JP4034455B2 - ガス抜き治具付きスプレー缶 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガス抜き治具付きスプレー缶に係り、その目的はスプレー缶内の残留液体と残留ガスを抜くためのガス抜き治具を殺虫剤等に多い特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶に対しても付加することができ、しかもスプレー缶の高さを低く抑えることが可能なガス抜き治具付きスプレー缶を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
一般に、塗料や殺虫剤、化粧料等のスプレー缶には、使用液の他に液噴出用の可燃性ガスが充填されている。
このようなスプレー缶を内部にガスが残留したまま廃棄した場合、缶が爆発して清掃作業者が怪我をしたり焼却炉が破損する危険性があり、そのため自治体では使用者に内部の残留ガスを完全に放出してから廃棄することを求めている。
内部の残留ガスや残留液体を放出するための方法としては、大きく分けてスプレー缶に穴を開けて放出する方法とスプレーボタンを押し続けることにより放出する方法とがある。
このうち、スプレー缶に穴を開ける方法は自治体から推奨されていることが多いため一般的に広く行われており、穴開けに際しては釘や千枚通しなどを使用するか、市販の穴開け用の専用器具を使用しているのが一般的である。
【0003】
ところが、スプレー缶に穴を開ける方法はいずれも缶内の液を殆ど使いきった状態で行うことが前提となっており、缶内に液が大量に残っている状態で行うと中身の液が飛散して作業者の顔や衣服に付着してしまうという問題があり、特に中身が塗料の場合には衣服に付着すると落とすのが非常に大変であった。
また、スプレーボタンを押し続けることにより残留液及び残留ガスを放出する方法では、残留液が多い場合、長時間スプレーボタンを押し続けなければならず指が疲れてしまい、また残留液の放出は通常戸外で行うため、風向きによっては放出した液が作業者に向かって飛散し、残留液が塗料の場合には衣服を汚してしまうことがあった。
【0004】
このような実情に鑑みて、本発明者らは既に特願平10−18022号において、容器のキャップにガス抜き機構を形成し、このキャップを利用して使用済のスプレー缶内に残留する液体やガスを抜く技術を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特願平10−18022号の技術は、使用済のスプレー缶から自動的に缶内の残留ガスおよび残留液体を殆ど全て放出することが可能で、作業が非常に容易であるという優れた技術であったが、以下に述べる課題が存在した。
例えば、ダニやゴキブリ、ハエ等の殺虫剤のスプレー缶では、図24乃至図26に示すような特殊な形状のキャップ(17)が取り付けられていることが多い。
ところが、特願平10−18022号の技術では容器のキャップ自体にガス抜き機構を設ける構成とされているため、図24乃至図26に示すような特殊形状のキャップには適用することができなかった。
また、キャップの天面(開放面の反対側)にガス抜き機構を設けているため、ガス抜き機構によって占められるスペースの分だけキャップの高さを高くする必要があり、その高さ分だけ余計な陳列スペースを必要としていた。
本発明はこの課題に鑑みてなされたものであって、スプレー缶内の残留液体と残留ガスを抜くためのガス抜き治具を殺虫剤等に多い特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶に対しても付加することが可能であって、しかもスプレー缶の高さを低く抑えることができるガス抜き治具付きスプレー缶を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明では、内部に塗料等の液体と該液体噴出用のガスが充填され上部にステムを有してなる缶本体と、該缶本体のステムを覆うように取り付けられたキャップとからなるスプレー缶において、スプレー缶内部の残留液及び残留ガスを抜くためにスプレー缶本体の上部のステムに取り付けて使用される有底筒状のガス抜き治具が、中央部にスプレー缶本体のステムが挿入可能とされた挿入孔を有し且つ開放面を上にして缶本体の底部に一体的に取り付けられており、該ガス抜き治具の内径が缶本体の外径よりも大とされ、缶本体の底部がガス抜き治具に内嵌されており、更に、該ガス抜き治具に設けられたガス抜き機構が、缶本体の底部に形成された窪み部内に収まっており、前記ガス抜き治具に、缶本体底部に形成された巻締部に対して係合可能な係合部が設けられ、該係合部が巻締部に係合されることによりガス抜き治具と缶本体とが一体化されており、前記係合部が、ガス抜き治具の底面近傍の内面に、且つガス抜き治具の開放端より下方位置に設けられてなることを特徴とするガス抜き治具付きスプレー缶とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
