JPH0513383A - ドライエツチング方法 - Google Patents

ドライエツチング方法

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JPH0513383A
JPH0513383A JP3210516A JP21051691A JPH0513383A JP H0513383 A JPH0513383 A JP H0513383A JP 3210516 A JP3210516 A JP 3210516A JP 21051691 A JP21051691 A JP 21051691A JP H0513383 A JPH0513383 A JP H0513383A
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哲也 辰巳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロロフルオロカーボン(CFC)ガスを使
用せずにSi系材料層の異方性エッチングを実用的な低
温域で行う。 【構成】 ウェハを−70°に冷却し、S2 2 を用い
てDOPOS層3をエッチングする。S2 2 から解離
生成するF* の作用とSF+ ,S+ 等の入射イオンのア
シストによりエッチングが進行する一方、プラズマ中に
放出された遊離のSが低温冷却されたウェハの表面に堆
積し、側壁保護膜5を形成する。したがって、CFCガ
スやレジスト・マスクに由来する炭素系ポリマーに依存
せずに異方性加工が行える。しかも、エッチング終了後
にはSはウェハ加熱もしくはアッシングにより容易に除
去できるので、パーティクル汚染を招かない。S2Cl
2 を用いればAl系材料層もエッチング可能であり、コ
ロージョン耐性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造分野等
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
クロロフルオロカーボン(CFC)ガスを使用せずにシ
リコン系材料層の異方性エッチングを行い、また良好な
アルミニウム(Al)系材料層の異方性エッチングを行
う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI,ULSI等にみられる
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
に伴い、単結晶シリコン,多結晶シリコン,高融点金属
シリサイド,ポリサイド等のシリコン系材料層、あるい
はAl系材料層のエッチングにおいても、高異方性,高
速性,高選択性,低汚染性等の諸要求のいずれをも犠牲
にすることなく達成する技術が強く望まれている。単結
晶シリコンの代表的なエッチング・プロセスは、微細素
子分離やセル容量面積の確保を目的としてトレンチを形
成するためのトレンチ加工である。このプロセスでは高
アスペクト比パターンの異方性加工が必要とされるが、
実際にはマスク・パターンやエッチング条件の変動等に
よってトレンチの断面形状が複雑に変化し易く、アンダ
カットやボウイング(bowing)等の形状異常がし
ばしば経験される。これらは、いずれも後工程における
トレンチの埋め込みや容量の制御等を困難とする。多結
晶シリコン,高融点金属シリサイド,ポリサイド等の代
表的なエッチング・プロセスはゲート加工である。ゲー
ト電極のパターン幅は、トランジスタのソース・ドレイ
ン領域が自己整合的に形成される場合のチャネル長やL
DD構造におけるサイドウォールの寸法精度に直接影響
する。したがって、このプロセスにも極めて高い加工精
度が要求される。
【0003】従来、これらシリコン系材料のエッチング
にはCFC113(C2 Cl3 3 )等に代表されるC
FCガス(いわゆるフロン・ガスの一種)がエッチング
・ガスとして広く用いられてきた。CFCガスは1分子
内にFとClとを構成元素として有するため、条件次第
でF* ,Cl* 等のラジカルによるラジカル反応と、C
x + ,CClx + 等のイオンによるイオン・アシスト
反応の両方によるエッチングが可能であり、かつ気相中
から堆積する炭素系ポリマーで側壁保護を行いながら高
異方性を達成することができる。
【0004】一方、上述のような炭素系ポリマーの側壁
保護作用により高異方性を達成するのではなく、被エッ
チング基板(ウェハ)の低温化によりこれを達成しよう
とする技術も提案されている。これは、いわゆる低温エ
ッチングと呼ばれるプロセスであり、ウェハの温度を0
℃以下に保持することにより、深さ方向のエッチング速
度をイオン・アシスト効果により実用レベルに維持した
まま、パターン側壁部におけるラジカル反応を凍結また
は抑制してアンダカット等の形状異常を防止しようとす
る技術である。たとえば、第35回応用物理学関係連合
講演会(1988年春季年会)講演予稿集第495ペー
ジ,演題番号28a−G−2には、ウェハを−130℃
に冷却し、SF6 ガスを用いてシリコン・トレンチ・エ
ッチングおよびn+ 型多結晶シリコン層のエッチングを
行った例が報告されている。なお、一般にドライエッチ
ングのプロセスでは、特にウェハを冷却しなければプラ
ズマ輻射熱や反応熱等によりウェハの温度は200℃付
近まで上昇するので、ウェハの温度を室温程度に制御す
る場合も広義の低温エッチングに含めることがある。
