JPH05135664A - トリツプ装置付工事用バイパス開閉器 - Google Patents

トリツプ装置付工事用バイパス開閉器

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JPH05135664A
JPH05135664A JP29930291A JP29930291A JPH05135664A JP H05135664 A JPH05135664 A JP H05135664A JP 29930291 A JP29930291 A JP 29930291A JP 29930291 A JP29930291 A JP 29930291A JP H05135664 A JPH05135664 A JP H05135664A
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bypass switch
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茂晴 村木
Yasukazu Andou
恭数 安藤
Hiroshi Watanabe
渡辺  弘
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工事バンクから健全バンクへ切換を行うトリッ
プ装置付工事用バイパス開閉器に関し、トランスおよび
プライマリーカットアウトを保護することを目的とす
る。 【構成】A,Bバンクの低圧側を接続ケーブルにより接
続し、BバンクをAバンクに切換えるトリップ装置付工
事用バイパス開閉器において、Bバンクにおけるトラン
スの過負荷電流を検出する変流器CT1,CT2と、変
流器CT1,CT2の検出信号に基づいて過負荷電流が
流れたことを判別する比較器27a,27bと、比較器
27a,27bにより過負荷電流が流れたと判別された
とき指令信号を送信する搬送送信回路26と、搬送送信
回路26からの指令信号を受信する電波受信回路35
と、電波受信回路35が受信した指令信号に基づいて工
事用バイパス開閉器を開放する駆動接点23とを備えた
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工事バンクから健全
バンクへ切換を行うトリップ装置付工事用バイパス開閉
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、従来例えばBバンク
のトランスTrBを交換する場合、従来の工法において
はAバンクの低圧側と前記Bバンクの低圧側とをバイパ
ス開閉器40によって接続し、その後検電・検相を行っ
て正常であるならば前記低圧バイパス開閉器40を投入
する。そして、Bバンク側のプライマリーカットアウト
PCを開放してBバンクの変圧トランスTrBを交換し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記Aバン
クのトランスTrAが50kvA 、このトランスTrAの
タップ電圧が200V、一方,BバンクのトランスTr
Bが20kvA 、このトランスTrBのタップ電圧が22
0Vであったとすると、バイパス開閉器40を投入した
ときにBバンク側からAバンク側の負荷Dへ負荷電流が
流れる。これは、Bバンク側のタップ電圧がAバンク側
のタップ電圧より高いため、負荷分担としてBバンク側
のトランスTrBが多くの負荷を持とうとするためであ
る。しかし、この場合Bバンク側のトランスTrBの容
量が小さいため、負荷電流は過負荷電流となり、トラン
スTrBが焼損したり、プライマリーカットアウトPC
のヒューズが溶損したりするおそれがある。このため、
バンク切換を確実に行うことができないという問題があ
る。
【0004】したがって、通常バンク切換を行う場合に
は両バンクのトランスTrA,TrBのタップ電圧が同
じであることを測定するか、または台帳を見て確認して
いるのが実情である。
【0005】本発明の目的は、バンク切換可能のためバ
イパス開閉器を投入したとき過負荷電流が流れたことを
知らせてバイパス開閉器を開放することができ、トラン
スおよびプライマリーカットアウトを保護するトリップ
