JPH0514278B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0514278B2
JPH0514278B2 JP57014385A JP1438582A JPH0514278B2 JP H0514278 B2 JPH0514278 B2 JP H0514278B2 JP 57014385 A JP57014385 A JP 57014385A JP 1438582 A JP1438582 A JP 1438582A JP H0514278 B2 JPH0514278 B2 JP H0514278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
envelope
transition
key
envelope waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57014385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58132795A (ja
Inventor
Kazufumi Takeuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP57014385A priority Critical patent/JPS58132795A/ja
Publication of JPS58132795A publication Critical patent/JPS58132795A/ja
Publication of JPH0514278B2 publication Critical patent/JPH0514278B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アタツクからデイケイに到るエン
ベロープ波形信号を発生し、このエンベロープ波
形信号によつて押圧鍵に対応した楽音の音色や振
幅等を制御する電子楽器のエンベロープジエネレ
ータの改良に関するもので、鍵の押圧開始によつ
てアタツクから始まるエンベロープ波形信号を発
生する前に、前の押圧鍵に関するエンベロープ波
形信号の残量振幅値に応じて異なる態様で変化す
るトランジシヨンエンベロープ波形信号を発生
し、このトランジシヨンエンベロープ波形信号に
よつて楽音の切替わり部分の過渡状態における音
色や振幅等を制御した後、アタツクから始まる新
たな押圧鍵に関するエンベロープ波形信号を発生
するようにし、自然感のある楽音を得ることがで
きるようにした電子楽器のエンベロープジエネレ
ータに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に電子楽器においては、押圧鍵に対応する
楽音の音色や振幅をエンベロープジエネレータか
ら発生される所望のエンベロープ波形信号によつ
て制御するようにしている。
従来において、このようなエンベロープジエネ
レータとしては、新たな押鍵操作が行なわれるた
びにエンベロープ波形信号の発生モードおよびそ
の振幅値を初期状態に戻すタイプのものと、エン
ベロープ波形信号の発生モードのみを初期状態に
戻すタイプのものとが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前者のタイプのエンベロープジエネレ
ータによつて楽音の音色や振幅を制御するように
した場合には、前回の押鍵操作に伴うエンベロー
プ波形信号のデイケイが終了しないうちに新たな
押鍵操作が行なわれると、エンベロープジエネレ
ータから発生されるエンベロープ波形信号は第1
図aに示すように新たな押鍵操作のタイミングt
において瞬時に初期状態に戻るために立上りが急
峻な波形形状となつてしまう。このエンベロープ
波形信号の急激的な変化によりパルス的な雑音が
現われて発生楽音の音質に悪影響を及ぼすという
欠点がある。
また、後者のタイプのエンベロープジエネレー
タによつて楽音の音色や振幅を制御するようにし
た場合には、前の押圧鍵に関する振幅値を維持し
たまま新たな押圧鍵に関するエンベロープ波形信
号の形成動作に移るため、その波形形状は第1図
bに示すように、新たな押圧鍵に関するエンベロ
ープ波形信号のアタツク部ATが不明瞭となり、
新たな押圧鍵に対応する楽音の音色や振幅が不自
然なものとなる欠点がある。
ところで一方、自然楽器においてはレガート演
奏操作を行つた場合でも、例えば現在発音中の楽
音が減衰して次の新たな楽音の発音が開始される
過渡状態においては現在発音中の楽音の立下り部
分(デイケイ部)および新たな楽音の立上り部分
(アタツク部)における音色および振幅が変動す
る特性となつている。
しかし、上述したエンベロープジエネレータで
はいずれのタイプのものでも、前の楽音に関する
エンベロープ波形信号のデイケイ部を所定レート
で終了させた後、ただちに次の新たな楽音に関す
るエンベロープ波形信号のアタツク部を所定レー
トで形成するようにしているため、楽音の切替わ
り時の過渡状態において音色や振幅を変動させる
ことができず、自然楽器らしい楽音を得ることが
できないという欠点がある。
この発明は上述した従来のエンベロープジエネ
レータの欠点に鑑みなされたもので、その目的は
エンベロープ波形信号の切替わり時の過渡状態に
おいてパルス的な雑音の発生を防止し得るととも
に、自然楽器と同様の音色や振幅の制御を行なう
ことができるエンベロープ波形信号を発生する電
子楽器のエンベロープジエネレータを提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
このためにこの発明は、エンベロープ波形信号
のアタツク部分からデイケイ部分に到る各部分と
は異なるエンベロープ波形変化態様にしたがつて
変化する過渡的エンベロープ波形信号を発生する
発生手段と、新たなキーオン信号が発生したとき
における前のキーオン信号にもとづくエンベロー
プ波形信号の残量振幅値に応じて、残量振幅値が
所定レベルより大きいときは、新たなキーオン信
号の発生に対応して所定期間の間、前のキーオン
信号にもとづくエンベロープ波形信号のかわりに
発生手段からエンベロープ波形信号を発生させる
とともに、所定期間経過後は新たなキーオン信号
にもとづくアタツク部分からのエンベロープ波形
信号を発生させ、残量振幅値が所定レベルより小
さいときは、新たなキーオン信号の発生に対応し
て、この新たなキーオン信号にもとづくアタツク
部分からのエンベロープ波形信号を発生させる処
理手段とから構成したものである。
〔作用〕
新たな押鍵がなされたとき、その時点で、前の