【0005】以上はシリコン系材料層のエッチングに関
する従来動向であるが、高精度加工はAl系材料層につ
いても同様に求められている。一般にAl系材料層のド
ライエッチングは、BCl3 /Cl2 混合ガスに代表さ
れる塩素系ガスを使用して行われている。AlとClの
反応は自発的に進行するため、異方性を確保するために
は低ガス圧かつ高バイアスといった条件下でイオンの平
均自由行程を延長させてエッチングを行っている。また
このとき、高い入射エネルギーを有するイオンにスパッ
タされたレジスト・マスクの分解生成物が炭素系ポリマ
ーを形成し、これがパターン側壁部に付着して側壁保護
効果を発揮する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、シリコン
系材料層、あるいはAl系材料層の異方性エッチングを
実現するための様々な努力が従来から続けられている
が、いまだ解決すべき問題も多い。まず、CFCガスに
対しては次のような問題点が指摘されている。その第一
は、周知のようにCFCガスが地球のオゾン層破壊の一
因であり、近い将来に製造および使用が禁止される運び
となっていることである。したがって、ドライエッチン
グの分野においてもCFCガスの代替品を見出し、その
効果的な利用方法を確立することが急務となっている。
第二は、CFCガスに含まれる炭素が、酸化シリコン
(SiO2 )系材料層に対する選択性を劣化させるとい
う問題である。この問題点は、第36回応用物理学関係
連合講演会(1989年春季),講演予稿集第2分冊5
72ページ,演題番号1p−L−7、あるいは月刊セミ
コンダクターワールド(プレスジャーナル社刊)199
0年1月号,81〜84ページ等の文献に報告されてい
る。ゲート酸化膜のようなSiO2 系材料層の表面に炭
素が吸着すると、原子間結合エネルギーの大きいC−O
結合(257kcal/mole)が生成してSi−O
結合が弱められたり、あるいはSiO2 がSiに還元さ
れてハロゲン系のエッチング種に引き抜かれ易くなって
しまうのである。このことは、薄いゲート酸化膜を下地
としてゲート電極加工を行う場合に、重大な問題とな
る。第三は、炭素系ポリマーによるパーティクル汚染の
懸念である。すなわち、半導体装置のデザイン・ルール
が今後さらに微細化されると、気相中から堆積する炭素
ポリマーも重大なパーティクル汚染源となることが十分
に予想される。
【0007】前述の低温エッチングは、脱CFC対策の
有効な手段のひとつと期待されているが、高異方性の達
成をラジカル反応の凍結もしくは抑制のみに頼ろうとす
ると、前述のように液体窒素を要するレベルの低温が必
要となる。しかしこれでは、大型で特殊な冷却装置が必
要となること、真空シール材の信頼性等が低下すること
等のハードウェア面の問題が生ずる。また、ウェハの冷
却および室温に戻すまでの加熱に時間がかかりスループ
ットが低下することも懸念され、経済性や生産性を損な
う虞れが大きい。
【0008】さらに、Al系材料層のようにマスク材料
に由来する側壁保護膜により異方性を確保しているプロ
セスでは、マスクの構成によっては側壁保護が途中で中
断して異方性加工が不可能となる場合が生ずる。近年の
ように微細化されたデザイン・ルールのもとでは、ウェ
ハの表面段差はますます増大する傾向にある。このよう
なウェハの表面でフォトリソグラフィ工程において均一
な解像を実現するため、今後は多層レジスト・プロセス
の導入が必須であると考えられている。たとえば、3層
レジスト・プロセスでは、厚い下層レジスト層、酸化シ
リコンからなる中間膜、および薄い上層レジスト層を順
次積層する。次に、上層レジスト層を露光と現像により
パターニングし、これをマスクとして中間膜をRIE
(反応性イオン・エッチング)によりパターニングし、
さらに上層レジスト層と中間膜とをマスクとして下層レ
ジスト層をエッチングする。ここで、厚い下層レジスト
層のエッチング中には薄い上層レジスト層の除去も同時
に進行し、途中からは露出した中間膜が単独でマスクと
して機能する。しかし、この段階ではイオンの垂直入射
面に炭素系ポリマーの供給源となるレジスト材料がもは
や存在しないので、側壁保護膜が形成できなくなる。し
たがって、従来のエッチング・ガス系では3層レジスト
・プロセスによるAl系材料層の異方性エッチングは不
可能ということになってしまう。
【0009】そこで本発明は、CFCガスを使用せず、
低温エッチングを行うとしてもウェハ温度を実用的な温
度範囲に設定することができ、しかもレジスト材料層か
らの炭素系ポリマーの生成が期待できない系においても
良好な異方性加工を可能とするドライエッチング方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ウェハの低
温冷却に側壁保護を組み合わせれば、従来より高い温度
域でも異方性加工を行うことができ、実用的な低温エッ
チング・プロセスを提供できるものと考えた。このとき
のエッチング・ガスとして、放電解離条件下でプラズマ
中に炭素を含まない堆積性物質を生成し得るものを選択
すれば、マスクの構成によらず常に側壁保護が可能とな
る。しかも、その堆積性物質は、エッチング終了後には
容易に除去できるものでなければならない。以上の方針
にもとづいて鋭意検討を行った結果、S/X比〔分子内
のS原子数とX(ハロゲン)原子数の比〕が比較的大き
い各種のハロゲン化イオウを主体とするエッチング・ガ
