JPH05142947A - マグネツトローラーおよびその製造方法 - Google Patents
マグネツトローラーおよびその製造方法Info
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- JPH05142947A JPH05142947A JP33421291A JP33421291A JPH05142947A JP H05142947 A JPH05142947 A JP H05142947A JP 33421291 A JP33421291 A JP 33421291A JP 33421291 A JP33421291 A JP 33421291A JP H05142947 A JPH05142947 A JP H05142947A
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- Japan
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- magnet
- shaft
- shaped
- plate
- shape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小径で充分な表面磁力が得られるとともに長
手方向や角度差等による磁気特性バラツキが小さく、且
つ生産性にも優れたマグネットローラーとその製造方法
を提供せんとするものである。 【構成】 軟質結合剤を使用したフレキシブル概円柱状
マグネットに、当該マグネットと異材質の板状材料より
なる断面Ｉ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異形となした板
状シャフトを貫通させたことを特徴としている。
手方向や角度差等による磁気特性バラツキが小さく、且
つ生産性にも優れたマグネットローラーとその製造方法
を提供せんとするものである。 【構成】 軟質結合剤を使用したフレキシブル概円柱状
マグネットに、当該マグネットと異材質の板状材料より
なる断面Ｉ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異形となした板
状シャフトを貫通させたことを特徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複写機やファクシミリ、
更にはレーザープリンタ等の静電写真方式の現像装置や
クリーニング装置に用いられるマグネットロールに関
し、更に詳しくは、小径で充分な表面磁力が得られると
ともに長手方向や角度差等による磁気特性バラツキが小
さく、且つ生産性にも優れたマグネットローラーに関す
る。
更にはレーザープリンタ等の静電写真方式の現像装置や
クリーニング装置に用いられるマグネットロールに関
し、更に詳しくは、小径で充分な表面磁力が得られると
ともに長手方向や角度差等による磁気特性バラツキが小
さく、且つ生産性にも優れたマグネットローラーに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の静電写真方式
の現像装置やクリーニング装置には、ボンデッドマグネ
ット製円筒体に金属製シャフトを貫通したマグネットロ
ーラーが用いられる。そしてこのマグネットローラーに
は非磁性体製のスリーブが外装され、固定設置したマグ
ネットロールに対してスリーブを回転させる構成とされ
ている。
の現像装置やクリーニング装置には、ボンデッドマグネ
ット製円筒体に金属製シャフトを貫通したマグネットロ
ーラーが用いられる。そしてこのマグネットローラーに
は非磁性体製のスリーブが外装され、固定設置したマグ
ネットロールに対してスリーブを回転させる構成とされ
ている。
【０００３】従来、この種のマグネットローラーとして
は、図４〜図６に示す様な形状を有するものが知られて
いる。即ち、複数のマグネット片２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄをシャフト１に貼り合わせたもの（図４）、円筒
形状に成形したマグネット２内にシャフト１を挿入して
一体化したもの (図５) 、シャフト部３ａ及びマグネ
ット部３ｂをボンデッドマグネットにより射出成形で一
体成形したもの (図６) などが実用化されている。
は、図４〜図６に示す様な形状を有するものが知られて
いる。即ち、複数のマグネット片２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄをシャフト１に貼り合わせたもの（図４）、円筒
