JPH051314A - 光フアイバ式温度分布測定装置 - Google Patents

光フアイバ式温度分布測定装置

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JPH051314A
JPH051314A JP17877691A JP17877691A JPH051314A JP H051314 A JPH051314 A JP H051314A JP 17877691 A JP17877691 A JP 17877691A JP 17877691 A JP17877691 A JP 17877691A JP H051314 A JPH051314 A JP H051314A
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optical fiber
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light
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JP17877691A
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Osamu Iida
修 飯田
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバの減衰特性の変化に起因する温度
分布の測定誤差の発生を容易に検出し、測定誤差の検出
結果から減衰特性を補正して常に正確な温度分布を測定
することを可能とする。 【構成】 測定部20が、光ファイバ22の両端と光ス
イッチ24により光学的に接続され、測定方向をルート
1又はルート2のいずれかに切換えが可能となってい
る。ルート1及びルート2のそれぞれについて温度分布
を測定し、両方の温度分布を温度分布比較部28で比較
し、両者に差が生じた場合には警報を出力する。上記温
度分布の差から特性係数校正部30で光ファイバ22の
特性係数の変化量を算出し、各ルート毎に特性係数の校
正を自動的に行い、校正した特性係数を前記温度分布演
算部26に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ式温度分布
測定装置、特に、熱風炉蓄熱室内部等の測定対象の温度
分布を常に高精度で測定することができる、光ファイバ
式温度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱風炉蓄熱室の温度分布を適正に制御す
ることは、操業面からみると、例えば特開昭62−40
305に記載されているように、熱風炉の熱効率を高
め、燃焼ガスの使用量を削減する上で非常に重要であ
る。
【0003】従来、熱風炉蓄熱室内部の温度は、温度測
定手段として放射温度計や熱電対を用いて測定されてい
る。
【0004】これら温度測定手段を用いる場合は、いず
れも局所的な温度測定しかできないため、蓄熱室の高さ
方向の温度分布を得るためには、多数箇所に温度計を設
置する必要があった。
【0005】ところが、実際に用いられている熱風炉蓄
熱室の高さは、例えば30m 以上もあるため、例えば実
公昭62−39302に開示されているように、蓄熱室
を構成する煉瓦内に熱電対を数箇所に設置し、その熱電
対から得られた部分的な測定温度を用いて内挿法又は外
挿法に基づいて温度分布を求めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように部分的な測定温度を用いて温度分布を推定する場
合には、必ずしも正確な温度分布が求められている保障
はない。そのため、熱風炉の熱効率を高める等の要請か
ら、より正確な熱風炉蓄熱室内部の温度分布を測定する
技術が望まれていた。
【0007】これを可能とする技術としては、例えば、
熱風炉蓄熱室の所定位置に光ファイバを配設し、該光フ
ァイバに光を入射した際に入射側に戻ってくるラマン散
乱光を時分割で検出し、各時間毎に検出されたラマン散
乱光に含まれるストークス光/アンチストークス光の強
度比から散乱点の温度を求めると共に、上記ラマン散乱
光の戻り時間から上記散乱点の位置を特定することによ
り、上記光ファイバに沿った任意の位置の温度を測定す
るものが考えられる。
【0008】上記のような熱風炉蓄熱室内部等の測定対
象について、広い範囲に亘る温度分布を測定できる光フ
ァイバ式温度分布測定装置としては、例えば、図3に示
すような、光発振器であるレーザダイオードLDと光検
出器であるアバランシェホトダイオードAPD1、AP
D2とを有する測定部10と、センサ部である光ファイ
バ12とを備えているものがある。
【0009】この測定装置は、上記レーザダイオードL
D、ホトダイオードAPD1、APD2が、上記光ファ
イバ12と光学的に接続されており、パルス駆動回路か
