JPH0513756A - Mis型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Mis型半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0513756A
JPH0513756A JP16275491A JP16275491A JPH0513756A JP H0513756 A JPH0513756 A JP H0513756A JP 16275491 A JP16275491 A JP 16275491A JP 16275491 A JP16275491 A JP 16275491A JP H0513756 A JPH0513756 A JP H0513756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
gate
gate electrode
semiconductor substrate
gate insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16275491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Yamashita
恭司 山下
Shinji Odanaka
紳二 小田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP16275491A priority Critical patent/JPH0513756A/ja
Publication of JPH0513756A publication Critical patent/JPH0513756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート容量が小さく、かつホットエレクトロ
ン劣化に強いMIS型半導体装置およびその製造方法を
提供する。 【構成】 サイドウオール7と半導体基板1の間のゲー
ト酸化膜4より高い比誘電率を有する第2絶縁膜(例え
ばTa25)5によりドレイン近傍の高電界が緩和さ
れ、ホットエレクトロン劣化に強く、かつ従来のサイド
ウオールに高誘電体を用いたものよりゲート側壁のフリ
ンジ容量とゲートの上を走る配線とゲート電極の寄生容
量の2つをかなり低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMIS型半導体装置のホ
ットキャリア耐性を向上し、かつゲート容量を低減し回
路の高速化を図ったMIS型半導体装置およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超集積回路いわゆるVLSIにおて、M
OS型半導体装置は高集積化の要請からサブミクロン領
域に微細化されつつある。この微細化に伴い、ホットキ
ャリアによる電気特性劣化が信頼性上問題になってい
る。このホットキャリア耐性を向上し、しかも駆動能力
を向上したMOS構造としてサイドウオールに高誘電体
を用いた構造のものが提案されている。
【0003】サイドウオールに高誘電体を用いた構造の
ものとしては、例えば、アイ・イー・イー・イー 19
89年 アイー・イー・ディ・エム テクニカルダイジ
ェスト 613〜616頁 T.MIZUNO等(I.
E.E.E.1989 I.E.D.M Technical Di
gest pp613-616 T.MIZUNO etc )によって提
案された構造の断面図を図3に示す。
【0004】図3において、21は第1導電型の半導体
基板(p型)、22は第2導電型の高濃度拡散層(n+
型)、23は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、2
4はゲート酸化膜、26はゲート電極、27は高誘電体
のサイドウォールである。
【0005】以上のように構成されているMOS型半導
体装置では、ゲート電極26に電圧を加えると、第2導
電型の高濃度拡散層22のソース・ドレイン間に電流が
流れ、その際高誘電体のサイドウォールによりドレイン
近傍の高電界が緩和されホットエレクトロン劣化を抑制
する。
【0006】またこの半導体装置の製造方法は通常のL
DD構造MOSFETの製造プロセスと同じだある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この半
導体装置の構造ではサブミクロン領域以下のMOS型半
導体装置としてはやはり充分でない。ゲート容量は主と
してゲート電極底面と基板表面との間に形成されるチャ
ネル容量、ゲート電極側面とソース・ドレイン拡散層と
の間に形成されるゲート側壁容量、ゲートの上を走る配
線とゲート電極の間の寄生容量の3つからなる。チャネ
ル容量は寸法スケーリングに従って小さくなるが、側壁
容量は寸法スケーリングに依存せずゲート構造で決定さ
れる一定値を持つため、半導体装置の微細化が進むにつ
れ全ゲート容量に占めるゲート側壁容量の割合が増加す
る。従来の技術ではドレイン近傍の水平電界を緩和する
ためにサイドウォールに高誘電体を用いているためゲー
ト側壁のフリンジ容量が非常に大きくなる。またゲート
側壁の横を走る配線とゲート電極の間の寄生容量も高誘
電体サイドウォールのために大きくなる。従ってゲート
容量が増大し、スイッチング速度が遅くなるという問題
点があるからである。
【0008】本発明は、かかる点に鑑み、ゲート容量を
小さくし、かつホットエレクトロン劣化に強いMIS型
半導体装置およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のMOS型
半導体装置は、第1導電型半導体基板の一主面に第2導
電型の高濃度ソース、ドレイン拡散層を形成している。
【0010】また半導体基板の一主面に第2導電型の低
濃度拡散層を形成している。この第2導電型の低濃度拡
散層は、高濃度ソース、ドレイン拡散層の間の半導体基
板の一主面に接触し、かつ高濃度ソース、ドレイン拡散
層の側面にそれぞれ接触している。
【0011】また、低濃度拡散層の間の一主面にゲート
絶縁膜を介してゲート電極を設けている。
【0012】また半導体基板の上部で、かつ半導体基板
の一主面に接触し、かつゲート電極とゲート絶縁膜の側
面にそれぞれ接触し、かつゲート絶縁膜の比誘電率より
高い比誘電率を有する第2絶縁膜を設けている。
【0013】また第2絶縁膜を介してゲート電極の側部
に、ゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有す
る側壁を設けている。
【0014】請求項2記載のMIS型半導体装置は、第
1導電型半導体基板の一主面に第2導電型の高濃度ソー
ス、ドレイン拡散層を形成している。
【0015】また半導体基板の一主面に第2導電型の低
濃度拡散層を形成している。この第2導電型の低濃度拡
散層は、高濃度ソース、ドレイン拡散層の間の半導体基
板の一主面に接触し、かつ高濃度ソース、ドレイン拡散
層の側面にそれぞれ接触している。