形状に成形したマグネット２内にシャフト１を挿入して
一体化したもの (図５) 、シャフト部３ａ及びマグネ
ット部３ｂをボンデッドマグネットにより射出成形で一
体成形したもの (図６) などが実用化されている。
【０００４】しかしながら、のマグネット片を接着剤
で貼り合わす方法では、４極以上になると使用するマグ
ネット片の磁気特性や形状等を管理することが難しく、
また接着条件の管理が複雑となる上に、長手方向並びに
角度差による磁力バラツキが発生するなど品質面、生産
性面での問題が多い。また、の円筒状マグネットに中
実または中空シャフトを挿入する方法では、マグネット
材料が軟質結合剤を使用して柔らかいことから、シャフ
トを挿入する際にマグネット内周面とシャフト外周面の
接触状態にバラツキが生じ、長手方向磁気特性のバラツ
キやマグネットとシャフト相互の接着強度にバラツキが
発生し、品質が安定しない問題があった。さらに、，
ではシャフトがマグネットを貫通していることからマ
グネット部体積に制限が生じ、このため外径４ｍｍ以上
のシャフトを用いた場合、マグネットローラーの外径が
１０ｍｍ以下になるとフェライト系ボンデッドマグネッ
トでは６５０ガウス（以下Ｇと記す）以上の磁力を得る
ことが困難となり、マグネットローラーの小型化がはか
れない問題があった。
で貼り合わす方法では、４極以上になると使用するマグ
ネット片の磁気特性や形状等を管理することが難しく、
また接着条件の管理が複雑となる上に、長手方向並びに
角度差による磁力バラツキが発生するなど品質面、生産
性面での問題が多い。また、の円筒状マグネットに中
実または中空シャフトを挿入する方法では、マグネット
材料が軟質結合剤を使用して柔らかいことから、シャフ
トを挿入する際にマグネット内周面とシャフト外周面の
接触状態にバラツキが生じ、長手方向磁気特性のバラツ
キやマグネットとシャフト相互の接着強度にバラツキが
発生し、品質が安定しない問題があった。さらに、，
ではシャフトがマグネットを貫通していることからマ
グネット部体積に制限が生じ、このため外径４ｍｍ以上
のシャフトを用いた場合、マグネットローラーの外径が
１０ｍｍ以下になるとフェライト系ボンデッドマグネッ
トでは６５０ガウス（以下Ｇと記す）以上の磁力を得る
ことが困難となり、マグネットローラーの小型化がはか
れない問題があった。
【０００５】これに対して、の射出成形によるシャフ
トを含めた一体成形では、マグネット部分にシャフトが
介在しないためマグネット部体積を有効に使うことがで
き７００Ｇ以上の表面磁力を確保できるものの、成形金
型が複雑で高価となる上、マグネット長手方向に冷却条
件のバラツキが発生しやすく、冷却条件のバラツキが生
じた場合には、長手方向の磁力バラツキや長手方向の反
り等が発生する問題があり、そしてこれを避けようとす
れば生産性が著しく低下する問題があった。本発明者ら
はかかる実情に鑑み、小径でも充分な表面磁力が得られ
るとともに長手方向や角度差等による磁気特性バラツキ
が小さく、且つ生産性にも優れたマグネットローラーと
その製造方法を提供せんとするものである。
トを含めた一体成形では、マグネット部分にシャフトが
介在しないためマグネット部体積を有効に使うことがで
き７００Ｇ以上の表面磁力を確保できるものの、成形金
型が複雑で高価となる上、マグネット長手方向に冷却条
件のバラツキが発生しやすく、冷却条件のバラツキが生
じた場合には、長手方向の磁力バラツキや長手方向の反
り等が発生する問題があり、そしてこれを避けようとす
れば生産性が著しく低下する問題があった。本発明者ら
はかかる実情に鑑み、小径でも充分な表面磁力が得られ
るとともに長手方向や角度差等による磁気特性バラツキ
が小さく、且つ生産性にも優れたマグネットローラーと
その製造方法を提供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解消すべく鋭意研究の結果、本発明に到達した。即ち、
本発明はマグネットローラー固定−スリーブ回転式の静
電写真現像装置やクリーニング装置に用いる小径マグネ
ットローラーを製造するに際し、シャフトとしてマグネ
ット部と異材質の板状材料よりなる断面Ｉ字形又はＬ字
形，Ｖ字形等の異形となした板状シャフトを用い、これ
をマグネットに貫通させることを要旨としている。
解消すべく鋭意研究の結果、本発明に到達した。即ち、
本発明はマグネットローラー固定−スリーブ回転式の静
電写真現像装置やクリーニング装置に用いる小径マグネ
ットローラーを製造するに際し、シャフトとしてマグネ
ット部と異材質の板状材料よりなる断面Ｉ字形又はＬ字
形，Ｖ字形等の異形となした板状シャフトを用い、これ