押鍵によるエンベロープ波形信号の残量振幅値が
所定レベルより大きい場合は、前の押鍵によるエ
ンベロープ波形信号にかわつて発生手段から別の
過渡的エンベロープ波形信号を所定期間出力させ
る。これにより、エンベロープ波形信号の切替わ
り時の過渡状態において、パルス的な雑音が除去
できるとともに、自然楽器と同様な自然感のある
エンベロープ波形信号を得ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明を適用するのに好適な単音楽器
に使用した実施例に基づき、この発明を詳細に説
明する。
第2図はこの発明を適用した電子楽器の一実施
例を示すブロツク図である。同図において、鍵盤
回路1は鍵盤部の各鍵が押圧されることにより動
作する各鍵に対応した複数のキースイツチを備え
ている。押鍵検出回路2は鍵盤部における鍵の押
圧操作によつて動作した鍵盤回路1のキースイツ
チを検出し、押圧鍵を表わすキーコードKCを出
力する。同時に、いずれかの鍵が押圧されている
ことを示すキーオン信号KONを出力する。この
押鍵検出回路2から出力されるキーコードKCは、
楽音信号発生回路3に供給される。すると、楽音
信号発生回路3はこのキーコードKCに基づき押
圧鍵の音高に対応した楽音信号を形成する。この
楽音信号発生回路3は、高調波合成方式、周波数
(位相)変調方式、波形メモリ読出し方式等の楽
音信号発生方式を利用して押圧鍵の音高に対応し
た楽音信号を形成する。
一方、押鍵検出回路2から出力されるキーオン
信号KONはエンベロープジエネレータ4に供給
される。
エンベロープジエネレータ4は、モード制御回
路40A、エンベロープデータメモリ41A、ア
キユームレータ42Aとから構成され、キーオン
信号KON(第3図a)が与えられると第3図bに
示すように、通常のエンベロープ波形信号とは異
なる態様の過渡的なエンベロープ波形信号(以
下、トランジシヨンエンベロープ波形信号または
トランジシヨンTRと称す)およびアタツクAT、
第1デイケイ1D、サステインST、第2デイケイ
2Dの5つのセグメントから成るエンベロープ波
形信号EVを形成して出力する。
すなわち、エンベロープジエネレータ4はキー
オン信号KONが与えられると、前の押圧鍵に関
するエンベロープ波形信号EVの第2デイケイ2D
の残量振幅値に応じて例えば第3図bの記号TR
で示すように変化するトランジシヨンTRのセグ
メントを形成し、この後アタツクATのセグメン
トから第2デイケイ2Dのセグメントに到る各セ
グメントを形成し、これらのセグメントを新たな
押圧鍵に関するエンベロープ波形信号EVとして
出力する。
この各セグメントの形成は要約すると次のよう
にして行なわれる。すなわち、このエンベロープ
ジエネレータ4においては5つのセグメント
TR,AT,1D,ST,2Dにそれぞれ対応して5
つのセグメントモードMD〔TR〕,MD〔AT〕,
MD〔1D〕,MD〔ST〕,MD〔2D〕が設定されてい
る。そして、この各セグメントモードMD〔TR〕
〜MD〔2D〕において、各セグメントモード毎に
与えられる単位時間当りの増分(または減分)情
報を所定速度で累算し、その累算値を第3図bに
示したように変化するエンベロープ波形信号EV
として出力する。
例えば、トランジシヨンTRのセグメントモー
ドMD〔TR〕においては、前の押圧鍵に関する信
号EVの残量振幅値EV′からトランジシヨンレー
ト情報TRD(負の値)を順次累算する。そして、
この累算動作をその累算値「EV′+q・TRD」
(但し、q=1,2,3……)がトランジシヨン
TRのセグメントの目標レベルTRL(イニシヤル
レベルILと等しくてもよい)に一致するまで実
行し、この累算過程における累算値をトランジシ
ヨンTRのセグメントモードMD〔TR〕における
信号EVとして出力する。
また、アタツクATのセグメントMD〔AT〕に
おいては、トランジシヨンTRの目標レベル(以
下、トランジシヨンレベルという)TRLに対し
アタツクレート情報ARD(正の値)を順次累算
し、この累算動作をその累算値「TRL+q・
ARD」がアタツクレベルATLに一致するまで実
行し、この累算過程における累算値をアタツク
ATのセグメントモードMD〔AT〕における信号
EVとして出力する。
この場合、前の押圧鍵と新たな押圧鍵との操作
間隔が充分長く、前の押圧鍵に関する信号EVの
残量振幅値EV′が充分小さくなつている場合(例
えば所定のイニシヤルレベルILになつており、
EV′<TRLの場合)には、第3図bの記号EV2
示すようにトランジシヨンTRのセグメントは形
成されず、アタツクATのセグメントから直接形
成するように構成されている。
次に、第1デイケイ1Dのセグメントモード
MD〔1D〕においては、アタツクレベルATLに対
し第1デイケイレート情報1DRD(負の値)を順
次累算し、この累算をその累算値「ATL+q・
1DRD」が第1デイケイレベル1DLに一致するま
で実行し、おの累算過程における累算値を第1デ
イケイ1DのセグメントモードMD〔1D〕における
信号EVとして出力する。
さらに、サステインSTのセグメントモード
MD〔ST〕においては、第1デイケイレベル1DL
に対し値が「0」のレート情報を順次累算する。
すなわち、サステインSTのセグメントモード
MD〔ST〕においては、第1デイケイレベル1DL
が維持され、このレベル1DLがサステインSTの
セグメントモードMD〔ST〕の信号EVとして出
力される。
また、第2デイケイ2Dのセグメントモード
MD〔2D〕においては、サステインレベル(すな
わち、第1デイケイレベル)1DLに対し、第2デ
イケイレート情報2DRD(負の値)を順次累算し、
この累算をその累算値「1DL+q・2DRD」がイ
ニシヤルレベルILに一致するまで実行し、この
累算過程における累算値を第2デイケイ2Dのセ
グメントモードMD〔2D〕における信号EVとし
て出力する。
具体的に説明すると、モード制御回路40Aは
キーオン信号KONが入力されると、まずトラン
ジシヨンTRのセグメントを形成するためのモー
ド制御信号MDC〔i〕(但し、i=TR)を出力
し、このモード制御信号MDC〔i〕をエンベロー
プデータメモリ41Aにアドレス信号として供給
する。エンベロープデータメモリ41Aには各セ
グメントにおける信号EVの単位時間当りの増分
(または減分)情報△X(すなわち、TRD,
ARD,1DRD,2DRD)と、目標値情報F(すな
わち、TRLD,ATLD,1DLD,ILD)が各セグ
メント毎に予め記憶されている。従つて、このエ
ンベロープデータメモリ41Aにi=TRのモー