らのパルス信号により上記レーザダイオードLDからレ
ーザ光がパルス発振されると、該レーザ光は光ファイバ
12にその一端から入射されるようになっている。
【0010】上記光ファイバ12にレーザ光が入射され
ると、該レーザ光が入射された上記一端に散乱光等が戻
ってくる。この散乱光は干渉フィルタを経て上記ホトダ
イオードAPD1、APD2によって検出される。
【0011】上記ホトダイオードAPD1、APD2で
検出された光は、電気信号として高速平均化処理装置へ
入力され、所定の処理が行われた後、更にデータ処理装
置を経て温度分布ディスプレイに上記光ファイバに沿っ
た位置の温度分布が表示されるようになっている。
【0012】この装置の測定原理を次に説明する。
【0013】上記光ファイバ12に対し、定期的に又は
適宜、レーザ光をパルス状に入射し、その際に該光ファ
イバ12の長さ方向の各ポイントから散乱されて戻って
くるラマン散乱光を時分割で検出する。
【0014】上記のように光ファイバ12にレーザパル
スを入射すると、その光は光ファイバ内部を伝搬すると
共に、該光ファイバ12の各ポイントは、その温度に応
じて、散乱光を発生させ、その散乱光の一部が後方散乱
光として入射側に戻ってくる。この散乱光が戻ってくる
までに要した時間により、後方散乱光の発生位置を特定
することができる。
【0015】又、後方散乱光の中には、光ファイバを構
成しているガラスの格子振動により、弾性的に散乱され
て生じるレ−レ散乱光の他に、非弾性的に生じるラマン
散乱光が含まれている。このラマン散乱光は、ストーク
ス光とアンチストークス光からなり、この2つの光の強
度比は、入射光波長とガラスの組成が決まれば理論的に
温度のみに依存している。
【0016】従って、前記の如く、レーザ光を入射した
後に戻ってくるラマン散乱光を時分割で検出し、時間毎
にストークス光/アンチストークス光の強度比から温度
を、又戻ってくるまでに要した時間から光ファイバ14
の長さ方向の位置を、例えば1m 間隔で特定できる。
【0017】以上詳述した光ファイバ式温度分布測定装
置は、例えば空間的に広い範囲に亘って温度分布を測定
する上で極めて有効であるが、使用するに従って光ファ
イバの持つ特性、特に光の減衰特性が変化するため、そ
の変化によって測定値に誤差が生じてくる欠点を有して
いる。従って、上記測定装置で常に正確な温度分布を測
定するためには、常時、その測定値に誤差が生じたか否
かを検査する必要がある。
【0018】ところが、上記検査には、他の温度計(例
えば熱電対等)で対象となる箇所を実際に測定し、その
測定値と上記測定装置による測定値とを比較する方法し
かなく、又、この方法を用いたとしても、ある特定の点
における測定値の誤差をチェックすることしかできない
ため、信頼性上の問題がある。
【0019】又、上記測定装置は、光ファイバ自体が、
その敷設位置の温度を検出する検出部(センサ部)であ
るため、該光ファイバが途中で断線した場合は、その断
線位置から先の温度は測定できなくなるという問題もあ
る。
【0020】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、光ファイバの減衰特性の変化に起因
する温度分布の測定誤差の発生を容易に検出できるよう
にすると共に、その測定誤差の検出結果から減衰特性を
補正することにより、常に正確な温度分布を測定するこ
とができるようにし、しかも光ファイバが途中で断線し
た場合でも、該光ファイバの敷設範囲全体に亘る温度分
布を測定することができる光ファイバ式温度分布測定装
置を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を達成するための手段】本発明は、光発振器と光
検出器とを有する測定部と、光ファイバからなるセンサ
部とを備え、上記測定部から上記光ファイバに光を入射
した際に入射側に戻ってくるラマン散乱光を該測定部に
より時分割で検出し、各時間毎に検出されたラマン散乱
光に含まれるストークス光/アンチストークス光の強度
比から散乱点の温度を求めると共に、上記ラマン散乱光
の戻り時間から上記散乱点の位置を特定することによ
り、上記光ファイバに沿った任意の位置の温度を測定す
る光ファイバ式温度分布測定装置であって、上記測定部
から上記光ファイバの両端にそれぞれ独立に光を入射さ
せる手段を設けたことにより、前記課題を達成したもの
である。
【0022】又、本発明は、上記光ファイバ式温度分布
測定装置において、光ファイバの両端のそれぞれから2
つの経路で測定した温度分布測定値を比較する比較部
と、上記2つの経路で測定した温度分布測定値の差から
光ファイバの減衰特性を校正する校正部とを備えたこと
により、同様に前記課題を達成したものである。
【0023】
【作用】図2は、本発明に係る光ファイバ式温度分布測
定装置の一例を示す概略構成図である。
