JPH05138896A - インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置

Info

Publication number
JPH05138896A
JPH05138896A JP30772091A JP30772091A JPH05138896A JP H05138896 A JPH05138896 A JP H05138896A JP 30772091 A JP30772091 A JP 30772091A JP 30772091 A JP30772091 A JP 30772091A JP H05138896 A JPH05138896 A JP H05138896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink jet
substrate
cartridge
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30772091A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Maeoka
邦彦 前岡
Teruo Arashima
輝雄 荒島
Yoshifumi Hattori
能史 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30772091A priority Critical patent/JPH05138896A/ja
Publication of JPH05138896A publication Critical patent/JPH05138896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程が容易になり、印字品位に優れ、信頼性
の高い大量生産が可能で廉価なインクジェットヘッドを
提供することを目的とする。 【構成】 本発明のインクジェットヘッドはインク吐出
口7からインクを吐出するために利用される吐出エネル
ギー発生素子を備えた第1基板1と、該基板と接合する
ことにより前記吐出エネルギー発生素子の各々に対応し
たインク路4と該インク路に連通した共通インク室5と
を形成するための壁部とを有する第2基板2と、を備え
たインクジェットヘッドにおいて、前記第2基板2の共
通インク室5を形成するための壁部のうち前記第1基板
1との接合面の一部にリブ状の突状部材32が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッドに
関し、詳しくは吐出口から吐出さえた液滴により、記録
がなされる液体噴射記録装置に用いられるインクジェッ
トヘッドに関する。
【0002】また本発明は、インクジェットヘッドに対
してインクを供給するためのインクタンクを一体的に備
えたインクジェットカートリッジに関する。
【0003】さらに本発明は、インクジェットヘッドと
インクタンクと一体的に備えたインクジェットカートリ
ッジを用いて所望の記録を達成するインクジェット記録
装置に関する。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の液体噴射記録装置として
は、圧電素子の変形により液流路内に圧力変化を発生さ
せて微小液滴を吐出させるもの、あるいはインク路内に
発熱素子を配しこれを発熱させ、その発熱によるエネル
ギーを利用して気泡を生ぜしめ、これによって吐出口か
ら液滴を吐出させるものなどが種々提案されてきた。
【0005】これらの中でも、熱エネルギーを利用して
記録液(インク)を吐出する方式に係る記録ヘッドは、 記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するため
のインク吐出口を高密度に配列することができるために
高解像力の記録をすることが可能であること、 記録ヘッドとして全体的なコンパクト化も容易であ
ること、 最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化および面状化(2次元化)が容易で
あること、 などにより、マルチノズル化および高密度実装化が容易
で、しかも大量生産時の生産性が良く製造費用も廉価に
できるものとして特に注目されている。
【0006】図10〜図12は、従来のインクジェット
ヘッドの一例を概略的に示すものである。
【0007】これらの図において、1はSiなどからな
る第1基板であり、その上面には不図示の吐出エネルギ
ー発生素子としての電気熱変換体やその配線部の群が設
けられている。2はガラスや金属あるいは樹脂などによ
り構成される第2基板である。第2基板2には、切削や
エッチングなどによりインク導入口2a、第1基板と接
合されることでインク路4を形成するための溝4b、イ
ンク路壁4a、およびインク路4に連通した共通インク
室5が形成されている。
【0008】そして、図10に示すように、第1および
第2基板が接着剤10により互いに接着固定され、図1
1に示すようにインクジェットヘッドが組立てられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
接着剤10により第1基板1と第2基板2とを接合する
場合には、図12に示すように前記第1基板1と第2基
板2とは互いに傾きやズレのない高精度の成形が要求さ
れる。
【0010】そこで、本発明者らはインク路の水平度を
保つため、溝付天板後部に配された凸部を設けることを
提案した。
【0011】ところが、この場合、第1基板と第2基板
を接合後封止する際、接着剤10が共通インク室5に流
れ込み、壁を伝わってインク路壁4aおよびインク路4
に侵入して目詰りを起こし、インクを吐出できなくなっ
てしまい、著しい印字品位の低下を招くことになる。
【0012】また、封入を防ぐため、粘度の高い接着剤
を使用した場合には、共通インク室への侵入を防げても
同時に他部、例えば第1基板とオリフィスプレート7と
の接着ができなくなり、インク吐出時に発生する気泡の
圧力が逃げてしまいインク滴の吐出エネルギーを損うこ
とになり、印字品位の低下を招くことになる。
【0013】本発明は、以上のような課題を解決して、