ド制御信号MDC〔i〕がアドレス信号として供給
されると、このメモリ41Aはトランジシヨンレ
ート情報TRDを増分情報△Xとして出力すると
共に、トランジシヨンレベル情報TRLDを目標
値情報Fとして出力する。
トランジシヨンレート情報TRDはアキユーム
レータ42Aに供給され、ここにおいてクロツク
パルスφの発生周期毎に累算されて累算値q・
TRDが形成される。すなわち、アキユームレー
タ42Aにおいては、クロツクパルスφの発生毎
に情報TRDに等しい変化幅で順次変化する累算
値q・TRDが形成される。
この累算値q・TRDは新たな押圧鍵に関する
トランジシヨンTRのセグメントの信号EVとし
て楽音信号発生回路3に供給される。同時に、累
算値q・TRDはモード制御回路40Aにフイー
ドバツクされる。そして、エンベロープデータメ
モリ41Aからモード制御回路40Aにフイード
バツクされているトランジシヨンTRのセグメン
トの目標値情報F(=TRLD)と比較される。
この比較の結果、累算値q・TRDと目標値情
報TRLDとが一致すると、モード制御回路40
Aは今まで出力していたモード制御信号MDC
〔TR〕をi=ATの信号MDC〔AT〕に更新する。
信号MDC〔i〕がMDC〔TR〕からMDC〔AT〕
に更新されると、エンベロープデータメモリ41
AからはアタツクATのセグメントにおける増分
情報△Xとしてアタツクレート情報ARDが出力
されると共に、目標値情報Fとしてアタツクレベ
ル情報ATLDが出力される。
アタツクレート情報ARDは前述の場合と同様
にしてアキユームレータ42において累算され
る。そしてその累算値「TRLD+q・ARD」は
モード制御回路40Aにフイードバツクされ、こ
こにおいてアタツクATのセグメントの目標値情
報Fとしてのアタツクレベル情報ATLDと比較
され、両者が一致したかどうかが判別される。一
定時間後、累算値「TRL+q・ARD」がアタツ
クレベル情報ATLDに一致すると、モード制御
回路40Aは今まで出力していたi=ATのモー
ド制御信号MDC〔i〕をi=1Dの信号MDC〔i〕
に更新して出力する。
ところでこの場合、モード制御回路40Aはモ
ード制御信号MDC〔i〕をi=TRのMDC〔TR〕
とした直後において、トランジシヨンTRのセグ
メントの目標値情報TRLDと、アキユームレー
タ42Aから出力されている信号EVの現在値、
すなわち前に押圧された鍵に関する信号EVの残
量振幅値EV′とを比較するようになるが、残量振
幅値EV′が目標値情報TRLDよりも大きく、前の
押圧鍵に関する信号EVが充分減衰していなけれ
ば、モード制御信号MDC〔i〕をi=TRの信号
MDC〔i〕として継続し、前述したトランジシヨ
ンTRのセグメントの形成を実行させる。
しかし、残量振幅値EV′が目標値情報TRLDよ
りも小さく、前の押圧鍵に関する信号EVが充分
小さくなつていれば、モード制御信号MDC
〔TR〕を瞬時にi=ATのMDC〔AT〕に更新し、
トランジシヨンTRのセグメントを経由せずにア
タツクATのセグメントから始まる信号EVの形
成動作を行なわせる。
従つて、前者の場合(EV′>TRLD)にはトラ
ンジシヨンTRのセグメントの累算値は、前の押
圧鍵に関する信号EVの残量振幅値EV′を初期値
としてクロツクパルスφの発生毎に情報TRDで
規定される変化幅で順次変化するものとなる。
一方、後者の場合(EV′<TRLD)にはアタツ
クATのセグメントの累算値は、情報TRLDより
小さなレベルである例えばイニシヤルレベル情報
ILDを初期値として順次変化するものとなる。
さて、モード制御信号MDC〔i〕がi=1Dの
信号MDC〔1D〕に更新されると、今度はエンベ
ロープデータメモリ41Aからは、第1デイケイ
1Dのセグメントにおける減分情報△Xとして第
1デイケイレート情報1DRD(負の値)が出力さ
れると共に、目標値情報Fとして第1デイケイレ
ベル情報1DLDが出力される。これにより、前述
の場合と同様にして第1デイケイ1Dのセグメン
トにおける信号EVが形成される。そして、この
後モード制御信号MDC〔1D〕はサステインSTの
セグメントを形成するための信号MDC〔ST〕に
更新される。
このサステインSTのモード制御信号MDC
〔ST〕はエンベロープデータメモリ41に供給さ
れるが、このメモリ41のサステインSTのセグ
メントに対応するアドレスに記憶されている増分
情報△Xは「0」となつており、また目標値情報
Fは「1DLD」となつている。従つて、サステイ
ンSTのセグメントモードにおいてはアキユーム
レータ42Aの累算値は何等変化せず、第1デイ
ケイレベル情報1DLDが維持される。
しかし、押圧鍵が離されてキーオン信号KON
が“0”になると、モード制御回路40Aから出
力されるi=STのモード制御信号MDC〔i〕は
第2デイケイのセグメントを形成するための信号
MDC〔2D〕に更新される。
これにより、エンベロープデータメモリ41A
からは第2デイケイ2Dのセグメントにおける減
分情報△Xとして第2デイケイレート情報2DRD
(負の値)が出力されるようになると共に、目標
値情報Fとしてイニシヤルレベル情報ILDが出力
されるようになる。
これにより、アキユームレータ42Aはサステ
インSTの目標値、すなわち第1デイケイレベル
情報1DLDを初期値として第2デイケイレート情
報2DRDを順次累算し、累算値「1DLD+q・
2DRD」を形成する。この累算値「1DLD+q・
2DRD」はモード制御回路40Aにおいて目標値
としてのイニシヤルレベル情報ILDに一致したか
どうかが逐次判別される。そして、一定時間後に
累算値「1DLD+q・2DRD」がイニシヤルレベ
ル情報ILDに一致すると、モード制御回路40A
はモード制御信号MDC〔2D〕を新たな鍵操作が
行なわれるまでの待機状態を示す信号MDC〔OO〕
とする。
以上のようにして第3図bに示すような波形形
状のエンベロープ波形信号EVが形成される。す
ると、楽音信号発生回路3はキーコードKCに基
づいて形成した楽音信号の波形形状および振幅を
このエンベロープ波形信号EVによつて制御して
サウンドシステム5に供給する。これにより、サ
ウンドシステム5からは押圧鍵の音高に対応し、
かつ信号EVによつて規定される音色および音量
の楽音が発音されるようになる。
この場合、楽音の立上り部分の過渡状態におけ
る音色および振幅はトランジシヨンTRのセグメ
ントによつて制御されるため、このセグメントの
変化態様を適宜設定することにより自然楽器らし
い楽音を発音することができる。
ところで、第2図の実施例において楽音の切替
わり時の過渡状態における音色および振幅は、ト
