JPH05144187A - デイジタルvtrのオーデイオ信号処理装置 - Google Patents

デイジタルvtrのオーデイオ信号処理装置

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Publication number
JPH05144187A
JPH05144187A JP32700491A JP32700491A JPH05144187A JP H05144187 A JPH05144187 A JP H05144187A JP 32700491 A JP32700491 A JP 32700491A JP 32700491 A JP32700491 A JP 32700491A JP H05144187 A JPH05144187 A JP H05144187A
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audio
data
recording
signal
track
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JP32700491A
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Yukio Kubota
幸雄 久保田
Keiji Kanota
啓二 叶多
Hajime Inoue
肇 井上
Hiroshi Okada
浩 岡田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セグメント記録方式のディジタルVTRにおい
て、オーディオデータのエラー修整を効果的に行う。 【構成】1フレーム期間のPCMオーディオ信号がN
(=5)個の区間に分割される。各区間が偶数番目のサ
ンプルの系列と奇数番目のサンプルの系列とに分けられ
る。また、トラックT0〜T9が前半のT0〜T4とそ
の後半のT5〜T9との二つのグループに分割される。
各トラックのオーディオ記録区間が前半部および後半部
に分割される。各区間の二つのPCMオーディオ信号の
系列の一方が第1のグループのトラックの前半部に記録
され、その他方が第2のグループのトラックの後半部に
記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルビデオ信
号、ディジタルオーディオ信号、制御用のサブコード等
のディジタルデータを磁気テープに記録するディジタル
VTRのオーディオ信号処理装置に関し、特に、トラッ
ク上のこれらのデータの記録順序に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオ信号をディジタル化
して磁気テープ等の記録媒体に記録するディジタルVT
Rとしては、放送局用のD1フォーマットのコンポーネ
ント形のディジタルVTR及びD2フォーマットのコン
ポジット形のディジタルVTRが実用化されている。
【0003】前者のD1フォーマットのディジタルVT
Rは、輝度信号及び第1、第2の色差信号を夫々13.
5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数でA/D変
換した後所定の信号処理を行ってテープ上に記録するも
ので、これらコンポーネント成分のサンプリング周波数
の比が4:2:2であるところから、4:2:2方式と
も称されている。
【0004】後者のD2フォーマットのディジタルVT
Rは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬送波
信号の周波数fscの4倍の周波数の信号でサンプリング
を行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、磁
気テープに記録するようにしている。
【0005】これらディジタルVTRは、共に放送局用
に使用されることを前提として設計されているため、画
質最優先とされ、1サンプルが例えば8ビットにA/D
変換されたディジタルカラービデオ信号を実質的に圧縮
することなしに、記録するようにしている。D1フォー
マットのディジタルVTRでは、トラックパターンとし
て、NTSC方式では1フィールドで10トラック、ま
た、PAL方式では12トラックを用いるセグメント方
式が採用されている。セグメント方式を採用するのは、
多量の記録データを1本のトラックに記録するのが難し
いこと、トラック長を短くすることによって、トラック
ピッチが狭い場合でも、トラックのリニアリティの不良
の影響を軽減できることに基づいている。
【0006】また、ディジタルVTRでは、ディジタル
画像信号以外にディジタルオーディオ信号、トラッキン
グ用のパイロット信号等をトラック上に記録する必要が
ある。上述のD1フォーマットのディジタルVTRで
は、オーディオデータをトラックの中央部に記録し、タ
イムコード、トラッキング用のコントロール信号をテー
プの長手方向に記録している。D2フォーマットでは、
オーディオデータをトラックの両端部に記録し、D1フ
ォーマットと同様に、タイムコード、トラッキング用の
コントロール信号をテープの長手方向に記録している。
【0007】記録/再生時には、エラーが発生するの
で、ディジタル画像信号、ディジタルオーディオ信号、
サブコードは、エラー訂正符号の符号化がされる。エラ
ー訂正符号としては、マトリクス状のデータ配列の行
(水平)方向とその列(垂直)方向とに別個のエラー訂
正符号で符号化を行う積符号が知られている。積符号
は、各データシンボルが二つのエラー訂正符号系列に属
するので、エラー訂正の能力が高い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタルVT
Rでは、セグメント方式のために、1フィールドのPC
Mオーディオ信号も複数のトラックに分散して記録され
る。各トラックのPCMオーディオ信号は、上述の積符
号で符号化される。しかし、エラーが多い時には、エラ
ー訂正符号で完全にエラーを訂正することができない。
この時には、エラーが耳障りとならないように、エラー
データの修整がなされる。例えばエラーサンプルを、そ
の前後の正しいサンプルの平均値で置き換える平均値補
間がなされる。
【0009】このエラー修整を効果的に行うために、P
CMオーディオ信号の系列中の連続するサンプル同士の
記録位置を離すインターリーブがなされる。従来のイン
ターリーブは、1トラックに記録されるPCMオーディ
オ信号の中でなされていた。その結果、そのトラックの
PCMオーディオ信号が殆どエラーであるような多量の
エラーが発生すると、エラー訂正は勿論のこと、エラー
修整も不可能と状況となり、そのトラックのPCMオー
ディオ信号が失われる。このエラーは、耳障りな異常音
を生じさせる。
【0010】従って、この発明の目的は、多くのエラー
