JPH05127346A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH05127346A
JPH05127346A JP28992391A JP28992391A JPH05127346A JP H05127346 A JPH05127346 A JP H05127346A JP 28992391 A JP28992391 A JP 28992391A JP 28992391 A JP28992391 A JP 28992391A JP H05127346 A JPH05127346 A JP H05127346A
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JP
Japan
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microcapsule toner
image
toner
roller
image forming
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Pending
Application number
JP28992391A
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English (en)
Inventor
Masaichi Tanabe
政一 田辺
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05127346A publication Critical patent/JPH05127346A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2227/00Photographic printing apparatus
    • G03B2227/32Projection printing apparatus, e.g. enlarging apparatus, copying camera
    • G03B2227/325Microcapsule copiers

Landscapes

  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の形成に本来不要な消耗品を省略してラ
ンニングコストを低くし、メンテナンスを容易にすると
同時に、複雑な圧力現像装置を必要とせず簡易な低圧圧
接で色画像を受像体上に現像できる簡易な構成の画像形
成装置を提供すること。 【構成】 カプセル塗布ユニット38でマイクロカプセ
ルトナー1を感光体ベルト36上に静電塗布した後、レ
ーザー露光源54でマイクロカプセルトナー1の壁材部
を破壊すると同時に、感光体ベルト36を露光し、画像
形成に必要なマイクロカプセルトナーのみを静電的に感
光体ベルト36上に残し、普通紙と重ねて低圧または無
加重で現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロカプセル、詳
しくは、少なくともロイコ染料、有色染料又は顔料等の
色材を内包物として含み、光に反応して機械的強度が変
化するマイクロカプセルを使用した複写機、プリンター
等の画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染料前駆体と光硬化性物質などを
内包したマイクロカプセルが塗工された感光媒体を画像
情報に基づいて露光し、マイクロカプセルを硬化させる
ことによって感光媒体に化学潜像を形成しその後、上記
染料前駆体と反応して発色する顕色剤が予め塗工された
受像紙と、上記感光媒体とを重ね合わせて加圧し、化学
潜像を圧力によって現像し、受像紙に画像を定着させる
方式の画像形成装置が考案されている。
【0003】光硬化の種類としては、光重合開始剤と重
合性化合物を用い、画像光の照射でマイクロカプセルを
光重合硬化させて化学潜像を得る方法があり、例えば特
開昭57−179836、特開昭62−150238号
公報に開示されている。また、感光性ハロゲン化銀と還
元剤と重合性化合物を用い、画像光の照射で感光性ハロ
ゲン化銀に潜像核を形成させ、その後の加熱によって熱
重合硬化させて化学潜像を得る方法があり、例えば特開
昭61−278849、特開昭62−232652号公
報に開示されている。また、上記感光媒体を用いる画像
形成装置の異なる例として、本出願人らは、上記化学潜
像が形成された感光媒体と普通紙である受像紙を、顕色
剤層を中間にして重ね合わせて加圧し普通紙に画像を形
成する装置を考案している。さらに上記染料前駆体の代
わりに有色染料が内包されたマイクロカプセルを担持し
た感光媒体を用いた画像形成装置が特開昭62−232