スを用いれば、プラズマ中に解離生成する遊離のイオウ
(S)を堆積させて側壁保護を行うことができ、本発明
の目的が達成可能であることを見出した。本発明は、上
述の知見にもとづいて提案されるものである。
【0011】すなわち、本願の第1の発明にかかるドラ
イエッチング方法は、被エッチング基板の温度を室温以
下に制御しながら、S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2
10,S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2
2 Br2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類の
ハロゲン化イオウを含むエッチング・ガスを用いてシリ
コン系材料層のエッチングを行うことを特徴とする。
【0012】本願の第2の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、被エッチング基板の温度を室温以下に制御し
ながら、S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10から選ば
れる少なくとも1種類のフッ化イオウを含むエッチング
・ガスを用いてシリコン系材料層を実質的にその層厚分
だけエッチングする工程と、被エッチング基板の温度を
室温以下に制御しながら、S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,S
Cl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2 から選ばれ
る少なくとも1種類のハロゲン化イオウを含むエッチン
グ・ガスを用いてオーバーエッチングを行う工程とを有
することを特徴とする。
【0013】本願の第3の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、被エッチング基板上に多結晶シリコン層と高
融点金属シリサイド層が順次積層されてなるポリサイド
膜をエッチングする方法であって、前記被エッチング基
板の温度を室温以下に制御しながら、S2 2 ,S
2 ,SF4 ,S2 10から選ばれる少なくとも1種類
のフッ化イオウを含むエッチング・ガスを用いて前記高
融点金属シリサイド層のエッチングを行う工程と、前記
被エッチング基板の温度を室温以下に制御しながら、S
3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2
2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類のハロゲ
ン化イオウを含むエッチング・ガスを用いて前記多結晶
シリコン層のエッチングを行う工程とを有することを特
徴とする。
【0014】さらに、本願の第4の発明にかかるドライ
エッチング方法は、被エッチング基板の温度を室温以下
に制御しながら、S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2
3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2 から選ばれる少なく
とも1種類のハロゲン化イオウを含むエッチング・ガス
を用いてアルミニウム系材料層のエッチングを行うこと
を特徴とする。
【0015】第1の発明の所で列挙したハロゲン化イオ
ウのうち最初の4者はフッ化イオウであり、一フッ化イ
オウS2 2 は融点−133℃,沸点15℃、二フッ化
イオウSF2 は詳しい物性データが得られていないが室
温で気体、四フッ化イオウSF4 は融点−121℃,沸
点−38℃,五フッ化イオウS2 10は融点−52.7
℃,沸点30℃である。フッ化イオウとしてはこの他
に、最も安定で従来からエッチング・ガスとして実用化
されている六フッ化イオウSF6 が知られているが、本
発明者はSF6 が放電解離条件下でもプラズマ中に遊離
のSを放出しないことを実験的に確認している。したが
って、本発明ではSF6 は使用しない。次の3者は塩化
イオウであり、二塩化三イオウS3 Cl2 は融点−46
℃、一塩化イオウS2 Cl2 は融点−80℃,沸点13
7.1℃、二塩化イオウSCl2 は融点−122℃,沸
点59.6℃である。塩化イオウには、これらの他に四
塩化イオウSCl4 も知られているが、−30℃以上で
SCl2 とCl2 とに分解する不安定物質である。最後
の3者は臭化イオウであり、一臭化イオウS2 Br2
融点−46℃、三臭化二イオウS3 Br2 と二臭化イオ
ウSBr2 については詳しい物性データが得られていな
いが室温で液体物質である。これらのハロゲン化イオウ
は、上記の物性データからも明らかなように常温常圧下
で気体ないし液体の物質である。たとえ液体であって
も、バブリング等の手段とによりエッチング反応系へ導
入すれば、ドライエッチングが行われるような高真空下
では容易に気体状態で存在することができる。
【0016】
【作用】本願の第1の発明で使用される各種のハロゲン
化イオウは、放電解離条件下でシリコン系材料層のエッ
チング種となるハロゲン・ラジカル(F*,Cl* ,B
* )を生成すると共に、ラジカル反応をアシストする
イオン(SFx + ,SClx + ,SBrx + ,Sx +
