JPH05133361A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
- Publication number
- JPH05133361A JPH05133361A JP31993791A JP31993791A JPH05133361A JP H05133361 A JPH05133361 A JP H05133361A JP 31993791 A JP31993791 A JP 31993791A JP 31993791 A JP31993791 A JP 31993791A JP H05133361 A JPH05133361 A JP H05133361A
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- JP
- Japan
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- discharge
- compression
- compressor
- opening
- rotor
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- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 液冷媒によって起動時に生じる液圧縮系起動
音を低減すると共に、吐出弁の調和振動に起因する特定
周波数のピーク値を低減し、振動及び騒音を抑制できる
ようにする。 【構成】 各圧縮部16a,16bの吐出口15a,1
5bに設けられる各吐出弁17a1 〜17a4 及び17
b1 〜17b4 の開度量を段階的に異ならせて設定する
と共に、該下方の圧縮部16bの吐出弁17b1 〜17
b4 の開度量の総和を上方の圧縮部16aの吐出弁17
a1 〜17a4 の開度量の総和よりも所定量大きく設定
する。
音を低減すると共に、吐出弁の調和振動に起因する特定
周波数のピーク値を低減し、振動及び騒音を抑制できる
ようにする。 【構成】 各圧縮部16a,16bの吐出口15a,1
5bに設けられる各吐出弁17a1 〜17a4 及び17
b1 〜17b4 の開度量を段階的に異ならせて設定する
と共に、該下方の圧縮部16bの吐出弁17b1 〜17
b4 の開度量の総和を上方の圧縮部16aの吐出弁17
a1 〜17a4 の開度量の総和よりも所定量大きく設定
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒等を圧縮するベ
ーン型の圧縮機に関する。
ーン型の圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】ベーン型圧縮機は、例えば実開平2─1
4491号公報に示されるように、楕円形状の案内面を
有するシリンダブロックの両側にフロント及びリアサイ
ドブロックが配されて圧縮機本体が構成され、圧縮機本
体内には多数のベーンを有するロータが収納されてい
る。
4491号公報に示されるように、楕円形状の案内面を
有するシリンダブロックの両側にフロント及びリアサイ
ドブロックが配されて圧縮機本体が構成され、圧縮機本
体内には多数のベーンを有するロータが収納されてい
る。
【0003】ロータはその中心に駆動軸が嵌挿され、該
駆動軸は前記フロント及びリアサイドブロックに軸受を
介して支持されている。このロータとシリンダブロック
は、該ロータの対向する外周面の二箇所と該シリンダブ
ロックの案内面と対向し、上下に広い圧縮空間が形成さ
れ、この圧縮空間を用いて上下に流体を吸入圧縮する圧
縮部が設けられている。
駆動軸は前記フロント及びリアサイドブロックに軸受を
介して支持されている。このロータとシリンダブロック
は、該ロータの対向する外周面の二箇所と該シリンダブ
ロックの案内面と対向し、上下に広い圧縮空間が形成さ
れ、この圧縮空間を用いて上下に流体を吸入圧縮する圧
縮部が設けられている。
【0004】各圧縮部はベーンによって圧縮室が区画さ
れ、該圧縮室はロータの回転に伴ってその容積が拡大及
び縮小を繰り返し、流体を吸入口より吸入し吐出口より
吐出させている。
れ、該圧縮室はロータの回転に伴ってその容積が拡大及
び縮小を繰り返し、流体を吸入口より吸入し吐出口より
吐出させている。
【0005】そしてこの圧縮機は、各吐出口に設けられ
る吐出弁による振動及び騒音を低減するために、吐出弁
の開度量を二段階に設定するものであった。
る吐出弁による振動及び騒音を低減するために、吐出弁
の開度量を二段階に設定するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術に係る圧縮機は、比較的有効に振動及び騒音を抑
制する効果を有するが、下方の圧縮部の吐出弁の開度量
の総和が上方の圧縮部の吐出弁の開度量の総和と同じで
あるので、該下方の吐出弁を介する始動時の液冷媒の吐
