JPH05141333A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH05141333A
JPH05141333A JP30482291A JP30482291A JPH05141333A JP H05141333 A JPH05141333 A JP H05141333A JP 30482291 A JP30482291 A JP 30482291A JP 30482291 A JP30482291 A JP 30482291A JP H05141333 A JPH05141333 A JP H05141333A
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JP
Japan
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circuit
ignition
transistor
switching element
energy storage
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JP30482291A
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English (en)
Inventor
Satoru Kawamoto
悟 川本
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量放電形点火回路において、放電期間から
エネルギー蓄積動作に切り換える際にエネルギー蓄積回
路側に流れ込む逆電流を抑制してスイッチングトランジ
スタの劣化を防ぐ。 【構成】 点火回路のスイッチング素子11が遮断し、
代わってエネルギー蓄積回路100のスイッチング素子
6が一時的に導通した際に該スイッチング素子に流れる
電流の立上がり部に対して電流制限動作する定電流制御
手段60Cを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギー蓄積回路か
ら放電コンデンサへエネルギーを充電し、その充電エネ
ルギーを電流遮断形点火回路に放出して点火プラグを放
電させる内燃機関用点火装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】点火プラグの燻り対策と着火性向上の要
求から、火花放電電流の立ち上がりを速くし、放電時間
を長くするため、容量放電形点火回路と電流遮断形点火
回路を組み合わせたもの(特開平3−232165号)
や、多重放電制御を導入したもの(特開平3−1565
9)が従来より種々提案されている。
【0003】図7は特開平3−232165号公報に開
示されている内燃機関用点火装置の簡略構成図である。
同図によれば、キースイッチ(図示略)を介したバッテ
リの出力を導く直流電源ライン1と接地点との間に、エ
ネルギー蓄積コイル3、第1のスイッチングトランジス
タ6及びエミッタ電流検出用の検出抵抗7による閉回路
を設け、該閉回路と、これを駆動する閉角度制御定電流
制御回路4及びその他のバッファトランジスタ26等と
を含んで構成されたエネルギー蓄積回路100が示され
ている。該エネルギー蓄積回路100の出力は、コンデ
ンサ13を介して点火コイル10及び第2のスイッチン
グMOSFET11の電流遮断形点火回路に供給されて
点火プラグ15を放電させるようになっている。
【0004】閉角度制御定電流制御回路4は、ECU5
からの点火信号IGtと検出抵抗7からの検出電圧(両
端電圧)とによって形成される駆動信号を、トランジス
タ26を含むバッファを介してトランジスタ6のベース
に供給し、点火信号IGtが高レベルのパルスを呈する
エネルギー蓄積期間TA に、エネルギー蓄積コイル3に
流がす電流IA の最大レベルを規定する定電流動作を行
っている。この時の電流IA の最大電流規定レベルIr1
は、検出抵抗7の両端電圧が閉角度制御定電流制御回路
4内に設定された比較参照値によって決定される。
【0005】一方、MOSFET11のゲートには、点
火信号IGtにより点火時期に非安定状態に転移して、
放電期間TB を定める単安定回路8の出力V8 が駆動回
路60を介して導かれている。単安定回路8の出力V8
は、フリップフロップ30を有する定電流制御回路50
にも入力されている。この定電流制御回路50は、検出
