JPH05136425A - 再結晶化浮動ゲートを有する電気的に変更可能な単一トランジスタ不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

再結晶化浮動ゲートを有する電気的に変更可能な単一トランジスタ不揮発性半導体記憶装置

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JPH05136425A
JPH05136425A JP3305425A JP30542591A JPH05136425A JP H05136425 A JPH05136425 A JP H05136425A JP 3305425 A JP3305425 A JP 3305425A JP 30542591 A JP30542591 A JP 30542591A JP H05136425 A JPH05136425 A JP H05136425A
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floating gate
silicon
layer
gate
insulating layer
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JP3305425A
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English (en)
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Iee Biingu
ビイング・イエー
C Jenk Chin
チン・シー・ジエンク
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SILICON SUTOORITSUJI TECHNOL Inc
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SILICON SUTOORITSUJI TECHNOL I
SILICON SUTOORITSUJI TECHNOL Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】再結晶化浮動ゲートを有する電気的に変更可能
な単一トランジスタ不揮発性半導体記憶装置の提供。 【構成】記憶セル10の第1導電型基板12内に、チャ
ネル区域18を有するソース16及びドレーン区域1
4、第1の絶縁層20を設定する。浮動ゲート22を、
静電容量を最大化すべく、チャネル区域の一部分とドレ
ーン区域の一部分を覆って伸長させる。第2の絶縁層2
5には、浮動ゲートに至近で隣接する側壁部分とを覆う
上部壁部分を持たせ、フォーラー・ノーダイムのトンネ
ル効果で突き抜ける厚さとする。制御ゲート29には、
電気的に結合される2つの部分を持たせる。第1の部分
24は、第1絶縁層を覆い、第2絶縁層の側壁に至近で
隣接させる。第2の部分26は、浮動ゲートとの静電容
量を最小化すべく、第2絶縁層の上部壁部分を覆って配
列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的にプログラム化
及び消去が可能な、単一トランジスタの記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気的に変更可能な不揮発性半導体記憶
装置は当技術分野では公知である。例えば、アメリカ合
衆国特許第4,203,158号を参照して欲しい。か
かる装置において、電気的な変更能力は、浮動ゲートと
シリコン基板との間の薄膜誘電体を通しての電荷のフォ
ーラー・ノーダイムのトンネル効果(Fowler-Nordheim t
unneling) によって達成される。典型的には、この薄膜
誘電体は100オングストローム以下の厚さの酸化層で
ある。かかる装置では、各記憶地点ごとに浮動ゲート・
トランジスタ及び別の選択トランジスタが必要である。
したがって、各記憶地点又はセルに必要なトランジスタ
の数が多いために、セルは必然的に大きくなる。更に、
シリコン基板と浮動ゲートとの間の薄膜誘電体に関連す
る信頼性と生産性の問題がもう1つの短所となる。
【0003】アメリカ合衆国特許第4,274,012
号及びアメリカ合衆国特許第4,599,706号で
は、浮動ゲートとその他の多結晶シリコン・ゲートとの
間の電荷のフォーラー・ノーダイムのトンネル効果の機
構を通して浮動ゲート上に電荷を蓄積することにより、
薄膜酸化層トンネル素子の信頼性と生産性の問題を克服
する方法を模索している。電荷のトンネル効果は、比較
的厚い重合酸化層を通してのものである。厚い酸化層
(アメリカ合衆国特許第4,203,158号で開示さ
れている酸化層よりも厚いもの)を通してのトンネル効
果は、多結晶シリコン浮動ゲートの表面上の粗さで局地
的に強められた電界によって可能になる。このトンネル
効果酸化層は浮動ゲートと基板との間のトンネルよりも
遥かに厚いので、信頼性が高く生産し易いとされてい
る。しかし、かかる形式の装置には通常、3層の多結晶
シリコン層が必要であるため、製造が難しくなる。これ
に加えて、プログラム化の際に極めて高い電圧が必要で
あり、酸化層の結合には厳重な制御を要する。
【0004】紫外線(UV)光線処理を適用することに
よって変更できる、典型的にはEPROMとして周知
の、電気的にプログラム化が可能な装置は、当技術分野
では公知である。しかし、消去にはUV光線の適用によ
る記憶装置全体の消去が必要である。
【0005】MNOS構造(Vol. 12, Solid State elec
tronics)について、スイッチング速度を高め、記憶アレ
イ中の各セルに対して独立の選択トランジスタの必要を
なくすために、1969年にディル及びトゥ−ムズ(Dil
l and Toombs) によってホット・エレクトロン注入法が
提案された。
【0006】最近では、アメリカ合衆国特許第4,69
8,787号において、あたかもEPROMのようであ
り、かつEEPROMのように消去可能な装置が開示さ
れている。かかる装置では、各セルに対して1個のトラ
ンジスタしか要しないが、プログラム化のために大きな
電流を必要とするため、プログラム化及び消去のための
チップ上での高電圧の利用が困難になると考えられてい
る。更に、かかる装置では、装置の動作中に厳格な分布
のプログラム化及び消去しきい値を必要とするので、低
い生産歩留まりしか得られないと考えられている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、電気的にプ
ログラム化及び消去が可能な記憶装置を開示している。
記憶装置には複数の記憶場所がある。複数の行アドレス
線路、複数の桁アドレス線路、及び共通線路がこれら複
数の記憶場所に対して与えられている。複数の行アドレ
ス線路の1つと複数の桁アドレス線路の1つとの各組み
合わせによって、複数の記憶場所の異なる1つが決定さ
れる。記憶場所の各々は、共通線路に結合されているソ
ースと、複数の桁アドレス線路の関連する1つに結合さ
れているドレーンと、複数の行アドレス線路の関連する
1つに結合されているゲートとを有する、単一のトラン
ジスタから成る。浮動ゲートが、制御ゲートとソースと
ドレーンとの間に配置され、静電容量によってドレーン
に結合されている。行アドレス及び桁アドレス線路の関
連する1つが共通線路の電圧よりも高い第1の所定の電
圧に上昇させられた時に、急激な電圧降下によって発生
されるホット・エレクトロンを浮動ゲートに注入するた
めの手段が具えられている。行アドレスの関連する1つ
に対して印加される電圧は、桁アドレスの関連する1つ
に対して印加される電圧よりも高い。更に、浮動ゲート
から制御ゲートへフォーラー・ノーダイムのトンネル効
果の電荷を誘起するための手段が具えられている。トン
ネル効果は、桁アドレスの関連する1つが行アドレスの
関連する1つよりも高い第2の所定の電圧に上昇させら
れた時に生じる。
【0008】
【実施例】図1を参照すると、電気的に変更可能な不揮
発性単一トランジスタ記憶セル10が示されている。セ
ル10は、シリコンのような半導体基板12から成る。
基板12は、1つの実施例では、酸化の水準によって、
5Ω−cmから50Ω−cmまでの範囲の典型的なドー
ピング・レベルのシリコン基板で良い。(セル10の製
造方法については後に詳しく論じる。)基板12内に
は、チャネル区域18を間に有するソース区域16とド
レーン区域14とを設定する。ソース区域16とチャネ
ル区域18とドレーン区域14とを覆って、70オング
ストロームから200オングストローム程度の厚さで絶
縁材料の第1の層20を配列する。第1層20は、2酸