出がしずらく、シリンダブロックの内部圧が部分的に上
昇し、液圧縮系起動音が生じるという問題点があった。
行技術に係る圧縮機は、比較的有効に振動及び騒音を抑
制する効果を有するが、下方の圧縮部の吐出弁の開度量
の総和が上方の圧縮部の吐出弁の開度量の総和と同じで
あるので、該下方の吐出弁を介する始動時の液冷媒の吐
出がしずらく、シリンダブロックの内部圧が部分的に上
昇し、液圧縮系起動音が生じるという問題点があった。
【0007】また、上下の圧縮部の各吐出弁の開度の設
定が対称構造であるから、両者の吐出弁の振動が調和振
動となりやすく、それらの振動が調合して振動及び騒音
を招く圧縮機の回転数に対する特定周波数が大きくなる
という不具合があった。
定が対称構造であるから、両者の吐出弁の振動が調和振
動となりやすく、それらの振動が調合して振動及び騒音
を招く圧縮機の回転数に対する特定周波数が大きくなる
という不具合があった。
【0008】そこで、この発明は上記問題点に鑑み、液
冷媒によって起動時に生じる液圧縮系起動音を低減する
と共に、吐出弁の調和振動に起因する特定周波数のピー
ク値を低減し、振動及び騒音を抑制できるように図った
圧縮機を提供することを目的とする。
冷媒によって起動時に生じる液圧縮系起動音を低減する
と共に、吐出弁の調和振動に起因する特定周波数のピー
ク値を低減し、振動及び騒音を抑制できるように図った
圧縮機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る圧縮機は、所望形状の案内面を持つ
シリンダブロックと、該シリンダブロックの両側に配さ
れる両サイドブロックとにより圧縮機本体が構成され、
この圧縮機本体内に径方向にベーンを設けたロータを収
納して上下に流体を吸入圧縮する圧縮部が設けられ、該
各圧縮部のベーンによって区画される圧縮室の容積をロ
ータの回転によって変化してシリンダに形成の各圧縮部
の各吐出口から圧縮流体を吐出して成る圧縮機におい
て、前記各圧縮部の吐出口に設けられる各吐出弁の開度
量を段階的に異ならせて設定すると共に、該下方の圧縮
部の吐出弁の開度量の総和を上方の圧縮部の吐出弁の開
度量の総和よりも所定量大きく設定して成る成るもので
ある。
に、この発明に係る圧縮機は、所望形状の案内面を持つ
シリンダブロックと、該シリンダブロックの両側に配さ
れる両サイドブロックとにより圧縮機本体が構成され、
この圧縮機本体内に径方向にベーンを設けたロータを収
納して上下に流体を吸入圧縮する圧縮部が設けられ、該
各圧縮部のベーンによって区画される圧縮室の容積をロ
ータの回転によって変化してシリンダに形成の各圧縮部
の各吐出口から圧縮流体を吐出して成る圧縮機におい
て、前記各圧縮部の吐出口に設けられる各吐出弁の開度
量を段階的に異ならせて設定すると共に、該下方の圧縮
部の吐出弁の開度量の総和を上方の圧縮部の吐出弁の開
度量の総和よりも所定量大きく設定して成る成るもので
ある。
【0010】
【作用】したがって、各圧縮部の吐出口に設けられる各
吐出弁の開度量を段階的に異ならせて設定すると共に、
該下方の圧縮部の吐出弁(図3における左側の吐出口の
吐出弁)の開度量の総和を上方の圧縮部の吐出弁の開度
量の総和よりも大きくしたので、各吐出弁のリフト振動
が異って振動が調和することが回避され、もって特定周
波数のピーク値が低減する。また、下方の圧縮部の吐出
口から液冷媒が吐出しやすくなるから、起動時に生じる
液圧縮系騒音が抑制される。
吐出弁の開度量を段階的に異ならせて設定すると共に、
該下方の圧縮部の吐出弁(図3における左側の吐出口の
吐出弁)の開度量の総和を上方の圧縮部の吐出弁の開度
量の総和よりも大きくしたので、各吐出弁のリフト振動
が異って振動が調和することが回避され、もって特定周
波数のピーク値が低減する。また、下方の圧縮部の吐出
口から液冷媒が吐出しやすくなるから、起動時に生じる
液圧縮系騒音が抑制される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0012】図1乃至図3において、圧縮機本体1は、
所望の形状の案内面(略楕円形の案内面)を有するシリ
ンダブロック2の両側に、フロント及びリアサイドブロ
ック3a,3bを固定して構成されている。この圧縮機
本体1内には、中心に駆動軸4に固着された円柱状のロ
ータ5が配され、該ロータ5の対向する外周面の二箇所
がシリンダブロック2の案内面と接触され、上下に広い
圧縮空間6a,6bが形成され、該圧縮空間を用いて上
下に流体を吸入圧縮する圧縮部16a,16bが設けら
れている。
所望の形状の案内面(略楕円形の案内面)を有するシリ
ンダブロック2の両側に、フロント及びリアサイドブロ
ック3a,3bを固定して構成されている。この圧縮機
本体1内には、中心に駆動軸4に固着された円柱状のロ
ータ5が配され、該ロータ5の対向する外周面の二箇所
がシリンダブロック2の案内面と接触され、上下に広い
圧縮空間6a,6bが形成され、該圧縮空間を用いて上
