JPH05133211A - 内燃機関用弁装置 - Google Patents
内燃機関用弁装置Info
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- JPH05133211A JPH05133211A JP3211804A JP21180491A JPH05133211A JP H05133211 A JPH05133211 A JP H05133211A JP 3211804 A JP3211804 A JP 3211804A JP 21180491 A JP21180491 A JP 21180491A JP H05133211 A JPH05133211 A JP H05133211A
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- Japan
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- cam
- valve
- cams
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/02—Valve drive
- F01L1/04—Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
- F01L1/08—Shape of cams
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/12—Transmitting gear between valve drive and valve
- F01L1/14—Tappets; Push rods
- F01L1/143—Tappets; Push rods for use with overhead camshafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L13/00—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
- F01L13/0015—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
- F01L13/0036—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction
- F01L13/0047—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction the movement of the valves resulting from the sum of the simultaneous actions of at least two cams, the cams being independently variable in phase in respect of each other
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】衝撃荷重及び雑音なしに高速で弁装置を駆動で
きるエンジンの可変バルブタイミング機構の提供。 【構成】相互に平行な第1軸16と第2軸22を夫々中
心として回転するように配設された第1カム15と第2
カムと、一方のカムの位相を他方のそれに対し変更する
位相変化機構と、タペット26の上面を水平摺動可能
で、かつ第1と第2カムに押圧されてタペット26を上
下動させるプリズム状三角形カムフォロア25とを設け
る。ここで第1と第2カムのプロファイルにおいて、第
1カムの下降ランプ203と第2カムの上昇ランプ20
1の勾配はその長さの少なくとも一部に亘って等しい。
2カムの位相は弁部材29が閉止位置に静止している間
に上昇及び下降ランプがカムフォロアに接触する時間が
少なくとも部分的に重なり合うようなものである。
きるエンジンの可変バルブタイミング機構の提供。 【構成】相互に平行な第1軸16と第2軸22を夫々中
心として回転するように配設された第1カム15と第2
カムと、一方のカムの位相を他方のそれに対し変更する
位相変化機構と、タペット26の上面を水平摺動可能
で、かつ第1と第2カムに押圧されてタペット26を上
下動させるプリズム状三角形カムフォロア25とを設け
る。ここで第1と第2カムのプロファイルにおいて、第
1カムの下降ランプ203と第2カムの上昇ランプ20
1の勾配はその長さの少なくとも一部に亘って等しい。
2カムの位相は弁部材29が閉止位置に静止している間
に上昇及び下降ランプがカムフォロアに接触する時間が
少なくとも部分的に重なり合うようなものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は内燃機関用弁装置、即
ち吸入弁と排気弁、並びに付属する付勢機構に関し、特
に可変タイミング機構を含むこの種の弁装置に関する。
ち吸入弁と排気弁、並びに付属する付勢機構に関し、特
に可変タイミング機構を含むこの種の弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気弁および、特に吸入弁の
タイミングを変化させることが有益なことは周知の所で
ある。エンジン速度が高い場合、ガスがシリンダ内へ高
速で流入、流出するとき、エンジンサイクルの中で吸入
弁を早く開き、エンジンサイクルの中でこれを遅く閉め
ることは都合の良いことである。これは入射期間中にシ
リンダに流入する入射ガスチャージ、即ち燃料と空気、
の量を増加させ、チャージの慣性を利用して吸入チャー
ジが吸入ポートから直接に排気ポートに流れるのを少な
くしている。
タイミングを変化させることが有益なことは周知の所で
ある。エンジン速度が高い場合、ガスがシリンダ内へ高
速で流入、流出するとき、エンジンサイクルの中で吸入
弁を早く開き、エンジンサイクルの中でこれを遅く閉め
ることは都合の良いことである。これは入射期間中にシ
リンダに流入する入射ガスチャージ、即ち燃料と空気、
の量を増加させ、チャージの慣性を利用して吸入チャー
ジが吸入ポートから直接に排気ポートに流れるのを少な
くしている。
【0003】低いエンジン速度の場合、吸入弁の開放が
遅いことは吸入ポートから直接に排気ポートへ流れる吸
入チャージの量を最小にするのに望ましいことである。
このバイパス流はエンジン出力と能率とを、燃焼のため
にシリンダ内に残るチャージの量を減少させ、吸入チャ
ージが未燃焼燃料を有するために排気ガス中の炭化水素
の量を増加させるためにエンジン出力と能率とを低下さ
せる。低いエンジン速度で吸入弁を早めに閉じることは
圧縮行程中の吸入ポートへ流れ戻る吸入チャージの量を
減少させるので望ましい。
遅いことは吸入ポートから直接に排気ポートへ流れる吸
入チャージの量を最小にするのに望ましいことである。
このバイパス流はエンジン出力と能率とを、燃焼のため
にシリンダ内に残るチャージの量を減少させ、吸入チャ
ージが未燃焼燃料を有するために排気ガス中の炭化水素
の量を増加させるためにエンジン出力と能率とを低下さ
せる。低いエンジン速度で吸入弁を早めに閉じることは
圧縮行程中の吸入ポートへ流れ戻る吸入チャージの量を
減少させるので望ましい。
【0004】弁の可変タイミング(VVT)を行う各種
の機構が提案されているが、これらのすべては大きな限
界がある。
の機構が提案されているが、これらのすべては大きな限
界がある。
【0005】GB−A−170877に開示されている
形式の、公知のVVT機構を図1に模型的に示す。これ
は夫々平行なカムシャフト2と6とに取付けられた第1
および第2カム1と5とを有する。2本のカムをつない
でいるのがビーム9で、これはカムフォロアとも称され
ている。カムフォロアはその両端に夫々のカム接触パッ
ド4と8とを有するが、これはカムにカム接触面3と7
上の点3´と7´で接触している。
形式の、公知のVVT機構を図1に模型的に示す。これ
は夫々平行なカムシャフト2と6とに取付けられた第1
および第2カム1と5とを有する。2本のカムをつない
でいるのがビーム9で、これはカムフォロアとも称され