化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンから作
られる絶縁材料で良い。第1層20を覆って、浮動ゲー
ト22を配列する。浮動ゲート22は、チャネル区域1
8の一部とドレーン区域14の一部とを覆って配置す
る。浮動ゲート22は、多結晶シリコンのゲートで良い
が、1つの実施例では再結晶化シリコンのゲートであ
る。第2の絶縁層25には、浮動ゲート22を覆って配
列される第1の部分24と、浮動ゲート22に隣接して
配置される第2の部分26が具えられている。第2層2
5の第1の部分24(上部壁24)は、絶縁材料である
が、1000オングストロームから3000オングスト
ローム程度の厚さの2酸化シリコン、窒化シリコン、又
は酸窒化シリコンで良い。第2層25の第1の部分26
(側壁26)は、これもまた絶縁材料であるが、150
オングストロームから1200オングストローム程度の
厚さの2酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリ
コンで良い。制御ゲート29には、2つの部分が具えら
れている。すなわち、これらは、第2層25の側壁26
を覆って配列されている第1の部分28と、第1層20
を覆って配列され、第2層25の側壁26に隣接してい
る第2の部分30である。制御ゲート29の第2部分3
0は、ソース区域16の一部とチャネル区域18の一部
とを覆って伸長している。
【0009】セル10の寸法は、使用される工程によっ
て決まる。したがって、第1層20、側壁26、及び上
部壁24についての上述の寸法は、説明のための例に過
ぎない。更に、第1層20及び第2層25の材料もま
た、説明のための例に過ぎない。しかし、セル10の寸
法は、概して、ソース区域16から発する電子が急激な
電圧降下を検知することで浮動ゲート22上に注入され
るような寸法でなければならない。(セル10の動作原
理の特徴的な機構については、後に詳しく説明する)。
更に、セル10の寸法は、浮動ゲート22からの電荷を
フォーラー・ノーダイムのトンネル効果の機構によって
制御ゲート29上へ第2層25を突き抜けて移動させる
ような寸法でなければならない。セル10の動作の特徴
的な形態は以下のとおりである。
【0010】最初に、セル10の消去を望む際には、ド
レーン14とソース16とに対して接地電位を印加す
る。+15V程度の高い正電位電圧を制御ゲート29に
対して印加する。制御ゲート29へと第2層25をトン
ネルで突き抜けるフォーラー・ノーダイムのトンネル効
果の機構によって、浮動ゲート22上の電荷が誘起さ
れ、浮動ゲート22は正電位に充電される。
【0011】選択的なセル10をプログラム化すること
を望む際には、ソース区域16に対して接地電位を印加
する。制御ゲート29によって決定されるMOS構造の
しきい値の近傍の正電位電圧(約+1V程度)を制御ゲ
ート29に対して印加する。+12V程度の高い正電位
電圧をドレーン区域14に対して印加する。ソース区域
16によって発生される電子が、ソース区域16からド
レーン区域14に向かって若干逆転されたチャネル区域
18を突き抜けて流れる。制御ゲート29が側壁26と
会う区域に電子が達すると、電子は、側壁26の空隙に
よって決定される表面区域を横切る、ほぼドレーン電圧
に等しい急激な電圧降下に見舞われる。電子は、加速し
て、加熱し、第1絶縁層20を突き抜けて浮動ゲート2
2上に注入される。
【0012】浮動ゲート22上への電子の注入は、充電
された浮動ゲート22がホット・エレクトロンを発生す
るための高い表面電圧をその下に維持できなくなるまで
続く。この時点で、浮動ゲート22中の電子又は負電荷
によって、ソース区域16から浮動ゲート22上への電
子の流れが「断」にされる。
【0013】最後に、読出し周期において、ソース区域
16に対して接地電位を印加する。それぞれ+1V及び
+5Vのような在来のトランジスタの読出し電圧を、ド
レーン区域14及び制御ゲート29に対して印加する。
浮動ゲート22が正電位に充電(すなわち、浮動ゲート
22が放電)されたならば、浮動ゲート22の直下にあ
るチャネル区域18が導通状態にされる。制御ゲート2
9が読出し電圧に上昇させられると、第2部分30の直
下にあるチャネル区域18の区域もまた導通状態にさ
れ、ドレーン区域14からソース区域16に対して電流
が流れるようになる。これが、状態「1」である。
【0014】他方、浮動ゲート22が負電位に充電され
たならば、浮動ゲート22の直下にあるチャネル区域1
8が若干導通状態にされるか、若しくは完全に遮断状態
になる。たとえ制御ゲート29及びドレーン区域14が
読出し電圧に上昇させられても、浮動ゲート22の直下
にあるチャネル区域18の部分を通して僅かの電流しか
流れないか、若しくは全く流れない。この場合、電流
は、状態「1」での電流と比較して非常に少ないか、若
しくは皆無である。この方法によって、セル10は状態
「0」でプログラム化されるべく検知される。
【0015】図2を参照すると、記憶装置40が示され
ている。記憶装置40には、記憶セルのアレイ50が具
えられている。装置40上の周辺回路には、在来の、行
アドレス複号化回路52と、桁アドレス複号化回路42
と、検知増幅器回路44と、出力緩衝増幅器回路46
と、入力緩衝増幅器回路48とが含まれている。これら
の在来方式の回路は、先行技術の諸周辺装置に対応する
ものである。
【0016】記憶アレイ50に対する各セル10のソー
ス、ドレーン、及びゲートの相互結合は以下のようにな
っている。すなわち、各記憶セル10のソース16の総
ては共通ソース線路を通して相互に結合されている。同
一桁中の各セル10のドレーン14は、相互に結合され
ている。したがって、桁18aには左端桁中の各セル1
0からのドレーンが結合されている。複数の桁18(a
からz)は、桁アドレス複号化器42に結合されてい
る。同一行中の各記憶セル10のゲート28は相互に結
合されている。したがって、行信号線路62aは、上端
行中の各記憶セル10のゲート28に結合されている。
複数の行62(aからz)は、行アドレス複号化器52
に付与されている。
【0017】記憶アレイ50の操作に際して、消去状態
が望まれる場合には、複数の桁アドレス線路18(aか
らz)を総て接地電位にする。共通ソース線路16もま
た、接地電位にする。複数の行アドレス線路62(aか
らz)は総て、+15Vのような正電位にする。この方
法によって、記憶アレイ50中の記憶セル10の総てが
消去される。記憶アレイ50中の選ばれた行のみを消去
する際には、特定の行線路、例えば62mを+15Vの
ような正電位に上昇させ、残りの行アドレスは接地電位
のままにする。この方法によって、行62m中にある記
憶セルのみが消去される。
【0018】その後、記憶セル10を選択的にプログラ
ム化するために、以下のようにプログラム化が行われ
る。すなわち、共通ソース線路16を再び接地電位にす
る。プログラム化されるべき特定の記憶セル10に結合
されている特定の行線路62mを+1Vにする。選択さ
れていない行アドレス線路62(aからl、nからz)
を接地電位にする。選択された特定の記憶セル10の行
アドレス線路62mを+12Vのような正電位にする。
選択されていない桁アドレス線路18(aからl、nか
らz)を接地電位にする。
【0019】選択された記憶セル10の種々の接点への
供給電圧は、以下のようにする。すなわち、ドレーン1
4を+12Vにし、ソース16を接地電位にし、ゲート
28を+1Vにする。これにより、前に論じたように選
択された記憶セル10のプログラム化が行われる。
【0020】選択されていない記憶セル10への供給電
圧は、以下のような電圧で良い。すなわち、行アドレス
線路62m中の選択された記憶セル10に対しては、ソ
ース16を接地電位にし、ドレーン14を接地電位に
し、ゲート28を+1Vにする。この状態で、ドレーン
14はソース16の電位と同電位であるので、制御ゲー
ト29の下で電子はソース16からチャネル区域18を
通って浮動ゲート22上に移動しない。
【0021】同一桁18mの中の記憶セル10に対して
は、種々の区域への印加電圧は、以下のようにする。す
なわち、ソース16を接地電位にし、ドレーン14を+
12Vにし、制御ゲート28を接地電位にする。この構
成により、ドレーン14はソース16よりも高い正電位
になっているが、制御ゲート28の下には誘起されたチ
ャネルは存在しない。したがって、ソース16から制御
ゲート28へと、第1絶縁層20を突き抜けての浮動ゲ
ート22への電子の流れは存在しない。
【0022】最後に、選択された記憶セル10のように
は同一行62m、又は同一桁18m中にない記憶セルに
関しては、記憶セル10の種々の区域への供給電圧を以
下のようにする。すなわち、ソース16を接地電位に
