力として画像処理
    され、ないしは通信情報として通信処理されることを特
    徴とする固体撮像装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の固
    体撮像装置において、上記受光領域、CCD、信号電荷
    ・電圧変換手段およびA/D変換手段は、一体化されて
    単一の半導体チップ上に搭載されていることを特徴とす
    る固体撮像装置。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,4,9〜12のいずれ
    かに記載の固体撮像装置において、上記信号電荷・電圧
    変換手段に対して、外部より信号電荷を電気信号の形で
    入力するための信号電荷入力手段を具備することを特徴
    とする固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228260A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Fujifilm Corp 出力2分岐型固体撮像素子及び撮像装置

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JP4637033B2 (ja) * 2006-02-23 2011-02-23 富士フイルム株式会社 出力2分岐型固体撮像素子及び撮像装置

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