ている。カムフォロアはその両端に夫々のカム接触パッ
ド4と8とを有するが、これはカムにカム接触面3と7
上の点3´と7´で接触している。
【0006】カムフォロア9は中心的にピン150に枢
着されているが、これは固定点151に枢着されている
横向きレストレイントロッド152がつながっている。
ロッド152は弁接触パッド153を有し、これがエン
ジン吸入弁の弁部材13の一端に接触している。弁部材
はスプリング12によって閉止位置に向かって与圧され
ているが、これはスプリングリテーナ11を介して作用
している。そのため、カムフォロアの任意の下向きの運
動がスプリングに抵抗されている弁部材に下向きの運動
を発生させる。
着されているが、これは固定点151に枢着されている
横向きレストレイントロッド152がつながっている。
ロッド152は弁接触パッド153を有し、これがエン
ジン吸入弁の弁部材13の一端に接触している。弁部材
はスプリング12によって閉止位置に向かって与圧され
ているが、これはスプリングリテーナ11を介して作用
している。そのため、カムフォロアの任意の下向きの運
動がスプリングに抵抗されている弁部材に下向きの運動
を発生させる。
【0007】弁部材13の軸14はカムシャフト軸の2
と6の間の中央に位置する。従って任意の時間における
弁のリフト(lift)即ち移動はカム1のリフトの半
分と同時刻でのカム5のリフトの半分との和である。こ
れを模型的に図2で示すが、これは時間に対するリフト
を示すがこの時両カムは同相である。図2aにおいて、
L1はカム1のリフトの半分を示す。図2bにおいて、
L2はカム5のリフトの半分を示す。図2cにおいてL
1+L2は時間Paで完了しLaの最大にまで上昇する
弁のリフトを示す。
と6の間の中央に位置する。従って任意の時間における
弁のリフト(lift)即ち移動はカム1のリフトの半
分と同時刻でのカム5のリフトの半分との和である。こ
れを模型的に図2で示すが、これは時間に対するリフト
を示すがこの時両カムは同相である。図2aにおいて、
L1はカム1のリフトの半分を示す。図2bにおいて、
L2はカム5のリフトの半分を示す。図2cにおいてL
1+L2は時間Paで完了しLaの最大にまで上昇する
弁のリフトを示す。
【0008】図3は図2と類似の図であるが、カム5に
位相ずれSが与えられこれがカム1に対して遅れている
ときの影響を示す。弁リフトに対する影響を、図3cの
L1+L2で示す。弁の最大の上昇Lbはカムが同相の
時の図2cの最大上昇Laよりも小さいが、開弁期間P
bは初期の期間Paよりも長いことに注意されたい。
位相ずれSが与えられこれがカム1に対して遅れている
ときの影響を示す。弁リフトに対する影響を、図3cの
L1+L2で示す。弁の最大の上昇Lbはカムが同相の
時の図2cの最大上昇Laよりも小さいが、開弁期間P
bは初期の期間Paよりも長いことに注意されたい。
【0009】即ち、開弁期間とリフトとは一方のカムシ
ャフトの他方のカムシャフトに対する位相を進めまたは
遅らせる事によって変化される。
ャフトの他方のカムシャフトに対する位相を進めまたは
遅らせる事によって変化される。
【0010】内燃機関用の典型的なカムは図4に示す特
性を有する。図4aはX軸の時間に対してY軸にリフト
または移動Lの曲線を示す。カム期間deにおいてリフ
ト曲線は凹形である。カム期間efgにおいてリフト曲
線は凸形である。カム期間khにおいてリフト曲線は凹
形である。リフトは点jにおいて最大で時間軸の点fに
対応している。
性を有する。図4aはX軸の時間に対してY軸にリフト
または移動Lの曲線を示す。カム期間deにおいてリフ
ト曲線は凹形である。カム期間efgにおいてリフト曲
線は凸形である。カム期間khにおいてリフト曲線は凹
形である。リフトは点jにおいて最大で時間軸の点fに
対応している。
【0011】対応する速度Vの図を図4bに示す。開放
期間defの間に弁はその最大開放速度にlで到達す
る。閉止期間fghの間に弁はmでその最大閉止速度に
到達する。
期間defの間に弁はその最大開放速度にlで到達す
る。閉止期間fghの間に弁はmでその最大閉止速度に
到達する。
【0012】対応する加速度Aを図4cで示す。期間d
eの間に弁は正の加速度を受けるがこれはnでその最大
に到達する。期間efgの間に弁は負の加速度を受ける
がこれはoでその最大に到達する。期間ghの間に弁は
正の加速度を受けるがこれはpでその最大に到達する。
eの間に弁は正の加速度を受けるがこれはnでその最大
に到達する。期間efgの間に弁は負の加速度を受ける
がこれはoでその最大に到達する。期間ghの間に弁は
正の加速度を受けるがこれはpでその最大に到達する。
【0013】この形式の2カムが図1に示す形式の弁装
置に使用されるとその結果は図2および図3に示すよう
になる。
置に使用されるとその結果は図2および図3に示すよう
になる。
【0014】しかし、カムが同相ではない場合、リフト
曲線は見掛上なだらかではあるが、図4cの加速度曲線
を考えるならば明らかとなるようなダイナミックな問題
がある。含まれる慣性力は加速度に正比例するので、加
速度曲線は高速で動作するときのVVTの能力の良好な
インジケータである。高速においては過剰の慣性力は過
剰の振動と過剰な機械的歪みとを生じさせる。
曲線は見掛上なだらかではあるが、図4cの加速度曲線
を考えるならば明らかとなるようなダイナミックな問題
がある。含まれる慣性力は加速度に正比例するので、加
速度曲線は高速で動作するときのVVTの能力の良好な
インジケータである。高速においては過剰の慣性力は過
剰の振動と過剰な機械的歪みとを生じさせる。
【0015】図5は2つのカムがカム期間の12.5%
位相が外れている場合を示す。図5aはこの場合の2つ
のカムの加速度曲線を示す。図5bは弁の加速度を示
す。新期間はdte”f”g”wh”であるが、これは
カムが同相の場合に比較して12.5%長い。加速度は
曲線dstue”o”g”vwxh”で定義される。点
suvxは4つの加速度ピークを示すが、これは恐らく
深刻な振動問題を起こすだろう。
位相が外れている場合を示す。図5aはこの場合の2つ
のカムの加速度曲線を示す。図5bは弁の加速度を示
す。新期間はdte”f”g”wh”であるが、これは
カムが同相の場合に比較して12.5%長い。加速度は
曲線dstue”o”g”vwxh”で定義される。点
suvxは4つの加速度ピークを示すが、これは恐らく
深刻な振動問題を起こすだろう。
【0016】明らかに、この形式のVVTを高速で従来
のカムに使用することは不可能である。
のカムに使用することは不可能である。
【0017】図6は、この問題を克服するために試みら
れた図1の弁装置のカムの特性である。図6aは第1カ
ムのリフト特性を示す。図6bは第2カムのリフト特性
を示す。図6cは2カムを図示のように違う位相にある
ときに生じる弁リフト特性を示す。第1カムは停滞期間
bdを有するが、この時カムのリフトは一定に止まって
いること、線jqで示す通りである。第2カムは停滞期
間fhを有するが、この時カムの上昇は一定に止まって
いること、線rpで示す通りである。
れた図1の弁装置のカムの特性である。図6aは第1カ
ムのリフト特性を示す。図6bは第2カムのリフト特性
を示す。図6cは2カムを図示のように違う位相にある
ときに生じる弁リフト特性を示す。第1カムは停滞期間
bdを有するが、この時カムのリフトは一定に止まって
いること、線jqで示す通りである。第2カムは停滞期
間fhを有するが、この時カムの上昇は一定に止まって
いること、線rpで示す通りである。
【0018】この点について注意すべきことは、バック
ラッシュ(backlash)は、弁部材が付活されて
いないとき、即ち弁が閉止されているとき運動部品間に
僅かな程度存在するクリアランスである事である。バッ
クラッシュは、エンジンが高温の時に弁がその閉止期間
中に意図的ではなしに開放しないように個々の部品が熱
膨張に耐えるようにするために必要である。自由運動は
弁動作期間中のある部分において過剰のバックラッシュ
よりも大きい量で部品類が分離されている上述の形式の
