JPH05137363A - 交流励磁発電電動装置 - Google Patents

交流励磁発電電動装置

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JPH05137363A
JPH05137363A JP3292993A JP29299391A JPH05137363A JP H05137363 A JPH05137363 A JP H05137363A JP 3292993 A JP3292993 A JP 3292993A JP 29299391 A JP29299391 A JP 29299391A JP H05137363 A JPH05137363 A JP H05137363A
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JP
Japan
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synchronous machine
phase
frequency converter
neutral point
excitation
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JP3292993A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kiyofuji
康弘 清藤
Akira Bando
阪東  明
Shigehiro Kayukawa
滋広 粥川
Eiji Tsuji
英治 辻
Kenichi Nakada
賢一 中田
Yasuteru Ono
泰照 大野
Toshibumi Kaneda
俊文 金田
Hiroto Nakagawa
博人 中川
聡 ▲葛▼坂
Satoshi Kuzusaka
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Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】交流励磁同期機の始動時に、交流励磁用の周波
数変換器の1相の出力を用いて直流励磁を行なうと共
に、他の2相の出力を用いて可変周波数の交流電力を供
給することにより、周波数変換器を大容量化せずに円滑
に起動できるようにする。 【構成】交流励磁同期機1の始動時には、開閉機器4
a,4b,4c,6c,8を開、7a1,7b1,7c
1,9cを閉にする。これにより、交流励磁同期機1の
1次巻線1sには周波数変換器5の出力Cから直流電力
が供給され、2次巻線1rには周波数変換器5の出力
A,Bから可変周波数の交流電力が供給される。これに
より、交流励磁同期機1は同期機として始動,加速され
る。 【効果】交流励磁同期機の始動時に、周波数変換器の出
力の接続変更を安全に行ない、周波数変換器を大容量化
せずに円滑に起動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流励磁発電電動装置に
係り、特に可変速フライホイール発電システムなど、回
転部の運動エネルギーを電力系統に出し入れして系統安
定に寄与する装置で、安定かつ損失の少ない始動を実現
するのに好適な交流励磁発電電動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流励磁発電電動装置を揚水発電装置に
使用する場合、水車運転と揚水運転の2つの始動モード
がある。前者の場合、交流励磁同期機を水車で駆動し、
適当な回転数に達した時点で交流励磁を開始すれば良い
が、後者の場合には交流励磁同期機の1次側に可変周波
数の入力を供給する必要があり、可変周波数入力を与え
る上で多少の工夫を要する。
【0003】この一例として、例えば特開平1−303080
号では、交流励磁発電電動装置はその3相の2次巻線の
夫々を交流励磁する3相の周波数変換器を備えているこ
とから、揚水始動時に1相の周波数変換器を用いて1相
の2次巻線を直流励磁する。また他の2相の周波数変換
器を用いて可変出力,可変周波数の出力を得て、これを
交流励磁同期機の1次側から供給するように切替えて始
動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例で挙げた特開平
1−303080号で具体的には、周波数変換器としてサイク
ロコンバータを使用し、3相のサイクロコンバータのう
ち2相分を用いて可変出力,可変周波数の出力を得るこ
とを実現する上で、前記サイクロコンバータの2相分で
それぞれ交流電力を直流電力に変換する順変換装置及び
直流電力を可変周波数の交流電力に変換澄る逆変換装置
を構成している。この構成において、順変換装置の直流
電力出力はサイクロコンバータの1相当の出力定格を上
限とするので、逆変換装置の可変周波数の交流電力出力
もサイクロコンバータの1相分の定格出力を超えること
がない。すなわち前記従来例では、始動時に交流励磁同
期機の1次側に供給される可変周波数の交流電力が3相
の周波数変換器の出力の1/3以下に制限される問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、i)交流励磁発電電動装
置の主回路に設置した開閉機器を用いて周波数変換器の