が発生した時でも、良好なエラー修整を可能としたディ
ジタルVTRのオーディオ信号処理装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定期間の入力ディジタル画像信号を圧縮符号化し、符
号化されたディジタル画像信号を、回転ドラム(46)
に装着された磁気ヘッド(13A、13B)によって磁
気テープの2N個(Nは整数)のトラックとして記録す
るようにしたディジタルVTRのオーディオ信号処理装
置において、所定期間のディジタルオーディオ信号系列
をN個の区間に分割するとともに、各区間のディジタル
オーディオ信号系列を偶数番目のサンプルからなる第1
のサンプル系列と奇数番目のサンプルからなる第2のサ
ンプル系列とにそれぞれ分割し、トラックのそれぞれの
所定位置に設けられたオーディオ記録区間を前半部と後
半部に分割し、2N個のトラックを少なくとも第1およ
び第2のグループに分割し、第1のグループのトラック
に含まれるオーディオ記録区間の前半部に、第1および
第2のサンプル系列の一方を記録し、その第2のグルー
プのトラックに含まれるオーディオ記録区間の後半部
に、第1および第2のサンプル系列の他方を記録するこ
とを特徴とするディジタルVTRのオーディオ信号処理
装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、所定期間のディジ
タルオーディオ信号系列をN個の区間に分割するととも
に、各区間のディジタルオーディオ信号系列を偶数番目
のサンプルからなる第1のサンプル系列と奇数番目のサ
ンプルからなる第2のサンプル系列とにそれぞれ分割
し、トラックのそれぞれの両端部に近接した位置に独立
して第1および第2のオーディオ記録区間を設け、2N
個のトラックを少なくとも第1および第2のグループに
分割し、第1のグループのトラックに含まれる第1のオ
ーディオ記録区間に、第1および第2のサンプル系列の
一方を記録し、第2のグループのトラックに含まれる第
2のオーディオ記録区間に、第1および第2のサンプル
系列の他方を記録することを特徴とするディジタルVT
Rのオーディオ信号処理装置である。
【0013】請求項3記載の発明は、トラックのそれぞ
れの所定位置にオーディオ記録区間を設け、各トラック
のオーディオ記録区間に記録されるオーディオデータ毎
に独立してエラー訂正符号化を行うことを特徴とするデ
ィジタルVTRのオーディオ信号処理装置である。
【0014】
【作用】所定期間(例えば1フレーム期間)のディジタ
ルビデオ信号が2N(例えば10)個のトラックに分割
して記録される。1フレーム期間のディジタルオーディ
オ信号がN(=5)個の区間に分割される。このオーデ
ィオデータの区間毎に、偶数番目と奇数番目のサンプル
をそれぞれ含む二つの系列が形成される。この二つの系
列が2N個のトラックの前半の第1のグループのトラッ
クとその後半の第2のグループのトラックとにそれぞれ
記録される。これによって、エラー修整能力を高くする
ことができる。また、オーディオ信号の記録領域を二つ
設けることにより、高品質のオーディオデータの記録
と、効果的なエラー修整が可能となり、アフレコなどの
オーディオの処理の自由度が増大する。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。この説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.信号処理部 b.チャンネルエンコーダ及びチャンネルデコーダ c.ヘッド・テープ系 d.トラックフォーマット e.データ構造 f.オーディオ信号のインターリーブおよびエラー修整 g.IDデータの構成およびアフレコ領域の規定
【0016】a.信号処理部 まず、この一実施例中のディジタルVTRの信号処理部
について説明する。図1は記録側の構成を全体として示
すものである。1Y、1U、1V、でそれぞれ示す入力
端子に例えばカラービデオカメラからの三原色信号R、
G、Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディジタ
ル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号のク
ロックレートは上述のD1フォーマットの各コンポーネ
ント信号の周波数と同一とされる。即ち、それぞれのサ
ンプリング周波数が13.5MHz、6.75MHzとさ
れ、且つこれらの1サンプル当たりのビット数が8ビッ
トとされている。この信号のうちブランキング期間のデ
ータを除去し、有効領域の情報のみをとりだす有効情報
抽出回路2によってデータ量が圧縮される。
【0017】有効情報抽出回路2の出力の内で輝度信号
Yが周波数変換回路3に供給され、サンプリング周波数
が13.5MHzからその3/4 に変換される。この周波数
変換回路3としては、例えば間引きフィルタが使用さ
れ、折り返し歪みが生じないようになされている。周波
数変換回路3の出力信号がブロック化回路5に供給さ
れ、輝度データの順序がブロックの順序に変換される。
ブロック化回路5は、後段に設けられたブロック符号化
回路8のために設けられている。
【0018】図3は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。ブロック符号化として、DCT(Discrete Cosin
e Transform)、ADRC(ダイナミックレンジに適応し
た符号化)などを採用することができ、1ブロックが図
3に示すように、(8×8)画素の大きさとされてい
る。図3において、実線は奇数フィールドのラインを示
し、破線は偶数フィールドのラインを示す。
【0019】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、2つのディ
ジタル色差信号が交互にライン毎に選択され、1チャン
ネルのデータに合成される。従って、このサブサンプリ
ング及びサブライン回路4からは線順次化されたディジ
タル色差信号が得られる。この回路4によってサブサン
プル及びサブライン化された信号の画素構成を図4に示
す。図4において、○は第1の色差信号Uのサンプリン
グ画素を示し、△は第2の色差信号Vのサンプリング画
素を示し、×はサブサンプルによって間引かれた画素の
位置を示す。
【0020】サブサンプリング及びサブライン回路4の
線順次出力信号がブロック化回路6に供給される。ブロ
ック化回路6ではブロック化回路5と同様に、テレビジ
ョン信号の走査の順序の色差データがブロックの順序の
データに変換される。このブロック化回路6は、ブロッ
ク化回路5と同様に、色差データを(8×8)画素のブ
ロック構造に変換する。ブロック化回路5及び6の出力
信号が合成回路7に供給される。
【0021】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、合成回路7の出力信号が例えばDCTを採用す