尚、本発明においてスプレー缶の内容物は特に限定されず、塗料、殺虫剤、化粧料、ガラスクリーナー等の液体洗剤、ワックス、消臭剤、芳香剤、洗濯のり、除菌剤、静電防止剤、防水剤、筋肉疲労回復剤、離型剤、防錆潤滑剤、金属探傷剤など、缶内に液体と液体噴出用のガスが入っているエアゾールであれば、全て本発明を適用することが可能である。
また、缶内部における液体とガスの状態は、ガスに液体が溶解している状態のスプレーでも、缶内部において液体とガスが分離状態でガスが単に吐出圧のみを付与するスプレーでもよい。
【0010】
図1は本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶に取り付けられるガス抜き治具の一例を示す底面図、図2は図1における挿入孔の拡大図、図3はガス抜き治具の上面図、図4は図1のA−A断面図、図5は図1のB−B断面図である。
【0011】
図示例に係るガス抜き治具(1)は、略有底円筒状であって底面にスプレー缶本体のステム周囲の巻締部内側に嵌合可能なリブ(10a)を備えた環状の嵌合凸部(10)が設けられており、この嵌合凸部(10)にはスリット(10b)が形成されており、これにより嵌合凸部(10)は複数(図示例では3つ)に分けられている。尚、スリット(10b)を形成せずに、嵌合凸部(10)を完全な環状の凸部としてもよい。
また、中央部にはスプレー缶本体のステムが挿入可能とされた挿入孔(3)が穿設されている。この挿入孔(3)の下方にはステム外径よりも径小とされた狭小部(4)が設けられており、この狭小部(4)の下方所要位置には止め板(5)が設けられている。尚、狭小部(4)は下方(蓋開放面)に向かって挿入孔の径が小となるようにテーパ状に形成されている。
(15)はガス抜き治具(1)をスプレー缶本体に取り付ける際に、スプレー缶本体の底部の巻締部に係合される係合部である。
【0012】
挿入孔(3)以外の部分の底面は液密面とされており、底面を下にして蓋内に液体を入れても底面から液体が漏れることがないようになっている。
ガス抜き治具(1)の容積は、スプレー缶本体に内填された液体の量や種類に応じて適宜変更可能であり、例えば内容物の殆どがガスである芳香剤などの場合にはスプレー缶本体の容量に対するガス抜き治具(1)の容積を小さくすればよいし、逆に内容物の殆どが液体であるガラスクリーナーなどの場合にはスプレー缶本体の容量に対するガス抜き治具(1)の容積を大きくすればよい。
【0013】
ガス抜き治具(1)の止め板(5)の大きさは少なくともステム吐出口(ステムの内径部)の面積の60%以上を覆う大きさとすることが好ましい。
その理由は、止め板(5)の大きさがステム吐出口の面積の60%未満を覆う大きさの場合には、スプレー缶の残留液及び残留ガスを抜くときにステム吐出口から噴出した液体の一部が止め板に当たり、開口部から外周方向へと向かおうとするが、止め板に当たらない液体の勢いが強いために噴出した液体の一部或いは殆どが蓋開放面に向かって直線的に飛散する。一方、止め板(5)の大きさがステム吐出口の面積の60%以上を覆う大きさの場合には、止め板に当たり開口部から外周方向へと向かう液体の勢いが止め板に当たらずに蓋開放面に直線的に向かおうとする液体の勢いよりも強くなるため、噴出した液体は外周方向からやや斜め上外周方向へと向かうようになり、噴出した液体が作業者の目に入ったりする事故を確実に防止することができるためである。
【0014】
図6及び図7は止め板(5)の大きさを大きくした例を示す断面図であり、図6は図1乃至図5に示したガス抜き治具(1)において、止め板(5)をステム吐出口に比べて充分に大きな円板状に形成した例であり、図5の断面図に対応する図である。
また、図7は図1乃至図5に示したガス抜き治具(1)において、止め板(5)をステム吐出口に比べて少しだけ大きな円板状に形成した例、即ち図6の例において止め板(5)を単純に小さくした(円板直径を小さくした)例であり、図4の断面図に対応する図である。
止め板(5)を図6の如く形成すると後述する残留物の噴出作業において、残留液は止め板(5)に当たって外周方向へと噴出し、図7の如く形成すると真上(蓋開放面)やや斜め方向へと噴出するようになる。
【0015】
尚、図1乃至図5示のガス抜き治具(1)では、底面にスプレー缶本体のステム周囲の巻締部内側に嵌合可能なリブ(10a)を備えた環状の嵌合凸部(10)が設けられていたが、図6及び図7示のガス抜き治具(1)では、底面にスプレー缶本体のステム周囲の巻締部外側に嵌合可能なリブ(2a)を備えた円状の嵌合凹部(2)が設けられており、両者は後述する如く缶内部の残留物を抜く際のスプレー缶本体への取り付け方が異なっている。
尚、図6及び図7示のガス抜き治具(1)においても、図4乃至図5に示すように開放面の端部近傍の内面に係合部(15)を形成してもよい。
【0016】
図8はガス抜き治具(1)の別の変更例であり、図9はその底面図(図8を上から見た図)である。この変更例に係るガス抜き治具(1)の底面には環状突出部(13)が形成されており、環状突出部(13)の内面には係合部(15)が形成されている。