下に流体を吸入圧縮する圧縮部16a,16bが設けら
れている。
【0013】駆動軸4は、前記フロント及びリアサイド
ブロック3a,3bに形成された駆動軸孔7a,7b
に、軸受8a,8bを介して挿入され回転自在に支持さ
れている。この駆動軸4の一方は、回転源と連絡する下
記する電磁クラッチ21と接続され、他方はリアサイド
ブロック3bに形成の駆動軸孔7b内にあり、該駆動軸
孔7bと高圧室28との連通を遮断するためのカバー1
0がリアサイドブロック3bに固定されている。
ブロック3a,3bに形成された駆動軸孔7a,7b
に、軸受8a,8bを介して挿入され回転自在に支持さ
れている。この駆動軸4の一方は、回転源と連絡する下
記する電磁クラッチ21と接続され、他方はリアサイド
ブロック3bに形成の駆動軸孔7b内にあり、該駆動軸
孔7bと高圧室28との連通を遮断するためのカバー1
0がリアサイドブロック3bに固定されている。
【0014】電磁クラッチ21は、V溝22を有するロ
ータ23と、このロータ23を磁化する電磁石24と、
前記ロータ23に対峙して配され、前記駆動軸4の先端
と結合したクラッチ板25とにより構成されている。こ
の電磁クラッチ21は、前記電磁石24に通電がなされ
ると、V溝22を有するロータ23を磁化してクラッチ
板25を結合させ、動力を駆動軸4へ伝達するようにな
っている。
ータ23と、このロータ23を磁化する電磁石24と、
前記ロータ23に対峙して配され、前記駆動軸4の先端
と結合したクラッチ板25とにより構成されている。こ
の電磁クラッチ21は、前記電磁石24に通電がなされ
ると、V溝22を有するロータ23を磁化してクラッチ
板25を結合させ、動力を駆動軸4へ伝達するようにな
っている。
【0015】前記ロータ5には、ほぼ半径方向に形成の
複数のベーン溝(この実施例では五箇所)12にベーン
13が摺動自在に嵌合され、このベーン13は背圧や回
転による遠心力により先端方向に押し出されて、該ベー
ン13により圧縮空間6a,6bが区画され、複数の圧
縮室14を形成する。このロータ5が回転すると、ベー
ン13がシリンダブロック2の内面に沿って摺動し、フ
ロントサイドブロック3aに形成された吸入口11a,
11b(吸入孔20と連通)より流体を吸い込み、該流
体を次のベーン13との間に形成の圧縮室14の間に閉
じ込める。隣接するベーン13とシリンダブロック2と
フロント及びリアサイドブロック3a,3bで形成の圧
縮室14は、吸入行程ではその容積が最小から最大に、
吐出行程では最大から最小に変化し、シリンダブロック
2に軸方向に形成の下記する吐出口15a,15bから
圧縮流体を吐出するようになっている。
複数のベーン溝(この実施例では五箇所)12にベーン
13が摺動自在に嵌合され、このベーン13は背圧や回
転による遠心力により先端方向に押し出されて、該ベー
ン13により圧縮空間6a,6bが区画され、複数の圧
縮室14を形成する。このロータ5が回転すると、ベー
ン13がシリンダブロック2の内面に沿って摺動し、フ
ロントサイドブロック3aに形成された吸入口11a,
11b(吸入孔20と連通)より流体を吸い込み、該流
体を次のベーン13との間に形成の圧縮室14の間に閉
じ込める。隣接するベーン13とシリンダブロック2と
フロント及びリアサイドブロック3a,3bで形成の圧
縮室14は、吸入行程ではその容積が最小から最大に、
吐出行程では最大から最小に変化し、シリンダブロック
2に軸方向に形成の下記する吐出口15a,15bから
圧縮流体を吐出するようになっている。
【0016】かかる構造上から流体を圧縮する圧縮部1
6a,16bは、上下に二個形成されており、ロータ5
の一回転毎に二回の吐出が行われる。
6a,16bは、上下に二個形成されており、ロータ5
の一回転毎に二回の吐出が行われる。
【0017】吐出口15a,15bは、ロータ5とシリ
ンダブロック2との接触点より回転方向上流側に設けら
れ、ほぼ対称位置に形成されている。この実施例では、
吐出口15a,15bは、各4つの円孔15a1 ,15
a2 ,15a3 ,15a4 及び円孔15b1 ,15
b2 ,15b3 ,15b4 の集合により構成されてい
る。この吐出口15a,15bを構成する円孔15a1
〜15a4 及び円孔15b1 〜15b4 には、リード弁
より成る吐出弁17a1 〜17a4 及び17b1 〜17
b4 が設けられており、この吐出弁17a1〜17a4
及び17b1 〜17b4 は、バルブストッパ18a1 〜
18a4 及び18b1 〜18b4 にて所定の開度以上に
押し開かれるのが規制されるようになっている。また、
上方の圧縮部16aの吐出口15aはクラッチ側から見
て右側に配され、下方の圧縮部16bはクラッチ側から
見て左側に配されるようになっている。なお、吐出口1
5a,15bより吐出された圧縮流体は、ガイド用の吐
出筒19を介してシェル2bに構成される高圧室28に
導かれ、吐出孔29より外部へ流出される。
