JPH05138649A - 高分子材料の素練り制御方法 - Google Patents

高分子材料の素練り制御方法

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JPH05138649A
JPH05138649A JP3303548A JP30354891A JPH05138649A JP H05138649 A JPH05138649 A JP H05138649A JP 3303548 A JP3303548 A JP 3303548A JP 30354891 A JP30354891 A JP 30354891A JP H05138649 A JPH05138649 A JP H05138649A
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temperature
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達也 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望のムーニ粘度を有する高分子材料を自動
的に排出できる素練り制御方法を提供する。 【構成】 高分子材料のセン断応力τ1 、セン断速度γ
1 及び材料温度Tの各データを対応させたデータベース
を作成する前工程;所望のムーニ粘度MLと混練機内の
セン断速度γg とから所望のムーニ粘度MLを示す高分
子材料のセン断応力値τMLを求める第1工程;前記デー
タベースから、前記第1工程におけるセン断応力τML
びセン断速度γg に対応する温度TMLを求める第2工
程;並びに、素練り中の高分子材料の温度Tg が、前記
第2工程で求めた温度TML以上に達したときに、素練り
中の高分子材料を排出する第3工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子材料、特に粘弾
性特性のばらつきが大きいゴム材料の成形前に行う素練
り工程の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘弾性を有する高分子材料、特にゴム材
料は、組成が同じであっても、これらの生産地や採取さ
れる季節により、その粘弾性特性が大きくばらついてい
る。粘弾性特性が異なるゴム材料に、何ら処理を施すこ
となく、カーボン、オイル等の配合剤を配合してマスタ
ーバッチを調整すると、配合剤の分散性がばらつき、成
形品の物性低下の原因となる。
【0003】このため、一般にマスターバッチを調整す
る前に、ゴム材料の粘弾性特性を均一にすべく、素練り
を行っている。素練りとは、ゴム材料にセン断力を与
え、解重合すなわち分子鎖を切断して粘性を低下させ、
成形に必要な可塑性を生じさせる作業である。このよう
な素練り工程、すなわち分子鎖の切断作業は、一般に2
ロールや密閉式混練機であるバンバリーミキサーなどで
ゴム材料を混練することにより行われる。素練り工程に
て、分子鎖が切断されて、所望の粘度にまで下がったゴ
ム材料(以下、素練り材料という)は、その後、マスタ
ーバッチ工程に送られる。
【0004】得られた素練り材料の粘度が適正かどうか
を評価する方法として、混練機から排出された素練り材
料のサンプルを無作為に抽出し、これを冷却した後、ム
ーニ粘度を測定する方法が一般に行われている。例え
ば、タイヤ産業などでは、1バッチに200l(ほぼ2
00kg)程度混練できる混練機を用いて、1種類のゴ
ム材料について20〜30バッチ混練し、20〜30バ
ッチのうち、粘度の値がメーカの作業標準に適し、かつ
バッチ間の粘度のばらつきが小さいものを選択してマス
ターバッチ工程に送っている。
【0005】ここで、ムーニ粘度とは、素練り材料の可
塑度の指標として広く使用されている値で、一定温度で
一定回転している円筒形回転レオメータのトルクから求
められる。ムーニ粘度の測定方法の詳細については、J
IS K 6301に記載されている。また、最近のエ
レクトロニクス産業の発達により、図6に示すようなシ