抵抗7からの電圧とECU5からの放電区間信号IGw
と上記単安定回路8の出力V8 とを入力し、放電期間T
B の終了時に、次期点火サイクルに使用するエネルギー
をコンデンサ13へ予め蓄えておくため、トランジスタ
6を一時的に導通するように、上記フリップフロップ3
0からの制御パルス30aによってトランジスタ26を
制御するとともに、その時の電流IA の最大レベルを規
制している。この定電流制御回路50における電流IA
の最大電流規定レベルIr2も、検出抵抗7の両端電圧に
対して定電流制御回路50内に設定した比較参照値によ
って決定されるようになっている。なお、コンデンサ1
3に並列に接続されたダイオード12は、一次巻線10
pの誘起電圧によって導通し、点火プラグ15の放電時
間を延長するものである。
【0006】上記内燃機関用点火回路の動作は図8に示
すようになる。始めにコンデンサ13には、キースイッ
チの投入と同時に電源ライン1からの電圧が瞬時に充電
される。点火信号IGt(図2参照)が高レベルに立上
がると、トランジスタ6が導通され、エネルギー蓄積コ
イル3が通電されてエネルギーが蓄積される。このエネ
ルギー蓄積コイル3からトランジスタ6のコレクタ・エ
ミッタ通路を流れる電流IA は、所定値に達すると、閉
角度制御定電流制御回路4によって制限され、トランジ
スタ6は、点火信号IGtが低レベルに転移する時刻t
0において急激に遮断される。この時、同時に単安定回
路8の出力V8が立上がって、MOSFET11を所定
時間τの間、導通すると、エネルギー蓄積コイル3に蓄
積されたエネルギーがコンデンサ13に予め蓄えられて
いたエネルギーと合成されて、点火コイル10の一次巻
線10pに与えられ、図2に示すような一次電流IB
MOSFET11のドレインからソースへと流れて、点
火プラグ15にはIarにて示すアーク電流が発生す
る。
【0007】単安定回路8の出力V8 が安定の低レベル
に転移する時刻t1になると、MOSFET11が遮断
されて点火プラグ15の放電は停止する。また、定電流
制御回路50のフリップフロップ30は、出力V8 の低
レベルへの転移によってセットされ高レベルの制御パル
ス30aを出力し、そのパルス幅の期間中一時的に、電
流IA を再び流す。そして時刻t2の後、トランジスタ
6が遮断されて、t1〜t2の期間にエネルギー蓄積コ
イル3に蓄えられたエネルギーがコンデンサ13に充電
される。制御パルス30aが低レベルに転移するまでの
幅は、電流IA が定電流制御回路50内に設定した比較
参照値に基づく最大電流規定レベルを超えたときの検出
抵抗7の両端電圧によって決定される。なお、上記の構
成は、1気筒についての回路であり、多気筒の場合は、
気筒の数だけ点火コイル10、MOSFET11及び駆
動回路60等の構成が増える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンデンサ放電形点火装置は、MOSFET11が
遮断される放電期間TB の終了時に、次期点火サイクル
に使用するエネルギーをコンデンサ13に充電するため
に、トランジスタ6を一時的に導通してエネルギー蓄積
コイル3へエネルギーの蓄積を行う際、ダイオード9の
逆回復時間に起因して、IB と逆方向の電流がトランジ
スタ6に流れ込んでしまう。このような逆方向電流は、
図9に示すように、電流IA の立上がり部が先鋭パルス
状の過電流ipとなり、トランジスタ6の劣化を早める
一因となっている。特に、一回の放電期間TBに複数回
交互にMOSFET11とトランジスタ6の通電を繰り
返す多重放電を行う場合は、トランジスタ6の耐久性に
問題を生じる。
【0009】本発明は、放電期間からエネルギー蓄積動
作に切り換える際にエネルギー蓄積回路側に流れ込む逆
電流を抑制し、エネルギー蓄積用スイッチングトランジ
スタの延命を図るようにした内燃機関用点火装置に関す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘導性エネル
ギー蓄積要素、第1のスイッチング素子及び検出素子を
含むエネルギー蓄積回路と、上記誘導性エネルギー蓄積
要素からのエネルギーが充電されるコンデンサと、点火
コイルの一次巻線に第2のスイッチング素子が接続さ
れ、二次巻線に点火プラグが接続されて成る点火回路と
を有し、更に、上記コンデンサへ次期点火サイクルに使
用するエネルギーを充電するために、上記放電期間の終