をマグネットに貫通させることを要旨としている。
【０００７】
【作用】本発明は上記構成のシャフトを用いたことによ
り、マグネット部の体積減少を最低限に抑え１０ｍｍ以
下の外径でも６５０Ｇ以上の表面磁力を確保することが
できる。そして、板状シャフトをインサート押出成形に
より概円柱状マグネットの中央部に配設することによっ
て、長手方向磁力が安定し且つ生産性にも優れたマグネ
ットローラーを得ることができる。
り、マグネット部の体積減少を最低限に抑え１０ｍｍ以
下の外径でも６５０Ｇ以上の表面磁力を確保することが
できる。そして、板状シャフトをインサート押出成形に
より概円柱状マグネットの中央部に配設することによっ
て、長手方向磁力が安定し且つ生産性にも優れたマグネ
ットローラーを得ることができる。
【０００８】
【実施例】次に本発明の詳細を実施例に基づき説明す
る。図１〜図３は本発明の実施例の概略構成を示す説明
図であり、図中４が概円柱状マグネットを示し、図中５
が断面Ｉ字形の板状シャフト、図中６が断面Ｌ字形の板
状シャフト、図中７が断面Ｖ字形の板状シャフトをそれ
ぞれ示している。
る。図１〜図３は本発明の実施例の概略構成を示す説明
図であり、図中４が概円柱状マグネットを示し、図中５
が断面Ｉ字形の板状シャフト、図中６が断面Ｌ字形の板
状シャフト、図中７が断面Ｖ字形の板状シャフトをそれ
ぞれ示している。
【０００９】本発明のマグネット材料については、まず
結合剤としては公知の合成樹脂及びゴムが使用できる。
例えば塩素化ポリエチレン，エチレン酢酸ビニール共重
合体，ポリ塩化ビニール，酢酸ビニール，ＮＢＲ等が単
独又は２種類以上混合して用いられるが、シャフトとの
接着強度を確保するためにはビニール系樹脂の使用がよ
り好ましい。磁性粉としては例えばマグネトプランバイ
ト型のＳｒ、Ｂａフェライト等のフェライト系が好適で
ある。Ｓｍ−Ｃｏ系合金、Ｎｄ−Ｆｅ−Ｂ等の希土類系
磁粉の使用も可能である。磁性粉の含率は３０〜７０体
積％が好ましいが、フェライト系では６０〜６８体積％
がより好適である。磁性粉と結合剤との親和性や流動性
を高めるためシラン処理剤やチタネート処理、可塑剤、
その他一般に用いられる添加剤を添加することも可能で
ある。
結合剤としては公知の合成樹脂及びゴムが使用できる。
例えば塩素化ポリエチレン，エチレン酢酸ビニール共重
合体，ポリ塩化ビニール，酢酸ビニール，ＮＢＲ等が単
独又は２種類以上混合して用いられるが、シャフトとの
接着強度を確保するためにはビニール系樹脂の使用がよ
り好ましい。磁性粉としては例えばマグネトプランバイ
ト型のＳｒ、Ｂａフェライト等のフェライト系が好適で
ある。Ｓｍ−Ｃｏ系合金、Ｎｄ−Ｆｅ−Ｂ等の希土類系
磁粉の使用も可能である。磁性粉の含率は３０〜７０体
積％が好ましいが、フェライト系では６０〜６８体積％
がより好適である。磁性粉と結合剤との親和性や流動性
を高めるためシラン処理剤やチタネート処理、可塑剤、
その他一般に用いられる添加剤を添加することも可能で
ある。
【００１０】上記材料により得られるボンデッドマグネ
ット組成物としては１．５メガガウスエルステッド（以
下メガガウスエルステッドをＭＧＯｅと記す。）以上の
最大エネルギー積を有するものを使用することが好まし
い。１．５ＭＧＯｅ未満では通常要求されるマグネット
ローラーの表面磁束密度６５０ガウスを得ることが困難
となる。
ット組成物としては１．５メガガウスエルステッド（以
下メガガウスエルステッドをＭＧＯｅと記す。）以上の
最大エネルギー積を有するものを使用することが好まし
い。１．５ＭＧＯｅ未満では通常要求されるマグネット
ローラーの表面磁束密度６５０ガウスを得ることが困難
となる。
【００１１】本発明に用いられるシャフトは、鉄，アル
ミニウム，ステンレス等の金属，ポリフェニレンオキサ
イド，ポリアミド，ポリエチレンテレフタレート等のエ
ンジニアリングプラスチックから作られた厚さ２ｍｍ以
下の板状材よりなるＩ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異形
のものが用いられる。板厚さが２ｍｍ以上だとマグネッ
トの有効体積に及ぼす影響が無視できなくなる。また、
Ｉ字形の場合、１ｍｍ以下になると撓み強度が低下しマ
グネットローラーとして使用するときフレ不良の原因と
なるため、１ｍｍ以下の場合は板状材をＬ字形又はＶ字
形等に加工して使用することが好ましい。また、板状シ
ャフトの片面には、あらかじめ接着剤としての酢酸ビニ
ール等の樹脂被膜を塗布しておくことがのぞまれる。
ミニウム，ステンレス等の金属，ポリフェニレンオキサ