ンダブロック2との接触点より回転方向上流側に設けら
れ、ほぼ対称位置に形成されている。この実施例では、
吐出口15a,15bは、各4つの円孔15a1 ,15
a2 ,15a3 ,15a4 及び円孔15b1 ,15
b2 ,15b3 ,15b4 の集合により構成されてい
る。この吐出口15a,15bを構成する円孔15a1
〜15a4 及び円孔15b1 〜15b4 には、リード弁
より成る吐出弁17a1 〜17a4 及び17b1 〜17
b4 が設けられており、この吐出弁17a1〜17a4
及び17b1 〜17b4 は、バルブストッパ18a1 〜
18a4 及び18b1 〜18b4 にて所定の開度以上に
押し開かれるのが規制されるようになっている。また、
上方の圧縮部16aの吐出口15aはクラッチ側から見
て右側に配され、下方の圧縮部16bはクラッチ側から
見て左側に配されるようになっている。なお、吐出口1
5a,15bより吐出された圧縮流体は、ガイド用の吐
出筒19を介してシェル2bに構成される高圧室28に
導かれ、吐出孔29より外部へ流出される。
【0018】上記バルブストッパ18a1 〜18a4 及
び18b1 〜18b4 は、吐出弁17a1 〜17a4 及
び17b1 〜17b4 の開度量を設定するものである
が、本考案においては、下方の圧縮部15bの吐出弁1
7b1〜17b4 の開度量の総和が上方の圧縮部15a
の吐出弁17a1 〜17a4 の開度量の総和よりも大き
くなるように設定されていると共に、各吐出弁の開度量
が段階的に異なるように設定されている。具体的な開度
量の設定例を表1に示す。
び18b1 〜18b4 は、吐出弁17a1 〜17a4 及
び17b1 〜17b4 の開度量を設定するものである
が、本考案においては、下方の圧縮部15bの吐出弁1
7b1〜17b4 の開度量の総和が上方の圧縮部15a
の吐出弁17a1 〜17a4 の開度量の総和よりも大き
くなるように設定されていると共に、各吐出弁の開度量
が段階的に異なるように設定されている。具体的な開度
量の設定例を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】なお、1〜4は吐出弁17a1 〜17a4
及び17b1 〜17b4 に対応するものである。また、
↓は以下,↑は以上を示す。
及び17b1 〜17b4 に対応するものである。また、
↓は以下,↑は以上を示す。
【0021】表1に示されるように、吐出口15aの吐
出弁17a1 〜17a4 の開度量及び吐出口15bの吐
出弁17b1 〜17b4 の開度量は、バルブストッパ1
8a1 〜18a4 及び18b1 〜18b4 の規制によ
り、前方から後方に至る段階で順次大きくなるように設
定されていると共に、吐出弁17a1 〜17a4 の開度
量と吐出弁17b1 〜b4 の開度量の設定が中間で異な
るように非対称構造に設定されている。また、吐出弁1
7b1 〜b4 の開度量の総和量が吐出弁17a1 〜17
a4 の開度量の総和量よりも約30%大きくなるように
設定されている。
出弁17a1 〜17a4 の開度量及び吐出口15bの吐
出弁17b1 〜17b4 の開度量は、バルブストッパ1
8a1 〜18a4 及び18b1 〜18b4 の規制によ
り、前方から後方に至る段階で順次大きくなるように設
定されていると共に、吐出弁17a1 〜17a4 の開度
量と吐出弁17b1 〜b4 の開度量の設定が中間で異な
るように非対称構造に設定されている。また、吐出弁1
7b1 〜b4 の開度量の総和量が吐出弁17a1 〜17
a4 の開度量の総和量よりも約30%大きくなるように
設定されている。
【0022】このように、吐出弁17a1 〜17a4 の
開度量と吐出弁17b1 〜17b4 の開度量の設定を非
対称に異ならせて設定すると共に、両者の開度量の総和
差を異ならせることで、各吐出弁のリフト振動が異な
り、これによって両吐出弁間に生じていた調和振動が回
避され、もって圧縮機の回転に基づく特定周波数のピー
ク値が低減されて、振動及び騒音を大幅に抑制すること
ができる。
開度量と吐出弁17b1 〜17b4 の開度量の設定を非
対称に異ならせて設定すると共に、両者の開度量の総和
差を異ならせることで、各吐出弁のリフト振動が異な
り、これによって両吐出弁間に生じていた調和振動が回
避され、もって圧縮機の回転に基づく特定周波数のピー
ク値が低減されて、振動及び騒音を大幅に抑制すること
ができる。
【0023】また、下方の圧縮部16bの吐出口15b
の吐出弁17a1 〜17a4 の開度量の総和が大きく設
定されているから、これによって開かれる吐出口15b
からの流体の吐出量が吐出口15aよりも増加される。
これにより、吐出口15bに連通する下方の圧縮空間6
bに液冷媒が溜まっても、この液冷媒は容易に吐出口1
5bから吐出しやすくなり、起動時に生じる液圧縮系騒
音を低減することができる。