装置付工事用バイパス開閉器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、両バンクの低圧側を接続ケーブル
により接続し、一方のバンクを他方のバンクに切換える
トリップ装置付工事用バイパス開閉器において、前記一
方のバンクにおけるトランスの過負荷電流を検出する過
負荷電流検出手段と、前記過負荷電流検出手段の検出信
号に基づいて過負荷電流が流れたことを判別する判別手
段と、前記判別手段により過負荷電流が流れたと判別さ
れたとき指令信号を送信する送信手段と、前記送信手段
からの指令信号を受信する受信手段と、前記受信手段が
受信した指令信号に基づいて工事用バイパス開閉器を開
放する開放駆動手段とを備えたことをその要旨とする。
【0007】第2の発明は、送信手段から出力される指
令信号をバンクの低圧側に注入する注入手段と、同バン
クの低圧側に設けられ前記指令信号を受信手段へ入力す
る受信入力手段とを備えたことをその要旨とする。
【0008】
【作用】上記の構成により、工事バンクにおけるトラン
スの負荷電流を過負荷電流検出手段が検出し、この検出
信号に基づいて過負荷電流が流れているかを判別手段が
判別する。過負荷電流が流れたことを判別手段が判別す
ると指令信号を送信手段が送信し、この指令信号を受信
手段が受信する。そして、指令信号に基づいて開放駆動
手段はバイパス開閉器を開放する。
【0009】また、送信手段から出力される指令信号は
注入手段により接続ケーブルに注入され、この指令信号
は受信入力手段を介して受信手段に入力される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図1,図5に示すように、配電線
U,V,WにはA,Bバンクがそれぞれ設けられてい
る。なお、Aバンクの説明を以下にするが、Bバンクの
構成において同一構成は同一番号を付して説明を省略す
る。
【0011】前記配電線U,V,Wには各相毎に対応し
て設けられたプライマリーカットアウトPCU,PC
V,PCWを介して一対のトランスTr1,Tr2が接
続されている。また、このトランスTr1,Tr2の低
圧側には負荷Dが設けられている。
【0012】前記トランスTr1,Tr2はV結線とな
っており、同トランスTr1,Tr2の低圧側からは3
つの出力端子P,C1,C2がそれぞれ設けられてい
る。さらに、前記出力端子C1,C2間の中点は接地さ
れ接地端子Nとなっている。
【0013】したがって、出力端子C1または出力端子
C2と接地端子Nとにより線間電圧100Vを取り出す
ことができ、一般家庭の負荷Dに供給することができる
ようになっている。また、出力端子Pと出力端子C1ま
たは出力端子C2とにより線間電圧200Vを取り出す
ことができ、工場等の負荷Dに供給することができるよ
うになっている。
【0014】また、両A,Bバンクの低圧側には接続ケ
ーブルLA,LB,LC,LNを介して三相四線式のバ
イパス開閉器1が接続されている。このバイパス開閉器
1には制御線2を介して検電・検相器3が接続されてい
る。
【0015】前記バイパス開閉器1は各相毎に対応して
対向配置された一対の固定電極と、前記一対の固定電極
を投入または開放する可動電極DU,DV,DW,DN
と、前記可動電極DU,DV,DW,DNを駆動する駆
動回路4とから構成されている。よって、前記駆動回路
4によりバイパス開閉器1を自動投入開放を行うことが
できるとともに、手動によっても投入開放することがで
きるようになっている。
【0016】次に、前記バイパス開閉器1内部に設けら
れた駆動回路4の構成について詳述する。図2に示すよ
うに、MC2は第二リレーであって、前記検電・検相器
3からの制御信号によって励磁されるようになってい
る。また、この第二リレーMC2は前記可動電極DNの
みを投入・開放するとともに、a接点の第二接点5を開
閉制御するようになっている。
【0017】MC1は第一リレーであって、前記第二接
点5と直列に接続されている。この第一リレーMC1は
前記可動電極DU,DV,DWを投入・開放するととも
に、前記第二リレーMC2に接続されるa接点の第一接
点6および投入表示回路(LED)7を駆動するa接点
の第三接点8を開閉制御するようになっている。
【0018】9はバイパス開閉器1に設けられたメタル
