JPH05143472A - データ転送方法 - Google Patents

データ転送方法

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JPH05143472A
JPH05143472A JP3301739A JP30173991A JPH05143472A JP H05143472 A JPH05143472 A JP H05143472A JP 3301739 A JP3301739 A JP 3301739A JP 30173991 A JP30173991 A JP 30173991A JP H05143472 A JPH05143472 A JP H05143472A
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JP
Japan
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data
parity
memory device
transfer
cpu
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JP3301739A
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Michihiro Yamane
道広 山根
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来広く用いられている誤り検出符号を変更
することなく、高信頼性を有するデータ転送方法を提供
すること。 【構成】 データを転送する装置間において、データを
送信する際に、始めにパリティを付加したデータを送信
先装置に転送し、続いて、パリティだけを再度当該送信
装置に転送し、送信先装置は、前記パリティが付加され
た受信データから得られるパリティと再送されたパリテ
ィとを比較し、これらが一致すれば当該転送データが正
しく転送されたと判断し、一致しなければ当該転送デー
タあるいは再送したパリティのいずれか一方または両方
に誤りが生じたと判定することを特徴とするデータ転送
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ転送方法に関し、
特に計算機等のCPU装置とメモリ装置間での高信頼性
を有するデータ転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高信頼性を有する計算機を実
現するために、CPU装置やメモリ装置等を多重化する
方式が多数提案されている。図6は、その一例を示すも
ので、メモリ装置とCPU装置を二重化した計算機を示
すものである。図において、1は計算機、2と3はそれ
ぞれ二重化されたメモリ装置、4と5はそれぞれ二重化
されたCPU装置、6と7は二重化されたシステムバス
を示している。図に示す如く、計算機1はメモリ装置,
CPU装置とシステムバスがそれぞれ二重化されている
ので、メモリ装置,CPU装置とシステムバスそれぞれ
における一重故障に対しても、正常なCPU装置,メモ
リ装置およぞシステムバスにより正常系を構成すること
により、計算を連続して行うことができる。上述の如き
従来の二重化構成を有する計算機において、二重化され
たCPU装置の一方が運転中,他方が待機中という運転
方式をとるデュプレックス方式での計算機の動作を以下
に説明する。
【0003】図6に示す計算機1において、2個のCP
U装置のうち、CPU装置4は処理を行い、他方のCP
U装置5は待機している。CPU装置4で処理した結果
はシステムバス6を介して二重化されたメモリ装置2,
メモリ装置3に同時に書き込まれる。この結果、以下に
示す如く、故障の発生に対して処理を引き継ぐことが可
能になる。 (1)CPU装置の故障:CPU装置4内の故障検出回路
(図示されていない)により、CPU装置4に故障が発生
したことが検出された場合、CPU装置4は自動的に処
理を停止すると同時にCPU装置5に起動信号を送出す
る。この起動信号を受けて、CPU装置5は、メモリ装
置3に書き込まれている処理中のデータを基に、CPU
装置4に替って処理を引き継ぐ。CPU装置内の故障検
出回路および故障検出方法の例としては、例えば、CP
U装置内の演算装置を部分的あるいは全面的に二重化し
て演算装置を相互に監視させる方法、あるいは、タイマ
による処理時間の監視等、種々の故障検出手段が提案さ
れ、また、実用化されている。これらの技術は、計算機