ランジシヨンレート情報TRDおよびトランジシ
ヨンレベル情報TRLDによつて定まるトランジ
シヨンセグメントモードの時間だけ制御されるこ
とになるが、過渡状態の時間が異常に長くなるこ
とは好ましくないため、第4図に示すようにi=
TRのモード制御信号MDC〔TR〕の立上りによ
つて動作を開始するタイマ43Aを設け、このタ
イマ43Aから所定時間後に時限信号TMEを発
生させ、この時限信号TMEによりトランジシヨ
ンTRのセグメントモードMD〔TR〕をアタツク
ATのセグメントモードMD〔AT〕に更新するよ
うにしてもよい。なお、第4図において第2図と
同一部分は同一記号で表わしている。
第5図はエンベロープジエネレータ4の詳細構
成例を示すブロツク図であつて、トランジシヨン
モード制御回路40、第1のデータ発生器41、
第2のデータ発生器42、オアゲート43、セレ
クタ44、インバータ45、ゲート46、演算回
路47、レジスタ48とから構成されている。
このような構成において、トランジシヨンモー
ド制御回路40は鍵の押圧操作によりキーオン信
号KONが“0”から“1”に立上ると、トラン
ジシヨンTRのセグメントを形成するためのトラ
ンジシヨンモード信号TRMを出力する。すなわ
ち、このトランジシヨンモード制御回路40は例
えば第6図に示すように構成され、キーオン信号
KONが第7図aに示すように“0”から“1”
に立上ると、まず第1微分回路400においてキ
ーオン信号KONの立上りに同期した狭幅のキー
オンパルスKONP(第7図b)が形成される。そ
して、このキーオンパルスKONPによつてフリ
ツプフロツプ401がセツトされ、このQ出力か
らトランジシヨンTRのセグメントの形成を指示
するトランジシヨンモード信号TRMが出力され
る。
このトランジシヨンモード信号TRMは第2の
データ発生器42に供給されるとともに、セレク
タ44のセレクト制御入力SBに供給される。
すると、第2のデータ発生器42はトランジシ
ヨンTRのセグメントにおける単位時間当りの変
化幅データ、すなわちトランジシヨンレート情報
TRDを出力し、これをセレクタ44のB側入力
に供給する。同時に、トランジシヨンレート情報
TRDの累算周期を規定するクロツク信号φ〔TR〕
を出力し、このクロツク信号φ〔TR〕をオアゲ
ート43を介してゲート46に供給する。
セレクタ44はこの時セレクト制御入力SBに
トランジシヨンモード信号TRM(“1”信号)が
与えられているため、B側入力に供給されている
トランジシヨンレート情報TRDを選択し、この
選択情報TRDをゲート46に供給する。すると、
ゲート46はトランジシヨンレート情報TRDを
クロツク信号φ〔TR〕の発生周期毎に演算回路
47の加算入力(A)に供給する。この時、演算回路
47の他方の加算入力(B)にはレジスタ48から信
号EVが帰還入力されている。ここで、この時帰
還入力されている信号EVを前の押圧鍵に関する
信号EVの残量振幅値EV′であるとすると、演算
回路47においてはクロツク信号φ〔TR〕の発
生周期毎に EV=EV′+q・TRD(但し、q=1,2,3
……) ……(1) の加算動作が実行される。
この結果、レジスタ48の出力からクロツク信
号φ〔TR〕の発生毎に情報TRDに等しい変化幅
で変化する累算値「EV′+q・TRD」が得られ
る。
この累算値「EV′+q・TRD」は第2のデー
タ発生器42にフイードバツクされ、該発生器4
2の内部において発生されているトランジシヨン
TRのセグメントの目標値、すなわちトランジシ
ヨンレベル情報TRLDと逐次比較され、この比
較によつて累算値「EV′+q・TRD」が情報
TRLDと一致して目標値に達したかどうかが判
別される。
このような動作により、レジスタ48から出力
される累算値「EV′+q・TRD」が目標値に達
すると、第2のデータ発生器42からトランジシ
ヨンモード終了信号TRMEが発生される。
このトランジシヨンモード終了信号TRMEは、
トランジシヨンモード制御回路40におけるオア
ゲート402(第6図)を介してフリツプフロツ
プ401のリセツト入力(R)に供給される。こ
れにより、フリツプフロツプ401はリセツトさ
れ、そのQ出力から送出されていたトランジシヨ
ンモード信号TRMは“0”となる。
これに伴ない、第2のデータ発生器42におけ
るトランジシヨンレート情報TRD、クロツク信
号φ〔TR〕の発生も停止される。また、セレク
タ44はA側入力に供給されている情報を新たに
選択出力する状態になる。
このようにしてトランジシヨンモード信号
TRMが“1”の間において形成される累算値
「EV′+q・TRD」がトランジシヨンTRのセグ
メントにおけるエンベロープ波形信号EVとして
出力される。
さて、トランジシヨンモード信号TRMが
“1”から“0”に立下ると、第3微分回路40
3(第6図)からこの立下りタイミングに同期し
た狭幅の微分信号ASが出力される。この微分信
号ASはアタツクATのセグメントの形成を指示
するアタツクスタート信号ASとして第1のデー
タ発生器41に供給される。
すると、第1のデータ発生器41はまずアタツ
クATのセグメントにおける単位時間当りの変化
幅データ、すなわちアタツクレート情報ARDを
出力し、この情報ARDをセレクタ44のA側入
力に供給する。同時に、アタツクレート情報
ARDの累算周期を規定するクロツク信号φ〔i〕
(但し、i=AT)を出力し、このクロツク信号
φ〔i〕をオアゲート43を介してゲート46に
供給する。
この時、セレクタ44のセレクタ制御入力SB
には、“0”のトランジシヨンモード信号TRM
をインバータ45によつて反転した信号が入力さ
れている。このため、セレクタ44はA側入力に
供給されているアタツクレート情報ARDを選択
してゲート46に供給する。すると、ゲート46
はアタツクレート情報ARDをクロツク信号φ
〔AT〕の発生周期毎に演算回路47の加算入力
(A)に供給するようになる。この時、演算回路47
の加算入力(B)には、トランジシヨンTRのセグメ
ントにおける目標値であるトランジシヨンレベル
情報TRLDと等しい累算値がレジスタ48から
入力されている。このため、演算回路47におい
ては、クロツク信号φ〔AT〕の発生周期毎に、 EV=TRLD+q・ARD ……(2) で示される加算動作が行なわれる。この結果、レ
ジスタ48の出力からクロツク信号φ〔AT〕の
発生毎に情報ARDに等しい変化幅で変化する累
算値「TRLD+q・ARD」が得られる。
この累算値「EV′+q・TRD」は第1のデー
タ発生器41にフイードバツクされ、該発生器4
1の内部において発生されているアタツクATの