出力と交流系統を短絡することなく交流励磁同期機の1
次側,2次側のそれぞれの一方に周波数変換器の1相分
の出力、他方に周波数変換器の2相分の出力の接続を実
現する接続変更方法を提供すること、ii)交流励磁用周
波数変換器を用いて交流励磁同期機を円滑に起動して交
流励磁運転可能な範囲まで加速する機能を交流励磁用周
波数変換器を大容量化せずに実現するのに好適な交流励
磁発電電動装置の主回路構成を提供すること、iii)交流
励磁発電電動装置及びそれに隣接した直流励磁発電電動
装置の主回路に設置した開閉機器を用いて周波数変換器
の出力と交流系統を短絡することなく直流励磁同期機の
1次側,2次側のそれぞれに周波数変換器の2相分の出
力、1相分の出力の接続を実現する接続変更方法を提供
すること、iv)交流励磁用周波数変換器を用いて直流励
磁同期機を円滑に起動して同期運転可能な速度まで加速
する機能の他に始動用周波数変換器を設けることなく実
現するのに好適な直流励磁発電電動装置及び交流励磁発
電電動装置の主回路構成を提供すること、にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、i)交
流励磁用周波数変換器の3相の出力及び中性点と交流励
磁同期機の2次巻線及びその中性点との開閉機器、前記
周波数変換器の出力及び中性点と交流励磁同期機の1次
巻線との開閉機器を新たに設け、交流励磁同期機始動時
にまず全開閉機器の開放状態から、交流励磁同期機の1
次巻線,2次巻線の一方に前記周波数変換器の1相の出
力及びその中性点を接続し、他方に前記周波数変換器の
2相の出力及びその中性点を接続する方法、ii)交流励
磁同期機の1次巻線,2次巻線の一方に交流励磁用周波
数変換器の1相の出力を接続して直流励磁し、他方に前
記周波数変換器の2相の出力をそのまま巻線線間に接続
して可変周波数の交流電力を供給する主回路構成、iii)
交流励磁用周波数変換器の3相出力及び中性点と交流励
磁同期機の2次巻線及びその中性点との開閉機器、前記
周波数変換器の出力及び中性点と直流励磁同期機の1次
巻線,2次巻線との開閉機器を新たに設け、直流励磁同
期機始動時にまず全開閉機器の開放状態から、直流励磁
同期機の2次巻線に前記周波数変換器の1相の出力及び
その中性点を接続し、1次巻線に前記周波数変換器の2
相の出力及びその中性点を接続する方法、iv)直流励磁
同期機の2次巻線に交流励磁用周波数変換器の1相の出
力を接続して直流励磁し、1次巻線に前記周波数変換器
の2相の出力をそのまま巻線線間に接続して可変周波数
の交流電力を供給する主回路構成、にある。
【0007】
【作用】i)本発明に係る交流励磁発電電動装置の主回
路接続変更方法によれば、交流励磁同期機始動時に交流
励磁用周波数変換器の出力と交流励磁同期機の1次巻線
及び2次巻線を結ぶ開閉機器,交流系統と交流励磁同期
機の1次巻線を結ぶ開閉機器が開路されるので、前記周
波数変換器の出力と交流系統を短絡することなく、交流
励磁同期機の1次巻線,2次巻線の一方に前記周波数変
換器の1相の出力及びその中性点を接続し、他方に前記
周波数変換器の2相の出力及びその中性点を接続するこ
とができる。
【0008】ii)本発明に係る交流励磁発電電動装置の
主回路構成によれば、交流励磁同期機の1次巻線,2次
巻線の一方に交流励磁用周波数変換器の1相の出力を接
続して直流励磁し、他方に他の2相の出力をそのまま巻
線線間に接続して可変周波数の交流電力が供給されるの
で、交流励磁用周波数変換器を大容量化することなく、
交流励磁用周波数変換器を用いて交流励磁同期機を円滑
に起動して交流励磁可能な速度まで加速することができ
る。
【0009】iii)本発明に係る直流励磁発電電動装置及
び交流励磁発電電動装置の主回路接続変更方法によれ
ば、直流励磁同期機始動時に交流励磁用周波数変換器の
出力と直流励磁同期機1次巻線を結ぶ開閉機器,交流系
統と直流励磁同期機の1次側を結ぶ開閉機器が開路され
るので、前記周波数変換器の出力と交流系統を短絡する
ことなく、直流励磁同期機の2次巻線に前記周波数変換
器の1相の出力及びその中性点を接続し、直流励磁同期
機の1次巻線に前記周波数変換器の2相の出力及びその
中性点を接続することができる。
【0010】iv)本発明に係る直流励磁発電電動装置及
び交流励磁発電電動装置の主回路構成によれば、直流励
磁同期機の2次巻線に交流励磁用周波数変換器の1相の
出力を接続して直流励磁し、同1次巻線に他の2相の出
力をそのまま巻線線間に接続して可変周波数の交流電力
が供給されるので、他に始動用周波数変換器を設けるこ
となく、交流励磁用周波数変換器を用いて直流励磁同期
機を円滑に起動して同期運転可能な速度まで加速するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の特許請求範囲第1項の実施例を
図面により説明する。
【0012】通常運転時においては図1で、開閉器9
c,7a1,7b1,7c1を開路し、開閉器6c,8
を閉路して交流励磁同期機1の2次巻線1ra,1r
b,1rcは周波数変換器5の出力A,B,Cに接続さ
れ、交流励磁同期機1の2次巻線1rの中性点は周波数
変換器5の非接地の中性点Nに接続される。開閉器4
a,4b,4cは閉路し、交流励磁同期機1の1次巻線
1sは主要変圧器3を介して交流系統に接続される。な