の故障による運用の停止の許されない電話交換機の制御
装置や、オンラインの予約サービス用計算機において、
既に広く利用されているものなので、詳細な説明は省略
する。例えば、猪瀬著「コンピュータ・システムの高信頼
化」(情報処理学会刊,昭和52年2月)を参照することがで
きる。
【0004】(2)メモリ装置の故障:メモリ装置2内の
故障検出回路(図示されていない)により、メモリ装置2
内にビットエラー等の故障が発生したことが検出された
場合、メモリ装置2はCPU装置4にメモリエラーが発
生したことを知らせる。このエラー信号を受けて、CP
U装置4は、メモリ装置2への書き込みを停止しする
が、メモリ装置は二重化されており、他方のメモリ装置
3が正常に動作するので、処理の中断は発生しない。上
述の如く、CPU装置とメモリ装置を二重化した従来の
計算機では、計算機を構成する各装置に一重故障が発生
しても、処理の中断が発生しないという利点を有する。
しかし、二重化したメモリ装置に同時に同一データを書
き込む場合には、二重化したメモリに誤ったデータを書
き込む可能性がある。例えば、CPU装置からシステム
バスを経由してメモリ装置に至るデータの転送路上で、
何等かの故障によりデータ誤りが発生し、そのデータ誤
りを検出できなかった場合には、二重化されたメモリ装
置の両方に誤ったデータが書き込まれることになる。
【0005】データの転送路上でのデータ誤りを検出す
る手段としては、データにパリティを付加する方法が採
用されている。パリティによるデータ誤りの検出範囲
は、基本的にはデータの一重誤りである。すなわち、パ
リティを用いる場合には、パリティビットを含めたデー
タ中の1または0の総和の奇偶が変化しないようなデー
タ誤りが生じた場合には、誤りの検出が不可能である。
このことから、パリティによるデータ誤りの検出には限
界のあることがわかる。データ誤りの要因が固定的な故
障であれば、メモリ装置から読み出したデータだけでな
く、命令にもビット誤りが生ずるため、例えば、パリテ
ィによるデータ誤りを検出できなくても、命令誤りの形
で検出される場合もある。しかし、データ誤りの原因が
ノイズ等の一時的な誤りである場合には、誤ったデータ
を書き込んだことを検出できずに、計算機の処理が進ん
でしまうことがあり得る。二重化したメモリ装置に誤っ
たデータを書き込む危険性を回避するために、従来用い
られている書き込み方法を、次に説明する。この書き込
み方法は、メモリ装置へのデータの書き込みを行うメモ
リ装置毎に時間をずらせて行い、書き込む毎に正常に書
き込みができたか否かを確認するという方法である。ノ
イズ等によるデータへの影響は、数ナノ秒〜数十ナノ秒
であるので、データ転送をメモリ装置毎に分けて行うこ
とにより、二重化した少なくとも一方のメモリ装置に
は、正しい結果が書き込める。この結果、一時的なノイ
ズ等によるデータ誤りを同時に受けないようにすること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は、データの転送と確認を2度行わなければならず、デ
ータ転送時間が長くなるため、計算機の利用効率が低下
するという問題がある。以上述べた如く、パリティの誤
り検出能力には限界があるため、二重化したメモリ装置
を備えた高信頼計算機構成では、二重化したメモリ装置
に同時に二重書きする場合には、誤ったデータを、二重
化したメモリ装置の両方に書き込んでしまう可能性があ
る。また、二重化したメモリ装置毎にデータを転送する
場合にはデータ転送時間が長時間化し、計算機の使用効
率が低下するという問題がある。また、この他に、三重
化等、メモリ装置を更に多重化して高信頼化を目送した
構成もあるが、データ書き込み時等におけるデータ誤り
やデータ転送効率に関しては、上と同様の問題があるの
で、説明は省略する。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、従来の技術におけ
る上述の如き問題を解消し、従来広く用いられている誤
り検出符号を変更することなく、高信頼性を有するデー
タ転送方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、デ
ータを転送する装置間において、データを送信する際
に、始めにパリティを付加したデータを送信先装置に転
送し、続いて、パリティだけを再度当該送信装置に転送
し、送信先装置は、前記パリティが付加された受信デー
タから得られるパリティと再送されたパリティとを比較
し、これらが一致すれば当該転送データが正しく転送さ