工程が容易になり、印字品位に優れ、信頼性の高い大量
生産が可能で廉価なインクジェットヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0014】また、本発明は、前述の優れた特性を備え
たヘッドとインクタンクとを一体的に備えたインクジェ
ットカートリッジを提供することを目的とする。
【0015】さらに本発明は、前述の優れた特性を備え
たヘッドとインクタンクとを一体的に備えたインクジェ
ットカートリッジを搭載したインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のインクジェットヘッドは提案されたもの
であって、インク吐出口からインクを吐出するために利
用される吐出エネルギー発生素子を備えた第1基板と、
該基板と接合することにより前記吐出エネルギー発生素
子の各々に対応したインク路と該インク路に連通した共
通インク室とを形成するための壁部とを有する第2基板
とを備えたインクジェットヘッドにおいて、前記第2基
板の共通インク室を形成するための壁部のうち前記第1
基板との接合面の一部にリブ状の突状部材が設けられて
いることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、溝付天板底面に配された凸部
により第1基板と第2基板の隙間をなくすため、記録ヘ
ッドの組立工程において、接着剤廻り込みによる印字不
良を防ぐことができる。
【0018】また、第1基板と第2基板との接合に使用
する接着剤は粘度の許容範囲が広がり、歩留が向上し、
また工程が容易になる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図4ないし図8は、本発明が実施もしくは
適用される好適なインクジェットユニットIJU,イン
クジェットヘッドIJH,インクタンクIT,インクジ
ェットカートリッジIJC,インクジェット記録装置本
体IJRA, キャリッジHCのそれぞれ、およびそれぞ
れの関係を説明するための説明図である。以下、これら
の図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0021】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、図5の斜視図でわかるように、インクの収納割合
が大きくなっているもので、インクタンクITの前方面
よりもわずかにインクジェットユニットIJUの先端部
が突出した形状である。このインクジェットカートリッ
ジIJCは、インクジェット記録装置本体IJRAに載
置されているキャリッジHC(図7)の後述する位置決
め手段および電気的接点とによって固定支持されると共
に、該キャリッジHCに対して着脱可能なディポーザブ
ルタイプである。本例の図4ないし図8には、本発明の
成立段階において成された数々の新規な技術が適用され
た構成となっているので、これらの構成を簡単に説明し
ながら、全体を説明することにする。
【0022】(i)インクジェットユニットIJU構成
説明 インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換体を用いて記録を行うユニットで
ある。
【0023】図4において、100はSi基板上に複数
の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、これ
に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術により
形成されて成るヒータボードである。200はヒータボ
ード100に対する配線基板であり、ヒータボード10
0の配線に対応する配線(例えばワイヤボンディングに
より接続される)と、この配線の端部に位置し本体装置
からの電気信号を受けるパッド201とを有している。
【0024】1300は複数のインク流路をそれぞれ区
分するための隔壁や各インク流路へインクを与えるため
にインクを収納するための共通液室等を設けた溝付天板
で、インクタンクITから供給されるインクを受けて上
述の共通液室へ導入するインク受け口1500と、各イ
ンク流路に対応した吐出口を複数有するオリフィスプレ
ート400を一体成型したものである。これらの一体成
型材料としてはポリサルフォンが好ましいが、他の成型
用樹脂材料でもよい。
【0025】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニッ
トの底板となる。500は押えばねであり、M字形状で
そのM字の中央で共通液室を軽圧で押圧すると共に前だ
れ部501で液路の一部、好ましくは吐出口近傍の領域
を線圧で集中押圧する。ヒータボード100および天板
1300を押えばねの足部が支持体300の穴3121
を通って支持体300の裏面側に係合することでこれら
を挟み込んだ状態で両者を係合させることにより、押え
ばね500とその前だれ部501の集中付勢力によって
ヒータボード100と天板1300とを圧着固定する。
また、支持体300は、インクタンクITの2つの位置
決め凸起1012および位置決めかつ融着保持用凸起1
800,1801に係合する位置決め用穴312,19
00,2000を有する他、装置本体IJRAのキャリ
ッジHCに対する位置決め用の突起2500,2600
を裏面側に有している。加えて支持体300はインクタ
ンクからのインク供給を可能とするインク供給管220
0(後述)を貫通可能にする穴320をも有している。
支持体300に対する配線基板200の取付は、接着剤
等で貼着して行われる。なお、支持体300の凹部24
00,2400は、それぞれ位置決め用突起2500,
2600の近傍に設けられており、組立てられたインク
ジェットカートリッジIJC(図5)において、その周
囲の3辺を平行溝3000,3001の複数で形成され
たヘッド先端域の延長点にあって、ゴミやインク等の不
要物が突起2500,2600に至ることがないように
位置している。この平行溝3000が形成されている。
蓋部材800は、図5でわかるように、インクジェット
カートリッジIJCの外壁を形成すると共に、インクタ
ンクとでインクジェットユニットIJUを収納する空間