【0016】また、低濃度拡散層の上部の一主面と低濃
度拡散層の間の一主面に第1のゲート絶縁膜と、第1の
ゲート絶縁膜の上部に、第1のゲート絶縁膜の比誘電率
より高い比誘電率を有する第2のゲート絶縁膜を介して
ゲート電極を設けている。
【0017】また第1と第2のゲート絶縁膜を介して、
ゲート電極の側部に、第1のゲート絶縁膜の比誘電率と
同程度の比誘電率を有する側壁を設けている。
【0018】請求項3記載のMIS型半導体装置は、前
記第2のゲート絶縁膜の上部に、前記第2のゲート絶縁
膜と異なる第3のゲート絶縁膜を設けている。
【0019】請求項4記載のMIS型半導体装置の製造
方法は、まず第1導電型半導体基板の一主面にゲート絶
縁膜を形成し、このゲート絶縁膜の上部に選択的にゲー
ト電極を形成し、ゲート電極をマスクとして半導体基板
の表面にイオン注入し第2導電型の低濃度拡散層を形成
する。
【0020】ついで、ゲート電極および半導体基板上に
ゲート絶縁膜の比誘電率より高い比誘電率を有する第2
絶縁膜を堆積する。
【0021】ついで、第2絶縁膜上に第3絶縁膜をゲー
ト電極より厚く堆積し、第3絶縁膜を平坦化する。
【0022】ついで、第2絶縁膜とゲート電極に対して
選択比のあるエッチング方法を用いて、第3絶縁膜を、
半導体基板上に堆積された第2絶縁膜上だけに残してエ
ッチングする。
【0023】ついで、第3絶縁膜とゲート電極に対して
選択比のあり、等方性のあるエッチング方法を用いて、
ゲート電極の周囲にあり、かつ半導体基板上に堆積され
た第2絶縁膜より上部にある第2絶縁膜をエッチングす
る。
【0024】ついで、第2絶縁膜とゲート電極に大きい
選択比のあるエッチング方法を用いて、第3絶縁膜をエ
ッチングする。
【0025】ついで、ゲート電極および第2絶縁膜上に
ゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有する第
4絶縁膜を堆積する。
【0026】ついで、垂直方向に強い異方性のあるエッ
チング法によりゲート電極に側面を覆った状態に自己整
合的に第4絶縁膜を残す。
【0027】ついで、半導体基板の表面に第2導電型の
不純物をイオン注入することにより、低濃度拡散層の外
側において半導体基板の一主面に高濃度ソース・ドレイ
ン拡散層を形成する。
【0028】請求項5記載のMIS型半導体装置の製造
方法は、まず第1導電型半導体基板の一主面に第1のゲ
ート絶縁膜を形成し、この第1のゲート絶縁膜の上部に
前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率より高い比誘電率を
有する第2のゲート絶縁膜を形成し、さらにゲート電極
を堆積する。
【0029】ついで垂直方向に強い異方性があり、かつ
第2のゲート絶縁膜に対して選択比のあるエッチング方
法を用いて、ゲート電極を選択的にエッチングしてゲー
ト電極を形成し、ゲート電極をマスクとして半導体基板
の表面にイオン注入し第2導電型の低濃度拡散層を形成
する。
【0030】ついで、ゲート電極および第2のゲート絶
縁膜上に第1のゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘
電率を有する第3絶縁膜を堆積する。
【0031】ついで、垂直方向に強い異方性のあるエッ
チング法によりゲート電極に側面を覆った状態に自己整
合的に第3絶縁膜と第1と第2のゲート絶縁膜を残す。
【0032】ついで、半導体基板の表面に第2導電型の
不純物をイオン注入することにより、低濃度拡散層の外
側において半導体基板の一主面に高濃度ソース・ドレイ
ン拡散層を形成する。
【0033】請求項6記載のMIS型半導体装置の製造
方法は、前記ゲート電極を形成した後に、前記第2のゲ
ート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有する絶縁
膜を堆積する工程を含むような請求項5記載のMIS型
半導体装置の製造方法。
【0034】
【作用】本発明の半導体装置によると、前記した構成の
サイドウオールと半導体基板の間のゲート絶縁膜より高
い比誘電率を有する第2絶縁膜によりドレイン近傍の高
電界が緩和され、ホットエレクトロン劣化に強く、かつ
従来のサイドウオールに高誘電体を用いたものよりゲー
ト側壁のフリンジ容量とゲートの上を走る配線とゲート
電極の寄生容量の2つをかなり低減することができる。
【0035】またゲート絶縁膜を積層構造にすることに
より、ゲート絶縁膜の絶縁破壊特性を改善し、かつホッ
トエレクトロン劣化を改善し、かつ従来のサイドウオー
ルに高誘電体を用いたものよりゲート側壁のフリンジ容
量とゲートの上を走る配線とゲート電極の寄生容量の2
つをかなり低減することができる。
【0036】また本発明の半導体装置の製造方法による
と、ゲート側壁に第2絶縁膜がなくサイドウオール下部
のみに第2絶縁膜があるというような構成を可能にし、
前記半導体装置を精度よくセルフアライメントに作るこ
とができる。
【0037】またゲート絶縁膜を積層構造にする工程の
ため、ゲート絶縁膜の絶縁破壊特性を改善し、かつホッ
トエレクトロン劣化を改善し、かつゲート容量を低減す
る多くの長所を持った半導体装置を、非常に単純なプロ
セスで作ることができるという大きな長所がある。
【0038】
【実施例】この発明のMIS型半導体装置の第1の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0039】図1はこの発明のMIS型半導体装置の第
1の実施例の断面図を示すものである。図1において、
1は第1導電型の半導体基板(p型)、2は第2導電型
の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、3は第2
導電型の低濃度拡散層(n-型)、4は第1導電型の半
導体基板1上のゲート酸化膜、5は第2導電型の低濃度
拡散層(n- 型)3の上部に設けられた、ゲート酸化膜
4より厚く、高い比誘電率を有する第2絶縁膜(例えば
Ta25)、6はゲート酸化膜4上のポリシリコンゲー
ト電極、7はSiO2 サイドウオールである。
【0040】以上のように構成されたMOS型トランジ
スタにおいて特徴的なことは、ゲート電極6に電圧を加
えると、第2導電型の高濃度拡散層(n+ 型)3のソー
ス・ドレイン間に電流が流れるが、第2絶縁膜によるフ
リンジ電界のため、ドレイン近傍の水平電界が緩和され
ホットエレクトロン劣化が抑制されることである。
【0041】図4は、3次元プロセス・デバイスシミュ
レータを用いて求められた、LDD構造と従来技術の高
誘電体サイドウオール(Ta25)を用いたもの(図
3)、および本実施例のn- 層の上に第2絶縁膜(Ta
25)がある構造のもの(図1)に対するそれぞれの
0.7μmMOSFETのチャネル部Si界面水平電界
図である。チャネル部Si界面水平電界の大きさとホッ
トキャリアの発生には強い相関がある。
【0042】ここでゲート酸化膜の厚さは12nm、サ
イドウオール長は0.2μm、ゲート電極の高さは0.
