JPH05132885A - 抄紙機のヘツドボツクス - Google Patents

抄紙機のヘツドボツクス

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JPH05132885A
JPH05132885A JP29567591A JP29567591A JPH05132885A JP H05132885 A JPH05132885 A JP H05132885A JP 29567591 A JP29567591 A JP 29567591A JP 29567591 A JP29567591 A JP 29567591A JP H05132885 A JPH05132885 A JP H05132885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head box
machine direction
paper
dispersion
machine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29567591A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Yamada
勝彦 山田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH05132885A publication Critical patent/JPH05132885A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維の分散性がよく、かつ繊維の配向比が少
い高品質でカールの発生しにくい紙を抄造できるヘッド
ボックスを提供する。 【構成】 上下方向に互いに間隔をおいて配置されスラ
イス室を上下に仕切る複数の分散板8A,8Bを備えた
抄紙機のヘッドボックスにおいて、前記分散板8A,8
Bは、その間に形成される流路高さを機械方向及び機械
横断方向に連続的に変化させる3次元構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散板をもつ抄紙機の
ヘッドボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のスライスリップ1の開口
部から紙原料液を噴出させるためのスライス室2の縦断
面図である。紙原料液は、有孔板4の複数列をなす孔5
を通り、前置スライス室3から頂板6及び底板7により
スライス開口部の方に収斂するスライス室2に入る。ス
ライス室2内は分散板(抑流素子)8で上下方向に仕切
られ、分散板8の間に形成された複数の抑流流路9を形
成している。紙原料液流の流体力学的効果をあげるため
に、分散板8は互いに間隔がおかれた位置に保たれる。
【0003】図4に示すものは、波形表面の分散板(抑
流素子)10を使用した場合であるが、この位置では、
分散板10の間に形成された抑流流路10を流れる紙原料
液に乱流を発生させ、繊維を分散させるものである。
【0004】図5に示すものは、前記波形表面を形成す
るために流れ方向に凹凸を持った形状の複数の分散板1
1で、分散の促進と製造された紙の機械方向と機械横断
(幅)方向の繊維の配向比(MD/CD比)(以下繊維
の配向比という)の低下を狙ったものである。
【0005】図6に示すものは、図5に示される分散板
と同様の分散板12をスライス室2中に上下方向に取り
付けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来装置に
は、次のような欠点があった。即ち分散板8により、上
流側の大きな渦が下流に行くに従い急速に小さくなり、
スライス開口部から幅方向に安定した紙原料液を噴出で
きる特長はあるが、繊維の分散は十分ではなく、小さな
フロックのある紙ができがちであった。また長繊維の場
合、図7に示すように、繊維13が機械方向(流れ方
向)に並ぶ傾向があり、紙の引張強度が縦、横で大きく
異ってくる(繊維の配向比が大きくなる)。
【0007】図4及び図5に示す従来装置においても、
次のような欠点があった。即ち、抑流流路の断面を変化
させることにより、ここを流れている紙原料液の加速及
び減衰を起す。フロックが加速域にある時、上流側流速
は低く、下流側流速は高いために、フロックは引きちぎ
られ分散する。また減速域では流速の高、低が逆になる
ため、フロックは平均的進行方向と直角方向、即ち機械
横断方向及び厚み方向に押し延ばされる。これをくり返
すことにより、フロックは細分化されて行き、繊維は紙
原料液中で均一に分散することになる。分散させられた
繊維13は、図8に示すように、加速域では平均進行方
向に向くが減速域では流れの乱れにより方向がばらばら
になる。しかしながら、そのばらばらの程度をさらに促
進させ、繊維の配向比(MD/CD比)をさらに低下さ
せ、これによって高品質でしかもカールの起りにくい紙
を抄紙することが望まれている。
【0008】図6に示す場合は、スライス室の左右壁面
がほぼ平行であり、即ち、スライス室幅方向の絞りがな
い又は小さいために、分散板12の先端のウェークが減
衰せずストリークの原因になっている。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる抄紙機のヘッドボックスを提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向に互
いに間隔をおいて配置された複数の分散板を備えた抄紙
機のヘッドボックスにおいて、前記分散板は、分散板間
に形成される流路高さを機械方向及び機械横断方向に連
続的に変化させる3次元構造を有することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明においては、上下方向に互いに間隔をお
いて配置された複数の分散板間に形成される流路の高さ
が、機械横断方向(幅方向、CD方向)及び機械方向
(MC方向)にそれぞれ連続的に繰り返して変化してい
るために、分散板間の流路を流れる紙原料液には機械横
断方向と機械方向との流れが3次元的に繰り返して発生
する。機械横断方向の流速差によって、繊維の挙動が同
機械横断方向に活発になり、繊維が十分に分散すると共
に繊維の配向比が低下する。
【0012】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。本実施例は、図3に示されるようなスライス開口
の方に収斂するスライス室に設けられた分散板をもつ抄
紙機のヘッドボックスに係る。
【0013】スライス室内には、上間に間隔をおいて配
置されスライス室を上下方向に仕切る複数の分散板が設
けられ、図1には、そのうちの2枚の隣接する上下の分
散板8A、8Bのみが示されている。
【0014】上方の分散板8Aのスライス開口側の端部
は、機械横断方向の一端に高さの低い底点8aをもち、
次いで機械横断方向の他側へ向って順次高さの高い頂点
8b、高さの低い底点8a……がそれぞれ一定間隔をお