部を形成している。また、この平行溝3001が形成さ
れているインク供給部材600は、前述したインク供給
管2200に連続するインク導管1600を供給管22
00側が固定の片持ちばりとして形成し、インク導管の
固定側とインク供給管2200との毛管現象を確保する
ための封止ピン602が挿入されている。なお、601
はインクタンクITと供給管2200との結合シールを
行うパッキン、700は供給管のタンク側端部に設けら
れたフィルタである。
【0026】このインク供給部材600は、モールド成
型されているので、安価で位置精度が高く形成製造上の
精度低下を無くしているだけでなく、片持ちばりの導管
1600によって大量生産時においても導管1600の
上述インク受け口1500に対する圧接状態が安定化で
きる。本例では、この圧接状態下で封止用接着剤をイン
ク供給部材側から流し込むだけで、より完全な連通状態
を確実に得ることができている。なお、インク供給部材
600の支持体300に対する固定は、支持体300の
穴1901,1902に対するインク供給部材600の
裏面側ピン(不図示)を支持体300の穴1901,1
902を介して貫通突出せしめ、支持体300の裏面側
に突出した部分を熱融着することで簡単に行われる。な
お、この熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、イ
ンクタンクITのインクジェットユニットIJU取付面
側壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニット
IJUの位置決め面は正確に得られる。
【0027】(ii)インクタンクIT構成説明 インクタンクは、カートリッジ本体1000と、後に詳
述するインク吸収体群900とインク吸収体群900を
カートリッジ本体1000の上記ユニットIJU取付面
とは反対側の側面から挿入した後、これを封止する蓋部
材1100とで構成されている。
【0028】900はインクを含浸させるための吸収体
群であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
1200は上記各部100〜600からなるユニットI
JUに対してインクを供給するための供給口である。
【0029】この本例では、インクを供給可能な部分
は、大気連通口とこの供給口とになるが、インク吸収体
からのインク供給性を良好に行うための本体1000内
リブ2300と蓋部材1100の部分リブ2500,2
400とによって形成されたタンク内空気存在領域を、
大気連通口1401側から連続させてインク供給口12
00から最も遠い角部域にわたって形成している構成を
とっているので、相対的に良好かつ均一な吸収体へのイ
ンク供給は、この供給口1200側から行われることが
重要である。この方法は実用上極めて有効である。この
リブ2300は、インクタンクの本体1000の後方面
において、キャリッジ移動方向に平行なリブを4本有
し、吸収体が後方面に密着することを防止している。ま
た、部分リブ2400,2500は、同様にリブ230
0に対して対応する延長上にある蓋部材1100の内面
に設けられているが、リブ2300とは異なり分割され
た状態となっていて空気の存在空間を前者より増加させ
ている。なお、部分リブ2500,2400は蓋部材1
100の全面積の半分以下の面に分散された形となって
いる。これらのリブによってインク吸収体のタンク供給
口1200から最も遠い角部の領域のインクをより安定
させつつも確実に供給口1200側へ毛管力で導くこと
ができた。1401はカートリッジ内部を大気に連通す
るために蓋部材に設けた大気連通口である。1400は
大気連通口1401の内方に配置される撥液材であり、
これにより大気連通口1401からのインク漏洩が防止
される。
【0030】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので上述したリブの配置構成は特に有効であるが、キ
ャリッジの移動方向に長辺を持つ場合または立方体の場
合は、蓋部材1100の全体にリブを設けるようにする
ことでインク吸収体群900からのインク供給を安定化
できる。限られた空間内にインクをできるだけ収納する
ためには直方体形状が適しているが、この収納されたイ
ンクを無駄なく記録に使用するためには、上述したよう
に、角部の領域に対して近接する2面領域に上記作用を
行えるリブを設けることが重要である。さらに本実施例
におけるインクタンクITの内面リブは、直方体形状の
インク吸収体の厚み方向に対してほぼ均一な分布で配置
されている。この構成は、吸収体全体のインク消費に対
して、大気圧分布を均一化しつつインク残量をほとんど
無ならしめることができるため重要な構成である。さら
に、このリブの配置上の技術思想を詳述すれば、直方体
の4角形上面においてインクタンクのインク供給口12
00を投影した位置を中心として、長辺を半径とする円
弧を描いたときに、その円弧よりも外側に位置する吸収
体に対して、大気圧状態が早期に与えられるようにその
円弧よりも外側の面に上記リブを配設することが重要と
なる。この場合、タンクの大気連通口は、このリブ配設
領域に大気を導入できる位置であれば、本例に限られる
ことではない。
【0031】加えて、本実施例では、インクジェットカ
ートリッジIJCのヘッドに対する後方面を平面化し
て、装置に組み込まれたときの必要スペースを最小化な
らしめるとともに、インクの収容量を最大化している構
成をとっているために、装置の小型化を達成できるだけ
ではなく、カートリッジの交換頻度を減少できる優れた
構成をとっている。そして、インクジェットユニットI
JUを一体化するための空間の後方部を利用して、そこ
に、大気連通口1401用の突出部分を形成し、この突
出部分の内部を空洞化して、ここに前述した吸収体90
0厚み全体に対する大気圧供給空間1402を形成して
ある。このように構成することで、従来には見られない
優れたカートリッジを提供できた。なお、この大気圧供
給空間1402は、従来よりもはるかに大きい空間であ
り、上記大気連通口1401が上方に位置しているの
で、何らかの異常で、インクが吸収体から離脱しても、
この大気圧供給空間1402は、そのインクを一時的に