了時に一時的に導通された上記第1のスッチング素子の
主電極通路に流れる電流の立上がり部を前記電流検出素
子で検出し、該立上がり部に対して電流制限を行う定電
流制御手段を具備するものである。
【0011】
【作用】したがって、第2のスイッチング素子が遮断
し、代わって第1のスイッチング素子が一時的に導通し
た際に該第1スイッチング素子の主電極通路に流れる電
流の立上がり部を定電流制御することができ、上記一時
的なエネルギー蓄積動作への切り替わり時期において点
火コイルの一次巻線側から第1のスイッチング素子へ流
れる込む逆方向電流に対し有効に作用することになる。
このような定電流制御は、該第1スイッチング素子の主
電極通路に流れる電流の最大電流レベルを規定する他の
定電流制御手段とは独立の動作となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を多重放電式の点火装置に適用
した実施例によって詳細に説明する。図1及び図2は本
発明に係る内燃機関用点火回路の第1実施例を示し、図
7に示した要素と共通のものには同一の符号を付す。図
1において、エネルギー蓄積回路100の構成は図7と
同じであり、キースイッチを介したバッテリの出力を導
く直流電源ライン1にエネルギー蓄積コイル3の一端が
接続され、エネルギー蓄積コイル3の他端は第1のスイ
ッチングトランジスタ6のコレクタエミッタ通路及び電
流検出素子を構成する検出抵抗7を介して接地点に接続
されている。上記閉回路の構成に加え、閉角度制御定電
流制御回路4が設けられ、該閉角度制御定電流制御回路
4は、検出抵抗7の両端電圧がフィードバックされ、該
電圧に基づいてトランジスタ6の電流制限と導通時間制
御を行う駆動信号をトランジスタ26を含むバッファを
介してトランジスタ6のベースに供給している。閉角度
制御定電流制御回路4はECU5の出力する点火信号I
Gtによって駆動されるが、ここではエネルギー蓄積回
路100とECU5との間に遅延回路40が設けられて
いる。
【0013】エネルギー蓄積回路100の出力端子を成
すトランジスタ6のコレクタは、ダイオード9を介して
コンデンサ13の一端及び各気筒に対応した点火コイル
10a〜10dの各一次巻線10pに接続される。コン
デンサ13は、並列にダイオード12が接続されるとと
もに、他端は接地されている。各点火プラグ10a〜1
0dの一次巻線10pは、それぞれ第2のスイッチング
素子を成すMOSFET11a〜11dのドレインソー
ス通路と直列に接続され、各MOSFET11a〜11
dのソースは接地されている。また、点火コイル10a
〜10dの各二次巻線10sには、それぞれ点火プラグ
15a〜15dが接続さてれいる。
【0014】MOSFET11a〜11dは、電源回路
45からの電圧が与えられる駆動回路60a〜60dか
らの信号がゲートに供給されて電流遮断動作するように
なっている。電源回路45は、直流電源ライン1からの
電圧と共に、コンデンサ13の両端電圧も印加され、バ
ッテリ電圧が低い始動時からも安定な電圧でMOSFE
T11a〜11dを駆動可能とするものである。また、
駆動回路60a〜60dは、各気筒毎にMOSFET1
1a〜11dを導通させる駆動信号が振分け回路8Aか
ら供給されるようになっている。振分け回路8Aは、E
CU5から発生する放電区間信号IGwと、後述する多
重放電制御信号発生手段600の出力する第1多重放電
制御信号Aとを合成して、上記駆動回路60a〜60d
に振り分けられる駆動信号を作成している。
【0015】しかして、多重放電制御信号発生手段60
0は、ECU5からの放電区間信号IGwによって指示
される放電期間に、多重放電のための数サイクルのパル
ス信号(以下、放電制御信号と称する)を発生する第1
及び第2V−F形導通時間決定回路60A,60Bと、
第2V−F形導通時間決定回路60Bの出力する第2多
重放電制御信号Bを制御することにより、トランジスタ
6のコレクタ・エミッタ通路に流れる電流を制限する第
2の定電流制御回路60Cと、トランジスタ26を駆動
するトランジスタ615とから成る。第1及び第2V−
F形導通時間決定回路60A,60Bは、バッテリ電圧
によって発生信号の周波数が変化する一種のVCOの構
成を採っている。V−F形導通時間決定回路60Aの発
生する第2多重放電制御信号Aは、多重放電制御のため
にMOSFET11a〜11dを複数回ON−OFFさ