るブロック符号化回路8に供給される。ブロック符号化
回路8の出力信号がフレーム化回路9に供給され、フレ
ーム構造のデータに変換される。このフレーム化回路9
では、画像系のクロックと記録系のクロックとの乗り換
えが行われる。
【0022】また、1Aで示す入力端子からPCMオー
ディオ信号が供給され、オーディオ符号化回路15に供
給される。このオーディオ符号化回路15は、DPCM
によりオーディオデータのデータ量を圧縮する。オーデ
ィオ符号化回路15は、後述のように、ユーザ記録モー
ドとソフトテープモードとを指定する入力端子15aか
らのモード信号に応答してインターリーブを行う。オー
ディオ符号化回路15の出力データがパリティ発生回路
16に供給され、エラー訂正符号である積符号のパリテ
ィが生成される。オーディオデータおよびパリティが混
合回路14に供給される。
【0023】オーディオデータの記録領域として、後述
のように、オーディオ1およびオーディオ2の二つの領
域が用意されている。オーディオ符号化回路15および
パリティ発生回路16は、これら二つの領域に記録すべ
きデータを発生する。さらに、PCMオーディオ信号の
アフレコを行う時には、オーディオ1およびオーディオ
2の領域の一方が使用される。上述のユーザ記録モード
において、アフレコが可能であり、ソフトテープモード
では、アフレコが禁止される。なお、オーディオ符号化
回路15の出力データをフレーム化回路9に供給し、ブ
ロック符号化された画像データの記録区間中にオーディ
オデータを記録しても良い。
【0024】フレーム化回路9の出力信号がエラー訂正
符号のパリティ発生回路10に供給され、積符号のパリ
ティが生成される。パリティ発生回路10の出力信号が
混合回路14に供給される。混合回路14には、パリテ
ィ発生回路16及び17の出力信号がそれぞれ供給され
る。パリティ発生回路17は、入力端子1Sからのサブ
コードに対するエラー訂正符号化の処理を行い、パリテ
ィを生成する。サブコードに対しては、内符号および外
符号をエラー訂正符号として有する積符号の内符号のみ
が用いられる。
【0025】このサブコードは、111で示すサブコー
ド発生回路から供給される。また、112がID信号発
生回路であり、113が同期信号発生回路であり、11
4がパリティ発生回路であり、115がタイミング発生
回路である。サブコードは、例えばユーザーのキー操作
で発生することができる。
【0026】混合回路14では、1トラックの後述する
所定の位置に、これらの画像データ、オーディオデー
タ、サブコードが挿入されたデータを形成する。混合回
路14の出力信号がチャンネルエンコーダ11に供給さ
れ、記録データの低域部分を減少させるようなチャンネ
ルコーディングがなされる。チャンネルエンコーダ11
の出力信号が混合回路18に供給される。混合回路18
には、ATF(自動トラック追従制御)用のパイロット
信号が供給される。このパイロット信号は、記録データ
と周波数分離できる程度の低周波の信号である。混合回
路18の出力信号が記録アンプ12A、12Bと回転ト
ランス(図示せず)を介して磁気ヘッド13A、13B
に供給され、磁気テープに記録される。
【0027】次に、再生側の構成について図2を参照し
て説明する。図2において磁気ヘッド13A、13Bか
らの再生データが回転トランス(図示せず)及び再生ア
ンプ21A、21Bを介してチャンネルデコーダ22及
びATF回路34にそれぞれ供給される。チャンネルデ
コーダ22において、チャンネルコーディングの復調が
され、チャンネルデコーダ22の出力信号がTBC回路
(時間軸補正回路)23に供給される。このTBC回路
23において、再生信号の時間軸変動成分が除去され
る。ATF回路34では、再生されたパイロット信号の
ビート成分のレベルからトラッキングエラー信号を発生
し、このトラッキングエラー信号が例えばキャプスタン
サーボの位相サーボ回路に供給される。かかるATFの
動作は、基本的には、8mmVTRで採用されているもの
と同様のものである。
【0028】TBC回路23からの再生データがECC
回路24、37及び39に供給され、積符号を用いたエ
ラー訂正と、訂正できなかったエラーに関するエラー修
整とが行われる。ECC回路24は、画像データに関す
るエラー訂正及びエラー修整を行い、ECC回路37
は、オーディオ区間(オーディオ1および2)に記録さ
れているオーディオデータのエラー訂正及びエラー修整
を行い、ECC回路39は、サブコードのエラー訂正を
行う。ECC回路37の出力信号がオーディオ復号回路
38に供給される。ECC回路39の出力端子33Sに
は、再生されたサブコードが取り出される。このサブコ
ードは、図示せずも、VTR全体の動作を制御するため
のシステムコントローラに供給される。ECC回路24
の出力信号がフレーム分解回路25に供給される。
【0029】フレーム分解回路25によって、画像デー
タのブロック符号化データの各成分がそれぞれ分離され
ると共に、記録系のクロックから画像系のクロックへの
乗り換えがなされる。フレーム分解回路25で分離され
た各データがブロック復号回路26に供給され、各ブロ
ック単位に原データと対応する復元データが復号され
る。また、オーディオ1および2の区間に記録されたデ
ータと対応する復号データが得られる。
【0030】オーディオ復号回路38によって、オーデ
ィオ信号の圧縮符号化の復号がなされる。この復号され
たオーディオデータが合成回路36に供給される。合成
回路36は、入力端子35からのモード指定信号に応答
して、オーディオ1および2の復号データを合成する。
このモード指定信号は、フレーム分解回路25あるいは
オーディオ復号回路38によって分離されたモードID
信号から形成できる。ソフトテープモードでは、オーデ
ィオ1およびオーディオ2の区間からの再生オーディオ
信号を合成することによって、2チャンネルの再生オー
ディオ信号が得られる。ユーザ記録モードでは、これら
の区間からそれぞれ2チャンネルのオーディオ信号が再
生される。
【0031】ブロック復号回路26からの画像データの
復号データが分配回路27に供給される。この分配回路
27で、復号データが輝度信号と色差信号に分離され
る。輝度信号及び色差信号がブロック分解回路28及び
29にそれぞれ供給される。ブロック分解回路28及び
29は、送信側のブロック化回路5及び6と逆に、ブロ
ックの順序の復号データをラスター走査の順に変換す
る。
【0032】ブロック分解回路28からの復号輝度信号
が補間フィルタ30に供給される。補間フィルタ30で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fs から4fs
(4fs =13.5MHz) に変換される。補間フィルタ
30からのディジタル輝度信号Yは出力端子33Yに取
り出される。
【0033】一方、ブロック分解回路29からのディジ