コンセントであって、このメタルコンセント9に前記制
御線2の一端が接続されている。L1〜L4、R1〜R
4は両バンクの出力端子P,C1,C2,Nにそれぞれ
接続された出力線であって、前記メタルコンセント9に
複数設けられた接続端子tにそれぞれ接続されている。
また、駆動回路4も前記メタルコンセント9の接続端子
tに接続されている。
【0019】次に、前記検電・検相器3の構成について
詳述する。図3に示すように、10は検電・検相器3に
設けられたメタルコンセントであって、前記制御線2の
他端が接続されている。11は検電・検相回路であっ
て、前記メタルコンセント10に複数設けられた接続端
子tにそれぞれ接続されている。
【0020】したがって、両A,Bバンクからの電圧お
よび位相が出力線L1〜L4,R1〜R4、制御線2を
介して入力されるようになっている。よって、検電・検
相回路11は検電および検相を行い、バイパス開閉器1
が投入可能であるかを判別するようになっている。
【0021】12は前記検電・検相回路11に設けられ
た強制ロック解除スイッチであって、負荷側無電圧の場
合の強制送電をするようになっている。つまり、従来の
バイパス開閉器と同様にして使用する場合に使うための
スイッチである。13は検電・検相回路11に設けられ
たLEDであって、前記強制ロック解除スイッチをオン
したとき点灯するようになっている。
【0022】15は前記検電・検相回路11に設けられ
た検電・検相表示回路であって、検電・検相が正常であ
るかを表示するようになっている。16は検電・検相表
示回路15に接続されたブザーであって、音によって例
えば異常を知らせるようになっている。14は前記検電
・検相回路11に設けられた試験スイッチであって、検
電・検相回路11が正常に動作するかチェックするため
のものである。
【0023】17は前記検電・検相回路11に設けられ
た電源供給接点であって、検電・検相が正常であったと
き検電・検相回路11の制御によりオンするようになっ
ている。
【0024】VSD1,VSD2は100Vまたは20
0Vに電圧を切り換える電圧切換器である。すなわち、
検電・検相回路11、搬送受信回路21は100V用で
あるため、この電圧切換器VSD1,VSD2の切換動
作により検電・検相回路11、搬送受信回路21に20
0Vが印加されないようにしている。
【0025】また、前記電圧切換器VSD1は接続端子
tと前記検電・検相回路11とを接続する信号線に接続
された電源入力線D1,D2に接続され、Aバンク側の
出力線L3,L4から電源を検電・検相回路11に供給
している。20は前記電圧切換器VSD1および検電・
検相回路11に電源を供給する電源スイッチである。さ
らに、前記電圧切換器VSD2は接続端子tと前記検電
・検相回路11とを接続する信号線に接続された信号入
力線N1,N2に接続されている。
【0026】よって、前記電圧切換器VSD2は前記制
御線2を介してBバンク側の出力線R3,R4から後述
する指令信号が受信入力手段としての信号入力線N1,
N2を介して流れ込むようになっている。なお、前記電
圧切換器VSD2は搬送受信回路21へ電源を供給して
いる。
【0027】21は前記電圧切換器VSD2に接続され
る受信手段としての搬送受信回路であって、後述する過
負荷検出器22からの指令信号を前記信号入力線N1,
N2を介して受信するようになっている。23は前記搬
送受信回路21に設けられた開放駆動手段としての駆動
接点であって、前記電圧切換器VSD2から電源が供給
されるとオンするようになっている。また、図1に示す
ように前記過負荷検出器22からの指令信号を搬送受信
回路21が受信すると、搬送受信回路21により駆動接
点23がオフするようになっている。
【0028】24は前記駆動接点23、電源供給接点1
7との間に配設され、かつ直列接続される投入スイッチ
であって、この投入スイッチ24によって前記バイパス
開閉器1の駆動回路4を駆動し、バイパス開閉器1を投
入することができるようになっている。
【0029】25は前記駆動接点23に接続されたb接
点の開放スイッチであって、この開放スイッチ25を開
放することによりパイパス開閉器1を手動開放可能とな
っている次に、前記過負荷検出器22の構成について詳
述する。