セグメントの目標値、すなわちアタツクレベル情
報ATLDと逐次比較され、この比較によつて累
算値「TRLD+q・ARD」が情報ATLDと一致
して目標値に達したかどうかが判別される。
このような動作により、累算値「TRLD+
q・ARD」が目標値ATLDに達すると、第1の
データ発生器41はアタツクレート情報ARDお
よびクロツク信号φ〔AT〕の発生を停止し、こ
れらに代えて第1デイケイ1Dのセグメントにお
ける単位時間当りの変化幅データ、すなわち第1
デイケイレート情報1DRDおよび該情報1DRDの
累算周期を規定するi=1Dのクロツク信号φ
〔1D〕を新たに発生する。
このようにしてアタツクレート情報ARDとク
ロツク信号φ〔AT〕とに基づき形成される累算
値「TRLD+q・ARD」がアタツクATのセグメ
ントのエンベロープ波形信号EVとして出力され
る。この後、第1デイケイレート情報1DRDおよ
びクロツク信号φ〔1D〕と、第1データ発生器4
1の内部において発生される第1デイケイレベル
情報1DLDとに基づき、前述の場合と同様にして
第1デイケイ1Dのセグメントにおけるエンベロ
ープ波形信号EVが形成される。これはサステイ
ンSTのセグメントおよび第2デイケイ2Dのセグ
メントについても同様である。この場合、第2デ
イケイ2Dのセグメントは、キーオン信号KONが
“1”から“0”になつたことを条件として形成
される。
なお、第6図に示したトランジシヨンモード制
御回路40においては、キーオン信号KONが
“1”から“0”に立下つた時に微分信号KOFP
を第2微分回路404において形成し、この微分
信号KOFPをキーオフパルスKOFPとしてオアゲ
ート402を介してフリツプフロツプ401のリ
セツト入力(R)に供給することにより、トラン
ジシヨンTRのセグメントの形成中に押圧鍵が離
されれば、トランジシヨンTRのセグメントの形
成動作を強制的に停止するように構成している。
第8図は第5図における第2のデータ発生器4
2の他の実施例の詳細構成例を示すブロツク図で
ある。同図において、第5図のトランジシヨンモ
ード制御回路40から出力されるトランジシヨン
モード信号TRMは微分回路420に供給され
る。すると、微分回路420は信号TRMが
“0”から“1”に変化する立上りタイミングに
同期して第9図bに示すような狭幅の微分信号
TMSを形成し、この微分信号TMSをタイマ回路
421にタイマスタート信号TMSとして供給す
る。
タイマ回路421はトランジシヨンTRのセグ
メントの形成動作を時間的に規制するタイマ信号
TMを出力するもので、前記タイマスタート信号
TMSが与えられると計時動作を開始し、その計
時値が予め定められた値に一致するまでの間第9
図Cに示すようなタイマ信号TM(“1”信号)を
出力する。
このタイマ信号TMはアンドゲート422にゲ
ート制御信号として供給される。アンドゲート4
22の他の入力には発振器423からトランジシ
ヨンレート情報TRDの累算周期を規定するクロ
ツク信号φ〔TR〕が入力されている。従つて、
タイマ回路421から“1”のタイマ信号TMが
アンドゲート422に入力されると、このアンド
ゲート422はタイマ信号TMの発生期間中連続
して開状態となり、クロツク信号φ〔TR〕を通
過させ、この信号φ〔TR〕を第5図のオアゲー
ト43に供給するようになる。
一方、乱数発生器429はトランジシヨンTR
のセグメントにおける単位時間当りの変化幅をラ
ンダムに変化させるための乱数データRDを発生
し、この乱数データRDを変換回路431に供給
している。変換回路431にはさらに図示しない
音色選択回路から楽音の選択音色に対応した音色
選択情報TSLが入力されている。これにより、
変換回路431は乱数データRDを選択音色に応
じた値に変換し、その変換値をトランジシヨンレ
ート情報TRDとして出力する。
このようにして、クロツク信号φ〔TR〕およ
びトランジシヨンレート情報TRDが発生される
ことにより、第5図の演算回路47においては情
報TRDの累算値が順次形成される。
一方、ラツチ433は微分回路420から出力
されるタイマスタート信号TMSにより、該信号
TMSの発生タイミングにおける信号EVの値
EV′、すなわちトランジシヨンTRのセグメント
モードの開始タイミングにおける信号EVの残量
振幅値EV′をラツチし、この残量振幅値EV′を目
標値発生器432に供給する。目標値発生器43
2は、トランジシヨンTRのセグメントの目標値
であるトランジシヨンレベル情報TRLDを発生
するものであるが、ここでは信号EVの残量振幅
値EV′と共に、音色選択情報TSLが目標値の変数
として入力されており、その内部には音色選択情
報TSLと残量振幅値EV′との値に応じて異なるト
ランジシヨンレベル情報TRLDが予め設定され
ている。従つて、音色選択情報TSLおよび残量
振幅値EV′が変数として入力されることにより、
この目標値発生器432からは情報TSLと残量
振幅値EV′に対応した値のトランジシヨンレベル
情報TRLDを出力される。
このトランジシヨンレベル情報TRLDは比較
器425の比較入力(A)に入力される。比較器42
5は順位変化する信号EV(累算値)が目標値に達
したか否かを判別するもので、その比較入力(B)に
は信号EVが入力されている。
従つて、トランジシヨンレート情報TRDの累
算値が目標値に達してトランジシヨンレベル情報
TRLDよりも小さくなると、この比較器425
はこのことを示す比較結果信号AGB(“1”信号)
を出力する。
この比較結果信号AGBは微分回路435に供
給される。
微分回路435は比較結果信号AGBが“0”
から“1”に変化すると、この立上りタイミング
に同期して狭幅の微分信号を発生し、この微分信
号をオアゲート426および428を介してトラ
ンジシヨンモード終了信号TRMEとして第6図
のトランジシヨンモード制御回路40に供給す
る。これにより、トランジシヨンモードは終了す
る。この時タイマ回路421はオアゲート426
から出力される“1”信号によりその計時動作が
リセツトされる。
この場合、トランジシヨンレート情報TRDの
値が小さく、その累算値がタイマ回路TMの時限
値内で目標値TRLDに達しないような場合、タ
イマ回路421から出力されるタイマ信号TMが
“1”から“0”に立下つた時にトランジシヨン
モードは終了される。すなわち、タイマ信号TM
が立下ると、微分回路427から第9図dに示す
ような狭幅のタイマエンド信号TMEが出力され、
このタイマエンド信号TMEがオアゲート428
を介してトランジシヨンモード終了信号TRME
として出力される。これにより、トランジシヨン