お、周波数変換器5は励磁入力変圧器2を介して交流励
磁同期機1の1次巻線1sとは絶縁を保って主要変圧器
3と接続される。
【0013】以上の状態で交流励磁同期機1は周波数変
換器5により2次巻線1rが交流励磁され、1次巻線1
sは交流系統と同期状態を保つ。
【0014】以上、図1で通常運転時の交流励磁電導装
置の主回路の実施例を示した。以下、通常運転時の制御
系の動作を説明する。
【0015】通常運転時は、図1において制御モード切
替器30b,31b,32bは開路され、30a,31
a,32aは閉路される。
【0016】以上の状態で、交流系統電圧位相検出器2
0の検出信号θv と回転位相検出器21の検出信号θr
の差から得たすべり位相信号θs を位相信号θとして電
流制御装置22に入力する。一方、電圧検出器23の電
圧信号と指令値の偏差が零となるように電圧制御装置2
4は電流指令信号Id* を電流制御装置22に出力す
る。また、有効電力検出器26の検出信号と指令値の偏
差が零となるように電力制御装置26は電流指令信号I
q* を電流制御装置22に出力する。また、電力制御装
置26には、回転速度検出装置27の検出信号が設定範
囲内になった場合、もしくは信号の変化率が設定範囲内
となった場合に有効電力指令信号を修正する機能を備え
ている。
【0017】尚、電流指令信号Iq* とId* は位相信
号θと共に回転する座標系上の回転中心を原点とする直
交座標で表わした電流指令値である。2次側各相の電流
指令は基準巻線から位相差に対応する方向を持つ静止座
標上の直線への正射影で与えられる。
【0018】図4は電流制御装置22の実施例を示す図
で、起動信号SWは通常運転モードではレベル零に保た
れる。
【0019】電流指令発生器221は電流指令Iq* と
d* 、位相信号θから交流励磁同期機1の2次側各相
出力電流指令信号Ia* ,Ib* ,Ic* を出力する。
この出力電流指令信号は制御電圧指令信号発生装置22
2に入力される。信号SWがレベル零の時、開閉操作器
223によって開閉器224aが閉路され、開閉路22
4bが開路される構成としている。これにより、出力電
流指令信号と電流検出値Ia,Ib,Ic の偏差が零とな
るように制御電圧指令信号を発生する。
【0020】以上図1及び図4で通常運転時の交流励磁
発電電動装置の制御系及び電流制御装置22の動作を説
明した。以下、起動時に交流励磁同期機1の1次巻線1
sを周波数変換器5の1相分の出力で直流励磁し、同2
次巻線1rに残りの2相分の出力で可変周波数の交流電
力を供給して、交流励磁同期機1を直流励磁同期機とし
て動作させるための、接続変更方法の実施例を示す。
【0021】図5,図7は図1のうち主回路の接続変更
に関する部分を抜き出したものである。図5,図7と図
1で同一番号を付した品は同一品を示すので、重複を避
けて説明を省略する。
【0022】図5は、交流励磁同期機1が周波数変換器
5により交流励磁運転されている時の主回路の接続状態
である。この通常運転時の接続状態の詳細は前述したの
で省略する。
【0023】図6は、交流励磁同期機1が停止時の主回
路の接続状態である。開閉器4a,4b,4c,7a
1,7b1,7c1,6c,8,9cは開路されてお
り、交流励磁同期機1の1次巻線1sは開放され、2次
巻線1ra,1rbは周波数変換器5に接続され、2次
巻線1rc,2次巻線1r中性点は開放されている。周
波数変換器5の出力は3相とも停止状態にある。
【0024】図7は、交流励磁同期機1の1次巻線1s
を直流励磁して同期機として起動運転する時の主回路の
接続状態である。図6の停止状態を確認したあと、開閉
器9cを閉路して交流励磁同期機1の2次巻線1rcを
周波数変換器5の非接地の中性点Nに接続する。開閉器
7a1,7b1,7c1を閉路して交流励磁同期機1の
1次巻線1saを周波数変換器5の出力cに、1次巻線
1sb,1scを周波数変換器5の非接地の中性点Nに
それぞれ接続する。
【0025】本実施例により主回路の接続を変更すれ
ば、図5,図6で示したように主回路の全開閉器を開放
する状態を経るので、周波数変換器5の3相の出力間あ
るいは交流系統間あるいは周波数変換器5と交流系統間
で短絡状態を経ることが無く、安全に1次巻線1sを直
流励磁して交流励磁同期機1を同期機始動するための接
続状態に変更することができる。
【0026】以下本発明の特許請求範囲第2項の実施例
を図面により説明する。
【0027】起動時には、本発明の特許請求範囲第1項
の実施例により、交流励磁発電電動装置の主回路及び制
御回路を接続変更する。
【0028】図1において、交流励磁同期機1の1次巻
線1sには、周波数変換器5の出力cより1次巻線1s
a,次に1sb又は1scを通って周波数変換器5の中
性点Nに向って一定値の直流電流Ic が流れ、1次巻線
1sは直流励磁される。周波数変換器5の出力Aから交
流励磁同期機1の2次巻線1ra,1rcを通って周波
数変換器5の中性点Nに流れ込む電流Ia と、周波数変
換器5の出力Bから交流励磁同期機1の2次巻線1r
a,1rcを通って周波数変換器5の中性点Nに流れ込
む電流Id が発生する。このとき交流励磁同期機1の2
次巻線1ra,1rb,1rcを流れる電流Ia,Ib
−(Ia+Ib)は回転子の回転位相θr と一定の偏差を保