5μmであり、ソース電圧・ゲート電圧・ドレイン電圧
はそれぞれ0.0V・1.5V・3.0Vであり、Si
2 の比誘電率は3.9とした。本実施例の第2絶縁膜
(Ta25)の厚さは30nmであり、比誘電率は30
とした。
【0043】図4からわかるように、本実施例の第2絶
縁膜(Ta25)の厚さは30nmとかなり薄いにもか
かわらず、高誘電体サイドウオール(Ta25)を用い
たものと同様に水平電界が緩和されていることがわか
る。従ってホットキャリアの発生が抑制される。
【0044】次にこのMOS型トランジスタにおいて特
徴的なことは、従来技術のものに比較してゲート側壁の
フリンジ容量が非常に低減されることである。図5は3
次元プロセス・デバイスシミュレータを用いて求められ
た、LDD構造と従来技術の高誘電体サイドウオール
(Ta25)を用いたもの(図3)、および本実施例の
- 層の上に第2絶縁膜(Ta25)がある構造のもの
(図1)に対するそれぞれの0.7μmMOSFETの
ゲート容量のゲート・ソース間電圧依存性である。ここ
でシミュレーションを行ったMOSFETは図4でシミ
ュレーションを行ったMOSFETと同じ構造のもので
ゲート幅が10μmであり、図5(a)、(b)は各々
ソース・ドレイン間電圧が0V、3Vに対応している。
第5図からわかるように、高誘電体サイドウオール(T
25)を用いたもののゲート容量がLDD構造のゲー
ト容量に比較してかなり大きくなっているのに対して、
本実施例のゲート容量はLDD構造のゲート容量とほと
んど変化していないことがわかる。チャネル容量はほと
んど変化しないので従来技術のものに対してゲート側壁
のフリンジ容量が非常に低減されることがわかる。
【0045】また本実施例は従来技術のものに比較して
ゲートの上を走る配線とゲート電極の寄生容量を非常に
低減させることができる。ここでは簡単に図6、図7に
示すような平行平板モデルを用いて寄生容量の低減を説
明する。
【0046】図6において、51は第1導電型の半導体
基板(p型)、52は第2導電型の高濃度ソース・ドレ
イン拡散層(n+ 型)、53は第2導電型の低濃度拡散
層(n- 型)、54は第1導電型の半導体基板51上の
ゲート酸化膜、55は第2導電型の低濃度拡散層(n-
型)53の上部に設けられた、ゲート酸化膜54より厚
く、高い比誘電率を有する第2絶縁膜(例えばTa
25)、56はゲート酸化膜54上のポリシリコンゲー
ト電極、57はSiO2 サイドウオール、58は保護膜
(SiO2 )、59は配線である。図7において、61
は第1導電型の半導体基板(p型)、62は第2導電型
の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、63は第
2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、64は第1導電型
の半導体基板61上のゲート酸化膜、66はゲート酸化
膜64上のポリシリコンゲート電極、67はTa25
イドウオール、68は保護膜(SiO2 )、69は配線
である。
【0047】単位面積当りの容量Cは真空中の誘電率を
ε、膜厚をd、比誘電率をkとするとC=kε/dで表
される。従来例として図6(b)では、Ta25サイド
ウオール67を0.2μm、SiO2 保護膜68を0.