VVTの部品の比較的大きなスケールの運動である。自
由運動はバックラッシュを制御する従来の手段の使用を
排除するほど十分に大きい。
ラッシュ(backlash)は、弁部材が付活されて
いないとき、即ち弁が閉止されているとき運動部品間に
僅かな程度存在するクリアランスである事である。バッ
クラッシュは、エンジンが高温の時に弁がその閉止期間
中に意図的ではなしに開放しないように個々の部品が熱
膨張に耐えるようにするために必要である。自由運動は
弁動作期間中のある部分において過剰のバックラッシュ
よりも大きい量で部品類が分離されている上述の形式の
VVTの部品の比較的大きなスケールの運動である。自
由運動はバックラッシュを制御する従来の手段の使用を
排除するほど十分に大きい。
【0019】図1に示す弁装置は図6cにXで示すよう
な大きい自由運動をカムフォロアと弁ステムとの間、ま
たはカムフォロアとカムとの間に有する。第1カムによ
って生じたリフトL1はこの自由運動を処理するのみに
十分である。これを図6cの線ajで示す。開弁期間の
時刻cにおいて、第2カムはカムフォロアを動かし始
め、系内にあるバックラッシュを処理した後、そのリフ
トL2を第1カムで作られたリフトに付け加える。その
結果が図6cでハッチングして示すような弁のリフトで
ある。2つのカムの間の位相角度を変化することによっ
てこのリフトの大きさと期間を変えることができる。
な大きい自由運動をカムフォロアと弁ステムとの間、ま
たはカムフォロアとカムとの間に有する。第1カムによ
って生じたリフトL1はこの自由運動を処理するのみに
十分である。これを図6cの線ajで示す。開弁期間の
時刻cにおいて、第2カムはカムフォロアを動かし始
め、系内にあるバックラッシュを処理した後、そのリフ
トL2を第1カムで作られたリフトに付け加える。その
結果が図6cでハッチングして示すような弁のリフトで
ある。2つのカムの間の位相角度を変化することによっ
てこのリフトの大きさと期間を変えることができる。
【0020】以前に述べた通り、高速機構においては自
由運動は好ましからざる特性であり、この問題を克服す
るために各種の試みが為されている。注意すべき例がS
AEペーパー890676に記載されているが、これは
図1に図示の一般形の改良形VVT機構を記載してい
る。しかし、そのすべての先行技術と同様に、この機構
は従来の固定期間直接アタック弁機構に比較して大型
で、高速運転には適していない。これらの問題は、主と
して、系内に固有の自由運動を処理するための自由運動
補償装置をこの機構が取り入れている事によるものであ
る。
由運動は好ましからざる特性であり、この問題を克服す
るために各種の試みが為されている。注意すべき例がS
AEペーパー890676に記載されているが、これは
図1に図示の一般形の改良形VVT機構を記載してい
る。しかし、そのすべての先行技術と同様に、この機構
は従来の固定期間直接アタック弁機構に比較して大型
で、高速運転には適していない。これらの問題は、主と
して、系内に固有の自由運動を処理するための自由運動
補償装置をこの機構が取り入れている事によるものであ
る。
【0021】
【発明の開示】従って、部品間の自由運動またはクリア
ランスが事実上ゼロであり、そこにバックラッシアジャ
スタないしコンペンセータの使用を希望に応じて可能と
し、また事実上衝撃荷重および雑音なしで高速で弁装置
およびこれに伴うエンジンを駆動することを可能とする
弁当り1カム以上で動作するVVT機構を有する形式の
弁装置を提供することが本発明の目的である。
ランスが事実上ゼロであり、そこにバックラッシアジャ
スタないしコンペンセータの使用を希望に応じて可能と
し、また事実上衝撃荷重および雑音なしで高速で弁装置
およびこれに伴うエンジンを駆動することを可能とする
弁当り1カム以上で動作するVVT機構を有する形式の
弁装置を提供することが本発明の目的である。
【0022】本発明によれば、第1軸を中心として回転
するように取付けられた第1カムと、第1軸と事実上平
行な第2軸を中心として回転するように取付けられた第
2カムと、一方のカムシャフトの位相を他方に対して選
択的に変化させるように配列された位相変化機構と、弁
軸に沿って移動可能な弁部材と、弁部材を弁軸に沿った
第1の方向に与圧する与圧部材と、更に、第1および第
2カムと夫々係合するように配列された第1および第2
接触面を有しカムからの運動を弁部材へ伝達するように
配列されているが、弁部材に対しては運動可能であるカ
ムフォロアとを有する内燃機関用の弁装置であって、第
1カムのプロファイルが弁部材を第1方向とは反対の第
2方向に動かす上昇部分と弁部材に対してカムフォロア
の運動を制御する下降ランプ(ramp)とを有し、第
2カムのプロファイルは弁部材の第1方向への運動を制
御する下降部分と弁部材に対してカムフォロアの運動を
制御する上昇ランプとを有し、上昇ランプおよび下降ラ
ンプの勾配は少なくともその長さの一部分にわたって事
実上等しく、また、2カムシャフトの位相は上昇および
下降ランプがカムフォロアと接触する時間は弁部材が閉
止位置で停止しておりカムフォロアが弁部材に対して運
動している時間に関して少なくとも部分的に重なり合っ
ていることを特徴とするものである。
するように取付けられた第1カムと、第1軸と事実上平
行な第2軸を中心として回転するように取付けられた第
2カムと、一方のカムシャフトの位相を他方に対して選
択的に変化させるように配列された位相変化機構と、弁
軸に沿って移動可能な弁部材と、弁部材を弁軸に沿った
第1の方向に与圧する与圧部材と、更に、第1および第
2カムと夫々係合するように配列された第1および第2
接触面を有しカムからの運動を弁部材へ伝達するように
配列されているが、弁部材に対しては運動可能であるカ
ムフォロアとを有する内燃機関用の弁装置であって、第
1カムのプロファイルが弁部材を第1方向とは反対の第
2方向に動かす上昇部分と弁部材に対してカムフォロア
の運動を制御する下降ランプ(ramp)とを有し、第
2カムのプロファイルは弁部材の第1方向への運動を制
御する下降部分と弁部材に対してカムフォロアの運動を
制御する上昇ランプとを有し、上昇ランプおよび下降ラ
ンプの勾配は少なくともその長さの一部分にわたって事
実上等しく、また、2カムシャフトの位相は上昇および
下降ランプがカムフォロアと接触する時間は弁部材が閉
止位置で停止しておりカムフォロアが弁部材に対して運
動している時間に関して少なくとも部分的に重なり合っ
ていることを特徴とするものである。
【0023】図1に示す構造において、弁部材が閉止位
置にあってその弁シート(seat)との係合のために
それ以上閉止位置の方向へは動けない時、一方または両
方のカムはフォロアから離れるように動き、自由運動が
生じ、サイクル内の後の段階で弁部材がカムによって動
かされるようになる前に再び生じるはずである。しか
し、本発明においては、弁が閉じているときには、カム
フォロアが上昇および下降ランプと係合しているがその
勾配は等しく、その最大の高さも好ましくは等しいの
で、これはその組み合わせの高さ、即ちカムフォロア上
にこれらが作る組み合わせリフトが一定に止まり、下降
ランプがカムフォロアから離れるので、カムフォロアは
上昇ランプによってこれと一緒に動くように拘束され
る。これは、自由運動が全然生ぜず、またカムはすべて
の時間にカムフォロアと一定の接触を残すか、またはバ
ックラッシュアジャスタによって補償しうる通常のバッ
クラッシュ距離のみである距離隔てられていることを意
味する。
置にあってその弁シート(seat)との係合のために
それ以上閉止位置の方向へは動けない時、一方または両
方のカムはフォロアから離れるように動き、自由運動が
生じ、サイクル内の後の段階で弁部材がカムによって動
かされるようになる前に再び生じるはずである。しか
し、本発明においては、弁が閉じているときには、カム
フォロアが上昇および下降ランプと係合しているがその
勾配は等しく、その最大の高さも好ましくは等しいの
で、これはその組み合わせの高さ、即ちカムフォロア上
にこれらが作る組み合わせリフトが一定に止まり、下降
ランプがカムフォロアから離れるので、カムフォロアは