【0024】上記温度分布測定装置は、前記図3に示し
た測定装置と同様の測定部10に、光スイッチ14を介
して、ループ状にした光ファイバ12の両端を連結し、
該両端のいずれか一方を上記光スイッチ14で選択し、
光学的に接続可能としたものである。
【0025】従って、この測定装置では、上記光スイッ
チ14を切換えることにより、上記両端のいずれから
も、即ち2つの経路で温度分布の測定が可能となってい
る。
【0026】ところで、光ファイバ12は、減衰特性、
即ち光が通過する長さに応じてその強度が減衰する性質
を有している。従って、光ファイバにその一端から光を
入射した際、検出端である該一端へその光ファイバの任
意の位置から後方散乱されて戻ってくるラマン散乱光
は、該検出端からより遠い部位で散乱されて戻ってくる
もの程光の通過経路が長くなるため、光ファイバ12中
における光強度の減衰の程度が大きくなり、結果として
その受光強度は小さくなる。
【0027】そこで、通常、光ファイバ式温度分布測定
装置では、予め光ファイバの減衰特性を求めておき、そ
の特性を考慮した上で後方散乱されて戻ってくるラマン
散乱光の強度から、各部位の温度を求めている。従っ
て、光ファイバの持つ減衰特性が経時的に変化した場合
には、当然温度分布の測定誤差が生じることになる。
【0028】即ち、今、ラマン散乱光の強度I0 から温
度Tが次式(1)の関係式で求められるとする。但し、
この光強度I0 は、距離による補正、即ち光ファイバの
持つ減衰特性による補正が施された値である。
【0029】T=f (I0 ) …(1)
【0030】実際に検出される散乱光の強度をIとする
と、上記光強度I0は、次の(2)式の関数で表わすこ
とができる。
【0031】I0 =g (I) …(2)
【0032】関数g は、減衰特性に基づく補正値であ
り、例えば次の(3)式とすることができる。
【0033】 g (I)=I/exp (−ax) …(3)
【0034】ここで、x は散乱点の位置を、a は減衰係
数をそれぞれ表わしている。
【0035】上記(3)式において関数g が変化する
と、即ち減衰係数a が変化すると、上記(1)式から求
められる温度Tも変化することになる。従って、前記図
3に示した測定装置では、光ファイバの減衰特性が変化
したか否かを、常に他の熱電対等の温度計でチェックす
る必要がある。
【0036】しかし、本発明の温度分布測定装置は、前
述の如く、光スイッチ14を切換えることにより、例え
ば光ファイバ12の両端に交互にレーザ光を入射させ、
2つの方向のルートを通って後方散乱されるラマン散乱
光を交互に検出できるようにしたので、他の温度計を使
用することなく、簡単に且つ速やかに光ファイバ12の
減衰特性が変化したことを検出することができると共
に、その検出結果に基づいて減衰特性を適切な値に校正
することができる。以下、これについて詳述する。
【0037】上記のように、散乱光が通過するルートを
双方向とすると、測定する方向をルート1とするか、ル
ート2とするかによって、光ファイバの同一の部位を測
定した際に、実際に検出される散乱光の強度Iは異な
る。
【0038】そこで、ルート1及び2の両経路で測定し
た場合、同一部位について実際に検出される散乱光の強
度がそれぞれI1 、I2 であるとすると、いずれのルー
トで測定した場合でも、前記(1)式で使用する光強度
0 が等しくなるように、即ち次式(4)が成り立つよ
うに、ルート1及び2のそれぞれに補正式として関数g
1 、 g2 を求めておく。
【0039】 I0 = g1 (I1 )= g2 (I2 ) …(4)
【0040】本発明では、このように各ルート毎に適切
な補正式を適用し、いずれの方向から測定する場合でも
同一部位については同一温度が測定されるようにしてあ
る。従って、上記(4)式が成り立つ条件の下で測定し
ている限りは、ルート1又は2のいずれの経路で測定し
ても常に正確な温度分布を求めることができる。
【0041】ところが、光ファイバの減衰特性は不変の
ものでなく、経時的に変化する。光ファイバの減衰特性
が変化すると、当然(5)式となり、上記(4)式の関
係が成り立たなくなり、同一部位を測定しているにも拘
らず、上記2つのルートで測定した温度は異なってく
る。
【0042】 g1 (I1 )≠ g2 (I2 ) …(5)
【0043】例えば、ルート1で測定する場合、ある部
位x での散乱光強度をIT とし、減衰特性がexp (−a
x)で表わされるとすると、検出強度Iは次の(6)式
で与えられる。これを、関数h を用いて表わすと(7)
式のようになる。
【0044】I=IT exp (−ax) …(6)
【0045】I=h (IT ) …(7)
【0046】補正式を、減衰特性の逆関数とすれば、即
ちg =h -1とすれば、次の(8)式となる。