652号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの画像形成装置に於いても、用いられる感光媒体
は、PETなどのプラスティックフィルムを支持体と
し、その表面に感光性マイクロカプセルを担持した媒体
であった。
【0005】この感光媒体は使用後には回収され一括し
て廃棄されるか、あるいは画像形成の都度切断されて廃
棄される。このとき、感光媒体上の原稿の白色部に対応
する部分のマイクロカプセルは、重合硬化してしまうの
で、発色に全く寄与しないにもかかわらず、プラスティ
ックフィルムとともに廃棄されてしまう。
【0006】したがってプラステイックフィルムという
本来画像の形成には必要のない支持体とともに、本来消
費される必要のないマイクロカプセルが消耗されてしま
うので、消耗品コストが高くなるために画像形成が高価
なものになっていた。
【0007】また、上記のいずれの画像形成装置に於い
ても、化学潜像形成後に、マイクロカプセルを担持した
支持体と受像紙などの受像体とを重ねて圧接し、重合硬
化していないマイクロカプセルを破壊して色画像を現像
するために、1平方センチメートル当り1000キログ
ラム程度の荷重を加えなければならず、そのための圧力
現像装置が非常に複雑な構成になるので、画像形成装置
自体が複雑化してしまうという問題が生じた。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画像の形成に本来不要な消耗品
を省略してランニングコストを低くし、メンテナンスを
容易にすると同時に、複雑な圧力現像装置を必要とせず
簡易な低圧圧接で色画像を受像体上に現像できる簡易な
構成の画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、マイクロカプセルトナーを
支持体に塗布するマイクロカプセルトナー塗布手段と、
上記マイクロカプセルトナーの壁部材の少なくとも一部
分を消失させるために必要なエネルギーをもつ光を上記
マイクロカプセルトナーに照射するための壁部材破壊光
源と、形成すべき画像に基づいた画像情報信号に応じ
て、該壁部材破壊光源を作動させるための制御手段と、
光を照射されて上記壁部材の少なくとも一部分が消失し
たマイクロカプセルトナーとそれ以外の未露光のマイク
ロカプセルトナーとを分別して該未露光のマイクロカプ
セルトナーを回収するための分別回収手段と、該壁部材
破壊光源に照射された上記マイクロカプセルトナーから
上記色材を受像紙上に転写させて色画像を該受像紙上に
現像するための現像手段とを備えている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のマイクロカプセル
トナー塗布手段は、マイクロカプセルトナーを支持体に
塗布する。壁部材破壊光源は、上記マイクロカプセルト
ナーの壁部材の少なくとも一部分を消失させるために必
要なエネルギーをもつ光を上記マイクロカプセルトナー
に照射する。その際、制御手段は、形成すべき画像に基
づいた画像情報信号に応じて、該壁部材破壊光源を作動
させる。分別回収手段は、光を照射されて上記壁部材の
少なくとも一部分が消失したマイクロカプセルトナーと
それ以外の未露光のマイクロカプセルトナーとを分別し
て該未露光のマイクロカプセルトナーを回収する。現像
手段は、上記壁部材破壊光源に照射された上記マイクロ
カプセルトナーから上記色材を受像紙上に転写させて色
画像を該受像紙上に現像する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】図1は本発明を具現化した画像形成装置の
一実施例を示す図である。
【0013】実施例の画像形成装置10は、画像情報信
号に応じて、下記の実施例に記述する該画像形成装置1
0内のすべての可動部、発光部、発熱部(以下、可動部
等と略す)が画像形成のために適切に作動するように制
御するための制御ユニット12を備えている。
【0014】該制御ユニット12は、上記可動部等の作
動状況をセンサー等でモニタリングしながら、上記可動
部等に接続されているドライバやサイリスタ、スイッチ
等に指令を送ることで、上記可動部等を制御している。
【0015】また、上記制御ユニット12は、後述する
対向電極ローラー40に高電圧を印加するための高圧電
源と、振動バイアスローラー42にバイアス電圧を印加
するための電源と、超音波振動子56を振動させるため
のアンプとを内蔵している。
【0016】画像形成装置10には、ケーシング14の
上面に原稿支持ガラス16が取り付けられている。原稿
は上記原稿支持ガラス16と上記原稿押え18にはさま
れて、画像面が下向きになるよう保持される。
【0017】原稿支持ガラス16の下部には、原稿を照
射するための光源ランプ20と、原稿からの反射光を読
みとるための固体撮像素子22と、原稿からの反射光を