いて設けられ、各頂点8aと底点8bの間は直線状にな
っている。同分散板8Aのスライス開口側の端部から機
械方向の紙原料液の流れの上方側に一定の間隔をおいた
部分は、前記機械横断方向の一端に高さの高い頂点8c
をもち、次いで機械横断方向の他側へ向って順次高さの
低い底点8d、高さの高い頂点8c……が前記底点8
a、頂点8bの間隔と等間隔に設けられている。また底
点8a、8dと頂点8cの間、及び底点8a,8dと頂
点8bの間にそれぞれ形成される分散板8Aの面は平面
となっている。
【0015】このような底点8a、頂点8b……と頂点
8c、底点8dが一定間隔をおいて機械方向(紙原液の
流れ方向)に順次交互に配置されるように分散板8Aが
構成される。
【0016】一方、下方の分散板8Bは、前記分散板8
Aを裏返えした形状を有しており、従って、両分散板8
A,8B間には、紙原料液の流れる機械方向(MD方
向)及びこれに直角な機械横断方向(幅方向、CD方
向)に流路高さが連続的に繰り返して変化する流路が形
成される。以上のように構成された本実施例では、紙原
料液は、黒矢印で示すように、全体として分散板8A,
8B間に形成される流路内をスライス開口側へ向って機
械方向へ流れるが、同流路は、前記のようにその流路高
さが機械方向と機械横断方向に連続的に繰り返して変化
しているために、白抜き矢印に示すように、機械横断方
向の速度分布の凹凸が生じ、これが交互に繰り返される
ことになる。従って、繊維は十分に分散されると共に、
その配向比を低下させることができる。
【0017】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例における上下に互いに間隔をおいて配
置されスライス室を上下に仕切る隣接する上下の分散板
8′A,8′Bは、次の点において前記第1の実施例と
相違する。
【0018】即ち、前記第1の実施例において頂点8
c、底点8dを設けた点には、同様な頂点8′c,8′
dが設けられるが、第1の実施例において底点8a、頂
点8bが設けられた機械横断方向の部分は直線状に形成
される。
【0019】本実施例においても、前記第1の実施例と
同様に両分散板8′A,8′Bの間に、機械方向と機械
横断方向に連続的に繰り返して高さが変化する流路が形
成され、本実施例は前記第1の実施例と同様な作用及び
効果を奏することができる。
【0020】なお、前記各実施例における分散板8A,
8B;8′A,8′Bは、平面をなす傾斜した部分を組
み合わせた構造となっているが、これらの部分を曲面で
形成するようにすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、上下
に互いに間隔をおいて配置されスライス室を上下に仕切
る複数の分散板の間に形成される流路の高さを、機械方
向及び機械横断方向に連続的に変化させているために、
スライス室の機械横断方向の繊維動きが三次元的に活発
化され、従来以上に繊維の分散を向上させ、かつ、繊維
の配向比を小さくすることができ、高品質でしかもカー
ルの起りにくい紙を抄紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例の斜視図である。
【図3】従来のヘッドボックスのスライス室の1例の縦
断面図である。
【図4】従来のヘッドボックスのスライス室の他の例の
縦断面図である。
【図5】従来のヘッドボックスのスライス室の他の例の
縦断面図である。
【図6】従来のヘッドボックスのスライス室の更に他の
例を示し、図6(a)はその縦断面図、図6(b)はそ
の横断面図である。
【図7】図3に示す従来のスライス室内における繊維挙
動の説明図である。
【図8】図4及び図5に示す従来のスラスイス室内にお
ける繊維挙動の説明図である。
【符号の説明】
8A,8B,8′A,8′B 分散板 8a 底点 8b 頂点 8c 頂点 8d 底点 8′c 頂点 8′d 底点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に互いに間隔をおいて配置され
    スライス室を上下に仕切る複数の分散板を備えた抄紙機
    のヘッドボックスにおいて、前記分散板は、分散板間に
    形成される流路高さを機械方向及び機械横断方向に連続
    的に変化させる3次元構造を有することを特徴とする抄
    紙機のヘッドボックス。
JP29567591A 1991-11-12 1991-11-12 抄紙機のヘツドボツクス Withdrawn JPH05132885A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29567591A JPH05132885A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 抄紙機のヘツドボツクス

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JP29567591A JPH05132885A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 抄紙機のヘツドボツクス

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JPH05132885A true JPH05132885A (ja) 1993-05-28

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ID=17823736

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JP29567591A Withdrawn JPH05132885A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 抄紙機のヘツドボツクス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4433445C1 (de) * 1994-09-20 1996-03-28 Voith Gmbh J M Stoffauflauf einer Papiermaschine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4433445C1 (de) * 1994-09-20 1996-03-28 Voith Gmbh J M Stoffauflauf einer Papiermaschine
EP0708201A1 (de) 1994-09-20 1996-04-24 Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH Stoffauflauf einer Papiermaschine

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Effective date: 19990204