JPH05133384A - ロータ - Google Patents

ロータ

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Publication number
JPH05133384A
JPH05133384A JP29586091A JP29586091A JPH05133384A JP H05133384 A JPH05133384 A JP H05133384A JP 29586091 A JP29586091 A JP 29586091A JP 29586091 A JP29586091 A JP 29586091A JP H05133384 A JPH05133384 A JP H05133384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
disks
brazing filler
rotary shaft
brazing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29586091A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Kobayashi
敏郎 小林
Yasuhiro Fukaya
保博 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP29586091A priority Critical patent/JPH05133384A/ja
Publication of JPH05133384A publication Critical patent/JPH05133384A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デイスクの素材の接合時における変形を防止
する。また金属製ろう材部の腐食を防止する。 【構成】 多段のデイスク1b1 、1c1 、1d1 と回
転軸1aとの中心部側を金属製ろう材5により接合して
いるので、接合時、比較的低温の加熱を行うものの、加
圧が不要で、素材が変形しない。そして同接合部よりも
外側のデイスク1b1 、1c1 、1d1 と回転軸1aと
の間の隙間に耐熱性プラスチツク6を充填しているの
で、金属製ろう材5が塩化物やフッ化物のガスに直接触
れることがなくて、金属製ろう材5の腐食が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボ分子ポンプ等に
適用するロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のターボ分子ポンプのロータを図2
により説明すると、1がロータ、1aが同ロータ1の回
転軸、1b1 、1c1 、1d1 が多段のデイスク、1b
2 、1c2 、1d2 が同デイスク1b1 、1c1 、1d
1 の外周部に設けた翼、3が同デイスク1c1 及び上記
回転軸1の中心部に設けた凸状嵌合部、4が環状空隙部
である。
【0003】上記ロータでは、デイスク1c1 及び回転
軸1の中心部に設けた凸状嵌合部3を相手側の凹状嵌合
部に嵌合して、回転軸1aとデイスク1b1 、1c1
1d 1 とを同一線上に組み付けるとともに、これら回転
軸1aとデイスク1b1 、1c1 、1d1 との隣接接合
部の全域を拡散接合法により接合して(符号2参照)、
回転軸1aとデイスク1b1 、1c1 、1d1 とを有す
るロータ1を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図2に示すロータ
には、次の問題があった。即ち、拡散接合は、高温下で
素材に塑性変形する程度の歪みを加えるため、拡散接合
後に高速回転させるためのバランス調整が難しくて、そ
れに多くの工数を必要とする。そのため、Niろう系、
Cuろう系、Agろう系のろう材を用いてろう付を行い
たいが、即ち、比較的低温の加熱を行うものの、加圧が
不要で、素材が変形しない接合を行いたいが、ターボ分
子ポンプの適用先として塩化物またはフッ化物系のガス
を取り扱うCVD装置が増大しており、これにターボ分
子ポンプを適用した場合、ロータに塩酸、フッ酸が凝縮
して、金属製ろう材部が腐食するという問題があった。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、デイスクの素材の接合時
における変形を防止できる。また金属製ろう材部の腐食
を防止できるロータを提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のロータは、複数個のデイスクを多段に取
付けたロータにおいて、前記各デイスクの中心部側を金
属製ろう材により接合し、同接合部よりも外側のデイス
ク間の隙間に耐熱性プラスチツクを充填している。
【0007】
【作用】本発明のロータは前記のように構成されてお
り、多段のデイスクの間の中心部側を金属製ろう材によ
り接合しているので、接合時、比較的低温の加熱を行う
ものの、加圧が不要で、各デイスク(素材)の接合時に
おける変形が防止される。また多段のデイスクの間の外
周部側に耐熱性プラスチツクを充填しているので、金属
製ろう材が塩化物やフッ化物のガスに直接触れることが
なくて、金属製ろう材の腐食が防止される。
【0008】
【実施例】次に本発明のロータを図1に示す一実施例に
より説明すると、1がロータ、1aが同ロータ1の回転
軸、1b1 、1c1 、1d1 が多段のデイスク、1
2 、1c2 、1d2 が同デイスク1b1 、1c1 、1
1 の外周部に設けた翼、3が同デイスク1c1 及び上
記回転軸1の中心部に設けた凸状嵌合部、4が環状空隙
部である。
【0009】デイスク1c1 及び回転軸1の中心部に設
けた凸状嵌合部3を相手側の凹状嵌合部に嵌合して、デ
イスク1b1 、1c1、1d1 と回転軸1aとを同一線
上に組み付けるとともに、これらデイスク1b1 、1c
1 、1d1 と回転軸1aとの中心部側を金属製ろう材5
により接合している。そして同接合部よりも外側のデイ
スク1b1 、1c1 、1d1 と回転軸1aとの間の隙間
に耐熱性プラスチツク6を充填している。
【0010】次に前記図1に示すロータの作用を具体的
に説明する。同ロータ1は、前記のようにデイスク1b
1 、1c1 、1d1 と回転軸1aとの中心部側を金属製
ろう材5により接合しているので、接合時、比較的低温
の加熱を行うものの、加圧が不要で、素材が変形しな
い。そして同接合部よりも外側のデイスク1b1 、1c