環状突出部(13)には、図9に示すように複数のスリット(13a)が形成されており、このスリット(13a)によって環状突出部(13)は複数の部分に分けられている。尚、図示例では環状突出部(13)を3つの部分に分けているが2つ或いは4つ以上にわけてもよい。また、スリット(13a)を広くして環状突出部(13)を小さく形成してもよい。
つまり、この環状突出部(13)は、ガス抜き治具(1)の底面外周縁に沿った位置に設けられていればよいのであって、形成される各突出部の端から端までの長さについては限定されない。但し、スリット(13a)を形成せずに環状突出部(13)を完全な環状としてもよい。
【0017】
ガス抜き治具(1)の内部には、図10に示すように液体吸収剤(6)が配設されていてもよい。
この液体吸収剤(6)は、蓋内に予め装填されていてもよいが、使用者がスプレー缶を廃棄するときに自分で蓋内に装填する構成としてもよい。
液体吸収剤(6)を蓋内に装填する際には、液体吸収剤(6)が飛び出さないように粘着テープで止めるか或いは蓋開放面にカバーを被せることが好ましい。但し、いずれの場合もガスが抜けるように完全に蓋を密封しないようにする。
液体吸収剤(6)としては、フェルト、スポンジ、吸水性の紙、吸油性の紙、大鋸屑、布等、又はこれらを組み合せたものが好適に使用される。
なお、この液体吸収剤(6)は、スプレー缶本体に内填された液体を全て吸収可能な素材、大きさとすることが好ましい。
【0018】
本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶は、上記したようなガス抜き治具(1)が缶本体(7)の底部に一体的に取り付けられることにより構成される。
図11は本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第一実施形態を示す部分断面図である。
この第一実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶では、ガス抜き治具(1)が、開放面を上にして缶本体(7)の底部に一体的に取り付けられている。すなわち、ガス抜き治具(1)は上部キャップ(17)とは別の位置に取り付けられている。
図示例にて使用されているガス抜き治具(1)は、図6に示した治具の開放端近傍の内面に、缶本体(7)底部の巻締部(14)に対して係合可能な係合部(15)を形成したものであり、この係合部(15)が巻締部(14)に係合されることによりガス抜き治具(1)と缶本体(7)とが一体化されている。
【0019】
尚、本発明はガス抜き治具(1)を缶本体(7)の底部に一体的に取り付けたことを特徴とするものであって、その取り付け方法については特に限定されず、例えば図12に示す如くガス抜き治具(1)の開放端を缶本体(7)の底部に単に当接させておき、その状態でガス抜き治具(1)の底面から缶本体(7)の側面にかけての部分を合成樹脂等のフィルムで密着被覆したり、或いはガス抜き治具(1)と缶本体(7)の境界面に粘着テープを貼付したりして、ガス抜き治具(1)を缶本体(7)の底部に一体的に固定してもよい。この固定方法を採用する場合には、係合部(15)の無い治具を使用すればよい。
【0020】
図13は本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第二実施形態を示す部分断面図である。
この第二実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶では、ガス抜き治具(1)が、開放面を下にして缶本体(7)の底部に一体的に取り付けられている。
図示例にて使用されているガス抜き治具(1)は、図8に示したガス抜き治具であり、環状突出部(13)の内面に形成された係合部(15)が缶本体の底部の巻締部(14)に係合されることによりガス抜き治具(1)と缶本体(7)とが一体化されている。
【0021】
図14は本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第二実施形態の変更例を示す部分断面図であり、この例では図4に示した環状突出部(13)を備えていないガス抜き治具(1)が使用されている。
この場合、ガス抜き治具(1)の底面を缶本体(7)の底部に単に当接させておき、その状態でガス抜き治具(1)の開放面から缶本体(7)の側面にかけての部分を合成樹脂等のフィルムで密着被覆したり、或いはガス抜き治具(1)と缶本体(7)の境界面に粘着テープを貼付したりして、ガス抜き治具(1)を缶本体(7)の底部に一体的に固定する。この実施形態では係合部(15)を設ける必要はない。
【0022】
図15は本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第三実施形態を示す部分断面図である。
この第三実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶では、ガス抜き治具(1)の内径が缶本体(7)の外径よりも大きくされ、缶本体(7)の底部がガス抜き治具(1)に内嵌されている。