し、ゲート28を接地電位にし、ドレーン14を接地電
位にする。この構成により、電子の流れは勿論全く生じ
ない。
【0023】最後に、読出し操作が望まれる際には、共
通ソース線路16を接地電位にする。選択された記憶セ
ル10に付与されている、選択された桁アドレス線路1
8mを+2Vにする。選択された記憶セル10に結合さ
れている、選択された行アドレス線路62mを+5Vに
する。かくして、選択された記憶セル10を読み出すこ
とができる。
【0024】動作原理 基板12をP型、ソース区域16及びドレーン区域14
を導電性であると仮定すると、以下の事柄が成り立つ。
【0025】消去 ソース区域16及びドレーン区域14には、例えば接地
電位といった、等しい基準電圧を与える。制御ゲート2
8を、ソース16及びドレーン14に対して与えられて
いる基準電圧よりも高い所定の電圧V e まで上昇させ
る。浮動ゲート22からボディ12及びドレーン14へ
の強い結合によって、浮動ゲート22と制御ゲート28
との間の大きな電圧降下が生じる。この電圧降下によっ
て、次に、フォーラー・ノーダイムのトンネル効果の機
構によって、電子が浮動ゲート22から制御ゲート28
へとトンネルで突き抜ける。このトンネル効果は、浮動
ゲート22の表面上の局地的に強められた電界によって
生じる。この電界の局地的な増強は、典型的にシリコン
で作られている浮動ゲート22の平滑でない粒子寸法、
又は浮動ゲート22の粗さによるものである。またこれ
は、正常な設計過程で合目的的に作り出された鋭い縁に
もよる。正の電荷が浮動ゲート22上に次第に累積す
る、すなわち、電子が浮動ゲート22から制御ゲート2
8へとトンネルで突き抜けると、この電圧降下が大きな
フォーラー・ノーダイムのトンネル効果の量を維持でき
なくなるまで、浮動ゲート22と制御ゲート28との間
の大きな電圧降下は減少し続ける。V X と標識されてい
る浮動ゲート22と制御ゲート28との間のこの最後の
電圧降下の時点において、浮動ゲート22上の総合的な
正の電荷+Q fgは、第1桁まで以下の方程式によって表
されると見積もられる。すなわち、C fcを浮動ゲート2
2と制御ゲート28との間の静電容量、C fbを浮動ゲー
ト22とボディ12との間の静電容量、C fdを浮動ゲー
ト22とドレーン14との間の静電容量として、 V fg = (V e -V x -V ie)*(Cfc +C fb + C fd) かつ、V e を消去電圧として、 V ie = V e * C fc/(C fc +Cfb+ C fd) もしC fcが総合的な静電容量(Cfc +C fb+C fd) よりも
小さいならば、V ieはV e 及びV x と比較して非常に小
さい。したがって、正の浮動電荷を以下の方程式によっ
て近似できる。すなわち、 Q fg = (V e -V x)*(C fc +Cfb + C fd) 事実、好ましい実施例において、C fcを最小化し、C fb
を最大化することが望ましい。したがって、第2絶縁層
25を覆う制御ゲート29の第2部分28の量を最小化
しなければならない。同様にして、ドレーン14を直接
覆う浮動ゲート22の量を最大化する。
【0026】プログラム セル10をが消去し、浮動ゲート22を正に充電した
後、ソース区域16及び制御ゲート28を接地電位に維
持する。選択された記憶セル10のドレーン14の電圧
を接地電位より高い所定の電圧V p に上昇させる。浮動
ゲート22の下にある誘導された電荷によって、浮動ゲ
ート22の下にある誘導されたチャネルに沿って、ドレ
ーンの電位は浮動ゲート22が側壁26と会う区域へと
伝播する。浮動ゲート28は以下の方程式で与えられる
電位に近付く。すなわち、V p をプログラム化電圧とし
て、 V fg = (q fg+C fd * V p +C fb * V p )/(C fc +C fb +C fd ) もし、制御ゲート28が接地電位より僅かに高く、しき
い値に近い電圧Vt に上昇され、制御ゲート28の直下
にあるチャネル区域18が若干導通状態になると、しき
い値以下の電子の流れがソース16からドレーン14へ
と流れ始める。この電流は弱めに逆転されたチャネルを
通して流れる。制御ゲート28の第1部分30が第2絶
縁層25の側壁26と会う区域に電子が達すると、電子
は、ドレーンの電圧にほぼ等しい、制御ゲート28と浮
動ゲート22との間にある空隙によって決定される表面
区域を横切る、急激な電圧降下に見舞われる。電子は、
加速し、加熱する。電子の一部は、浮動ゲート22から
の静電吸引力によって、第1絶縁層20を突き抜けて浮
動ゲート22に注入される。この過程は、浮動ゲート2
2上の正電荷が注入された電子によって中和されるまで
続き、浮動ゲート22の電圧は浮動ゲート22の直下に
ある誘起された表面チャネルを維持できなくなるまで低
下し続ける。
【0027】浮動ゲート22の下にある電荷キャリヤは
最早ドレーン電圧によって使い果たされており、浮動ゲ
ート22の下には深い枯渇区域(図1中に点線で示され
ている)が形成されている。この枯渇区域によって、C
fbがC fd及びC fcと比較して無視できる程度に小さくな
る。したがって、浮動ゲートを以下の方程式で近似でき
る。すなわち、 V fg = (Q fg+C fd * V p )/(C fc +C fd ) 浮動ゲート22の下にある表面電位が、ホット・エレク
トロンを誘起するのに十分な程度に高い、浮動ゲート2
2と制御ゲート28との間にある空隙によって決定され
る表面区域を横切る電圧低下を維持できる限り、ホット
・エレクトロンの注入は継続し、負の電荷は次第に浮動
ゲート22上に蓄積する。浮動ゲート22上の電圧は、
V y'になってホット・エレクトロンの注入電流が無視で
きる程度に小さくなるまで減少する。この結果、プログ
ラム化周期が完了する。
【0028】プログラム化後の浮動ゲート上の総合的な
負の電荷は、第1桁まで以下の方程式で近似できる。す
なわち、 V ip = (C fc*V t +C fd*V p)/(C fc +C fd ) が、電荷
を持たない時の浮動ゲートの電位であるとして、 -Qfg = (V y' - V ip ) * (C fc +C fd ) 浮動ゲート22と制御ゲート28との間にある空隙によ
って決定される表面区域を横切って誘起される高い電界
のために、ホット・エレクトロン発生の効率は非常に高
い。更に、浮動ゲートからの垂直の吸引的な電界がある
ので、ホット・エレクトロンの浮動ゲート上への注入効
率もまた非常に高い。その結果、プログラム化の電流を
非常に低い水準に維持することができる。この電流は、
ドレーン及び制御ゲートの両方で高い電圧を必要とし、
MOSトランジスタを飽和電流で動作させる在来のEP
ROMのプログラム化で用いられる電流よりも遥かに少
ない。かくして、チップ上の充電ポンプを具える記憶ア
レイ50に対して、高い電圧を供給することが可能であ
る。
【0029】読出し 記憶セル10又は記憶アレイ50の状態は、在来の方法
によって検知できる。ソース16を接地電位に維持す
る。ドレーン14を、典型的には+2Vの、プログラム
化のための電圧よりも遥かに低い読出し電圧に維持す
る。
【0030】1つの事例では、もし浮動ゲート22が正
電位に充電されると、制御ゲート28の直下にあるチャ
ネル区域18が正常に導通状態になる。制御ゲート28
の第1部分30の下にあるチャネル区域18を導通状態
にすべく、制御ゲート28を、消去中の電圧よりも低い
電圧である読出し電圧、すなわち+5Vに上昇させる
と、ドレーン14からソース16へと電流が流れる。こ
の方法により、記憶セル10が消去状態にあるか、若し
くは「1」状態にあるかを検知することができる。
【0031】他方、もし浮動ゲート22が負電位に充電
されると、制御ゲート28の直下にあるチャネル区域1
8は弱めに導通状態になるか、若しくは完全な遮断状態
になる。したがって、制御ゲート28及びドレーン区域
14を読出し電圧に上昇させ、制御ゲート28の第1部
分30の直下にあるチャネル区域18を導通状態にして
も、制御ゲート28の下にあるチャネル区域18は導通
状態にならず、その結果、チャネル18を通る電流は消
去の「1」状態と比較して非常に少ないか、若しくは全
く流れない。この状態において、記憶セル10がプログ
ラム化の「0」状態にあることが検知される。
【0032】妨害の分析 EEPROM記憶セル10で構成される記憶アレイ50
には、読出し若しくは書込みの何れにおいても、浮動ゲ
ート22上の電荷を漏洩させる、望ましくない高電圧ス
トレスがある。本発明の記憶セル10では、この読出し
妨害及び書込み妨害現象を最少化することができる。
【0033】記憶セル10は浮動ゲート22とドレーン
区域14との間の静電容量結合が非常に強い条件下で動