該固体撮像素子上に結像するための光学系24と、該固
体撮像素子に画像光が結像されたことによって発生した
電気信号を画像情報信号に変換するための演算素子26
とを有するスキャナー部28が備え付けられている。
【0018】該スキャナー部28は、コピー開始ボタン
(図示せず)が押されると、上記制御ユニット12から
の指示により、モーター(図示せず)などで矢印30の
方向に移動しながら、原稿の読み取り動作を行ない、読
みとった画像情報信号を上記制御ユニット12に転送す
る。
【0019】図2は本発明の実施例の画像形成装置に用
いるためのマイクロカプセルトナーの概略を示す断面図
である。
【0020】本実施例の画像形成装置に用いるマイクロ
カプセルトナー1の壁材部2は、メラミン−ホルマリン
重合体( melamine−formaldehyd
epolymer)を材質とし、その厚さは約200n
mであり、硬度等、機械的強度は、適当な部材と摩擦帯
電させ、静電的に塗布するのに非常に適している。マイ
クロカプセル製法としては、公知の様々な方法があり、
例えば、in−situ法で、メラミン−ホルマリン樹
脂( melamine−formaldehyde
resin)の他にも、ポリスチレン(poly−st
yrene)、ポリウレタン(polyurethan
e)、尿素−ホルマリン樹脂(urea−formal
dehyde resin)を壁材としてカプセル化す
ることができる。
【0021】マイクロカプセルトナー1の内包物である
液状成分3には、少なくとも有色の染料及び顔料と、該
染料及び顔料の分散性のよい適当な溶媒が含まれてい
る。染料が水溶性の場合は、水を溶媒として用い、油溶
性の場合は、キシレン(xylene)や高級アルコー
ル等の親油性の溶媒を用いることができる。
【0022】画像形成装置10にはまた、光導電層32
と電極層34とで構成される感光体ベルト36と、上記
感光体ベルト36上にマイクロカプセルトナー1を静電
的に塗布するためのカプセル塗布ユニット38及び対向
電極ローラー40とが備え付けられている。上記電極層
34は、上記振動バイアスローラー42と導通してお
り、振動バイアスローラー42に印加された電圧は上記
電極層34にも印加されている。上記振動バイアスロー
ラー42及び上記電極層34に印加する電圧の極性は、
マイクロカプセルトナー1の帯電極性と逆にする。本実
施例では、マイクロカプセルトナー1はマイナス帯電と
し、該電極層34に印加する電圧は正極性とする。
【0023】上記感光体ベルト36を構成する光導電層
32には、ポリ−N−ビニルカルバゾール(poly
(N−vinylcarbazole))、ポリ−N−
ビニルアントラセン(poly(N−vinylant
hracene))などの、光を透過する有機感光物質
や、フタロシアニン(phthalocyanine)
系、ビスアゾ(bis azo dye)、トリスアゾ
(tris azodye)、ジチオピロロピロール
(dithiopyrrolopyrrole)、多環
キノン(polycyclic quinone)系顔
料等のキャリア発生物質を樹脂分散させた感光材料を用
いることができる。
【0024】上記感光体ベルト36は、上記対向電極ロ
ーラー40と、後述する振動バイアスローラー42と、
一対の転写ローラー66のうちの一方に掛けられ、矢印
44の方向に運動する。
【0025】上記カプセル塗布ユニット38は、トナー
ケース46と、帯電ブレード48と、供給ローラー50
と、担持ローラー50とを備えている。
【0026】上記帯電ブレード48は、マイクロカプセ
ルトナー1を摩擦帯電させるための部材であり、目的と
するマイクロカプセルトナー1の帯電極性に応じて、ナ
イロン、POM(以上はマイクロカプセルトナー1をマ
イナス帯電させる)、またはテフロン、ポリイミド(以
上はマイクロカプセルトナー1をプラス帯電させる)等
を用いることができる。本実施例に於いては、マイクロ
カプセルトナー1はマイナス帯電とするので、帯電ブレ
ード48にはナイロンを用いる。
【0027】上記供給ローラー50は、上記帯電ブレー
ド48で摩擦帯電されたマイクロカプセルトナー1を後
述する担持ローラー52の表面まで搬送するための部材
であり、表面に凹部を有するような、ナイロンブラシや
ポリウレタンスポンジ等を用いることができる。本実施
例では、上記供給ローラー50は図1における時計回り
に回転しているものとする。
【0028】上記担持ローラー52は、摩擦帯電された
マイクロカプセルトナー1を静電的な吸引力(鏡像力)
によって担持して、上記対向電極ローラー40に正対し
た位置まで搬送するための部材であり、ナイロンやテフ
ロン、金属等を用いることができる。本実施例では、上
記担持ローラー52は図1における時計回りに回転して
いるものとする。
【0029】上記対向電極ローラー40は、金属の表面