保持でき、確実に吸収体に回収せしめることができるの
で無駄のない優れたカートリッジを提供できる。
【0032】また、インクタンクITの上記ユニットI
JUの取付面の構成は図6によって示されている。オリ
フィスプレート400の突出口のほぼ中心を通って、タ
ンクITの底面もしくはキャリッジの表面の載置基準面
に平行な直線をL1 とすると、支持体300の穴312
に係合する2つの位置決め凸起1012はこの直線L1
上にある。この凸起1012の高さは支持体300の厚
みよりわずかに低く、支持体300の位置決めを行う。
この図面上で直線L1 の延長上にはキャリッジの位置決
め用フック4001の90°角の係合面4002が係合
する爪2100が位置しており、キャリッジに対する位
置決めの作用力がこの直線L1 を含む上記基準面に平行
な面領域で作用するように構成されている。図7で後述
するが、これらの関係は、インクタンクのみの位置決め
の精度がヘッドの吐出口の位置決め精度と同等となるの
で有効な構成となる。
【0033】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用穴1900,2000にそれぞれ対応するイン
クタンクの突起1800,1801は前述の凸起101
2よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分を
熱融着して支持体300をその側面に固定するためのも
のである。上述の線L1 に垂直でこの突起1800を通
る直線をL3 、突起1801を通る直線をL2 としたと
き、直線L3 上には上記供給口1200のほぼ中心が位
置するので、供給部の口1200と供給管2200との
結合状態を安定化する作用をし、落下や衝撃によっても
これらの結合状態への負荷を軽減できるので好ましい構
成である。また、直線L2 ,L3 は一致していず、ヘッ
ドIJHの吐出口側の凸起1012周辺に突起180
0,1801が存在しているので、さらにヘッドIJH
のタンクに対する位置決めの補強効果を生んでいる。な
お、L4で示される曲線は、インク供給部材600の装着
時の外壁位置である。突起1800,1801はその曲
線L4 に沿っているので、ヘッドIJHの先端側構成の
重量に対しても充分な強度と位置精度を与えている。な
お、2700はインクタンクITの先端ツバで、キャリ
ッジの前板4000の穴に挿入されて、インクタンクの
変位が極端に悪くなるような異変時に対して設けられて
いる。2101は、キャリッジに対する抜け止めで、キ
ャリッジHCの不図示のバーに対して設けられ、カート
リッジIJCが後述の用に旋回装着された位置でこのバ
ーの下方に侵入して、不要に位置決め位置から離脱させ
る上方方向へ力が作用しても装着状態を維持するための
保護用部材である。
【0034】インクタンクITは、ユニットIJUを装
着された後に蓋800で覆うことで、ユニットIJUを
下方開口を除いて包囲する形状となるが、インクジェッ
トカートリッジIJCとしては、キャリッジHCに載置
するための下方開口はキャリッジHCと近接するため、
実質的な4方包囲空間を形成してしまう。従って、この
包囲空間内にあるヘッドIJHからの発熱はこの空間内
の保温空間として有効となるものの長期連続使用として
は、わずかな昇温となる。このため本例では、支持体の
自然放熱を助けるためにカートリッジIJCの上方面
に、この空間よりは小さい幅のスリット1700を設け
て、昇温を防止しつつもユニットIJU全体の温度分布
の均一化を環境に左右されないようにすることができ
た。
【0035】インクジェットカートリッジIJCとして
組立てられると、インクはカートリッジ内部より供給口
1200、支持体300に設けた穴320および供給タ
ンク600の中裏面側に設けた導入口を介して供給タン
ク600内に供給され、その内部を通った後、導出口よ
り適宜の供給管および天板400のインク導入口150
0を介して共通液室内へと流入する。以上におけるイン
ク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴ
ム等のパッキンが配設され、これによって封止が行われ
てインク供給路が確保される。
【0036】なお、本実施例においては天板1300は
耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエーテルサル
フォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプロピレンな
どの樹脂を用い、オリフィスプレート部400と共に金
型内で一体に同時成型してある。
【0037】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600、天板・オリフィスプレート一体、インクタ
ンク本体1000としたので組立て精度が高水準になる
ばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効であ
る。また部品点数の個数は従来に比較して減少できてい
るので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0038】また、本発明実施例では、上記組立後の形
状において、図4ないし図6で示されるように、インク
供給部材600は、その上面部603がインクタンクI
Tのスリット1700を備えた屋根部の端部4008と
の間に図3に示したようにスリットSを形成し、下面部
604がインクタンクITの下方の蓋800が接着され
る薄板部材のヘッド側端部4011との間に上記スリッ
トSと同様のスリット(不図示)を形成している。これ
らのインクタンクITとインク供給部材600との間の
スリットは、上記スリット1700の放熱を一層促進さ
せる作用を実質的に行うとともに、タンクITへ加わる
不要な圧力があってもこれを直接供給部材、強いてはイ
ンクジェットユニットIJTへ及ぼすことを防止してい
る。
【0039】いずれにしても、本実施例の上記構成は、
従来には無い構成であって、それぞれが単独で有効な効
果をもたらすと共に、複合的にも各構成要件があること
が有機的な効果をもたらしている。
【0040】(iii)キャリッジHCに対するインク
