JPH05137934A - 油煙処理機 - Google Patents

油煙処理機

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Publication number
JPH05137934A
JPH05137934A JP3297104A JP29710491A JPH05137934A JP H05137934 A JPH05137934 A JP H05137934A JP 3297104 A JP3297104 A JP 3297104A JP 29710491 A JP29710491 A JP 29710491A JP H05137934 A JPH05137934 A JP H05137934A
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JP
Japan
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oil
filter
smoke
exhaust air
fat
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Application number
JP3297104A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Fukuda
光男 福田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄液等を積極的に利用して油煙中の油脂分
を除去するとともに、各種の油煙処理手段を併用して油
煙中の油脂分を効率よく除去する。 【構成】 円板27上に水を滴下し、この円板27を回
転させて霧化してなる回転霧化フィルタ中を油煙を含む
排気空気を通過させ、この後冷却器30で冷却し、冷却
後の排気空気をエアフィルタ33を通過させ、冷却器3
0に付着した油脂分を洗浄散布ノズル32から噴出され
る洗浄水で洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油煙処理機に関するも
のであり、特に、調理時に発生する油煙中の油脂分を除
去し空気を浄化できる油煙処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、特開平1−31099号公報に
掲載の従来の油煙処理機を示す断面図である。
【0003】図において、1は油煙処理機本体、2は油
煙を含む排気空気が通過する風胴部、3は油煙処理機本
体1の上部に位置し油煙を含む排気空気を吸引する送風
機、4は油煙処理機本体1の下部に開口し油煙を含む排
気空気が流入する油煙吸気口、5は油煙吸気口4の上端
から前方に延びる天板部、6はレンジ等の調理用の加熱
器具、7は天板部5に支持され前後方向に可動する煙誘
導板、8は油脂分を洗浄する洗浄液、9は洗浄液8を加
熱するヒータ、10は洗浄液8を受ける洗浄液溜め部、
11は洗浄液8を風胴部2内に噴出する洗浄ノズル、1
2は風胴部2の内壁に取付けられた邪魔板、13は油煙
を含む排気空気の流れである。
【0004】この構成の油煙処理機では、調理の際に発
生する油煙を含む排気空気が煙誘導板7に導かれて、油
煙吸気口4から本体1内に吸込まれる。この油煙を含む
排気空気は邪魔板12によって強制的に蛇行しながら風
胴部2内を上昇する。このとき、油煙は邪魔板12に慣
性衝突し油煙中の油脂分は邪魔板12等に付着する。邪
魔板12に付着した油脂分はポンプ(図示せず)によっ
て洗浄ノズル11から噴出される洗浄液8で洗い落さ
れ、洗浄液溜め部10に洗浄液8と共に貯留される。こ
うして、油煙を含む排気空気は油煙中に含まれる油脂分
が除去され、排気ダクト等(図示せず)から屋外に排気
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
煙処理機では、単に風胴部2内に邪魔板12を配設し、
油煙の慣性衝突を利用して油煙中の油脂分を除去するも
のであり、このような単一の油煙処理手段では油煙中の
油脂分を完全に除去することが困難であった。このた
め、排気ダクト内が油脂分で汚れ、火炎の延焼等の心配
があった。また、洗浄ノズル11から噴出される洗浄液
8は風胴部2内の邪魔板12に付着した油脂分を洗い落