上昇ランプによってこれと一緒に動くように拘束され
る。これは、自由運動が全然生ぜず、またカムはすべて
の時間にカムフォロアと一定の接触を残すか、またはバ
ックラッシュアジャスタによって補償しうる通常のバッ
クラッシュ距離のみである距離隔てられていることを意
味する。
【0024】換言すれば、上昇および下降ランプは重な
り合い時間中相殺しあって、弁部材の軸に沿ってのフォ
ロアの軸方向位置が事実上一定でカムはカムフォロアと
事実上接触状態を保ち、従ってこれはカムの係合によっ
て動かされる。従って自由運動はこの期間中事実上ゼロ
である。
り合い時間中相殺しあって、弁部材の軸に沿ってのフォ
ロアの軸方向位置が事実上一定でカムはカムフォロアと
事実上接触状態を保ち、従ってこれはカムの係合によっ
て動かされる。従って自由運動はこの期間中事実上ゼロ
である。
【0025】しかし、重なり期間中のフォロアの軸方向
位置は2つのカムシャフトの相対的位相状態に依存して
いる。そのためシステム内のバックラッシュはカムシャ
フトの位相を変化することによって変化する。そのた
め、例えばタペットの上で動作してシステム内の潜在的
なバックラッシュをカムシャフトの位相に関係無しにゼ
ロに低下させる、好ましくは油圧型のバックラッシュア
ジャスタを有することが好ましい。
位置は2つのカムシャフトの相対的位相状態に依存して
いる。そのためシステム内のバックラッシュはカムシャ
フトの位相を変化することによって変化する。そのた
め、例えばタペットの上で動作してシステム内の潜在的
なバックラッシュをカムシャフトの位相に関係無しにゼ
ロに低下させる、好ましくは油圧型のバックラッシュア
ジャスタを有することが好ましい。
【0026】バックラッシュアジャスタまたはコンペン
セータの無い全機械的システムにおいては、弁運動は、
各カムのプロファイルが最大および最低リフトの位置に
隣接してゼロ勾配の位置を含むことによって最良と成し
得よう。
セータの無い全機械的システムにおいては、弁運動は、
各カムのプロファイルが最大および最低リフトの位置に
隣接してゼロ勾配の位置を含むことによって最良と成し
得よう。
【0027】2つのカムは位相変化機構を有する夫々平
行なカムシャフトにも、あるいは単一カムシャフトにも
取付けし得る。この場合2つのカムの軸は一致してカム
フォロアは、接触面を成す外側に傾斜した側部を有する
ほぼV字状または溝形のものである。
行なカムシャフトにも、あるいは単一カムシャフトにも
取付けし得る。この場合2つのカムの軸は一致してカム
フォロアは、接触面を成す外側に傾斜した側部を有する
ほぼV字状または溝形のものである。
【0028】カムフォロアは図1に示すようなもの、即
ちほぼ同一平面上の2接触面を有するものでもよく、こ
の場合、弁が閉じる時の弁部材に対するカムフォロアの
運動は枢動である。この構造の1つの欠点は弁のリフト
が、各カムのリフトが等しいとすると各個々のカムのリ
フトに等しいことである。しかしカムシャフトの占拠す
る体積は単一直接アタックカムシャフトのそれの2倍で
ある。別の欠点はピボット150が非常に大きく荷重さ
れてロッド151がフォロアビームの横位置のために必
要なことである。このロッドは嵩が大きく、弁装置の重
量、価格およびスペースを増加させる。
ちほぼ同一平面上の2接触面を有するものでもよく、こ
の場合、弁が閉じる時の弁部材に対するカムフォロアの
運動は枢動である。この構造の1つの欠点は弁のリフト
が、各カムのリフトが等しいとすると各個々のカムのリ
フトに等しいことである。しかしカムシャフトの占拠す
る体積は単一直接アタックカムシャフトのそれの2倍で
ある。別の欠点はピボット150が非常に大きく荷重さ
れてロッド151がフォロアビームの横位置のために必
要なことである。このロッドは嵩が大きく、弁装置の重
量、価格およびスペースを増加させる。
【0029】しかし、カムが図1の構造よりも小さく、
横向きに位置するロッドが完全に除去され、弁装置が安
価で軽量で簡単な好ましい実施例においては、第1およ
び第2接触面が弁軸に対して鋭角で15°乃至70°傾
斜し、カムフォロアがカムの係合によって弁軸に対して
直角に移動可能で弁軸が乗っており2つのカムシャフト
に直角に延びる弁平面に事実上平行に動くのみに制限さ
れている。
横向きに位置するロッドが完全に除去され、弁装置が安
価で軽量で簡単な好ましい実施例においては、第1およ
び第2接触面が弁軸に対して鋭角で15°乃至70°傾
斜し、カムフォロアがカムの係合によって弁軸に対して
直角に移動可能で弁軸が乗っており2つのカムシャフト
に直角に延びる弁平面に事実上平行に動くのみに制限さ
れている。
【0030】カムフォロアは弁部材に直接に作用させる
こともできようが、これがタペットを介して間接的に作
用することが好ましい。カムフォロアは、各種の手段に
よって、例えばシリンダヘッドまたは付加板材内の溝ま
たは窪み内に拘束するか、溝内に係合するまたはタペッ
トまたはカムフォロアの端部を介して係合することによ
って事実上弁平面に平行に、好ましくは弁平面内で運動
するように拘束可能である。その他の可能性はタペット
がカムフォロアの下側の溝に受け入れられている少なく
とも一部円形断面の直立ボスを有し、これによってカム
フォロアまたはタペットの若干の回転運動を可能とする
ことである。
こともできようが、これがタペットを介して間接的に作
用することが好ましい。カムフォロアは、各種の手段に
よって、例えばシリンダヘッドまたは付加板材内の溝ま
たは窪み内に拘束するか、溝内に係合するまたはタペッ
トまたはカムフォロアの端部を介して係合することによ
って事実上弁平面に平行に、好ましくは弁平面内で運動
するように拘束可能である。その他の可能性はタペット
がカムフォロアの下側の溝に受け入れられている少なく
とも一部円形断面の直立ボスを有し、これによってカム
フォロアまたはタペットの若干の回転運動を可能とする
ことである。
【0031】その最も簡単な形状においては、カムフォ
ロアはカム接触面を形成する2平面を有する三角形のプ
リズム形のものである。しかし、これらの2表面は凹面
でも凸面でもよい。その代りに、カムフォロアはさらに
複雑な形状を有していてもよいが、しかし好ましくはな
お相互間でおよび弁軸に対して傾斜している2つのカム
面を有する。他の可能性として、カム接触面はカムフォ
ロアによって運ばれるローラ等で構成されるがこの場合
カムフォロアの実際の形状は重要ではない。カム接触面
が円形または弧状である場合、重要なことはカムシャフ
トの長手方向から見て、カムの接触点での接線が弁軸と
15°ないし70°傾斜していることであると言い得
る。
ロアはカム接触面を形成する2平面を有する三角形のプ
リズム形のものである。しかし、これらの2表面は凹面
でも凸面でもよい。その代りに、カムフォロアはさらに
複雑な形状を有していてもよいが、しかし好ましくはな
お相互間でおよび弁軸に対して傾斜している2つのカム
面を有する。他の可能性として、カム接触面はカムフォ
ロアによって運ばれるローラ等で構成されるがこの場合
カムフォロアの実際の形状は重要ではない。カム接触面
が円形または弧状である場合、重要なことはカムシャフ
トの長手方向から見て、カムの接触点での接線が弁軸と
15°ないし70°傾斜していることであると言い得
る。
【0032】代って、カムフォロアは、対向面が接触面
を為す2つの広がりラグを有するほぼV字状の形状のも
のでもよい。この場合、カムは別々のカムシャフトに取
付けられてはおらず、単一カムシャフトに取り付けられ
ている。対向接触面は実際には直接には対向していない
が、カムシャフトの長手方向に若干オフセットし、それ
らが夫々のカムに係合し得るようになっている。これは
カムフォロアを弁軸を中心として回転させる傾向を有す
るので、2つのカムの内の一方を2個の半部分に分割
し、それらが同一形状と同一角度とを有し離隔して位置
し、他方のカムで隔てられているようにする可能性があ
る。この場合、カムフォロアの構造は同様に変形されて
一方の傾斜ラグは同様2個の半部分にに分割されて、こ
れらがカムシャフトの方向に隔てられ、他方のラグが2