【0047】 I0 =IT …(8) (I0 =I/exp (−ax))
【0048】今、減衰特性が変化し、減衰係数a がa +
Δa となった場合は、次の(9)式となり、I0 ≠IT
となるため、前記(1)式から正しい温度を得ることは
できない。
【0049】 I0 =IT exp {−a +Δa )x /exp (−ax)} …(9)
【0050】一方、逆のルート、即ちルート2で測定を
行った場合、検出強度Iは次の(10)式で与えられ、
0 は(11)式となる。なお、Lは光ファイバの全長
である。
【0051】 I=IT exP {−a (L−x )} …(10)
【0052】 I0 =I/exp {−a (L−x )} …(11)
【0053】従って、前記の如く、減衰特性が変化し、
減衰係数a がa+Δa となった場合は、次の(12)式
となる。
【0054】 I0 =IT exp {−(a +Δa )(L−x )}/exp {−a (L−x )} …(12)
【0055】従って、ルート1の場合の(9)式で求め
たI0 と、ルート2の場合の(12)式で求めたI0
の間には、 x=L/2の点以外ではIT が同じでも差が
生じることになるため、測定経路によって同一部位の測
定温度が異なることになる。
【0056】そこで、このように差が生じた場合には、
上記(9)式及び(12)式で求めたI0 が同一となる
ように補正式を校正することにより、即ち、特性係数a
を適正な値に校正することにより、再び両経路において
正確な温度分布を測定することが可能となる。
【0057】上述の如く、本発明によれば、ルート1と
ルート2の両ルートについて測定を行うことにより、上
記両ルートの間に生じる測定誤差を容易且つ早期に検出
することができるため、光ファイバの減衰特性が変化し
たことをも早期に知ることができる。
【0058】従って、上記の2つのルートで測定したそ
れぞれの温度分布測定値の差から特性係数の変化量を算
出し、迅速に補正式を正しい状態に校正することができ
るので、常に正確な温度分布の測定が可能となる。
【0059】又、本発明によれば、2つのルートのいず
れの方向からも測定することができるので、仮に途中で
光ファイバが断線した場合でも、光ファイバの敷設範囲
全体の温度分布を測定することができる。
【0060】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0061】図1は、本発明に係る一実施例である光フ
ァイバ式温度分布測定装置を示す概略構成図である。
【0062】本実施例の温度分布測定装置は、測定部2
0と、温度センサ部である光ファイバ22と、該光ファ
イバ22の両端を上記測定部20とそれぞれ独立に光学
的に接続させるための光スイッチ24とを備えている。
【0063】上記測定部20は、温度分布演算部26、
温度分布比較部28及び特性係数校正部30とを有して
いる。又、上記温度分布演算部26は、前記図1又は図
2に示した測定部10と実質的に同一の機能と、光ファ
イバ22の減衰特性の特性係数を自動的に設定し直す機
能とを有している。上記比較部28は、光スイッチ24
を切換えて、ルート1及びルート2のそれぞれで測定し
て得られる温度分布測定値を比較する機能を有し、上記
校正部30は、上記両ルートにより測定した温度分布測
定値の差から光ファイバ22の特性係数を校正する機能
を有している。
【0064】上記光ファイバ22は、ループ状に敷設さ
れ、その両端が光スイッチ24にスプライシング(融
着)されている。この光スイッチ24は、光ファイバ2
2のいずれか一方の終端が温度分布測定部20に光学的
に接続されるようにスイッチングを行い、光の経路(測
定方向)をルート1又はルート2に、例えば定期的に切
換える機能を有している。
【0065】次に本実施例の作用を説明する。
【0066】上記光ファイバ22が敷設されている位置
x0 と x1 の間の温度分布を測定する場合を考える。
【0067】上記光スイッチ24を切換えてルート1及
びルート2のそれぞれについて温度分布を測定する。そ
の測定結果をディスプレイに表示すると、測定部20の
内側に図示したようになる。ルート1、ルート2のそれ
ぞれで測定した温度分布測定値を温度分布比較部28で
比較し、両者に差が生じた場合に外部に測定誤差が生じ
たことを知らせる警報を出力する。
【0068】又、上記特性係数校正部30では、上記2
つのルートで測定した温度分布測定値の差から光ファイ
バの特性係数の変化量を算出し、その係数を各ルート毎
に正しく補正し直す特性係数の校正を自動的に行う。
【0069】上記校正部30で校正された光ファイバの
特性係数は、前記演算部26へ送られ、該演算部26に
設定されている特性係数を校正後の正しい値に設定し直
す。
【0070】以上説明した如く、本実施例によれば、ル
ート1、ルート2の両方向からそれぞれ温度分布を測定
することにより、光ファイバ12の減衰特性に変化が生
