JPH0514172B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はキヤンプフアイア、料理用ストーブ、
ヒーター、ランターン等を点火するための折たた
み可能な安全ライターに関する。

〔背景技術〕

慣用のマツチは火をつける道具としては数多く
の問題を有している。すなわち、それらの主なも
のは、炎を得る際に両手を必要とすること、風の
強い状態では炎を維持するのが困難であること、
そして利用者の手から離れたところで容易に炎が
得られないことである。

従来の燃料供給式ライターは一定の炎を維持す
ることが可能である。これは可燃性燃料が炎の地
点へ連続的に供給されるからである。しかし、ま
たライターにも問題がある。すなわち、提供され
る炎は通常、使用者の手に近接しており、そして
時にライターが点火材料として非常に燃焼性のも
のを用いている場合には危険な状況を作り出す。

従つて、本発明の主な目的は燃料供給式ライタ
ーであつて、使用者の手から離れて炎を提供する
ことができる一方、コンパクトで、また使用者が
意図しないときには点火を阻止する安全特性を有
するものを提供することにある。

本発明の他の目的は、使用者が片手で操作で
き、また一動作で、ライター燃料の連続的な供給
および燃料のための電気的発火スパークの双方を
もたらす安全ライターを提供することにある。

更に本発明の目的は、コンパクトな安全収納形
状から、使用者の手より離れた地点の炎が提供さ
れる場所に対し折たたみかつ開くことができる安
全ライターを提供することにある。

〔発明の開示〕

本発明は上記および他の目的によれば、安全ラ
イターは使用者の手の中にフイツトし、かつ燃料
容器および燃料を発火させるための手段を保持す
るコンパクトなハウジングと、前記発火手段を作
動させる部材と、炎を提供する一端を備えた延長
チユーブとを含んで構成され、前記ハウジングは
その片側に形成された凹所を有し、前記作動部材
は該凹所内に位置し、そして前記延長チユーブ
は、それが作動部材への接近を妨げるように凹所
を覆つてハウジングに平行に延びる第１の位置お
よび前記チユーブがハウジングから離れるように
延びて、作動部材の接近を許容し、かつハウジン
グから離間した端部に炎を提供する第２の位置に
対し枢動可能となつている。

更に本発明は発火手段と燃料供給用の弁を同時
に鼓動させるものである。時にこの作動機構は凹
所内に位置し、かつプランジヤに連結された押し
ボタンを備えており、該プランジヤは肩部および
より小径のステム部を有している。枢動カムは、
プランジヤの肩部と結合する可動接点を介して圧
電結晶を作動させるために設けられており、また
燃料供給弁はステム部と弁を制御する揺りてこと
の間の接触により作動される。本装置の主要な安
全特性は、そのチユーブがハウジングに平行に延
びる一方、凹所内の押しボタンに対する接近を妨
げる地点について枢動可能であり、それによつて
装置はコンパクトな形状であつて、かつ押しボタ
ンの意図しない作動を阻止する安全状態でしまつ
て置けるという点にある。

本発明の上記および他の特徴ならびに効果を以
下に添付図面に関連して詳細に説明する。

〔実施例〕

以下の説明は添付図面に示すように、本発明の
好ましい実施態様に関するものであり、これは発
明の範囲の限定を意図するものではない。

第１図を参照すると、本発明による安全ライタ
ーは一般に参照数字２によつて示され、これは使
用者の手にフイツトするコンパクトな形状におけ
る長手方向に延びるハウジング１を有しいる。ハ
ウジングは３で示した凹所を備え、その中に押し
ボタン４が位置して装置を作動させる。凹所は使
用者の親指が押しボタンを押圧してライターを操
作するのに快適に適合するように形成されてい
る。タレツト５はハウジングの作動前方端に装着
されて長い延長チユーブ６を固定的に保持する。
チユーブは通常参照数字８で示される個所から炎
を発するようにした端部７を有している。窓９は
ハウジングの背面端に設けられているハウジング
内に残存する燃料の量を使用者に視覚的チエツク
させるものである。

第２図に示すように、タレツトおよび延長チユ
ーブは、該チユーブがハウジングに平行で隣接す
る位置に対し枢動可能となつている。収納位置と
呼ぶこの位置において、チユーブ６は凹所３を覆
つて延び、そして押しボタン４への接近を妨げて
ライターの偶発的な発火を阻止する。この折たた
みライターはまたコンパクトであり、キヤンピン
グ旅行のために荷造りするような乱暴な条件下で
は破損により傷付くことはほとんどない。