タル色差信号が分配回路31に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U、Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路31からのディジ
タル色差信号U、Vが補間回路32に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路32は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路32からは、サンプリングレートが4
fs のディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子
33U、33Vにそれぞれ取り出される。
【0034】b.チャンネルエンコーダ及びチャンネル
デコーダ 次に図1のチャンネルエンコーダ11及びチャンネルデ
コーダ22について説明する。これら回路の詳細につい
ては、本件出願人が出願した特願平1−143491号
にその具体構成が開示されているが、その概略構成につ
いて図5及び図6を参照して説明する。
【0035】図5において、41は、図1のパリティ発
生回路10の出力が供給される適応型スクランブル回路
で、複数のM系列のスクランブル回路が用意され、その
中で入力信号に対し最も高周波成分及び直流成分の少な
い出力が得られるようなM系列が選択されるように構成
されている。42がパーシャルレスポンス・クラス4検
出方式のためのプリコーダで1/1−D2 (Dは単位遅
延用回路)の演算処理がなされる。このプリコーダ出力
を記録アンプ12A、12Bを介して磁気ヘッド13
A、13Bにより、記録・再生し、再生出力を再生アン
プ21A、21Bによって増幅するようになされてい
る。
【0036】チャンネルデコーダ22の構成を示す図6
において、43がパーシャルレスポンス・クラス4の再
生側の演算処理回路を示し、1+Dの演算が再生アンプ
21A、21Bの出力に対して行われる。44が所謂ビ
タビ復号回路を示し、演算処理回路43の出力に対して
データの相関性や確からしさ等を用いた演算により、ノ
イズに強いデータの復号が行われる。このビタビ復号回
路44の出力がデスクランブル回路45に供給され、記
録側でのスクランブル処理によって並びかえられたデー
タが元の系列に戻されて原データが復元される。この実
施例において用いられるビタビ復号回路44によって、
ビット毎の復号を行う場合よりも、再生C/N換算で3
dBの改良が得られる。
【0037】c.テープ・ヘッド系 上述の磁気ヘッド13A及び13Bは、図7Aに示すよ
うに、回転ドラム46に対して、180°の対向間隔で
取りつけられている。或いは図7Bに示すように、磁気
ヘッド13A及び13Bが一体構造とされた形でドラム
46に取りつけられる。ドラム46の周面には、180
°よりやや大きいか、又はやや少ない巻き付け角で磁気
テープ(図示せず)が斜めに巻きつけられている。図7
Aに示すヘッド配置では、磁気テープに対して磁気ヘッ
ド13A及び13Bが略々交互に接し、図7Bに示すヘ
ッド配置では、磁気ヘッド13A及び13Bが同時に磁
気テープを走査する。
【0038】磁気ヘッド13A及び13Bのそれぞれの
ギャップの延長方向(アジマス角と称する)が異ならさ
れている。例えば図8に示すように、磁気ヘッド13A
と13Bとの間に、±20°(−α、β)のアジマス角
が設定されている。このアジマス角の相違により、磁気
テープには、図9に示すような記録パターンが形成され
る。この図9から判るように、磁気テープ上に形成され
た隣合うトラックTA及びTBは、アジマス角が相違し
た磁気ヘッド13A及び13Bによりそれぞれ形成され
たものとなる。従って、再生時には、アジマス損失によ
り、隣合うトラック間のクロストーク量を低減すること
ができる。
【0039】d.トラックフォーマット 上述の一実施例におけるトラックパターンについて説明
する。図10は、1トラックに記録されるデータの配列
を示す。図において、トラックの左端がヘッド突入側で
あり、その右端がヘッド離間側である。また、斜線を付
した領域であるマージン及びIBG(インターブロック
ギャップ)には、データが記録されない。データ記録区
間の両端に付加されたプリアンブル区間(プリアンブル
あるいはポストアンブル)には、例えばデータのビット
周波数と等しい周波数のパルス信号が記録され、再生側
に設けられているビットクロック抽出のためのPLLの
ロックが容易とされている。
【0040】1トラックの両端部に、マージンが設けら
れ、これらのマージンと隣接してATF用のパイロット
信号ATF1およびATF2が記録される。パイロット
信号ATF1の記録区間からヘッドの走査方向におい
て、オーディオ信号の記録区間(オーディオ1)、ビデ
オ信号の記録区間、オーディオ信号の記録区間(オーデ
ィオ2)、サブコードの記録区間、パイロット信号AT
F2の記録区間が順に設けられている。1トラックの有
効エリアは、16041バイトの長さである。トラック
の端部は、ヘッドとテープの接触が不安定であるので、
パイロット信号ATF1、ATF2が記録される。ま
た、磁気テープの速度が記録時のものに比して高速とさ
れる高速再生時には、ヘッド離間側の端部の方がヘッド
突入側のものに比して接触がより安定である。従って、
サブコードの記録区間がヘッド離間側の端部に近い側と
されている。
【0041】記録データは、多数のシンクブロックから
なる。シンクブロックは、シンクブロック同期信号がそ
の先頭に位置し、次にブロックの識別、および画面中の
ブロックの位置などを示すID信号が位置し、その後に
データあるいはエラー訂正符号のパリティが位置するも
のである。シンクブロックの長さは、1トラック中の情
報量の相違を反映して、ビデオデータ、オーディオデー
タ、サブコードの間で異なっている。この例では、AT
Fパイロット信号の区間(ATF1およびATF2)以
外の1トラック中の有効エリアの各記録区間および非記
録区間がオーディオシンクブロックの長さを基準として
規定されている。図示のように、オーディオ1および2
の区間が(14×オーディオシンクブロック)、ビデオ
区間が(288×オーディオシンクブロック)、サブコ
ードの区間が(4×オーディオシンクブロック)に選定
されている。また、アンブル区間およびIBGの長さが
図示のように規定されている。
【0042】このように、オーディオシンクブロックの
長さを基準として、各データの記録区間および非記録区
間を規定しているので、記録および再生時の各区間を規
定するためのタイミングの制御のための構成を簡単化で
きる。
【0043】e.データ構造 図11Aは、記録されるビデオデータのデータ構造を示
す。1シンクブロック長が90バイトとされ、その先頭
にブロック同期信号(2バイト)が位置し、以下順次、
