JPH05124945A - 紫外線防御組成物 - Google Patents

紫外線防御組成物

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JPH05124945A
JPH05124945A JP3287986A JP28798691A JPH05124945A JP H05124945 A JPH05124945 A JP H05124945A JP 3287986 A JP3287986 A JP 3287986A JP 28798691 A JP28798691 A JP 28798691A JP H05124945 A JPH05124945 A JP H05124945A
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JP
Japan
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carbon atoms
methyl
mmol
formula
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JP3287986A
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English (en)
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Yoshitaka Yoda
好孝 余田
Yasushi Shioya
靖 塩屋
Satoshi Sugawara
智 菅原
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)〜(D) (A)次の一般式中、(1) (R1)mPh(COCH2COR2)n (1) で表わされるベンゾイルケトン誘導体又はその塩 (B)室温で液体である紫外線吸収剤 (C)ジメチルポリシロキサン (D)グリセリルエーテル変性シリコーン及び/又はメ
チルフェニルシロキサンを含有する紫外線防御組成物 【効果】 ベンゾイルケトン誘導体を含みながらも、こ
の結晶が析出せず安定であり、紫外線防止効果に優れ、
しかも延展性、使用感に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンゾイルケトン誘導
体を含有し、結晶が析出しないため皮膚を白くせず、安
定であり紫外線防御効果に優れ、しかも延展性、使用感
に優れる紫外線防御組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紫外線
は、一定以上の光量が皮膚に照射されると、紅斑や水泡
を形成し、メラニン形成を亢進し、色素沈着を生ずる等
の変化を皮膚にもたらす。また皮膚の老化を促進し、し
み、しわ、ソバカス等の一因子となっている。
【0003】近年においては、この様に紫外線がヒトの
皮膚に及ぼす影響が明らかにされ、これに伴ない紫外線
吸収剤を含む化粧料等が多種上市され、また紫外線吸収
剤の開発も数多く行われている。
【0004】従来、紫外線吸収剤としては、ジベンゾイ
ルメタン誘導体、桂皮酸エステル、ベンゾフェノン、p
−アミノ安息香酸、サリチル酸等の誘導体が用いられて
きたがこれらの紫外線吸収剤は、その効果が充分でなか
った。これに対し、優れた紫外線吸収作用を有するベン
ゾイルケトン誘導体が報告されている(特開平2−21
2579号公報)。しかしながら、このベンゾイルケト
ン誘導体は、融点が高く、化粧品油剤への溶解度が低い
ため、結晶が析出してしまい、安定な化粧料が得られな
いという欠点があった。
【0005】一方、シリコーン油は化粧料等に応用する
と、皮膚上での延展性がよくさっぱりとした使用感を与
える等の利点を有している。しかしながら、シリコーン
油は上記ベンゾイルケトン誘導体との相溶性が極めて悪
く、更に安定な乳化系が得難い、他の油剤との混和性が
悪い等の欠点を有していた。
【0006】従って、本発明の目的は、ベンゾイルケト
ン誘導体の特徴である強い紫外線吸収力と、シリコーン
油の長所である良好な使用感を生かしながら、結晶析出
のない安定な紫外線防御組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実状に鑑み、本発
明者らは鋭意研究を行った結果、ベンゾイルケトン誘導
体及びシリコーン油を含む組成物に、室温で液体である
紫外線吸収剤と特定のグリセリルエーテル変性シリコー
ン等を配合せしめれば、ベンゾイルケトン誘導体の析出
がなく安定で、しかも使用感に優れた紫外線防御組成物
が得られることを見い出し本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜
(D) (A)次の一般式(1) (R1)mPh(COCH2COR2)n (1) 〔式中、R1は水酸基、炭素数1〜24のアルコキシ
基、炭素数2〜24のアルケニルオキシ基又は(ポリオ
キシアルキレン)オキシ基を示し、また2個のR1でα
−メチレンジオキシ基を形成してもよく、n個の基−C
OCH2COR2はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
く、R2は炭素数2〜24の飽和もしくは不飽和の炭化
水素基、炭素数1〜24のヒドロキシアルキル基、炭素
数2〜24のアルコキシアルキル基、炭素数3〜24の
アルケニルオキシアルキル基又は基
【0009】
【化2】
【0010】(ここで、R3及びR4はそれぞれ炭素数1
〜24の炭化水素基を示すか、又はR 3とR4が一緒にな
って更に酸素原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成
してもよい)を示し、Phはベンゼン核を示し、mは0〜
4の整数を示し、nは1〜4の整数を示す。ただし、m
+n≦6である〕で表わされるベンゾイルケトン誘導体