ハウジング１の内部は第３図中に概略的に示さ
れている。

燃料容器１０はハウジングの背面端に位置し、
背面壁１１に当接している。

ヒンジ付ハンガー１２は壁にユニツトを吊下げ
るのに用いることができ、また開口１３はその中
の燃料供給が乏しい際に再充填用の容器１０のア
クセスを許容するものである。燃料の供給はハウ
ジング壁内の窓９を介して視覚的にチエツクする
ことができる。ノズル１４は燃料容器から延長
し、それに対し配列された可動弁１５を備えてい
る。揺りてこ１６は転心１７の周りで枢支運動す
るために装着されており、装置が作動されて炎を
提供する際、弁１５を開放位置１８に移動させ
る。てこ１９はハウジングの下面内の凹所から延
長して加減弁２０を回転させ、該弁はノズル１４
内の燃料の供給を制御する。燃料は好ましくは加
圧液体燃料、たとえばブタンであり、これは弁１
５を開放すると、加圧下で蒸気としてノズル１４
を経由して容器１０から出て行く。

ノズル１４はホース３４に接続され、該ホース
は回転可能タレツト５内の口２１を経由して一般
に２２で示される個所でハウジングの前方端に螺
着されて延長チユーブ６から端部７に達してい
る。圧電結晶２５はハウジングの前方端２２中に
装架され、かつ、可動接点２６をそなえており、
これは転心２８の周りに枢動的に装着されたカム
２７の端部と係合している。カム２７が２７′で
表される位置に枢支されると、圧電結晶は電荷を
生じ、これは線３６によつてタレツト５を経由し
てチユーブ６の端部７に運ばれる。

安全ライターの押しボタンは圧電結晶２５と燃
料供給用の可動弁１５との双方を同時に作動させ
るように整えられている。このことが、押しボタ
ンを押し下げるという単一動作により片手で炎を
発火させるのを使用者に対し許容するものであ
る。押しボタン４は肩部３０およびステム部３１
を有するプランジヤ２９に連結されている。プラ
ンジヤ２９は、ばね（図面中には図示されていな
い）により通常上方へ偏心されている。押しボタ
ン４を押し下げると、下方へ移動する肩部３０が
２７′で示す位置にカム２７を枢支するが、この
場合カムは圧電結晶２５の接点２６をはずし、線
３６を経由して電荷を提供する。同時に、ステム
部３１は、てこ３２中のスロツトを経由して延長
し、かつ、てこ１６の端部３３と接触状態に入
る。押しボタン４を押し下げたとき、ステム部３
１はてこ端部３３を３１′で示す位置に枢支する。
この位置において、てこ１６は弁１５を１８で示
す位置に移動させ、この場合燃料が燃料容器１０
からホース３４中に供給される。

第４図を参照すると、チユーブ６の炎提供端部
７は線３５を備えており、これはその端部をシー
ルし、かつ燃料蒸気がチユーブ６内へ逆流するの
を阻止する。ホース３４は栓３５に装着された金
属ノズル３８に連結されている。圧電結晶２５か
らの線３６はノズル３８と接触状態にある。圧電
結晶２５は延長チユーブ６によつて慣用のアース
に接地される。端部７のチユーブ壁から延びるピ
ン３７はノズル３８の出口に近接して火花尖端を
提供する。押しボタン４を押し下げると、電荷が
ノズル３８に提供され、かつ火花は空隙を横断し
てピン３７に達し、同時にその燃料蒸気がノズル
３８を経由して供給される。このようにして炎が
点火され、そして使用者が押しボタン４を押し続
ける限り点火したままとなる。ボタンの開放が弁
１５を閉じ、そして炎を安全に終結させる。炎は
押しボタンを再び押し下げるだけで、再発火させ
ることができる。

チユーブ６の枢動はハウジングの前方端に装着
されたタレツト５により提供される。タレツト５
は第２図に示される収納位置から第１図に示され
る延長位置まで移動可能であり、そして第５図
に、より明瞭に示されるように、戻り止め部材４
０によつて前記両位置に位置決めされる。第６図
のタレツト５はハウジング壁から延びるつば４２
と枢支配列されているフランジ４１を備えてい
る。ねじ切りされたねじ４３がチユーブ６をタレ
ツト５に固着する。

このようにして、本発明は使用者の手から離れ
て一定の炎を発生させることができ、かつ単に押
しボタンを押圧するだけで操作可能かつ、折りた
たみ可能な安全ライターを提供するものである。
ライターを使用しない場合には、それを都合良く
半分に折りたたみ、そして、チユーブにより押し
ボタンの接近を防ぐことによつて意図しない発火
を阻止するものである。

本発明は上記の具体的材料、工程および要素に
関連して説明したが、各種の変形も本発明の原理
を逸脱することなく実現しうることを理解すべき
である。この種の変形の全ては前記特許請求の範
囲中に限定される本発明の精神および範囲内に包
含されるべきことが意図されている。