った位相を持ち、さらに同2次巻線に印刷される各相相
電圧と同位相となるように制御される。こうすれば、周
波数変換器の出力A及びBから交流励磁同期機1の2次
巻線には力率1を保って交流電力が供給され、回転子の
回転速度は徐々に上昇する。こうして交流励磁同期機1
を同期機として安定に起動する。
【0029】以上、図1で始動時の交流励磁発電電動装
置の主回路の実施例を示した。以下、始動時の制御系の
動作を説明する。
【0030】始動時には、図1において制御モード切替
器30a,31a,32aを開路し、制御モード切替器
30b,31b,32bを閉路する。図4において信号
SWはレベル1となり開閉操作器223が動作して、制
御モード切替器224aが開路、224bを閉路する。
【0031】図1で、励磁電流指令信号Iex*を直流一
定値に設定すると、電流制御装置22より制御電圧指令
信号Ec が発生して周波数変換器5に入力される。起動
用電流指令信号発生器28は起動時の結線において同期
速度に達した時に周波数変換器の出力電圧が定格出力電
圧を越えない範囲で出力電流を流せるような一定値の電
流指令信号Iq* ,Id* を発生する。また、起動用電
流指令信号発生器28は、回転位相検出器21の検出信
号θr に対し、2次巻線1ra,1rbの相電圧と出力
A,Bの出力電流の位相が一致して力率1の運転が行な
えるような一定値の位相信号補正値θr′ を加えて回転
数に対応した位相指令信号θt を発生する。これらの信
号Iq* ,Id* ,θt は電流指令装置22に入力さ
れ、制御電圧指令信号Ea ,Eb が発生する。
【0032】図4で、単位制御電圧指令信号発生装置2
22cは励磁電流指令信号Iex*と電流検出値Ic の偏
差が零となるように制御電圧指令信号Ec を発生する。
また、単位制御電圧指令信号発生装置222a,222
bは出力電流指令信号Ia*,Ib* と電流検出値Ia
bの偏差が零となるように制御電圧指令信号Ea,Eb
を発生する。
【0033】本実施例によれば、特に可変速フライホイ
ール発電装置用として起動に必要な周波数変換器5の機
器容量を小さくし、安定した起動を実現できる。何故な
らば、本実施例によれば、交流励磁同期機に3相交流電
流を流すために周波数変換器の2相分の出力を使用する
のに対し、2相分のサイクロコンバータを組み換えて、
順変換装置及び逆変換装置を構成して可変周波数の交流
電力を供給して交流励磁同期機を同期機として起動する
公知例では、サイクロコンバータの1相分の出力を使用
するのみであり、本実施例の方が周波数変換器の利用効
率が高い。このため、本実施例によれば起動に必要な周
波数変換器の機器容量が小さくて済む。また、交流励磁
用の周波数変換器の他に、起動用の周波数変換器を設置
しなくて済むことも利点である。
【0034】ところで、図1における周波数変換器5は
3相の出力と中性点を備えている必要があり、具体的に
はサイクロコンバータや順変換器と逆変換器を結合した
システムなどが考えられる。図14は周波数変換器5と
してサイクロコンバータを適用した場合の実施例であ
る。図14では3相のサイクロコンバータの3つの中性
点を結合して周波数変換器5の中性点としている。図1
で説明した本実施例においては、始動時の結線におい
て、1次巻線に接続される1相分の変換器出力cの中性
点と2次巻線に接続される2相分の変換器出力A,Bの
共通中性点が結合されたものと説明しているが、周波数
変換器5が図14のサイクロコンバータのように3つの
独立した変換器から構成されている場合には、1次巻線
に接続される変換器の中性点と2次巻線に接続される変
換器の中性点を分離しても良い。
【0035】本実施例においては、直流励磁される1次
巻線において、巻線1sbと1scが短絡された上で、
直流電流Ic は巻線1saを流れたあと、巻線1sbと
1scに別れて流れる。しかし、一方で、2次巻線1rを
流れる可変周波数の交流電流による誘導のために、1次
巻線1sb,1scで構成される閉ループに循環電流が
流れ、これにより、励磁電流の脈動,回転磁界の位相の
揺らぎが発生する。これを防ぐために、直流電流Ic
巻線1sbと1scに分流させるのではなく、どちらか
一方のみに流すこととし、3相の巻線のうち1相分には
直流励磁電流を流さない主回路構成の実施も考えられ
る。
【0036】以下本発明の特許請求範囲第3項の実施例
を図面により説明する。
【0037】通常運転時においては図2で、開閉器9
a,9b,7a2,7b2,7c2を開路し、開閉器6
a,6b,8を閉路して交流励磁同期機1の2次巻線1
ra,1rb,1rcは周波数変換器5の出力A,B,
Cに接続され、交流励磁同期機1の2次巻線1rの中性
点は周波数変換器5の非接地の中性点Nに接続される。
開閉器4a,4b,4cは閉路し、交流励磁同期機1の
1次巻線1sは主要変圧器3を介して交流系統に接続さ
れる。
【0038】以上の状態で交流励磁同期機1は周波数変
換器5により2次巻線1rが交流励磁され、1次巻線1
sは交流系統と同期状態を保つ。
【0039】以上、図2で通常運転時の交流励磁電動装
置の主回路の実施例を示した。制御系の動作は請求範囲
第1項の実施例で説明した図1及び図4と同じであり、
説明は省略する。以下、起動時に交流励磁同期機1の2
次巻線1rを周波数変換器5の1相分の出力で直流励磁
