JPH05133942A - 無軌道式超音波探傷走行装置 - Google Patents

無軌道式超音波探傷走行装置

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JPH05133942A
JPH05133942A JP3300737A JP30073791A JPH05133942A JP H05133942 A JPH05133942 A JP H05133942A JP 3300737 A JP3300737 A JP 3300737A JP 30073791 A JP30073791 A JP 30073791A JP H05133942 A JPH05133942 A JP H05133942A
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Japan
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probe
ultrasonic
flaw detection
welding bead
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JP3300737A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Mori
邦弘 森
Munenori Tsuge
宗紀 拓植
Yusuke Takemura
祐介 武村
Hiroyoshi Mogi
寛悦 茂木
Takahiro Arakawa
敬弘 荒川
Toshio Nakamura
寿夫 中村
Toshiaki Suzuki
利昭 鈴木
Fumio Sato
文男 佐藤
Yasuhito Tanaka
康仁 田中
Kayoko Hayakawa
佳代子 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
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    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2695Bottles, containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接ビード全体の探傷時間を大巾に減少させ
ることを可能とする。 【構成】 検査アーム10の先端側に探触子走査アーム
12を台車走行方向と交叉する方向に移動可能に装置
し、この探触子走査アーム12に、溶接ビード6におけ
る欠陥箇所を広幅ビームで探索する粗探用超音波探触子
13と、探索された欠陥箇所における溶接ビード6の実
際の傷の位置,大きさ等を狭幅ビームで探傷する精探用
超音波探触子14とを設け、粗探用超音波探触子13を
溶接ビード6に沿った直線走査で欠陥箇所を探索し、欠
陥箇所が判明してから精探用超音波探触子14を矩形走
査して精密探傷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ビード上を溶接線
に沿って走行し溶接ビードの超音波探傷を行う無軌道式
超音波探傷走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タンク,原子炉,船舶,橋梁な
どの溶接部の非破壊検査は、これら溶接部の品質管理及
び品質評価を行う上で重要であり、溶接ビード上を溶接
線に沿って走行し溶接ビードの超音波探傷を行う装置に
おいて、永久磁石車輪を具備する自走台車に探触子走査
アームを台車走行方向と交叉する方向に移動可能に装置
した無軌道式の超音波探傷走行装置が提案されている。
【0003】従来、この種の超音波探傷走行装置は、図
12(a)に示すように主ビームに対して狭幅の絞られ
た超音波ビーム62を放射する1種類の超音波探触子6
1を有し、この超音波ビーム62を溶接ビード6に当て
且つビーム62を振ることにより、即ち超音波探触子6
1を矢印63方向に移動させることにより、1回に一定
体積分の超音波探傷を行っている。従って、溶接ビード
6の全長に亘る全体の検査をする場合、探傷走行装置を
上記一定体積分の前後に一部重なるように少しづつ徐々
に前進させながら、超音波探触子61の位置移動(走
査)を行わせ、結果的に図12(b)に示すように超音