【図面の簡単な説明】

第１図はそのチユーブが炎発火地点に延長され
た本発明の安全ライターを示す側面図、第２図は
そのチユーブが安全収納位置に折りたたまれた安
全ライターの他の側面図、第３図は第１図に示し
た安全ライターの概略横断側面図、第４図は安全
ライターの延長チユーブの炎提供端部を示す横断
側面図、第５図は安全ライターの頂部横断面図、
そして第６図は安全ライターの前方端からみた正
面横断面図である。 符号の説明、１……ハウジング、２……安全ラ
イター、３……凹所、４……押しボタン、５……
タレツト、６……延長チユーブ、７，３３……端
部、１０……燃料容器、１５……可動弁、１９，
３２……てこ、２５……圧電結晶、２９……プラ
ンジヤ、３０……肩部、３１……ステム部、４０
……戻り止め部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃料容器を含むハウジング、燃料容器から炎
   地点へ燃料を供給する燃料供給手段、炎地点に火
   花を提供して燃料容器から炎地点へ供給された燃
   料を点火させる点火手段、および前記燃料供給手
   段と前記点火手段を作動させるための作動手段で
   あつて、安全ライターを操作するための操作部分
   を含むものから構成される安全ライターにおい
   て、 前記ハウジングはその片側に形成された凹所を
   有し、 前記作動手段の操作部分は前記凹所内に位置
   し、 および一端で前記炎地点を提供し、他端でその
   枢動のために前記ハウジングの前方枢支部材上に
   枢支される延長チユーブを備え、 前記延長チユーブは、前記作動手段の操作部分
   への接近を妨げるように該延長チユーブが前記凹
   所を覆つて前記ハウジングに対し平行に延びる第
   １の位置と、前記延長チユーブが前記ハウジング
   から離れるように延びて前記作動手段の操作部分
   への接近を許容しかつハウジングから離間した前
   記一端に炎を提供する第２の位置の間で枢動する
   ことを特徴とする安全ライター。 ２ 前記燃料容器の供給端において前記ハウジン
   グ内に燃料供給手段を更に含んで構成され、この
   場合前記点火手段と前記燃料供給手段との双方を
   同時に作動させるために前記作動手段が前記燃料
   供給手段に係合されている特許請求の範囲第１項
   記載の安全ライター。 ３ 前記作動手段の前記操作部分は押しボタンで
   あり、更に前記作動手段は該押しボタンに連結さ
   れかつ前記ハウジング内に延びるプランジヤと、
   前記プランジヤと接触して配列される前記点火手
   段を作動させるための第１枢動可能部材と、前記
   燃料供給手段を作動させる前記プランジヤと接触
   する第２枢動可能部材とを含んで構成される特許
   請求の範囲第１項記載の安全ライター。 ４ 前記プランジヤが前記第１枢動可能部材と接
   触する肩部と、前記第２枢動可能部材と接触する
   前記肩部を越えて延びるステム部とを備えている
   特許請求の範囲第３項記載の安全ライター。 ５ 前記燃料供給手段が、前記燃料容器からの燃
   料の供給を制御する可動弁を含んでいる特許請求
   の範囲第２項記載の安全ライター。 ６ 前記燃料供給手段が、更に前記燃料容器から
   の燃料の供給速度を制御する第２弁と、前記ハウ
   ジングから延びる前記第２弁を調節するためのて
   ことを備えている特許請求の範囲第２項記載の安
   全ライター。 ７ 前記点火手段が圧電結晶を含んで構成される
   特許請求の範囲第１項記載の安全ライター。 ８ 更に、前記ハウジングの前方端上のタレツト
   であつて前記第１および第２の位置間の枢支的運
   動のために前記延長チユーブを装架するものを含
   んで構成される特許請求の範囲第１項記載の安全
   ライター。 ９ 前記タレツトが、それを前記第１および第２
   の位置に確実に位置決めするための戻り止め手段
   を含んで構成される特許請求の範囲第８項記載の
   安全ライター。 １０ 前記作動手段は、偏心力に抗して前記操作
   部分により下方運動可能であるプランジヤであつ
   て、肩部および該肩部を越えて下方に延びるステ
   ム部を有するものと、前記点火または燃料供給手
   段の一方を作動させるための第１枢動可能部材で
   あつて、前記プランジヤの肩部と接触する一端お
   よび前記プランジヤの下方運動により前記両手段
   の前記一方の作動のために配列された他端を備え
   るものと、前記両手段の他方を作動させるための
   第２枢動可能部材であつて、前記プランジヤの前
   記ステム部と接触する一端および前記プランジヤ
   の下方運動により前記他方手段を作動させるため
   に配列された他端を備えるものとを含んで構成さ
   れることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の安全ライター。 １１ 前記肩部および前記ステム部が前記プラン
   ジヤの軸線の周りに同心であり、前記ステム部は
   前記肩部より小さい直径を有しており、前記枢動
   可能部材の前記一端は前記ステム部の直径よりは
   大であるが、前記肩部の直径よりは小である間隔
   を持つて離間する一対のアームを備え、そして前
   記一対のアームは前記肩部と接触して配置され、
   かつそれらの間の間隔を経由して延びる前記ステ
   ム部を保持している特許請求の範囲第１０項記載
   の安全ライター。