れたと判断し、一致しなければ当該転送データあるいは
再送したパリティのいずれか一方または両方に誤りが生
じたと判定することを特徴とするデータ転送方法によっ
て達成される。
【0008】
【作用】本発明に係るデータ転送方法においては、計算
機を構成する装置間のデータ転送の高信頼化を図るため
に、誤り検出符号(パリティ)付きのデータを転送した後
に、誤り検出符号のみを再度転送することにより、デー
タ転送時に受けたノイズの影響を受けていない誤り検出
符号を誤りの検出に用いることにより、誤り検出符号の
能力を向上させることなく、誤り検出符号の誤り検出能
力を越えた誤りを検出できるようにしたものである。本
発明に係る方法を、多重化したメモリ装置を備えた計算
機に適用した場合には、例えば、データを書き込む場合
には、多重化したメモリ装置にデータを同時に転送し書
き込みを行い、その後、転送データから得られる誤り検
出符号を多重化したメモリ装置毎に転送し、多重化した
メモリ装置毎に受信した誤り検出符号と受信したデータ
から生成できる誤り検出符号を比較検証することによ
り、データが正しく転送できたか否かを判定することに
より、データ転送効率を低下させずに、高信頼性を有す
るデータ転送を実現できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明で用いる、水平パリティと垂直
パリティについて説明した後、本発明の実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。図2は、本発明で用いる、水
平パリティと垂直パリティを示す図である。CPU装置
とメモリ装置間で転送されるデータは、一般に、図2に
示す如く、複数ワードのデータから成るブロックデータ
である。図2において、ワード内のnビットから生成さ
れるのが水平パリティ、また、各ワード内の第kビット
目のmビットから生成されるのが垂直パリティである。
水平パリティを生成検証するのが水平パリティ生成検証
回路、垂直パリティを生成検証するのが垂直パリティ生
成検証回路である。以下、第一の実施例を、図3に基づ
いて説明する。図3は、本発明の第一の実施例である計
算機システムの構成を示す図である。図において、61
は計算機、62はメモリ装置、63はCPU装置、64
はメモリ装置62のメモリ、65はメモリ装置62のデ
ータバッファ(以下、単に「バッファ」という)、66はメ
モリ装置62の水平パリティ生成検証回路、67はメモ
リ装置62の比較照合回路、68はCPU装置63のC
PU、69はCPU装置63のバッファ、70はCPU
装置63の水平パリティ生成検証回路、71はCPU装
置63の比較照合回路、72はメモリ装置62とCPU
装置63を結ぶシステムバスを示している。
【0010】以下、本実施例の動作を、図1に示す動作
フロー図を用いて説明する。 (1)CPU装置63がメモリ装置62にデータを書き込
む場合: 書き込みデータのバッファへの転送 書き込みデータが、CPU68からバッファ69に一旦
蓄積される。バッファ69にデータを蓄積するのに同期
して、水平パリティ生成検証回路70を用いて水平パリ
ティを生成し、これを転送データに付加してバッファ6
9に蓄積する(図1(a)参照)。 データの転送 バッファ69への転送データの蓄積が終了すると、シス
テムバス72を介して転送データをメモリ装置62に送
出する。 転送データの受信とパリティの検証 メモリ装置62は、受信データをバッファ65に取り込
む。これに同期して水平パリティ生成検証回路66を用
いて、受信データに付加されている水平パリティを検証
して、誤りの有無を検出する(図1(b)参照)。
【0011】水平パリティの転送 CPU装置63は、メモリ装置62へのデータの転送が
終了すると、バッファ69に蓄積されている水平パリテ
ィを再度メモリ装置62へ転送する。バッファ69は、
水平パリティの転送に際して、パリティをデータとして
転送可能なように、ビット列を並べ替える操作を行う
(図1(c)参照)。メモリ装置62は、CPU装置63か
ら転送されてきた水平パリティと、受信データから生成
した水平パリティとを、比較照合回路67で比較照合
し、一致すれば正しく転送されたものと判定する(図1
(b)参照)。メモリ装置62は、転送データが正しいと
判定できた場合には、バッファ65からメモリ64にデ
ータを転送し格納する。 (2)CPU装置63がメモリ装置62からデータを読み
出す場合:この場合には、CPU装置63がメモリ装置
62にデータを書き込む場合と同様の操作を行うので、