すために用いられるのであり、この洗浄液8によって油
煙中の油脂分を積極的に除去するものではなかった。な
お、霧を発生させて油煙中の油脂分を除去するものとし
て、実開平1−163750号公報に掲載の技術もあっ
た。
【0006】更に、従来の油煙処理機では、油煙を含む
排気空気の匂等の除去ができず、室内への排気ができな
かった。このために、室外に排気せざるを得ず、排気ダ
クトとの接続の関係で調理用の加熱器具の据付位置が限
定されていた。しかも、この屋外への排気に伴なう外気
の給気により、室内を空気調和する場合の熱負荷となっ
ていた。
【0007】そこで、請求項1の発明は、洗浄液等を積
極的に利用して油煙中の油脂分を除去するとともに、各
種の油煙処理手段を併用して油煙中の油脂分を効率よく
除去できる油煙処理機の提供を課題とするものである。
【0008】また、請求項2の発明は、各種の油煙処理
手段を併用して油煙中の油脂分を効率よく除去できると
ともに、排気空気中の匂等の除去ができ、室内への排気
ができる油煙処理機の提供を課題とするものである。
【0009】更に、請求項3の発明は、洗浄液等を積極
的に利用して油煙中の油脂分を除去する際に油煙の慣性
衝突をも併せて利用し、油煙中の油脂分を効率よく除去
できる油煙処理機の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
油煙処理機は、円板上に水を滴下し、前記円板を回転さ
せて霧化してなる回転霧化フィルタと、前記回転霧化フ
ィルタを通過した排気空気を冷却する冷却手段と、前記
冷却手段に付着した油脂分を洗浄する洗浄手段と、前記
冷却手段で冷却後の排気空気が通過するエアフィルタと
を具備するものである。
【0011】請求項2の発明にかかる油煙処理機は、円
板上に水を滴下し、前記円板を回転させて霧化してなる
回転霧化フィルタと、前記回転霧化フィルタを通過した
排気空気を冷却する冷却手段と、前記冷却手段に付着し
た油脂分を洗浄する洗浄手段と、前記冷却手段で冷却後
の排気空気が通過するエアフィルタと、前記各フィルタ
通過後の排気空気が通過する脱臭フィルタとを具備する
ものである。
【0012】請求項3の発明にかかる油煙処理機は、複
数枚の円板上に水を滴下し、前記円板を回転させて霧化
してなる回転霧化フィルタと、前記回転霧化フィルタの
各円板に交互に重ね合わされ、排気空気中の油煙が前記
円板と交互に慣性衝突するように配設されたガイド板と
を具備するものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明の油煙処理機においては、円板
上に水を滴下し、この円板を回転させて霧化してなる回
転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を通過させ、こ
の後冷却手段で冷却し、冷却後の排気空気をエアフィル
タを通過させ、冷却手段に付着した油脂分を洗浄手段で
洗浄するものであるから、排気空気の油煙中に含まれる
油脂分を回転霧化フィルタで除去できるだけでなく、更
に冷却による凝縮を利用して油煙中の微細な油脂分をエ
アフィルタで除去でき、油脂分による冷却手段の汚れも
除去できる。
【0014】請求項2の発明の油煙処理機においては、
円板上に水を滴下し、この円板を回転させて霧化してな
る回転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を通過さ
せ、この後冷却手段で冷却し、冷却後の排気空気をエア
フィルタを通過させ、冷却手段に付着した油脂分を洗浄
手段で洗浄するとともに、前記各フィルタ通過後の排気
空気が脱臭フィルタを通過するものであるから、排気空
気の油煙中に含まれる油脂分を回転霧化フィルタ及びエ
アフィルタで除去でき、油脂分による冷却手段の汚れも
除去できるとともに、排気空気中の匂分も除去できる。
【0015】請求項3の発明の油煙処理機においては、
複数枚の円板上に水を滴下し、前記円板を回転させて霧
化してなる回転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を
通過させ、そのとき各円板に交互に重ね合わされて配設
されたガイド板に排気空気中の油煙が円板と交互に慣性
衝突して通過するものであるから、油煙が霧中を通過す
る際に油煙中の油脂分が除去できるとともに、油煙の円