イド，ポリアミド，ポリエチレンテレフタレート等のエ
ンジニアリングプラスチックから作られた厚さ２ｍｍ以
下の板状材よりなるＩ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異形
のものが用いられる。板厚さが２ｍｍ以上だとマグネッ
トの有効体積に及ぼす影響が無視できなくなる。また、
Ｉ字形の場合、１ｍｍ以下になると撓み強度が低下しマ
グネットローラーとして使用するときフレ不良の原因と
なるため、１ｍｍ以下の場合は板状材をＬ字形又はＶ字
形等に加工して使用することが好ましい。また、板状シ
ャフトの片面には、あらかじめ接着剤としての酢酸ビニ
ール等の樹脂被膜を塗布しておくことがのぞまれる。
【００１２】板状シャフトのマグネット内への位置づけ
は、最大磁力が必要な極のマグネット体積が最大限に確
保出来るような位置関係に板状シャフトを配置し、ま
た、シャフトが磁性体の場合、マグネットとシャフトが
構成する磁気回路を考慮して、最大磁力が必要な極の磁
力が最大となるような位置関係にシャフトが配設できる
よう設計されたクロスヘッド付き磁場配向ダイスを用い
て、インサート押出成形法により連続的に押出成形す
る。そして、連続押出されたシャフト内挿マグネットを
所定の長さに切断したのち、端部処理を行って不必要な
マグネットを切除し、スリーブへの取り付け部を形成す
る。マグネットの切除はシャフト表面の接着剤を塗布し
ていない側より行うことにより簡便に実施できる。
は、最大磁力が必要な極のマグネット体積が最大限に確
保出来るような位置関係に板状シャフトを配置し、ま
た、シャフトが磁性体の場合、マグネットとシャフトが
構成する磁気回路を考慮して、最大磁力が必要な極の磁
力が最大となるような位置関係にシャフトが配設できる
よう設計されたクロスヘッド付き磁場配向ダイスを用い
て、インサート押出成形法により連続的に押出成形す
る。そして、連続押出されたシャフト内挿マグネットを
所定の長さに切断したのち、端部処理を行って不必要な
マグネットを切除し、スリーブへの取り付け部を形成す
る。マグネットの切除はシャフト表面の接着剤を塗布し
ていない側より行うことにより簡便に実施できる。
【００１３】以下、本発明を具体的実施例を挙げて更に
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等制限を受
けるものではない。 〔実施例１〕４ｍｍの長板部と３ｍｍの短板部を有する
厚さ０．８ｍｍのＬ字形鉄板の折曲した内面側に酢酸ビ
ニール系接着剤を塗布した異形シャフトと、シラン系カ
ップリング剤により表面処理したストロンチゥムフェラ
イト６５体積％とポリ塩化ビニール，塩素化ポリエチレ
ン，可塑剤，安定剤３５体積％からなるボンデッドマグ
ネット組成物のペレットを、最大磁場発生極がＬ字形シ
ャフトの角部に掛からないように設計したインサート磁
場配向ダイスを用いてクロスヘッド付きの単軸押出機に
よりインサート磁場配向押出成形したのち、該成形体を
所定の長さに切断して、外径９．６ｍｍ、長さ２７０ｍ
ｍの４極概円柱状マグネットを得た。次に、概円柱状マ
グネット両端に位置するマグネットを、シャフト表面の
接着剤を塗布していない側よりカッターにて切除してマ
グネット部長さが２２０ｍｍであるマグネットローラー
を得た。このマグネットローラーに対して所定の後着磁
を行ったのち、表面磁力の測定を行った。結果を表１に
示す。
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等制限を受
けるものではない。 〔実施例１〕４ｍｍの長板部と３ｍｍの短板部を有する
厚さ０．８ｍｍのＬ字形鉄板の折曲した内面側に酢酸ビ
ニール系接着剤を塗布した異形シャフトと、シラン系カ
ップリング剤により表面処理したストロンチゥムフェラ
イト６５体積％とポリ塩化ビニール，塩素化ポリエチレ
ン，可塑剤，安定剤３５体積％からなるボンデッドマグ
ネット組成物のペレットを、最大磁場発生極がＬ字形シ
ャフトの角部に掛からないように設計したインサート磁
場配向ダイスを用いてクロスヘッド付きの単軸押出機に
よりインサート磁場配向押出成形したのち、該成形体を
所定の長さに切断して、外径９．６ｍｍ、長さ２７０ｍ
ｍの４極概円柱状マグネットを得た。次に、概円柱状マ
グネット両端に位置するマグネットを、シャフト表面の
接着剤を塗布していない側よりカッターにて切除してマ
グネット部長さが２２０ｍｍであるマグネットローラー
を得た。このマグネットローラーに対して所定の後着磁
を行ったのち、表面磁力の測定を行った。結果を表１に
示す。
【００１４】〔実施例２〕厚さ１．８ｍｍのＩ字形シャ
