JPH05139469A - ガス抜き用具付きスプレー缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】中心に釘鋲を固定した円形ではめ込み式のガス
抜き用具を、ガス圧式スプレー缶にはめ込んで一体と
し、廃棄する場合は釘鋲を打ち込んでスプレー缶に穴を
あけガス抜き作業を安全、確実に行い完了をシールで表
示するものである。 【構成】円形のはめ込み板（１）の中心に釘鋲（３）を
固定し、その上面には内部に▲済▼と表示した目隠しシ
ール（７）を貼付し、周囲にはガス抜き穴（４）及び袴
（６）を設けてガス圧式スプレー缶（８）の底部（９）
にはめ込み、廃棄する場合は釘鋲（３）を打ち込んで底
部（９）に穴をあけてガス抜きを行い、終了後はシール
で完了を表示することを特徴とする。 【効果】ガス抜き作業を安全で確実に、完了を文字で確
認できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂等を円形に
形成して作成した、はめ込み板の中心に、螺旋溝を設け
た釘鋲を固定し、その上面には別に設けた目隠しシール
を貼付し、外周には袴を設けてガス圧式スプレー缶の底
部にはめ込んで一体とし、使用後はシール中央の印を強
打してガス抜き作業を行い、完了後は目隠しシールの表
皮を剥がして、内部に表示してある▲済▼の文字を露出
させ、ガス抜き作業の終ったことを明確にし、確実に廃
棄処理ができるようにした、ガス抜き用具付きスプレー
缶に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、事前に缶に穴をあけ、使用後のガ
ス抜きのためのテープ等を貼ったスプレー缶とか、ペン
チ型や押し込み式等の用具を別に持ち出してきて、使用
後のガス抜き作業を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。 （イ） スプレー缶にテープ等を貼ったものは、年月の
経過とともにガスの自然漏洩や、輸送中のガス漏れの不
安が伴って危険であった。 （ロ） 現在使用されている用具でスプレー缶に穴をあ
けた場合、中に残っている塗料、殺虫剤、香料等が噴出
して衣服、顔等に飛び散る危険があった。 （ハ） ガス抜きをしようとする時、別にガス抜き用具
を必要とするが、それが手元に無い場合、使用後のガス
抜き作業が面倒となって、確実な廃棄処理ができなかっ
た。 （ニ） 現在は、いろいろな方法で指導されており、確
実なガス抜きが行われているかどうかの確認が困難であ
り、不明確であった。 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】合成樹脂等を円形に形成
して、はめ込み板（１）を設け、その中心には螺旋溝
（２）を設けた釘鋲（３）を固定し、その周囲に複数の
ガス抜き穴（４）を設けて、さらに外周に袴（６）を設
けて、釘鋲（３）を設けた上面には、別製で内部に▲済
▼と表示した目隠しシール（７）を、ガス抜き穴（４）
を覆わない位置に貼付し、さらに表皮（７ａ）の中央に
は、ガス抜き時に強打する場所の案内としての中点
（５）を表示し、袴（６）をガス圧式スプレー缶（８）
の底部（９）にはめ込んで一体として使用する。本発明
は、以上のような構成よりなる、ガス抜き用具付きスプ
レー缶である。

【０００５】

【作用】使用済又は、使用途中のガス圧式スプレー缶
（８）を廃棄する場合は、先ず、ガス圧式スプレー缶
（８）を逆さにして、底部（９）にはめ込まれている、
はめ込み板（１）の中心で、目隠しシール（７）の中央
に表示してある中点（５）を、金槌その他、適宜な方法
で強打する。中点（５）の下部には、螺旋溝（２）が設
けられた釘鋲（３）が固定されており、強打された衝撃
で簡単にガス圧式スプレー缶（８）の底部（９）に、穴
をあけることができる。逆さになったガス圧式スプレー
缶（８）の内部は、残塗料（１１）が上部方面に溜ま
り、ノズルパイプ（１０）の先端は底部（９）方面の中
空部分に有るので、ガスのみが釘鋲（３）の螺旋溝
（２）より外部に排出される。しかし、若干の残塗料
（１１）は、噴出するガスとともに外部に排出されるの
で、ガス抜き穴（４）を設けた、はめ込み板（１）によ
って衣服、顔等への飛散による危害を防止するようにな
っている。なおガス抜き作業の完了後は貼付してある目
隠しシール（７）の表皮（７ａ）を剥がして、内部に表
示してある▲済▼の文字を露出させ、廃棄処理が完了し
ていることを明確にする。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