ステムで素練り工程の自動化が推進されている。図6に
おいて、混練機41のロータ42を駆動するモータ43
の出力電力や材料温度が検出器44、45によりリアル
タイムで検出され、材料温度及び積算電力値が入力装置
46を介して制御機47に予め入力設定した値に達した
ときに、ドロップドア48を開いて素練り材料を自動的
に排出する。排出された素練り材料のムーニ粘度測定も
自動的に行うことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無作為抽出し
たサンプルのムーニ粘度を測定して素練り材料を評価す
る方法は、誤差が大きい上に、あるサンプルのムーニ粘
度を測定している間、このロットの他の素練り材料は保
管されるため、測定、保管の間にもムーニ粘度すなわち
可塑度は変化して、測定誤差、バッチ間のばらつきが大
きくなる。また、無作為抽出及びムーニ粘度の測定作業
が生産工程の自動化を妨げ、生産性の低下、コスト高の
原因となっている。
【0007】図6に示す素練り制御システムによれば、
素練り材料の自動的排出、及びムーニ粘度測定を自動的
に行うことが可能となり、従来のサンプル無作為抽出に
よる評価と比べてバッチ間のばらつきは小さくなる。し
かしながら、素練り材料の排出時間設定のための入力デ
ータ(材料温度及び積算電力値)やムーニ粘度測定時の
予熱等については、作業者の判断によるため、測定精
度、素練り材料の粘弾性特性が作業者の熟練度に依存す
るという問題がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、排出した素練
り材料のムーニ粘度を測定することなく、所望のムーニ
粘度を有する素練り材料を自動的に排出して、バッチ間
のばらつきがなく、作業者の熟練度に拘らず、所望の可
塑度を有する素練り材料を得ることができる高分子材料
の素練り制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高分子材料の素
練り制御方法は、高分子材料を素練りして、所望のムー
ニ粘度となった素練り材料を排出する高分子材料の素練
り制御方法において、前記高分子材料のセン断応力
τ1 、セン断速度γ1 及び材料温度Tの各データを対応
させたデータベースを作成する前工程;所望のムーニ粘
度MLと混練機内のセン断速度γg とから所望のムーニ
粘度MLを示す高分子材料のセン断応力値τ MLを求める
第1工程;前記データベースから、前記第1工程におけ
るセン断応力τML及びセン断速度γg に対応する温度T
MLを求める第2工程;並びに素練り中の高分子材料の温
度Tg が、前記第2工程で求めた温度TML以上に達した
ときに、素練り中の高分子材料を排出する第3工程を含
んでいる。
【0010】
【作用】本発明では、前工程で、予めゴム材料のセン断
応力τ1 を混練機のセン断速度γ1 ,材料温度Tで表し
た関数τ1 =f(γ1 ,T)を決定する。一方、ムーニ
粘度MLを有するゴム材料について、セン断応力τ
MLは、混練機のセン断速度γg ,ムーニ粘度MLからな
る関数τML=g(ML,γg )で表せる。第1工程に
て、この関数式に、混練機のセン断速度γg 及び得よう
とする素練り材料のムーニ粘度MLを代入することによ
り、所望のムーニ粘度MLを有するゴム材料のセン断応
力τMLを求める。
【0011】次いで、前工程で決定した関数式におい
て、γ1 に混練機内のセン断速度γg を代入し、τ1
τMLとすれば、所望のムーニ粘度を有するゴム材料の温
度温度TMLが求まる(第2工程)。素練り中のゴム材料
の温度Tg をリアルタイムで測定し、ゴム材料の温度T
g がTML以上になったときに混練機から素練り材料を排
出する(第3工程)と、排出された素練り材料のムーニ
粘度は、ほぼ所望のムーニ粘度MLと等しい。よって、
排出された素練り材料が、メーカの設定基準に適正かど
うかを評価するためのムーニ粘度の測定は不要である。
従って、バッチ間のばらつきが小さくなる上に、素練り
材料の粘弾性特性も作業者の熟練度に影響されずに済