3μmと仮定する。Ta25サイドウオール67の単位
面積当りの容量C21はC21=30ε/0.2=15
0εとなり、SiO2 保護膜68の単位面積当りの容量
C22はC22=3.9ε/0.3=13εとなる。ゲ
ート電極66と配線69間の単位面積当りの寄生容量C
2は、C21とC22の直列容量であるから、C2=C
21・C22/(C21+C22)=12εと求められ
る。次に本発明例の図6では、同様にSiO2 サイドウ
オール57を0.2μm、SiO2 保護膜58を0.3
μmと仮定する。SiO2 サイドウオール57の単位面
積当りの容量C11はC11=3.9ε/0.2=1
9.5εとなり、SiO2保護膜58の単位面積当りの
容量C12はC12=3.9ε/0.3=13εとな
る。ゲート電極56と配線59間の単位面積当りの寄生
容量C1は、C1=C11・C12/(C11+C1
2)=7.8εと求められる。従って7.8/12.0
=65%と従来例に比較して本実施例は大きく改善され
る。
【0048】また本実施例では第2絶縁膜をTa25
したが、Si34等の第2絶縁膜でも構わないことはい
うまでもない。
【0049】この発明のMIS型半導体装置の第2の実
施例について、図面を参照しながら説明する。
【0050】図2はこの発明のMIS型半導体装置の第
2の実施例の断面図を示すものである。図2において、
11は第1導電型の半導体基板(p型)、12は第2導
電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、13
は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、14は第1導
電型の半導体基板11上の第1のゲート酸化膜、15は
第1のゲート酸化膜14の上部にあり第1のゲート酸化
膜14の比誘電率より高い比誘電率を有する第2のゲー
ト絶縁膜、16は第2のゲート絶縁膜15上のポリシリ
コンゲート電極、17はSiO2 サイドウオールであ
る。
【0051】この発明は第1の実施例と同様に、サイド
ウオールと半導体基板の間の高誘電体絶縁膜によりドレ
イン近傍の高電界が緩和され、ホットエレクトロン劣化
に強く、かつ従来のサイドウオールに高誘電体を用いた
ものよりゲート側壁のフリンジ容量とゲートの上を走る
配線とゲート電極の寄生容量の2つをかなり低減するこ
とができる。
【0052】なお第1のゲート酸化膜をSiO2 、第2
のゲート絶縁膜をSi34で構成すれば、さらにゲート
絶縁膜の絶縁破壊特性を改善することができ、ホットキ
ャリアストレス変動に強い半導体装置を構成することが
できる。
【0053】この発明のMIS型半導体装置の第3の実
施例について、図面を参照しながら説明する。
【0054】図18はこの発明のMIS型半導体装置の
第3の実施例の断面図を示すものである。図18におい
て、31は第1導電型の半導体基板(p型)、32は第
2導電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、
33は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、34は第
1導電型の半導体基板31上の第1のゲート酸化膜、3
5は第1のゲート酸化膜34の上部にあり第1のゲート
酸化膜34の比誘電率より高い比誘電率を有する第2の
ゲート絶縁膜、38は第2のゲート絶縁膜35の上部に
あり第1のゲート酸化膜34の比誘電率と同程度の比誘
電率を有する第3のゲート絶縁膜、36は第3のゲート
絶縁膜38上のポリシリコンゲート電極、37はSiO
2 サイドウオールである。
【0055】この実施例は第2の実施例とほぼ同様の効
果が期待される。なお第1のゲート酸化膜をSiO2
第2のゲート絶縁膜をSi34、第3のゲート絶縁膜を
SiO2 で構成すれば、さらにゲート絶縁膜の絶縁破壊
特性を改善することができ、ホットキャリアストレス変
動に強い半導体装置を構成することができる。
【0056】次に、以上に述べたMIS型半導体装置を
製造するMIS型半導体装置の製造方法の第1の実施例
について、そのポイントとなる点を図面を参照にしなが
ら説明する。
【0057】図8はこの発明のMIS型半導体装置の製
造方法の第1の実施例を示す工程順断面図の工程
(a)、図9は工程(b)、図10は工程(c)、図1
1は工程(d)、図12は工程(e)、図13は工程
(f)である。図8から図13において、1は第1導電
型の半導体基板(p型)、2は第2導電型の高濃度ソー
ス・ドレイン拡散層(n+ 型)、3は第2導電型の低濃
度拡散層(n- 型)、4は第1導電型の半導体基板1上
のゲート酸化膜、5は第2導電型の低濃度拡散層(n-
型)3の上部に設けられた、ゲート酸化膜4より厚く、
高い比誘電率を有する第2絶縁膜(例えばSi34)、
6はゲート酸化膜4上のポリシリコンゲート電極、7は
SiO2 サイドウオール、8はBPSGである。
【0058】まず、工程(a)では、第1導電型半導体
基板(p型)1の一主面にゲート酸化膜4を形成する。
さらに、このゲート酸化膜を介して多結晶シリコンによ
り形成されたゲート電極6をマスクとして、半導体基板
1の表面に第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)3形成
用の不純物である燐を加速電圧40keV、ドーズ量
1.0×1013/cm2 でイオン注入を行う。
【0059】工程(b)では、ゲート電極6および半導
体基板1上に第2絶縁膜(Si34)5をゲート酸化膜
4の2倍程度の厚さに堆積する。さらに、第2絶縁膜5
上にBPSG8をゲート電極6より厚く堆積し、そのB
PSG8を熱処理して平坦化する。
【0060】工程(c)では、第2絶縁膜5とゲート電
極6に対して非常に大きい選択比のあるエッチング方法
を用いて、BPSG8を半導体基板上1に堆積された第
2絶縁膜5上だけに残すようにエッチングする。この場
合BPSG8は第2絶縁膜5より厚くする必要がある。
また第2絶縁膜5に対しては2倍程度の選択比のあるエ
ッチング方法で構わない。その場合ゲート電極6側面の
第2絶縁膜5はエッチングされる可能性がある。
【0061】工程(d)では、BPSG8とゲート電極
6に対して非常に大きい選択比のあるエッチング方法を
用いて、ゲート電極6の周囲にある第2絶縁膜5をエッ
チングすることで、半導体基板上1に堆積された第2絶
縁膜5のみを残す。
【0062】工程(e)では、第2絶縁膜5とゲート電
極6とに対して非常に大きい選択比のあるエッチング方
法を用いて、BPSG8をエッチングする。さらに、ゲ
ート電極6および第2絶縁膜5上にSiO2 7を堆積す
る。
【0063】工程(f)では、垂直方向に強い異方性の
あるエッチング法によりゲート電極6の側面を覆った状
態にSiO2 7を残す。さらに、ゲート電極6とSiO
2 7とをマスクとして、高濃度ソース・ドレイン拡散層
2形成用の不純物であるヒ素を加速電圧80keV、ド
ーズ量6.0×1015/cm2 で半導体基板1にイオン
注入し、熱処理を行って不純物を拡散させることにより
高濃度ソース・ドレイン拡散層2を形成することでMI
S型半導体装置が得られる。
【0064】次に、MIS型半導体装置を製造するMI
S型半導体装置の製造方法の第2の実施例について、そ
のポイントとなる点を図面を参照にしながら説明する。
【0065】図14はこの発明のMIS型半導体装置の
製造方法の第2の実施例を示す工程順断面図の工程