ここでは説明を省略する。メモリ装置62のバッファ6
5は、CPU装置63のバッファ69と同様に、水平パ
リティの転送に際して、パリティビットをデータとして
転送可能なようにビット列を並べ替える操作機能を備え
ている。
【0012】上記実施例によれば、転送したデータとパ
リティにおいて、データ部分にだけパリティの奇偶が変
化しないような誤りが生じた場合以外は、転送時の誤り
を検出することができる。そこで、転送したデータとパ
リティにおいて、データ部分にだけパリティの奇偶が変
化しないような誤りが生じた場合にも対処することを可
能とした、異なる種類のパリティを組み合せる実施例
を、以下に示す。図4は、本発明の第二の実施例を示す
計算機システムの構成図である。第一の実施例と異なる
点は、確認のために転送するパリティを水平パリティか
ら垂直パリティに変更した点である。図において、81
は計算機、82はメモリ装置、83はCPU装置、64
はメモリ装置82のメモリ、65はメモリ装置82のバ
ッファ、66はメモリ装置82の水平パリティ生成検証
回路、67はメモリ装置82の比較照合回路、68はC
PU装置83のCPU、69はCPU装置83のバッフ
ァ、70はCPU装置83の水平パリティ生成検証回
路、71はCPU装置83の比較照合回路、72はメモ
リ装置82とCPU装置83を結ぶシステムバスを示し
ている。また、87はメモリ装置82の垂直パリティ生
成検証回路、92はCPU装置83の垂直パリティ生成
検証回路を示している。
【0013】本実施例の動作を、以下、図5に示す動作
フロー図を用いて説明する。 (1)CPU装置83がメモリ装置82にデータを書き込
む場合: 書き込みデータのバッファへの転送 書き込みデータが、CPU68からバッファ69に一旦
蓄積される。バッファ69にデータを蓄積するのに同期
して、水平パリティ生成検証回路70を用いて水平パリ
ティを生成し、これを転送データに付加してバッファ6
9に蓄積する(図5(a)参照)。 データの転送 バッファ69への転送データの蓄積が終了すると、シス
テムバス72を介して転送データをメモリ装置82に送
出する。バッファ69からシステムバス72へデータを
送出するのに同期して、垂直パリティ生成検証回路92
は垂直パリティを生成し、バッファ69に蓄積する(図
5(a)参照)。 転送データの受信と水平パリティの検証 メモリ装置82は、受信データをバッファ65に取り込
む。これに同期して水平パリティ生成検証回路66を用
いて、受信データに付加されている水平パリティを検証
して、誤りの有無を検出する(図5(b)参照)。同時に、
垂直パリティ生成検出回路87を用いて、受信データか
ら垂直パリティを生成して、バッファ65にデータとと
もに蓄積する。
【0014】垂直パリティの転送 CPU装置83は、メモリ装置82への水平パリティを
付加したデータの転送が終了すると、バッファ69に蓄
積されている垂直パリティをメモリ装置82へ転送する
(図5(c)参照)。メモリ装置82は、CPU装置83か
ら転送されてきた垂直パリティと、受信データから生成
した垂直パリティとを比較照合回路67を用いて比較照
合し(図5(b)参照)、一致すれば正しく転送されたもの
と判定する。メモリ装置82は、転送データが正しいと
判定できた場合には、バッファ65からメモリ64にデ
ータを転送し格納する。 (2)CPU装置83がメモリ装置82からデータを読み
出す場合:この場合には、CPU装置83がメモリ装置
82にデータを書き込む場合と同様の操作を行うので、
ここでは説明を省略する。上記実施例によれば、垂直パ
リティを再送するため、転送されたデータから生成され
た垂直パリティとの比較により、前述の如く、転送した
データとパリティにおいて、データ部分にだけパリティ
の奇偶が変化しないような誤りが生じた場合にも、転送
時の誤りを検出することができる。
【0015】すなわち、データ部分にだけ直交した二つ
のパリティ、水平パリティと垂直パリティの両方に奇偶
が変化しないような誤りが生じる確率は極めて低く、誤
り検出確率は非常に高くなる。このように、直交したパ
リティを用いることにより、非常に高信頼性の誤り検出
が可能になる。以下に、高信頼化のために、メモリを多
重化した計算機装置への本発明の実施例を示す。図7
は、本発明の第三の実施例を示す構成図である。図にお
いて、21は計算機、22は第一のメモリ装置、23は
第二のメモリ装置、24は第一のCPU装置、25は第
二のCPU装置、26は第一のシステムバス、27は第
二のシステムバスを示している。28は第一のメモリ装
