JPH05134123A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH05134123A
JPH05134123A JP29680491A JP29680491A JPH05134123A JP H05134123 A JPH05134123 A JP H05134123A JP 29680491 A JP29680491 A JP 29680491A JP 29680491 A JP29680491 A JP 29680491A JP H05134123 A JPH05134123 A JP H05134123A
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JP
Japan
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optical waveguide
thickness
clad layer
layer
lower clad
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Pending
Application number
JP29680491A
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English (en)
Inventor
Hisaharu Yanagawa
久治 柳川
Takeo Shimizu
健男 清水
Shiro Nakamura
史朗 中村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバとの無調心接続時における軸心ず
れが少ない光導波路の製造方法を提供する。 【構成】 基板1の上に、火炎堆積法で、所望厚みの下
部クラッド層2、所望路高の光導波路5および前記光導
波路を埋込む所望厚みの上部クラッド層6を順次形成す
る光導波路の製造方法において、前記下部クラッド層2
の形成が、前記所望厚みより薄い下部クラッド層部分2
aを形成したのちその厚みを測定し、ついで残余の厚み
の下部クラッド層2bを形成する2段階で行なわれる光
導波路の製造方法。 【効果】 残余の下部クラッド層の上に形成されるコア
層の厚みの変動量は小さくなるので、光導波路の中心位
置と基板表面との距離のばらつきも小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信や光セ
ンサシステムで使用される光部品の光導波路を製造する
方法に関し、更に詳しくは、光導波路の位置を正確に設
定することができ、もって光ファイバとの無調心接続時
における損失を低減することができる光導波路の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英系の光導波路を有する光部品は、通
常、火炎堆積法により、次のようにして製造されてい
る。すなわち、まず、図7で示したように、例えばSi
から成る基板1の上に火炎堆積法によって石英ガラスの
微粒子を堆積したのち、それを透明ガラス化して所定屈
折率を有する厚みt1 の下部クラッド層2を形成する。
ついで、この下部クラッド層2の上に、同じく火炎堆積
法で石英ガラスの微粒子を堆積し、それを透明ガラス化
することにより、下部クラッド層2よりも高屈折率で厚
みt2 のコア層を形成する(図8)。
【0003】次に、このコア層3の全面に例えばa−S
iなどを蒸着してマスク層を形成したのち、ここに、ホ
トリソグラフィー技術を適用して所望する光導波路のパ
ターンと同じパターンのマスク層4を形成する(図
9)。ついで、エッチングを行なって、マスク層4直下
のコア層部分以外のコア層を除去したのち、マスク層4
を除去して、路高がt2 の光導波路5を形成する(図1
0)。
【0004】最後に、同じく火炎堆積法によって、前記
光導波路を埋込むようにして石英ガラスの微粒子を堆積
し、それを透明ガラス化して光導波路5よりも低屈折率
で厚みがt3 の上部クラッド層6を形成する(図1
1)。ところで、上記した従来の方法においては、下部
クラッド層2、コア層3、上部クラッド層6のそれぞれ
を形成するときに、各層につき1回の火炎堆積法を適用
して1度で所望厚みの層を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した光部品の場
合、これを光通信システムに組込むときには、光導波路
5と光ファイバとを接続することが必要である。そのと
き、光ファイバと光導波路の間で軸ずれを起こさないよ
うに、基板上に形成する光導波路は位置を設計目標に基
づいて正確に設定することが求められる。
【0006】基板1の表面を基準にしたとき、光導波路
5の中心(路高中心)は、基板表面からt1 +t2 /2
の高さの位置にある。したがって、光導波路5の形成時
に、図8の下部クラッド層2とコア層3の厚みが、上記
したように、正確にそれぞれt1 ,t2 になっていれ
ば、得られる光導波路5の中心位置も上記した高さにな
り、光ファイバと軸ずれを起こすことなく接続すること