Cl+ ,Br+ 等)を生成する。また、プラズマ中に遊
離のイオウ(S)を放出することもできる。このSを室
温以下に温度制御されたウェハの表面に堆積させて側壁
保護に利用することが、本発明の最大のポイントとなっ
ている。したがって、上記ハロゲン化イオウを使用すれ
ば、ラジカル反応にもとづく高速で本来は等方的なエッ
チング反応を、適度な入射イオン・エネルギーおよび適
度な量のSの堆積とバランスさせることにより、シリコ
ン系材料層の異方性加工を行うことができるわけであ
る。ただし、入射イオン・エネルギーが高すぎると、S
iO2 系の下地材料に対する選択比が低下するので注意
を要する。このことは、本発明者が先に特願平2−19
8045号明細書において、上記フッ化イオウをSiO
2 系材料層用のエッチング・ガスとして提案しているこ
とからも明らかである。
【0017】フッ化イオウを使用すれば、高速性を重視
したエッチングを行うことができる。これは、F* のラ
ジカル半径が小さいので容易にシリコン系材料層の結晶
格子内に侵入できること、また原子間結合エネルギーで
みた場合、Si−F結合(132kcal/mol)が
Si−Si結合(54kcal/mol)に比べて極め
て大きいこと等から説明できる。また、塩化イオウおよ
び臭化イオウを使用すれば、異方性および下地選択性を
重視したエッチングを行うことができる。これは、Cl
* やBr* のラジカル半径がシリコン系材料層の結晶格
子内に容易に侵入できない程度に大きく、イオン衝撃を
伴わないとエッチングが進行しないこと、また原子間結
合エネルギーの値をみるとSi−Cl結合(96kca
l/mol)とSi−Br結合(88kcal/mo
l)の値がSi−Si結合の値とそれほど離れていない
こと等から説明できる。
【0018】さらに、本発明で特筆すべきことは、気相
中からの堆積物を利用するプロセスであるにもかかわら
ず、パーティクル汚染を発生させる虞れがないというこ
とである。ウェハ上に堆積したSは、エッチング終了後
にウェハを90℃程度に加熱すれば容易に昇華する。あ
るいは、レジスト・マスクをアッシングする際に同時に
燃焼し、SOx の形でも完全に除去される。
【0019】本願の第2の発明では、ハロゲン・ラジカ
ルのシリコン系材料層に対する反応性の違いを利用し
て、高速性を維持したまま対下地選択性を向上させ、か
つオーバーエッチング時の異方性の劣化を防止する。つ
まり、シリコン系材料層を実質的にその層厚分だけエッ
チングするまでの工程(ジャスト・エッチング工程)で
はフッ化イオウを用い、F* による高速エッチングを行
う。しかし、このままオーバーエッチングを行うと、被
エッチング面積の減少に伴って大過剰となったF* がパ
ターンの側壁部を攻撃し、異方性を劣化させ易くなる。
また、原子間結合エネルギーからみてSi−F結合はS
i−O結合(111kcal/mol)よりも安定であ
り、下地のSiO2 系材料層に対する選択性が低下する
虞れも大きい。そこで、オーバーエッチング時にはF*
よりは反応性の低いCl* を生成させる塩化イオウ、も
しくはBr* を生成させる臭化イオウを用い、この問題
の解決を図る。
【0020】第3の発明では、シリコン系材料層の中で
も特にポリサイド膜のエッチングに適したプロセスを提
供する。ポリサイド膜は、エッチング特性の異なる2種
類の材料層が積層されていることから異方性加工が困難
であり、従来から様々なプロセスが研究されている。今
回の発明では、まず高融点金属シリサイド層のエッチン
グをフッ化イオウを用いて行い、多結晶シリコン層のエ
ッチングを塩化イオウあるいは臭化イオウを用いて行
う。高融点金属シリサイド層のエッチングは、塩化イオ
ウや臭化イオウを用いても不可能ではない。しかし、こ
れらの化合物を用いると、生成する高融点金属の塩化物
もしくは臭化物の蒸気圧が概して低いため、ウェハ温度
が常温以下に制御されている状態ではエッチング反応生
成物が過剰に堆積し、パターン幅を太らせる原因とな
る。また、エッチング終了後のエッチング反応生成物の
除去も困難となる。そこで、本発明では高融点金属シリ
サイド層をフッ化イオウを用いてエッチングし、高融点
金属を蒸気圧の高いフッ化物の形で速やかに除去する。
一方、多結晶シリコン層はF* の攻撃を極めて受け易い
ので、この層をエッチングする際にはエッチング・ガス
を塩化イオウあるいは臭化イオウに切り換え、異方性の
劣化を防止する。このとき、エッチング反応系からF*
が無くなることにより、SiO2 系の下地材料層に対す
る選択性も向上する。
【0021】本願の第4の発明では、塩化イオウまたは
臭化イオウを用いてAl系材料層をエッチングする。こ
れらの化合物から生成するCl* ,Br* がAlと化合
し、AlClx もしくはAlBrx の形でこれを除去す
る。ここでフッ化イオウを使用しないのは、エッチング
反応生成物AlFx の蒸気圧が低く、Al系材料層の表
面に不動態被膜を形成してエッチングを阻害するからで
ある。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。
【0023】実施例1 本実施例は、本願の第1の発明をゲート電極加工に適用
し、S2 2 を用いてn型不純物を含有する多結晶シリ
コン(DOPOS=doped polysilico
n)層をエッチングした例である。このプロセスを、図
1を参照しながら説明する。まず、たとえば図1(a)