ジェットカートリッジIJCの取付説明 図7において、5000はプラテンローラで、記録媒体
Pを紙面下方から上方へ案内する。キャリッジHCは、
プラテンローラ3000に沿って移動するもので、キャ
リッジの前方プラテン側にインクジェットカートリッジ
IJCの前面側に位置する前板4000(厚さ2mm)
と、カートリッジIJCの配線基板200のパッド201
に対応するパッド2011を具備したフレキシブルシー
ト4005およびこれを裏面側から各パッド2011に
対して押圧する弾性力を発生するためのゴムパッドシー
ト4007を保持する電気接続部用支持板4003と、
インクジェットカートリッジIJCを記録位置へ固定す
るための位置決め用フック4001とが設けられてい
る。前板4000は位置決め用突出面4010をカート
リッジの支持体300の前述した位置決め突起250
0,2600にそれぞれ対応して2個有し、カートリッ
ジの装着後はこの突出面4010に向かう垂直な力を受
ける。このため、補強用のリブが前板のプラテンローラ
側に、その垂直な力の方向に向かっているリブ(不図
示)を複数有している。このリブは、カートリッジIJ
C装着時の前面位置L5 よりもわずかに(約0.1mm
程度)プラテンローラ側に突出しているヘッド保護用突
出部をも形成している。電気接続部用支持板4003
は、補強用リブ4004を前記リブの方向ではなく垂直
方向に複数有し、プラテン側からフック4001側に向
って側方への突出割合が減じられている。これは、カー
トリッジ装着時の位置を図のように傾斜させるための機
能も果たしている。また、支持板4003は電気的接触
状態を安定化するため、上記2つの位置決め用突出面4
010がカートリッジに及ぼす作用方向と逆方向に、カ
ートリッジへの作用力を及ぼすためのフック側の位置決
め面4006を突出面4010に対応して2個有し、こ
れらの間にパッドコンタクト域を形成すると共にパッド
2011対応のボッチ付ゴムシート4007のボッチの
変形量を一義的に規定する。これらの位置決め面は、カ
ートリッジIJCが記録可能な位置に固定されると、配
線基板300の表面に当接した状態となる。本例では、
さらに配線基板300のパッド201を前述した線L1
に関して対称となるように分布させているので、ゴムシ
ート4007の各ボッチの変形量を均一化してパッド2
011,201の当接圧をより安定化している。本例の
パッド201の分布は、上方,下方2列,縦2列であ
る。
【0041】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するインクジェットカートリッジIJCの位置決めを行
う。このフック4001の移動はどうようなものでも良
いが、レバー等で行える構成が好ましい。いずれにして
もこのフック4001の回動時にカートリッジIJCは
プラテンローラ側へ移動しつつ位置決め突起2500,
2600が前板の位置決め面4010に当接可能な位置
へ移動し、フック4001の左方側移動によって90°
のフック面4002がカートリッジIJCの爪2100
の90°面に密着しつつカートリッジIJCを位置決め
面2500,4010同志の接触域を中心に水平面内で
旋回して最終的にパッド201,2011同志の接触が
始まる。そしてフック4001が所定位置、すなわち固
定位置に保持されると、パッド201,2011同志の
完全接触状態と、位置決め面2500,4010同志の
完全面接触と、90度面4002と爪の90度面の2面
接触と、配線基板300と位置決め面4006との面接
触とが同時に形成されてキャリッジに対するカートリッ
ジIJCの保持が完了する。
【0042】(iv)装置本体の概略説明 図8は本発明が適用されるインクジェット記録装置IJ
RAの外観図で、駆動モータ5013の正逆回転に連動
して駆動力伝達ギア5011,5009を介して回転す
るリードスクリュー5005のら線溝5004に対して
係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印
aおよびb方向に往復移動される。5002は紙押え板
であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5
000に対して押圧する。5007,5008はフォト
カプラでキャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認してモータ5013の回転方向切換等を行うため
のホームポジション検知手段である。5016は記録ヘ
ッドの前面をキャップするキャップ部材5022を支持
する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引
手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸
引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5
019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材
であり、本体支持板5018にこれらは支持されてい
る。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブ
レードが本例に適用できることはいうまでもない。ま
た、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレバ
ーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴っ
て移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の
公知の伝達手段で移動制御される。
【0043】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。上述における各構成
は単独でも複合的に見ても優れた発明であり、本発明に
とって好ましい構成例を示している。
【0044】上述した図4ないし図8に対して技術的に
関係する本発明について詳述するため、以下、図1〜図
3および図9を用いながら説明する。