し、同1次巻線1sに残りの2相分の出力で可変周波数
の交流電力を供給して、交流励磁同期機1を直流励磁同
期機として動作させるための、接続変更方法の実施例を
示す。
【0040】図6,図8〜図10は図2のうち主回路の
接続変更に関する部分を抜き出したものである。図6,
図8〜10と図2で同一番号を付した品は同一品を示す
ので、重複を避けて説明を省略する。
【0041】図8は、交流励磁同期機1が周波数変換器
5により交流励磁運転されている時の主回路の接続状態
である。この通常運転時の接続状態の詳細は前述したの
で省略する。
【0042】図9は、交流励磁同期機1が停止時の主回
路の接続状態である。開閉器4a,4b,4c,7a
2,7b2,7c2,6a,6b,8,9a,9bは開
路されており、交流励磁同期機1の1次巻線1sは開放
され、2次巻線1rcは周波数変換器5に接続され、2
次巻線1ra,1rb、2次巻線1r中性点は開放され
ている。周波数変換器5の出力は3相とも停止状態にあ
る。
【0043】図10cは、交流励磁同期機1の2次巻線
1rを直流励磁して同期機として起動運転する時の主回
路の接続状態である。図6Bの停止状態を確認したあ
と、開閉器9a,9bを閉路して交流励磁同期機1の2
次巻線1ra,1rbを周波数変換器5の非接地の中性
点Nに接続する開閉器7a2,7b2,7c2を閉路し
て交流励磁同期機1の1次巻線1sa,1sbを周波数
変換器5の出力A,Bに、1次巻線1scを周波数変換
器5の非接地の中性点Nにそれぞれ接続する。
【0044】本実施例により主回路の接続を変更すれ
ば、図9Bで閉したように主回路の全開閉器を開放する
状態を経るので、周波数変換器5の3相の出力間あるい
は交流系統間あるいは周波数変換器5と交流系統間で短
絡状態を経ることが無く、安全に2次巻線1rを直流励
磁して交流励磁同期機1を同期機始動するための接続状
態に変更することができる。
【0045】以下本発明の特許請求範囲第4項の実施例
を図面により説明する。
【0046】起動時には、本発明の特許請求範囲第3項
の実施例により、交流励磁発電電動装置の主回路及び制
御回路を接続変更する。
【0047】図2において、交流励磁同期機1の2次巻
線1rには、周波数変換器5の出力Cより2次巻線1r
c、次に1ra又は1rbを通って周波数変換器5の中
性点Nに向かって一定値の直流電流IC が流れ、2次巻
線1rは直流励磁される。周波数変換器5の出力Aから
交流励磁同期機1の1次巻線1sa,1scを通って周
波数変換器5の中性点Nに流れ込む電流Ia と、周波数
変換器5の出力Bから交流励磁同期機1の1次巻線1s
b,1scを通って周波数変換器5の中性点Nに流れ込
む電流Ib が発生する。このとき交流励磁同期機1の1
次巻線1sa,1sb,1scを流れる電流Ia,Ib
−(Ia+Ib)は回転子の回転位相θr と一定の偏差を保
った位相を持ち、さらに同1次巻線に印加される各相相
電圧と同位相となるように制御される。こうすれば、周
波数変換器の出力A及びBから交流励磁同期機1の1次
巻線には力率1を保って交流電力が供給され、回転子の
回転速度は徐々に上昇する。こうして交流励磁同期機1
を同期機として安定に起動する。
【0048】以上、図3で始動時の交流励磁発電電動装
置の主回路の実施例を示した。なお、始動時の制御系の
動作については請求範囲第2項の実施例で説明した図1
及び図4と同じである。
【0049】本実施例によれば、特に可変速フライホイ
ール発電装置用として始動に必要な周波数変換器5の機
器容量を小さくし、安定した起動を実現できる。何故な
らば、本実施例によれば、交流励磁同期機に3相交流電
流を流すために、周波数変換器の2相分の出力を使用す
るのに対し、2相分のサイクロコンバータを組み換え
て、順変換装置及び逆変換装置を構成して可変周波数の
交流電力を供給して交流励磁同期機を同期機として始動
する公知例では、サイクロコンバータの1相分の出力を
使用するのみであり、本実施例の方が周波数変換器の利
用効率が高い。このため、本実施例によれば始動に必要
な周波数変換器の機器容量が小さくて済む。また、交流
励磁用の周波数変換器の他に、始動用の周波数変換器を
設置しなくて済むことも利点である。
【0050】請求範囲第2項の実施例で指摘したのと同
様に、本実施例においても、周波数変換器5が3つの独
立した変換器から構成されている場合には、1次巻線に
接続される変換器の中性点と2次巻線に接続される変換
器の中性点を分離しても良い。
【0051】請求範囲第2項の実施例で指摘したのと同
様に、本実施例においても、直流励磁される2次巻線1
rのうち巻線1raと1rbで構成される閉ループに循
環電流が流れ、励磁電流の脈動,回転磁界の低相の揺ら
ぎが発生する。これを防ぐために、直流電流Ic を巻線
1raと1rbに分流させるのではなく、どちらか一方
のみに流すこととし、3相の巻線のうち1相分には直流
励磁電流を流さない主回路構成の実施も考えられる。
【0052】以下本発明の特許請求範囲第5項の実施例
を図面により説明する。
【0053】通常運転時においては図3で、開閉器17
a,17b,17c,18,19を開路し、開閉器6
a,6b,6c,8を閉路して交流励磁同期機1の2次
巻線1ra,1rb,1rc、中性点は周波数変換器5
の出力A,B,C、非接地の中性点Nに接続される。開