に示されるように、単結晶シリコン基板1上にSiO2
からなるゲート酸化膜2を介してn型不純物を含有する
DOPOS層3を形成し、さらに該DOPOS層3の上
に所定の形状にパターニングされたレジスト・マスク4
を形成したウェハを用意した。
【0024】次に、上記ウェハをRFバイアス印加型の
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置のウェハ載
置電極上にセットした。このウェハ載置電極には冷却配
管が内蔵されており、装置外部に接続されるチラー等の
冷却設備から有機溶媒やフロン系冷媒(住友3M社製,
商品名フロリナート等)を供給して循環させることによ
り、ウェハを冷却することができる。ここではエタノー
ルを冷媒として使用し、エッチング中のウェハ温度が約
−70℃に維持されるようにした。この状態で、一例と
してS2 2 流量5SCCM,ガス圧1.3Pa(10
mTorr),マイクロ波パワー850W,RFバイア
ス・パワー30W(2MHz)の条件で上記DOPOS
層3をエッチングした。このエッチング過程では、S2
2 から解離生成するF*によるラジカル反応が、同じ
くS2 2 から生成するSF+ ,Sx + 等のイオンにア
シストされる機構でエッチングが進行した。さらに、S
2 2 からは遊離のSもプラズマ中に放出された。この
Sは、低温冷却されたウェハの表面のうちイオンの垂直
入射が起こらないパターンの側壁部に堆積し、図1
(b)に示されるような側壁保護膜5を形成した。この
結果、レジスト・マスク4の直下にアンダカット等を生
ずることなく、良好な異方性形状を有するゲート電極3
aが形成された。なおこのプロセスでは、ゲート酸化膜
2に対する高選択性も実現した。これは、ウェハの低温
冷却によりウェハ表面におけるラジカルの反応性が低下
しており、また側壁保護が行われる分だけRFバイアス
・パワーを低減できるからである。たとえば、上述のR
Fバイアス・パワーの値は、自己バイアス電位Vdcに換
算すれば20V以下であり、入射イオン・エネルギーと
しては極めて低い領域に属する。近年ではゲート酸化膜
の膜厚もますます薄くなっているため、このようなプロ
セスは極めて有効である。さらに、上述のような低バイ
アス条件によれば、レジスト・マスク4のスパッタ除去
も抑制されるため、対レジスト選択性が向上する他、炭
素系ポリマーによるパーティクル汚染も防止することが
できる。
【0025】次に、ウェハの温度を室温に戻した後、プ
ラズマ・アッシング装置に移設して通常の酸素プラズマ
・アッシングを行った。この結果、図1(c)に示され
るように、レジスト・マスク4が燃焼反応により除去さ
れ、これと同時に側壁保護膜5も速やかに除去された。
この側壁保護膜5の除去の機構には、燃焼反応によるS
x の形成の他、反応熱やプラズマ輻射熱でウェハが加
熱されることによる昇華も寄与している。したがって、
ウェハ上には何らパーティクル汚染が発生しなかった。
なお、上述の例では側壁保護膜5の除去をレジスト・マ
スク4のアッシングと同時に行ったが、低温エッチング
後のウェハを室温に戻す際の加熱を延長して90℃付近
までウェハを昇温させ、アッシング前に側壁保護膜5を
昇華除去しても良い。
【0026】実施例2 本実施例は、本願の第1の発明をゲート電極加工に適用
し、S2 Cl2 を用いてn型不純物を含有するDOPO
S層をエッチングした例である。まず、前述の図1
(a)に示されるウェハをRFバイアス印加型のマイク
ロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例として
2 Cl2 流量50SCCM,ガス圧1.3Pa(10
mTorr),マイクロ波パワー850W, RFバイア
ス・パワー100W(2MHz),ウェハ温度−20℃
の条件でDOPOS層3をエッチングした。このエッチ
ング過程では、S2 Cl2 から生成したSCl+ ,Sx
+ ,Cl+ 等のイオンがDOPOS層3の表面に衝突し
てこれを活性化し、既に吸着されているClとDOPO
S層3との反応をアシストする形でエッチングが進行し
た。これと同時にパターンの側壁部にはSが堆積し、図
1(b)に示されるように側壁保護膜5が形成された。
本実施例によっても良好な異方性形状を有するゲート電
極3aが形成された。本実施例では、F* のようにシリ
コン系材料に対して高い反応性を有するエッチング種の
代わりに、Cl* のイオン・アシスト反応を利用してい
るため、実施例1に比べてウェハ冷却温度が高い領域で
も異方性加工を実現することができた。また、下地のゲ
ート酸化膜2に対して高選択性が達成され、オーバーエ
ッチング時の異方性形状の劣化を防止する観点からも有
利であった。
【0027】実施例3 本実施例は、本願の第1の発明をポリサイド・ゲート電
極加工に適用し、S2 2 を用いてタングステン・ポリ
サイド膜をエッチングした例である。このプロセスを、
図2を参照しながら説明する。まず、たとえば図2
(a)に示されるように、単結晶シリコン基板11上に
SiO2 からなるゲート酸化膜12を介してポリサイド
膜15を形成し、さらに所定の形状にパターニングされ
たレジスト・マスク16を形成したウェハを用意した。
ここで、上記ポリサイド膜15は、下層側から順にそれ
ぞれ厚さ0.1μmのDOPOS層13とタングステン
・シリサイド(WSix )層14とが積層されてなるも