置22のメモリ、29は同メモリ装置のバッファ、30
は同メモリ装置の水平パリティ生成検証回路、31は同
メモリ装置の垂直パリティ生成検証回路、32は同メモ
リ装置の比較照合回路、33は同メモリ装置のシステム
バス切り替え回路、34は第二のメモリ装置23のメモ
リ、35は同メモリ装置のバッファ、36は同メモリ装
置の水平パリティ生成検証回路、37は同メモリ装置の
垂直パリティ生成検証回路、38は同メモリ装置の比較
照合回路、39は同メモリ装置のシステムバス切り替え
回路を示している。
【0016】40は第一のCPU装置24のCPU、4
1は同CPU装置のバッファ、42は同CPU装置の水
平パリティ生成検証回路、43は同CPU装置の垂直パ
リティ生成検証回路、44は同CPU装置の比較照合回
路、45は同メモリ装置のシステムバス切り替え回路、
46は第二のCPU装置25のCPU、47は同CPU
装置のバッファ、48は同CPU装置の水平パリティ生
成検証回路、49は同CPU装置の垂直パリティ生成検
証回路、50は同CPU装置の比較照合回路、51は同
メモリ装置のシステムバス切り替え回路を示している。
水平パリティと垂直パリティについては、先に、図2を
用いて説明した通り、CPU装置とメモリ装置間で転送
されるデータは、一般に、複数ワードのデータから成る
ブロックデータである。図2において、ワード内のnビ
ットから生成されるのが水平パリティ、また、各ワード
内の第kビット目のmビットから生成されるのが垂直パ
リティである。水平パリティを生成検証するのが水平パ
リティ生成検証回路、垂直パリティを生成検証するのが
垂直パリティ生成検証回路である。本実施例の動作を、
以下、図8に示す動作フロー図を用いて説明する。
【0017】(1)第二のCPU装置24が第一のメモリ
装置22と第二のメモリ装置23にデータを書き込む場
合:メモリ装置にデータを書き込む場合には、第一のC
PU装置24から第一のメモリ装置22と第二のメモリ
装置23にデータを転送する。 書き込みデータのバッファへの転送 書き込みデータが、CPU40からバッファ41に一旦
蓄積される。バッファ41にデータを蓄積する間に、水
平パリティ生成検証回路42を用いて水平パリティを生
成し、これを転送データに付加してバッファ41に蓄積
する(図8(a)参照)。 垂直パリティの付加とデータの転送 バッファ41への転送データの蓄積が終了すると、シス
テムバス26を介して転送データを第一のメモリ装置2
2と第二のメモリ装置23に、同時に送出する。バッフ
ァ41からシステムバス26へデータを送出するのに同
期して、垂直パリティ生成検証回路43は垂直パリティ
を生成し、データに付加して転送する(図8(a)参照)。
【0018】転送データの受信と水平パリティの検証 第一のメモリ装置22と第二のメモリ装置23は、同時
に同様の動作を行うので、ここでは、第一のメモリ装置
22の動作のみを説明する。第一のメモリ装置22は、
データの受信と同時に、水平パリティ生成検証回路30
を用いて、受信データに付加されている水平パリティを
検証して、誤りの有無を検出する(図8(b)参照)。ま
た、転送されてきたデータをバッファ29に蓄積すると
同時に、垂直パリティ生成検出回路31を用いて、受信
データを基に垂直パリティを生成して、バッファ29に
データとともに蓄積する。 第一のメモリ装置22への垂直パリティの転送 第一のCPU装置24は、第一のメモリ装置22と第二
のメモリ装置23へのデータの転送が終了すると、バッ
ファ41に蓄積されている垂直パリティを、まず、第一
のメモリ装置22へ転送する(図8(c)参照)。第一のメ
モリ装置22は、第一のCPU装置24から転送されて
きた垂直パリティと、データ受信時に垂直パリティ生成
回路31を用いて生成し、バッファ29に蓄積しておい
た垂直パリティとを、比較照合回路32を用いて比較照
合し(図8(b)参照)、一致すれば正しく転送されたもの
と判定する。第一のメモリ装置22は、転送データが正
しいと判定できた場合には、バッファ29からメモリ2
8にデータを転送し格納する。
【0019】第二のメモリ装置23への垂直パリティ
の転送 第一のCPU装置24は、第一のメモリ装置22へ垂直
パリティを転送し、データ転送が正常に終了したことを
確認すると、第二のメモリ装置23へ垂直パリティを転
送する(図8(d)参照)。第二のメモリ装置23は、第一
のCPU装置24から転送されてきた垂直パリティを用
いて、第一のメモリ装置22と同様に比較検証を行い、