の吐出弁17a1 〜17a4 の開度量の総和が大きく設
定されているから、これによって開かれる吐出口15b
からの流体の吐出量が吐出口15aよりも増加される。
これにより、吐出口15bに連通する下方の圧縮空間6
bに液冷媒が溜まっても、この液冷媒は容易に吐出口1
5bから吐出しやすくなり、起動時に生じる液圧縮系騒
音を低減することができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
各圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量を段階的に異ならせ
ると共に、下方の圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量の総
和を上方の圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量の総和より
も大きくしたので、各吐出弁のリフト振動が異なり、こ
れにより両吐出弁間に生じていた調和振動が回避され、
もって圧縮機の回転に基づく特定周波数のピーク値が低
減されると共に、ロータの前後方向の振動が低減され、
振動及び騒音を効果的に抑制することが可能となる。ま
た、下方の吐出口の吐出量が増加され、圧縮室に溜まっ
た液冷媒を吐出口から排出しやすくしたから、起動時に
生じる液圧縮系騒音を低減することができるものであ
る。
各圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量を段階的に異ならせ
ると共に、下方の圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量の総
和を上方の圧縮部の吐出口の吐出弁の開度量の総和より
も大きくしたので、各吐出弁のリフト振動が異なり、こ
れにより両吐出弁間に生じていた調和振動が回避され、
もって圧縮機の回転に基づく特定周波数のピーク値が低
減されると共に、ロータの前後方向の振動が低減され、
振動及び騒音を効果的に抑制することが可能となる。ま
た、下方の吐出口の吐出量が増加され、圧縮室に溜まっ
た液冷媒を吐出口から排出しやすくしたから、起動時に
生じる液圧縮系騒音を低減することができるものであ
る。
【図1】圧縮機の一部を切断して示す斜視図である。
【図2】圧縮機の断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】圧縮機の横断面図である。
1 圧縮機本体 5 ロータ 11a,11b 吸入口 13 ベーン 14 圧縮室 15a 吐出口 15b 吐出口 16a 圧縮部 16b 圧縮部 17a1 〜17a4 吐出弁 17b1 〜17b4 吐出弁 18a1 〜18a4 バルブストッパ 18b1 〜18b4 バルブストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】 所望形状の案内面を持つシリンダブロッ
クと、該シリンダブロックの両側に配される両サイドブ
ロックとにより圧縮機本体が構成され、この圧縮機本体
内に径方向にベーンを設けたロータを収納して上下に流
体を吸入圧縮する圧縮部が設けられ、該各圧縮部のベー
ンによって区画される圧縮室の容積をロータの回転によ
って変化してシリンダに形成の各圧縮部の各吐出口から
圧縮流体を吐出して成る圧縮機において、 前記各圧縮部の吐出口に設けられる各吐出弁の開度量を
段階的に異ならせて設定すると共に、該下方の圧縮部の
吐出弁の開度量の総和を上方の圧縮部の吐出弁の開度量
の総和よりも所定量大きく設定して成ることを特徴とす
る圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31993791A JPH05133361A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31993791A JPH05133361A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133361A true JPH05133361A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18115908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31993791A Pending JPH05133361A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05133361A (ja) |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP31993791A patent/JPH05133361A/ja active Pending
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