のである。また、上記レジスト・マスク16は、たとえ
ば化学増幅系ネガ型3成分レジスト(シプレー社製,商
品名SAL−601)をKrFエキシマ・レーザ・ステ
ッパを用いて露光し、アルカリ現像を行うことにより
0.35μm幅に形成されている。
【0028】次に、上記ウェハをRFバイアス印加型の
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセット
し、一例としてS2 2 流量5SCCM,ガス圧1.3
Pa(10mTorr),マイクロ波パワー850W,
RFバイアス・パワー30W(2MHz),ウェハ温度
−10℃の条件で上記ポリサイド膜15をエッチングし
た。このエッチング過程では、WSix 層14がW
x ,SiFx の形で除去されることによりWSix
ターン14aが形成され、またDOPOS層13がSi
x の形で除去されることによりDOPOSパターン1
3aが形成された。このとき、パターン側壁部にはSが
堆積して側壁保護膜17が形成された。この結果、図2
(b)に示されるように、異方性形状を有するゲート電
極15aが形成された。フッ素系ガスによるポリサイド
膜の異方性エッチングは、従来から極めて困難とされて
きた。それは、WSix 層14に比べてDOPOS層1
3の方がF* の攻撃を受け易いからである。したがっ
て、たとえばSF6 のように1分子から大量のF* を生
成するフッ素系ガスを使用すると、DOPOS層13へ
のアンダカットの発生を防止することができなかった。
しかし、上述のS2 2 は気相中からSを堆積させるこ
とができるため、異方性加工が可能となる。最後にレジ
スト・マスク16をアッシングにより除去したところ、
側壁保護膜17も速やかに除去された。
【0029】実施例4 本実施例は、本願の第1の発明をトレンチ加工に適用
し、S2 Br2 を用いて単結晶シリコン基板をエッチン
グした例である。このプロセスを、図3を参照しながら
説明する。まず、第3(a)に示されるように、単結晶
シリコン基板21上にSiO2 マスク22を形成し、パ
ターニングにより開口部22aを形成したウェハを用意
した。上記ウェハをRFバイアス印加型の有磁場マイク
ロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例として
2 Br2 流量50SCCM,ガス圧1.3Pa(10
mTorr),マイクロ波パワー850W, RFバイア
ス・パワー200W(2MHz)の条件で上記単結晶シ
リコン基板21のエッチングを行った。このエッチング
過程では、S2 Br2 から解離生成するSがSiBrx
等の反応生成物と共に側壁部に堆積して側壁保護膜23
を形成し、図3(b)に示されるように良好な異方性形
状を有するトレンチ21aが形成された。なおこのと
き、高バイアス条件下で加速されるSBr+ ,Sx +
Br+ 等のイオンのスパッタ作用により、SiO2 マス
ク22のエッジ部は後退して丸みを帯びた。従来のプロ
セスでは、マスクの後退部分で散乱されたイオンが開口
部22a内へ斜めに入射し、これがトレンチの側壁部を
攻撃していわゆるボウイングを発生させる原因となって
いた。しかし、本発明によれば、Sの側壁保護作用によ
りほぼ垂直壁を有するトレンチ21aを形成することが
できた。エッチング終了後にウェハを約90℃に加熱し
たところ、図3(c)に示されるように側壁保護膜23
は速やかに昇華除去され、何らパーティクル汚染を発生
させることはなかった。
【0030】実施例5 本実施例は、本願の第2の発明をゲート電極加工に適用
し、まずS2 2 を用いてDOPOS層をジャスト・エ
ッチングした後、S2Cl2 を用いてオーバーエッチン
グを行った例である。まず、前述の図1(a)に示され
るウェハをRFバイアス印加型の有磁場マイクロ波プラ
ズマ・エッチング装置にセットし、一例としてS2 2
流量5SCCM,ガス圧1.3Pa(10mTor
r),マイクロ波パワー850W,RFバイアス・パワ
ー30W(2MHz),ウェハ温度−70℃の条件でD
OPOS層3をエッチングした。この結果、図1(b)
に示されるように、良好な異方性形状を有するゲート電
極3aがほぼ完成された。なお、このエッチングは発光
スペクトルをモニタしながら行い、SiFx に由来する
発光ピーク強度が減少し始めた時点で停止した。
【0031】次に、エッチング条件を一例としてS2
2 流量20SCCM,ガス圧1.3Pa(10mTo
rr),マイクロ波パワー850W,RFバイアス・パ
ワー10W(2MHz),ウェハ温度−70℃に切り換
え、オーバーエッチングを行った。このエッチング過程
では、F* が存在せず、また入射イオン・エネルギーが
低下されていることにより、実施例1に比べて下地のゲ
ート酸化膜2に対する選択性が一層向上した。また、気
相中からは継続的にSが堆積するので、オーバーエッチ
ング中にゲート電極3aの異方性形状が劣化することも
なかった。
【0032】実施例6 本実施例は、本願の第3の発明をポリサイド・ゲート電
極加工に適用し、S2 2 を用いてWSix 層をエッチ
ングした後、S2 Cl2 を用いてDOPOS層をエッチ
ングした例である。このプロセスを、図4を参照しなが
ら説明する。まず、前述の図2(a)に示されるウェハ
をRFバイアス印加型の有磁場マイクロ波プラズマ・エ
ッチング装置にセットし、一例としてS2 2 流量50