【0045】図1および図2は、本発明に係るインクジ
ェットヘッドおよび該ヘッドを構成する溝付天板2を示
す概略斜視図である。図1に示される溝付天板2には、
インク路4および共通インク室5を形成するための凹部
4bおよび壁部4a,5aが設けられ、さらにインク路
4に連通した吐出口6を有したオリフィスプレート7が
一体的に取付けられている。そして、共通インク室5を
形成している壁部5aの領域後端部に所定の厚みを持っ
た突状部材31が設けられている。この突状部材31
は、共通インク室5の後端壁部5aの所定の領域に設け
られているが、特に後端壁部5aの中央領域に設けられ
ることが好ましい。後端壁部5aの中央領域に設けるこ
とにより、基板1と接合された時にバランスのよい接合
が可能となる。
【0046】さらに後端壁部5aには所定の厚みを持っ
た突状部材32が設けられている。この突状部材32は
共通インク室5の壁部全周に設けられていることが好ま
しいが、インク路4に近い壁部のみでも目詰りに対して
効果がある。
【0047】一方、溝付天板2のインク路4の壁部4a
は、共通インク室5の壁部5aよりも厚さbだけ厚く構
成され、段差が設けられている。この段差は、基板1と
溝付天板2との接合の際に接着剤が入り込む隙間とな
る。
【0048】ここで、共通インク室5の後端壁部5aの
突状部材31は、前述の段差bとほぼ同様な厚みaを有
している。
【0049】また、突起部材32は前述の段差aおよび
bより大きい段差cを有しており、必ず基板1と密着す
る。そのため図2および図3に示されるように基板1と
溝付天板2との接合面の外周部に設けた接着剤および封
止剤は均一にムラなく、基板1と溝付天板2との接合面
に進入し、前記突起部材32のところで止まる。
【0050】以上の如き構成では、従来のように天板2
とオリフィスプレート7との位置合わせや接着が不要で
あるので、位置合わせ誤差や接着時の位置ずれなどが全
く無くなり、不良品の低減および工程の短縮によって記
録ヘッドの量産性並びに低廉化に資することができた。
【0051】また、従来のような天板2とオリフィスプ
レート7との接着工程が存在しないので、接着剤が流れ
込むことによるオリフィスやインク流路の閉塞の恐れが
ない。
【0052】図2は、基板(ヒータボード)1と天板2
とを接合ないし固定する一態様を示す。なお、図では簡
略化のために天板2のオリフィスプレート7は一点鎖線
で示し、ヒータボード1上の配線パターンの図示を省略
してある。
【0053】上述のように、ヒータボード1と天板2と
の位置決めは、ヒータボード1の端面をオリフィスプレ
ート7に突き当てて行うが、これらの接合にあたって前
述の如く天板2の外周部に設けられた隙間を有する3辺
に沿って接着剤を塗布した。これによってインク路4へ
の接着剤の流れ込みを押えることが可能となる。さら
に、ヒータボード1とオリフィスプレート7との接合面
に必要かつ十分な量だけ適宜の範囲にわたって接着剤を
存在させることもできる。
【0054】本例では、この接着剤として、光硬化型の
接着剤商品名UV−201(グレースジヤパン(株))
を用い、位置決めを行った後に例えば10〜30J/c
2の紫外線を照射し、硬化させて両者を固定した。そ
こで、接着剤の存在部分はインク路4ないし吐出口6か
ら離隔しているので、位置決めにあたっての試行回数の
許容値は増大する。
【0055】次に、このように天板2およびヒータボー
ド1を一体化して得た記録ヘッド本体を支持体3上に接
着剤を用いて固定する。この接着剤としては、例えばキ
ヤノンケミカル(株)による商品名HP2R/2Hを用
いることができる。
【0056】この状態では、前述のように両基板(ヒー
タボード1および天板2)はインク路4の形成されてい
る部分以外の外周部で接着させられているだけで十分な
密着が得られていない。そこで、天板2の上部側より押
えばね8の付勢力を作用させる。この押えばね8として
は、例えばばね用のリン青銅やステンレスを用いて形成
することができる。そして、上部から機械的圧力を加え
て接続を行う。これによって突起部材32の厚みcはつ
ぶされ、両基板の十分な密着状態が得られる。なお、こ
の押えばね8は、図示するように吐出口近傍領域を線圧
によって押圧するものがその押圧特性の観点から好まし
い。
【0057】本例においては、天板2とヒータボード1
との接合にあたって光硬化型の接着剤を用いたが、その
形態はいかなるものであってもよく、あるいは押えばね
8で十分な固定力ないし密着力が得られるのであれば必
ずしも接着剤を用いる必要はない。また、例えば液封性
を高めることのみを目的として、適宜の封止材、すなわ
ち封止材やゴムパッキンなどの封止部材を用いることが
できる。
【0058】本例によれば、天板2のインク路4の壁部
4aに接着剤を塗布することなく十分な接合状態が得ら
れるので、接着剤の塗布工程が簡略化できる。
【0059】また、従来位置合わせでずれが生じた場合
には流路部に接着剤がヒータボード1の吐出ヒータなど
に付着したり、流路ないし吐出口を閉塞して不良品が生
じるおそれがあったが、本例ではそのようなことがな
く、何度でも位置合わせができることにもなる。さら
に、樹脂材料を用いた天板に変形や反り、あるいは製造
上のばらつきが多少あっても許されるので、その製造工
程も簡単になる。
【0060】本発明が適用される記録ヘッドには、ケー
ブルおよびこれに結合する端子を介して適宜のデータ供
給源より画像データに応じた吐出信号が供給される。
【0061】なお、本発明は上述した実施例にのみ限ら
れることなく、種々の構成を採ることができるのは勿論
である。
【0062】例えば、上例では記録ヘッド本体とインク
供給源などとを一体としてこれをディスポーザブルとし
たが、両者は別体であってもよく、それぞれについて必
ずしもディスポーザブルとしなくてもよい。すなわち、
記録ヘッド本体が固定型で簡単な交換を前提としないも
のであっても、上述のように簡単かつ廉価にこれを構成
することはプリンタ本体の低廉化にも資するからであ
る。
【0063】また、ヒータボード1と天板2とからなる
記録ヘッド本体について、上例では天板側にのみインク
流路や共通液室の形成用凹部を設けたが、これらを双方
に設けてもよく、平板な基板を間に壁部材となる部材を