又はその塩 (B)室温で液体である紫外線吸収剤 (C)ジメチルポリシロキサン (D)グリセリルエーテル変性シリコーン及び/又はメ
チルフェニルシロキサンを含有する紫外線防御組成物を
提供するものである。
【0011】本発明に用いる(A)成分は、上記一般式
(1)で表わされるベンゾイルケトン誘導体であり、す
でにこの一部は公知である(特開平3−220153号
公報)。上記一般式(1)中、R1で示される炭素数1
〜24のアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロピルオキシ基、n−ブトキシ基、t
−ブトキシ等が挙げられ;炭素数2〜24のアルケニル
オキシ基としては、例えばアリルオキシ基、ブテニルオ
キシ基、ペンテニルオキシ基、ヘキセニルオキシ基等が
挙げられ;(ポリオキシアルキレン)オキシ基として
は、例えばメトキシメトキシ基、メトキシエトキシメト
キシ基等が挙げられる。また、2個のR1でα−メチレ
ンジオキシ基を形成することもできる。
【0012】また、上記一般式(1)中、R2で示され
る炭素数2〜24の飽和若しくは不飽和の炭化水素基の
具体例としては、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、
ブテニル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘ
プチル基、ヘプテニル基、n−オクチル基、オクテニル
基、n−ノニル基、ノネニル基、n−デシル基、デセニ
ル基、n−ウンデシル基、ウンデセニル基、n−ドデシ
ル基、ドデセニル基、n−トリデシル基、トリデセニル
基、n−テトラデシル基、テトラデセニル基、n−ペン
タデシル基、ペンタデセニル基、イソペンタデシル基、
n−ヘキサデシル基、ヘキサデセニル基、イソヘキサデ
シル基、n−ヘプタデシル基、ヘプタデセニル基、イソ
ヘプタデシル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、
イソオクタデシル基、シクロヘキシル基、アダマンチル
基等が挙げられる。
【0013】また、R2で示される炭素数1〜24のヒ
ドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒ
ドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシ
ブチル基、ヒドロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル
基、ヒドロキシヘプチル基、ヒドロキシオクチル基、ヒ
ドロキシノニル基、ヒドロキシデシル基、ヒドロキシウ
ンデシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシテトラ
デシル基、ヒドロキシヘキサデシル基、ヒドロキシオク
タデシル基等が挙げられる。
【0014】R2で示される炭素数2〜24のアルコキ
シアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメ
チル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル
基、ブチロキシメチル基、ペンチルオキシメチル基、ヘ
キシルオキシメチル基、オクチルオキシメチル基、デシ
ルオキシメチル基、ウンデシルオキシメチル基、テトラ
デシルオキシメチル基、ヘキサデシルオキシメチル基、
オクタデシルオキシメチル基、メトキシエチル基、エト
キシエチル基、プロポキシエチル基、メトキシプロピル
基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、メト
キシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル
基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル基、プロポ
キシペンチル基、メトキシドデシル基、エトキシドデシ
ル基、プロポキシドデシル基、メトキシヘキサデシル
基、エトキシヘキサデシル基、プロポキシヘキサデシル
基、メトキシオクタデシル基、エトキシオクタデシル
基、プロポキシオクタデシル基等が挙げられる。
【0015】R2で示される炭素数3〜24のアルケニ
ルオキシアルキル基としては、アリルオキシメチル基、
ブテニルオキシメチル基、ヘキセニルオキシメチル基、
ウンデセニルオキシメチル基、オクタデセニルオキシメ
チル基、アリルオキシエチル基、アリルオキシプロピル
基、アリルオキシブチル基、アリルオキシペンチル基、
アリルオキシドデシル基、アリルオキシヘキサデシル
基、アリルオキシオクタデシル基等が挙げられる。
【0016】また、R2で示される基
【0017】
【化3】
【0018】の具体例としては、ジメチルアミノ基、エ
チルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルプロピ
ルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ基、メチルブチ
ルアミノ基、メチル−t−ブチルアミノ基、ジイソプロ
ピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、エチルブチルアミ
ノ基、メチルヘキシルアミノ基、ジ−sec−ブチルア
ミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジペンチルアミノ基、
ジヘキシルアミノ基、ビス(2−エチルヘキシル)アミ
ノ基、ジオクチルアミノ基、メチルオクタデシルアミノ
基、ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリル基等が挙
げられる。
【0019】ベンゾイルケトン誘導体(1)は、例えば
公知の方法〔J.Am.Chem.Soc.,80,4
891(1958);J.Chromatogr.,
12,109(1984);J.Polym.Sci.