に厚さ100〜3000μmの樹脂層をコーティングし
て、上記電極層34と絶縁したものを用いる。
【0030】上記対向電極ローラー40に正極性の高電
圧(2kV程度)が印加されると、上記担持ローラー5
2と上記対向電極ローラー40との間に生じた電界の作
用で、マイクロカプセルトナー1が感光体ベルト36上
に静電的に塗布される。
【0031】画像形成装置10にはまた、感光体ベルト
36上に塗布されたマイクロカプセルトナー1の壁材部
に穴をあけ、且つ、該感光体ベルト36を露光するため
のレーザー露光源54と、上記感光体ベルト36の上記
電極層に直流バイアス電圧を印加するための振動バイア
スローラー42と、該振動バイアスローラー42を振動
させて、レーザー光未照射のマイクロカプセルトナー1
を上記感光体ベルト36から離脱させるための超音波振
動子56と、トナー回収箱58とが備え付けられてい
る。
【0032】上記レーザー露光源54としては、マイク
ロカプセルトナー1全体を発熱させて破裂させることな
く、壁材部2の一部分のみに穴をあけることができるよ
うな100〜200nmの波長の光を発生させるAr
F、Ar2 エキシマレーザー等を利用することができ
る。
【0033】上記感光体ベルト36及びマイクロカプセ
ルトナー1が上記レーザー露光源54に露光され、画像
形成に関与しないマイクロカプセルトナー1が分別回収
される様子を図3を用いて説明する。
【0034】上記レーザー露光源54によって照射され
たレーザー光がマイクロカプセルトナー1の壁材部2
に、レーザー光の熱エネルギーによって穴をあけると同
時に、上記マイクロカプセルトナー1を透過した光が感
光体ベルト36の外側の層である光導電層32を露光す
る。
【0035】上記光導電層32の露光された部分は導電
性を有するので、この部分の表面に、上記振動バイアス
ローラー42に印加された正の電位が誘起され、露光後
も上記光導電層32の表面上に正電位60が残留する。
この正電位60とマイクロカプセルトナー1のもつ負電
荷とに生じる静電引力によって、レーザー光が照射され
て壁材部2に穴があいたマイクロカプセルトナー1のみ
を上記感光体ベルト36上に引きつけておくことができ
る。
【0036】レーザー光が照射されていないマイクロカ
プセルトナー1には、上記光導電層32から静電引力が
働かないため、上記超音波振動子56の作用で振動して
いる上記振動バイアスローラー42によって、レーザー
光未照射のマイクロカプセルトナー1が上記感光体ベル
ト36上から振り落とされ、図1に示すトナー回収箱5
8に回収される。回収されたマイクロカプセルトナー1
は、上記カプセル塗布ユニット38に戻されることによ
って、再利用することができる。
【0037】図1に示す画像形成装置10にはまた、後
述する一対の転写ローラー66の位置まで普通紙62を
供給するための給紙ユニット64と、該給紙ユニット6
4から供給された普通紙62と壁材部に穴があいたマイ
クロカプセルトナー1を担持した感光体ベルト36とを
重ね合わせて、1平方センチメートル当り約10〜50
キログラムの非常に弱い加圧力でマイクロカプセルトナ
ー1内の染料及び顔料を普通紙62上に転写するための
一対の転写ローラー66とが備え付けられている。
【0038】給紙ユニット64は、給紙カセット68
と、普通紙62を該給紙カセット68から繰り出すため
の給紙ローラー70と、給紙ガイド72と、繰り出され
た普通紙62を転写ローラー66の位置まで送るための
紙送りローラー74とを備えている。
【0039】画像形成装置10にはまた、普通紙62上
に転写された染料及び顔料を熱定着するための熱定着ユ
ニット76と、画像形成終了後の不用なマイクロカプセ
ルトナー壁を上記感光体ベルト36から除去するための
クリーニングブレード78及びダストボックス80と、
熱定着された画像を有する普通紙62の排出口である出
口トレー82とが備え付けられている。
【0040】熱定着ユニット76は、一対の搬送ローラ
ー84と、搬送ベルト86と、熱定着ヒーター88とを
備えている。
【0041】画像形成装置10の外郭をなすケーシング
14に備え付けられているコピー開始ボタン(図示せ
ず)を押すと、スキャナー部28は図1に示す位置から
矢印30の先端の位置までモーター(図示せず)によっ
て移動し、原稿支持ガラス16と原稿押え18とにはさ
まれて画像面が下向きになるよう支持されている原稿
を、該スキャナー部28で読み取り、読みとられた画像
情報信号は、制御ユニット12に転送される。
【0042】該制御ユニット12からの指令にしたがっ
て、対向電極ローラー40と、振動バイアスローラー4
2と、転写ローラー66が、それぞれに接続されたモー
ター(図示せず)によって矢印44の方向に回転し、感
光体ベルト36も矢印44の方向に運動を始める。
【0043】上記感光体ベルト36が運動を始めると同