【0030】図4に示すように、26は過負荷検出器2
2内部に設けられた送信手段としての搬送送信回路であ
って、前記検電・検相器3の搬送受信回路21に指令信
号を搬送するようになっている。CT1,CT2はBバ
ンク側の接続ケーブルLA,LCに取着された過負荷電
流検出手段としての変流器であって、Bバンク側のトラ
ンスTr1,Tr2からAバンクの負荷D側へ、また、
Aバンク側のトランスTr1,Tr2からBバンクの負
荷D側へ過負荷電流が流れるのを検出するようになって
いる。この変流器CT1,CT2は前記搬送送信回路2
6にそれぞれ接続されている。
【0031】27a,27bは前記変流器CT1,CT
2にそれぞれ接続される判別手段としての比較回路であ
る。この比較回路27a,27bは前記変流器CT1,
CT2からの検出信号を予め設定されたしきい値と比較
するようになっている。すなわち、過負荷電流を変流器
CT1,CT2が検出すると比較回路27a,27bが
出力信号を出力するようになっている。
【0032】28は前記比較回路27a,27bに接続
されるOR回路であって、前記比較回路27a,27b
からの出力信号が入力されるようになっている。29は
前記OR回路28に接続される搬送駆動回路であって、
所定の周波数(本実施例においては50kHz)の指令
信号を発生するようになっている。なお、通常は数十k
Hzの高周波の指令信号を発生して使用している。
【0033】30a,30bは接続ケーブルLC,LN
に接続された注入手段としての信号注入器であって、前
記搬送駆動回路29からの指令信号を接続ケーブルL
C,LNに注入し、バイパス開閉器1、制御線2および
信号入力線N1,N2を介して検電・検相器3の搬送受
信回路21に指令信号を搬送するようになっている。な
お、信号注入器30aおよび30bにより接続ケーブル
LCおよびLNから過負荷検出器22へ電源を供給する
ようになっている。
【0034】31はa接点の駆動接点であって、前記搬
送送信回路26が駆動したときオンするようになってお
り、過負荷電流が流れたときにはオフするようになって
いる。
【0035】32はコードリールであって、前記検電・
検相器3における搬送受信回路21の駆動接点23と過
負荷検出器22の駆動接点31とを並列に接続するよう
になっている。したがって、搬送送信回路26の指令信
号により搬送受信回路21の駆動接点23を開閉させな
いときには搬送送信回路26における駆動接点31のオ
ン・オフによってバイパス開閉器1を開閉制御すること
ができるようになっている。
【0036】上記のように構成されたトリップ装置付工
事用バイパス開閉器の作用について説明する。まず、B
バンク(工事バンク)のトランスTr1,Tr2の取換
え作業を行う場合、Aバンク(健全バンク)とBバンク
との低圧側に開放状態のバイパス開閉器1を接続ケーブ
ルLA,LB,LC,LNを介して接続する。そして、
バイパス開閉器1および検電・検相器3のメタルコンセ
ント9,10に制御線2を接続する。
【0037】また、Bバンクの低圧側または接続ケーブ
ルLA,LCに変流器CT1,CT2をそれぞれ取着す
るとともに、同Bバンクの低圧側または接続ケーブルL
C,LNに信号注入器30a,30bをそれぞれ取着す
る。
【0038】一方、図3に示すようにバイパス開閉器1
内の各相毎に接続された出力線L1〜L4,R1〜R4
により、制御線2を介して検電・検相器3の検電・検相
回路11に各相の電圧値、位相角が入力される。また、
電圧切換器VSD2からの電源が搬送受信回路21に供
給される。そして、搬送送信回路26と搬送受信回路2
1との間で送受信可能を確認後、搬送受信回路21内の
駆動接点23がオンするとともに、搬送送信回路26内
の駆動接点31がオンする。これにより、30aと30
bの接続ミスを発見できる。
【0039】そして、電源スイッチ20をオンすると、
検電・検相回路11はA,Bバンクの検電・検相を行い
バンク切換可能かを判断し、その結果を検電・検相表示
回路15に表示し、バンク切換可能の場合には電源供給
接点17をオンする。
【0040】この状態において投入スイッチ24をオン
すると、前記駆動接点23および電源供給接点17がオ
ン状態にあるため、駆動回路4の第二リレーMC2が励
磁される。この第二リレーMC2の励磁により可動電極
