JPH0513465Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、機枠に昇降動自在な昇降枠を設け、
該昇降枠に圧入治具を取付けて該機枠の下側にセ
ツトするワークの圧入作業を行なうようにした圧
入装置における治具交換装置に関する。

（従来の技術） 従来は、圧入治具を昇降枠から人手により外
し、これを交換台車に載置して外方に移動し、該
台車に未使用の圧入治具を積み換えてこれを該昇
降枠の下側に移動し、該圧入治具を該昇降枠に取
付けるようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の如き手作業による圧入治具の交換では交
換作業が面倒で而も作業時間が長くかかり能率が
悪く、従つて自動的に行ない得るようにした装置
の開発が望まれている。

本考案は、かかる要望に適合する治具交換装置
を提供することをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、かかる目的を達成すべく、機枠に昇
降動自在な昇降枠を設け、該昇降枠に圧入治具を
取付けて該機枠の下方位置にセツトするワークの
圧入作業を行なうようにした圧入装置における治
具交換装置において、該昇降枠の下面に圧入治具
を支持する支持レールと、該支持レール上の圧入
治具をクランプするクランプ手段とを設け、該機
枠に該昇降枠の昇降路の側方に位置させて圧入治
具搬入用の搬入レールと圧入治具搬出用の搬出レ
ールとを上下２段に設けると共に、該搬入レール
の横側に該搬入レール上の圧入治具を該支持レー
ル上の所定位置に移動する搬入手段と、該搬出レ
ールの横側部に該支持レール上の圧入治具を該搬
出レール上の所定位置に移動する搬出手段とを設
けたことを特徴とする。

（作用） 先ず、昇降枠を移動して支持レールを搬出レー
ルに合致させ、クランプ手段をアンクランプ状態
にして使用済みの圧入治具を支持レールに支持さ
せ、搬出手段により該圧入治具を搬出レール上の
所定位置に移動し、次いで昇降枠を移動して支持
レールを搬入レールに合致させ、搬入手段により
搬入レール上の未使用の圧入治具を支持レール上
の所定位置に移動し、次いでクランプ手段により
該圧入治具をクランプして治具交換を完了する。

（実施例） 図面は、伝動ケースにベアリングやアイドル軸
用の軸受ブツシユやリヤクツシヨン取付用の取付
ブツシユ等の複数のワークを同時に圧入するよう
にした圧入装置における治具交換装置に本考案を
適用した実施例を示し、第１図乃至第５図を参照
して、１は機枠、２は昇降枠を示し、該昇降枠２
はこれに立設した中空の１対のガイドポスト２
ａ，２ａにおいて該機枠１に昇降自在に支持され
ており、該機枠１にシリンダ３を垂設すると共
に、該シリンダ３のピストンロツド３ａを該昇降
枠２に連結して、該昇降枠２に該シリンダ３の作
動による昇降動が与えられるようにし、該昇降枠
３に圧入治具４を取付けて該機枠１の下方位置に
セツトするワークの圧入作業を行なうようにし
た。

上記昇降枠２の下面には、圧入治具４を支持す
る支持レール５と、該支持レール５上の圧入治具
４をクランプするクランプ手段６とが設けられて
おり、該支持レール５は、圧入治具４を側面にお
いてガイドする１対のガイド板５ａ，５ａと、圧
入治具４の下面を支持する該各ガイド板５ａに軸
着した複数個のローラ５ｂとで構成されるものと
し、又該クランプ手段６は、大径穴部と小径穴部
とから成る圧入治具４に開設しただるま穴４ａに
係合するフランジ状のクランプ片６ａと、これを
上下動する駆動源たるシリンダ６ｂとで構成さ
れ、該シリンダ６ｂを該昇降枠２の前期各ガイド
ポスト２ａの上端に夫々立設し、該各シリンダ６
ｂのピストンロツドに作動ロツド６ｃを連結しこ
れを該ガイドポスト２ａの中空部を通して下方に
導出し、該各作動ロツド６ｃの下端に該クランプ
片６ａを夫々取付け、該各クランプ片６ａに該各
シリンダ６ｂの作動により上下動が与えられるよ
うにし、該各クランプ片６ａを前記支持レール５
上に支持される圧入治具４の各だるま穴４ａの大
径穴部を通して下動させると共に、該各クランプ
片６ａの軸線を該各だるま穴４ａの小径穴部に合
致させた状態で上動し、該圧入治具４を該昇降枠
２の下面に密着状態にクランプし得るようにし
た。

又、機枠１には、前記昇降枠２の昇降路の側方
に位置させて圧入治具搬入用の搬入レール７と圧
入治具搬出用の搬出レール８とが上下２段に設け
られており、上側の搬入レール７の横側に該レー
ル７上に支持される圧入治具４を前記支持レール
５上の所定位置に移動する搬入手段９と、下側の
搬出レール８の横側に該支持レール５上に支持さ
れる圧入治具４を該搬出レール８上の所定位置に
移動する搬出手段１０とを設けた。

