JPH05138276A - 直線線材製造システム - Google Patents

直線線材製造システム

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Publication number
JPH05138276A
JPH05138276A JP33295591A JP33295591A JPH05138276A JP H05138276 A JPH05138276 A JP H05138276A JP 33295591 A JP33295591 A JP 33295591A JP 33295591 A JP33295591 A JP 33295591A JP H05138276 A JPH05138276 A JP H05138276A
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JP
Japan
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wire rod
wire
linear
straight
traveling
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Application number
JP33295591A
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English (en)
Inventor
Terukuni Yokogawa
照▲国▼ 横川
Tadashi Komizo
忠 小溝
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Nakajima Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Nakajima Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 線材コイルから所定の長さの直線線材を作出
し、さらに、これを自動的に排出する直線線材製造シス
テムを提供する。 【構成】 各一対のローラによる線材走行装置22〜2
4、線材Wの走行方向に千鳥状に配した複数の矯正ロー
ラにより線材に繰返し曲げを与える第1曲り矯正装置2
5、線材が貫通する回転自在なスピナーに貫通方向に沿
って千鳥状に配した複数の矯正部片により線材に撓みと
繰返し曲げを同時に与える第2曲り矯正装置26、線材
の走行速度と線材の走行方向の速度成分とが同一になる
ように回転移動速度と回転始動時期とが制御されたカッ
ターによって線材を所望の長さの直線線材W1に切断す
る走行線材切断装置27、一対のローラで挾んで加速さ
せる直線線材加速装置28、および送られてきた直線線
材を排出片159の回転により走行方向と交差する方向
に排出する直線線材排出装置29とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル状に巻かれた線
材(ワイヤー)から真直ぐな所定の長さの直線線材を作
り出すとともに、その後、この直線線材を自動的に排出
するための直線線材製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コイル状に巻かれた線材(ワイヤ
ー)から真直ぐな所定の長さをした直線線材を作り出す
装置として特公平1−59058号公報に記載の直線線
材製造装置がある。この装置(図示省略)は、コイル状
に巻かれて曲がった線材を真直ぐに矯正する直線機と、
線材の切断時期を設定する切断時期検出手段と、線材を
所望の長さの直線線材に切断する線材切断機とを有して
いる。なお、このような、直線線材は、主に、建造物の
鉄筋として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
直線線材製造装置は線材切断機によって切り出された直
線線材を排出する装置がないため、直線線材を円滑に排
出することができないという問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対のローラ
で線材を挟み前記線材を長手方向に走行させる線材走行
装置と、前記線材の走行方向にジグザグ状に並べられた
複数の矯正ローラを案内にして前記線材が通過する間に
前記線材に繰返し曲げを与える第1曲り矯正装置と、前