(a)、図15は工程(b)、図16は工程(c)、図
17は工程(d)である。図14から図17において、
11は第1導電型の半導体基板(p型)、12は第2導
電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、13
は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、14は第1導
電型の半導体基板11上の第1のゲート酸化膜、15は
第1のゲート酸化膜上14に形成された第2のゲート絶
縁膜(例えばTa25)、16は第2のゲート絶縁膜1
5上のポリシリコンゲート電極、17はSiO2 サイド
ウオールである。
【0066】まず、工程(a)では、第1導電型半導体
基板(p型)11の一主面に第1のゲート酸化膜14を
形成する。さらにこの第1のゲート酸化膜14の上部に
第2のゲート絶縁膜15を堆積し、さらに多結晶シリコ
ン16を堆積する。
【0067】工程(b)では、垂直方向に強い異方性が
あり、かつ第2のゲート絶縁膜15に対して非常に大き
い選択比のあるエッチング方法を用いて、多結晶シリコ
ン16のみをエッチングして選択的にゲート電極16を
形成する。このとき第2のゲート絶縁膜15がほとんど
エッチングされないことが重要である。さらにこのゲー
ト電極16をマスクとして、半導体基板11の表面に第
2導電型の低濃度拡散層(n- 型)13形成用の不純物
である燐を加速電圧40keV、ドーズ量1.0×10
13/cm2 でイオン注入を行う。
【0068】工程(c)では、ゲート電極16および第
2のゲート絶縁膜15上にSiO217を堆積する。
【0069】工程(d)では、垂直方向に強い異方性の
あるエッチング法によりゲート電極16の側面を覆った
状態にSiO2 17を残す。この時第1のゲート酸化膜
14と第2のゲート絶縁膜15もエッチングする。さら
に、ゲート電極16とSiO 2 17をマスクとして、高
濃度ソース・ドレイン拡散層12形成用の不純物である
ヒ素を加速電圧80keV、ドーズ量6.0×1015
cm2 で半導体基板11にイオン注入し、熱処理を行っ
て不純物を拡散させることにより高濃度ソース・ドレイ
ン拡散層12を形成することでMIS型半導体装置が得
られる。
【0070】次に、MIS型半導体装置を製造するMI
S型半導体装置の製造方法の第3の実施例について、そ
のポイントとなる点を図面を参照にしながら説明する。
【0071】図19はこの発明のMIS型半導体装置の
製造方法の第3の実施例を示す工程順断面図の工程
(a)、図20は工程(b)、図21は工程(c)、図
22は工程(d)である。図19から図22において、
31は第1導電型の半導体基板(p型)、32は第2導
電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、33
は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、34は第1導
電型の半導体基板31上の第1のゲート酸化膜、35は
第1のゲート酸化膜34の上部にあり第1のゲート酸化
膜34の比誘電率より高い比誘電率を有する第2のゲー
ト絶縁膜、38は第2のゲート絶縁膜35の上部にあり
第1のゲート酸化膜34の比誘電率と同程度の比誘電率
を有する第3のゲート絶縁膜、36は第3のゲート絶縁
膜38上のポリシリコンゲート電極、37はSiO2
イドウオールである。
【0072】まず、工程(a)では、第1導電型半導体
基板(p型)31の一主面に第1のゲート酸化膜34を
形成する。さらにこの第1のゲート酸化膜34の上部に
第2のゲート絶縁膜35、この第2のゲート絶縁膜35
の上部に第3のゲート絶縁膜38を堆積し、さらに多結
晶シリコン36を堆積する。
【0073】工程(b)では、垂直方向に強い異方性が
あり、かつ第3のゲート絶縁膜38に対して非常に大き
い選択比のあるエッチング方法を用いて、多結晶シリコ
ン36のみをエッチングして選択的にゲート電極36を
形成する。このとき第3のゲート絶縁膜38がほとんど
エッチングされないことが重要である。さらにこのゲー
ト電極36をマスクとして、半導体基板31の表面に第
2導電型の低濃度拡散層(n- 型)33形成用の不純物
である燐を加速電圧40keV、ドーズ量1.0×10
13/cm2 でイオン注入を行う。
【0074】工程(c)では、ゲート電極36および第
3のゲート絶縁膜38上にSiO237を堆積する。
【0075】工程(d)では、垂直方向に強い異方性の
あるエッチング法によりゲート電極36の側面を覆った
状態にSiO2 37を残す。この時第1のゲート酸化膜
34と第2のゲート絶縁膜35と第3のゲート絶縁膜3
8もエッチングする。さらに、ゲート電極36とSiO
2 37をマスクとして、高濃度ソース・ドレイン拡散層
32形成用の不純物であるヒ素を加速電圧80keV、
ドーズ量6.0×10 15/cm2 で半導体基板31にイ
オン注入し、熱処理を行って不純物を拡散させることに
より高濃度ソース・ドレイン拡散層32を形成すること
でMIS型半導体装置が得られる。
【0076】最後に、MIS型半導体装置を製造するM
IS型半導体装置の製造方法の第4の実施例について、
そのポイントとなる点を図面を参照にしながら説明す
る。
【0077】図23はこの発明のMIS型半導体装置の
製造方法の第4の実施例を示す工程順断面図の工程
(a)、図24は工程(b)、図25は工程(c)、図
26は工程(d)である。図23から図26において、
41は第1導電型の半導体基板(p型)、42は第2導
電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+ 型)、43
は第2導電型の低濃度拡散層(n- 型)、44は第1導
電型の半導体基板41上の第1のゲート酸化膜、45は
第1のゲート酸化膜44の上部にあり第1のゲート酸化
膜44の比誘電率より高い比誘電率を有する第2のゲー
ト絶縁膜、48は第2のゲート絶縁膜45の上部とゲー
ト電極の周りにあり第2のゲート酸化膜45の比誘電率
と同程度の比誘電率を有する第3の絶縁膜、46は第2
のゲート絶縁膜45上のポリシリコンゲート電極、47
はSiO2 サイドウオールである。
【0078】まず、工程(a)では、第1導電型半導体
基板(p型)1の一主面に第1のゲート酸化膜44を形
成する。さらにこの第1のゲート酸化膜44の上部に第
2のゲート絶縁膜45を堆積し、さらに多結晶シリコン
46を堆積する。
【0079】工程(b)では、垂直方向に強い異方性が
あり、かつ第2のゲート絶縁膜45に対して非常に大き
い選択比のあるエッチング方法を用いて、多結晶シリコ
ン46のみをエッチングして選択的にゲート電極46を
形成する。このとき第2のゲート絶縁膜45がほとんど
エッチングされないことが重要である。さらにこのゲー
ト電極46をマスクとして、半導体基板41の表面に第
2導電型の低濃度拡散層(n- 型)13形成用の不純物
である燐を加速電圧40keV、ドーズ量1.0×10
13/cm2 でイオン注入を行う。
【0080】工程(c)では、ゲート電極46および第
2のゲート絶縁膜45上に第3の絶縁膜48を堆積し、
SiO2 47を堆積する。
【0081】工程(d)では、垂直方向に強い異方性の
あるエッチング法によりゲート電極46の側面を覆った
状態にSiO2 47を残す。この時第1のゲート酸化膜
44と第2のゲート絶縁膜45と第3の絶縁膜48もエ