データ転送の正否を判定する(図8(d)参照)。 (2)第一のCPU装置24が第一のメモリ装置22と第
二のメモリ装置23からデータを読み出す場合:メモリ
装置からデータを読み出す場合には、第一のCPU装置
24は、第一のメモリ装置22からデータを読み出し、
読み出したデータに誤りがあった場合にのみ、第二のメ
モリ装置23からデータを読み出す。 読み出しデータのバッファへの転送 読み出しデータは、メモリ28からバッファ29に一旦
蓄積される。バッファ29にデータを蓄積する間に、水
平パリティ生成検証回路30を用いて水平パリティを生
成し、これを転送データに付加してバッファ29に蓄積
する(図8(a)参照)。
【0020】垂直パリティの付加とデータの転送 バッファ29への読み出しデータの蓄積が終了すると、
システムバス26を介して転送データを第一のCPU装
置24に送出する。垂直パリティはバッファ29から第
一のCPU装置24に向かって送出する際に、垂直パリ
ティ生成検証回路31で生成し、データに付加して転送
する(図8(a)参照)。 読み出しデータの受信と水平パリティの検証 第一のCPU装置24は、データの受信と同時に水平パ
リティ生成回路42を用いて、受信データに付加されて
いる水平パリティを検証して誤りの有無を検出する。
(図8(b)参照)。もし、水平パリティ生成回路42で転
送中のデータに誤りが検出された場合には、データ誤り
の発生したことをCPU40に報告する。また、転送さ
れてきたデータをバッファ41に蓄積すると同時に、垂
直パリティ生成検証回路43を用いて転送されてきたデ
ータを基に垂直パリティを生成し、バッファ41にデー
タと同様に蓄積する。
【0021】第一のCPU装置24への垂直パリティ
の転送 第一のメモリ装置22は、第一のCPU装置24へのデ
ータの転送が終了すると、バッファ29に蓄積されてい
る垂直パリティを、第一のCPU装置24へ転送する
(図8(c)参照)。第一のCPU装置24は、第一のメモ
リ装置22から転送されてきた垂直パリティと、データ
受信時に垂直パリティ生成回路42を用いて生成し、バ
ッファ41に蓄積しておいた垂直パリティとを、比較照
合回路44を用いて比較照合し(図8(b)参照)、一致す
れば正しく転送されたものと判定する。第一のCPU装
置24は、転送データが正しいと判定できた場合には、
バッファ41からCPU40にデータを読み込み処理を
行う。上記実施例によれば、前述の実施例と同様に、垂
直パリティを再送するため、転送されたデータから生成
された垂直パリティとの比較により、転送時の誤りを検
出することができる。以下、上記実施例と同様に、メモ
リを多重化した計算機装置への本発明の他の実施例を示
す。
【0022】図9は、本発明の第四の実施例を示す構成
図である。図7に示した第三の実施例と異なる点は、第
三の実施例においては垂直パリティ生成検証回路を用い
ていたところを、誤り検出符号生成検出回路に変更され
ている点である。図において、52は第一のメモリ装置
22の誤り検出符号生成検出回路、53は第二のメモリ
装置23の誤り検出符号生成検出回路、54は第一のC
PU装置24の誤り検出符号生成検出回路、55は第二
のCPU装置25の誤り検出符号生成検出回路を示して
いる。なお、この他の記号は、図7に示したと同様に用
いられている。本実施例におけるデータの転送動作は、
第三の実施例と同様であるので説明は省略する(図10
参照)。垂直パリティを用いていた第三の実施例と異な
るのは、第三の実施例では誤りの検出のみが可能であっ
たのに対して、本実施例においては誤り検出訂正符号を
用いることにより、誤りの検出と同時に誤りの訂正が可
能になっている点である。すなわち、訂正可能な誤りで
あれば、データに誤りが検出された場合にも、データ再
送を必要としないので、前記実施例に示した装置より
も、更に効率的なデータ転送が可能となる。
【0023】上記各実施例によれば、転送量の多いデー
タを、一度だけ転送し、転送量の少ない検証符号だけを
再度転送することにより、データ転送時間の長時間化を
防ぎつつ、誤りを防止することが可能になるという効果
が得られる。なお、メモリ装置が多重化されている場合
には、データを一度だけ、一斉送信することにより、目
的を達成することができる。更に、検証符号をメモリ毎
に転送するので、パリティ転送中に発生する一時的なノ
イズ等の影響を受けることがなくなり、水平パリティだ
けでば検出不可能であったデータエラーも検出可能にな
る。また、誤り符号に、誤り検出訂正符号を用いること
により、転送データの修正も可能である。なお、上記各