1 、1d1 と回転軸1aとの間の隙間に耐熱性プラスチ
ツク6を充填しているので、金属製ろう材5が塩化物や
フッ化物のガスに直接触れることがなくて、金属製ろう
材5の腐食が防止される。
【0011】なお耐熱性プラスチツク6を使用した理由
は、次の通りである。即ち、真空ポンプは、ロータへの
凝縮ガスまたは吸着ガスを除去するため、200℃程度
に加熱される。この温度で溶融または分解しないように
ポリイミド等の耐熱性プラスチツク6を使用する。
【0012】
【表1】
【0013】表1は、従来のロータ(従来法〜)と
本発明のロータ(実施例)との製造条件及び性能の
試験結果を示している。 (従来法)1700℃×2.7kgf/mm2 の条件
で拡散接合した。この場合、バランシグに多くの工数を
要し、各デイスク間の隙間も異なるため、ロータの製作
後に寸法を計測し、静翼を設計する等、多くの困難を伴
ったが、塩酸による耐食試験にも耐えて、実機でも後記
使用条件で2年間の運転に耐えた。 (従来法)Ag・Cu・Tiろう材を使用して、82
0℃×0.0038gf/mm2 の条件でろう付した。
耐食試験の段階で、ろう材が溶出したため、回転試験に
は至らなかった。 (従来法)Cu・Tiろう材を使用して、1200℃
×0.0038gf/mm2 の条件でろう付した。この
場合も、耐食試験の段階で、ろう材が溶出したため、回
転試験には至らなかった。 (実施例)実施例の場合には、Ag・Cu・Ti
ろう材を使用して、820℃×0.0038gf/mm
2 の条件でろう付した。また実施例の場合には、Cu
・Tiろう材を使用して、1200℃×0.0038g
f/mm2 の条件でろう付した。そしてろう付後、ろう
付部の外側の隙間にポリイミドの前駆体を注入し、60
℃で120minベーキングし、次いで120℃×30
min、300℃×30min、450℃×60min
のキユアリングを行って、完全にイミド化した。
【0014】これにより、耐塩酸性を満足し且つ精度の
高いローラを容易に製作することができて、実機に提供
できた。後記使用条件で2年間の実機運転後、後記使
用条件で15年間の実機運転中であるが、異常は認め
られていない。またCu・Tiろう材を用いて接合した
ものについては、ポリエーテル・エーテルケトンの前駆
体を注入し、後記使用条件で2年間の実機運転を行っ
たところ、異常が認められなかった。
【0015】塩酸による耐食試験は、80℃、35%H
IC中に浸漬して、100Hr保持後に接合部の面積の
減少率が2%を越えないものを合格とした。なお実機の
使用条件は、M0 Cl5 を取り扱うCVD装置で、年
間約220回の発停を行い、その都度、200℃のベー
キングを行うものである。また使用条件は、M0 ;f
6 を取り扱うCVD装置で、年間約220回の発停を行
い、その都度、200℃のベーキングを行うものであ
る。
【0016】なおAg・Cu・Tiろう材の組成は、7
0wt%Ag、28wt%Cu、2wt%Tiである。
またCu・Tiろう材の組成は、50atm%Cu、5
0atm%Tiである。
【0017】
【発明の効果】本発明のロータは前記のように多段のデ
イスクの間の中心部側を金属製ろう材により接合してい
るので、接合時、比較的低温の加熱を行うものの、加圧
が不要で、各デイスク(素材)の接合時における変形を
防止できる。また多段のデイスクの間の外周部側に耐熱
性プラスチツクを充填しているので、金属製ろう材が塩
化物やフッ化物のガスに直接触れることがなくて、金属
製ろう材の腐食を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータの一実施例を示す縦断側面図で
ある。
【図2】従来のロータを示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1a ロータ1の回転軸 1b1 、1c1 、1d1 多段のデイスク 3 凸状嵌合部 4 環状空隙部 5 金属製ろう材 6 耐熱性プラスチツク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のデイスクを多段に取付けたロー
    タにおいて、前記各デイスクの中心部側を金属製ろう材
    により接合し、同接合部よりも外側のデイスク間の隙間
    に耐熱性プラスチツクを充填したことを特徴とするロー
    タ。
JP29586091A 1991-11-12 1991-11-12 ロータ Withdrawn JPH05133384A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29586091A JPH05133384A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 ロータ

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JP29586091A JPH05133384A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 ロータ

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JPH05133384A true JPH05133384A (ja) 1993-05-28

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JP29586091A Withdrawn JPH05133384A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 ロータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105697395A (zh) * 2014-12-15 2016-06-22 普发真空有限公司 用于真空泵的转子设施及其制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105697395A (zh) * 2014-12-15 2016-06-22 普发真空有限公司 用于真空泵的转子设施及其制造方法
JP2016114059A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 プファイファー・ヴァキューム・ゲーエムベーハー 真空ポンプの為のローター装置及びその製造方法

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