せる信号であり、V−F形導通時間決定回路60Bの発
生する第2多重放電制御信号Bは、多重放電制御のため
にトランジスタ6をMOSFET11a〜11dのスイ
ッチング動作に対応してON−OFFさせる信号であ
り、本発明による定電流制御手段60C及び抵抗614
を介してトランジスタ615のベースに入力されるよう
になっている。これらV−F形導通時間決定回路60
A,60Bは、特開昭3−15659号公報に詳述され
ているので、具体回路の例示は省略する。
【0016】本発明による第2の定電流制御回路60C
は、検出抵抗7の両端電圧と、V−F形導通時間決定回
路60Bからの第2多重放電制御信号Bとを入力し、該
第2多重放電制御信号Bによるトランジスタ615のO
FF時間を、検出抵抗7の両端電圧で制御している。具
体回路の一例を図2に示す。図2において、端子T1に
はトランジスタ6のエミッタが接続され、同端子T1は
演算増幅器701の第1端子P1に接続される。演算増
幅器701の第2端子P2には参照電圧Vrが印加され
るとともに、第2端子P2と出力端子との間には、コン
デンサ702が接続されている。演算増幅器701の出
力端子はトランジスタ703のベースに接続される。ト
ランジスタ703はコレクタがアナログICの標準電圧
源Vccに接続され、エミッタが抵抗706を介して接
地されるとともにトランジスタ704のベースに接続さ
れている。トランジスタ704はトランジスタ705と
電流制御形差動増幅器を構成し、トランジスタ705の
ベースには端子T2から第2多重放電制御信号Bが入力
されている。トランジスタ704と705の共通コレク
タは、上記電圧源Vccに接続され、共通エミッタは接
地点に接続されるとともに、端子T3に接続されてい
る。
【0017】また、次期点火サイクルに使用するエネル
ギーをコンデンサ13に蓄積するため、放電期間の終了
時、一時的にトランジスタ6を導通させるための制御パ
ルス30aを発生する第1の定電流制御回路50が設け
られている。この定電流制御回路50は、図7に示した
放電期間に1回しか点火プラグを放電させない方式と同
様に、ECU5からの放電区間信号IGw、検出抵抗7
からの両端電圧及び単安定回路8の出力V8 とを入力
し、多重放電期間の終了時に、次期点火サイクルに使用
するエネルギーをコンデンサ13へ予め蓄えておくため
トランジスタ6を一時的に導通するようにトランジスタ
26を制御するとともに、その時の電流I A の最大レベ
ルを規定する機能を果たしている。そして、この時の電
流IA の最大電流規定レベルは、検出抵抗7の両端電圧
が定電流制御回路50内に設定された比較参照値を超え
たことの検知により、フリップフロップ30(図7参
照)の出力する制御パルス30aの幅が決定されること
によっている。
【0018】本発明の第1実施例は上記のように構成さ
れ、次にその動作を図3及び図4を参照して説明する。
図3は本発明の第1実施例のタイムチャートを示す。図
3において、IGt,IGw,IA ,Iar,Vco,
30aは図8で説明した信号と同等の信号である。A及
びBはそれぞれ多重放電制御信号、V8 ′は単安定回路
8bの出力する制御パルスを示す。
【0019】ECU5から発生する高レベルの点火信号
IGtが、遅延回路40及び閉角度制御定電流制御回路
4及びトランジスタ26等によるバッファを介してトラ
ンジスタ6のベースに加えられると、トランジスタ6は
導通する。これによってエネルギー蓄積コイル3にバッ
テリからのエネルギーが蓄えられる(エネルギー蓄積期
間TA )。そして点火時期である時刻t0において点火
信号IGtが低レベルになると、V−F導通時間決定回
路60Aから高レベルの多重放電制御信号Aが発生し、
この信号Aが振分け回路8Aを介して該当気筒の駆動回
路60(代表的に付す、点火コイル10,MOSFET
11及び点火プラグ15も同じ)に供給され、この駆動
回路60の出力信号によって該当気筒のMOSFET1
1が導通する。これにより、コンデンサ13に予め蓄え
られていた電荷が該当気筒のMOSFET11を介して
該当気筒の点火コイル10の一次巻線10pに供給され
る。なお、上記エネルギー蓄積期間における電流IA
最大電流規定レベルIr1に制限される。
【0020】また、点火時期である時刻t0において点
火信号IGtが低レベルになってから遅延回路40によ
る若干の遅延時間だけ遅れてトランジスタ6が遮断する