板及びガイド板への慣性衝突により油煙中の油脂分が除
去できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。
【0017】〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例
である油煙処理機の全体構成を示す断面図である。
【0018】図において、20は調理用のレンジ、21
はレンジ20が据付けられているレンジ台、22は調理
鍋である。23は調理鍋22の上方に位置するフード、
24は油煙を含む排気空気が最初に通過するプレフィル
タ、25はプレフィルタ24から所定の距離を隔てて配
設されている仕切板であり、この仕切板25には排気空
気が通過する貫通孔25aが穿設されている。26は仕
切板25に取付けられたモータ、27はモータ26の駆
動によって回転する円板、28は円板27上に水を供給
する注水ノズル、29はプレフィルタ24と仕切板25
とで区劃された霧化室である。30は霧化室29を通過
した排気空気を冷却する冷却器、31は冷却器30に冷
媒配管によって連結された放熱器、32は冷却器30に
洗浄液を噴出する洗浄散布ノズル、33は洗浄散布ノズ
ル32の上部に配設された不織布等からなる交換可能な
エアフィルタ、34は仕切板25とエアフィルタ33と
で区劃された冷却室である。35は排気空気の吸込口、
36は油煙を含む排気空気を吸引し、油脂分を除去した
後に排出する送風機、37は排気空気の吐出口、38は
吐出口37に連結された排気ダクトである。39はフー
ド23の下方に配設された水受皿、40はフード23と
水受皿39との隙間である油煙吸気口、41は水受皿3
9に貯留された洗浄水中の油分と水分とを分離する公知
の油水分離器、42は水が貯留されている水タンク、4
3は水を強制的に注水ノズル28及び洗浄散布ノズル3
2に供給するポンプ、44は必要に応じて開閉し洗浄散
布ノズル32に洗浄水を供給する電磁バルブである。な
お、水受皿39、油水分離器41、水タンク42、ポン
プ43、注水ノズル28、洗浄散布ノズル32は適宜給
水配管によって連結されている。
【0019】この実施例の油煙処理機は、上記のように
構成されており、調理の際に発生する油煙を含む排気空
気が油煙吸気口40からフード23内に導かれ、プレフ
ィルタ24を経て霧化室29に吸込まれる。プレフィル
タ24を通過する際にも、油煙中の油脂分は多少除去さ
れるが、当然プレフィルタ24だけで煙中の油脂分を全
て除去することはできず、油煙を含む排気空気は細かな
霧で充満されている霧化室29内に流入する。霧化室2
9内は回転霧化フィルタとなっており、円板27の上に
注水ノズル28から水を滴下して、円板27をモータ2
6で回転させて霧化状態になっている。この回転霧化フ
ィルタの霧中を油煙を含む排気空気が上昇することによ
り、油煙中の油脂分は霧に付着し、かなり除去される。
しかしながら、排気空気中には、まだ幾分油脂分が含ま
れており、この幾分油脂分が含まれた排気空気は霧化室
29から冷却室34内へと流入する。冷却室34内で
は、冷却器30によって冷却され、凝縮による細かな水
滴粒子に排気空気中の油脂分が付着する。この細かな水
滴状の粒子はエアフィルタ33を通過する際に除去され
る。こうして、多量の油煙を含む排気空気は各フィルタ
を通過する度に油脂分が順次除去され、次第に綺麗な排
気空気となる。そして、油煙分が略完全に除去され綺麗
な排気空気となって、吸込口35から吐出口37を経て
排気ダクト38へ吐出され、排気ダクト38から屋外へ
排気される。なお、冷却室34を排気空気が通過すると
きに、冷却器30にも油煙中の油脂分が付着する。そこ
で、冷却器30に洗浄散布ノズル32から適宜必要に応
じて洗浄水を噴出し、冷却器30に付着した油脂分によ
る汚れを洗い落す。また、霧化室29内の回転霧化フィ
ルタの円板27に付着した油脂分は注水ノズル28から
給水される水と共にプレフィルタ24上に落下し、プレ
フィルタ24の油脂分とともに水受皿39に落下する。
冷却器30を洗浄した後の洗浄水及び霧化室29で霧化
後の余剰水等もプレフィルタ24に落下した後、水受皿
39に溜る。しかし、この水受皿39に溜まった洗浄水
等には当然油脂分も大量に混ざっているので、この油水
混合状態の液体は、油水分離器41で油分が分離された
後、再び水タンク42に貯留される。この水タンク42