DNが投入されるとともに、第二接点5がオンする。す
ると、第二接点5のオンにより第一リレーMC1が励磁
され、可動電極DU,DV,DWが投入されるととも
に、第一接点6および第三接点8がオンする。その結
果、投入表示回路7が駆動し、バイパス開閉器1が投入
したことを表示する。
【0041】そして、Bバンクのプライマリーカットア
ウトPCU,PCV,PCWを順に開放し、トランスT
r1,Tr2を交換する。その後、再びプライマリーカ
ットアウトPCU,PCV,PCWを順に投入する。
【0042】次に、バイパス開閉器1を開放するには開
放スイッチ25をオフする。これにより、第一リレーM
C1が消磁されるので、可動電極DU,DV,DWが開
放するとともに、第一接点6および第三接点8がオフし
て投入表示回路7が投入表示を解除し、第2リレーMC
2が消磁されるので、可動電極DNが開放する。この結
果、バイパス開閉器1の開放が完了するため、A,Bバ
ンクの接続ケーブルLA,LB,LC,LNをそれぞれ
取り外すことにより、バンク工事が完了する。
【0043】さて、両バンクのタップ電圧が異なってい
る状態でバイパス開閉器1を投入したとき、Bバンク側
における接続ケーブルLA,LCの少なくとも一方に過
負荷電流が流れると、変流器CT1,CT2がこの過負
荷電流を検出する。
【0044】図4に示すように、搬送送信回路26内の
比較回路27a,27bは前記変流器CT1,CT2の
検出信号を所定のしきい値(例えば定格電流の150
%)と比較し、このしきい値を越える負荷電流の場合過
負荷電流が流れたと判断し、出力信号「1」をOR回路
28に出力する。そして、比較回路27a,27bの
内、どちらか一方から出力信号「1」がOR回路28に
入力されると、OR回路28は搬送駆動回路29に駆動
信号を出力するとともに、駆動接点31をオフにする。
【0045】搬送駆動回路29はこの駆動信号に基づい
て50kHzの指令信号を信号注入器30a,30bに
より接続ケーブルLC,LNに注入する。すると、この
指令信号を接続ケーブルLC,LN、出力線R3,R
4、制御線2、信号入力線N1,N2および電源切換器
VSD2を介して搬送受信回路21が受信する。
【0046】搬送受信回路21はこの指令信号に基づい
て駆動接点23をオフにするため、第一リレーMC1お
よび第二リレーMC2がそれぞれ消磁され、可動電極D
U,DV,DW,DNが開放する。また、第一〜三接点
5,6,8がオフするので、投入表示回路7は投入表示
を解除する。
【0047】この結果、BバンクのトランスTr1,T
r2に過負荷電流が流れ続けないため、トランスTr
1,Tr2の焼損、プライマリーカットアウトPCU,
PCV,PCWの溶断を防止することができる。したが
って、特にタップ電圧が異なった状態でバイパス開閉器
1を投入し、過負荷電流が流れたときにはバイパス開閉
器1を直ちに開放するため、誤ってバンク切換を行って
もトランスTr1,Tr2、プライマリーカットアウト
PCU,PCV,PCWを保護することができる。
【0048】さらに、過負荷検出器22がバンク切換可
能か否かを判断するため、従来とは異なり台帳による確
認、タップ電圧の測定をする必要がなくなり、バンク工
事を迅速に行うことができる。
【0049】また、搬送送信回路26および搬送受信回
路21によりバイパス開閉器1を開放する以外に、コー
ドリール32を搬送送信回路26の駆動接点31および
搬送受信回路21の駆動接点23を並列に接続して使用
することも可能である。この場合、駆動接点31のオフ
動作によりバイパス開閉器1を開放することができる。
【0050】本実施例においては指令信号を所定の周波
数によって接続ケーブルLC,LNに注入し、この指令
信号によってバイパス開閉器1を開放したが次のように
過負荷電流が流れたとき、バイパス開閉器1を開放する
ように構成することも可能である。
【0051】図6に示すように、Bバンクの接続ケーブ
ルLNのみに指令信号注入用の信号注入変流器CT3を
取着し、接続ケーブルLNに指令信号受信用の信号受信
変流器CT4を取着する。この場合、過負荷電流が流れ
ると搬送駆動回路29からの指令信号は接続ケーブルL
Nに注入されるため、この指令信号を信号受信変流器C