波探触子61を矩形状の走査パターン64で走査するこ
とになる。
【0004】しかし、これでは溶接ビード全体を検査し
終えるのに相当の検査時間を必要とし、溶接ビードに欠
陥が全く無いか1箇所程度しか存在しない場合でも、同
じように長時間をかけて精密検査を実施しなければなら
ない。そこで、従来、超音波探触子61の感度を下げた
状態(超音波ビーム62のビーム幅は変えない)で、走
査パターン64に従って走査して行くことでおおまかな
探傷を行い、必要箇所で精密探傷を行う技術が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の探傷走
行装置は、1種類の超音波探触子の感度を切り替えるだ
けであり、溶接ビード6の全長に渡る検査のためには、
おまかな探傷の場合にも精密検査の場合と同じ矩形状の
走査パターン64を取らなければならず、走査長さは精
密探傷のみの場合と変わらない。従って、溶接ビード6
の全長全体を検査し終えるのに、やはり相当の検査時間
を必要とした。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、精密探傷が必要な有欠陥箇所を探索しながら溶接線
に沿って直線的に走行し、その有欠陥箇所が判明してか
ら当該位置で精密探傷を行うことを可能とし、全体の溶
接ビードの探傷時間を大巾に減少できる無軌道式超音波
探傷走行装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の無軌道式超音波探傷走行装置は、溶接ビー
ド上を溶接線に沿って走行し溶接ビードの超音波探傷を
行う装置において、永久磁石車輪を具備する自走台車に
探触子走査アームを台車走行方向と交叉する方向に移動
可能に装置し、この探触子走査アームに、溶接ビードに
おける有欠陥箇所を探索する粗探用超音波探触子と、探
索された有欠陥箇所における溶接ビードの実際の欠陥の
位置,大きさ等を探傷する精探用超音波探触子とを、そ
れぞれ押付け機構によって披検査面まで下降できるよう
に設けた構成のものである(請求項1)。
【0008】上記粗探用超音波探触子は、被検査壁の片
面から広幅の超音波ビームを放射し溶接ビードの深さ方
向領域の前記片面と反対側部分を探傷する第1の探触子
と、前記被検査壁の片面から広幅の超音波ビームを放射
し前記片面と反対側の面で反射した超音波ビームにより
溶接ビードの深さ方向領域の前記片面側部分を探傷する
第2の探触子の双方、又はその一方を設けて構成する
(請求項2〜4)。
【0009】
【作用】探傷走行装置は、押付け機構により粗探用超音
波探触子を披検査面まで下降することで、精密な検査
(精探)を行うべき有欠陥箇所があるかどうかを超音波
探傷法で大まかにチェック(粗探)しながら、タンク等
の溶接ビード上を溶接線に沿って直線的に移動すること
ができる。また、精探が必要な溶接ビード箇所を検出し
たときは、押付け機構により粗探用超音波探触子に代っ
て精探用超音波探触子を披検査面まで下降すことで、探
触子走査アームを台車走行方向と交叉する方向に移動さ
せながら、超音波探傷法により精密な溶接ビードの探傷
を行なうことができる。粗探で欠陥の存在が発見されな
い限り、探傷走行装置は溶接線に沿って直線的に走行す
るので、矩形走査パターンで連続的に探傷を行なう場合
に比べ、溶接ビードの全長に渡る検査に要する時間を大
巾に短縮することができる。
【0010】上記第1の探触子(請求項1)は、溶接ビ
ードの深さ方向領域につき、探触子とは反対側の部分を
粗探傷するものであるから、例えば被検査壁の裏表のう
ち裏面側を探傷する用途に適する。また第2の探触子
(請求項3)は、溶接ビードの深さ方向領域につき、探
触子と同じ側の部分を粗探傷するものであるから、例え
ば被検査壁の裏表のうち表面側を探傷する用途に適す
る。第1,第2の両探触子を具備する場合は、被検査壁
の表側及び裏面側を同時に探傷することができる(請求
項4)。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0012】図1に示す探傷装置は、永久磁石車輪式の
探傷走行装置1と、これにケーブル2を介して接続され
た制御装置3と、探傷結果をドットによりグラフ化して
記録するプリンタ4とで構成されている。ここでの探傷
走行装置1は、精密探傷を行うべき有欠陥箇所の有無を