IDデータ(4バイト)、データ(76バイト)、パリ
ティ(8バイト)が位置する。ビデオデータのエラー訂
正コードは、(76×45)のマトリクス状の配列のデ
ータを使用した積符号である。すなわち、各行に含まれ
る76バイトのデータに関して、内符号の符号化がなさ
れ、8バイトのパリティ(C1パリティと称する)が生
成され、各列に含まれる45バイトのデータに関して、
外符号の符号化がなされ、3バイトのパリティ(C2パ
リティと称する)が生成される。内符号および外符号と
しては、具体的には、リード・ソロモン符号を使用する
ことができる。図11Aに示すデータは、1トラック内
のデータの1/3の量であり、図11Aに示すものと同
一の積符号の構成が3回、1トラック中のビデオ区間内
に記録される。
【0044】図11Bは、オーディオデータのデータ構
造を示す。1シンクブロック長が45バイトとされ、そ
の先頭にブロック同期信号(2バイト)が位置し、以下
順次、IDデータ(4バイト)、データ(33バイ
ト)、パリティ(6バイト)が位置する。ビデオデータ
と同様に、オーディオデータに関しても、積符号を使用
したエラー訂正符号化がなされる。つまり、(33×1
0)のマトリクス状の配列のデータの各行に含まれる3
3バイトのデータに関して、内符号の符号化がなされ、
6バイトのC1パリティが生成され、各列に含まれる1
0バイトのデータに関して、外符号の符号化がなされ、
4バイトのC2パリティが生成される。
【0045】図11Bの積符号は、オーディオデータの
1チャンネル当りで、オーディオ区間(オーディオ1あ
るいはオーディオ2)に記録されるデータに対して適用
される。ユーザ記録モードでは、1サンプルが8ビット
であり、ソフトテープモードでは、1サンプルが16ビ
ットである。後述のように、ソフトテープモードでは、
オーディオ1およびオーディオ2のそれぞれの区間に、
LあるいはRの1チャンネルが記録される。この記録区
間(オーディオ1およびオーディオ2)に含まれる1チ
ャンネルのデータが図11Bの積符号を構成する。ユー
ザ記録モードでは、オーディオ1あるいはオーディオ2
の区間に、LおよびRの2チャンネルのデータが記録さ
れる。このモードでは、2チャンネルのデータが図11
Bの積符号を構成する。そして、ユーザ記録モードで
は、一つのオーディオ区間の前半部に一方のチャンネル
のデータが記録され、他方のチャンネルのデータがその
後半部に記録される。
【0046】図11Cは、1トラックのサブコード区間
に記録されるサブコードのデータ構造を示す。1シンク
ブロック長が30バイトとされ、その先頭にブロック同
期信号(2バイト)が位置し、以下順次、IDデータ
(4バイト)、データ(20バイト)、パリティ(4バ
イト)が位置する。サブコードに関しては、隣接する2
行に含まれる40バイトのデータに関して、内符号のみ
によってエラー訂正符号化がなされる。つまり、(20
×6)のマトリクス状の配列のデータの2行毎に含まれ
る40バイトのデータに関して、内符号の符号化がなさ
れ、8バイトのC1パリティが生成され、この8バイト
が2行に4バイトずつC1パリティとして挿入される。
【0047】サブコードのための内符号は、8バイトの
パリティを生成するので、ビデオデータに関する内符号
のパリティ数と等しい。従って、内符号のパリティを生
成するためのエンコーダ、あるいは内符号の復号のため
のハードウエアを共用することができる。1行のデータ
を40バイトではなくて、20バイトとするのは、シン
クブロック長を短くするためである。高速再生時でも、
サブコードは、テープ位置の検出などのために必要なデ
ータである。再生されたデータの中で有効なデータとし
て扱われるのは、シンクブロックが最小の単位であり、
シンクブロック長が短いほど、有効なサブコードを多く
得ることができる。
【0048】上述のように、ビデオデータ、オーディオ
データおよびサブコードのそれぞれのシンクブロック長
は、(90:45:30=6:3:2)の整数比に設定
されている。従って、1トラック中にこれらの異なる長
さのシンクブロックが含まれていても、データ処理時の
タイミング制御を簡単化することができる。また、これ
らのシンクブロックの間で、ブロック同期信号(2バイ
ト)およびID信号(4バイト)の長さが共通であり、
また、後述のように、ID信号のデータ構成も共通とさ
れるので、これらの生成あるいは処理のための回路構成
を共用することができる。
【0049】f.オーディオ信号のインターリーブおよ
びエラー修整 525ライン/60フィールドのシステム(例えばNT
SC方式)では、1フレームの記録データが図13に示
すように、10本(N=5)のトラックT0〜T9に分
割して記録される。上述のように、この例では、1トラ
ック内にそれぞれ独立にオーディオデータを記録できる
区間(オーディオ1および2)を設けている。一例とし
て、1フレーム期間の長さを有する、(サンプリング周
波数が48kHz、16ビットリニア量子化、2チャンネ
ル)のPCMオーディオ信号がオーディオ1および2の
区間に記録できる。
【0050】1フレーム期間のPCMオーディオ信号毎
に、2N本のトラックにまたがるインターリーブ処理を
行う。図12は、1フレーム期間のL(左)チャンネル
のPCMオーディオ信号をアナログ的に表している。こ
の1フレーム期間のPCMオーディオ信号系列を(N=
5)の区間に分割する。最初の区間に含まれるPCMオ
ーディオ信号系列中の偶数番目のサンプルを含む系列を
L0と表し、その奇数番目のサンプルを含む系列をL1
と表す。第2、第3、第4および第5の区間にそれぞれ
含まれるPCMオーディオ信号系列に関しても、同様
に、偶数番目のサンプルを含む系列L2、L4、L6、
L8と、奇数番目のサンプルを含む系列L3、L5、L
7、L9が形成される。1フレーム期間のR(右)チャ
ンネルのPCMオーディオ信号からも、Lチャンネルと
同様に、5個の区間のPCMオーディオ信号系列R0〜
R9が形成される。
【0051】これらのPCMオーディオ信号系列がイン
ターリーブされて、上述のように、エラー訂正符号化さ
れ、オーディオ1および2の区間に記録される。PCM
オーディオ信号の記録モードとしては、映画会社等の専
門業者がソフトテープを制作する時に使用するソフトテ
ープモードと、ユーザが自分で記録を行うユーザ記録モ
ードとが用意されている。ソフトテープモードでは、P
CMオーディオ信号の1サンプルが16ビットであり、
ユーザ記録モードでは、その1サンプルが8ビットであ
る。従って、ユーザ記録モードのPCMオーディオ信号
のデータ量は、ソフトテープモードのそれの半分であ
る。ビット数のみならず、サンプリング周波数も、二つ
のモードで異ならせて、結果的にデータ量を同様の関係
としても良い。
【0052】図14Aは、ソフトテープモードのPCM
オーディオ信号のインターリーブ処理を示す。トラック