Polym.Chem.Ed.,20,3079(19
82)〕に従い、次に示す(a)、(b)又は(c)の
方法によって製造することができる。
【0020】
【化4】
【0021】〔式中、R5はメチル基、エチル基、n−
プロピル基又はn−ブチル基を示し、Ph、R1、R2
m及びnは前記と同じものを示す〕
【0022】すなわち、ベンゾエート(2)とケトン
(3)とを縮合させることにより化合物(1)が製造さ
れる。この反応に用いられるケトン(3)としては、メ
チルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソ
プロピルケトン、2−ヒドロキシ−2−プロピルメチル
ケトン、ピナコロン、2−ブタノン、2−ペンタノン、
3−メチル−2−ブタノン、2−ヘキサノン、5−ヘキ
セン−2−オン、2−オクタノン、シクロヘキシルメチ
ルケトン、アダマンチルメチルケトン、メトキシアセト
ン、エトキシアセトン、プロポキシアセトン、アリルオ
キシアセトン、メチルメトキシアセトン、ジメチルメト
キシアセトンなどが挙げられる。(a)法の反応は無水
テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン等の溶媒中、
塩基を触媒として用い、20〜150℃で数十分〜10
時間行うのが好ましい。ここで用いられる塩基としては
水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ブチルリチウム
などの金属アルキル化物;トリエチルアミンなどのアミ
ン類;ナトリウムアミドなどの金属アミド類;ナトリウ
ムメトキシドのような金属アルコキシド化合物などが挙
げられる。
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R1、R2、R5、Ph、m及びn
は前記と同じものを示す〕すなわち、アセチルベンゼン
誘導体(4)とエステル(5)を縮合させることによ
り、化合物(1)が製造される。この反応に用いられる
エステル(5)としては、酢酸メチル、酢酸エチル、ピ
バリン酸メチル、ピバリン酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、吉草酸メチル、イソ
吉草酸エチル、カプロン酸メチル、カプリン酸メチル、
カプリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸メチル、オク
タン酸メチル、デカン酸メチル、ウンデカン酸メチル、
ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン
酸メチル、イソステアリン酸メチル、オイレン酸メチル
などが挙げられる。(b)法の反応は前記(a)法と同
様の条件下で行われる。
【0025】
【化6】
【0026】〔式中、R1、R3、R4、R5、Ph、m及
びnは前記と同じものを示す〕
【0027】すなわち、ベンゾエート(2)とN,N−
ジ置換アセトアミド(6)とを縮合させることにより本
発明化合物(1′)が製造される。この反応に用いられ
るN,N−ジ置換アセトアミド(6)としては、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−エチル−N−メチルアセ
トアミド、N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アセト
アミド、N−メチル−N−オクタデシルアセトアミド、
アセチルピロリジン、アセチルピペリジン、アセチルモ
ルホリン等が挙げられる。(c)法の反応は前記(a)
法と同様の条件下で行われる。
【0028】上記のベンゾイルケトン誘導体(1)は1
種又は2種以上を組み合わせて用いてもよく配合量は特
に限定されないが0.1〜40重量%(以下単に「%」
で示す)とすることが好ましく、特に1〜10%とする
ことが好ましい。
【0029】(B)成分の室温で液体である紫外線吸収
剤としては、例えば、p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘ
キシル(パーソールMCX)等の桂皮酸誘導体、p−ジ
メチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル(エスカロー
ル507)等のアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸ホモ
メンチル等のサリチル酸メントール誘導体等が挙げられ
る。これらは1種又は2種以上を混合して用いてもよ
く、配合量は0.1〜40%とすることが好ましく、特
に1〜10%とすることが好ましい。
【0030】(C)成分のジメチルポリシロキサンとし
ては、特に粘度が5〜1000csのものが好ましい。こ
の例としては、信越化学(株)製KF−96Aの5cs、
50csのもの等が挙げられる。これらは1種でも2種以
上も混合して用いてもよく、その配合量は0.1〜20
%とすることが好ましいく、特に1〜10%とすること
が好ましい。
【0031】(D)成分のグリセリルエーテル変性シリ
コーンとしては、下記の一般式(7)で表わされるもの
が挙げられる。
【0032】
【化7】
【0033】(式中、Qは炭素数3〜20の二価炭化水
素基を示し、R18及びR19はそれぞれ水素原子又は炭素
数1〜5の炭化水素基を示し、そのうち少なくとも一方
は水素原子である)で表わされる基であり、残りが炭素