半片の間の間隙内に対向位置されている。この構造はカ
ムフォロアが回転する傾向を確実に除去する。
を為す2つの広がりラグを有するほぼV字状の形状のも
のでもよい。この場合、カムは別々のカムシャフトに取
付けられてはおらず、単一カムシャフトに取り付けられ
ている。対向接触面は実際には直接には対向していない
が、カムシャフトの長手方向に若干オフセットし、それ
らが夫々のカムに係合し得るようになっている。これは
カムフォロアを弁軸を中心として回転させる傾向を有す
るので、2つのカムの内の一方を2個の半部分に分割
し、それらが同一形状と同一角度とを有し離隔して位置
し、他方のカムで隔てられているようにする可能性があ
る。この場合、カムフォロアの構造は同様に変形されて
一方の傾斜ラグは同様2個の半部分にに分割されて、こ
れらがカムシャフトの方向に隔てられ、他方のラグが2
半片の間の間隙内に対向位置されている。この構造はカ
ムフォロアが回転する傾向を確実に除去する。
【0033】本発明は、その入口および/または出口ポ
ートがこの種の弁装置で制御されている1またはそれ以
上のシリンダを有するエンジンも包含している。
ートがこの種の弁装置で制御されている1またはそれ以
上のシリンダを有するエンジンも包含している。
【0034】本発明のその他の特徴と詳細とは添付略図
に関する図7乃至図18を参照しての例示としてのみの
ある種の特定の実施例に関する以下の説明から明らかに
なろう。
に関する図7乃至図18を参照しての例示としてのみの
ある種の特定の実施例に関する以下の説明から明らかに
なろう。
【0035】最初に図7を参照すると、第1プラナ(p
lanar)カム15が矢印17の方向に回転するため
に第1カムシャフト16に取付けられている。第2プラ
ナカム21が矢印23の方向に回転するために第2カム
シャフト22に取付けられている。第1および第2カム
は夫々のカム接触面18と24の夫々の接触点でプリズ
ム状の三角形フォロア25と接触している。フォロア2
5はタペット26の上面と水平摺動接触状態にある。タ
ペットはエンジンのシリンダヘッド20内の溝19内に
摺動自在に納められている。
lanar)カム15が矢印17の方向に回転するため
に第1カムシャフト16に取付けられている。第2プラ
ナカム21が矢印23の方向に回転するために第2カム
シャフト22に取付けられている。第1および第2カム
は夫々のカム接触面18と24の夫々の接触点でプリズ
ム状の三角形フォロア25と接触している。フォロア2
5はタペット26の上面と水平摺動接触状態にある。タ
ペットはエンジンのシリンダヘッド20内の溝19内に
摺動自在に納められている。
【0036】タペット26の垂直運動は吸入弁部材29
のそのステムの軸30に沿った垂直運動を生じさせる。
吸入弁はその閉止位置に向けて弁部材29上にスプリン
グリテーナ27を介して作用するスプリング28によっ
て与圧されている。
のそのステムの軸30に沿った垂直運動を生じさせる。
吸入弁はその閉止位置に向けて弁部材29上にスプリン
グリテーナ27を介して作用するスプリング28によっ
て与圧されている。
【0037】三角形フォロア25は図面の平面内のみで
動くように制限されている。この平面はまたこれが2つ
のカムシャフトに垂直な第1カムおよび第2カムとを通
過し、弁軸を含んでいるので弁平面とも呼ばれる。
動くように制限されている。この平面はまたこれが2つ
のカムシャフトに垂直な第1カムおよび第2カムとを通
過し、弁軸を含んでいるので弁平面とも呼ばれる。
【0038】上述のことは弁が閉止位置に与圧され、カ
ムが弁を押し上げるのに使用される弁装置に関する。し
かし、その逆、即ち弁が開放位置に向かって与圧され、
カムが弁を閉止位置に押すのに使用されるもの、にも可
能である。
ムが弁を押し上げるのに使用される弁装置に関する。し
かし、その逆、即ち弁が開放位置に向かって与圧され、
カムが弁を閉止位置に押すのに使用されるもの、にも可
能である。
【0039】第2カム21は点Pから時計方向に点Qに
伸びる下降部分200を有するプロファイルを有する
が、その残りのプロファイルは事実上一定の勾配を有す
る上昇ランプ201を形成している。第1カム15は第
1カムと鏡像をなすプロファイルを有し、従って点Sか
ら時計方向に点Tに至る上昇部分202を有しそのプロ
ファイルの残りは事実上一定の勾配の下降ランプ203
である。
伸びる下降部分200を有するプロファイルを有する
が、その残りのプロファイルは事実上一定の勾配を有す
る上昇ランプ201を形成している。第1カム15は第
1カムと鏡像をなすプロファイルを有し、従って点Sか
ら時計方向に点Tに至る上昇部分202を有しそのプロ
ファイルの残りは事実上一定の勾配の下降ランプ203
である。
【0040】図8と図9とは、両カムが長い弁期間を作
るように位相合わせされた本発明による弁装置のカムの
特性を示す。図8aは第1カム用のリフト曲線L1を示
す。図8bは第2カム用のリフト曲線L2を示す。図8
cは2カムが図示のように位相合わせされたときの弁リ
フト(シェードされた領域)を示す。
るように位相合わせされた本発明による弁装置のカムの
特性を示す。図8aは第1カム用のリフト曲線L1を示
す。図8bは第2カム用のリフト曲線L2を示す。図8
cは2カムが図示のように位相合わせされたときの弁リ
フト(シェードされた領域)を示す。
【0041】カム周期aからgは360°回転を占有
し、従ってダイアグラムは連続曲線として見られる。元
来第1カムによって作られた速度ランプwとxとは単一
ランプの一部分であり、第2カムによって作られた速度
ランプyとzとは単一ランプの一部分である。効果的に
は、各カムの外部プロファイルは2部分を含んでいる:
即ち定速度ランプと活性部分とである。第1カムの場
合、活性部分は弁のリフトを行い、第2カムの場合弁の
リフトの減少を制御する。第1カムの活性部分は点iか
ら点kまでのリフトを生じる。第2カムの活性部分は点
nから点pまでのリフトの減少を制御する。第1カムの
点iにおいて活性プロファイルが開始される。しかし、
この点における速度ランプの下向き速度のため点bまで
はカムのリフトは達成されない。カムのリフトは次に点
jの最大に達するまで増加する。点kでリフトは減少を
開始しカムはランプのそれと一致する下向き速度を発生
する。第2カムに関しては(図11b)ランプは反対方
向で一定速度である。
し、従ってダイアグラムは連続曲線として見られる。元
来第1カムによって作られた速度ランプwとxとは単一
ランプの一部分であり、第2カムによって作られた速度
ランプyとzとは単一ランプの一部分である。効果的に
は、各カムの外部プロファイルは2部分を含んでいる:
即ち定速度ランプと活性部分とである。第1カムの場
合、活性部分は弁のリフトを行い、第2カムの場合弁の
リフトの減少を制御する。第1カムの活性部分は点iか
ら点kまでのリフトを生じる。第2カムの活性部分は点
nから点pまでのリフトの減少を制御する。第1カムの
点iにおいて活性プロファイルが開始される。しかし、
この点における速度ランプの下向き速度のため点bまで
はカムのリフトは達成されない。カムのリフトは次に点
jの最大に達するまで増加する。点kでリフトは減少を
開始しカムはランプのそれと一致する下向き速度を発生
する。第2カムに関しては(図11b)ランプは反対方
向で一定速度である。
【0042】カムのリフトL1とL2とを加算すると、
その結果は図8cに示すような弁リフトである。ランプ
wxの勾配はランプyzの勾配に等しく反対である。そ
のためこれらは打ち消し合って期間uvrsの間は弁の
運動は無い。
その結果は図8cに示すような弁リフトである。ランプ
wxの勾配はランプyzの勾配に等しく反対である。そ
のためこれらは打ち消し合って期間uvrsの間は弁の
運動は無い。
【0043】公知のVVTカムリフトプロファイルを示
す図6と本発明の主題である図8に示すそれとの間の差
を観察することは本発明の理解のために重要なことであ
る。図8においては弁のリフトは線stuに沿って生じ
て最大リフトLを生じる。寸法Xはカムのベースライン
からの一定のオフセット(図6のような可変オフセット