時に、上記制御ユニット12に内蔵されている高圧電源
によって上記対向電極ローラー40に正極性の高電圧が
印加され、カプセル塗布ユニット38によって上記感光
体ベルト36上にマイクロカプセルトナー1が静電塗布
される。
【0044】静電塗布された上記マイクロカプセルトナ
ー1は、画像情報信号に応じて、上記制御ユニット12
に制御されたレーザー露光源54によって照射され、照
射された部分では、図3を用いた上記の説明文で明らか
なように、マイクロカプセルトナー1は壁材部の一部が
蒸発して穴があくと同時に、感光体ベルト36上に誘起
された電位によって、レーザー光によって穴のあいた上
記マイクロカプセルトナー1と上記感光体ベルト36と
の間に静電引力が生じる。
【0045】レーザー光を照射されていないマイクロカ
プセルトナー1は、感光体ベルト36とは静電引力が生
じていないので、振動バイアスローラー42の超音波振
動により、感光体ベルト36から離脱して、トナー回収
箱58に回収される。
【0046】給紙ユニット64によって、上記転写ロー
ラー66の位置まで供給された普通紙62と、レーザー
光照射後のマイクロカプセルトナー1を担持している上
記感光体ベルト36とが、2本の転写ローラー66に挟
まれ、圧接されることによって、上記マイクロカプセル
トナー1に内包されている染料及び顔料が普通紙62に
転写され、上記のように画像形成された普通紙62は、
熱定着ユニット76で定着された後、出口トレー82に
排出される。
【0047】染顔料の転写が終了したマイクロカプセル
トナー1の残骸は、クリーニングブレード78でかき取
られ、ダストボックス80に回収される。
【0048】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
ることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を
加えることができる。
【0049】例えば、上記実施例に於いては、マイクロ
カプセルトナーの壁材を高帯電性物質として、静電気的
に塗布したが、マイクロカプセルトナーの内部の液状成
分または壁材部に磁性材料を混入させたものを用い、磁
気的塗布方法を用いてもよい。この場合のマイクロカプ
セルトナーの一実施例を図4に示す。
【0050】磁性マイクロカプセルトナー101の壁材
部102は、メラミン−ホルマリン重合体を材質とし、
その厚さは約200nmである。マイクロカプセル製法
としては、公知の様々な方法があり、例えば、in−s
itu法で、メラミン−ホルマリン樹脂(melami
ne−formaldehyde polymer)の
他にも、ポリスチレン(polystyrene)、ポ
リウレタン(polyurethane)、尿素−ホル
マリン樹脂( urea−formaldehyde
resin)を壁材としてカプセル化することができ
る。
【0051】磁性マイクロカプセルトナー101の内包
物である液状成分103には、少なくとも有色の染料及
び顔料と、該染料及び顔料の分散性のよい適当な溶媒
と、フェライト(ferrite)等の磁性微粉体が含
まれている。染料が水溶性の場合は、水を溶媒として用
い、油溶性の場合は、キシレン(xylene)や高級
アルコール等の親油性の溶媒を用いることができる。
【0052】また、上記実施例に於いては、支持体とし
て光導電材料を用い、分別回収手段の分別方法として静
電引力を利用したが、支持体として光磁気記録材料を用
い、分別方法として磁力を利用してもよい。この場合、
光磁気記録材料である支持体上の露光された部分のみが
磁気を帯びるように、露光部分に磁石で磁力を与えられ
るような構成にすればよい。
【0053】図5は、上記図4の磁性マイクロカプセル
トナー101と、上記の光磁気記録材料と磁気を利用し
た分別回収手段を備えた第2の実施例を示す概略図であ
る。なお、図1に示す第1の実施例と同一の部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】画像形成装置110には、光磁気記録ベル
ト136と、磁気塗布ユニット137と、対向磁極ロー
ラー140と、塗布磁石141と、振動磁極ローラー1
42と、記録磁石143と、転写磁極ローラー166
と、転写磁石167とが備え付けられている。
【0055】光磁気記録ベルト136は、レーザー露光
源54に光を照射されたとき、レーザー光の熱エネルギ
ーによってそれまでの磁化が消失すると同時に、新しい
磁化が書き込み可能となる材料であり、MnBi及びM
nCuBiの多結晶膜、GdIG単結晶膜、DyFe、
GdTbFe、GdFeBi及びTbFeのアモルファ
ス膜等を用いることができる。
【0056】磁気塗布ユニット137は、トナーケース
138と、トナー出口139とを備えている。トナーケ