チェック(粗探探傷)しながら、球形タンク壁5の溶接
ビード6上を溶接線に沿って直線的に移動し、精密探傷
が必要な溶接ビード箇所を検出したときは当該位置に停
止して精密探傷を行い、その精密探傷後は、再び溶接線
に沿って有欠陥箇所を捜しながら移動し、必要位置で停
止して同様に精密探傷を行うといった操作を繰り返し、
以て球形タンクの全ての溶接ビードを検査することを目
的としている。
【0013】探傷走行装置1は、被検査壁たるタンク壁
5に強力に磁気吸着する永久磁石車輪8を具備する自走
台車7と、それに設けられた軸9(図3)で枢支され図
3矢印A方向に傾動可能な検査アーム10とを有する。
この検査アーム10の先端側には、ガイド板11が走行
方向と交叉する方向に延在して且つ所定角度範囲(図2
のθ)内で旋回可能に設けられ、このガイド板11の下
面には、粗探用超音波探触子13及び精探用超音波探触
子14(図2)を担持した探触子走査アーム12が、ガ
イド板11に沿って即ち台車走行方向と交叉する方向に
移動可能に装置されている。更に、検査アーム10に
は、探触子走査アーム12の前側と後側に、溶接ビード
位置センサ15がそれぞれ1つ配設されている。
【0014】探傷走行装置1は検査アーム10を図3の
破線位置へ上げた状態で所要位置まで走行される。そし
て、検査すべき溶接ビード6上に来てから、検査アーム
10が軸9を中心として前(図3矢印A+方向)に傾動
され、その先端側が球形タンク壁5に対し所定の下位置
(図3の実線位置)まで下げられる。この下位置を定め
る目的で、検査アーム10には、上記探触子走査アーム
12と溶接ビード位置センサ15との間において、アー
ム支持ローラ16(図3)が設けられている。大きな凹
凸に対して転がり要素で対応するため追従性が良く、ま
た押し付け機構17,18のストロークを有効に利用で
きるように探触子操作アーム12の高さをほぼ一定に保
つことができる。
【0015】粗探用超音波探触子13は、溶接ビード6
における欠陥箇所の存在(傷の有無)だけを探索する粗
探用、また精探用超音波探触子14は溶接ビード6にお
ける実際の傷の位置,大きさまでを探傷する精探用であ
り、互いに台車走行方向に前後した位置に配置され、そ
れぞれ斜角法により溶接ビード6の深さ方向の異なる位
置を探傷できるようになっている。本実施例では、粗探
用超音波探触子13は探触子走査アーム12の両側に2
個ずつ計4個設けられ、また精探用超音波探触子14は
探触子走査アーム12の両側に1個ずつ計2個設けられ
ている。尚、粗探用超音波探触子13の方を精探用超音
波探触子14よりも台車走行方向前側に配置している
が、精探用超音波探触子14の方を前側に配置すること
もできる。
【0016】上記2種類の超音波探触子13,14は放
射する超音波ビームの幅が相違しており、精探用超音波
探触子14は主ビームに近い狭幅の超音波ビームを放射
するのに対し、粗探用超音波探触子13は、図11
(a)に示すように、主ビーム51に対し拡がりのある
広幅の超音波ビーム52を放射する。計4個の粗探用超
音波探触子13の配置は、図11(a)に示すように、
内側の粗探用超音波探触子(第1の探触子)131から
の超音波ビーム52が溶接ビード6の深さ方向領域の背
面側約1/2を無反射でカバーし、外側の粗探用超音波
探触子(第2の探触子)132からの超音波ビーム52
が溶接ビード6の深さ方向領域の表面側約1/2を、球
形タンク壁5で1回反射した後にカバーする関係になっ
ている。
【0017】上記の個々の粗探用及び精探用超音波探触
子13,14は、専用の押付け機構17,18によって
個別に球形タンク壁5まで下降できるようになってい
る。19はそれらの押付け機構17,18を構成する押
付けシリンダであり、更にリニアガイドベアリング20
も使用されている。
【0018】詳述するに、図4及び図5(a)(b)に
おいて、探触子走査アーム12を図4のS方向に摺動可
能に吊架するため、ガイド板11の下面には探触子走査
アーム12の板側縁に臨ませて4箇所(図2参照)に溝
付ローラ21が設けてあり、他方、探触子走査アーム1
2上には、これらの溝付ローラ21の溝内に係合する係
合縁23を有するガイド板22が固定されている。本実
施例では、探触子走査アーム12は断面U字状に形成さ
れ、係合縁23はこのU字断面の立縁上に板側縁に沿っ