とは逆に)で、部品類の適当な寸法取りによってゼロに
成し得て必要最低限のバックラッシュのみを残し、部品
類の自由運動を除去する。
す図6と本発明の主題である図8に示すそれとの間の差
を観察することは本発明の理解のために重要なことであ
る。図8においては弁のリフトは線stuに沿って生じ
て最大リフトLを生じる。寸法Xはカムのベースライン
からの一定のオフセット(図6のような可変オフセット
とは逆に)で、部品類の適当な寸法取りによってゼロに
成し得て必要最低限のバックラッシュのみを残し、部品
類の自由運動を除去する。
【0044】図9は2つのカムの加速度特性を示す。第
1カムにおいては(図9a)、加速はiで開始されb´
でゼロに落ちる前にa´で正の最大値に達する。加速は
kでゼロに戻る前にc´でのピーク値を有する負の相へ
と連続する。特に注意すべき特徴は只一つの正の加速期
間があるのみのことである。従来のカムは図4cに示す
ように2回の正の加速期間を有する。
1カムにおいては(図9a)、加速はiで開始されb´
でゼロに落ちる前にa´で正の最大値に達する。加速は
kでゼロに戻る前にc´でのピーク値を有する負の相へ
と連続する。特に注意すべき特徴は只一つの正の加速期
間があるのみのことである。従来のカムは図4cに示す
ように2回の正の加速期間を有する。
【0045】只1回の正の加速期間を有することの結果
は点kでのリフトが点iでのリフトと等しくないことで
ある。実際には、第1カムは開放カムであって、弁を開
くことは出来るが、弁を閉じることは出来ない。同様
に、第2カムは実際には閉止カムである。その加速特性
は図9bに示すように第1カムのそれの鏡像である。こ
れは負の加速期間をnで開始し、f´でゼロに戻る前に
e´でピークに達する。加速は次に正の相に入りg´で
ピークとなりpでゼロに戻る。
は点kでのリフトが点iでのリフトと等しくないことで
ある。実際には、第1カムは開放カムであって、弁を開
くことは出来るが、弁を閉じることは出来ない。同様
に、第2カムは実際には閉止カムである。その加速特性
は図9bに示すように第1カムのそれの鏡像である。こ
れは負の加速期間をnで開始し、f´でゼロに戻る前に
e´でピークに達する。加速は次に正の相に入りg´で
ピークとなりpでゼロに戻る。
【0046】これらの2加速度を合成すると、弁の出来
上がった加速度特性は図9cに示すようになる。夫々の
各カムの加速曲線を注意して形作ることによって、単一
アタックカムによって得ることの出来るそれに近い弁加
速特性を作ることが可能である。
上がった加速度特性は図9cに示すようになる。夫々の
各カムの加速曲線を注意して形作ることによって、単一
アタックカムによって得ることの出来るそれに近い弁加
速特性を作ることが可能である。
【0047】ある状況の下では図9aに示す第1カムの
加速曲線を図10に示すそれに変えることが便利であ
る。変更した曲線ia´b´c´r´s´kは小さい第
2正加速周期r´s´kを有する。この曲線は弁の加速
曲線を弁の周期の全範囲に亘ってスムーズにするのに役
立つ。
加速曲線を図10に示すそれに変えることが便利であ
る。変更した曲線ia´b´c´r´s´kは小さい第
2正加速周期r´s´kを有する。この曲線は弁の加速
曲線を弁の周期の全範囲に亘ってスムーズにするのに役
立つ。
【0048】図11はカムフォロアが三角形であるとき
のカムプロファイルの影響を示す。図11aにおいて、
カムフォロア25がその最左端にある時にリフトが丁度
開始される。図11bにおいてリフトが進行中である。
図11cにおいて弁は完全にリフトした状態である。図
11dにおいてリフトは減少しつつある。図11eにお
いて弁はそのシートに戻ってゼロリフトの状態である。
カムフォロアはその最右端に位置する。図11fにおい
てカムは両方ともそのランプの状態にあり、そのため、
カムフォロアの運動は右から左への純粋な水平方向で垂
直成分を伴っていない。
のカムプロファイルの影響を示す。図11aにおいて、
カムフォロア25がその最左端にある時にリフトが丁度
開始される。図11bにおいてリフトが進行中である。
図11cにおいて弁は完全にリフトした状態である。図
11dにおいてリフトは減少しつつある。図11eにお
いて弁はそのシートに戻ってゼロリフトの状態である。
カムフォロアはその最右端に位置する。図11fにおい
てカムは両方ともそのランプの状態にあり、そのため、
カムフォロアの運動は右から左への純粋な水平方向で垂
直成分を伴っていない。
【0049】図11において第1カムはそのカムシャフ
トが第2カム21のカムシャフト22よりも低いところ
に位置している。これはフォロアの転倒モーメントを減
少している。
トが第2カム21のカムシャフト22よりも低いところ
に位置している。これはフォロアの転倒モーメントを減
少している。
【0050】図12はタペット26と接触状態にある三
角形状フォロア25の切欠図を示す。タペット26のク
ラウン上の小スピゴット111がフォロア25のベース
の溝109の中に位置している。スピゴット111は摺
動接触面に給油するための給油孔110を必要に応じて
設けても良い。またスピゴットは別のフォロア形状に応
じて使用してもよい。
角形状フォロア25の切欠図を示す。タペット26のク
ラウン上の小スピゴット111がフォロア25のベース
の溝109の中に位置している。スピゴット111は摺
動接触面に給油するための給油孔110を必要に応じて
設けても良い。またスピゴットは別のフォロア形状に応
じて使用してもよい。
【0051】上述のように、本発明の弁装置の自由運動
は各サイクルに亘って弁が閉止しているときは事実上一
定に止まり、各部品の適当な寸法取りによってこれをゼ
ロにすることもできる。しかし、バックラッシの大きさ
は位相差に伴って変化する。その影響の機構を以下に更
に詳細に説明する。従って図12は油圧バックラッシュ
アジャスタ112を示すが、これはバックラッシュを処
理するためにタペットの垂直位置を調節するために設置
されている。
は各サイクルに亘って弁が閉止しているときは事実上一
定に止まり、各部品の適当な寸法取りによってこれをゼ
ロにすることもできる。しかし、バックラッシの大きさ
は位相差に伴って変化する。その影響の機構を以下に更
に詳細に説明する。従って図12は油圧バックラッシュ
アジャスタ112を示すが、これはバックラッシュを処
理するためにタペットの垂直位置を調節するために設置
されている。
【0052】上述の通り、カムフォロアは弁の平面内で
摺動するように限定されている、即ちカムフォロアは2
自由度を有する。タペットもまた2自由度を有する。こ
れは弁軸に沿って軸方向に動き得ると共にこれはカムフ
ォロア25のベース内のチャンネル109内の弁軸を中
心として回転し得る。シリンダヘッド20に対するカム
フォロア25の運動を図13に示す。軌道120はカム
が最大の位相差を有する時の長い弁期間に対するもので
ある。軌道121はカムが最小の位相差を有する時の短
い弁期間に対するものである。
摺動するように限定されている、即ちカムフォロアは2
自由度を有する。タペットもまた2自由度を有する。こ
れは弁軸に沿って軸方向に動き得ると共にこれはカムフ
ォロア25のベース内のチャンネル109内の弁軸を中
心として回転し得る。シリンダヘッド20に対するカム
フォロア25の運動を図13に示す。軌道120はカム
が最大の位相差を有する時の長い弁期間に対するもので
ある。軌道121はカムが最小の位相差を有する時の短
い弁期間に対するものである。
【0053】図14は相違する弁期間での2つのカムの
合成リフト(L1+L2)の変化を示す。線130は最
大弁期間での合成を示す。線131は最短弁期間での合
成を示す。2件の特徴に注意すべきであるが、その第1
は期間が短くなると合成リフトも減少することである。
第2には、ベースラインの高さ(水平位置)は周期が短
くなると増加するが、これはバックラッシュの増加を意
味する。車両用の内燃機関においては、寸法132は約
0.75mmである。従って高速度での応用の場合カム
の位相の変化によって生じたベースラインの位置の差、
即ちバックラッシュの大きさの差を処理するのに油圧バ