ース138の材質は、帯磁しない銅、プラスティック、
ガラス等を用いることができる。
【0057】対向磁極ローラー140は、内部が中空に
なっており、その内部には塗布磁石141が備え付けら
れている。該塗布磁石141は、磁極の向きが光磁気記
録ベルト136に垂直になるように固定されており、そ
のまわりを対向磁極ローラー140が自由に回転できる
ようになっている。
【0058】上記磁性マイクロカプセルトナー101
は、上記塗布磁石141による磁界の作用で、上記磁気
塗布ユニット137から上記光磁気記録ベルト136上
に塗布される。
【0059】振動磁極ローラー142は、内部が中空に
なっており、その内部には記録磁石143が備え付けら
れている。該記録磁石143は、磁極の向きがレーザー
露光源54から発せられるレーザー光の光軸と一致する
ように固定されており、そのまわりを振動磁極ローラー
142が自由に回転できるようになっている。
【0060】転写磁極ローラー166は、内部が中空に
なっており、その内部には転写磁石167が備え付けら
れている。該転写磁石167は、磁極の向きが、転写ロ
ーラー66の中心方向を向くように固定されており、そ
のまわりを転写磁極ローラー166が自由に回転できる
ようになっている。
【0061】上記光磁気記録ベルト136及び磁性マイ
クロカプセルトナー101が上記レーザー露光源54に
露光され、画像形成に関与しない磁性マイクロカプセル
トナー101が分別回収される様子を図6を用いて説明
する。
【0062】上記レーザー露光源54によって照射され
たレーザー光が磁性マイクロカプセルトナー101の壁
材部102に、レーザー光の熱エネルギーによって穴を
あけると同時に、上記磁性マイクロカプセルトナー10
1を透過した光が光磁気記録ベルト136を露光する。
【0063】上記光磁気記録ベルト136の露光された
部分は、レーザー光の熱エネルギーによって磁気を書き
込み可能となり、記録磁石143によって磁化168が
形成される。該磁化168は、露光後も残留するので、
該磁化168によって、レーザー光が照射されて壁材部
102に穴があいた磁性マイクロカプセルトナー101
のみを上記光磁気記録ベルト136上に磁力で引きつけ
ておくことができる。
【0064】レーザー光が照射されていない磁性マイク
ロカプセルトナー101には、上記光磁気記録ベルト1
36から磁力が働かないため、上記超音波振動子56の
作用で振動している上記振動磁極ローラー142によっ
て、レーザー光未照射の磁性マイクロカプセルトナー1
01が上記光磁気記録ベルト136上から振り落とさ
れ、図5に示すトナー回収箱58に回収される。回収さ
れた磁性マイクロカプセルトナー101は、上記磁気塗
布ユニット137に戻されることによって、再利用する
ことができる。
【0065】図5に示す画像形成装置110に於いて、
該画像形成装置110の外郭をなすケーシング14に備
え付けられているコピー開始ボタン(図示せず)を押す
と、スキャナー部28は図5に示す位置から矢印30の
先端の位置までモーター(図示せず)によって移動し、
原稿支持ガラス16と原稿押え18とにはさまれて画像
面が下向きになるよう支持されている原稿を、該スキャ
ナー部28で読み取り、読みとられた画像情報信号は、
制御ユニット12に転送される。
【0066】該制御ユニット12からの指令にしたがっ
て、対向磁極ローラー140と、振動磁極ローラー14
2と、転写ローラー66が、それぞれに接続されたモー
ター(図示せず)によって矢印44の方向に回転し、光
磁気記録ベルト136も矢印44の方向に運動を始め
る。
【0067】上記光磁気記録ベルト136が運動を始め
ると同時に、磁気塗布ユニット137によって上記光磁
気記録ベルト136上に磁性マイクロカプセルトナー1
01が塗布される。
【0068】塗布された上記磁性マイクロカプセルトナ
ー101は、画像情報信号に応じて、上記制御ユニット
12に制御されたレーザー露光源54によって照射さ
れ、照射された部分では、図6を用いた上記の説明文で
明らかなように、磁性マイクロカプセルトナー101は
壁材部の一部が蒸発して穴があくと同時に、光磁気記録
ベルト136上に記録された磁化によって、レーザー光
によって穴のあいた上記磁性マイクロカプセルトナー1
01と上記光磁気記録ベルト136との間に磁気的な引
力が生じる。
【0069】レーザー光を照射されていない磁性マイク
ロカプセルトナー101は、光磁気記録ベルト136と
は引力が生じていないので、振動磁極ローラー142の
超音波振動により、光磁気記録ベルト136から離脱し
て、トナー回収箱58に回収される。
【0070】給紙ユニット64によって、上記転写ロー
ラー66の位置まで供給された普通紙62と、レーザー
光照射後の磁性マイクロカプセルトナー101を担持し
ている上記光磁気記録ベルト136とが、転写ローラー