記線材が貫通する回転自在なスピンナーに前記線材の貫
通方向に沿ってジグザグ状に並べられた複数の矯正部片
を案内にして前記線材が通過する間に前記線材に撓みと
繰返し曲げを同時に与える第2曲り矯正装置と、前記線
材の走行速度と前記線材の走行方向の速度成分とが同一
になるように回転移動速度と回転始動時期とが制御され
たカッターによって前記線材を所望の長さの直線線材に
切断する走行線材切断装置と、一対のローラで前記直線
線材を挟み前記直線線材の走行速度を加速させる直線線
材加速装置と、前記直線線材加速装置によって送られて
きた前記直線線材を排出片の回転によって前記直線線材
の走行方向と交差する方向に排出する直線線材排出装置
とを具えたシステムにより、前記の課題を解決したもの
である。
【0005】
【作用】コイル状に巻かれた線材は線材走行装置によっ
て引出されて走行させられ、第1曲り矯正装置に送り込
まれる。第1曲り矯正装置内を通過する線材は矯正ロー
ラに案内されてジグザグ状に走行し、線材の長手方向と
交差する少なくとも1方向の曲りが矯正される。その
後、線材はさらに第2曲り矯正装置内を通過し、スピン
ナーの回転と矯正部片の案内によって撓ませられながら
ジグザグ状に走行し、全体の曲りが矯正され、真直ぐに
なる。真直ぐに矯正させられた線材は、走行線材切断装
置を通過しながら回転移動速度及び回転始動時期が制御
されたカッターによって所定の長さと本数に切断され、
直線線材となる。その後、直線線材は、直線線材加速装
置に加速走行させられて直線線材排出装置上に送り込ま
れる。最後、直線線材は、排出片によって直線線材の走
行方向と交差する方向に排出される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。直線線材製造システム(図1参照)20は、コイ
ル状に巻かれた線材(ワイヤー)Wから真直ぐな所定の
長さの線材(以下、「直線線材」と称する。)を作り出
し、さらに、この直線線材W1を曲げることなく自動的
に排出するためのシステムである。直線線材W1は、主
に、建造物の鉄筋として使用される。直線線材製造シス
テム20は、主として、線材サプライスタンド21と、
3台の線材走行装置22,23,24と、第1曲り矯正
装置25と、第2曲り矯正装置26と、走行線材切断装
置27と、直線線材加速装置28と、直線線材排出装置
29と、制御装置30で構成されている。
【0007】線材サプライスタンド21(図1参照)
は、コイル状に巻かれた線材Wを保持する装置である。
線材サプライスタンド21は、コイル状に巻かれた線材
Wを保持する支柱41と、線材の引き出しを案内する傘
状の案内カバー42及びガイド環43,44と、線材を
導くガイドローラ45,46とを有している。
【0008】線材走行装置(図1参照)22,23,2
4は、線材Wを線材の長手方向に毎分約200mの速さ
で送る装置であり、システム20全体に3台設置されて
いる。各線材走行装置22,23,24は、モータ(図
示省略)によって回転する駆動ローラ(ローラ)51
と、エアーシリンダ52によって駆動ローラ(ローラ)
51に圧接される圧接ローラ53とを有している。線材
走行装置22,23,24は、圧接ローラ53と駆動ロ
ーラ51とで線材Wを挟み込んで、駆動ローラ51の回
転によって走行させるようになっている。
【0009】第1曲り矯正装置25(図1乃至図3参
照)は、線材Wの後述する2方向の曲りを矯正する装置
である。即ち、線材Wの曲がりを大まかに矯正する装置
である。第1曲り矯正装置25は、線材Wの両側に沿っ
て並べられた縦矯正ローラ55(矯正ローラ)と横矯正
ローラ56(矯正ローラ)とを複数有している。この場
合、各ローラ55,56とも、線材Wが走行する走行路
内に突出して交互に並べられている。又、縦矯正ローラ
55と横矯正ローラ56との向きは、互いに交差する向
きになっている。このため、第1曲り矯正装置25は、
縦矯正ローラ55と横矯正ローラ56とを案内に線材W
を線材走行装置22,23によって通過させ線材Wに繰
返し曲げを与え、線材Wの曲りを矯正するようになって
いる。この場合の曲り矯正は、図2の上下方向と紙面の
表裏方向の2方向について行なわれる。
【0010】第2曲り矯正装置26(図1、図4乃至図
8参照)は、線材Wの長手方向と交差する全ての方向の
曲りを矯正する装置である。即ち、線材Wの曲がりを最