介して形成するものであってもよい。
【0064】また、この記録ヘッド本体に関して、上例
では熱エネルギーを吐出エネルギーとすべく吐出ヒータ
を用いたものとしたが、通電に応じて変形する電気−機
械変換素子を用い、その機械的振動を吐出エネルギーと
する形態のものであってもよい。
【0065】さらに、上例ではオリフィスプレート7自
体がヒータボードの突当て部分を有する構成としたが、
その突当て部の形状体などはいかなるものであってもよ
い。例えば、そのような突当て部を側面方向にも設けて
横方向の位置決めが行われるようにしても良く、あるい
はそのような突当て部を設ける代わりに、ダボと穴との
組合わせにより位置決めがなされるようにしてもよい。
また、その位置決めが問題とならないのであれば突当て
部ないし位置決め部材は不要である。すなわち、天板は
溝部の前方に接合面と面一の壁部分を有し、そこに吐出
口が形成された形態であってもよい。
【0066】加えて、上例では押えばねにより天板とヒ
ータボードとを密着接合させたが、当該接合に際して接
着剤のみの使用が問題とならないのであれば、押えばね
を用いない構成とすることも可能である。
【0067】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも通電によって発生する熱エネルギーによりインク
を発泡吐出させるインクジェット方式の記録ヘッド,記
録装置において優れた効果をもたらすものである。
【0068】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0069】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。
【0070】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組合せによって、その長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。
【0071】加えて、装置本体に固定されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0072】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別
の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0073】また、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
廉価であり、信頼性が高く、大量生産が可能なインクジ
ェット記録ヘッドを簡単な構成によって提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドの一例にお
ける溝付天板の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットヘッドの一例にお
けるヘッドの構成を示す概略斜視図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う縦断面図であ
る。
【図4】本発明に係るインクジェットカートリッジの一
例の分解斜視図である。
【図5】本発明に係るインクジェットカートリッジの概
略斜視図である。
【図6】本発明に係るインクジェットカートリッジのイ
ンクタンクをインクジェット記録ヘッドが装着される側
から見た概略斜視図である。
【図7】本発明に係るインクジェットカートリッジ装置
本体がキャリッジに装着される様子を示す平面図であ
る。
【図8】本発明に係るインクジェット記録装置の一例を
示す概略斜視図である。
【図9】本発明に係るインクジェットヘッドの他の例の
構成を示す概略斜視図である。
【図10】従来のインクジェットヘッドの一例の構成を
概略的に示す分解斜視図である。
【図11】図10に示したヘッドの構成を示す概略斜視
図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒータボード(第1基板) 2 溝付天板(第2基板) 4 インク路 5 共通インク室 6 吐出口 7 オリフィス 8 押えばね 31 突状部材 32 リブ状突状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出口からインクを吐出するため
    に利用される吐出エネルギー発生素子を備えた第1基板
    と、 該基板と接合することにより前記吐出エネルギー発生素
    子の各々に対応したインク路と該インク路に連通した共
    通インク室とを形成するための壁部とを有する第2基板
    と、を備えたインクジェットヘッドにおいて、 前記第2基板の共通インク室を形成するための壁部のう
    ち前記第1基板との接合面の一部にリブ状の突状部材が
    設けられていることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記リブ状の突状部材は、前記インク吐
    出口の形成領域とはインク路および共通インク室を隔て
    た領域に形成され、前記突状部材と前記第2基板のイン
    ク路の壁とに段差が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    と、該ヘッドにインクを供給するためのインクタンク
    と、を備えたことを特徴とするインクジェットカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    と該ヘッドにインクを供給するためのインクタンクとを
    備えたインクジェットカートリッジと、該カートリッジ
    を搭載して走査可能に備えたキャリッジと、を備えたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