SCCM,ガス圧1.3Pa(10mTorr),マイ
クロ波パワー850W, RFバイアス・パワー100W
(2MHz)の条件でWSix 層14をエッチングし
た。このエッチング過程では、側壁保護膜17が形成さ
れながらエッチングが進行し、良好な異方性形状を有す
るWSix パターン14aが形成された。
【0033】次に、S2 2 をS2 Cl2に替えた他は
同じ条件によりDOPOS層13のエッチングを行い、
良好な異方性形状を有するDOPOSパターン13aを
形成した。このようにして、全体としては良好な異方性
形状を有するゲート電極15aが形成された。なお、D
OPOS層13のエッチング時に、エッチング・ガスの
切り換えに加えて入射イオン・エネルギーを低減させれ
ば、下地のゲート酸化膜12に対する選択性を一層向上
させることができる。入射イオン・エネルギーは、RF
バイアス・パワーを低減させたり、あるいはRF周波数
を増大させることにより、容易に低減させることができ
る。
【0034】実施例7 本実施例は、本願の第4の発明を適用し、3層レジスト
・プロセスによりエッチング・マスクを形成した後、S
2 Cl2 を用いてAl−1%Si層をエッチングした例
である。このプロセスを、図5を参照しながら説明す
る。まず、図5(a)に示されるように、層間絶縁膜3
1上にAl−1%Si層32が形成され、さらにその上
に下層レジスト層33とSOG中間膜34からなるエッ
チング・マスク35が所定のパターンに形成されたウェ
ハを用意した。ここで、上記SOG中間膜34は、フォ
トリソグラフィおよび現像により形成された上層レジス
ト層(図示せず。)マスクとしてRIE(反応性イオン
・エッチング)を行うことにより形成されている。ま
た、下層レジスト層33は、上層レジスト層とSOG中
間膜34とをマスクとしてエッチングを行うことにより
形成されている。上層レジスト層は解像度を重視した薄
い層であるため、厚い下層レジスト層をエッチングして
いる間に同時に除去されてしまう。したがって、3層レ
ジスト・プロセスにおいて最終的にエッチング・マスク
の表面に露出する層は、SOG中間膜34となる。
【0035】上記ウェハをRFバイアス印加型の有磁場
マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例
としてS2 Cl2 流量80SCCM,ガス圧1.3Pa
(10mTorr),マイクロ波パワー850W,RF
バイアス・パワー50W (2MHz),ウェハ温度0℃
の条件で上記Al−1%Si層32をエッチングした。
このエッチング過程では、Al−1%Si層32がAl
Clx ,SiClx の形で除去された。この場合、エッ
チング・マスクの表層部のSOG中間膜34はSiO2
系材料層であるため、レジスト・マスクのように炭素系
ポリマーを供給することはできない。しかし、S2 Cl
2 から解離生成するSがパターン側壁部に堆積し、図5
(b)に示されるように側壁保護膜36を形成した。し
たがって、良好な異方性形状を有するAl系配線層32
aが形成された。なお、側壁保護に炭素系ポリマーを必
要としないことは、塩素系ガスを用いるAl系材料層の
エッチングにおいて、アフタコロージョンを抑制するた
めの有効な手段となる。側壁保護膜が炭素系ポリマーに
より形成されると、炭素系ポリマー自身が構成元素とし
て塩素を含んだり、あるいは塩素化合物を吸蔵する等の
機構により、パターン側壁部に多量の塩素を残留させる
原因となる。しかし、側壁保護膜がSで形成されれば、
このような懸念は生じない。
【0036】以上、本発明を7種の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、本発明で使用されるエッチン
グ・ガスには、希釈効果,スパッタリング効果,冷却効
果等を得る目的でHe,Ar等の希ガスを適宜添加して
も良い。また、サンプル・ウェハの構成、エッチング装
置、エッチング条件等は適宜変更可能であることは言う
までもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば、CFCガスを使用しなくともSによる
側壁保護を行いながら良好な異方性加工を行うことがで
きる。したがって、本発明はまず脱CFC対策として極
めて有望である。しかも、異方性加工を従来の低温エッ
チングと比べて遙かに高い温度域で実現することができ
るので、経済性や生産性にも優れている。さらに、側壁
保護膜をレジスト・マスクの分解生成物やエッチング反
応生成物等に依存するのではなく、気相中からの堆積物
により形成しているため、エッチング・マスクの構成を
問わず異方性加工を行うことができ、またオーバーエッ
チング時に側壁保護効果が低下する虞れもない。したが
って、本発明は、微細なデザイン・ルールにもとづいて
設計され、高集積度および高性能を有する半導体装置の
製造等に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1の発明および第2の発明をDOPO
Sゲート電極加工に適用したプロセス例をその工程順に
したがって示す概略断面図であり、(a)はDOPOS
層上にレジスト・マスクが形成された状態、(b)はD
OPOS層が異方性エッチングされた状態、(c)はレ
ジスト・マスクと側壁保護膜が除去された状態をそれぞ
れ表す。
【図2】本願の第1の発明をポリサイド・ゲート電極加