66と転写磁極ローラー166との間に挟まれ、圧接さ
れると同時に、転写磁石167によって磁界がかけられ
ることによって、上記磁性マイクロカプセルトナー10
1に内包された磁性を有する液状成分とともに染料、顔
料等の色材が普通紙62に転写され、上記のように画像
形成された普通紙62は、熱定着ユニット76で定着さ
れた後、出口トレー82に排出される。
【0071】染顔料の転写が終了した磁性マイクロカプ
セルトナー101の残骸を担持した上記光磁気記録ベル
ト136は、消去ヒートローラー150で加熱されて磁
化を消去されると同時に、クリーニングブレード78で
上記磁性マイクロカプセルトナー101の残骸をかき取
られ、ダストボックス80に回収される。
【0072】上記第2の実施例のように、磁気的塗布方
法を用いることによって、マイクロカプセルトナーを摩
擦帯電する必要がなくなり、マイクロカプセルトナーの
うちのごく一部の機械的強度が十分でないものが摩擦帯
電される際の摺動に耐えきれずに破壊されて静電塗布ユ
ニット内を汚して印字不良をおこす問題がなくなり、ま
た、支持体にマイクロカプセルトナーを塗布する際に、
危険、高価でしかも消費電力の高い高圧電源を用いるこ
となく、安全、安価で容易な磁石を用いることができ
る。
【0073】上記第2の実施例のように、分別回収手段
の分別方法として光磁気記録材料と磁気を用いることに
よって、支持体が通電される必要がないので、用紙交換
やメンテナンス時の感電の危険を防止することができ
る。
【0074】また、上記のいずれの実施例においても、
分別回収手段の回収方法として超音波振動を利用した
が、超音波以外の振動・衝撃や、重力による自然沈降、
空気流によるブローオフや吸引等を利用してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の画像形成装置によれば、画像の形成に本来不要な
消耗品を省略してランニングコストを低くし、メンテナ
ンスを容易にすると同時に、複雑な圧力現像装置を必要
とせず簡易な低圧圧接で色画像を受像体上に現像できる
簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像形成装置を示す構
成の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の画像形成装置に用いる
マイクロカプセルトナーを示す構成の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の画像形成装置に於ける
分別回収手段の部分の詳細を示す構成の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の画像形成装置に用いる
マイクロカプセルトナーを示す構成の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の画像形成装置を示す構
成の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の画像形成装置に於ける
分別回収手段の部分の詳細を示す構成の断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロカプセルトナー 2 壁材部 12 制御ユニット 36 感光体ベルト 38 カプセル塗布ユニット 40 対向電極ローラー 42 振動バイアスローラー 54 レーザー露光源 66 転写ローラー 78 クリーニングブレード 101 磁性マイクロカプセルトナー 102 壁材部 136 光磁気記録ベルト 137 磁気塗布ユニット 141 塗布磁石 142 振動磁極ローラー 143 記録磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともロイコ染料、有色染料又は顔
    料等の色材を含む内包物と、高分子等の樹脂を主成分と
    する壁部材とで構成されるマイクロカプセルトナーを支
    持体に塗布することを特徴とする画像形成装置に於い
    て、 上記壁部材の少なくとも一部分を消失させるために必要
    なエネルギーをもつ光を上記マイクロカプセルトナーに
    照射するための壁部材破壊光源と、 光を照射されて上記壁部材の少なくとも一部分が消失し
    たマイクロカプセルトナーとそれ以外の未露光のマイク
    ロカプセルトナーとを分別して該未露光のマイクロカプ
    セルトナーを回収するための分別回収手段と、 該壁部材破壊光源に照射された上記マイクロカプセルト
    ナーから上記色材を受像紙上に転写させて色画像を該受
    像紙上に現像するための現像手段とを備えることを特徴
    とする画像形成装置。
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