む。
【0012】また、所望のムーニ粘度を有する素練り材
料の排出、及び後に続く工程の自動化が可能となる。
【0013】
【実施例】本発明の制御方法を図1に示すフローチャー
トに基づいて説明する。ゴム材料のセン断応力τ1 はア
レニュースの式より式に示すようなセン断速度γ1
材料温度Tの関数で表される。
【0014】
【数1】
【0015】式中、T0 は粘度のマスターカーブを求め
た時の基準温度、mT は基準温度における粘度のべき乗
の指数、K0 は基準温度における粘性指数、aT はマス
ターカーブを求めるためのシフトファクターである。C
1 、C2 は各々粘度測定から求まる定数である。まず、
使用するゴム材料について、キャピラリ(毛細管)粘度
計で粘度を測定し(ステップ1)、定数C1 及びC2
求めて、式に示す関数式を決定する(ステップ2)。
この関数をデータベース化して、コンピュータの記憶領
域に格納しておく(ステップ3)。ここまでが、請求の
範囲に記載の前工程に相当する。
【0016】一方、ムーニ粘度MLに対応するムーニ粘
度計の試料室内での平均セン断応力τ2 は式で表さ
れ、試料室内での平均セン断速度γ2 は、式で表され
る。ムーニ粘度計は、図3に示すように、ロータ11と
ステータ13との間に試料片12を密閉し、ロータ11
を回転させたときに生ずる試料片12の抵抗を測定でき
るようにしたもので、ロータ11の半径R1 及び厚み
l、ゴム材料の半径R2 及び厚みhである。
【0017】
【数2】
【0018】式中、Aはロータ11を回転させるのに必
要な総トルク、Nはロータ11の回転数、nはキャピラ
リ粘度計より求められた基準温度のべき乗数の逆数で材
料固有の値である。なお、総トルクAとムーニ粘度ML
との関係は式で表される。
【0019】
【数3】
【0020】ところで、ムーニ粘度計の試料室内での平
均セン断応力τ2 は、式により、混練機内でのセン断
応力τMLに換算することができる。式は、ゴム材料の
セン断応力τMLをムーニ粘度ML及び混練機内のセン断
速度γg の関数τML=g(ML,γg)で表した式であ
る(ステップ4)。
【0021】
【数4】
【0022】以上の演算をコンピュータにて自動的に行
いつつ、混練機のロータ回転数の検出からセン断速度γ
g を計算し(ステップ5)、セン断速度γg 、及び
式、式から求めた所望のムーニ粘度MLに対応する平
均セン断応力τ2 、平均セン断速度γ2 を、式に代入
して、混練機内でのセン断速度γg におけるセン断応力
τMLを求める(ステップ6)。次いで、式において、
τ1 にτMLを、γ1 にγg を代入すれば、セン断速度γ
gでセン断応力τMLとなるときの材料温度TMLを決定で
きる(ステップ7)。ステップ5、6は請求の範囲に記
載の第1工程に相当し、ステップ7は第2工程に相当す
る。
【0023】混練機内の温度Tg を検出し(ステップ
8)、Tgと先に求めた材料温度TMLとを比較した(ス
テップ9)結果、Tg がTML以上(Tg ≧TML)であれ
ば、混練機より素練り材料を排出する(ステップ1
0)。ステップ8〜10は、請求の範囲に記載の第3工
程に相当する。比較結果において、Tg がTML未満(T
g <TML)であれば、再び混練中の混練機内のセン断速
度γg を検出して、セン断応力τMLを決定し(ステップ
5、6)、当該セン断速度γg における所望のムーニ粘
度に対応する材料温度TMLを決定し(ステップ7)、上
記操作(ステップ8〜10)を繰り返す。
【0024】なお、図2のフローチャートではキャピラ
リ粘度測定法に基づいてデータベースを作成したが、本
発明は、ゴム材料のセン断応力τ1 を材料温度Tとセン
断速度γ1 との関数式で表せるデータが得られれば、他
の方法によってデータベースを作成してもよい。次に、
本発明の制御方法を用いて、ゴム材料の素練り工程を制
御するシステムを、図1に示すブロック図に基づいて説
明する。
【0025】図1中、21はゴム材料を混練する混練機
である。ゴム材料は混練機21中の混練室22内で、混