作しているので、浮動ゲートの電圧は常にドレーン区域
14の電圧に非常に近い。負若しくは正の何れに充電さ
れた条件下においても、浮動ゲート22とドレーン区域
14との間の電圧降下は、漏洩電流を無視できる程度に
十分に小さい。したがって、以下の分析においては浮動
ゲート22からドレーン節14への漏洩電流を効果的に
無視できる。
【0034】読出し妨害の条件下で、もし浮動ゲート2
2が消去の状態、すなわち浮動ゲートが正に充電された
状態にあるならば、浮動ゲート22と制御ゲート28と
の間の電圧降下は小さい。これにより、漏洩電流は無視
できる程度に小さいものとなる。他方、もし浮動ゲート
22がプログラム化の状態、すなわち負に充電された状
態にあるならば、浮動ゲート22と制御ゲート28との
間の電圧降下は4V乃至5V程にまで高くなる。更に、
この電圧降下は消去の状態でのバイアス電圧と同じ方向
のバイアス電圧を持つ。しかし、フォーラー・ノーダイ
ムのトンネル効果の性質では、低い電圧ではI−V関係
が非常に急峻な曲線で特徴付けられる。これは、粗い多
結晶シリコンの表面から注入されるフォーラー・ノーダ
イムのトンネル効果の電流に関して特に成立する。記憶
装置の有効寿命期間中の総合的な漏洩電荷が記憶状態を
プログラム化の「0」状態から消去の「1」状態へと転
換してしまう程大きくならないように、このセルの動作
条件を設計することができる。
【0035】書込み妨害の条件において、消去の状態下
で、選択されていないセルは常に、3つの節、すなわち
ソース16と、制御ゲート28と、ドレーン節14との
総てが接地電位となる条件にある。したがって、この条
件下では妨害はない。
【0036】しかし、プログラム化の状態下では、浮動
ゲートが正に充電され、ドレーン節14がプログラム化
の電圧に上昇された時、選択されていないセルには最悪
の妨害条件が生じる。かかる条件下では、浮動ゲートの
電圧は以下の方程式で決定される。すなわち、 V fg = (Q fg+C fd * V p + C fb* V p )/(C fc + C fb+C fd ) かくして、選択されていないセルに関して接地電位とな
っている浮動ゲート22と制御ゲート28とを横切って
降下する電圧は、プログラム化電圧V p よりも数V高く
できる。しかし、バイアス電圧の極性は消去の動作のバ
イアス電圧の極性と逆になっている。多結晶シリコンの
表面の粗さによって、逆方向のバイアスになっているフ
ォーラー・ノーダイムのトンネル効果の電流が現れる
が、これは順方向のバイアスになっているトンネル効果
の電流よりも数桁小さい。多結晶シリコンの粗表面から
発散される電流に関するフォーラー・ノーダイムのI−
V特性が非対象であることから、記憶セル10の有効寿
命期間中のこの妨害電流による総合的な電荷の損失を最
少化し、無視できる程度にするように、セル10の動作
条件を設計することができる。
【0037】製造方法 前に論じたように、好ましい実施例では、浮動ゲート2
2は再結晶化したシリコン・ゲートである。この再結晶
化シリコン・ゲート22は以下のようにして形成するこ
とができる。
【0038】図3Aを参照すると、再結晶化シリコン・
ゲートを具えた記憶セル10の製作方法の第1段階の断
面図が示されている。第1絶縁層20又はゲート酸化層
20をシリコン基板12上で成長させる。その後、多結
晶シリコン22又は非晶質シリコン22を第1絶縁層2
0上に配列する。そこで、多結晶シリコン22又は非晶
質シリコン22にシリコン窒化層70を被せる。このシ
リコン窒化層70は在来のCVD(Chemical Vapor depo
sition) 工程によって堆積させることができる。図3A
の構造体をその後、例えば1100°Cから1200°
Cの長時間の熱周期に晒す。この熱周期により、多結晶
シリコン又は非晶質シリコン22は焼きなまされ、再結
晶化シリコン又は単結晶化に近いシリコンが形成され
る。この焼なまし工程は単結晶化シリコンができるまで
進める必要はない。この再結晶化工程で生じるシリコン
22の粒子寸法が電荷注入素子の寸法に比較して大幅に
大きい限り、電荷注入素子は基本的に単結晶化シリコン
になる。言い換えると、この再結晶化工程によって層2
2が多連結の結晶化シリコンが構成されていれば、単結
晶化シリコンの各々が電荷注入素子の寸法に比して大き
い限り、この再結晶化工程は成功である。焼なまし工程
は記憶セル10の製造の初期に行われるので、比較的高
い温度で、比較的長時間にわたって処理することができ
る。勿論、焼なまし工程が十分長ければ、単結晶の浮動
ゲート22が作り出される。
【0039】再結晶化シリコン層22の縁に沿って電荷
注入区域を設定するためには、以下の2つの方法の中の
1つを用いることができる。
【0040】その第1の方法は、最終的な浮動ゲート2
2を設定する場所でシリコン窒化層70を選択的に開く
ことである(図3Bを参照のこと)。
【0041】この場所で露出シリコン窒化層70を除去
する(図3Cを参照のこと)。
【0042】その後、レジスト・マスクを除去する(図
3Dを参照のこと)。
【0043】これにより、再結晶化シリコン22が露出
する。この露出再結晶化シリコン22を一定の厚さ、例
えば2000オングストロームまで酸化させる(図4A
を参照のこと)。これにより、シリコン窒化層70の境
界地点で鳥のくちばし(bird's beak) に似た形の酸化層
72が形成される。この「鳥のくちばし」の形成は、L
OCOS界酸化工程(LOCOS Field Oxidization Proces
s) (公知の在来の工程)後の「鳥のくちばし」の形成
と同じ理由によるものである。酸化層72の下の酸化さ
れていない再結晶化シリコン22によって、「尖った曲
線型("curved-upshape") 」が現れる。酸化されていな
い再結晶化シリコン22が頂点に達する地点に、電荷注
入地域が決定される。
【0044】ここで、シリコン窒化層70をエッチング
で除去する。再結晶化シリコン層22の酸化部分は変化
しない状態にとどまる(図4Bを参照のこと)。
【0045】ここで異方性シリコン・エッチング工程、
すなわち反応性イオン・エッチングを、酸化層72の直
下ではない露出した再結晶化シリコン層22に適用する
(図4Cを参照のこと)。これにより、最終的な再結晶
化浮動ゲート22が酸化層72の下に設定される。
【0046】再結晶化シリコン層22の再結晶化された
縁の尖った曲線部分によって、電荷注入区域が形成され
る。図4C中では、再結晶化シリコンに沿って整列する
縁がそれである。尖った形で設定されたこの電荷注入縁
によって、電子のトンネル効果発生の確率が最高にされ
る。この結果、浮動ゲート22から制御ゲート29への
適正に設定されたトンネル効果用縁が浮動ゲート22に
具えられることになる。
【0047】再結晶化シリコン層22の縁に沿って電荷
注入区域を設定する第2の方法は、以下のようにして行
うことができる。
【0048】再結晶化シリコン層22に選択的なエッチ
ングを施して真直ぐな側壁を有する浮動ゲート22を設
定する。
【0049】その後、再結晶化浮動ゲート22を或る厚
さまで酸化させた後、酸化層を等方的にエッチングで除
去する。
【0050】ここで、再結晶化浮動ゲート22をもう一
度望みの酸化層の厚さまで酸化させる。効果的な電荷注
入器として使用するための望みの形状が角の地点に形成
されるまで、浮動ゲートを或る厚さまで酸化させ酸化層
を等方的にエッチングで除去する段階を反復する。単結
晶シリコンへの長時間の酸化段階による、結晶縁(10
0)及び表面(110)によって設定される尖った角の
形状の形成については、1982年6月19日付けの電
気化学学会誌の1287ページ(Journal of the Electr
ochemical Society, page 1287, June 19, 1982)中に報
告されている。
【0051】再結晶化浮動ゲート22上に高耐圧のトン
ネル効果用誘電体を成長させ、電荷捕捉及び誘電体欠陥
を低減するために、上記の方法を以下のように継続す
る。
【0052】浮動ゲート22を覆って熱酸化層74を或
る厚さまで成長させる(図4Dを参照のこと)。
【0053】N又はArをキャリア気体として用いる
希釈NHで、高温、例えば800°Cより高い温度で
酸化層74を熱的に焼きなますことによって、酸化層7
4の窒化を行う。これにより、酸窒化膜が形成される。
この酸窒化膜では結晶化基板中での電子捕捉が熱酸化層
よりも一層少ない。
【0054】最後に、任意選択的な段階として、酸窒化
膜に対して追加的な酸化を施しても良い。これは、ピン
・ホールを遮蔽することにより欠陥密度を減らすと共
に、残りの酸窒化膜について酸化抑制層となることに役
立つ。この窒化及び最終的酸化の条件を適正に設定する
