JPH0513340Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は、銀杏の硬い表皮をむく鋏に関するも
のである。

従来の技術 従来から存する銀杏の皮むき器は、鋏体の先端
部に設けられかつ比較的長いその左右両側部が全
体で円形を形成するように円弧状に構成されてい
たが、これは銀杏を抱きかかえるように抑止はす
るけれども、その後の加圧力が弱いため割れにく
いものであつたし、また先端部の左右両側部間に
指先を入れなければならないため、指先をはさみ
易くなつていた。また、くるみ割り器のように銀
杏を挟んで強力な力で皮を割り込むものもあつた
が、これでは中実まで切り込まれてしまつてい
た。

考案の構成 課題を解決するための手段 左右の柄部と一体に成る頭部の枢軸部下方の内
側部にそれぞれ突片を相対して設け、この突片の
相対面に多数の凹溝列を形成して成るものであ
る。

作用 いま銀杏の左右先端部分を指先で摘み、その周
面の突起部分を左右突片の凹溝の一つに狭合抑止
した後、握持した柄部に力を加圧すると、左右突
片間に挟まれた銀杏表皮の周面突起部分に直ちに
亀裂が入つて割れるようになる。したがつて、そ
の後は指先で表皮を取り外せばよい。

実施例 １，１は柄部で、この柄部は合成樹脂部によつ
て被覆されている。２，２はこの柄部１，１と一
体に成る頭部で、この頭部の中央内側部は枢軸３
に枢支している。４，４はこの枢軸３部より下方
位置の内側部に一側方に向けて垂直に突設した突
片で、この突片の相対面には銀杏表皮の周面突起
部分を挟む細巾凹溝５，５を多数列に構成する。
左右の突片４，４の長さは、介挿する銀杏ａの左
右両端部が外方にはみ出るほどにする。

６，６は前記頭部２，２の先端に形成した先部
で、必要ならばこの先部を使つて亀裂の入つた銀
杏表皮の周面突起部分を割つて取り外せばよい。
７は左右柄部１，１間の掛止環で、不使用時に掛
止めておく。８，８は左右柄部１，１間のストツ
パーである。

効果 本考案はこのような構成から成るものであるた
め、指先で摘んだ銀杏の突起部分を、左右の突片
間に確実に挟合しておくことができ、挟合した後
は直に指先を離すことができるから、使用中に誤
まつて指先を噛んでしまうようなことは全くなく
なり、銀杏は左右突片間に動揺することなく確実
に挟合抑止された状態で皮殻で皮殻の割り込み作
業をすることがることができるようになり、また
加圧力は銀杏の皮殻の突起部分に集中して加わる
ようになるから、直ちに亀裂が入つて割り込むこ
とができるようになり、硬い銀杏の表皮を確実か
つ容易にむき取ることができるものとして、その
実用的効果は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の
正面図、第２図は同上の側面図、第３図は第１図
Ａ−Ａ線の切断部端面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の柄部と一体に成る頭部の枢軸部下方の内
   側部にそれぞれ突片４，４を設け、この突片の相
   対面に多数の凹溝５列を形成して成ることを特徴
   とする銀杏皮むき鋏。