ックラッシュアジャスタを使用するのが極めて好まし
い。
合成リフト(L1+L2)の変化を示す。線130は最
大弁期間での合成を示す。線131は最短弁期間での合
成を示す。2件の特徴に注意すべきであるが、その第1
は期間が短くなると合成リフトも減少することである。
第2には、ベースラインの高さ(水平位置)は周期が短
くなると増加するが、これはバックラッシュの増加を意
味する。車両用の内燃機関においては、寸法132は約
0.75mmである。従って高速度での応用の場合カム
の位相の変化によって生じたベースラインの位置の差、
即ちバックラッシュの大きさの差を処理するのに油圧バ
ックラッシュアジャスタを使用するのが極めて好まし
い。
【0054】油圧バックラッシュアジャスタの利用が好
ましいが、水平位置を図15に示すようにカムリフトプ
ロファイル140、141、142、143に導入した
完全な機械的方式を使用することも可能である。上述の
カムの形状を伴う機械的バックラッシュ調節を採用する
と、長い開放期間を使用するときにプロファイルの凸部
分が効果を無くするので弁運動はシーテイング(sea
ting)および開放で良好ではなくなる。これは、長
い弁期間において、プロファイルの凸部分が弁を付活す
るのではなく、カムフォロアの自由運動の中に(または
一部自由運動の中に)落ちる為である。実際的に言う
と、これは弁がそのシートを離れるのに非常に大きな加
速度を受け、シートに戻るのに非常に大きな減速度を受
けることを意味する。カムプロファイルの水平成分の効
果はすべての弁期間においてカムプロファイルの凸部分
が自由運動の外に落ちる事を確実ならしめることである
(図15c)。水平部分の長さ(X)(図15a)は弁
タイミング変動(図15c)の期間の長さに等しい。こ
の状況の下でバックラッシュは最短期間を越えるすべて
の弁期間で生じ、最大弁開放期間において最大(14
5)となる。
ましいが、水平位置を図15に示すようにカムリフトプ
ロファイル140、141、142、143に導入した
完全な機械的方式を使用することも可能である。上述の
カムの形状を伴う機械的バックラッシュ調節を採用する
と、長い開放期間を使用するときにプロファイルの凸部
分が効果を無くするので弁運動はシーテイング(sea
ting)および開放で良好ではなくなる。これは、長
い弁期間において、プロファイルの凸部分が弁を付活す
るのではなく、カムフォロアの自由運動の中に(または
一部自由運動の中に)落ちる為である。実際的に言う
と、これは弁がそのシートを離れるのに非常に大きな加
速度を受け、シートに戻るのに非常に大きな減速度を受
けることを意味する。カムプロファイルの水平成分の効
果はすべての弁期間においてカムプロファイルの凸部分
が自由運動の外に落ちる事を確実ならしめることである
(図15c)。水平部分の長さ(X)(図15a)は弁
タイミング変動(図15c)の期間の長さに等しい。こ
の状況の下でバックラッシュは最短期間を越えるすべて
の弁期間で生じ、最大弁開放期間において最大(14
5)となる。
【0055】上述の実施例において2つのカムは離隔さ
れた平行な別々のカムシャフトに取り付けられている。
この種の2つのカムシャフトの相対的な位相を変化する
装置は当業者に周知のところであるが、その一例は米国
特許3109417号明細書に開示されている。しか
し、この種の位相変更機構は比較的大型で複雑なので、
図16と図17とに部分的に示す別の実施例において
は、2つのカムは、一方のカムを他方に対して回転する
位相変化機構を有する単一カムシャフトの上に取付けら
れている。これは公知のものでその一例がクレムソン
(Clemson)カムシャフトと称されている。しか
し、2つのカムは通常吸入および排気弁に夫々作用し
て、本件のように吸入弁に作用するものではない。図1
6と図17に見られるように、2つのカム251と25
2とを有し、これらの間の位相を変化させるためにカム
シャフトの軸を中心として2つのカムを相互間で移動さ
せるように配置された位相変化機構(図示せず)に接続
された単一カムシャフト250がある。両カムは夫々上
方に伸びるラグ254と255を有する共通フォロア2
53の夫々の接触面に係合しているが、上記ラグは弁軸
に対して角度15°乃至70°で外側にも伸びている。
従ってフォロアは端面から見てほぼV字形または広がり
溝形である。フォロア253のベース256はタペット
に係合し、その他の点に関しては図16と図17の弁装
置は上述したものと類似している。
れた平行な別々のカムシャフトに取り付けられている。
この種の2つのカムシャフトの相対的な位相を変化する
装置は当業者に周知のところであるが、その一例は米国
特許3109417号明細書に開示されている。しか
し、この種の位相変更機構は比較的大型で複雑なので、
図16と図17とに部分的に示す別の実施例において
は、2つのカムは、一方のカムを他方に対して回転する
位相変化機構を有する単一カムシャフトの上に取付けら
れている。これは公知のものでその一例がクレムソン
(Clemson)カムシャフトと称されている。しか
し、2つのカムは通常吸入および排気弁に夫々作用し
て、本件のように吸入弁に作用するものではない。図1
6と図17に見られるように、2つのカム251と25
2とを有し、これらの間の位相を変化させるためにカム
シャフトの軸を中心として2つのカムを相互間で移動さ
せるように配置された位相変化機構(図示せず)に接続
された単一カムシャフト250がある。両カムは夫々上
方に伸びるラグ254と255を有する共通フォロア2
53の夫々の接触面に係合しているが、上記ラグは弁軸
に対して角度15°乃至70°で外側にも伸びている。
従ってフォロアは端面から見てほぼV字形または広がり
溝形である。フォロア253のベース256はタペット
に係合し、その他の点に関しては図16と図17の弁装
置は上述したものと類似している。
【0056】図17に示す配列から生じる問題はフォロ
アが弁軸を中心として回転する傾向があることである。
この回転を回避するために各種の方法が採用されるが図
18に一例を示す。
アが弁軸を中心として回転する傾向があることである。
この回転を回避するために各種の方法が採用されるが図
18に一例を示す。
【0057】一方のカムが2部分258と260とに分
割されているがその形状と角度位置とは等しくこれらは
一緒に動くが、別のカム259とは独立していて2カム
間の相互的位相差を変更するようになっている。フォロ
ア257は同様に一方の傾斜ラグが2部分261と26
3とに分割されるが、夫々の内部接触面がカムの半分2
58と260の夫々の一方と作用しこれらがギャップを
隔てられている。このギャップと対向して別の傾斜ラグ
が位置しているが、その接触面はカム259と係合して
いる。この配列は図17に示すものよりも本質的に更に
安定で、弁軸を中心として回転する傾向がない。その他
の点に関しては図18の実施例は前述の実施例と類似で
ある。
割されているがその形状と角度位置とは等しくこれらは
一緒に動くが、別のカム259とは独立していて2カム
間の相互的位相差を変更するようになっている。フォロ
ア257は同様に一方の傾斜ラグが2部分261と26
3とに分割されるが、夫々の内部接触面がカムの半分2
58と260の夫々の一方と作用しこれらがギャップを
隔てられている。このギャップと対向して別の傾斜ラグ
が位置しているが、その接触面はカム259と係合して
いる。この配列は図17に示すものよりも本質的に更に
安定で、弁軸を中心として回転する傾向がない。その他
の点に関しては図18の実施例は前述の実施例と類似で
ある。
【図1】公知のVVT機構を示す図。
【図2】図1のカム装置が同一位相で動作するときの動
作を示す図。
作を示す図。
【図3】図1のカム装置が別の位相で動作するときの動
作を示す図。
作を示す図。
【図4】図1のカム装置の同一位相の時の運動特性を示
す図。
す図。
【図5】図1のカム装置の別の位相の時の運動特性を示
す図。
す図。
【図6】図1のカム装置の改良型カム装置の動作を示す
図。
図。
【図7】本発明による弁装置の側面図。
【図8】本発明の弁装置のリフトを示す図。