工に適用したプロセス例をその工程順にしたがって示す
概略断面図であり、(a)はポリサイド膜上にレジスト
・マスクが形成された状態、(b)はポリサイド膜が異
方性エッチングされた状態、(c)はレジスト・マスク
と側壁保護膜が除去された状態をそれぞれ表す。
【図3】本願の第1の発明をトレンチ加工に適用したプ
ロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図であ
り、(a)は単結晶シリコン基板上にSiO2 マスクが
形成された状態、(b)はトレンチが形成された状態、
(c)は側壁保護膜が除去された状態をそれぞれ表す。
【図4】本願の第3の発明をポリサイド・ゲート電極加
工に適用したプロセス例をその工程順にしたがって示す
概略断面図であり、(a)はWSix 層が異方性エッチ
ングされた状態、(b)はDOPOS層が異方性エッチ
ングされた状態をそれぞれ表す。
【図5】本願の第4の発明を3層レジスト・プロセスに
よるAl配線加工に適用したプロセス例をその工程順に
したがって示す概略断面図であり、(a)はAl−1%
Si層上に下層レジスト層とSOG中間膜とからなるエ
ッチング・マスクが形成された状態、(b)はAl−1
%Si層が異方性エッチングされた状態をそれぞれ表
す。
【符号の説明】
1,11,21 ・・・単結晶シリコン基板 2,12 ・・・ゲート酸化膜 3,13 ・・・DOPOS層 3a,15a ・・・ゲート電極 4,16 ・・・レジスト・マスク 5,17,23,36・・・側壁保護膜(S) 14 ・・・WSix 層 15 ・・・ポリサイド膜 22 ・・・SiO2 マスク 21a ・・・トレンチ 31 ・・・層間絶縁膜 32 ・・・Al−1%Si層 32a ・・・Al系配線層 33 ・・・下層レジスト層 34 ・・・SOG中間膜 35 ・・・エッチング・マスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被エッチング基板の温度を室温以下に制
    御しながら、S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10,S
    3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2
    2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類のハロゲ
    ン化イオウを含むエッチング・ガスを用いてシリコン系
    材料層のエッチングを行うことを特徴とするドライエッ
    チング方法。
  2. 【請求項2】 被エッチング基板の温度を室温以下に制
    御しながら、S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10から
    選ばれる少なくとも1種類のフッ化イオウを含むエッチ
    ング・ガスを用いてシリコン系材料層を実質的にその層
    厚分だけエッチングする工程と、 被エッチング基板の温度を室温以下に制御しながら、S
    3 Cl2,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2
    2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類のハロゲ
    ン化イオウを含むエッチング・ガスを用いてオーバーエ
    ッチングを行う工程とを有することを特徴とするドライ
    エッチング方法。
  3. 【請求項3】 被エッチング基板上に多結晶シリコン層
    と高融点金属シリサイド層が順次積層されてなるポリサ
    イド膜をエッチングするドライエッチング方法におい
    て、 前記被エッチング基板の温度を室温以下に制御しなが
    ら、S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10から選ばれる
    少なくとも1種類のフッ化イオウを含むエッチング・ガ
    スを用いて前記高融点金属シリサイド層のエッチングを
    行う工程と、 前記被エッチング基板の温度を室温以下に制御しなが
    ら、S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2
    2 Br2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類の
    ハロゲン化イオウを含むエッチング・ガスを用いて前記
    多結晶シリコン層のエッチングを行う工程とを有するこ
    とを特徴とするドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】被エッチング基板の温度を室温以下に制御
    しながら、S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3
    2 ,S2 Br2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1
    種類のハロゲン化イオウを含むエッチング・ガスを用い
    てアルミニウム系材料層のエッチングを行うことを特徴
    とするドライエッチング方法。
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