【図１】は本発明の実施例分解斜視図であり

【図２】は目隠しシール（７）の拡大斜視図であり

【図３】は

【図１】におけるＡ−Ａ拡大断面図であり

【図４】は

【図１】におけるＢ−Ｂ拡大断面図である。 （イ） 合成樹脂等を円形に形成して、はめ込み板
（１）を設け、その中心に螺旋溝（２）を設けた、釘鋲
（３）を固定する。 （ロ） 釘鋲（３）を固定した周囲に、複数のガス抜き
穴（４）を設け、さらに外周には袴（６）を設けて、ガ
ス圧式スプレー缶（８）の底部（９）にはめ込み、釘鋲
（３）の上面には、別製で内部に▲済▼と表示した目隠
しシール （７）をガス抜き穴（４）を覆わない位
置に貼付する。 （ハ） 目隠しシール（７）の表皮（７ａ）の中央に、
ガス抜き時、金槌等で強打する位置の案内としての中点
（５）を表示する。 本発明は以上のような構造で、これを使用するときは廃
棄しようとするガス圧式スプレー缶（８）を逆さにし
て、同スプレー缶の底部（９）にはめ込まれている、は
め込み板（１）の中心で目隠しシール（７）の中央に表
示されている、中点（５）を金槌その他、適宜な方法で
強打する。強打した中点（５）の下部には、螺旋溝
（２）が設けられた釘鋲（３）が固定されており、強打
の衝撃でガス圧式スプレー缶（８）の底部（９）の中心
に穴があき、内部の残ガスが外部に排出される。この場
合、逆さになったガス圧式スプレー缶（８）の内部は、
残塗料（１１）が上部方面に溜まり、ノズルパイプ（１
０）の先端は、底部（９）方面の中空部分にあるので、
ガスのみが釘鋲（３）の螺旋溝（２）より外部に排出さ
れる。しかし、若干の残塗料（１１）は、噴出するガス
とともに外部に排出されるが、ガス抜き穴（４）を設け
た、はめ込み板（１）によって飛散による衣服、顔等へ
の危害を防止することができる。ガス抜き作業が完了し
たならば、はめ込み板（１）の上面に貼付されている目
隠しシール（７）の表皮（７ａ）を剥がして内部の▲済
▼表示を露出させ、作業の完了を明確にする。

【０００７】

【発明の効果】

（イ） 事前にスプレー缶に穴をあけてテープを貼って
おく、という工程がないので、長年月経過してもガスの
自然漏洩や、輸送中のガス漏れの心配がなく安全であ
る。 （ロ） 本発明を使用してガス抜きを行えば作業中に噴
出する残留ガスや、残塗料の飛散による衣服、顔等への
危害がなくなる。 （ハ） 本発明は、用具がスプレー缶と一体になってい
るので、使用後直ちにガス抜き作業ができ、従来のよう
にガス抜き用具を探してくるような面倒な手間がなくな
るので、便利で確実なガス抜き作業ができる。 （ニ） ガス抜き作業の完了がシールで確認できるの
で、安心して関連作業ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例分解斜視図である。

【図２】本発明の目隠しシール（７）の拡大斜視図であ
る。

【図３】本発明の

【図１】におけるＡ−Ａ拡大断面図である。

【図４】本発明の

【図１】におけるＢ−Ｂ拡大断面図である。

【符号の説明】

１ はめ込み板 ２ 螺旋溝 ３ 釘鋲 ４ ガス抜き穴 ５ 中点 ６ 袴 ７ 目隠しシール ７ａ 表皮 ７ｂ 接着剤 ８ ガス圧式スプレー缶 ９ 底部 １０ ノズルパイプ １１ 残塗料

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂等を円形に形成して、はめ込み
   板（１）を設け、その中心に、螺旋溝（２）を設けた釘
   鋲（３）を固定し、その周囲には複数のガス抜き穴
   （４）を設け、さらに外周には袴（６）を設けて、釘鋲
   （３）を設けた上面には、別製で内部に▲済▼と表示し
   た、目隠しシール（７）を、ガス抜き穴（４）を覆わな
   い位直に貼付し、さらに表皮（７ａ）の中央には、ガス
   抜き時に強打する場所の印として中点（５）を表示し、
   袴（６）を底部（９）にはめ込んで、ガス圧式スプレー
   缶（８）と一体とすることを特徴とする、ガス抜き用具
   付きスプレー缶。