終的に矯正する装置である。第2曲り矯正装置26は、
スピンナー61と、複数の矯正駒(矯正部片)62,6
3と、球面ブッシュ66,67とを有している。スピン
ナー61の両端は、ベアリング64,65と球面ブッシ
ュ66,67とを介してフレーム68,69に回転自在
に支持されている。フレーム68,69は、球面ブッシ
ュ66,67が組込まれるため、2つ割りにされており
図4において上下方向に分離することができるようにな
っている。
【0011】球面ブッシュ66,67は、フレーム6
8,69の球面凹部81,82に組込まれ、あらゆる方
向に傾くようになっている。さらに、球面ブッシュ6
6,67には、ピン83,84が設けられている。この
ピン83,84は、フレーム68,69に形成された孔
85,86に係合し、球面ブッシュ66,67の傾き範
囲を規制している。孔85,86の径は、ピン83,8
4の太さより大きく形成されている。フレーム68,6
9内には、潤滑油が循環する油通路87,88が形成さ
れている。
【0012】スピンナー61の中間部分には、スピンナ
ー61の側面を貫通し互いに交差する縦孔70,71が
長手方向に交互に形成されている。スピンナー61は、
両端に形成された横孔72,73と、縦孔70,71同
士の交差部分とによって、線材Wを貫通させることがで
きるようになっている。縦穴71(図5参照)は単なる
円状の貫通孔である。縦穴70(図6参照)は、角溝7
4と雌ねじ75とで形成されている。角溝74には、矯
正駒62,63が組み込まれている。矯正駒62,63
は、先端に円弧溝76,77が形成された長方形状をし
ており、円弧溝76,77を向き合わせて一対を1組と
して組み込まれている。向き合った円弧溝76,77同
士の間には線材Wが通過するようになっている。
【0013】一対の矯正駒62,63の内、線材Wを曲
げる側の矯正駒63の円弧溝77は、耐摩耗性に優れた
超硬金属又はセラミクが使用されている。雌ねじ75に
は、矯正駒62,63の位置を調整する調整ねじ78,
78がねじ込まれている。調整ねじ78は、矯正駒6
2,63の抜け止めの役目もしている。複数の一対の矯
正駒62,63は、線材Wがジグザグ状に走行するよう
にスピンナー61の回転中心軸の両側に交互に設けられ
ている。このため、複数の一対の矯正駒62,63は、
回転中のスピンナー61に遠心力が発生しないように、
スピンナー61の回転中心軸を中心にして重量バランス
を考慮して設けられている。
【0014】第2曲り矯正装置26(図4参照)の動作
を説明する。線材Wは、横孔72と、各矯正駒62,6
3の円弧溝76,77と、縦孔71と、横孔73とを貫
通し、第2曲り矯正装置26の両側に設置された線材走
行装置23,24(図1参照)によってスピンナー61
(図4参照)内を走行させられる。又、同時にスピンナ
ー61は、モータ79(図1参照)によって回転させら
れる。これによって、矯正駒62,63は,線材Wをジ
グザグ状に走行案内しながら線材Wの周囲を回転し、線
材Wの長手方向と交差する全ての方向の曲りを矯正し、
線材Wを直線状態にする。
【0015】回転中のスピンナー61の振動は、スピン
ナー61の両端を支持している球面ブッシュ66,67
がフレーム68,69に対して傾くことによって吸収さ
れる。又、重量バランスの精度に応じて、回転中のスピ
ンナー61に遠心力が発生し、スピンナー61が撓みな
がら回転するようなことがあっても、球面ブッシュ6
6,67はその撓みに追従して傾く。このため、スピン
ナー61はベアリング64,65に損傷を与えることな
く、円滑に回転することができる。これによって、スピ
ンナー61を高速(例えば、約12000rpm)で回
転させることができる。
【0016】走行線材切断装置27(図1、図9、図1
0参照)は、線材Wを所望の長さに切断する装置であ
る。この走行線材切断装置27は主として、回転移動す
るカッター101(図9、図10参照)と、線材Wの走
行速度を検出する走行速度検出機構121(図1参照)
とを有している。
【0017】カッター101(図9、図10参照)は、
昇降スライダー103に設けられている。昇降スライダ
ー103は、スライドフレーム104に直線運動ベアリ
ング105,105によって昇降自在に設けられ、且
つ、減速機付きのサーボモータ106によって回転する
クランク107に連結ピン108を介して連結されてい