て固定されている。
【0019】一方、ガイド板11を検査アーム10に対
して旋回可能に取付け且つ上記探触子走査アーム12の
走査駆動系を構成するため、ガイド板11は検査アーム
10に設けたベース部材24に大径の軸受け25を介し
て対接されると共に、その中央には両部材間を貫いて回
転軸26が設けられ、軸受け27によりガイド板11及
びベース部材24に対して回転可能となっている。この
回転軸26には、検査アーム10内においてスプロケッ
ト28が、また探触子走査アーム12のU字断面内にお
いてギヤ29が固定され、両部材で上下からサンドイッ
チすることによりガイド板11を検査アーム10に支持
している。前者のスプロケット28は、図4に示すよう
に、モータMにより駆動されるスプロケット30との間
に巻き掛けたチェーン31により回転される。後者のギ
ヤ29は探触子走査アーム12の内側壁に固定したラッ
ク32と噛合しており、従ってモータMにより検査アー
ム10に対して左右方向(図2のS方向)にガイド板1
1を移動することができる。
【0020】図6及び図7において、上記探触子走査ア
ーム12の下面には、上述した粗探用押付け機構17を
構成する4つの押付けシリンダ19と、精探用押付け機
構18を構成する2つの押付けシリンダ19とが取り付
けられ、そのピストンロッド19aの先端に、粗探用超
音波探触子13又は精探用超音波探触子14の取付部材
33,33′が軸34,34′により揺動自在に取り付
けられている。粗探用及び精探用超音波探触子13,1
4は、この各取付部材33,33′及び軸34,34′
より成るジンバル支持機構により揺動自在に枢支され、
検査面に密接できるようになっている。粗探用超音波探
触子13の数を精探用超音波探触子14よりも多くした
のは、探触子走査アーム12をS方向に移動(探触子を
走査)することなしに、精密探傷すべき傷のある箇所を
検出可能とするためである。探触子13,14は共に斜
角法による探傷を行うため、被検査面に密に対接するシ
ューに探触子本体を斜めに取り付けた構成となってい
る。尚、ガイド板11は下面に吊架された探触子走査ア
ーム12と共に、その全体が図2のθの範囲内で旋回で
きるため、台車走行方向に対する探触子走査アーム12
の移動方向(走査方向)を修正できる。
【0021】さて、上記超音波探傷走行装置1は、永久
磁石車輪8により球形タンク壁5に磁気的に吸着しつ
つ、溶接ビード6上を溶接線に沿って移動する。このと
き、探触子走査アーム12はアーム支持ローラ16によ
りほぼ一定の高さ位置に保持されており、粗探用超音波
探触子13がタンク壁5に対接するまで下げられてい
る。超音波探傷走行装置1は一定の速度で走行(前進)
し、このとき粗探用超音波探触子13の走査は図11
(b)に示すように直線走査パターン54となり、この
粗探用超音波探触子13により、自走台車7の前側に在
る溶接ビード6中に精密探傷すべき有欠陥箇所が在るか
否かが検出される。
【0022】精密探傷が必要な有欠陥箇所が検出される
と、超音波探傷走行装置1は粗探用超音波探触子13が
当該箇所を検出した時点で粗探用超音波探触子13を上
げ、必要ならば少し前進して、精探用超音波探触子14
が当該欠陥箇所の手前となる位置で停止する。そして、
精探用超音波探触子14を下げて、図11(b)に示す
矩形走査パターン55により精密な超音波探傷を行う。
この精密探傷においては、モータMによる探触子走査ア
ーム12の図2S方向走査と、超音波探傷走行装置1の
前進移動により、検査体積が規定ピッチで探傷走査さ
れ、これにより溶接ビード6における当該欠陥の実際の
位置及び傷の大きさまでが探傷される。その後、必要な
らば少し後進して、超音波探傷走行装置1は上記直線走
査パターン54による粗探探傷を行いながら更に溶接線
6に沿って移動し、精密探傷が必要な有欠陥箇所が検出
されればその位置に停止し、同様に矩形走査パターン5
5による超音波精密探傷を行う。この操作を繰り返なが
ら、球形タンクの全ての溶接ビードを検査する。
【0023】このように直線走査による粗探用超音波探
触子13で精密探傷すべき箇所の有無を確認し、当該箇
所のみで精探用超音波探触子14による溶接ビードの精
密探傷の矩形走査を実施すれば、溶接ビード全長に渡り
矩形走査による精密探傷のみ又は矩形走査による粗探と
精密探傷を行う場合に比べ、探傷に要する時間は激減す