実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本
発明はこれらに限定されるべきものではないことは言う
までもない。例えば、垂直パリティは必ずしも奇偶パリ
ティである必要はなく、必要に応じて1ビットエラー修
正2ビットエラー検出符号の如く、誤り検出訂正符号を
用いることも可能であるという如くである。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、従来広く用いられている誤り検出符号を変更する
ことなく、高信頼性を有するデータ転送方法を実現でき
るという顕著な効果を奏するものである。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の動作を示すフロー図で
ある。
【図2】水平パリティおよび垂直パリティを説明する図
である。
【図3】本発明の第一の実施例である計算機システムの
構成を示す図である。
【図4】本発明の第二の実施例である計算機システムの
構成を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例の動作を示すフロー図で
ある。
【図6】従来の高信頼性計算機システムの構成例を示す
図である。
【図7】本発明の第三の実施例である計算機システムの
構成を示す図である。
【図8】本発明の第三の実施例の動作を示すフロー図で
ある。
【図9】本発明の第四の実施例である計算機システムの
構成を示す図である。
【図10】本発明の第四の実施例の動作を示すフロー図
である。
【符号の説明】
21,61,81:計算機、22,23,62,82:
メモリ装置、24,25,63,83:CPU装置、2
6,27,72:システムバス、28,34,64:メ
モリ、29,35,41,47,65,69:バッフ
ァ、30,36,42,48,66,70:水平パリテ
ィ生成検証回路、31,37,43,49,87,9
2:垂直パリティ生成検証回路、32,38,44,5
0,67,71:比較照合回路、33,39,45,5
1:システムバス切り替え回路、40,46,68:C
PU、52,53,54,55:誤り検出符号生成検証
回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを転送する装置間において、デー
    タを送信する際に、始めにパリティを付加したデータを
    送信先装置に転送し、続いて、パリティだけを再度当該
    送信装置に転送し、送信先装置は、前記パリティが付加
    された受信データから得られるパリティと再送されたパ
    リティとを比較し、これらが一致すれば当該転送データ
    が正しく転送されたと判断し、一致しなければ当該転送
    データあるいは再送したパリティのいずれか一方または
    両方に誤りが生じたと判定することを特徴とするデータ
    転送方法。
  2. 【請求項2】 前記確認のために再送するパリティとし
    て、水平パリティを用いることを特徴とする請求項1記
    載のデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 前記確認のために再送するパリティとし
    て、垂直パリティを用いることを特徴とする請求項1記
    載のデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 前記確認のために再送するパリティとし
    て、水平パリティと垂直パリティを用いることを特徴と
    する請求項1記載のデータ転送方法。
  5. 【請求項5】 前記確認のために再送する垂直パリティ
    として、誤り検出訂正符号を用いることを特徴とする請
    求項3または4記載のデータ転送方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002086761A1 (fr) * 2001-04-18 2002-10-31 Satoshi Omori Procede et appareil d'enregistrement de donnees sequentielles de substances biologiques
US7073092B2 (en) 2003-11-25 2006-07-04 Hitachi, Ltd. Channel adapter and disk array device

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