練用ロータ23にて混練される。24は素練り材料を排
出するためのドロップドアである。混練中のゴム材料の
温度は、材料温度検出器25でモニタされており、混練
用ロータ23を駆動しているモータ26の回転数は、瞬
時回転数検出器27でモニタされている。材料温度検出
器25及び瞬時回転数検出器27はA/D変換器28を
解して中央処理装置(CPU)29に接続されている。
【0026】CPU29は、アレニュースの式に基づく
粘度データを記憶している記憶装置30及び設定しよう
とするムーニ粘度を入力するための入力装置31に接続
されている。また、中央処理装置CPU29は、ドロッ
プドア24を開閉するドロップドア開閉機32を制御す
る制御器33に接続されている。以上のような構成を有
する素練り工程システムにおいて、素練り材料として後
工程に適したムーニ粘度を入力装置31に入力する。一
方、回転数検出器27にて検出された回転数及び材料温
度Tg が、各々リアルタイムでA/D変換器28にてデ
ィジタル信号に変換されて、CPU29へ入力されてい
る。混練機内でのセン断速度γg は、検出されたロータ
の回転数により一義的に求められる。
【0027】CPU29は、入力されたムーニ粘度ML
及び記憶装置30に格納されている粘度データを基に、
先に説明した方法により、セン断速度γg における設定
ムーニ粘度に対応する材料温度TMLを算出する。そし
て、CPU29は、混練中の材料温度Tg とTMLとを比
較し、Tg がTML以上のときに制御器28へ制御信号を
入力する。制御信号が入力された制御器33はドロップ
ドア開閉機32を介して、ドロップドア24を開き、素
練り材料を排出する。
【0028】以上のように、予めゴム材料の粘度に関す
るデータベースを作成してムーニ粘度を入力設定すれ
ば、設定ムーニ粘度の約±10%以内にある素練り材料
を排出できる。従って、本発明の素練り制御方法によれ
ば、排出した素練り材料のムーニ粘度を測定して評価し
なくても、所望のムーニ粘度を有する素練り材料を得る
ことができる。このことは、バッチ間のバラツキを少な
くし、作業者の熟練度に拘らず、メーカの基準に対して
精度の高い素練り材料を提供できることに繋がる。
【0029】また、従来のように、素練り材料を排出し
た後、ムーニ粘度を測定する必要がないので、排出した
素練り材料を、そのまま後工程に送ることができ、材料
温度及び回転数のデータ取り込みを自動化すれば、生産
工程の連続自動化が可能となり、生産性の向上、生産コ
ストの引き下げが可能となる。さらに、本発明の方法
は、所望のムーニ粘度を設定入力するだけなので、種々
のムーニ粘度に対処して簡単に素練り工程を制御できる
ので、多品種少量生産という最近の要請に充分対応でき
る。
【0030】なお、本実施例ではゴム材料について説明
したが、本発明の素練り制御方法は、配合剤等の混練工
程に先立って、材料の粘弾性特性を均一にすべく、素練
り工程を必要とする他の高分子材料についても適用でき
る。 〔具体的実施例〕 実施例1;天然ゴム材料(RSS#4)を2lのバンバ
リー型ミキサー(神戸製鋼所製のBB−2型)で素練り
するのに際して、得ようとする素練り材料のムーニ粘度
を85(ML1+4(100℃))に設定した。ミキサ
ーのロータ回転速度は、62.5rpmである。
【0031】式、式より、ムーニ粘度85(ML1
+4(100℃))に対応するセン断速度γ2 は1.3
8sec-1であり、セン断応力τ2 は1.69×106
dyn/cm2 である。素練り中の混練機のセン断速度
γg を検出したところ、138.5sec-1であった。
式より、γg =138.5sec-1においてムーニ粘
度85に対応する混練機中におけるセン断応力τMLを求
める。τML=6.344×106 dyn/cm2 であ
る。
【0032】一方、天然ゴム材料(RSS#4)につい
て、キャピラリ粘度計(インストロン社製)で測定した
粘度に基づいて得られるγg =138.5sec-1にお
ける関数式(式)を表した粘度のマスターカーブは、
図4に示す通りである。図4において、γg =138.