ッチングする。さらに、ゲート電極46とSiO2 47
をマスクとして、高濃度ソース・ドレイン拡散層42形
成用の不純物であるヒ素を加速電圧80keV、ドーズ
量6.0×1015/cm2 で半導体基板41にイオン注
入し、熱処理を行って不純物を拡散させることにより高
濃度ソース・ドレイン拡散層42を形成することでMI
S型半導体装置が得られる。
【0082】
【発明の効果】本発明の半導体装置によると、前記した
構成のサイドウオールと半導体基板の間のゲート絶縁膜
より高い比誘電率を有する第2絶縁膜によりドレイン近
傍の高電界が緩和され、ホットエレクトロン劣化に強
く、かつ従来のサイドウオールに高誘電体を用いたもの
よりゲート側壁のフリンジ容量とゲートの上を走る配線
とゲート電極の寄生容量の2つをかなり低減することが
できる。
【0083】またゲート絶縁膜を積層構造にすることに
より、ゲート絶縁膜の絶縁破壊特性を改善し、かつホッ
トエレクトロン劣化を改善し、かつ従来のサイドウオー
ルに高誘電体を用いたものよりゲート側壁のフリンジ容
量とゲートの上を走る配線とゲート電極の寄生容量の2
つをかなり低減することができる。
【0084】また本発明の半導体装置の製造方法による
と、ゲート側壁に第2絶縁膜がなくサイドウオール下部
のみに第2絶縁膜があるというような構成を可能にし、
前記半導体装置を精度よくセルフアライメントに作るこ
とができる。
【0085】またゲート絶縁膜を積層構造にする工程の
ため、ゲート絶縁膜の絶縁破壊特性を改善し、かつホッ
トエレクトロン劣化を改善し、かつゲート容量を低減す
る多くの長所を持った半導体装置を、非常に単純なプロ
セスで作ることができるという大きな長所がある。
【0086】以上のように、この発明によって得られる
MIS型半導体装置と半導体装置の製造方法はサブミク
ロン領域以下のVLSI技術に要求されるホットキャリ
ア劣化耐性に優れ、高速に動作する技術のためには必要
不可欠であり、その工業的価値は高いと思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMIS型半導体装置の第1の実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明のMIS型半導体装置の第2の実施例を
示す断面図である。
【図3】MIS型半導体装置の従来例を示す断面図であ
る。
【図4】従来例と本発明のチャネル部Si界面水平電界
図である
【図5】従来例と本発明のゲート容量のゲート・ソース
間電圧依存性を示す図である。
【図6】平行平板と仮定したゲート配線間容量の本発明
の模式図である。
【図7】平行平板と仮定したゲート配線間容量の従来例
の模式図である。
【図8】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第1
の実施例を示す第1の工程順断面図である。
【図9】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第1
の実施例を示す第2の工程順断面図である。
【図10】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
1の実施例を示す第3の工程順断面図である。
【図11】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
1の実施例を示す第4の工程順断面図である。
【図12】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
1の実施例を示す第5の工程順断面図である。
【図13】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
1の実施例を示す第6の工程順断面図である。
【図14】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
2の実施例を示す第1の工程順断面図である。
【図15】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
2の実施例を示す第2の工程順断面図である。
【図16】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
2の実施例を示す第3の工程順断面図である。
【図17】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
2の実施例を示す第4の工程順断面図である。
【図18】本発明のMIS型半導体装置の第3の実施例
を示す断面図である。
【図19】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
3の実施例を示す第1の工程順断面図である。
【図20】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
3の実施例を示す第2の工程順断面図である。
【図21】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
3の実施例を示す第3の工程順断面図である。
【図22】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
3の実施例を示す第4の工程順断面図である。
【図23】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
4の実施例を示す第1の工程順断面図である。
【図24】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
4の実施例を示す第2の工程順断面図である。
【図25】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
4の実施例を示す第3の工程順断面図である。
【図26】本発明のMIS型半導体装置の製造方法の第
4の実施例を示す第4の工程順断面図である。
【符号の説明】 1 第1導電型の半導体基板(p型) 2 第2導電型の高濃度ソース・ドレイン拡散層(n+
型) 3 第2導電型の低濃度拡散層(n- 型) 4 ゲート酸化膜 5 第2絶縁膜 6 ゲート電極 7 SiO2 サイドウオール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第2導電型の高濃度ソース、ドレイン拡散層と、 前記高濃度ソース、ドレイン拡散層の間の前記半導体基
    板の一主面に接触し、かつ前記高濃度ソース、ドレイン
    拡散層の側面にそれぞれ接触するように前記半導体基板
    の一主面に形成された第2導電型の低濃度拡散層と、 前記低濃度拡散層の間の一主面にゲート絶縁膜を介して
    設けられたゲート電極と、 前記半導体基板の上部で、かつ前記半導体基板の一主面
    に接触し、かつ前記ゲート電極と前記ゲート絶縁膜の側
    面にそれぞれ接触し、かつ前記ゲート絶縁膜の比誘電率
    より高い比誘電率を有する第2絶縁膜と、 前記絶縁膜を介して前記ゲート電極の側部に、前記ゲー
    ト絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有する側壁を