閉器4a,4b,4cは閉路して交流励磁同期機1の1
次巻線1sは主要変圧器3を介して交流系統に接続され
る。周波数変換器5は励磁入力変圧器2を介して交流励
磁同期機1の1次巻線1sとは絶縁を保って主要変圧器
3と接続される。
【0054】開閉器16は閉路して直流励磁同期機11
の2次巻線11rは励磁装置15と接続される。開閉器
14a,14b,14c閉路して直流励磁同期機11の
1次巻線11sa,11sb,11scは主要変圧器1
3を介して交流系統に接続される。励磁装置15は励磁
入力変圧器12を介して直流励磁同期機11の1次巻線
11sとは絶縁を保って主要変圧器13と接続される。
【0055】以上の状態で交流励磁同期機1は周波数変
圧器5により2次巻線1rが交流励磁され、1次巻線1
sは交流系統と同期状態を保つ。直流励磁同期機11は
励磁装置15により2次巻線11rが直流励磁され、1
次巻線11sは交流系統と同期状態を保つ。
【0056】以上図3で通常運転時の交流励磁発電電動
装置及び直流励磁発電電動装置の実施例を示した。以
下、始動時に直流励磁同期機11の2次巻線11rに周
波数変換器5の1相の出力C及び中性点Nを接続し、1
次巻線11sに周波数変換器5の他の2相の出力A,B
と中性点Nを接続するための、接続変更方法の実施例を
示す。
【0057】図11〜図13は図3の主回路の接続変更
の手順を示したものである。図11〜図13と図3で同
一番号を付した品は同一品を示すので、重複を避けて説
明を省略する。
【0058】図11は、交流励磁同期機,直流励磁同期
機が共に通常運転されている時の主回路の接続状態であ
る。詳細は前述したので省略する。
【0059】図12は、交流励磁同期機,直流励磁同期
機が共に停止時の主回路の接続状態である。開閉器4
a,4b,4c,6a,6b,6c,8,17a,17
b,17c,18,19,16,14a,14b,14
cは開路されており、交流励磁同期機1の1次巻線1
s,2次巻線1r,直流励磁同期機11の1次巻線11s,
2次巻線11r,周波数変換器の3相出力及び中性点、
励磁装置15の出力はすべて開放される。周波数変換器
5及び励磁装置15は停止状態である。
【0060】図13は、直流励磁同期機11を周波数変
換器5の出力を用いて起動するときの主回路の接続状態
である。図12の停止状態を確認したあと、開閉器1
8,19を閉路して直流励磁同期機11の2次巻線11
rを周波数変換器5の出力C及び中性点Nに接続する。
開閉器17a,17b,17cを閉路して直流励磁同期
機11の1次巻線11sa,11sb,11scを周波
数変換器5の出力A,B,中性点Nにそれぞれ接続す
る。
【0061】本実施例により主回路の接続を変更すれ
ば、図12で示したように主回路の全開閉器を開路する
状態を経るので、周波数変換器5の出力と交流系統で短
絡状態になることは無く、安全に直流励磁同期機11の
1次巻線11s,11rに周波数変換器5の2相分の出
力、1相分の出力の接続状態に変更することができる。
以下本発明の特許請求範囲第6項の実施例を図面により
説明する。
【0062】始動時には、本発明の特許請求範囲第5項
の実施例により、交流励磁発電電動装置及び直流励磁発
電電動装置の主回路の接続を変更する。
【0063】図3において、直流励磁同期機11の2次
巻線11rには周波数変換器5の出力Cより一定値の直
流電流Ic が流れて直流励磁される。一方、周波数変換
器5の出力Aからは1次巻線11sa,11sc、中性
点Nと流れる電流Ia が、出力Bから1次巻線11s
b,11sc、中性点Nと流れる電流Ib がそれぞれ流
れる。このとき直流励磁同期機11の1次巻線11s
a,11sb,44scを流れる電流Ia,Ib,−(Ia
+Ib)は2次巻線11rの回転位相θr と一定の偏差を
保った位相を持ち、さらに同1次巻線に印加される各相
相電圧と同位相となるように制御される。こうすれば、
周波数変換器5の出力A及びBから直流励磁同期機11
の1次巻線11sに供給される可変周波数の交流電力は
常に力率1を保ち、有効電力が供給されることにより回
転子の回転速度は徐々に上昇する。こうして直流励磁同
期機11を安定に起動する。
【0064】本実施例によれば、交流励磁発電電動装置
に隣接した直流励磁発電電動装置の始動用に別の周波数
変換器を設置することなく、交流励磁用の周波数変換器
で直流励磁同期機の安定した起動,同期運転可能な速度
までの加速を実現できる。
【0065】
【発明の効果】i)本発明によれば、通常運転時には交
流励磁同期機を3相4線式の周波数変換器で交流励磁
し、前記交流励磁同期機と前記周波数変換器との主回路
切換用の開閉機器を操作することによって、前記交流励
磁同期機1の始動時には交流励磁同期機を前記周波数変
換器の1相の出力で前記交流励磁同期機の固定子巻線あ
るいは回転子巻線を直流励磁し、残りの2相の出力で残
りの巻線に可変周波数の交流電力を供給する同期機とし
ての主回路構成に容易にかつ安全に変更できる。
【0066】ii)交流励磁同期機の始動時に、他の周波
数変換器を用いずに交流励磁用の周波数変換器を用いて
交流励磁同期機を同期速度近傍の交流励磁運転可能な速
度領域まで加速することができるので、安価で、損失が
少なく、構造を複雑にせずに済むので信頼性が保持さ