る。スライドフレーム104の上下端は、直線運動ベア
リング110,110,117,117によって固定フ
レーム111に移動自在に設けられている。このため、
スライドフレーム104は線材Wの移動方向に往復移動
するようになっている。さらに、スライドフレーム10
4の下部には、線材Wの走行を案内する一対のガイド部
材112,113が設けられている。一対のガイド部材
112,113には線材Wが貫通するガイド孔114,
115が形成されている。一方のガイド部材112に
は、線材Wを貫通させ、カッター101と協働して線材
Wを切断する丸刃116が設けられている。
【0018】走行速度検出機構121(図1参照)は、
回転自在なメジャーローラ123と、エアーシリンダ1
24によってメジャーローラ123に圧接される圧接ロ
ーラ125と、メジャーローラ123の回転数をカウン
トするエンコーダ126とを有している。
【0019】走行線材切断装置27の動作を説明する。
制御装置30に切断する線材の長さと本数を予め入力し
ておく。線材Wは、線材走行装置24によってガイド部
材112のガイド孔114、丸刃116、ガイド部材1
13のガイド孔115を貫通走行させられる。この間、
線材Wは、圧接ローラ125によってメジャーローラ1
23に圧接させられており、メジャーローラ123を回
転させる。メジャーローラ123の回転数は、エンコー
ダ126によってカウントされる。
【0020】制御装置30は、メジャーローラ123の
外周寸法とエンコーダ126のカウント数とに基づいて
線材Wの走行速度と走行距離を算出し、予め入力された
切断する線材の長さと本数に応じて、サーボモータ10
6の回転速度と、回転始動時を設定し、この回転始動時
になったときサーボモータ106を始動させる。
【0021】サーボモータ106は、制御信号に基づい
て、クランク107を図9の想像線の位置から矢印A方
向に回転させ、上死点の位置にいる昇降スライダー10
3を円運動させ始める。昇降スライダー103は、円運
動、即ち回転移動しながら、スライドフレーム104を
図9において一旦左方向へ移動させた後、右方向へ移動
させ、スライドフレーム104内を下降する。カッター
101は丸刃116に接近し、昇降スライダー103が
下死点に到達する直前から走行中の線材Wを切断し始
め、略々下死点に到達した時点で線材Wの切断が完了す
る。これによって、直線線材W1が切り出される。
【0022】このとき、線材Wを切断する直前のカッタ
ー101の右方向への移動速度(カッター101の円運
動における線材Wの走行方向の速度成分)は、線材Wの
走行速度と等しくなるように、サーボモータ106の回
転速度が制御されている。切り出された直線線材W1
は、後述する直線線材加速装置28によって加速走行さ
せられガイド孔115から引出される。
【0023】線材Wを切断し終わったカッター101
は、継続して回転しているクランク107によって、昇
降スライダー103とともに上方へ引き上げられ上死点
の位置で停止し、次の直線線材W1を切り出しすべく待
機状態になる。この間、スライドフレーム104は、昇
降スライダー103の動きに伴って、図9において一旦
右に移動した後、左に移動し、最初の移動開始位置で停
止する。ちなみに、各数値を示すと、直線線材の長さは
約6m、直線線材の太さは約6mm、直線線材Wの走行
分速は約180m乃至200m、切断のサイクル時間は
約2.0秒、切断時間は約0.01秒である。
【0024】直線線材加速装置28(図1、図11乃至
図13参照)は、直線線材W1を加速走行させて後述す
る直線線材排出装置29に送り込むとともに、次に切断
される後続の線材Wに追突されることを防止する装置で
ある。直線線材加速装置28は、コンベヤ131と、第
1、第2、第3高速搬送機構132,133,134
と、センサー135とを有している。
【0025】コンベヤ131は、直線線材W1の走行方
向に一列に並べられた複数の搬送ローラ(ローラ)13
6と、モータ137の回転力を各搬送ローラ136に伝
達する中間プーリ138、タイミングベルト139、複
数の伝達ベルト140とで構成されている。搬送ローラ
136の外周には、直線線材W1の走行方向を安定させ
る溝141が形成されている。
【0026】第1、第2、第3高速搬送機構132,1
33,134は、エアーシリンダ142,143,14