T0〜T9の前半の第1のグループ(トラックT0〜T
4)のオーディオ2の区間に、(L1、L3、L5、L
7、L9)が記録され、そのオーディオ1の区間に、
(R0、R2、R4、R6、R8)が記録される。後半
の第2のグループであるトラックT5〜T9のオーディ
オ2の区間に、(R1、R3、R5、R7、R9)が記
録され、そのオーディオ1の区間に、(L0、L2、L
4、L6、L8)が記録される。
【0053】図14Bは、ユーザ記録モードのPCM信
号のインターリーブを示す。ユーザ記録モードでは、上
述のように、ソフトテープモードのそれに比してデータ
量が半分であるので、オーディオ1、オーディオ2の各
区間にソフトテープモードと同一のフォーマットでもっ
て、PCMオーディオ信号を記録できる。オーディオ1
の区間を例にすると、トラックT0のオーディオ区間1
に、(L1、R0)が記録され、トラックT1〜T9の
そこに、(L3、R2)(L5、R4)(L7、R6)
(L9、R8)(R1、L0)(R3、R2)(R5、
L4)(R7、L6)(R9、R8)がそれぞれ記録さ
れる。この場合、オーディオ1の区間が前半部と後半部
とに分割され、前半部に図14Bの上段のデータ(L
1、L3、・・・、R9)が記録され、後半部にその下
段のデータ(R0、R2、・・・、L8)が記録され
る。
【0054】ユーザ記録モードのインターリーブの他の
例を図15に示す。図15の例は、図14Bにおいて、
L2およびL3、R2およびR3、L6およびL7、R
6およびR7のそれぞれの記録トラックの入れ換えを行
ったものである。この図15のインターリーブは、ソフ
トテープモードに対しても同様に適用できる。図15の
インターリーブにおいても、1フレームのPCMオーデ
ィオ信号をN分割してなる対のデータ系列の一方および
他方が第1のグループに含まれるトラックと、第2のグ
ループに含まれるトラックとに分離して記録される。
【0055】625ライン/50フィールドのシステム
(例えばPAL方式)では、1フレームの記録データが
図17に示すように、(2N=12)のトラックT0〜
T11に分割して記録される。従って、この12本のト
ラックにまたがって、1フレーム期間のPCMオーディ
オ信号が(N=6)個の区間に分割され、各区間のPC
Mオーディオ信号の単位でインターリーブ処理がなされ
る。
【0056】図16は、1フレーム期間のL(左)チャ
ンネルのPCMオーディオ信号をアナログ的に表してい
る。この1フレーム期間のPCMオーディオ信号系列を
6つの区間に分割する。各区間に含まれるPCMオーデ
ィオ信号系列が偶数番目のサンプルを含む系列L0、L
2、・・・、L10と、奇数番目のサンプルを含む系列
L1、L3、・・・、L11とに分けられる。1フレー
ム期間のR(右)チャンネルのPCMオーディオ信号か
らも、Lチャンネルと同様に、R0〜R11の系列が形
成される。
【0057】そして、図18Aに示すように、ソフトテ
ープモードでは、トラック中の二つのオーディオ記録区
間を使用して、各チャンネルの偶数番目の系列と奇数番
目の系列とがトラックT0〜T11にまたがってインタ
ーリーブされる。このインターリーブは、図14Aと同
様に、T0〜T5のトラックとT6〜T11のトラック
との間で、偶数/奇数インターリーブ並びにオーディオ
記録区間を異ならせるものである。また、ユーザ記録モ
ードでは、図18Bに示すように、オーディオ1および
2の区間を分割してなる前半部とその後半部とを使用し
て、同様のインターリーブがなされる。
【0058】テープの傷、テープに付着した埃あるいは
指紋などにより、再生データにエラーが発生した場合、
このエラーが訂正できる程度を超えると、エラーの影響
を軽減するためのエラー修整がエラーデータに対してな
される。上述したインターリーブ処理は、このエラー修
整能力の点で優れている。
【0059】まず、ソフトテープモードのエラー修整能
力について図19を参照して説明する。図19Aに示す
ように、テープの幅および長手の両方でエラー(斜線領
域で表す)が発生し、オーディオ2の区間のみからオー
ディオデータを再生できた場合を想定する。この場合で
は、図14Aから明らかなように、Lチャンネルの奇数
番目の系列(L1、L3、L5、L7、L9)およびR
チャンネルの奇数番目の系列(R1、R3、R5、R
7、R9)がエラーでないデータとして得られる。これ
らの奇数番目のサンプルを用いて、偶数番目のエラーサ
ンプルを修整できる。修整方法としては、例えばエラー
サンプルの前後のサンプルの平均値をこのエラーサンプ
ルに代えて用いる方法を採用できる。
【0060】次に、図19Bで斜線領域で示すように、
トラックT0〜T4のオーディオ1およびオーディオ2
がともにエラーであった場合には、トラックT5〜T9
から(R1、R3、R5、R7、R9)(L0、L2、
L4、L6、L8)がエラーがないデータとして得るこ
とができる。従って、Rチャンネルに関しては、(R
0、R2、R4、R6、R8)の系列を平均値補間で
き、Lチャンネルに関しては、(L1、L3、L5、L
7、L9)の系列を平均値補間できる。
【0061】ユーザ記録モードでも、ソフトテープモー
ドと同様に高い修整能力が発揮される。最初の記録で、
オーディオ1および2に同一のデータが記録されている
時には、エラーでないデータを両方の区間から選択する
ことで、エラー訂正およびエラー修整を強力になしう
る。しかし、この例は、アフレコを許容しているため
に、両データが同一である保証がない。このような場合
には、オーディオ1あるいはオーディオ2のそれぞれで
エラー修整がなされる。
【0062】図20Aに斜線領域で示すように、テープ
走行系の不良によってテープの長手方向の傷が発生する
と、オーディオ1のテープエッジに近い前半部の再生デ
ータがエラーとなる。つまり、図14Bの下半分のPC
Mオーディオ信号(R0、R2、・・・・・、L6、L
8)がエラーデータであり、その上半分のもの(L1、
L3、・・・・、R7、R9)が正しいデータである。
この場合では、正しいデータを用いた平均値補間によっ
てエラーデータを修整できる。
【0063】次に、図20Bに示すように、ユーザ記録
モードにおいて、トラックT0〜T4のオーディオPC
M信号がエラーデータとなった場合には、残りのトラッ
クT5〜T9のオーディオ1あるいは2からの正しいオ
ーディオPCM信号によって、エラーデータを修整でき
る。
【0064】この実施例のように、二つの磁気ヘッドに
よりデータを記録する時には、一方の磁気ヘッドがクロ
ッグすることがありうる。一方の磁気ヘッドがクロッグ
すると、図21に示すように、トラックT0、T2、T
4、T6、T8から正しい再生データを得ることができ
ない。このヘッドクロッグの時には、ソフトテープモー
ドおよびユーザ記録モードのいずれでも、Lチャンネル
の奇数番目の系列とRチャンネルの偶数番目の系列とが
エラーデータとなる。これらのエラーデータは、トラッ