れ、円滑な起動を実現する効果がある。また、起動時に
は交流励磁用の周波数変換器の3相の出力のうち2相分
で交流励磁同期機に可変周波数の交流電力を供給するの
で前記周波数変換器の出力の利用効率が高くなり周波数
変換器の小型化を実現する効果がある。
【0067】iii)通常運転時には交流励磁同期機を3相
4線式の周波数変換器で交流励磁し、これに隣接した直
流励磁同期機は励磁装置で直流励磁するが、これらの機
器間の主回路切換用の開閉機器を操作することによっ
て、前記直流励磁同期機の始動時には前記周波数変換器
の1相の出力で直流励磁同期機の2次巻線を直流励磁
し、残りの2相の出力で直流励磁同期機の1次巻線に可
変周波数の交流電力を供給する主回路構成に容易にかつ
安全に変更できる。
【0068】iv)直流励磁同期機の始動時に、他の周波
数変換器を用いずに交流励磁用の周波数変換器を用いて
直流励磁同期機を同期運転可能な速度まで加速すること
ができるので、直流励磁同期機の始動用の周波数変換器
を省略できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求範囲第1項及び第2項に係る交流
励磁発電電動装置の一実施例を示す回路構成図。
【図2】本発明の請求範囲第3項及び第4項に係る交流
励磁発電電動装置の一実施例を示す回路構成図。
【図3】本発明の請求範囲第5項及び第6項に係る直流
励磁発電電動装置及び交流励磁発電電動装置の一実施例
を示す回路構成図。
【図4】図1及び図2における電流制御装置の一実施例
を示す回路構成図。
【図5】本発明の請求範囲第1項に係る交流励磁同期機
の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図6】本発明の請求範囲第1項に係る交流励磁同期機
の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図7】本発明の請求範囲第1項に係る交流励磁同期機
の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図8】本発明の請求範囲第3項に係る交流励磁同期機
の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図9】本発明の請求範囲第3項に係る交流励磁同期機
の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図10】本発明の請求範囲第3項に係る交流励磁同期
機の回路接続変更方法の一実施例を示す回路状態の推移
図。
【図11】本発明の請求範囲第5項に係る直流励磁同期
機及び交流励磁同期機の回路接続変更方法の一実施例を
示す回路状態の推移図。
【図12】本発明の請求範囲第5項に係る直流励磁同期
機及び交流励磁同期機の回路接続変更方法の一実施例を
示す回路状態の推移図。
【図13】本発明の請求範囲第5項に係る直流励磁同期
機及び交流励磁同期機の回路接続変更方法の一実施例を
示す回路状態の推移図。
【図14】図1における周波数変換器5の一実施例を示
す回路構成図である。
【符号の説明】
1…交流励磁同期機、2…励磁入力変圧器、3…主要変
圧器、5…周波数変換器、10a,10b,10c…電
流検出器、11…直流励磁同期機、12…励磁入力変圧
器、13…主要変圧器、15…励磁装置、20…交流系
統電圧位相検出器、21…回転位相検出器、22…電流
制御装置、23…電圧検出器、24…電圧制御装置、2
5…有効電力検出器、26…電力制御装置、27…回転
速度検出器、28…起動用電流指令信号発生器、221
…電流指令発生器、222…制御電圧指令信号発生装
置、223…開閉操作器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粥川 滋広 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 辻 英治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中田 賢一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 大野 泰照 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 金田 俊文 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 中川 博人 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 ▲葛▼坂 聡 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流系統と、1次巻線,2次巻線を有し、
    1次巻線側に開閉機器を介して前記交流系統に接続され
    る交流励磁同期機と、前記交流系統から変圧器を経由し
    て給電され、前記交流励磁同期機の2次巻線各相及び非
    接地の中性点と接続されて可変周波数の交流電流を供給
    する3相4線式の周波数変換器と、前記周波数変換器の
    各相の出力と非接地の中性点を短絡する開閉機器からな
    る交流励磁発電電動装置において、前記周波数変換器の
    1相の出力及び非接地の中性点を前記交流励磁同期機の