4によって搬送ローラ136に圧接される回転自在な圧
接ローラ(ローラ)145,146,147を有してい
る。センサー135は、直線線材加速装置28を通過し
終わった直線線材W1の後端を検知するセンサーであ
る。
【0027】直線線材加速装置28の動作を説明する。
走行線材切断装置27によって切断される以前の線材W
の先端は、第1高速搬送機構132に進入している。走
行線材切断装置27によって線材Wが切断されると、制
御装置30から第1、第2、第3高速搬送機構132,
133,134に所定の時間差で順次エアーシリンダ1
42,143,144を始動させる始動信号が送り込ま
れる。各高速搬送機構132,133,134の各エア
ーシリンダ142,143,144は、始動信号によっ
て順次作動し、圧接ローラ145,146,147を搬
送ローラ136,136,136に圧接させる。
【0028】直線線材W1は、回転している搬送ローラ
136,136,136と圧接ローラ145,146,
147とに挟まれて走行する。この時、直線線材W1の
走行速度は、走行線材切断装置27を通過した時の走行
速度(例えば、分速約180m乃至200m)より加速
されて高速(例えば、分速約250m乃至280m)に
なる。なお、各エアーシリンダ142,143,144
の始動時間差は、直線線材W1の先端が各高速搬送機構
132,133,134を通過する時間差と略々同一に
設定してある。直線線材W1は加速されることによっ
て、後続の線材Wに追突されるようなことがない。
【0029】ちなみに、時間差の数値を示すと、第1高
速搬送機構132と第2高速搬送機構133の間隔は約
70cm、第2高速搬送機構133と第3高速搬送機構
134の間隔は約90cmであり、第1高速搬送機構1
32と第2高速搬送機構133の始動時間差と、第2高
速搬送機構133と第3高速搬送機構134の始動時間
差は、約0.15秒乃至0.25秒である。さらに、圧
接ローラ145,146,147が直線線材W1を圧接
している時間は約0.15秒乃至0.25秒である。最
後に、直線線材W1は、第3高速搬送機構134によっ
て、後述する直線線材排出装置29に放出されて送り込
まれる。
【0030】直線線材排出装置29(図1、第14乃至
第17参照)は、直線線材加速装置28から送り込まれ
てきた直線線材W1を一旦受け止めてから、次の工程に
排出する装置である。直線線材受枠151(図14乃至
図17参照)は、直線線材W1の走行方向に設置され、
直線線材加速装置28から送り込まれてきた直線線材W
1を受け止める枠であり、断面コ字状をした長尺の部材
である。直線線材受枠151の長手方向の側板は開閉す
る開閉蓋152になっている。開閉蓋152は開閉軸1
53に設けられている。開閉軸153は直線線材受枠1
51と平行にフレーム154に回転自在に軸支されてい
る。開閉軸153の右端(図14、図15において右
端)には、L字状の回動レバー155が一体に設けられ
ている。この回動レバー155は図17においてスプリ
ング156によって常時矢印B方向に回動付勢されてい
る。回動レバー155の一端にはローラ157が回転自
在に設けられている。
【0031】爪軸158(図16参照)は、フレーム1
54(図16参照)に開閉軸153と平行に回転自在に
軸支されている。爪軸158には、適宜の間隔で排出爪
(排出片)159が一体に設けられている。排出爪15
9は、直線線材受枠151を横切って爪軸158ととも
に回転するようになっている。なお、直線線材受枠15
1が排出爪159と交差する部分は切断されている。爪
軸158の右端(図14において右端)には、回動レバ
ー155(図17参照)が当接するカム161と、後述
するセンサー162と対向するセンサードッグ163と
が一体に設けられている。さらに、爪軸158の右端
は、ブレーキ付きクラッチ164を介してモータ165
に接続されている。フレーム154には、カム161の
回転を検出するセンサー162(図14参照)が設けら
れている。直線線材排出装置29の長手方向に沿って直
線線材排出受166(図16参照)が設置されている。
【0032】直線線材排出装置29の動作を説明する。
開閉蓋152が閉じられた状態の直線線材受枠151
に、直線線材加速装置28から直線線材W1が長手方向
に放出するようにして送り込まれてくる。直線線材受枠
151は直線線材W1を受け止める。このとき、直線線