ことにより、酸窒化膜は、電子捕捉のない、極めて良好
な誘電無欠性、すなわち電子捕捉が少なく、欠陥密度が
低く、耐電圧が高く、トンネル効果電圧及び破壊電圧に
関して厳密な分布を有するといった性質を示すものとな
る。
【0055】最後に、第2絶縁層25である酸窒化層7
4を覆って、第2の多結晶シリコン層76を堆積させ
る。第2多結晶シリコン層76は、制御ゲート29を形
成すべく設定する。
【0056】終りに、記憶セル10の製造の更に詳細な
方法について、以下に述べる。
【0057】基礎材料は、酸化の水準によって5Ω−c
mから50Ω−cmまでの範囲のドーピング・レベルを
有するP型シリコン基板であると仮定する。
【0058】最初に、誘電体材料の第1の層をシリコン
基板上で成長させる。この層は、最終的には浮動ゲート
の下の絶縁材料になる。この材料は、酸化シリコン、窒
化シリコン、又は酸窒化シリコンで良い。この材料の厚
さは、酸化の水準によって50オングストロームから2
00オングストロームまでの範囲のものである。
【0059】その後、非晶質シリコン材料の層をLPC
VD(Low-Pressure Chemical VaporDeposition:低圧化
学蒸着) 工程によって堆積させる。この層の厚さは、酸
化の水準によって1000オングストロームから250
0オングストロームまでの範囲のものである。
【0060】更に、窒化シリコン材料の層をLPCVD
工程によって堆積させる。この窒化シリコン材料層の厚
さは、高温においてこの層が酸素拡散障壁として作用す
ることができ、なおかつ、誘起されるストレスが無視で
きる程度に低いものである。典型的な厚さの範囲は、2
00オングストロームから600オングストロームまで
である。ここで1150°Cから1350°Cまでの温
度範囲の拡散炉を用いて、この組み合わせの構造体を焼
きなます。この焼なまし時間は、非晶質シリコンが少な
くとも数μmの粒子寸法を有する単結晶シリコンにほぼ
転換される程度の時間である。典型的な焼なまし時間
は、焼なまし温度によって数時間から10時間程度であ
る。この結果については図5で見ることができる。
【0061】この構造体上にホトレジストを展張し、セ
ル間の絶縁領域を設定するために、在来の写真製版技法
でスロットを開けて窒化シリコン材料の上部を露出させ
る(図6を参照のこと)。
【0062】ホトレジストをマスクとして用いて、RI
E(ReactiveIon Etch: 反応イオン・エッチング)のよ
うな乾燥エッチング技法で窒化再結晶化シリコン層を除
去する。このホトレジストは、在来の手段で剥離する
(図7を参照のこと)。
【0063】以下の段階は、全般の酸化物中の鳥のくち
ばしと、全般への酸化及び継続する熱段階でのホウ素の
ドーピングの浸食とを減少させるための、任意選択の段
階である。
【0064】すなわち、200オングストロームから4
00オングストロームまでの窒化シリコン材料の層をL
PCVD工程によって堆積させる。この窒化シリコン層
上に1500オングストロームから2500オングスト
ロームまでの多結晶シリコン層を、これもまたLPCV
D工程によって堆積させる(図7を参照のこと)。
【0065】構造体の水平部分上の多結晶シリコンをR
IE過程を用いて異方的に除去することにより、多結晶
シリコン側壁スペーサを形成する(図9を参照のこ
と)。
【0066】熱酸化過程によって、この多結晶シリコン
側壁スペーサを酸化物に転換する(図10を参照のこ
と)。
【0067】BFのチャネル停止剤の植え込みまでこ
の方法を続ける。植え込まれたイオンが窒化シリコン、
シリコン、酸化シリコンの層を突き抜けて浸透しない
で、第1マスクによって開かれていて、酸化物スペーサ
によっt保護されている区域のシリコン基板に対しての
み植え込まれるように、植込みエネルギーを選ぶ(図1
1を参照のこと)。以下の2つの段階もまた、任意選択
の段階である。
【0068】すなわち、最後に、堆積した窒化層を、酸
化物スペーサで保護されていない地域から除去する。
【0069】酸化物スペーサをHF希釈剤で浸せきして
除去する(図12を参照のこと)。
【0070】全般への酸化物を3000オングストロー
ムから7000オングストロームまでの範囲に酸化によ
って成長させる(図13を参照のこと)。
【0071】ホトレジストを展張し、絶縁スロットに対
して直角な開口条を在来の写真製版技法で作り浮動ゲー
ト区域を設定する。ここでリンの植込みを行い、浮動ゲ
ートをドーピングする。この植込みのエネルギーは、植
込みイオンが殆ど結晶化シリコン層の内部に残存し、シ
リコン基板に浸透しない程度である。典型的な投与量
は、1×1014から1×1015イオン/CMであ
る。ホトレジストをマスクとして、RIE過程を用いて
窒化シリコン、シリコン、酸化シリコンの積層上で窒化
シリコンの層を選択的に除去する(図14を参照のこ
と)。
【0072】ここで、在来の手段でホトレジストを除去
する。残っている窒化層を酸化防止マスクとして用い
て、熱酸化を成長させ、再結晶化シリコン層を酸化物に
転換させる。この酸化物の厚さは、最初の非晶質シリコ
ン層の厚さと酸化の水準によって、典型的には1000
オングストロームから2500オングストロームまでの
範囲である。これを行う間に、第2マスクによって決定
される窒化物の境界に沿ってシリコン上に小さな鳥のく
ちばしが形成される(図15を参照のこと)。
【0073】残っている窒化シリコン層を熱いリン酸の
槽の中で湿式化学エッチングによって除去する(図16
を参照のこと)。
【0074】酸化物をマスクとして用いて、露出した再
結晶化シリコン区域をRIE過程で選択的にエッチング
する。シリコンと窒化物との間のこのエッチングの選択
性は、尖った縁の断面を十分に確立できる程度、すなわ
ち、20より大きくなければならない。25より大きな
選択性を持たせるエッチングは、塩基化合物を用いるR
IE過程による在来のシリコン・エッチング過程で容易
に達成できる。
【0075】捨ての酸化層を再結晶化シリコンの露出し
た側壁上に熱的に成長させる。同時に、元はシリコン窒
化物とシリコン酸化物の積層で覆われていた基板上の酸
化物の厚さを、望みの厚さまで増加させる。この厚さ
は、典型的には400オングストロームから500オン
グストロームまでの範囲である(図18を参照のこ
と)。
【0076】浮動ゲートをマスクとして、しきい値を調
整するために、選択用トランジスタを形成すべき区域
に、自動的に整列するホウ素の植込みを行う。HF溶液
中で浸せきすることにより、酸化層を部分的に除去す
る。酸化物をシリコン基板及び再結晶化シリコン側壁上
で望みの厚さに達するまで再び成長させる。これらの2
つの厚さは、ドーピングの水準と結晶の配向によって異
なる。これらの厚さは、典型的には、シリコン基板上で
300オングストロームから500オングストロームま
で、再結晶化シリコン側壁上で400オングストローム
から600オングストロームまでの範囲である。
【0077】N及びArをキャリヤ気体とする希釈N
中で高温で、酸化物の熱的焼なましによる酸化物の
窒化を行う。温度範囲は、典型的には、800°Cから
1000°Cまでである。任意選択的な短時間の酸化
は、850°Cから950°Cまで温度で行う。この時
間は、酸化物の厚さを目立って増加させない程度に短
く、かつ、酸化物が成長して総てのピン・ホール欠陥を
遮蔽する程度に長くする。ここで、多結晶シリコンの層
を堆積させ、在来の手段でドープする(図19を参照の
こと)。
【0078】在来の写真製版及び乾式エッチング技法を
用いて多結晶シリコンのパターンを付け、浮動ゲートを
形成する(図20を参照のこと)。
【0079】ホトレジストを展張し、絶縁条に対して直
角な条の開口を在来の写真製版技法で行い、浮動ゲート
及びドレーン地域の部品を露出させる。ホトレジストと
浮動ゲート露出部とをマスクとして用いて、リンの植込
みを行う。この投与量は、次の熱段階においてリンのN
+接合部が浮動ゲートの下で拡散し、重複するように調
整する。重複の量はドレーン結合の望みの程度によって
決定されるが、この値は酸化の程度により0.2μmか
ら0.6μmまでの範囲である(図21を参照のこ
と)。
【0080】在来の技法を用いてホトレジストを剥離す
る。ソース及びドレーン区域を形成する(図22を参照
のこと)。
【0081】在来の手段により、第1活性化ガラス層、
接点穴、金属配列、上部活性化、及び接合パッド層の取
付けを行い、全工程を終了する(図23を参照のこ
と)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、電気的に変更可能な不揮発性単一トラ
ンジスタ記憶セルの側面断面図である。
【図2】図2は、図1の記憶セルのアレイを用いる記憶
装置の回路図である。