る。
【0024】上記探傷結果は、探傷走行装置1からケー
ブル2を介して制御装置3へ送られプリンタ4にてリア
ルタイムで出力される。このプリンタ4は、探傷結果を
ドットによりA,B,Cスコープとして記録する。Aス
コープは波高値(パーセント)を,Bスコープは深さ方
向位置(mm)を,Cスコープは平面方向位置(mm)
を台車の移動距離に合わせてプリントアウトするもので
ある。
【0025】溶接ビード位置センサ15は、図8に示す
ように、“1”〜“41”の番号を付した計41個のコ
イル41を平面的且つ千鳥状に密接に配列したコイルボ
ード40を有している。電気的には、図9に示すよう
に、コイル41と、その励磁用交流電源43(図10)
となる励磁回路(発振回路)42との間にスイッチング
回路44を設け、これをタイミング発生回路45でスイ
ッチングして、図10に示すような差動検出回路を順次
形成し、その出力をアンプ46を通して検波回路47に
導くようになっている。ここでコイル41は、励磁コイ
ルL01,励磁コイルL02及び検出コイルL03用と
して同時に3個が一単位として選択され、次のタイミン
グでは、この3個のうち一端側の1個のコイル41が切
り離され且つ同時に他端側の1個のコイル41が選択さ
れて新たに加えられるというようにして、順次に3個づ
つ選択されながら切り替えられて行く。従って、同じ1
個のコイル41であっても、励磁コイルL01,励磁コ
イルL02,検出コイルL03として機能することとな
る。両励磁コイルL01,L02の磁束は差動的に加え
られ、検出コイルL03の出力は通常ゼロである。
【0026】全てのコイル41を上記のように順次切り
替えた場合、渦流探傷法の原理に基づき、下方の容器壁
表面の領域がスキャンされ、同期検波回路47からは、
各検出コイルL03につき当該スキャン領域中の部分部
分に応じた電圧が出力される。この1スキャン分の検出
アナログ信号(溶接ビード6の位置を中心として正負に
ピークが交叉する波形)は、制御装置3に送られる前又
は送られた後にA/D変換器によりディジタル信号に変
換され、データ処理されて、1スキャン領域中に存在す
る溶接ビード6が認識されると共に、その位置と現地点
まで走行装置1が走行してきた位置とのずれ量が把握さ
れる。このため、溶接ビード6に対し直角に超音波ビー
ムを当てる状態を保持することが可能となる。
【0027】上記実施例では球形タンクを例にして説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、原子
炉,船舶,橋梁などの任意の溶接部の非破壊検査におい
て溶接線の位置を検出するのに使用できる。また、アー
ム10側に走行する前進探傷で説明したが後進探傷も可
能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、押
付け機構によってそれぞれ披検査面まで下降できる粗探
用超音波探触子と精探用超音波探触子を備えているた
め、粗探用超音波探触子で欠陥のある箇所を溶接ビード
に沿った直線走査で探索し、欠陥の存在が明らかになっ
た箇所で精探用超音波探触子を矩形走査して精密な探傷
を行うことができる。従って、溶接ビードの全長に渡り
矩形走査で精密探傷のみ又は粗探及び精密探傷を行う場
合に比べ、探傷検査を大巾に短縮することができる。
【0029】また被検査壁の裏表のうち裏面側は第1の
探触子で、表面側は第2の探触子で探傷でき、第1,第
2の両探触子を具備する場合は、被検査壁の表面側及び
裏面側を同じ側から同時に探傷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無軌道式超音波探傷走
行装置を示す概略図である。
【図2】図1の探傷走行装置の平面図である。
【図3】図1の探傷走行装置の正面図である。
【図4】図1の探触子走査アームの駆動系を示す図であ
る。
【図5】図4の検査アームに対する探触子走査アームの
取付構造を示す部分断面図である。
【図6】探触子走査アームの超音波探触子の取付構造を
示す端面である。
【図7】探触子走査アームの超音波探触子の取付構造を
示す部分正面である。
【図8】溶接ビード位置センサのコイルボードの平面図
である。
【図9】溶接ビード位置センサの電気回路構成の概要図
である。
【図10】溶接ビード位置センサの検出回路の概念図で