    備えたことを特徴とするMIS型半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第2導電型の高濃度ソース、ドレイン拡散層と、 前記高濃度ソース、ドレイン拡散層の間の前記半導体基
    板の一主面に接触し、かつ前記高濃度ソース、ドレイン
    拡散層の側面にそれぞれ接触するように前記半導体基板
    の一主面に形成された第2導電型の低濃度拡散層と、 前記低濃度拡散層の上部の一主面と前記低濃度拡散層の
    間の一主面に第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート
    絶縁膜の上部に、前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率よ
    り高い比誘電率を有する第2のゲート絶縁膜を介して設
    けられたゲート電極と、 前記第1と第2のゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電
    極の側部に、前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率と同程
    度の比誘電率を有する側壁を備えたことを特徴とするM
    IS型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のゲート絶縁膜の上部に、前記
    第2のゲート絶縁膜と異なる第3のゲート絶縁膜を設け
    た請求項2記載のMIS型半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型半導体基板の一主面にゲート
    絶縁膜を形成し、このゲート絶縁膜の上部に選択的にゲ
    ート電極を形成し、前記ゲート電極をマスクとして前記
    半導体基板の表面にイオン注入し第2導電型の低濃度拡
    散層を形成する工程と、 ついで、前記ゲート電極および前記半導体基板上に前記
    ゲート絶縁膜の比誘電率より高い比誘電率を有する第2
    絶縁膜を堆積する工程と、 ついで、前記第2絶縁膜上に第3絶縁膜を前記ゲート電
    極より厚く堆積する工程と、 ついで、前記第3絶縁膜を平坦化する工程と、 ついで、前記第2絶縁膜と前記ゲート電極に対して選択
    比のあるエッチング方法を用いて、前記第3絶縁膜を、
    前記半導体基板上に堆積された前記第2絶縁膜上だけに
    残してエッチングする工程と、 ついで、前記第3絶縁膜と前記ゲート電極に対して選択
    比があり、等方性のあるのあるエッチング方法を用い
    て、前記ゲート電極の周囲にあり、かつ前記半導体基板
    上に堆積された前記第2絶縁膜より上部にある前記第2
    絶縁膜をエッチングする工程と、 ついで、前記第2絶縁膜と前記ゲート電極に対して選択
    比があるエッチング方法を用いて、前記第3絶縁膜をエ
    ッチングする工程と、 ついで、前記ゲート電極および前記第2絶縁膜上に前記
    ゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有する第
    4絶縁膜を堆積する工程と、 ついで、垂直方向に強い異方性のあるエッチング法によ
    り前記ゲート電極に側面を覆った状態に自己整合的に前
    記第4絶縁膜を残す工程と、 ついで、前記半導体基板の表面に第2導電型の不純物を
    イオン注入することにより、前記低濃度拡散層の外側に
    おいて前記半導体基板の一主面に高濃度ソース・ドレイ
    ン拡散層を形成する工程とを含むMIS型半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型半導体基板の一主面に第1の
    ゲート絶縁膜を形成し、この第1のゲート絶縁膜の上部
    に前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率より高い比誘電率
    を有する第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、 ついでゲート電極を堆積する工程と、ついで垂直方向に
    強い異方性があり、かつ前記第2のゲート絶縁膜に対し
    て選択比のあるエッチング方法を用いて、前記ゲート電
    極を選択的にエッチングしてゲート電極を形成する工程
    と、 ついで前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板の
    表面にイオン注入し第2導電型の低濃度拡散層を形成す
    る工程と、 ついで、前記ゲート電極および前記第2のゲート絶縁膜
    上に前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘
    電率を有する第3絶縁膜を堆積する工程と、 ついで、垂直方向に強い異方性のあるエッチング方法に
    より前記ゲート電極に側面を覆った状態に自己整合的に
    前記第3絶縁膜と第1と第2のゲート絶縁膜を残す工程
    と、 ついで、前記半導体基板の表面に第2導電型の不純物を
    イオン注入することにより、前記低濃度拡散層の外側に
    おいて前記半導体基板の一主面に高濃度ソース・ドレイ
    ン拡散層を形成する工程を含むMIS型半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のゲート絶縁膜を形成した後
    に、前記第1のゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘
    電率を有する絶縁膜を堆積する工程を含むような請求項
    5記載のMIS型半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲート電極を形成した後に、前記第
    2のゲート絶縁膜の比誘電率と同程度の比誘電率を有す
    る絶縁膜を堆積する工程を含むような請求項5記載のM
    IS型半導体装置の製造方法。
JP16275491A 1991-07-03 1991-07-03 Mis型半導体装置およびその製造方法 Pending JPH0513756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16275491A JPH0513756A (ja) 1991-07-03 1991-07-03 Mis型半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16275491A JPH0513756A (ja) 1991-07-03 1991-07-03 Mis型半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0513756A true JPH0513756A (ja) 1993-01-22

Family

ID=15760619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16275491A Pending JPH0513756A (ja) 1991-07-03 1991-07-03 Mis型半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0513756A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031721A1 (en) * 1997-12-18 1999-06-24 Advanced Micro Devices, Inc. High k gate electrode