ことにより、エネルギー蓄積コイル3に蓄えられたエネ
ルギーがコンデンサ13のエネルギーと合成されて、点
火コイル10の一次巻線10pに電流IB が流れ、誘導
作用によりIarに示す如き二次電流が流れて点火プラ
グ15に点火火花が発生する。そして、その後、放電区
間信号IGwが発生している間、各V−F導通時間決定
回路60A,60Bから多重放電制御信号A,Bが交互
に発生することにより、トランジスタ6と該当気筒のM
OSFET11とが交互に断続することにより、エネル
ギー蓄積コイル3に周期的にエネルギーが蓄えられて、
このエネルギーが該当気筒の点火コイル10の一次巻線
10pに周期的に供給され、点火プラグ15に多重放電
電流Iarが流れる。上記多重放電期間TB において
も、トランジスタ6が導通状態から遮断状態に転移する
寸前の電流IA は、最大電流規定レベルIr1で制限され
ている。
【0021】また、定電流制御回路50は、放電区間信
号IGwが低レベルに転移する時刻t1において高レベ
ルに転移する単安定回路8bの出力V8 ′によってフリ
ップフロップ30(図7参照)がセットされることで、
高レベルの制御パルス30aを出力する。これにより、
トランジスタ6は、放電区間信号IGwが低レベルに転
移する時刻t1以降も導通が持続され、次期点火サイク
ルに使用するエネルギーを蓄える。このエネルギー蓄積
期間は、トランジスタ6の電流IA がレベルI r2によっ
て規定される電流値まで上昇する時刻t2で制御パルス
30aが低レベルに転移することによって終了する。
【0022】さて、本実施例では、放電期間TB におい
て、トランジスタ6が遮断した状態から導通する状態に
転じ、同時に、MOSFET11が導通した状態から遮
断する状態に転じる時期において、トランジスタ6の電
流IA をV−F導通時間決定回路60Bの出力経路に設
けた定電流制御回路60Cにてカットしている。この定
電流制御回路60Cの動作を図2に挙げた回路によって
説明する。図2に示す回路は、演算増幅器701によ
り、トランジスタ6のエミッタからの検出抵抗7の両端
電圧信号が過大になると、これを参照電圧Vrに一致さ
せるようなフィードバック作用をする。すなわち、トラ
ンジスタ703の動作電流を減じて、トランジスタ70
4,705の共通エミッタから出力される多重放電制御
信号Bに基づく信号の振幅を減じ、これによってトラン
ジスタ615から出力されるトランジスタ26への信号
も低レベル側のみが持ち上がって振幅が小さくされるた
めに、トランジスタ6のベース電流を減少して電流IA
を一定レベルに制限するのである。この制限レベルは、
電圧源Vrにより図4に示すように、Ir3に設定され
る。制限レベルIr3は、定電流制御回路50による最大
電流規定レベルIr2より数アンペア大きい値に設定する
のがよい。
【0023】こうして、本実施例によれば、図4に拡大
して示すように、ダイオード9の逆回復時間に起因する
逆電流がトランジスタ6に流れ込んでも、定電流制御回
路60Cのフィードバック作用によって、トランジスタ
6の電流IAを一定レベル以下に抑えることができ、ト
ランジスタ6に無用な過電流ipを流すことがない。次
に本発明の第2実施例を図5によって説明する。図5は
エネルギー蓄積回路100、すなわち、トランジスタ6
のベースエミッタ間に、第1実施例と同様の機能を果た
す定電流制御回路60Dを設けたものである。定電流制
御回路60Dは、トランジスタ6のエミッタにベースが
接続され、ベースにコレクタが接続され、エミッタが接
地点に接続されたトランジスタ61にて構成されてい
る。
【0024】このような構成の定電流制御回路60D
は、トランジスタ6の電流IA が増加すると、そのエミ
ッタ電圧が上昇し、トランジスタ61が導通状態となっ
て、トランジスタ6のベース電流を減少させる。する
と、電流IA が抑制され、エミッタ電圧が下がり、トラ
ンジスタ61が遮断され、再びトランジスタ6が、回復
したベース電流で導通動作してIA を増加させる。この
ような動作を繰り返すことにより、図6に示すようにI
Aが制御される。なお、図5の回路で、トランジスタ6
1が導通するしきい値、すなわち、制限レベルIr3は、
エミッタ側に設ける抵抗によって決定されるが、閉角度
制御定電流制御回路4の動作時も作用するため、同回路
4の制限レベルIr1よりも大きく設定する必要がある。
【0025】また、更に他の実施例としては、図1に示