モードは終了する。
一方、トランジシヨンTRのセグメントを形成
するに当り、信号EVの残量振幅値EV′がイニシ
ヤルレベルにあつてトランジシヨンレベル情報
TRLDよりも既に小さくなつている場合には、
トランジシヨンモード信号TRMが“1”になつ
た後、ただちにトランジシヨン終了信号TRME
が出力される。すなわち、微分回路420から出
力されるタイマスタート信号TMSはアンドゲー
ト424に供給される。このアンドゲート424
の他の入力には比較器425から比較結果信号
AGBが供給されている。
比較結果信号AGBは信号EVの残量振幅値
EV′がトランジシヨンレベル情報TRLDよりも小
さければ(EV′<TRLD)、“1”信号となつてい
る。従つて、タイマスタート信号TMSの発生タ
イミングにおいて「EV′<TRLD」ならば、アン
ドゲート424から“1”信号が出力される。こ
の“1”信号はオアゲート426および428を
介してトランジシヨンモード終了信号TRMEと
して出力される。これにより、トランジシヨンモ
ードは直ちに終了する。すなわち、押圧操作の時
間間隔が比較的長く、前の押圧鍵に関する信号
EVが新たな押鍵操作により発生されたトランジ
シヨンレベル情報TRLDより充分小さな値に減
衰しているならば、トランジシヨンTRのセグメ
ントは形成されず、ただちにアタツクATのセグ
メントからの形成動作が行なわれる。
このように、乱数データの値を変換してトラン
ジシヨンレート情報TRDとすることにより、第
10図に示すようにトランジシヨンTRのセグメ
ントにおける減衰の傾斜が時間的にランダムに変
化するエンベロープ波形信号EVを形成すること
ができる。
また、新たな押鍵操作を行つた場合の信号EV
の残量振幅値EV′と選択音色とに応じてトランジ
シヨンレベル情報TRLD(目標値)を定めること
により、鍵操作状態と選択音色に最適なトランジ
シヨンTRのセグメントにおける信号EVを形成
でき、その結果自然楽器らしい楽音を得ることが
できる。
なお、タイマ回路421の時限値は選択音色に
応じて変えるようにしてもよい。
第11図は第5図における第2のデータ発生器
42の更に他の詳細構成例を示すブロツク図であ
つて、第8図の場合と異なる点はトランジシヨン
レート情報TRDを波形メモリから読み出して発
生させるようにしたことと、クロツク信号φ
〔TR〕を選択音色に応じて変えるようにしたこ
と、さらにタイマ回路を削除したことであり、目
標値発生器など第11図に破線で囲む部分は第8
図と同一構成となつている。従つて、相違部分の
みを説明する。
第11図において、微分回路420はトランジ
シヨンモード信号TRM(“1”信号)が供給され
ると、この信号TRMの立上りタイミングに同期
してパルス幅φの狭幅の微分信号TMSを出力す
る。この微分信号TMSは第8図の場合と同様に
ラツチ433に供給されると同時に、カウンタ4
40のリセツト信号として供給される。
これにより、カウンタ440はトランジシヨン
モードの開始タイミングにおいてリセツトされ
る。
一方、遅延回路441はトランジシヨンモード
信号TRMをφ時間遅延させてアンドゲート44
4に供給する。アンドゲート444はカウンタ4
40にカウント信号を供給するもので、発振器4
43からトランジシヨンレート情報TRDの累算
周期を規定するクロツク信号φ〔TR〕が入力さ
れている。
従つて、アンドゲート444はカウンタ440
がリセツトされた後φ時間後に開状態となり、ク
ロツク信号φ〔TR〕をカウンタ440および第
5図のオアゲート43に供給し始めるようにな
る。この場合、クロツク信号φ〔TR〕の周波数
は、周波数制御回路442から出力される選択音
色に対応した制御信号によつて制御されるように
構成されている。
このため、カウンタ440はリセツト後、選択
音色に応じた周波数のクロツク信号φ〔TR〕を
順次カウントするようになる。そして、カウンタ
440はこのカウント値Qをトランジシヨン波形
メモリ445のアドレス信号として音色選択情報
TSLと共に波形メモリ445のアドレス入力に
供給する。
トランジシヨン波形メモリ445は、選択音色
が例えばギターの場合には第12図aに示すよう
な形状のトランジシヨンTRのセグメントが形成
されるようなトランジシヨン波形データTRWD
を記憶し、また選択音色がフルートの場合には第
12図bに示すような形状のトランジシヨンTR
のセグメントが形成されるようなトランジシヨン
波形データTRWDを記憶している。
従つて、このトランジシヨン波形メモリ445
に対して例えばギターの音色を示す選択音色情報
TSLとクロツク信号φ〔TR〕の発生周期に対応
した速度で変化するアドレス信号Qが供給される
と、第12図aに示すような形状のトランジシヨ
ンTRのセグメントが形成されるようなトランジ
シヨン波形データTRWDを出力する。
このトランジシヨン波形データTRWDは変換
回路446に供給される。変換回路446は、波
形データTRWDの値をラツチ433にラツチさ
れている押鍵開始時の信号EVの残量振幅値
EV′に応じた値に変換するもので、例えば残量振
幅値EV′が小さい場合にはデータTRWDを小さ
な値に変換し、逆の場合には大きな値に変換す
る。この変換処理は、波形データTRWDの各ビ
ツトを残量振幅値EV′に応じて上位側あるいは下
位側へシフトするか、または残量振幅値EV′に応
じた係数を波形データTRWDに乗算することに
よつて行なわれる。
このようにして信号EVの残量振幅値EV′に応
じて変換されたトランジシヨン波形データ
TRWDはトランジシヨンレート情報TRDとして
出力される。
この場合、波形メモリ445の最終読出し番地
の読出し動作が終了したタイミングでカウンタ4
40からキヤリイ信号CARが出力される。この
キヤリイ信号CARはオアゲート428を介して
トランジシヨンモードエンド信号TRWEとして
第5図のトランジシヨンモード制御回路40に供
給される。これにより、トランジシヨンセグメン
トモードは終了する。
このようにトランジシヨンレート情報TRDを
波形メモリに記憶させたトランジシヨン波形デー
タTRWDを基に形成することにより、信号EVの
残量振幅値EV′に応じて第13図a,bに示すよ
うに所望の形状のトランジシヨンTRのセグメン
トを自由に形成することができる。
なお、上述した実施例においては信号EVの残
量振幅値EV′が情報TRLDより小さくなつている
場合を除き、常に所定のトランジシヨンTRのセ
グメントが形成されるようになるが、トランジシ
ヨンTRのセグメントが無くても良いような音色
の場合には、トランジシヨンレート情報TRDを