T4が受信し、バイパス開閉器1を指令信号により自動
開放させることができる。
【0052】図7はさらに他の実施例を示し、過負荷検
出器22の搬送駆動回路29の代わりに発振回路35を
設け、検電・検相器3には搬送受信回路21の代わりに
電波受信回路36を設ける。この場合、過負荷電流が流
れると発振回路35が指令信号を電波として飛ばし、電
波受信回路36は電波の指令信号を受信する。この結
果、パイパス開閉器1を自動開放させることができる。
【0053】図8に示すように、この別例は本発明の趣
旨とは直接関係ないが、過負荷検出器22の搬送駆動回
路29の代わりに増幅器33を設け、この増幅器33に
スピーカ34を設ける。この場合、過負荷電流が流れる
と、増幅器33により音がスピーカ34から出力される
ため、この音を聞いたとき開放スイッチ25をオフして
バイパス開閉器1を手動開放することができる。
【0054】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範囲内で
任意に変更することは可能である。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
バイパス開閉器を投入したとき、過負荷電流を検出した
場合にはバイパス開閉器を開放することができるように
なっているため、トランスの焼損、プライマリーカット
アウトのヒューズの溶断を防止することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイパス開閉器、検電・検相器および
過負荷検出器の構成を示す電気回路図である。
【図2】検電・検相器の内部構成を示す電気回路図であ
る。
【図3】駆動回路の内部構成を示す電気回路図である。
【図4】過負荷検出器の内部構成を示す電気回路図であ
る。
【図5】両A,Bバンクの低圧側にバイパス開閉器を装
着した状態を示す説明図である。
【図6】接地された接続ケーブルに指令信号を注入して
バイパス開閉器を開放する説明図である。
【図7】電波によってバイパス開閉器を開放する説明図
である。
【図8】ブザーにより過負荷電流が流れたことを知らせ
る説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…バイパス開閉器、23…開放駆動手段としての駆動
接点、21…受信手段としての搬送受信回路、26…送
信手段としての搬送送信回路、27a,27b…判別手
段としての比較回路、30a,30b…注入手段として
の信号注入器、35…送信手段としての発振回路、36
…受信手段としての電波受信回路、A,B…バンク、L
A,LB,LC,LN…接続ケーブル、CT1,CT2
…過負荷電流検出手段としての変流器、CT3…信号注
入手段としての変流器、N1,N2…信号入力手段とし
ての信号入力線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両バンクの低圧側を接続ケーブルにより
    接続し、一方のバンクを他方のバンクに切換えるトリッ
    プ装置付工事用バイパス開閉器において、 前記一方のバンクにおけるトランスの過負荷電流を検出
    する過負荷電流検出手段と、 前記過負荷電流検出手段の検出信号に基づいて過負荷電
    流が流れたことを判別する判別手段と、 前記判別手段
    により過負荷電流が流れたと判別されたとき指令信号を
    送信する送信手段と、 前記送信手段からの指令信号を受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した指令信号に基づいて工事用バイ
    パス開閉器を開放する開放駆動手段とを備えたことを特
    徴とするトリップ装置付工事用バイパス開閉器。
  2. 【請求項2】 送信手段から出力される指令信号をバン
    クの低圧側に注入する注入手段と、 同バンクの低圧側に設けられ前記指令信号を受信手段へ
    入力する受信入力手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載のトリップ装置付工事用バイパス開閉器。
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