図示例にて使用されているガス抜き治具(1)は図4に示したガス抜き治具において係合部(15)を底面近傍の内面に形成し、この係合部(15)を巻締部(14)に係合することによりガス抜き治具(1)と缶本体(7)とが一体化されている。
【0023】
尚、この実施形態においても、係合部(15)を設けずに、図16に示す如く単に缶本体(7)の底部をガス抜き治具(1)に内嵌した状態で、ガス抜き治具(1)の底面から缶本体(7)の側面にかけての部分を合成樹脂等のフィルムで密着被覆したり、或いはガス抜き治具(1)と缶本体(7)の境界面に粘着テープを貼付したりして、ガス抜き治具(1)を缶本体(7)の底部に一体的に固定してもよい。
【0024】
第三実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶の場合には、ガス抜き治具(1)に設けられたガス抜き機構(挿入孔(3)と狭小部(4)と止め板(5)からなる)が、缶本体(7)の底部に形成された窪み部(16)内に収まるため、第一実施形態や第二実施形態のものと比べて、スプレー缶の高さを低くすることができる。
しかも、この第三実施形態における缶本体(7)へのガス抜き治具(1)の取り付け方法を普通形状のキャップを備えたスプレー缶に適用した場合、図17に示すようにスプレー缶の高さを殆ど増加させることなく、ガス抜き治具(1)を備えたスプレー缶を構成することができる。
【0025】
尚、上記した各実施形態のガス抜き治具(1)と缶本体(7)の組み合わせを入れ換えて取り付けることも可能である。
【0026】
また、本発明に係るガス抜き治具(1)は、必ずしも既述例の如く円筒形である必要はなく、多角形筒状や他の形状であってもよい。
図18はガス抜き治具(1)を有底四角筒状に形成した場合の底面図であり、図19はガス抜き治具(1)を有底六角筒状に形成した場合の底面図であり、図20はガス抜き治具(1)を有底八角筒状に形成した場合の底面図であり、図21はガス抜き治具(1)を花模様の有底筒状に形成した場合の底面図である。
【0027】
ガス抜き治具(1)を図18や図19に示したような多角形筒状に形成した場合、スプレー缶を陳列する際に底面に隙間が生じないので整然と規則正しく並べることが可能となる。また、図21に示したように花模様の有底筒状に形成した場合には意匠的に優れたものとなり見る者の目を楽しませることができる。
尚、これらの形状のガス抜き治具(1)をスプレー缶に取り付ける場合の取り付け方法は、図11乃至図17に示したいずれの形態を採用してもよく、またガス抜き機構の構成も既述した全ての形態を採用することができる。
【0028】
以下、本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の使用方法を説明する。
液体がまだ内部に残っている状態でスプレー缶を廃棄する場合、先ず缶本体(7)の底部に取り付けられたガス抜き治具(1)を取り外し、次いで既存のキャップ(17)を取り外してステム(9)を露出させた後、ガス抜き治具(1)の底面の嵌合凹部(2)又は嵌合凸部(10)をスプレー缶本体のステム周囲の巻締部(8)に嵌合させて、挿入孔(3)にスプレー缶本体のステム(9)を挿入する(図22及び図23参照)。これにより、狭小部(4)を形成するテーパ面によりステム(9)が下方に押圧される。
その結果、缶内部においてガスに液体が溶解している塗料などの場合には、缶内部の残留塗料および残留ガスが同時に噴出し、缶内部において液体とガスが分離状態となっているガラスクリーナー等の場合には、先ず残留液体が噴出して、その後残留ガスが噴出する。
【0029】
このとき、狭小部の下方位置に少なくともステム吐出口面積の60%以上を覆う大きさとされた止め板(5)を設けることにより、噴出液は止め板(5)に当たって開口部(12)から外周方向からやや斜め上外周方向、即ち蓋の外壁方向へと向かうこととなり、蓋の外部へと飛散しにくい。
また、液体吸収剤(6)を蓋(1)内部に配設しておくと噴出した液を液体吸収剤(6)に吸収することができる。
以上の作用により、ガス抜き治具(1)をスプレー缶本体(7)に逆さまに取り付けるだけで自動的に缶内の残留ガスおよび残留塗料が殆ど放出されることとなる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、内部に塗料等の液体と該液体噴出用のガスが充填され上部にステムを有してなる缶本体と、該缶本体のステムを覆うように取り付けられたキャップとからなるスプレー缶において、スプレー缶内部の残留液及び残留ガスを抜くためのガス抜き治具を缶本体の底部に一体的に取り付けたことを特徴とするガス抜き治具付きスプレー缶であるから、従来はガス抜き治具を付けることができなかった殺虫剤等の特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶に対してもガス抜き治具を付加することができるという効果を奏する。
【0031】