数1〜30の直鎖、分岐鎖もしくは環状の炭化水素基又
は次式(9) −X−R20 (9) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
む二価炭化水素基を、R 20は炭素数1〜30の直鎖、分
岐鎖又は環状の炭化水素基を示す)で表わされる基であ
り、a、b及びcは0以上2000以下の数を示し、a
+b+c=0のときR6〜R8、R15〜R17のうち、少な
くとも1つは基(8)を示す。ただし、R6〜R17のう
ち1つが、QがトリメチレンでR18及びR19が共に水素
原子である基(8)であり、かつ残り全てがメチル基で
ある場合を除く〕
【0034】上記の一般式(7)において、Qで示され
る炭素数3〜20の二価炭化水素基としては、トリメチ
レン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、
デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、テ
トラデカメチレン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメ
チレン等の直鎖アルキレン基;プロピレン、2−メチル
トリメチレン、2−メチルテトラメチレン、2−メチル
ペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖
アルキレン基等が挙げられる。R18又はR19で示される
炭素数1〜5の炭化水素基としては、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、シクロペン
チル等の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げら
れる。またXで示されるエーテル結合及び/又はエステ
ル結合を含む二価炭化水素基としては
【0035】−(CH2r−(OC24p−(OC3
6q−O−(ここでp及びqは0以上50以下の数、r
は3以上20以下の整数)、−(CH2r−O−CO
−、−(CH2r−COO−等が挙げられる。更に炭素
数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、
ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドエイコシ
ル、テトラエイコシル、ヘキサエイコシル、オクタエイ
コシル、トリアコンチル等の直鎖アルキル基;イソプロ
ピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチ
ル、1−エチルプロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐
鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル、アビ
エチル、コレステリル等の環状アルキル基などが挙げら
れる。そして、a、b及びcは、原料となるオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンの入手のしやすさ、製造時
の操作性などの点から、0以上2000以下の範囲とす
ることが好ましい。この化合物(7)は、例えば次の反
応式に従って製造することができる。
【0036】(1) 基(9)を有さないシロキサン誘
導体(7a)の製法
【0037】
【化8】
【0038】〔式中、R21〜R32は少なくとも1つが水
素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又
は環状の炭化水素基であり、a、b及びcは0以上20
00以下の数を示す。Q′は少なくとも1個の二重結合
を有する炭素数3〜20の炭化水素基を示し、R18及び
19は前記と同じ意味を有する。
【0039】R6′〜R17′のうち、少なくとも1つは
基(8)であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖
又は環状の炭化水素基である。ただし、R6′〜R17
のうち1つが、QがトリメチレンでR18及びR19が共に
水素原子である基(8)であり、かつ残り全てがメチル
基である場合を除く〕すなわち、少なくとも1個のケイ
素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(10)に、アルケニルグリセリルエーテル
(8′)を反応させることにより、基(9)を有さない
シロキサン誘導体(7a)が得られる。 (2) 基(9)を有するシロキサン誘導体(7b)の
製法
【0040】
【化9】
【0041】〔式中、R21′〜R32′は少なくとも2つ
が水素原子であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐
鎖又は環状の炭化水素基であり、a、b及びcは前記と
同じ意味を示す。Q′、R18及びR19は前記と同じ意味
を示す。X′は少なくとも1個に二重結合を有し、かつ
エーテル結合及び/又はエステル結合を含む炭化水素基
を、R20は前記と同じ意味を示す。
【0042】R6″〜R17″のうち、少なくとも1つは
基(8)であり、残りのうち少なくとも1つは基(9)
であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状
の炭化水素基である〕すなわち、少なくとも2個のケイ