    2次巻線及び中性点から切離す開閉機器と、前記2次巻
    線の1相と切離された前記周波数変換器の1相の出力を
    前記交流励磁同期機の1次巻線の1相と接続する開閉機
    器と、前記1次巻線3相のうち前記周波数変換器の1相
    の出力と接続される1相以外の2相の前記周波数変換器
    の非接地の中性点と接続する開閉機器を設け、起動時に
    はまず前記の全開閉機器を開路して前記2次巻線の1相
    及び中性点、前記1次巻線の3相を開放した状態から、
    前記1次巻線を前記周波数変換器の1相の出力及び中性
    点と接続し、さらに前記2次巻線を前記周波数変換器の
    残りの2相の出力及び中性点と接続することを特徴とす
    る接続変更方法。
  2. 【請求項2】特許請求範囲第1項に記載の接続変更を実
    施した交流励磁発電電動装置において、前記1次巻線を
    直流励磁して前記2次巻線に可変周波数の交流電力を供
    給することにより前記交流励磁同期機を同期機として起
    動・加速させることを特徴とする交流励磁発電電動装
    置。
  3. 【請求項3】交流系統と、1次巻線,2次巻線を有し、
    1次巻線側に開閉機器を介して前記交流系統に接続され
    る交流励磁同期機と、前記交流系統から変圧器を経由し
    て給電され、前記交流励磁同期機の2次巻線各相及び非
    接地の中性点と接続されて可変周波数の交流電流を供給
    する3相4線式の周波数変換器と、前記周波数変換器の
    各相の出力と非接地の中性点を短絡する開閉機器からな
    る交流励磁発電電動装置において、前記周波数変換器の
    2相の出力及び非接地の中性点を前記交流励磁同期機の
    2次巻線及び中性点から切離す開閉機器と、前記2次巻
    線の2相と切離された前記周波数変換器の2相の出力を
    前記交流励磁同期機の1次巻線の2相と接続する開閉機
    器と、前記1次巻線3相のうち前記周波数変換器の2相
    の出力と接続される2相以外の1相を前記周波数変換器
    の非接地の中性点と接続する開閉機器を設け、起動時に
    はまず前記の全開閉機器を開路して前記2次巻線の2相
    及び中性点、前記1次巻線の3相を開放した状態から、
    前記2次巻線を前記周波数変換器の1相の出力及び中性
    点と接続し、さらに前記1次巻線を前記周波数変換器の
    2相の出力及び中性点と接続することを特徴とする接続
    変更方法。
  4. 【請求項4】特許請求範囲第3項に記載の接続変更を実
    施した交流励磁発電電動装置において、前記2次巻線を
    直流励磁して前記1次巻線に可変周波数の交流電力を供
    給することにより前記交流励磁同期機を同期機として起
    動・加速させることを特徴とする交流励磁発電電動装
    置。
  5. 【請求項5】交流系統と、1次巻線,2次巻線を有し、
    1次巻線側に開閉機器を介して前記交流系統に接続され
    る交流励磁同期機と、前記交流系統から変圧器を経由し
    て給電され、前記交流励磁同期機の2次巻線各相及び非
    接地の中性点と接続されて可変周波数の交流電流を供給
    する3相4線式の周波数変換器からなる交流励磁発電電
    動装置と、前記交流励磁発電電動装置に隣接して設置さ
    れ、交流系統に開閉機器を介して接続された直流励磁同
    期機と、前記交流系統電圧から変圧器により絶縁された
    3相交流巻線から給電され前記直流励磁同期機の2次巻
    線と接続して直流電流を供給する直流励磁装置からなる
    直流励磁発電電動装置において、前記周波数変換器の3
    相出力及び非接地の中性点を前記交流励磁同期機の2次
    巻線及び中性点から切離す開閉機器と、前記周波数変換
    器の2相の出力及び中性点と前記直流励磁同期機の1次
    巻線各相を接続する開閉機器と、前記周波数変換器の残
    りの1相の出力及び中性点と前記直流励磁同期機の2次
    巻線を接続する開閉機器を設け、起動時にはまず前記の
    全開閉機器を開路して前記交流励磁同期機の2次巻線の
    全相及び中性点、前記直流励磁同期機の1次巻線の全
    相、前記直流励磁同期機の2次巻線を開放した状態か
    ら、前記直流励磁同期機の1次巻線の各相を前記周波数
    変換器の2相の出力及び中性点と接続し、さらに前記直
    流励磁同期機の2次巻線を前記周波数変換器の残りの1
    相の出力及び中性点と接続することを特徴とする接続変
    更方法。
  6. 【請求項6】特許請求範囲第5項に記載の接続変更を実
    施した交流励磁発電電動装置を構成する周波数変換器及
    び隣接して設置された直流励磁発電電動装置において、
    前記直流励磁同期機の2次巻線に前記周波数変換器の1
    相の出力より直流電流を流して励磁し、前記直流励磁同
    期機の1次巻線に前記周波数変換器の2相の出力より対
    称3相交流電流を流すことにより前記直流励磁同期機を
    起動・加速させることを特徴とする直流励磁発電電動装
    置及び交流励磁発電電動装置。
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