JPH05131205A - ロール表面付着液の乾燥方法 - Google Patents

ロール表面付着液の乾燥方法

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JPH05131205A
JPH05131205A JP29316091A JP29316091A JPH05131205A JP H05131205 A JPH05131205 A JP H05131205A JP 29316091 A JP29316091 A JP 29316091A JP 29316091 A JP29316091 A JP 29316091A JP H05131205 A JPH05131205 A JP H05131205A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
cooling water
high frequency
induction heating
frequency induction
Prior art date
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Pending
Application number
JP29316091A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takahashi
英幸 高橋
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロールの表面に付着している付着液を低コスト
で簡単に、且つ、完全に乾燥除去するロール表面付着液
の除去方法を提供する。 【構成】高周波誘導加熱装置5を用いてロール6の表層
部を加熱し、当該ロール6表面に付着している付着液を
乾燥除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール表面付着液の乾
燥方法に係り、特に、圧延等に使用されるロールの表面
に付着した冷却液等を乾燥除去するロール表面付着液の
除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板製品等の圧延プロセスにおい
て、例えば、ワークロールを用いて鋼板を圧延すると、
通常、ワークロールが昇熱する。このため、前記ワーク
ロールの剛性が低下したり、ワークロール表面に肌荒れ
が発生し、これが圧延された鋼板の厚さの不均一性や当
該鋼板の表面に肌荒れを発生する等、鋼板製品の品質を
低下させるという問題があった。また、前記ワークロー
ル自身の寿命も低下させるという問題もあった。
【0003】そこで、ワークロールの昇熱を防止するた
めに、例えば、通常の圧延ミルにおいては、ワークロー
ル表面に高圧水を用いた噴霧水冷を行い、当該ワークロ
ールの冷却を行っている。この時、前記ワークロールに
噴霧された冷却水は、当該ワークロール表面に水膜とな
って付着し、当該ワークロール表面に残存し、この冷却
水が鋼板表面に飛び散って付着し、鋼板製品の品質に支
承を来すという問題があった。このため、前記冷却水が
鋼板表面に付着するのを防止する目的で、当該ワークロ
ールに、前記冷却水を除去する水切りシール装置を設置
し、当該ワークールと水切りシール装置との間をシール
することで、前記ワークロール表面に残存した冷却水を
除去する方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速回
転するワークロールと前記水切りシール装置との間を完
全にシールすることは、非常に困難であり、前記ワーク
ロール表面に残存した冷却水を完全に除去することがで
きず、鋼板表面に当該冷却水が付着するのを十分に防止
することはできないという問題があった。また、前記圧
延される鋼板は、その表面性状の品質を向上するため、
圧延される入側鋼板表面に圧延油を散布している。この
ため、前記ワークロール表面に冷却水が残存している
と、当該鋼板を当該ワークロールにかみこむ位置で、当
該冷却水と前記圧延油とが共存し、当該圧延油によるワ
ークロールと鋼板とワークロールとの間の潤滑機能が低
下するという問題があった。この潤滑機能が低下する
と、ワークロール表面に肌荒れが発生し、これが鋼板表
面に転写され、当該鋼板の表面性状の劣化を招き、圧延
された鋼板の品質を低下させるという問題があった。さ
らに、前記ワークロール自身の寿命も低下させるという
問題もあった。
【0005】また、ワークロール表面に付着した冷却水
を除去する方法として、当該ワークロール表面に熱風を
当て、当該冷却水を乾燥させる方法も考えられるが、こ
の方法は、通常、密閉された乾燥炉の形式となり、鋼板
の加熱や乾燥炉自身の加熱が必要となるため、大規模な
設備となるばかりでなく、大量の熱量(エネルギー)が
必要となるという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、ロールの表面に付着している
付着液を低コストで簡単に、且つ、完全に乾燥除去する
ロール表面付着液の除去方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、高周波誘導加熱装置を用いてロールの表
層部を加熱することを特徴とするロール表面付着液の乾
燥方法を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、高周波誘導加熱装置を用いて
ロールの表層部を加熱することで、ロール表面に付着し
ている付着液を急速に、且つ低コストで簡単に乾燥除去
することができる。即ち、高周波誘導加熱装置を用いて
前記ロールの表面の加熱を行うと、当該ロールの表層か
ら内側に向かって10μm程度の範囲のみを選択的に加
熱することができる。従って、少ない電力量で効果的
に、前記ロール表面に付着している付着液及びロール表
面の微小な凹凸の中に入り込んでいる付着液まで完全に
除去することができる。そして、前記ロールは、その表
面のみが加熱されるため、ロール全体の温度が上昇する
ことがない。
【0009】また、前記ロールに公知の水切りシール装
置を設置し、当該水切りシール装置でロール表面に付着
している付着液をある程度除去した後、高周波誘導加熱
装置を用いて加熱することで、より少ない電力量で効果
的に当該ロール表面に付着している付着液を除去するこ
とができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について、図面を
参照して説明する。図1は、本発明に係る圧延ラインの