に貯留された洗浄水は、所定の配管を通って注水ノズル
28及び洗浄散布ノズル32に適宜供給され、再利用さ
れる。なお、油水分離器41に貯留された油脂分は定期
的に廃棄する。
【0020】このように、本実施例の油煙処理機は、円
板27上に水を滴下し、前記円板27をモータ26で回
転させて霧化してなる回転霧化フィルタと、前記回転霧
化フィルタを通過した排気空気を冷却する冷却手段であ
る冷却器30と、前記冷却器30(冷却手段)に付着し
た油脂分を洗浄散布ノズル32から洗浄水を噴出して洗
浄する洗浄手段と、前記冷却器30(冷却手段)で冷却
後の排気空気が通過する不織布等からなるエアフィルタ
33とを備えている。
【0021】即ち、本実施例の油煙処理機は、円板27
上に水を滴下し、この円板27を回転させて霧化してな
る回転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を通過さ
せ、この後冷却器30で冷却し、冷却後の排気空気をエ
アフィルタ33を通過させ、冷却器30に付着した油脂
分を洗浄散布ノズル32から噴出される洗浄水で洗浄す
るものである。
【0022】したがって、排気空気の油煙中に含まれる
油脂分を回転霧化フィルタで除去できるだけでなく、更
に冷却による凝縮を利用して油煙中の微細な油脂分をエ
アフィルタで除去できる。こうして、従来単一の油煙処
理手段で行なわれていた油煙中の油脂分の除去を、複数
の油煙処理手段を併用して効率よく除去できる。この結
果、多量の油煙を含む排気空気であっても、油脂分が各
フィルタを通過する度に順次除去され、次第に綺麗な排
気空気となり、油煙分が略完全に除去された状態で、排
気ダクト38から屋外へ排気されるので、排気ダクト3
8内が油脂分で汚ず、火炎の延焼等の心配がない。特
に、本実施例では、洗浄液等を積極的に利用し回転霧化
フィルタで霧化しているので、洗浄液を有効に活用でき
る。また、メンテナンスとしては、油水分離器41に貯
留される油脂分を廃棄するだけでよく、しかもエアフィ
ルタ33が汚染される度合も低減し、交換サイクルが長
くなり、経済的でもある。
【0023】〈第二実施例〉図2は本発明の第二実施例
である油煙処理機の全体構成を示す断面図である。
【0024】図において、45は吐出口37に配設され
た脱臭フィルタであり、この脱臭フィルタ45によって
排気空気中の各種の匂を取除く。他は上記第一実施例と
同一の構成である。
【0025】この構成の油煙処理機においても、上記第
一実施例と同様に、調理の際に発生する油煙を含む排気
空気が油煙吸気口40からフード23内に導かれ、プレ
フィルタ24を経て霧化室29に吸込まれる。そして、
プレフィルタ24及び回転霧化フィルタによって油煙中
の油脂分は除去される。この排気空気は霧化室29から
更に冷却室34内へと流入し、冷却器30によって冷却
され、凝縮による細かな水滴粒子に付着した油脂分がエ
アフィルタ33を通過する際に除去される。こうして、
多量の油煙を含む排気空気は各フィルタを通過する度に
油脂分が順次除去され、次第に綺麗な排気空気となり、
油煙分が略完全に除去され綺麗な排気空気となって、吸
込口35から吐出口37を経て吐出される。しかも、本
実施例においては、このとき脱臭フィルタ45によって
排気空気中の匂分も除去される。したがって、室内に排
気することも可能になり、排気ダクト38が無くてもよ
い。なお、洗浄水の利用方法及び循環経路は上記第一実
施例と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0026】このように、本実施例の油煙処理機は、円
板27上に水を滴下し、前記円板27をモータ26で回
転させて霧化してなる回転霧化フィルタと、前記回転霧
化フィルタを通過した排気空気を冷却する冷却手段であ
る冷却器30と、前記冷却器30(冷却手段)に付着し
た油脂分を洗浄散布ノズル32から洗浄水を噴出して洗
浄する洗浄手段と、前記冷却器30(冷却手段)で冷却
後の排気空気が通過する不織布等からなるエアフィルタ
33と、前記回転霧化フィルタ及びエアフィルタ33の
各フィルタ通過後の排気空気が通過する脱臭フィルタ4
5とを備えている。
【0027】即ち、本実施例の油煙処理機は、円板27
上に水を滴下し、この円板27を回転させて霧化してな