5sec-1でτML=6.344×106 dyn/cm2
となる材料温度TMLは105℃となる。
【0033】混練中の材料温度Tg をモニタリングし、
g が105℃となったとき、素練り材料を排出した。
排出された素練り材料のムーニ粘度を測定したところ、
84.5(ML1+4(100℃))であり、設定した
ムーニ粘度と非常によく一致していた。 実施例2;実施例1と同様のゴム材料及びバンバリー型
ミキサー(神戸製鋼所製のBB−2型)を用い、ムーニ
粘度を75(ML1+4(100℃))に設定した。ミ
キサーのロータ回転速度は、125rpmであった。
【0034】ムーニ粘度75(ML1+4(100
℃))に対応するセン断速度γ2 は1.48sec-1
セン断応力τ2 は1.46×106 dyn/cm2 であ
る。一方、この天然ゴム材料に関する関数式(式)を
表した粘度のマスターカーブは、図5に示す通りであ
る。素練り中の混練機のセン断速度γg を検出したとこ
ろ、277.1sec-1であった。実施例1と同様にし
て、γg =277.1sec-1におけるムーニ粘度75
に対応する混練機中におけるセン断応力τMLを求め(τ
ML=6.554×106 dyn/cm2 )、さらに図5
から対応する材料温度TMLを求めた(TML=115
℃)。
【0035】混練中の材料温度Tg をモニタリングし、
g が115℃となったとき、材料を排出した。排出さ
れた素練り材料のムーニ粘度を測定したところ、73.
2(ML1+4(100℃))であり、設定したムーニ
粘度と非常によく一致していた。
【0036】
【発明の効果】本発明の高分子材料の素練り制御方法
は、従来のような排出した素練り材料のムーニ粘度を測
定評価しなくても、予め高分子材料の粘度に関するデー
タベースを作成し、所望のムーニ粘度を設定すれば、ロ
ータ回転数、バッチファクター、比エネルギー、作業者
の熟練度等に拘らず、所望のムーニ粘度を有する素練り
材料を得ることができる。
【0037】また、所望のムーニ粘度を有する素練り材
料が自動的に排出され、しかも排出後もムーニ粘度を測
定する必要なく、後工程に送ることができるので、本発
明の制御方法によれば、バッチ間のばらつきが小さくな
り、さらに生産工程の自動連続化により生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法を用いたゴム材料の素練り工
程を示すブロック図である。
【図2】本発明の制御方法を示すフローチャートであ
る。
【図3】ムーニ粘度計の構成要部を示す図である。
【図4】具体的実施例1で使用するゴム材料の粘度のマ
スターカーブを示すグラフである。
【図5】具体的実施例2で使用するゴム材料の粘度のマ
スターカーブを示すグラフである。
【図6】従来の制御方法を用いたゴム材料の素練り工程
を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 混練機 25 材料温度検出器 27 瞬時回転数検出器 29 中央処理装置 30 粘度データ記憶装置 31 設定ムーニ粘度入力装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料を素練りして、所望のムーニ
    粘度となった素練り材料を排出する高分子材料の素練り
    制御方法において、 前記高分子材料のセン断応力τ1 、セン断速度γ1 及び
    材料温度Tの各データを対応させたデータベースを作成
    する前工程;所望のムーニ粘度MLと混練機内のセン断
    速度γg とから所望のムーニ粘度MLを示す高分子材料
    のセン断応力値τMLを求める第1工程;前記データベー
    スから、前記第1工程におけるセン断応力τML及びセン
    断速度γg に対応する温度TMLを求める第2工程;並び
    に素練り中の高分子材料の温度Tg が、前記第2工程で
    求めた温度TML以上に達したときに、素練り中の高分子
    材料を排出する第3工程を含むことを特徴とする高分子
    材料の素練り制御方法。
  2. 【請求項2】 前記前工程が、キャピラリ粘度測定で得
    られたデータをアレニュースの式に基づいて、使用する
    高分子材料の粘度のマスターカーブを作成することを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
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