【図9】本発明の弁装置の加速特性を示す図。
【図10】本発明の弁装置の変形構造の加速特性を夫々
示す図。
示す図。
【図11】サイクルの各種行程での本発明の変形弁装置
の略式側面図
の略式側面図
【図12】本発明の弁装置のフォロアとタペットの切欠
斜視図。
斜視図。
【図13】シリンダヘッドに対するフォロアの運動の略
図。
図。
【図14】各種弁期間での2カムのリフトの合成図。
【図15】バックラッシュ調節用自動装置のない完全に
機械的な弁装置のリフト特性図。
機械的な弁装置のリフト特性図。
【図16】2カムが単一カムシャフトに取り付けられて
いる変形弁装置の一部の斜視図。
いる変形弁装置の一部の斜視図。
【図17】2つのカムが単一カムシャフトに取り付けら
れている変形弁装置の一部の側面図。
れている変形弁装置の一部の側面図。
【図18】弁が単一カムシャフトに取り付けられた3つ
のカムによって操作されている斜視図。
のカムによって操作されている斜視図。
15 第1カム 16 カムシャフト 18 第1接触面 21 第2カム 22 カムシャフト 24 第2接触面 25 カムフォロア 26 タペット 28 与圧手段 29 弁部材 30 弁軸 112 バックラッシュアジャスタ 250 カムシャフト 251 カム 252 カム 253 カムフォロア
Claims (10)
- 【請求項1】 第1軸を中心として回転するように取り
付けられた第1カム(15)と、第1軸と事実上平行な
第2軸を中心として回転するように取り付けられた第2
カム(21)と、一方のカムの位相を他方のそれに対し
て変化させるように選択的に配列された位相変化機構
と、弁軸(30)に沿って移動可能な弁部材(29)
と、弁部材を弁軸に沿った第1方向に与圧する与圧手段
(28)と、第1および第2カムに夫々係合するように
配列された第1および第2接触面(18、24)を有
し、カムからの運動を弁部材に伝達するが弁部材に関し
て運動可能なカムフォロア(25)とを有して成り、第
1カム(15)のプロファイルは弁部材(29)を第1
方向とは反対の第2方向に動かす上昇部分(202)と
弁部材(29)に対してカムフォロア(25)の運動を
制御する下降ランプ(203)とを有し、第2カム(2
1)のプロファイルは弁部材の第1方向に動かす下降部
分(200)と弁部材(29)に対してカムフォロア
(25)の運動を制御する上昇ランプ(201)とを有
し、上昇ランプ(201)と下降ランプ(203)との
勾配はその長さに沿って少なくとも一部分にわたってほ
ぼ等しく、また、両カムの位相は、上昇および下降ラン
プ(201、203)がフォロア(25)に接触する時
間は弁部材(29)が閉止位置で停止しており、カムフ
ォロア(25)が弁部材(29)に対して動いている時
間であることを特徴とする内燃機関用弁装置。 - 【請求項2】 上昇および下降ランプ(201、20
3)の勾配は事実上一定であることを特徴とする請求項
1記載の内燃機関用弁装置。 - 【請求項3】 カムフォロア(25)に係合し一方弁部
材(29)にも係合するタペット(26)と、好ましく
は油圧型で、タペット(26)に作用しカム(15、2
1)と弁部材(29)との間のバックラッシュを除去し
ているバックラッシュアジャスタ(112)とを有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機
関用弁装置。 - 【請求項4】 各カム(15、21)のプロファイルは
最大および最小リフトの部分に隣接してゼロ勾配の部分
(140、141、142、143)を有することを特
徴とする請求項1記載の内燃機関用弁装置。 - 【請求項5】 2つのカム(15、21)が夫々の平行
カムシャフト(16、22)に取付けられていることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の内燃機
関用弁装置。 - 【請求項6】 2つのカム(251、252)が単一カ
ムシャフト(250)に取付けられていることを特徴と
する請求項1乃至5の任意1項記載の内燃機関用弁装
置。 - 【請求項7】 第1および第2接触面(18、24)が
弁軸(30)に対して鋭角15°乃至70°で傾斜し、
カムフォロア(25)がカム(15、21)の係合によ
って横方向に移動可能であり、これが弁軸が横たわる弁
平面で2カムの軸に垂直に伸びる弁平面に事実上平行に
のみ拘束されていることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれか1項記載の内燃機関用弁装置。 - 【請求項8】 カムフォロア(25)に係合され一方弁
部材(29)に係合するタペット(26)を有し、カム
フォロア(25)がフォロア(25)の下側にある長形
溝(109)に収容されているタペット(26)上の直
立ボス(111)によって弁平面に平行に動くように拘
束されていることを特徴とする請求項7記載の内燃機関
用弁装置。 - 【請求項9】 フォロア(253)はベース(256)
とこれから延在する2つの広がりラグ(254、25
5)とを有し、その対向面が接触面を形成していること
を特徴とする請求項7または請求項8記載の内燃機関用
弁装置。 - 【請求項10】 一方のカムが2部分(258、26
0)に分割され、その形状と角度位置とは等しく、他方
のカム(259)で隔てられ、フォロア(257)の一
方のラグもまた2離隔部分(261、263)に分割さ
れてその接触面がカム部分(258、260)の夫々一
方に係合されていることを特徴とする請求項9記載の内
燃機関用弁装置。
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GB909018558A GB9018558D0 (en) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | Valve gear for internal combustion engines |
GB9018558:8 | 1990-08-23 | ||
GB90185588 | 1990-08-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133211A true JPH05133211A (ja) | 1993-05-28 |
JP2632095B2 JP2632095B2 (ja) | 1997-07-16 |
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ID=10681132
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ES (1) | ES2050034T3 (ja) |
GB (1) | GB9018558D0 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07509768A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-10-26 | メタ モトーレン− ウント エネルギー−テクニック ゲーエムベーハー | エンジンバルブ可変制御方法及び装置 |
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- 1990-08-23 GB GB909018558A patent/GB9018558D0/en active Pending
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- 1991-08-22 ES ES91307740T patent/ES2050034T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-08-23 JP JP3211804A patent/JP2632095B2/ja not_active Expired - Fee Related
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