ある。
【図11】本発明の探傷走行装置における粗探及び走査
パターンの説明図である。
【図12】従来の探傷走行装置における探傷及び走査パ
ターンの説明図である。
【符号の説明】
1 探傷走行装置 2 ケーブル 3 制御装置 4 プリンタ 5 球形タンク壁(被検査壁) 6 溶接ビード 7 自走台車 8 永久磁石車輪 9 軸 10 検査アーム 11 ガイド板 12 探触子走査アーム 13 粗探用超音波探触子 14 精探用超音波探触子 15 溶接ビード位置センサ 16 アーム支持ローラ 17,18 押付け機構 19 押付けシリンダ 20 リニアガイドベアリング 21 溝付ローラ 22 ガイド板 23 係合縁 24 ベース部材 25 軸受け 26 回転軸 27 軸受け 28 スプロケット 29 ギヤ 30 スプロケット 31 チェーン 32 ラック 33,33′ 取付部材 34,34′ 軸 40 コイルボード 41 コイル 42 励磁回路(発振回路) 43 励磁用交流源 44 スイッチング回路 45 タイミング発生回路 46 アンプ 47 検波回路 51 主ビーム 52 超音波ビーム 54 走査パターン(直線走査) 55 走査パターン(矩形走査) 131 第1の探触子 132 第2の探触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武村 祐介 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 茂木 寛悦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 荒川 敬弘 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 中村 寿夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 鈴木 利昭 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 佐藤 文男 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 田中 康仁 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 早川 佳代子 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ビード上を溶接線に沿って走行し溶
    接ビードの超音波探傷を行う装置において、永久磁石車
    輪を具備する自走台車に探触子走査アームを台車走行方
    向と交叉する方向に移動可能に装置し、この探触子走査
    アームに、溶接ビードにおける有欠陥箇所を探索する粗
    探用超音波探触子と、探索された有欠陥箇所における溶
    接ビードの実際の欠陥の位置,大きさ等を探傷する精探
    用超音波探触子とを、それぞれ押付け機構によって被検
    査面まで下降できるように設けたことを特徴とする無軌
    道式超音波探傷走行装置。
  2. 【請求項2】 上記粗探用超音波探触子は被検査壁の片
    面から広幅の超音波ビームを放射し溶接ビードの深さ方
    向領域の前記片面と反対側部分を探傷する探触子である
    ことを特徴とする請求項1の無軌道式超音波探傷走行装
    置。
  3. 【請求項3】 上記粗探用超音波探触子は被検査壁の片
    面から広幅の超音波ビームを放射し前記片面と反対側の
    面で反射した超音波ビームにより溶接ビードの深さ方向
    領域の前記片面側部分を探傷する探触子であることを特
    徴とする請求項1の無軌道式超音波探傷走行装置。
  4. 【請求項4】 上記粗探用超音波探触子は、被検査壁の
    片面から広幅の超音波ビームを放射し溶接ビードの深さ
    方向領域の前記片面と反対側部分を探傷する第1の探触
    子と、前記被検査壁の片面から広幅の超音波ビームを放
    射し前記片面と反対側の面で反射した超音波ビームによ
    り溶接ビードの深さ方向領域の前記片面側部分を探傷す
    る第2の探触子とから成ることを特徴とする請求項1の
    無軌道式超音波探傷走行装置。
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