じたことを早期に検出することができると共に、上記両
ルートによる温度分布の測定結果から特性係数を適切な
値に校正し、この校正後の特性係数に設定し直すことを
自動的に行うことができるため、常に正確な温度部分の
測定を行うことができる。
【0071】又、本実施例によれば、光ファイバ22が
そのループの途中の1箇所で断線したとしても、光ファ
イバ22の各点の温度はいずれか一方のルートによって
測定することができる。従って、前記図3に示したよう
な一つの経路でしか測定できない装置のように、光ファ
イバが断線するとその断線箇所から先の温度が測定不能
となることはなく、常に光ファイバ22の敷設範囲全体
の温度分布を測定することができる。
【0072】以上、本発明を具体的に説明したが、本発
明は、前記実施例に示したものに限られるものでなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0073】例えば、光ファイバとしては温度センサと
して利用できるものであれば制限はないが、熱風炉蓄熱
室等のように高温のものを測定する場合には、高温でも
高い光伝搬特性を有している石英系のものが好ましい。
【0074】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、光
ファイバの減衰特性の変化に起因する測定誤差の発生を
容易に検出することができ、2つの方向の測定結果から
光ファイバの減衰特性の校正を行うことができるため、
常に高精度の温度分布の測定が可能となる。又、仮に光
ファイバが1箇所で断線しても、全体の温度分布の測定
を行うことができるため、測定装置の信頼性を格段に向
上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の光ファイバ式温度分布測定装置
を示す概略構成図である。
【図2】図2は、本発明の光ファイバ式温度分布測定装
置の一例を示す概略構成図である。
【図3】図3は、本発明に係る一実施例の光ファイバ式
温度分布測定装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10、20…測定部、 12、22…光ファイバ、 14、24…光スイッチ、 26…温度分布演算部、 28…温度分布比較部、 30…特性係数校正部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光発振器と光検出器とを有する測定部と、
    光ファイバからなるセンサ部とを備え、上記測定部から
    上記光ファイバに光を入射した際に入射側に戻ってくる
    ラマン散乱光を該測定部により時分割で検出し、各時間
    毎に検出されたラマン散乱光に含まれるストークス光/
    アンチストークス光の強度比から散乱点の温度を求める
    と共に、上記ラマン散乱光の戻り時間から上記散乱点の
    位置を特定することにより、上記光ファイバに沿った任
    意の位置の温度を測定する光ファイバ式温度分布測定装
    置であって、上記測定部から上記光ファイバの両端にそ
    れぞれ独立に光を入射させる手段を設けたことを特徴と
    する光ファイバ式温度分布測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、光ファイバの両端のそ
    れぞれから2つの経路で測定した温度分布測定値を比較
    する比較部と、上記2つの経路で測定した温度分布測定
    値の差から光ファイバの減衰特性を校正する校正部とを
    備えていることを特徴とする光ファイバ式温度分布測定
    装置。
JP17877691A 1991-06-24 1991-06-24 光フアイバ式温度分布測定装置 Pending JPH051314A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5657912A (en) * 1994-05-20 1997-08-19 Nakayama; Kuniko Waist bag usable as a baby holder
JP2008241413A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nippon Steel Corp 表面温度測定システム、加熱炉、表面温度測定方法、及びコンピュータプログラム
EP2175013A1 (en) 2000-12-07 2010-04-14 DSM IP Assets B.V. Protein hydrolysates enriched in peptides having a carboxy terminal proline residue

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