る回転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を通過さ
せ、この後冷却器30で冷却し、冷却後の排気空気をエ
アフィルタ33を通過させ、冷却器30に付着した油脂
分を洗浄散布ノズル32から噴出される洗浄水で洗浄す
るとともに、前記各フィルタ通過後の排気空気が脱臭フ
ィルタ45を通過するものである。
【0028】したがって、上記第一実施例と同様に、排
気空気の油煙中に含まれる油脂分を回転霧化フィルタ及
びエアフィルタの複数の油煙処理手段を併用して効率よ
く除去できる。しかも、脱臭フィルタ45によって排気
空気中の匂分も除去できる。このため、多量の油煙を含
む排気空気であっても、油脂分が各フィルタを通過する
度に順次除去され、次第に綺麗な排気空気となり、油煙
分が略完全に除去され、匂分も除去された状態で、排気
される。この結果、室内で排気でき、油煙処理後の排気
空気を屋外に排出する必要性がないので、排気ダクト3
8等が不要になり、調理用の加熱器具を任意の位置に据
付できる。しかも、屋外へ排気しないので、これに伴な
う室内への外気の給気が不要になり、室内を空気調和す
る場合の熱負荷も減少し、エネルギーの省力化が期待で
きる。
【0029】〈第三実施例〉図3は本発明の第三実施例
である油煙処理機の回転霧化フィルタ部を示す断面図で
ある。
【0030】図において、46は各円板27を上下に配
設されたガイド板であり、このガイド板46と各円板2
7の先端部は互いにラップしている。霧化室29内は霧
が充満しており、霧化室29内に油煙を含む排気空気が
流入すると、油煙は円板27とガイド板46とに交互に
慣性衝突しながら通過する。なお、他は上記第一及び第
二実施例と同一の構成である。
【0031】この実施例の油煙処理機においても、霧化
室29内は回転霧化フィルタとなっており、円板27の
上に注水ノズル28から水を滴下して、円板27をモー
タ26で回転させて霧化状態になっている。この回転霧
化フィルタの霧中を油煙を含む排気空気が上昇すること
により、油煙中の油脂分は霧に付着し除去される。しか
も、油煙は円板27とガイド板46とに交互に慣性衝突
しながら上昇し、円板27及びガイド板46に油脂分が
付着する。したがって、単に霧のみにより油脂分を除去
するのに比べ、慣性衝突を併用することにより、油脂分
の除去率が高まる。こうして、多量の油煙を含む排気空
気はこの回転霧化フィルタを通過することにより、比較
的大量の油脂分が除去され、綺麗な排気空気となる。な
お、洗浄水の利用方法及び循環経路は上記第一実施例と
同一なので、ここでは説明を省略する。
【0032】このように、本実施例の油煙処理機は、複
数枚の円板27上に水を滴下し、前記円板27をモータ
26によって回転させて霧化してなる回転霧化フィルタ
と、前記回転霧化フィルタの各円板27に交互に重ね合
わされ、排気空気中の油煙が前記円板27と交互に慣性
衝突するように配設されたガイド板46とを備えてい
る。
【0033】即ち、本実施例の油煙処理機は、複数枚の
円板27上に水を滴下し、前記円板27を回転させて霧
化してなる回転霧化フィルタ中を油煙を含む排気空気を
通過させ、そのとき各円板27に交互に重ね合わされて
配設されたガイド板46に排気空気中の油煙が円板27
と交互に慣性衝突して通過するものである。
【0034】したがって、油煙が回転霧化フィルタの霧
中を通過する際に油煙中の油脂分が除去できるととも
に、油煙の円板27及びガイド板46への慣性衝突によ
り油煙中の油脂分が付着するので、上記第一実施例及び
第二実施例の説明で述べた回転霧化フィルタに比べ、油
煙中の油脂分を効率よく除去できる。このため、多量の
油煙を含む排気空気であっても、油脂分が大量に除去さ
れる。
【0035】ところで、第三実施例で説明した回転霧化
フィルタ部の構造は、第一実施例、または第二実施例の
油煙処理機にも当然応用することができ、油煙中の油脂
分の除去効率を更に高めることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
油煙処理機は、回転霧化フィルタと、冷却手段と、洗浄
手段と、エアフィルタとを備え、円板上に水を滴下し、
この円板を回転させて霧化してなる回転霧化フィルタ中
を油煙を含む排気空気を通過させ、この後冷却手段で冷
却し、冷却後の排気空気をエアフィルタを通過させ、冷