【図3】図3Aから図3Dまでは、図1の記憶セルにつ
いての再結晶化浮動ゲート製作方法を示す、図1の記憶
セルの側面断面図である。
【図4】図4Aから図4Eまでは、図1の記憶セルにつ
いての再結晶化浮動ゲート製作方法を示す、図1の記憶
セルの側面断面図である。
【図5】図5Aから図5Cまでは、それぞれ、図1の記
憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域と、及び
ドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法の段階を
示す側面断面図である。
【図6】図6Aから図6Cまでは、それぞれ、図1の記
憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域と、及び
ドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法の段階を
示す側面断面図である。
【図7】図7Aから図7Cまでは、それぞれ、図1の記
憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域と、及び
ドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法の段階を
示す側面断面図である。
【図8】図8Aから図8Cまでは、それぞれ、図1の記
憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域と、及び
ドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法の段階を
示す側面断面図である。
【図9】図9Aから図9Cまでは、それぞれ、図1の記
憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域と、及び
ドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法の段階を
示す側面断面図である。
【図10】図10Aから図10Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図11】図11Aから図11Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図12】図12Aから図12Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図13】図13Aから図13Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図14】図14Aから図14Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図15】図15Aから図15Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図16】図16Aから図16Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図17】図17Aから図17Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図18】図18Aから図18Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図19】図19Aから図19Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図20】図20Aから図20Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図21】図21Aから図21Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図22】図22Aから図22Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【図23】図22Aから図22Cまでは、それぞれ、図
1の記憶セルの、セルの高さ方向と、積層ゲート区域
と、及びドレーン区域とについて、記憶セルの製作方法
の段階を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 記憶セル 12 基板 14 ドレーン区域 16 ソース区域 18 チャネル区域 20 第1絶縁層 22 浮動ゲート 24 第1の部分 25 第2絶縁層 26 第2の部分 29 制御ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビイング・イエー アメリカ合衆国、94024 カリフオルニア 州ロス・アルトス・ヒル、ジヤビル・レー ン 24055 (72)発明者 チン・シー・ジエンク アメリカ合衆国、95133 カリフオルニア 州サン・ホセ、グローサー・ドライブ 2733

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記憶場所と、複数の行アドレス線
    路と、複数の桁アドレス線路と、1つの共通線路とを有
    する電気的にプログラム化及び消去が可能な記憶装置で
    あって、該複数の行アドレス線路の1つと該複数の桁ア
    ドレス線路の1つとの各組み合わせによって該複数の記
    憶場所の異なる1つが設定され、更に該複数の記憶場所
    の各々が単一のトランジスタから成り、該単一トランジ
    スタが、 該共通線路に結合されるソースと、 該複数の桁アドレス線路の関連している1つに結合され
    るドレーンと、 該複数の行アドレス線路の関連している1つに結合され
    る制御ゲートと、 該制御ゲートと該ドレーン及び該ソースとの間に配置さ
    れ、該ドレーンに静電容量結合される浮動ゲートと、 該桁アドレス及び行アドレス線路の関連している線路が
    該共通線路の電圧より高い第1の所定の電圧に上昇され
    た時に、該1つの関連している桁アドレス線路に印加さ
    れる電圧を該1つの関連している行アドレス線路に印加
    される電圧よりも高くして、急激な電圧降下によって発
    生されるホット・エレクトロンを該浮動ゲートに注入す
    るための装置と、 該関連している行アドレス線路が該関連している桁アド
    レス線路の電圧より高い第2の所定の電圧に上昇された
    時に、該浮動ゲートから該制御ゲートへの電荷のフォー
    ラー・ノーダイムのトンネル効果を誘起するための装置
    とから成る、記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記憶装置であって、前
    記注入装置及び前記誘起装置が、 前記浮動ゲートと前記ドレーンとの間に高い静電容量を
    与えるための、誘電率と厚さを有する、該浮動ゲートと
    該ドレーンとの間に配置される第1の絶縁材料の層と、 該浮動ゲートと前記制御ゲートとの間に最小の静電容量
    を与え、これらの間にフォーラー・ノーダイムのトンネ
    ル効果を生じさせるための、誘電率と厚さを有する、該
    浮動ゲートと該制御ゲートとの間に配置される第2の絶
    縁材料の層とから成る、記憶装置。
  3. 【請求項3】 電気的にプログラム化及び消去が可能な
    記憶装置であって、 第1の導電性の形の半導体基板と、 第2の導電性の形の、間にチャネル区域を有する、該基
    板中の第1及び第2の隔置された区域と該基板を該第
    1、第2、及びチャネル区域を含めて覆って配列され
    る、第1の絶縁層と、 該チャネル区域と該第2区域との静電容量を最大化すべ
    く、該第1絶縁層を覆って配列され、該チャネル区域の
    一部分と該第2区域の一部分とを覆って伸長する導電性
    の浮動ゲートと、 該浮動ゲートを覆って配列され、該浮動ゲートに隣接
    し、電荷のフォーラー・ノーダイムのトンネル効果で該
    浮動ゲートを突き抜けることを可能にする厚さを有する
    第2の絶縁層と、 該第1絶縁層を覆って配列され、該浮動ゲートから隔置
    され、該第2絶縁層に隣接し、該第1区域を覆って伸長
    する第1の区画と、該浮動ゲートとの静電容量結合を最
    少化すべく該第2絶縁層を覆って配列される第2の区画
    との、電気的に接続された2つの区画を有する導電性の
    制御ゲートとから成る、記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁層が、シリコン酸化物、シ
    リコン窒化物、若しくはシリコン酸窒化物で、70オン
    グストロームから200オングストローム程度の厚さで