材加速装置28(図11参照)のセンサー135は、直
線線材W1が直線線材加速装置28を通過したことを検
知し、そのことを制御装置30に通過信号として送る。
通過信号を受けた制御装置30は、ブレーキ付きクラッ
チ164に動作信号を送る。クラッチ164は動作信号
によって作動し、常時回転しているモータ165の回転
力を爪軸158に伝達する。
【0033】爪軸158はモータ165によって回転
し、1回転したとき、センサードッグ163がセンサー
162と対向する。クラッチ164は、センサー162
によって再度作動し、爪軸158へのモータ165の回
転力の伝達を断つ。クラッチ164には爪軸158が慣
性によって過回転しないようにブレーキが作用する。爪
軸158が1回転する間に、爪軸158と一体のカム1
61も1回転し、回動レバー155を図17において矢
印Bと反対方向に回動させる。回動レバー155はカム
161の回転によって実線の位置から想像線の位置まで
回動した後、スプリング156によって実線の位置に復
帰する。回動レバー155の回動中に回動レバー155
と一体の開閉軸153も回転し、開閉蓋152が開閉さ
せられる。
【0034】さらに、爪軸158が1回転する間に、爪
軸158と一体の複数の排出爪159も1回転する。複
数の排出爪159は1回転する間に直線線材W1を側面
から押して直線線材受枠151から直線線材排出受16
6に排出する。直線線材W1が排出されるとき、開閉蓋
152は開いている。排出爪159が直線線材受枠15
1を横切って直線線材W1を排出する回転動作と、開閉
蓋152が開く動作のタイミングは、回動レバー155
とカム161の形状によって設定されている。
【0035】又、排出爪159が直線線材受枠151を
横切っている間に後続の直線線材W1が送り込まれてく
るようなことがあると、後続の直線線材W1が排出爪1
59に干渉するため、排出爪159は次々に送り込まれ
てくる直線線材W1の送り込みの間の時間を利用して直
線線材受枠151を横切るようになっている。ちなみ
に、排出爪159は毎分約100回転するようになって
おり、1回転中約90度回転する間に直線線材受枠15
1を横切って直線線材W1を排出するようになってい
る。
【0036】このようにして、直線線材排出装置29
は、直線線材W1が1本送り込まれてくる度毎に、開閉
蓋152を開かせ、排出爪159を1回転させ、直線線
材W1を側面から押圧して排出するようになっており、
直線線材W1の直線性を維持したまま速やかに排出する
ことができる。ちなみに、排出爪159が直線線材W1
を排出する時間は約0.15秒である。このことによっ
て、従来(毎分約60m)より高速(毎分約180m乃
至200m)で走行する直線線材Wを切断する走行線材
切断装置27に対応して直線線材W1を排出することが
でき、生産性を3倍以上に向上させることができる。な
お、直線線材排出装置29には、送り込まれてくる直線
線材W1が仮に勢い余って直線線材受枠151の突当り
の壁167(図14参照)に当接するようなことがある
と、直線線材受枠151が損傷を受けたり、直線線材W
1が曲がったりする恐れがあるため、保護用のストッパ
168が設けられている。
【0037】次に、直線線材製造システム(図1参照)
全体の動作を説明する。制御装置30に直線線材の長さ
と本数を予め入力しておく。コイル状に巻かれた線材W
は、線材走行装置22によって線材サプライスタンド2
1から引出され、第1曲り矯正装置25に送り込まれ
る。線材Wは第1曲り矯正装置25内の縦、横矯正ロー
ラ55,56に案内されてジグザグ状に走行し、2方向
の曲りが矯正され真直ぐになる。その後、線材Wは、次
の線材走行装置23によって第1曲り矯正装置25から
引出されながら第2曲り矯正装置26に送り込まれる。
第2曲り矯正装置26内を通過中の線材Wは、スピンナ
ー61の回転と矯正駒62,63の案内によって撓ませ
られながらジグザグ状に走行し、全体の曲りが矯正さ
れ、直線状になる。
【0038】真直ぐに矯正させられた線材は、最後の線
材走行装置24によって第2曲り矯正装置26から引出
されながら、走行線材切断装置27に送り込まれる。線
材Wは、走行線材切断装置27を通過中に、回転移動速
度及び回転始動時期が制御装置30によって制御された
カッター101によって所定の長さと本数に切断され、
所望の長さをした直線線材W1になる。直線線材W1