素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(10′)に、アルケニルグリセリルエーテル
(8′)及び化合物(9′)を反応させることにより、
基(9)を有するシロキサン誘導体(7b)が得られ
る。ここで、化合物(8′)と化合物(9′)は、どち
らを先に化合物(10′)に反応させても、また同時に
化合物(10′)に反応させてもよい。
【0043】原料であるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン(10)又は(10′)は、分子中に少なくと
も1個〔(10)〕又は少なくとも2個〔(10′)〕
のケイ素−水素結合を有することが必須とされるほか
は、粘度、分子構造等に特に制限はなく、公知の種々の
ものを使用することができるが、原料の入手のしやす
さ、製造時の操作性などの点からa、b及びcが0以上
2000以下のものが好ましい。化合物(8′)として
は、一般式(8′)においてQ′がω−アルケニル基で
あるものが好ましい。また、化合物(9′)としては、
一般式(9′)においてX′が
【0044】
【化10】
【0045】等であるものが好ましい。前記(1)及び
(2)の反応は、触媒の存在下に行われ、触媒としては
一般にヒドロシリル化に用いられるもの、例えば遊離ラ
ジカル開始剤;光開始剤;ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、オスミウム、イリジウム、白金等の金属の錯体
化合物;これらをシリカゲル又はアルミナに担持させた
ものなどが挙げられる。これらのうち、特に塩化白金
酸、speier試薬(塩化白金酸のイソプロピルアル
コール溶液)等が好ましい。触媒の使用量はオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン(10)又は(10′)と
アルケニルグリセルエーテル(8′)及び/又は化合物
(9′)との反応を促進するのに充分な量であればよ
く、特に限定されないが、使用されるオレフィン1mol
に対して10-6〜10-1molの範囲が好ましい。
【0046】本反応においては反応溶液の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のア
ルコール系溶媒などが挙げられる。アルコール系溶媒を
使用する場合には、Si−Hと−OHとの間における脱
水素反応を防止ないし抑制するために、酢酸カリウム等
のpH調整剤(特開昭57−149290号公報)を用い
るのが好ましい。
【0047】本反応に使用されるオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン(10)又は(10′)に対するアル
ケニルグリセリルエーテル(8′)及び/又は化合物
(9′)の割合は、得られるシロキサン誘導体(7)が
分子中に少なくとも1個以上のケイ素結合グリセリル基
(8)を有するに充分な量のアルケニルグリセリルエー
テル(8′)があれば、その他の割合は任意でよいが、
得られる化合物(7)を用いて炭素系の油剤を乳化する
場合は、基(8)と基(9)の合計ユニット数が、残存
するジメチルシロキサンユニット数と同じ割合か又はそ
れ以上の範囲とし、シリコン系の油剤を乳化する場合
は、基(8)と基(9)の合計ユニット数が、残存する
ジメチルシロキサンユニット数の1/5以下の範囲とす
るのが好ましい。
【0048】ヒドロシリル化は、0℃〜200℃で進行
するが、反応速度や生成物の着色などを考え、0〜10
0℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜2
4時間程度とするのが好ましい。
【0049】(D)成分のメチルフェニルシロキサンと
しては、信越化学(株)製KF−56A、トーレシリコ
ーンSF−557等が具体例として挙げられる。(D)
成分は、これらの1種でも2種以上を混合して用いても
よく、配合量は0.1〜20%が好ましく、特に1〜1
0%とすることが好ましい。
【0050】本発明の紫外線防御組成物には、更に室温
で固形のUV−B吸収剤、UV−A吸収剤、あるいはU
V散乱剤を配合することもできる。このようなUV−B
吸収剤としては、例えばp−メチルベンジリデン−D
(L)−ショウノウ又はそのスルホン酸ナトリウム塩;
2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ナト
リウム塩、3,4−ジメチルフェニルグリオキシル酸ナ
トリウム塩、4−フェニルベンゾフェノン、4−フェニ
ルベンゾフェノン−2′−カルボン酸イソオクチルエス
テル、2−フェニル−5−メチルベンズオキサゾールな
どが挙げられる。UV−A吸収剤としては4−メトキシ
−2′−カルボキシジベンゾイルメタン、4−メトキシ
−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロ
ピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン又はジベンジリデンカンファー類など
が挙げられる。UV散乱剤としては、酸化亜鉛、酸化チ
タン等が挙げられる。
【0051】また、本発明の紫外線防御組成物には、上
記成分のほか、種々の添加剤を加えることもできる。適
当な添加剤としては、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、