クT1、T3、T5、T7、T9からの正しい再生デー
タて補間することができる。
【0065】g.IDデータの構成およびアフレコ領域
の規定 図22を参照して、シンクブロック毎に挿入されている
ID信号の一例を説明する。このID信号は、ビデオ、
オーディオ、サブコードの間で共通のフォーマットであ
る。ID信号は、各1バイトのID信号ID0、ID
1、ID2、ID3からなる。
【0066】ID信号ID0は、1ビットのフレームI
D(FRID)、2ビットのデータID、2ビットの放
送方式のID、2ビットのアフレコID、1ビットのモ
ードIDとからなる。フレームIDは、1フレーム毎に
反転する。データIDは、そのシンクブロックのデータ
の種類(ビデオ、オーディオ1、オーディオ2、または
サブコード)を識別する。放送形式のIDは、NT(5
25/60システム)とPAL(625/50システ
ム)とを識別するための1ビットと、HD(高解像度)
とSD(標準解像度)を識別するための1ビットとから
なる。アフレコIDは、アフレコとそうでない記録とを
識別する。アフレコでない記録とは、未使用のテープに
対する記録と、トラック全体がオーバーライトによって
書き換えられる記録との両者を意味する。このアフレコ
でない記録時には、トラックの両端部のトラッキング制
御用のパイロット信号が必ず書き換えられる。モードI
Dは、ソフトテープモードとユーザ記録モードとを識別
する。アフレコは、ビデオ、オーディオ、サブコードの
何れに対しても、適用することができる。
【0067】ID1は、6ビットのトラック番号データ
と2ビットの予備領域とからなる。トラック番号データ
は、2N個のトラックに対して付されたトラック番号を
示す。HD信号のような情報量が極めて多い画像信号を
記録する場合を考慮して、トラック番号データとして、
比較的多いビット数(6ビット)を割り当てている。将
来、他のID用のデータを記録するために、予備領域が
設けられている。
【0068】ID2は、8ビットのシンクブロック番号
である。1トラック内の各データのシンクブロックに対
して、それぞれシンクブロック番号が付加される。ID
3は、上述のID0、ID1、ID2のエラー検出およ
び訂正のためのパリティである。
【0069】アフレコの場合には、記録領域が高精度に
規定される必要がある。若し、記録領域が正しいものか
らずれると、記録済みの他のデータが消去される。この
問題を避けようとして、IBGのような非記録区間を長
くすることは、記録密度を低下させることになり、好ま
しくない。上述のアフレコIDを使用して、アフレコ領
域を規定するための制御パルスを発生する構成の一例を
図23に示す。
【0070】アフレコ領域の規定の仕方として、ここで
は、前の記録区間の終端を検出し、その検出から所定数
のシンクブロックの位置をアフレコ領域の開始位置と
し、アフレコデータの種類に対応してアフレコ領域の終
端位置を規定している。例えばビデオデータをアフレコ
する時には、まず、オーディオ1の区間の終端、より正
確には、その後のポストアンブルの終端位置を検出す
る。次に、再生されたブロック同期信号からシンクブロ
ックの数をカウントし、ビデオ区間のプリアンブルの始
端の位置を規定する。そして、シンクブロック数をカウ
ントし、ビデオ区間のポストアンブルの終端位置を規定
する。このように規定されたビデオ区間およびアンブル
の区間がアフレコ領域である。
【0071】このように、記録されている前の区間のブ
ロック同期信号をカウントして、アフレコ領域を規定す
る時に、前の区間がアフレコされたものであると、一般
的にその位置が不正確である。従って、アフレコIDに
よって、アフレコされたデータ中のブロック同期信号を
使用しないようになされる。若し、アフレコ領域の前に
位置するそのトラック内のデータが全てアフレコされた
ものである時には、トラックの始端のパイロット信号の
記録区間ATF1の検出パルスが使用される。パイロッ
ト信号は、所定の周波数であるので、シンクブロックの
構造でなくても、その検出が可能である。オーディオ1
に対するアフレコも、同様にパイロット信号の検出パル
スが使用される。
【0072】図23中のデコーダ51には、再生された
データIDおよびシンク番号が供給される。このデコー
ダ51には、データIDおよびシンク番号が供給され、
アフレコ領域より前に位置する記録区間の最後のシンク
ブロックで、プリセットパルスをデコーダ51が発生す
る。データの種類によって、最後のシンクブロック番号
が異なるために、データIDをデコーダ51に供給して
いる。
【0073】このプリセットパルスがカウンタ52に供
給される。カウンタ52は、アフレコ領域の開始位置を
決定する。ロジック回路53の出力がイネーブルとして
カウンタ52に供給される。ロジック回路53には、ア
フレコID、パイロット信号の検出パルスPfおよびブ
ロック同期パルスPsyが供給される。アフレコIDが
ローレベル、すなわち、アフレコでない記録を示す状態
の時に、ロジック回路53からブロック同期パルスがカ
ウンタ52に供給される。このロジック回路53によっ
て、アフレコされたデータのブロック同期パルスに基づ
いて、アフレコ領域の開始位置の規定がなされる。
【0074】カウンタ52のカウント値がデコーダ54
に供給される。デコーダ54には、アフレコデータ種類
を示す信号が供給され、アフレコするデータに対応する
アフレコ領域の開始位置を示すデータがデコーダ54に
より形成される。デコーダ54の出力信号がアフレコ領
域発生回路55に供給される。アフレコ領域発生回路5
5には、アフレコデータ種類を示す信号が供給される。
アフレコ領域発生回路55は、デコーダ54で形成され
たアフレコ領域の開始位置からアフレコデータの種類に
応じたアフレコ領域の終了位置を検出する。このアフレ
コ領域発生回路55が発生するアフレコ領域パルスPx
は、アフレコ開始位置から立ち上がり、アフレコデータ
の種類に応じた終端位置で立ち下がる。
【0075】例えばオーディオ2の区間に対してアフレ
コを行う時には、その前のビデオ区間がアフレコしたも
のでないときには、ビデオ区間のポストアンブルの終端
位置でカウンタ52がプリセットされ、例えば2個のブ
ロック同期パルスが発生すると、デコーダ54の出力に
アフレコ領域の開始位置の信号が発生する。さらに、デ
コーダ54の出力とアフレコデータの種類のデータを見
ることで、その終了位置をアフレコ領域発生回路55が
検出できる。ここで、若し、アフレコIDによって、ビ
デオ区間がアフレコされたものであるときには、その前
のオーディオ1に関して、その区間の終端位置の検出が
なされる。若し、このオーディオ1もアフレコされたも
のであるときには、ATF1の検出パルスPfが使用さ
れる。
【0076】上述のアフレコ領域パルスPxは、図1で
は省略されているが、記録アンプ12A、12Bに制御
信号として供給され、パルスPxのハイレベルの期間で