大きな値に設定するか、あるいはタイマ回路の時
限値を小さな値に設定し、押鍵開始後にただちに
トランジシヨンモード終了信号TRMEが出力さ
れるように構成すれば良い。
また、トランジシヨンレート情報TRDとトラ
ンジシヨンレベル情報TRLDとの関係によつて
定まるトランジシヨンセグメントモードの時間
は、選択音色や信号EVの残量振幅値EV′に応じ
て変えるようにするだけでなく、鍵操作の速度や
押圧強さなどの鍵タツチ状態に応じて、例えば押
圧強さが強い場合には短時間とし、逆に弱かつた
ら長時間とするように情報TRDやTRLDを適宜
制御すれば、楽音の切替わり時における自然性を
さらに増すことができる。
さらに、実施例ではトランジシヨンレートデー
タTRDをデイジタル回路によつて発生させてい
るが、ノイズ信号源等を利用したアナログ回路か
ら発生させるようにしても良い。
さらにまた、この発明は同時発音数が1つの単
音楽器に用いた場合に最も有効となるが、同時発
音数が複数の複音楽器にも適用した場合でも目的
とする効果を得ることができる。
(発明の効果) 以上説明したようにこの発明は、エンベロープ
波形信号の切替わり時の過渡状態において、通常
のエンベロープ波形信号とは異なる態様で変化す
るトランジシヨンエンベロープ波形信号を形成す
る手段を設け、トランジシヨンエンベロープ波形
信号の形成終了後にアタツクから始まる新たな押
圧鍵のエンベロープ波形信号を形成するようにし
たものである。
このため、エンベロープ波形信号の切替わり時
におけるパルス的な雑音を除去できると共に、自
然楽器と同様の音色や振幅等の制御ができる自然
感のあるエンベロープ波形信号を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエンベロープジエネレータの欠
点を説明するための波形図、第2図はこの発明を
適用した電子楽器の一実施例を示すブロツク図、
第3図は第2図の実施例におけるエンベロープジ
エネレータから発生されるエンベロープ波形信号
の波形図、第4図は第2図におけるエンベロープ
ジエネレータの他の実施例を示すブロツク図、第
5図はエンベロープジエネレータの詳細構成例を
示すブロツク図、第6図は第5図におけるトラン
ジシヨンモード制御回路の詳細構成例を示す図、
第7図は第6図に示した回路の動作を説明するた
めのタイムチヤート、第8図は第5図における第
2のデータ発生器の他の実施例の詳細構成例を示
すブロツク図、第9図および第10図は第8図に
示したデータ発生器の動作を説明するための波形
図、第11図は第5図に示した第2のデータ発生
器の他の詳細構成例を示すブロツク図、第12図
および第13図は第11図に示したデータ発生器
の動作を説明するための波形図である。 4……エンベロープジエネレータ、40A……
モード制御回路、41A……エンベロープデータ
メモリ、42A……アキユームレータ、43A…
…タイマ、40……トランジシヨンモード制御回
路、41,42……データ発生器、44……セレ
クタ、46……ゲート、47……演算回路、48
……レジスタ、421……タイマ回路、423…
…発振器、425……比較器、429……乱数発
生器、431,446……変換回路、432……
目標値発生器、433……ラツチ、440……カ
ウンタ、445……トランジシヨン波形メモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 押鍵を示すキーオン信号にもとづき、アタツ
    ク部分からデイケイ部分に到るエンベロープ波形
    信号を発生する電子楽器のエンベロープジエネレ
    ータにおいて、 前記エンベロープ波形信号のアタツク部分から
    デイケイ部分に到る各部分とは異なるエンベロー
    プ波形変化態様にしたがつて変化する過渡的エン
    ベロープ波形信号を発生する発生手段と、 新たなキーオン信号が発生したときにおける前
    のキーオン信号にもとづくエンベロープ波形信号
    の残量振幅値に応じて、この残量振幅値が所定レ
    ベルより大きいときは、前記新たなキーオン信号
    の発生に対応して所定期間の間、前記前のキーオ
    ン信号にもとづくエンベロープ波形信号のかわり
    に前記発生手段から過渡的エンベロープ波形信号
    を発生させるとともに、所定期間経過後は前記新
    たなキーオン信号にもとづくアタツク部分からの
    エンベロープ波形信号を発生させ、前記残量振幅
    値が所定レベルより小さいときは、前記新たなキ
    ーオン信号の発生に対応して、この新たなキーオ
    ン信号にもとづくアタツク部分からのエンベロー
    プ波形信号を発生させる処理手段と を備えたことを特徴とする電子楽器のエンベロー
    プジエネレータ。 2 前記所定期間は、楽音の選択音色に応じて設
    定されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電子楽器のエンベロープジエネレータ。 3 前記所定期間は、前記残量振幅値に応じて設
    定されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電子楽器のエンベロープジエネレータ。 4 前記処理手段は、前記発生手段から発生する
    過渡的エンベロープ波形信号を前記残量振幅値に
    応じて異なる態様で発生させることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の電子楽器のエンベロ
    ープジエネレータ。 5 前記発生手段は、単位時間当たりの変化幅デ
    ータの累算値が目標値データに達するまでこの変
    化幅データを累算し、この累算値を前記エンベロ
    ープ波形信号として出力する演算手段を有し、 この変化幅データおよび目標値データの少なく
    とも一方を前記残量振幅値に応じて変化させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の電子
    楽器のエンベロープジエネレータ。
JP57014385A 1982-02-02 1982-02-02 電子楽器のエンベロ−プジエネレ−タ Granted JPS58132795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57014385A JPS58132795A (ja) 1982-02-02 1982-02-02 電子楽器のエンベロ−プジエネレ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57014385A JPS58132795A (ja) 1982-02-02 1982-02-02 電子楽器のエンベロ−プジエネレ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58132795A JPS58132795A (ja) 1983-08-08