一部構成図、図2は、図1に示す高周波誘導加熱装置の
インダクター付近の拡大図である。図1に示すように、
本発明に係る圧延は、対向したロール6の間を鋼板7が
通過することにより行われる。このロール6には、ロー
ル6表面に冷却水9を散布して、当該ロール6が昇熱す
るのを防止する公知の冷却水噴霧装置2が鋼板7の出側
に相当する位置に設置されている。さらに、ロール6に
は、冷却水噴霧装置2から散布された冷却水9が鋼板7
表面に付着することを防ぐ目的で、公知の水切りシール
装置1が鋼板7の入側及び出側(冷却水噴霧装置2に対
して鋼板7側)に相当する位置に、1対(各1個ずつ)
設置されている。また、前記ロール6の鋼板7の入側に
相当する位置に設置された水切りシール装置1のロール
6回転方向側には、インダクター3及び高周波発振器4
を備えた高周波誘導加熱装置5が設置されており、イン
ダクター3がロール6表面を加熱するように設計されて
いる。そしてさらに、ロール6入側には、圧延される鋼
板7の表面性状の品質を向上するため、圧延される入側
鋼板7表面に油10を散布する公知の油噴霧装置8が設
置されている。
【0011】図1及び図2に示すように、油噴霧装置8
から油10が散布された鋼板7は、ロール6の間に送ら
れ、これを通過する。この時、ロール6は、冷却水噴霧
装置2から散布される冷却水9により冷却される。この
冷却水9は、ロール6の回転に伴って、ロール6表面に
広がっていくが、水切りシール装置1によりある程度除
去される。前記に相当する位置に設置された水切りシー
ル装置1を通過したロール6表面は、インダクター3を
通過する際に加熱される。ここで、インダクター3とロ
ール6との距離は、数十mm程度となるように設定し
た。また、高周波誘導加熱の周波数は、50〜400K
Hz程度に設定した。このように設定することで、ロー
ル6の表面から内側に向かって数十μm程度の範囲のみ
を選択的に加熱することができる。
【0012】このようにして、ロール6の表面に付着し
ていた冷却水9を低コストで簡単に、且つ、完全に乾燥
除去することができた。次に、ロール6を高周波誘導加
熱装置5により加熱した際の、当該ロール6の中心方向
の各位置での温度と加熱時間との関係を調査した。ここ
で、前記温度分布は、図2に示すロール6の表面(A
点)及び内部(B点)の温度を測定した。この結果を図
3に示す。
【0013】図3から、ロール6の表面(A点)は、内
部(B点)に比べ、急速に加熱され、ロール6の内部温
度の上昇は、極めて小さいことが確認された。この結
果、ロール6の表面に付着していた冷却水9を、必要最
小限の低電力量(低エネルギー)で簡単に、しかも完全
に乾燥させることができることが立証された。尚、本実
施例では、ロール6の表面に付着した冷却水9を乾燥除
去する方法について説明したが、これに限らず、本発明
は、ロール6の表面に付着したあらゆる種類の液体の乾
燥除去に応用できることは勿論である。
【0014】そして、本実施例では、水切りシール装置
1を用いてロール6の表面に付着した冷却水9の一部を
予め除去した後、高周波誘導加熱装置5を用いて当該ロ
ール6を加熱し、残りの冷却水9を乾燥除去したが、こ
れに限らず、他の方法によりロール6の表面に付着した
冷却水の一部を予め除去してもよい。また、ロール6の
表面に付着している冷却水9の付着状況が、ロール6の
軸方向で異なる場合は、その状況に応じてインダクター
3をロール6の軸方向に複数分割して設置し、各インダ
クター3毎に加熱状態を制御すればよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波誘導加熱装置を用いてロールの表層部を加熱する
ことで、当該ロールの表層から内側に向かって10μm
程度の範囲のみを選択的に加熱することができる。従っ
て、少ない電力量で効果的に、前記ロール表面に付着し
ている付着液及びロール表面の微小な凹凸の中に入り込
んでいる付着液まで完全に除去することができる。そし
て、前記ロールは、その表面のみが加熱されるため、ロ
ール全体の温度が上昇することがない。この結果、前記
冷却水等を急速に、且つ低コストで簡単に乾燥除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る圧延ラインの一部構成図
である。
【図2】図1に示す高周波誘導加熱装置のインダクター
付近の拡大図である。
【図3】本発明の実施例に係るロールの中心方向の各位
置での温度と加熱時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 水切りシール装置 2 冷却水噴霧装置 3 インダクター 4 高周波発振器 5 高周波誘導加熱装置 6 ロール 7 鋼板 8 油噴霧装置 9 冷却水 10 油

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波誘導加熱装置を用いてロールの表
    層部を加熱することを特徴とするロール表面付着液の乾
    燥方法。
JP29316091A 1991-11-08 1991-11-08 ロール表面付着液の乾燥方法 Pending JPH05131205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29316091A JPH05131205A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 ロール表面付着液の乾燥方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29316091A JPH05131205A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 ロール表面付着液の乾燥方法

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JPH05131205A true JPH05131205A (ja) 1993-05-28

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JP29316091A Pending JPH05131205A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 ロール表面付着液の乾燥方法

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