フトの片面に酢酸ビニール系接着剤を塗布後、実施例１
のボンデッドマグネット組成物と同じボンデッドマグネ
ット組成物よりなるペレットを最大磁場発生極がＩ字形
シャフトの長手方向に直角になるように設計したインサ
ート磁場配向ダイスを用いて、クロスヘッド付きの単軸
押出機によりインサート磁場配向押出成形した後、この
成形物を所定の長さに切断し、外径９．６ｍｍ、長さ２
７０ｍｍの４極概円柱状マグネットを得た。次に、概円
柱状マグネットの両端に位置するマグネットを、シャフ
ト表面の接着剤を塗布していない側よりカッターにて切
除してマグネット部長さが２２０ｍｍのマグネットロー
ラーを得た。所定の後着磁を行ったのち、磁力の測定を
行った。結果を表１に示す。
フトの片面に酢酸ビニール系接着剤を塗布後、実施例１
のボンデッドマグネット組成物と同じボンデッドマグネ
ット組成物よりなるペレットを最大磁場発生極がＩ字形
シャフトの長手方向に直角になるように設計したインサ
ート磁場配向ダイスを用いて、クロスヘッド付きの単軸
押出機によりインサート磁場配向押出成形した後、この
成形物を所定の長さに切断し、外径９．６ｍｍ、長さ２
７０ｍｍの４極概円柱状マグネットを得た。次に、概円
柱状マグネットの両端に位置するマグネットを、シャフ
ト表面の接着剤を塗布していない側よりカッターにて切
除してマグネット部長さが２２０ｍｍのマグネットロー
ラーを得た。所定の後着磁を行ったのち、磁力の測定を
行った。結果を表１に示す。
【００１５】〔比較例〕実施例１のボンデッドマグネッ
ト組成物と同じボンデッドマグネット組成物よりなるペ
レットを、ストレートヘッド付きの単軸押出機により磁
場配向押出し、外径９．６ｍｍ、内径４ｍｍの概円筒状
マグネットを得た。次に、この概円筒状マグネットに外
径４ｍｍの円柱状鉄製シャフトを挿入し、所定の後着磁
を行ったのち、磁力の測定を行った。結果を表１に示
す。
ト組成物と同じボンデッドマグネット組成物よりなるペ
レットを、ストレートヘッド付きの単軸押出機により磁
場配向押出し、外径９．６ｍｍ、内径４ｍｍの概円筒状
マグネットを得た。次に、この概円筒状マグネットに外
径４ｍｍの円柱状鉄製シャフトを挿入し、所定の後着磁
を行ったのち、磁力の測定を行った。結果を表１に示
す。
【００１６】
【表１】
【００１７】表１からわかるように、Ｌ字形のシャフト
を用いた実施例１及びＩ字形のシャフトを用いた実施例
２は、円柱状シャフトを用いた比較例に比べて、Ｓ１
極，Ｎ１極の表面磁力が著しく向上しており、外径９．
６ｍｍでも表面磁力７００Ｇ以上が得られている。また
長手方向の磁力バラツキは僅かに増えているものの、許
容しうる範囲であることがわかる。
を用いた実施例１及びＩ字形のシャフトを用いた実施例
２は、円柱状シャフトを用いた比較例に比べて、Ｓ１
極，Ｎ１極の表面磁力が著しく向上しており、外径９．
６ｍｍでも表面磁力７００Ｇ以上が得られている。また
長手方向の磁力バラツキは僅かに増えているものの、許
容しうる範囲であることがわかる。
【００１８】
【発明の効果】叙上の通り、本発明によれば小径で充分
な表面磁力が得られるとともに長手方向や角度差等によ
る磁気特性バラツキが小さく、且つ生産性にも優れたマ
グネットローラーを提供することができる。
な表面磁力が得られるとともに長手方向や角度差等によ
る磁気特性バラツキが小さく、且つ生産性にも優れたマ
グネットローラーを提供することができる。
【図１】本発明のマグネットローラーの１実施例の概念
を示す説明図
を示す説明図
【図２】本発明のマグネットローラーの他の実施例の概
念を示す説明図
念を示す説明図
【図３】本発明のマグネットローラーの他の実施例の概
念を示す説明図
念を示す説明図
【図４】従来のマグネットローラーを示し、（イ）は側
面図、（ロ）は軸方向断面図
面図、（ロ）は軸方向断面図
【図５】従来のマグネットローラーを示し、（イ）は側
面図、（ロ）は軸方向断面図
面図、（ロ）は軸方向断面図
【図６】従来のマグネットローラーを示し、（イ）は側
面図、（ロ）は軸方向断面図
面図、（ロ）は軸方向断面図
１ シャフト ２ａ〜２ｄ マグネット片 ２ 円筒状マグネット ３ａ シャフト部 ３ｂ マグネット部 ４ 概円柱状マグネット ５ Ｉ字形シャフト ６ Ｌ字形シャフト ７ Ｖ字形シャフト
Claims (6)
- 【請求項１】 ボンデッドマグネットよりなる概円柱状
マグネットとシャフトより構成されるマグネットローラ
ーにおいて、軟質結合剤を使用したフレキシブル概円柱
状マグネットに、当該マグネットと異材質の板状材料よ