記録アンプ12A、12Bが動作状態とされる。必要に
応じて、アフレコ領域パルスPxを再生アンプ21A、
21Bに供給し、そのハイレベルの期間で再生アンプ2
1A、21Bを非動作状態としても良い。
【0077】
【発明の効果】この発明は、2N本のトラックに所定期
間のデータを記録するセグメント方式のディジタルVT
Rにおいて、所定期間のオーディオデータをN個に分割
し、各区間を偶数番目と奇数番目のサンプルの系列に分
け、これらのサンプルを複数のトラックにまたがってイ
ンターリーブする。従って、テープの傷、指紋の付着な
どで発生する大きなエラー、あるいはヘッドクロッグが
生じても、エラー修整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における信号処理部の記録
側の構成を示すブロック図である。
【図2】信号処理部の再生側の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
略線図である。
【図4】サブサンプリング及びサブラインの説明に用い
る略線図である。
【図5】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図6】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図7】ヘッド配置の説明に用いる略線図である。
【図8】ヘッドのアジマスの説明に用いる略線図であ
る。
【図9】記録パターンの説明に用いる略線図である。
【図10】この発明の一実施例のデータ配列の説明に用
いる略線図である。
【図11】ビデオデータ、オーディオデータおよびサブ
コードの積符号の構成を示す領域である。
【図12】525/60システムにおける1フレームの
オーディオデータの分割を示す略線図である。
【図13】525/60システムにおける1フレームの
データのセグメント記録のトラックパターンを示す略線
図である。
【図14】525/60システムにおけるオーディオデ
ータのインターリーブの一例の略線図である。
【図15】525/60システムにおけるオーディオデ
ータのインターリーブの他の例の略線図である。
【図16】625/50システムにおける1フレームの
オーディオデータの分割を示す略線図である。
【図17】625/50システムにおける1フレームの
データのセグメント記録のトラックパターンを示す略線
図である。
【図18】625/50システムにおけるオーディオデ
ータのインターリーブの一例の略線図である。
【図19】ソフトテープモードで記録されたオーディオ
データのエラー修整の説明に用いる略線図である。
【図20】ユーザ記録モードで記録されたオーディオデ
ータのエラー修整の説明に用いる略線図である。
【図21】一つの磁気ヘッドがクロッグした時のオーデ
ィオデータのエラー修整の説明に用いる略線図である。
【図22】ID信号の構成を示す略線図である。
【図23】アフレコ領域を規定する制御信号を生成する
ための構成の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1Y、1U、1V コンポーネント信号の入力端子 1A PCMオーディオ信号の入力端子 1S サブコードの入力端子 5、6 ブロック化回路 8 ブロック符号化回路 11 チャンネルエンコーダ 13A、13B 磁気ヘッド 15 オーディオ符号化回路 22 チャンネルデコーダ 38 オーディオ復号回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定期間の入力ディジタル画像信号を圧
    縮符号化し、上記符号化されたディジタル画像信号を、
    回転ドラムに装着された磁気ヘッドによって磁気テープ
    の2N個(Nは整数)のトラックとして記録するように
    したディジタルVTRのオーディオ信号処理装置におい
    て、 所定期間のディジタルオーディオ信号系列をN個の区間
    に分割するとともに、上記各区間の上記ディジタルオー
    ディオ信号系列を偶数番目のサンプルからなる第1のサ
    ンプル系列と奇数番目のサンプルからなる第2のサンプ
    ル系列とにそれぞれ分割し、 上記トラックのそれぞれの所定位置に設けられたオーデ
    ィオ記録区間を前半部と後半部に分割し、 上記2N個のトラックを少なくとも第1および第2のグ
    ループに分割し、上記第1のグループのトラックに含ま
    れる上記オーディオ記録区間の前半部に、上記第1およ
    び第2のサンプル系列の一方を記録し、その第2のグル
    ープのトラックに含まれる上記オーディオ記録区間の後
    半部に、上記第1および第2のサンプル系列の他方を記
    録することを特徴とするディジタルVTRのオーディオ
    信号処理装置。
  2. 【請求項2】 所定期間の入力ディジタル画像信号を圧
    縮符号化し、上記符号化されたディジタル画像信号を、
    回転ドラムに装着された磁気ヘッドによって磁気テープ
    の2N個(Nは整数)のトラックとして記録するように
    したディジタルVTRのオーディオ信号処理装置におい
    て、 所定期間のディジタルオーディオ信号系列をN個の区間
    に分割するとともに、上記各区間の上記ディジタルオー
    ディオ信号系列を偶数番目のサンプルからなる第1のサ
    ンプル系列と奇数番目のサンプルからなる第2のサンプ
    ル系列とにそれぞれ分割し、 上記トラックのそれぞれの両端部に近接した位置に独立
    して第1および第2のオーディオ記録区間を設け、 上記2N個のトラックを少なくとも第1および第2のグ
    ループに分割し、上記第1のグループのトラックに含ま
    れる上記第1のオーディオ記録区間に、上記第1および
    第2のサンプル系列の一方を記録し、上記第2のグルー
    プのトラックに含まれる上記第2のオーディオ記録区間
    に、上記第1および第2のサンプル系列の他方を記録す
    ることを特徴とするディジタルVTRのオーディオ信号
    処理装置。
  3. 【請求項3】 所定期間の入力ディジタル画像信号を圧
    縮符号化し、上記符号化されたディジタル画像信号を、
    回転ドラムに装着された磁気ヘッドによって磁気テープ
    の2N個(Nは整数)のトラックとして記録するように
    したディジタルVTRのオーディオ信号処理装置におい
    て、 上記トラックのそれぞれの所定位置にオーディオ記録区
    間を設け、 上記各トラックの上記オーディオ記録区間に記録される
    オーディオデータ毎に独立してエラー訂正符号化を行う
    ことを特徴とするディジタルVTRのオーディオ信号処
    理装置。
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