搬入レール７は、圧入治具４を側面においてガ
イドする１対のガイド板７ａ，７ａと、圧入治具
４の下面を支持する該各ガイド板７ａに軸着した
複数個のローラ７ｂとで構成され、又搬出レール
８は前記搬入レール７と同様に、圧入治具４を側
面においてガイドする１対のガイド板８ａ，８ａ
と、圧入治具４の下面を支持する該各ガイド板８
ａに軸着した複数のローラ８ｂとで構成されるも
のとし、又搬入手段９は、駆動源たるシリンダ９
ａと、搬入レール７の長手方向に移動自在なスラ
イダ９ｂとで構成され、前記機枠１に両端部をス
テー９，９ｃで支持されるガイドバー９ｄを設
け、回転軸９ｅを該ガイドバー９ｄと平行に且つ
該両ステー９ｃ，９ｃに回転自在に支持し、該ガ
イドバー９ｄに該スライダ９ｂを摺動自在に支持
させると共に、該回転軸９ｅに該スライダ９ｂを
これに回転自在に支持させた筒状のブラケツト９
ｆにおいて回止めに且つ摺動自在に支持させ、一
方のステー９ｃに前記シリンダ９ａを取付け、該
シリンダ９ａのピストンロツドを該スライダ９ｂ
に連結し、該スライダ９ｂに該シリンダ９ａの作
動により搬入レール７の長手方向の移動が与えら
れるようにし、更に圧入治具４の上面に突設した
係合ピン４ｂに係合自在な係合溝を有するアーム
９ｇを前記ブラケツト９ｆに取付けると共に、ス
テー９ｃに取付けたシリンダ９ｈのピストンロツ
ドを前記回転軸９ｅに端部にアーム片９ｉを介し
て連結し、該シリンダ９ｈの作動による該回転軸
９ｅを介しての該ブラケツト９ｆの回転により、
該アーム９ｇに該係合ピン４ｂに係合する水平位
置と、該係合ピン４ｂから離脱する斜め上向き位
置とへの揺動動作が与えられるようにし、かくて
前記シリンダ９ａの作動によりスライダ９ｂを介
して搬入レール７上に支持される圧入治具４に該
レール７の長手方向への移動が与えられるように
した。

又、搬出手段１０は上記搬入手段９と同様な構
成であり、該搬入手段９の各構成部材と同様の作
動をする搬出手段１０の各構成部材に、該搬入手
段９の各構成材に付した９ａから９ｉまでの符号
に対応する１０ａから１０ｉまでの符号を付して
その説明は省略する。

図面で４ｃは圧入治具４の横側のローラ、１１
は搬入レール７上の圧入治具４を位置決めする該
レール７の横側部に設けた出没自在の位置決めピ
ン、１２は搬出レール９上の圧入治具４を位置決
めする該レール９の横側部に設けた出没自在な位
置決めピンを示す。

次いで実施例の作用を説明するに、先ず、シリ
ンダ３の作動により昇降枠２を移動して支持レー
ル５を搬出レール９に合致させ、次いでシリンダ
６ｂを作動して各クランプ片６ａを下動する。

これによれば使用済みの圧入治具４か支持レー
ル５上に支持された状態となり、この状態で搬出
手段１０のアーム１０ｇを係合ピン４ｂに係合さ
せてシリンダ１０ａの作動により圧入治具４を各
クランプ片６ａが各だるま穴４ａの大径穴部に合
致するように搬出レール８側に少許後退移動さ
せ、次いで各クランプ片６ａを上動すると共に、
該シリンダ１０ａの作動により支持レール４上の
圧入治具４を搬入レール８上の所定位置に後退移
動し、次いで昇降枠２をシリンダ３の作動により
上昇させて支持レール５を搬入レール７に合致さ
せ、搬入レール７上に支持される未使用の圧入治
具４を搬入手段９のシリンダ９ａの作動により各
クランプ片６ａが該圧入治具４の各だるま穴の大
径穴部に合致する支持レール５上の所定位置に昇
降枠２側に前進移動し（第６図示の状態）、次い
で各シリンダ６ｂの作動により各クランプ片６ａ
を下動し、この状態で圧入治具４をシリンダ９ａ
の作動により各クランプ片６ａの軸線が各だるま
穴４ａの小径穴部に合致するように少許前進移動
させ（第７図示の状態）、係合ピン４ｂからアー
ム９ｇを離脱しこれを後退移動させた後、各クラ
ンプ片６ａを上動し該圧入治具４をクランプして
圧入治具の交換作業を完了する。

（考案の効果） このように本考案によるときは、圧入治具の交
換作業を自動的に行なうことができて交換作業の
能率向上が図れ、又昇降枠の昇降動を利用し搬入
レールと搬出レールとを上下２段に設けるだけで
治具交換が行ない得られ、装置の構成が簡単で廉
価に得られる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の１例の側面図、第２図は
その−線截断正面図、第３図及び第４図は
夫々第２図の−線及び−線拡大截断面
図、第５図は第４図の−線截断面図、第６図
及び第７図はその作動状態を示す一部截断正面図
である。 １……機枠、２……昇降枠、４……圧入治具、
５……支持レール、６……クランプ手段、７……
搬入レール、８……搬出レール、９……搬入手
段、１０……搬出手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠に昇降動自在な昇降枠を設け、該昇降枠に
   圧入治具を取付けて該機枠の下方位置にセツトす
   るワークの圧入作業を行なうようにした圧入装置
   における治具交換装置において、該昇降枠の下面
   に圧入治具を支持する支持レールと、該支持レー
   ル上の圧入治具をクランプするクランプ手段とを
   設け、該機枠に該昇降枠の昇降路の側方に位置さ
   せて圧入治具搬入用の搬入レールと圧入治具搬出
   用の搬出レールとを上下２段に設けると共に、該
   搬入レールの横側に該搬入レール上の圧入治具を
   該支持レール上の所定位置に移動する搬入手段
   と、該搬出レールの横側部に該支持レール上の圧
   入治具を該搬出レール上の所定位置に移動する搬
   出手段とを設けたことを特徴とする圧入装置にお
   ける治具交換装置。