WO2002009166A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Tokyo Electron Limited Procede de fabrication de dispositif semi-conducteur, raffineur de substrat, et systeme de traitement du substrat
US6661065B2 (en) 2000-09-01 2003-12-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and SOI substrate
JP2009049427A (ja) * 2008-10-22 2009-03-05 Renesas Technology Corp Mis型半導体装置の製造方法
US7501352B2 (en) 2005-03-30 2009-03-10 Tokyo Electron, Ltd. Method and system for forming an oxynitride layer
US7517814B2 (en) 2005-03-30 2009-04-14 Tokyo Electron, Ltd. Method and system for forming an oxynitride layer by performing oxidation and nitridation concurrently

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031721A1 (en) * 1997-12-18 1999-06-24 Advanced Micro Devices, Inc. High k gate electrode
US6258675B1 (en) 1997-12-18 2001-07-10 Advanced Micro Devices, Inc. High K gate electrode
WO2002009166A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Tokyo Electron Limited Procede de fabrication de dispositif semi-conducteur, raffineur de substrat, et systeme de traitement du substrat
JP2002100627A (ja) * 2000-07-21 2002-04-05 Tokyo Electron Ltd 半導体装置の製造方法、基板処理装置および基板処理システム
KR100723899B1 (ko) * 2000-07-21 2007-06-04 동경 엘렉트론 주식회사 반도체 장치의 제조 방법, 기판 처리 장치 및 기판 처리시스템
US6661065B2 (en) 2000-09-01 2003-12-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and SOI substrate
US7501352B2 (en) 2005-03-30 2009-03-10 Tokyo Electron, Ltd. Method and system for forming an oxynitride layer
US7517814B2 (en) 2005-03-30 2009-04-14 Tokyo Electron, Ltd. Method and system for forming an oxynitride layer by performing oxidation and nitridation concurrently
JP2009049427A (ja) * 2008-10-22 2009-03-05 Renesas Technology Corp Mis型半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7919364B2 (en) Semiconductor devices and methods of manufacture thereof
US5510279A (en) Method of fabricating an asymmetric lightly doped drain transistor device
CN103872132B (zh) 金属氧化物半导体(mos)晶体管及其制作方法
US7253484B2 (en) Low-power multiple-channel fully depleted quantum well CMOSFETs
EP0596468A2 (en) MOSFET of LDD type and a method for fabricating the same
US7391080B2 (en) LDMOS transistor device employing spacer structure gates
US11916141B2 (en) Method for fabricating shield gate MOSFET
US5872039A (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
CN101258592A (zh) 平面背栅极cmos中的高性能电容器
CN107180869B (zh) 半导体器件及其形成方法
US12027581B2 (en) Semiconductor device with air-void in spacer
CN1812060A (zh) 半导体器件的制造方法
JP2734961B2 (ja) 電界効果型トランジスタとその製造方法
US11437406B2 (en) Semiconductor device having a capacitive structure and method of forming the same
JPH0513756A (ja) Mis型半導体装置およびその製造方法
JPS6395670A (ja) Mos型半導体装置
CN113299554A (zh) 一种非对称mosfet及其制造方法以及半导体器件
US6709936B1 (en) Narrow high performance MOSFET device design
RU2758413C1 (ru) Способ изготовления транзистора с зависимым контактом к подложке
JPH10163338A (ja) 半導体装置とその製造方法
CN211555897U (zh) 一种非对称mosfet及半导体器件
US6919250B2 (en) Multiple-gate MOS device and method for making the same
JPH0870122A (ja) Mosトランジスタ及びその製造方法
US7091558B2 (en) MOS power device with high integration density and manufacturing process thereof
JP3373772B2 (ja) 半導体装置