JPH0514278B2 true JPH0514278B2 (ja) 1993-02-24

Family

ID=11859583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57014385A Granted JPS58132795A (ja) 1982-02-02 1982-02-02 電子楽器のエンベロ−プジエネレ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58132795A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2548113B2 (ja) * 1985-01-07 1996-10-30 松下電器産業株式会社 電子楽器
JPH03267997A (ja) * 1990-03-19 1991-11-28 Yamaha Corp 楽音信号発生装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5374023A (en) * 1976-12-14 1978-07-01 Casio Comput Co Ltd Play control system
JPS53102018A (en) * 1977-02-17 1978-09-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Electronic musical instrument
JPS54113320A (en) * 1978-02-23 1979-09-04 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic instrument

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5374023A (en) * 1976-12-14 1978-07-01 Casio Comput Co Ltd Play control system
JPS53102018A (en) * 1977-02-17 1978-09-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Electronic musical instrument
JPS54113320A (en) * 1978-02-23 1979-09-04 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic instrument

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58132795A (ja) 1983-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4524668A (en) Electronic musical instrument capable of performing natural slur effect
EP0174547B1 (en) Tone signal generation device for an electronic musical instrument
US20080072744A1 (en) Apparatus and computer program for playing arpeggio
US4345501A (en) Automatic performance tempo control device
US4726276A (en) Slur effect pitch control in an electronic musical instrument
US4573389A (en) Musical tone generation device of waveshape memory type
US4785706A (en) Apparatus for generating a musical tone signal with tone color variations independent of tone pitch
JPH0412476B2 (ja)
US5216189A (en) Electronic musical instrument having slur effect
US4194426A (en) Echo effect circuit for an electronic musical instrument
US4282788A (en) Electronic musical instrument with automatic chord performance device
US4160404A (en) Electronic musical instrument
US3992973A (en) Pulse generator for an electronic musical instrument
US4171658A (en) Electronic musical instrument
US6066793A (en) Device and method for executing control to shift tone-generation start timing at predetermined beat
JPH0514278B2 (ja)
JPH07244479A (ja) 自動演奏装置
US4476764A (en) Automatic performance apparatus for use in combination with a manually operable musical tone generating instrument
JP2915452B2 (ja) 楽音発生装置
JPS623298A (ja) 電子楽器
JPS637394B2 (ja)
JPS6230639B2 (ja)
US4186640A (en) Electronic musical instrument
JP2745769B2 (ja) テンポコントローラ
US4148240A (en) Percussion simulating techniques