りなる断面Ｉ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異形となした
板状シャフトを貫通させたことを特徴とするマグネット
ローラー。 - 【請求項２】 高磁力を要求される極部のマグネット体
積が最大となるように板状シャフトを配設してなる請求
項１記載のマグネットローラー。 - 【請求項３】 金属又はプラスチック製の厚さ２ｍｍ以
下の板状材料からなるシャフトを使用してなる請求項１
又は２記載のマグネットローラー。 - 【請求項４】 最大エネルギー積１．５メガガウスエル
ステッド以上のボンデッドマグネット組成物を使用して
なる請求項１，２又は３記載のマグネットローラー。 - 【請求項５】 板状シャフトをインサート押出成形によ
り概円柱状マグネットの中央部に配設してなる請求項
１，２，３又は４記載のマグネットローラー。 - 【請求項６】 ボンデッドマグネットよりなる概円柱状
マグネットとシャフトより構成されるマグネットローラ
ーの製造方法において、軟質結合剤を使用したフレキシ
ブル概円柱状マグネットに、当該マグネットと異材質の
板状材料よりなる断面Ｉ字形又はＬ字形，Ｖ字形等の異
形となした板状シャフトを貫通させたことを特徴とする
マグネットローラーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33421291A JPH05142947A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | マグネツトローラーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33421291A JPH05142947A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | マグネツトローラーおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05142947A true JPH05142947A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18274800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33421291A Pending JPH05142947A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | マグネツトローラーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05142947A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7917067B2 (en) | 2008-01-07 | 2011-03-29 | Ricoh Company, Ltd. | Magnetic field generating member and manufacturing method thereof, magnetic particle support body, image development device, process cartridge and image forming apparatus |
| US8023867B2 (en) | 2007-03-01 | 2011-09-20 | Ricoh Company, Ltd. | Magnet roller and method for the same, magnetic particle-support member, development device, process cartridge, and image forming apparatus |
| US10221884B2 (en) | 2014-12-24 | 2019-03-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotating shaft, roller, sheet conveyance device, and image forming apparatus |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP33421291A patent/JPH05142947A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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