ができる。
【0007】しかしながら、実際の火炎堆積法において
は、各層を目標値通りの厚みで形成することは非常に困
難であり、不可避的に、形成された各層の厚みは目標値
から若干偏倚する。例えば、下部クラッド層の厚みが2
0μm、コア層の厚みが8μm、上部クラッド層の厚み
が20μmである光部品の場合、形成された光導波路の
中心は、基板表面から、20+8/2=24μmの位置
が目標値になるが、実際には±1μm程度のばらつきを
示している。
【0008】一方、最近、図12で示したような光部品
を用いて光導波路と光ファイバを無調心で接続する方法
が提案されている。この光部品は、基板1の端部表面に
例えば所定の幅と深さを有するV溝7を刻設し、残りの
基板表面に下部クラッド層2、光導波路5、上部クラッ
ド層6を火炎堆積法で形成したものである。
【0009】この光部品を光ファイバと接続する場合に
は、V溝7に光ファイバ8をセットしてこの光ファイバ
のコアと光導波路5を接続すればよい。それゆえ、この
場合には、V溝7の形状、下部クラッド層2の厚み、光
導波路5の路高などは、前記V溝7に光ファイバ8をセ
ットしたときに、そのコア中心が光導波路5の中心と軸
ずれを起こさないような寸法になっていることが必要に
なる。
【0010】したがって、前記したように、光導波路の
路高にばらつきがある場合には、光ファイバと光導波路
との間で軸ずれを起こし、損失要因が生ずる。とくに、
光が単一モードであって、前記したばらつきが±1μm
程度の場合には、0.2dB程度の損失が生じてしまう。そ
のため、他の損失要因を含めて、全体の損失を0.1dB程
度に抑制することは非常に困難である。
【0011】本発明は、火炎堆積法で光導波路を製造す
るときの上記した問題を解決し、光導波路の中心位置を
正確に設定することができ、光ファイバとの無調心接続
を低損失で行なうことができる光導波路の製造方法の提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、基板の上に、火炎堆積法
で、所望厚みの下部クラッド層、所望路高の光導波路お
よび前記光導波路を埋込む所望厚みの上部クラッド層を
順次形成する光導波路の製造方法において、前記下部ク
ラッド層の形成が、前記所望厚みより薄い下部クラッド
層部分を形成したのちその厚みを測定し、ついで残余の
厚みの下部クラッド層を形成する2段階で行なわれるこ
とを特徴とする光導波路の製造方法が提供される。
【0013】本発明方法は、従来のように、所望厚みの
下部クラッド層を1度に形成するのではなく、2段階に
分割して形成することを最大の特徴とする。まず、図1
で示したように、基板1の上に火炎堆積法で石英ガラス
の微粒子を堆積し、これを透明ガラス化して、下部クラ
ッド層部分2aを形成する。この下部クラッド層部分2
aの厚みT1 は、図中の点線で示した設計目標の厚みt
1 より若干薄めとする。このT1 は、後述する理由か
ら、t1 の95%程度の値であることが好ましい。
【0014】ついで、下部クラッド層部分2aの厚みT
1 を例えば走査電顕を用いて正確に測定する。つづけ
て、この下部クラッド層部分2aの上に、同じく火炎堆
積法で石英ガラスの微粒子を堆積し、更にその上にコア
層用の石英ガラスの微粒子を堆積し、それらをいずれも
透明ガラス化して厚みがt1−T1 となるような下部ク
ラッド層残余部分2b、厚みがt2 であるコア層3を形
成する(図2)。
【0015】なお、このときに、図3で示したように、
コア層3の上に、更に上部クラッド層になる石英ガラス
を堆積して透明ガラス化し、厚みがT3 である上部クラ
ッド層の一部6aを形成してもよい。このときのT
3 は、設計目標の厚みt3 の1/20程度の厚みであれ
ばよい。以後の工程に関しては、図2を基礎に進める
が、図2の場合、更につづけて、コア層3の上にa−S
iのようなマスク層を形成したのち、所望の光導波路パ
ターン以外のマスク層を除去する(図4)。
【0016】その後、エッチング処理を行なって、光導
波路パターンのマスク層4直下のコア層以外のコア層を
除去したのち、そのマスク層4を除去して路高t2 の光
導波路5を形成する(図5)。最後に、全体の上に石英
ガラスの微粒子を堆積してそれを透明ガラス化し、厚み
がt3 の上部クラッド層6を形成する(図6)。
【0017】
【作用】本発明方法によれば、形成される光導波路5の
路高における中心位置は、図2で示したように、下部ク
ラッド層残余部分2bの厚みとこの残余部分2bの上に
形成されるコア層3の1/2の厚みとの和で規定され
る。これに反し、従来の方法では、図8で示したよう
に、下部クラッド層2の厚みとこの上に形成されるコア
層3の1/2の厚みとの和で規定される。
【0018】そして、本発明における下部クラッド層残
余部分2bの厚み(t1 −T1 )は、従来の下部クラッ
ド層2の厚みt1 に比べて非常に薄くなっているので、
この上に形成されるコア層3の厚みの変動量は従来に比
べて減少する。したがって、形成された光導波路5の路
高における中心位置の変動は小さく、設計目標値からの
偏奇が少なくなる。すなわち、接続する光ファイバとの