は、直線線材加速装置28に加速走行させられて直線線
材排出装置29に放出されて送り込まれる。最後、直線
線材W1は、排出片159によって側面を押され、直線
線材W1の走行方向と交差する方向に排出される。
【0039】
【発明の効果】本発明の直線線材製造システムは次の効
果を奏する。 (1) 切断されて直線線材になった線材は、直線線材加速
装置によって加速され、直線線材排出装置に送り込まれ
るため、滞留するようなことがなくなる。 (2) 直線線材の滞留がなくなることによって、次に送り
込まれてくる線材を確実に切断することができる。 (3) 直線線材を加速することによって、次の直線線材に
追突されることを防止することができ、直線線材の直線
性を保持することができる。 (4) 直線線材の追突を防止することができることによっ
て、線材の走行速度を高めることができ、直線線材の製
造効率を高めることができる。 (5) 切断された線材は、直線線材排出装置によって側面
を押され線材の走行方向と交差する方向に排出されるた
め、切断された線材の直線性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直線線材製造システムの全体概略図で
ある。
【図2】線材走行装置と第1曲り矯正装置の概略正面図
である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】線材の走行方向に沿った第2曲り矯正装置の断
面図である。
【図5】図4の第2曲り矯正装置のスピンナーの平面図
である。
【図6】第2曲り矯正装置の調整ねじと矯正駒と縦孔の
斜視図である。
【図7】線材の走行方向に沿った矯正駒の断面図であ
る。
【図8】図7中8−8矢視断面図である。
【図9】走行線材切断装置の正面図であり、一部分断面
で表した図である。
【図10】走行線材切断装置の概略斜視図である。
【図11】直線線材加速装置の正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11中13−13矢視断面図である。
【図14】直線線材排出装置の正面図であり、長手方向
の中間部分を省略した図である。
【図15】図14の平面図であり、長手方向の中間部分
を省略した図である。
【図16】図14中16−16矢視断面図である。
【図17】図14中17−17矢視断面図である。
【符号の説明】
W 線材 W1 直線線材 20 直線線材製造システム 22,23,24 線材走行装置 25 第1曲り矯正装置 26 第2曲り矯正装置 27 走行線材切断装置 28 直線線材加速装置 29 直線線材排出装置 51 駆動ローラ(ローラ) 53 圧接ローラ(ローラ) 55 縦矯正ローラ(矯正ローラ) 56 横矯正ローラ(矯正ローラ) 61 スピンナー 62,63 矯正駒(矯正部片) 101 カッター 136 搬送ローラ(ローラ) 145,146,147 圧接ローラ(ローラ) 159 排出爪(排出片)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のローラで線材を挟み前記線材を長
    手方向に走行させる線材走行装置と、前記線材の走行方
    向にジグザグ状に並べられた複数の矯正ローラを案内に
    して前記線材が通過する間に前記線材に繰返し曲げを与
    える第1曲り矯正装置と、前記線材が貫通する回転自在
    なスピンナーに前記線材の貫通方向に沿ってジグザグ状
    に並べられた複数の矯正部片を案内にして前記線材が通
    過する間に前記線材に撓みと繰返し曲げを同時に与える
    第2曲り矯正装置と、前記線材の走行速度と前記線材の
    走行方向の速度成分とが同一になるように回転移動速度
    と回転始動時期とが制御されたカッターによって前記線
    材を所望の長さの直線線材に切断する走行線材切断装置
    と、一対のローラで前記直線線材を挟み前記直線線材の
    走行速度を加速させる直線線材加速装置と、前記直線線
    材加速装置によって送られてきた前記直線線材を排出片
    の回転によって前記直線線材の走行方向と交差する方向
    に排出する直線線材排出装置とを具えたことを特徴とす
    る、直線線材製造システム。
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