    ある、請求項3に記載の記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記浮動ゲートに隣接する前記第2絶縁
    層が、シリコン酸化物、シリコン窒化物、若しくはシリ
    コン酸窒化物で、150オングストロームから1200
    オングストローム程度の厚さである、請求項3に記載の
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 複数の記憶場所と、複数の行アドレス線
    路と、複数の桁アドレス線路と、1つの共通線路とを有
    する電気的にプログラム化及び消去が可能な記憶装置で
    あって、該複数の行アドレス線路の1つと該複数の桁ア
    ドレス線路の1つとの各組み合わせによって該複数の記
    憶場所の異なる1つを設定し、更に、該共通線路に結合
    されるソースと、該複数の桁アドレス線路の関連してい
    る1つに結合されるドレーンと、該複数の行アドレス線
    路の関連している1つに結合される制御ゲートと、そこ
    での電荷を蓄積するための浮動ゲートとを有し、該ドレ
    ーンと制御ゲートとに該浮動ゲートが静電容量的に結合
    されている、単一のトランジスタから該複数の記憶場所
    の各々が成る記憶装置を動作させる方法において、該方
    法が、 該共通線路に対して接地電位を印加し、 該複数の記憶場所の該第1記憶場所に関連している第1
    の複数の桁アドレス線路に対して接地電位を印加し、 該複数の記憶場所の該第1記憶場所に関連している第1
    の複数の行アドレス線路に対して第1の正電位を印加す
    ることによって、各々の該記憶場所にある該浮動ゲート
    上の電荷をフォーラー・ノーダイムのトンネル効果で突
    き抜けることで各々の該記憶場所にある該制御ゲートへ
    転送させることによって該複数の記憶場所の第1の記憶
    場所を消去し、 該共通線路に対して接地電位を印加し、 該複数の記憶場所の第2記憶場所に関連している第2の
    複数の桁アドレス線路に対して第2の正電位を印加し、 該複数の記憶場所の第2記憶場所に関連している第2の
    複数の行アドレス線路に対して、該第2正電位よりも低
    い第3の正電位を印加することによって、各々の該記憶
    場所のソースからの電子を急激な電圧降下によって発生
    されるホット・エレクトロンによって該浮動ゲートへ転
    送させることによって消去される該複数の記憶場所の該
    第1記憶場所から該複数の記憶場所の第2の記憶場所を
    選択的にプログラム化する段階から成る、記憶装置動作
    方法。
  7. 【請求項7】 電気的にプログラム化及び消去が可能な
    記憶装置を製造する方法であって、 基板を設定し、 該基板を覆って誘電体材料の第1の層を成長させ、 該第1層を覆って多結晶シリコン又は非晶質シリコンの
    層を堆積させ、 該シリコン層を保護材料で被覆し、 該シリコン層を焼きなまして再結晶化シリコンを形成
    し、 該保護材料の一部分を除去して浮動ゲート区域を設定
    し、 該浮動ゲート区域上にマスキング用酸化物を成長させ、 該保護材料の残存の部分、及びその下の再結晶化シリコ
    ンを除去し、 該浮動ゲート及び該基板を覆って第2の誘電体材料の層
    を堆積させ、 制御ゲートをパターン化して形成し、 該基板中にドレーン及びソース区域を設定する段階から
    成る、記憶装置製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の記憶装置製造方法であっ
    て、前記第2誘電体材料層堆積段階が、 前記シリコン酸化物の窒化を行って窒酸化物膜の層を形
    成することから更に成る、記憶装置製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の記憶装置製造方法であっ
    て、前記保護材料被覆段階が、 シリコン窒化物の層を堆積させることから更に成る、記
    憶装置製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の記憶装置製造方法であ
    って、前記保護材料残存部分除去段階が、 ホトレジストの層を堆積させ、 該ホトレジストの一部分を除去して前記保護材料を露出
    させ、 該ホトレジストの一部分をマスクとして残存させた状態
    で該ホトレジストを除去し、 該ホトレジストの残存部分を除去することから更に成
    る、記憶装置製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の記憶装置製造方法であ
    って、前記マスキング用酸化物成長段階の後に、 該マスキング用酸化物の一部分を除去し、 前記制御ゲート区域中にドープ剤を植え込むことから更
    に成る、記憶装置製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体集積回路装置中に電界隔離界を
    作製する方法であって、 基板を設定し、 該基板を覆って誘電体材料の第1の層を成長させ、 該誘電体材料第1層を覆って多結晶シリコンの第1の層
    を堆積させ、 該シリコン第1層を第1の保護層で被覆し、 該第1保護層中でマスク材料を用いて隔離区域をパター
    ン化し、露出して露出隔離区域を形成し、 側壁を有する積層を残して該第1層の多結晶シリコンを
    該露出隔離区域から除去し、 該マスク材料を除去し、 第2の保護層を堆積させ、 多結晶シリコンの第2の層を堆積させ、 該積層側壁の周囲以外の総ての場所で多結晶シリコン第
    2層を除去し、 該積層に隣接する多結晶シリコン第2層をシリコン酸化
    物のスペーサに転換し、 該シリコン酸化物スペーサで保護されている場所以外の
    総ての隔離区域中の場所にチャネル停止植込み剤を植え
    込み、 該酸化物スペーサで保護されていない地域から該第2保
    護層を除去し、 該シリコン酸化物スペーサを除去し、 該積層に隣接して全般的な領域の酸化物を熱的に成長さ
    せ、 残りの該第1保護層及び多結晶シリコンを除去する段階
    から成る、電界隔離作製方法。
  13. 【請求項13】 前記保護層がシリコン窒化物である、
    請求項12記載の電界隔離作製方法。
  14. 【請求項14】 複数の記憶場所と、複数の行アドレス
    線路と、複数の桁アドレス線路と、1つの共通線路とを
    有する電気的にプログラム化及び消去が可能な記憶装置
    であって、該複数の行アドレス線路の1つと該複数の桁
    アドレス線路の1つとの各組み合わせによって該複数の
    記憶場所の異なる1つが設定され、更に該複数の記憶場
    所の各々が単一のトランジスタから成り、該単一トラン
    ジスタが、 該共通線路に結合されるソースと、 該複数の桁アドレス線路の関連している1つに結合され
    るドレーンと、 該複数の行アドレス線路の関連している1つに結合され
    る制御ゲートと、 該制御ゲートと該ドレーン及び該ソースとの間に配置さ
    れ、該ドレーンに静電容量結合される再結晶化された浮
    動ゲートと、 該桁アドレス及び行アドレス線路の関連している線路が
    該共通線路の電圧より高い第1の所定の電圧に上昇され
    た時に、該桁アドレス線路の関連している1つに印加さ
    れる電圧を該行アドレス線路の関連している1つに印加
    される電圧よりも高くして、急激な電圧降下によって発
    生されるホット・エレクトロンを該浮動ゲートに注入す
    るための装置と、 該関連行アドレス線路が該関連桁アドレス線路の電圧よ
    り高い第2の所定の電圧に上昇された時に、該浮動ゲー
    トから該制御ゲートへの電荷のフォーラー・ノーダイム
    のトンネル効果を誘起するための装置とから成る、記憶
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の記憶装置であっ
    て、該注入装置及び該誘起装置が、 前記浮動ゲートと前記ドレーンとの間に高い静電容量を
    与えるための、誘電率と厚さを有する、該浮動ゲートと
    該ドレーンとの間に配置される第1の絶縁材料の層と、 該浮動ゲートと前記制御ゲートとの間に最小の静電容量
    を与え、これらの間のフォーラー・ノーダイムのトンネ
    ル効果を可能にするための、誘電率と厚さを有する、該
    浮動ゲートと該制御ゲートとの間に配置される第2の絶
    縁材料の層とから成る、記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記絶縁材料第2層がシリコン酸窒化