す定電流制御回路60Cと図5の定電流制御回路60D
を併用してもかまわない。また、各実施例は、多重放電
制御を行う内燃機関に適用したものに関して説明した
が、図7のように、一放電期間に一回の点火しか行わな
い内燃期間に適用することもできる。
【0026】さらに、各実施例の定電流制御回路は、他
の構成が種々考えられ、閉角度制御定電流制御回路4及
び定電流制御回路50の最大電流規定レベルの制限動作
とは独立に、トランジスタ6に流れる電流の立上がり部
を制限するものは、本発明に属する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
期点火サイクルに使用するエネルギーを蓄積するために
一時的に導通されたエネルギー蓄積用の第1スイッチン
グ素子に流れる電流を、その導通の直前に流れる電流に
対して有効に制限動作する定電流制御回路を設けたの
で、スイッチング素子に過大な電流が流れるのを防止
し、延命化を図り、信頼性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関用点火装置の第1実施
例を示す構成図
【図2】 上記第1実施例に使用する定電流制御回路の
一例を示す回路図
【図3】 第1実施例の動作を説明するタイムチャート
【図4】 図3に示す信号の1つを拡大して示す波形図
【図5】 本発明の第2実施例を示す構成図
【図6】 上記第2実施例により改善された図3と同様
の波形図
【図7】 従来の内燃機関用点火装置の一例を示す構成
【図8】 図7の動作を示すタイムチャート
【図9】 図7の点火装置によるスイッチング素子にお
ける電流を示す波形図
【符号の説明】
1…直流電源ライン、3…エネルギー蓄積コイル(誘導
性エネルギー蓄積要素)、4…閉角度制御定電流制御回
路、5…ECU、6…第1のスイッチング素子、7…電
流検出素子、8A…振分け回路、10a〜10d…点火
コイル、11a〜11d…MOSFET、13…コンデ
ンサ、30…フリップフロップ、60A,60B…第1
及び第2V−F形導通時間決定回路、60C…定電流制
御回路、60a〜60d…駆動回路、100…エネルギ
ー蓄積回路、600…多重放電制御信号発生手段。 701…演算増幅器、703〜705…トランジスタ、
50…定電流制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導性エネルギー蓄積要素、第1のスイ
    ッチング素子の主電極通路及び電流検出素子とが直列に
    接続された閉回路に直流電源が接続され、前記誘導性エ
    ネルギー蓄積要素へのエネルギー蓄積期間終了時の点火
    時期に前記第1のスイッチング素子が遮断されるエネル
    ギー蓄積回路と、 前記誘導性エネルギー蓄積要素からのエネルギーが充電
    されるコンデンサと、 一次巻線及び二次巻線を有する点火コイルの前記一次巻
    線に第2のスイッチング素子が接続され、二次巻線に点
    火プラグが接続されて成り、前記第1のスイッチング素
    子の遮断と略同時に前記第2のスイッチング素子を導通
    して、前記誘導性エネルギー蓄積要素及びコンデンサの
    各エネルギーが合成された出力で点火プラグを放電させ
    る点火回路と、 前記コンデンサへ次期点火サイクルに使用するエネルギ
    ーを充電するために、前記放電期間の終了時に一時的に
    導通された前記第1のスイッチング素子の主電極通路に
    流れる電流の立上がり部を前記電流検出素子で検出し、
    該立上がり部に対して電流制限を行う定電流制御手段と
    を、 具備したことを特徴とする内燃機関用点火装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3130792A4 (en) * 2014-04-10 2017-07-26 Denso Corporation Ignition device for internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3130792A4 (en) * 2014-04-10 2017-07-26 Denso Corporation Ignition device for internal combustion engine

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