また、ガス抜き治具の内径が缶本体の外径よりも大とされ、缶本体の底部がガス抜き治具に内嵌されていた場合、及び更に加えてガス抜き治具に設けられたガス抜き機構が缶本体の底部に形成された窪み部内に収まっていることにより、スプレー缶の高さを低くすることができ、ガス抜き治具を底部に取り付けることによる安定性の低下や、陳列に要するスペースの拡大といった不具合を最小限に抑えることができる。
しかも、普通形状のキャップを備えたスプレー缶に適用した場合には、スプレー缶の高さを殆ど増加させることなく、ガス抜き治具を備えたスプレー缶を構成することができる。
【0032】
また、ガス抜き治具に、缶本体底部に形成された巻締部に対して係合可能な係合部が設けられ、該係合部が巻締部に係合されることによりガス抜き治具と缶本体とが一体化されていることにより、缶本体に対してガス抜き治具を容易に着脱することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶に取り付けられるガス抜き治具の好適な実施形態を示す底面図である。
【図2】図1における挿入孔部分の拡大図である。
【図3】本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶に取り付けられるガス抜き治具の好適な実施形態を示す上面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1のB−B断面図である。
【図6】ガス抜き治具の変更例を示す断面図である。
【図7】ガス抜き治具の変更例を示す断面図である。
【図8】ガス抜き治具の変更例を示す断面図である。
【図9】図8示のガス抜き治具の底面例を示す断面図である。
【図10】蓋の内部に液体吸収剤を配設した様子を示す断面図である。
【図11】本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第一実施形態を示す部分断面図である。
【図12】第一実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶の変更例を示す部分断面図である。
【図13】本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第二実施形態を示す部分断面図である。
【図14】第二実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶の変更例を示す部分断面図である。
【図15】本発明に係るガス抜き治具付きスプレー缶の第三実施形態を示す部分断面図である。
【図16】第三実施形態に係るガス抜き治具付きスプレー缶の変更例を示す部分断面図である。
【図17】第三実施形態におけるガス抜き治具のスプレー缶への取り付け方を普通形状のキャップを備えたスプレー缶に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図18】ガス抜き治具の変更例を示す底面図である。
【図19】ガス抜き治具の変更例を示す底面図である。
【図20】ガス抜き治具の変更例を示す底面図である。
【図21】ガス抜き治具の変更例を示す底面図である。
【図22】図1乃至図5及び図8示のガス抜き治具の使用方法を示す説明図である。
【図23】図6、図7及び図9示のガス抜き治具の使用方法を示す説明図である。
【図24】特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶の一例を示す図である。
【図25】特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶の一例を示す図である。
【図26】特殊な形状のキャップを備えたスプレー缶の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ガス抜き治具
7 スプレー缶本体
8 巻締部
9 ステム
13 環状突出部
14 巻締部
15 係合部
16 窪み部
17 キャップ
Claims (1)
- 内部に塗料等の液体と該液体噴出用のガスが充填され上部にステムを有してなる缶本体と、該缶本体のステムを覆うように取り付けられたキャップとからなるスプレー缶において、
スプレー缶内部の残留液及び残留ガスを抜くためにスプレー缶本体の上部のステムに取り付けて使用される有底筒状のガス抜き治具が、中央部にスプレー缶本体のステムが挿入可能とされた挿入孔を有し且つ開放面を上にして缶本体の底部に一体的に取り付けられており、該ガス抜き治具の内径が缶本体の外径よりも大とされ、缶本体の底部がガス抜き治具に内嵌されており、更に、該ガス抜き治具に設けられたガス抜き機構が、缶本体の底部に形成された窪み部内に収まっており、
前記ガス抜き治具に、缶本体底部に形成された巻締部に対して係合可能な係合部が設けられ、該係合部が巻締部に係合されることによりガス抜き治具と缶本体とが一体化されており、
前記係合部が、ガス抜き治具の底面近傍の内面に、且つガス抜き治具の開放端より下方位置に設けられてなることを特徴とするガス抜き治具付きスプレー缶。
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