    物でである、請求項15に記載の記憶装置。
  17. 【請求項17】 電気的にプログラム化及び消去が可能
    な記憶装置であって、 第1の導電性の形の半導体基板と、 第2の導電性の形の、間にチャネル区域を有する、該基
    板中の第1及び第2の隔置された区域と該第1、第2、
    及びチャネル区域を含めて該基板を覆って配列される第
    1の絶縁層と、 該第1絶縁層を覆って配列され、該チャネル区域と該第
    2区域との静電容量を最大化すべく該チャネル区域と該
    第2区域の部分とを覆って伸長する単結晶の導電性の浮
    動ゲートと、 該浮動ゲートを覆って配列され、該浮動ゲートに隣接す
    る、電荷がフォーラー・ノーダイムのトンネル効果で突
    き抜けることが可能な厚さを有する第2の絶縁層と、 該第1絶縁層を覆って配列され、該浮動ゲートから隔置
    され、該第2絶縁層に隣接し、該第1区域の一部分を覆
    って伸長する第1の区画と、該浮動ゲートとの静電容量
    結合を最少化すべく該第2絶縁層を覆って配列される第
    2の区画との、電気的に接続された2つの部分を有する
    導電性の制御ゲートとから成る、記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記第1絶縁層が、シリコン酸化物、
    シリコン窒化物、若しくはシリコン酸窒化物で、70オ
    ングストロームから200オングストローム程度の厚さ
    である、請求項17に記載の記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記浮動ゲートを覆う前記第2絶縁層
    が、シリコン酸化物、シリコン窒化物、若しくはシリコ
    ン酸窒化物で、150オングストロームから1200オ
    ングストローム程度の厚さである、請求項17に記載の
    記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記単結晶浮動ゲートが再結晶化され
    た浮動ゲートである、請求項17に記載の記憶装置。
  21. 【請求項21】 ドレーンと、ソースと、上に電荷を蓄
    積するための浮動ゲートと、制御ゲートとを有する電気
    的蓄積装置であって、該浮動ゲートが、 基板中にソース、ドレーン、及びチャネル区域を設定
    し、 該基板を覆って絶縁材料の第1の層を形成し、 該第1層を覆って非単結晶シリコンを堆積させ、 該シリコンに保護材料を被せ、 該シリコンを焼きなまして再結晶化シリコンを形成し、 該再結晶化シリコンから該浮動ゲートを設定することに
    よって形成される再結晶化ゲートであることから成る改
    良を施した、記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記保護材料がCVDシリコン窒化物
    である、請求項21に記載の記憶装置。
  23. 【請求項23】 電気的にプログラム化及び消去が可能
    な記憶装置であって、 半導体材料の基板と、 間にチャネル区域を有する、該基板中の第1及び第2の
    隔置された区域と該基板を覆って配置される第1の絶縁
    層と、 該第1絶縁層を覆う単結晶の導電性の浮動ゲートと、 該浮動ゲートを覆う第2の絶縁層と、 該第2絶縁層を覆う導電性の制御ゲートとから成り、 該第2絶縁層が、該浮動ゲートと該制御ゲートとの間で
    フォーラー・ノーダイムのトンネル効果によって電荷を
    突き抜けさせる厚さを有する記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記第2絶縁層がシリコン窒化物であ
    る、請求項23に記載の記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記浮動ゲートが、前記第1絶縁層上
    に単結晶シリコン又は非晶質シリコンを堆積させること
    と、該シリコン層を保護材料で被覆することと、該シリ
    コン層を焼きなまして再結晶化シリコンを形成すること
    と、該再結晶化シリコン中に浮動ゲートを形成すること
    によって形成される、請求項23に記載の記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記第1及び第2の区域がそれぞれソ
    ース及びドレーンである、請求項23に記載の記憶装
    置。
  27. 【請求項27】 隔離されたゲートから、若しくは隔離
    されたゲートに対して、誘電体材料をトンネルで突き抜
    けて電荷を転送するための電荷注入半導体ゲートを半導
    体集積回路装置中に形成する方法であって、 基板を設定し、 該基板上に多結晶シリコン又は非晶質シリコンの層を堆
    積させ、 該層を保護材料で被覆し、 該層を焼きなまして再結晶化シリコンを形成し、 該層中で再結晶化シリコンの縁に沿って電荷注入区域を
    設定して、該層を導電性とし、 該層上にトンネル効果誘電体材料を成長させ、 該誘電体材料上に該隔離ゲートを形成する段階から成
    る、電荷注入半導体ゲート形成方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記電荷注入区域設定段階が、 前記保護材料の一部に選択的にエッチングを施して前記
    再結晶化シリコンを露出し、 該露出再結晶化シリコンを酸化させて該シリコン酸化物
    と該保護材料との境界に沿って該電荷注入区域を有する
    シリコン酸化物の層を形成し、 該保護材料を除去して該再結晶化シリコンの他の部分を
    露出し、 該再結晶化シリコンの該他の部分に異方的にエッチング
    を施すことからから更に成る、電荷注入半導体ゲート形
    成方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記電荷注入区域設定段階が、 前記シリコン酸化物を除去する段階から更に成る、電荷
    注入半導体ゲート形成方法。
  30. 【請求項30】 請求項27に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記電荷注入区域設定段階が、 a)前記再結晶化シリコンの一部分に選択的にエッチン
    グを施して該電荷注入区域を形成し、 b)該電荷注入区域が形成されるまで、 i)該再結晶化シリコンの該一部分の一定の厚さを酸化
    させてシリコン酸化物を形成し、 ii)該シリコン酸化物に等方的にエッチングを施す段
    階を反復する段階から更に成る、電荷注入半導体ゲート
    形成方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記電荷注入区域設定段階が、 前記再結晶化シリコンに選択的にエッチングを施す前に
    前記保護材料を除去することから更に成る、電荷注入半
    導体ゲート形成方法。
  32. 【請求項32】 請求項27に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記成長段階が、 望みの厚さまでシリコン酸化物を成長させ、 該シリコン酸化物の窒化を実施して酸窒化物の膜を形成
    することから更に成る、電荷注入半導体ゲート形成方
    法。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、前記窒化実施段階が、 キャリヤ気体を伴うNHを用いて高温で前記シリコン
    酸化物を熱的に焼きなますことから更に成る、電荷注入
    半導体ゲート形成方法。
  34. 【請求項34】 前記高温が800°Cより高い、請求
    項33に記載の電荷注入半導体ゲート形成方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の電荷注入半導体ゲ
    ート形成方法であって、 前記酸窒化物膜を酸化する段階から更に成る、電荷注入
    半導体ゲート形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005101599A (ja) * 2003-09-23 2005-04-14 Samsung Electronics Co Ltd スペーサー酸化工程を利用する分離ゲートフラッシュメモリセル製造方法
JP2007519257A (ja) * 2004-01-21 2007-07-12 サンディスク コーポレイション High−K材料とゲート間プログラミングとを使用する不揮発性メモリ・セル

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