却手段に付着した油脂分を洗浄手段で洗浄することによ
り、排気空気の油煙中に含まれる油脂分を回転霧化フィ
ルタで除去できるだけでなく、更に冷却による凝縮を利
用して油煙中の微細な油脂分をエアフィルタで除去で
き、油脂分による冷却手段の汚れも除去できるので、複
数の油煙処理手段を併用して効率よく除去でき、多量の
油煙を含む排気空気であっても、油脂分が各フィルタを
通過する度に順次除去され、次第に綺麗な排気空気とな
り、油煙分が略完全に除去された状態で排気される。
【0037】請求項2の発明の油煙処理機は、回転霧化
フィルタと、冷却手段と、洗浄手段と、エアフィルタ
と、脱臭フィルタとを備え、円板上に水を滴下し、この
円板を回転させて霧化してなる回転霧化フィルタ中を油
煙を含む排気空気を通過させ、この後冷却手段で冷却
し、冷却後の排気空気をエアフィルタを通過させ、冷却
手段に付着した油脂分を洗浄手段で洗浄するとともに、
前記各フィルタ通過後の排気空気が脱臭フィルタを通過
することにより、排気空気の油煙中に含まれる油脂分を
回転霧化フィルタ及びエアフィルタで除去でき、油脂分
による冷却手段の汚れも除去できるとともに、排気空気
中の匂分も除去できるので、室内に排気でき、排気ダク
ト等が不要になり、調理用の加熱器具を任意の位置に据
付でき、しかも、室内への外気の給気が不要になり、室
内を空気調和する場合の熱負荷も減少し、エネルギーの
省力化が期待できる。
【0038】請求項3の発明の油煙処理機は、回転霧化
フィルタと、ガイド板とを備え、複数枚の円板上に水を
滴下し、前記円板を回転させて霧化してなる回転霧化フ
ィルタ中を油煙を含む排気空気を通過させ、そのとき各
円板に交互に重ね合わされて配設されたガイド板に排気
空気中の油煙が円板と交互に慣性衝突して通過すること
により、油煙が霧中を通過する際に油煙中の油脂分が除
去できるとともに、油煙の円板及びガイド板への慣性衝
突により油煙中の油脂分が付着するので、油煙中の油脂
分を効率よく除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である油煙処理機の
全体構成を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第二実施例である油煙処理機の
全体構成を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第三実施例である油煙処理機の
回転霧化フィルタ部を示す断面図である。
【図4】図4は従来の油煙処理機を示す断面図である。
【符号の説明】
23 フード 24 プレフィルタ 25 仕切板 26 モータ 27 円板 28 注水ノズル 29 霧化室 30 冷却器 32 洗浄散布ノズル 33 エアフィルタ 34 冷却室 36 送風機 37 吐出口 38 排気ダクト 39 水受皿 40 油煙吸気口 41 油水分離器 45 脱臭フィルタ 46 ガイド板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板上に水を滴下し、前記円板を回転さ
    せて霧化してなる回転霧化フィルタと、 前記回転霧化フィルタを通過した排気空気を冷却する冷
    却手段と、 前記冷却手段に付着した油脂分を洗浄する洗浄手段と、 前記冷却手段で冷却後の排気空気が通過するエアフィル
    タとを具備することを特徴とする油煙処理機。
  2. 【請求項2】 円板上に水を滴下し、前記円板を回転さ
    せて霧化してなる回転霧化フィルタと、 前記回転霧化フィルタを通過した排気空気を冷却する冷
    却手段と、 前記冷却手段に付着した油脂分を洗浄する洗浄手段と、 前記冷却手段で冷却後の排気空気が通過するエアフィル
    タと、 前記各フィルタ通過後の排気空気が通過する脱臭フィル
    タとを具備することを特徴とする油煙処理機。
  3. 【請求項3】 複数枚の円板上に水を滴下し、前記円板
    を回転させて霧化してなる回転霧化フィルタと、 前記回転霧化フィルタの各円板に交互に重ね合わされ、
    排気空気中の油煙が前記円板と交互に慣性衝突するよう
    に配設されたガイド板とを具備することを特徴とする油
    煙処理機。
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