軸ずれは小さくなり、損失は低減する。
【0019】
【実施例】下部クラッド層の厚み20μm、光導波路の
路高8μm、上部クラッド層の厚み20μm、基板表面
から光導波路の路高中心までの距離24.0μmを目標値
として設定し、以下のようにして光部品を製造した。S
i基板1の上に火炎堆積法でSiO2 から成る下部クラ
ッド層部分2aを形成した(図2)。このとき、全体の
下部クラッド層の目標厚みは20μmであるが、成膜時
の精度が±1μmであることを考慮して、前記下部クラ
ッド層部分2aの厚みは19μmを目標にして火炎堆積
法における条件を設定した。
【0020】同様にして処理したダミーサンプルの端面
を劈開して走査電顕で下部クラッド層部分2aの厚みを
測定した。厚みは19.5μmであった。なお、この走査
電顕の観察誤差は0.1μm以下である。ついで、下部ク
ラッド層部分2aの上に、SiO2 から成る下部クラッ
ド層残余部分2b、SiO2 とTiO2 の混合物から成
るコア層3、SiO2 から成る上部クラッド層の一部6
aを順次形成した(図3)。この場合、下部クラッド層
残余部分2bの厚みは0.5μm、コア層3の厚みは8μ
m、上部クラッド層の一部6aの厚みは1.0μmをそれ
ぞれ目標にして条件を設定した。
【0021】上部クラッド層の一部6aの上にスパッタ
法でa−Siを成膜してマスク層とし、これにホトリソ
グラフィーを適用して、形成すべき光導波路パターンに
対応するパターンのマスク層4を残した。ついで、反応
性イオンエッチング法で、マスク層直下のコア層部分を
除いた他のコア層を、下部クラッド層残余部分までドラ
イエッチングして除去した。
【0022】最後に、火炎堆積法でSiO2 から成る上
部クラッド層の残余部分を形成して光導波路を埋込ん
だ。このとき、上部クラッド層の残余部分の厚みは19.
0μmを目標にして条件設定した。得られた光部品につ
き、各層の厚みを測定した。下部クラッド層の全体の厚
みは20.1μm、光導波路の路高は8.2μm、上部クラ
ッド層の全体の厚みは20.8μmであった。すなわち、
Si基板の表面から光導波路の路高中心位置までの距離
は24.2μmであり、目標値からの偏奇は0.2μmであ
った。
【0023】このときの光ファイバとの軸ずれに基づく
損失は、単一モードであっても約0.01dBであり、充分
小さい損失であった。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
法によれば、基板上に形成する光導波路の路高中心位置
を設計基準から大きく偏奇させることなく設定すること
ができるので、基板表面を位置基準とした光ファイバの
無調心接続的における軸ずれ損失を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、下部クラッド層部分を形成し
た状態を示す断面図である。
【図2】下部クラッド層部分の上に、下部クラッド層残
余部分とコア層とを形成した状態を示す断面図である。
【図3】下部クラッド部分の上に、下部クラッド層残余
部分とコア層と上部クラッド層の一部とを形成した状態
を示す断面図である。
【図4】コア層の上に光導波路パターンのマスク層を形
成した状態を示す断面図である。
【図5】光導波路を形成した状態を示す断面図である。
【図6】上部クラッド層を形成した状態を示す断面図で
ある。
【図7】従来の方法において、下部クラッド層を形成し
た状態を示す断面図である。
【図8】従来の方法において、コア層を形成した状態を
示す断面図である。
【図9】従来の方法において、光導波路パターンのマス
ク層を形成した状態を示す断面図である。
【図10】従来の方法において、光導波路を形成した状
態を示す断面図である。
【図11】従来の方法において、上部クラッド層を形成
した状態を示す断面図である。
【図12】無調心接続に用いる光部品を示す一部切欠斜
視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 下部クラッド層 2a 下部クラッド層部分 2b 下部クラッド層残余部分 3 コア層 4 マスク層 5 光導波路 6 上部クラッド層 6a 上部クラッド層の一部 7 V溝 8 光ファイバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に、火炎堆積法で、所望厚みの
    下部クラッド層、所望路高の光導波路および前記光導波
    路を埋込む所望厚みの上部クラッド層を順次形成する光
    導波路の製造方法において、前記下部クラッド層の形成
    が、前記所望厚みより薄い下部クラッド層部分を形成し
    たのちその厚みを測定し、ついで残余の厚みの下部クラ
    ッド層を形成する2段階で行なわれることを特徴とする
    光導波路の製造方法。
JP29680491A 1991-11-13 1991-11-13 光導波路の製造方法 Pending JPH05134123A (ja)

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