JP30772091A 1991-11-22 1991-11-22 インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置 Pending JPH05138896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30772091A JPH05138896A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30772091A JPH05138896A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05138896A true JPH05138896A (ja) 1993-06-08

Family

ID=17972439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30772091A Pending JPH05138896A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05138896A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849084A1 (en) * 1996-12-18 1998-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording head and ink-jet cartridge

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849084A1 (en) * 1996-12-18 1998-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording head and ink-jet cartridge
US6056393A (en) * 1996-12-18 2000-05-02 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording head and ink-jet cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0722836B1 (en) An ink jet apparatus
JP2659250B2 (ja) 液体噴射記録ヘッドおよび液体噴射記録装置
EP0927636B1 (en) Ink jet recording system
JP3177100B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット装置ならびに前記ヘッドの製造方法および前記ヘッドの製造装置
US5703632A (en) Ink jet head orifice plate mounting arrangement
JP2003080713A (ja) 液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジおよび液体吐出ヘッドの製造方法
JP2714172B2 (ja) インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えたインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを有したインクジェット記録装置
JPH05138896A (ja) インクジエツトヘツド,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置
JPH08281960A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2670456B2 (ja) インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えたインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置
JP2660061B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置
JP2692983B2 (ja) インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えたインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置
JP2637569B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置
JP2002210960A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2660057B2 (ja) インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えるインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを有するインクジェット記録装置
JP2660062B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置
JPH04250046A (ja) インクジェットヘッドユニット,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置
JP2608334B2 (ja) 液体噴射記録ヘッド、液体噴射ヘッドカートリッジおよび液体噴射記録装置
JP2660063B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置
JP2660059B2 (ja) インクジェットユニット及びインクジェットカートリッジ並びにインクジェット装置
JPH0538817A (ja) インクジエツトユニツト,インクジエツトカートリツジおよびインクジエツト記録装置
JP2714175B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH0592568A (ja) 液体噴射記録ヘツド及びそれを搭載した記録装置
JPH06191045A (ja) インクジェットヘッドカートリッジ用キャップ装置及びインクジェット記録装置
JPH0890774A (ja) インクジェットヘッドおよび該インクジェットヘッドを用いたインクジェット記録装置