トラガカント、寒天又はゼラチン等の増粘剤、種々の油
成分、香料、防腐剤、保湿剤、乳化安定剤、薬効成分及
び/又は生理的に許容し得る着色剤等が挙げられる。本
発明の紫外線防御組成物は、乳液状、クリーム性、油
状、油性固形等の剤型で、夏の日焼防止用、日常のUV
ケア用、更には顔料と併用することによりUVケアファ
ンデーション等として用いることができる。本発明の紫
外線防御組成物は常法に従って製造することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の紫外線防御組成物は、ベンゾイ
ルケトン誘導体を含みながらも、この結晶が析出せず、
安定であり、紫外線防止効果に優れ、しかも延展性、使
用感に優れるものである。
【0053】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【0054】合成例1 1,4−ビス(4,4−ジメチル−3−オキソペンタノ
イル)ベンゼン〔式(1)において、R2=t-Bu,m=
0,n=2のもの〕(1−a)の合成:撹拌装置、滴下
ロート、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた2
l容四ツ口フラスコ中にて、60%水素化ナトリウム3
2g(0.8mol)、ピナコロン79g(0.79mo
l)、無水テトラヒドロフラン700mlを窒素気流下混
合し、室温、撹拌下、テレフタル酸ジメチル70g
(0.36mol)のテトラヒドロフラン(300ml)溶
液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、6時間加熱還
流を行った。反応終了後室温まで冷却し、2N−塩酸水
溶液180mlを滴下した。次いでクロロホルムで抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して粗生
成物を得た。これをヘキサンを用い再結晶し、目的化合
物の無色鱗片状結晶78gを得た(収率66%)。 融点:125.5〜126.5℃ IR(νKBr,cm-1):2974, 2872, 1584, 1563, 1485, 12
68, 1290, 1140,840, 792, 741 1 H-NMR(CDCl3,δ):1.27(18H,s),6.34(2H,s),7.95(4
H,s) 元素分析 計算値(%)C;72.70, H;7.93 実測値(%)C;72.61, H;7.96
【0055】合成例2 1,3−ビス(4,4−ジメチル−3−オキソペンタノ
イル)ベンゼン〔式(1)において、R2=t-Bu,m=
0,n=2のもの〕(1−b)の合成:撹拌装置、滴下
ロート、還流冷却器及び窒素導入管を備えた100ml容
三ツ口フラスコ中にて、60%水素化ナトリウム1.5
g(38mmol)、ピナコロン3.6g(36mmol)、イ
ソフタル酸ジメチル3.0g(15.5mmol)及び無水
テトラヒドロフラン30mlを窒素気流下、撹拌混合し、
6時間加熱還流を行った。反応終了後冷却し、2N−塩
酸10mlを加えた後、クロロホルムで抽出し、次いで無
水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、粗生成物を得
た。これをヘキサンを用い再結晶し、目的化合物の無色
結晶3.1g(収率61%)を得た。融点:106.0〜10
7.5℃ IR(νKBr,cm-1):3124, 2974, 2872, 1611, 1563, 14
82, 1431, 1290,1227, 1134, 1095, 879, 804, 705 1 H-NMR(CDCl3,δ):1.27(18H,s), 6.34(2H,s), 7.55
(1H,t,J=7.8Hz),8.02(2H,dd,J=7.8, 1.5Hz), 8.38(1H,b
r.s) 元素分析 計算値(%)C;72.70, H;7.93 実測値(%)C;72.58, H;7.95
【0056】合成例3 4−メトキシ−1,3−ビス(4,4−ジメチル−3−
オキソペンタノイル)ベンゼン〔式(1)において、R
2 =t-Bu,R1 =OMe,m=1,n=2のもの〕(1
−c)の合成:攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び
窒素導入管を備えた100ml容三ツ口フラスコ中にて、
60%水素化ナトリウム1.5g(38mmol)、ピナコ
ロン3.6g(36mmol)、4 −メトキシイソフタル酸
ジメチル3.0g(13.4mmol)及び無水テトラヒド
ロフラン30mlを窒素気流下攪拌混合し、5時間加熱還
流を行った。反応終了後放冷し、2N−塩酸10mlを加
えた後クロロホルムで抽出した。抽出液を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を留去し粗生成物を得た。これを
ヘキサンを用い再結晶し、目的化合物の無色結晶3.2
gを得た(収率66%)。 融点:69.4〜70.8℃ IR(νKBr,cm-1):2968, 1620, 1584, 1506, 1467, 13
68, 1275, 1263,1182, 1131, 1071, 1011, 795 1 H-NMR(CDCl3,δ):1.24(9H,s), 1.25(9H,s), 3.99(3
H,s), 6.29(1H,s),6.52(1H,s), 7.04(1H,d,J=8.8Hz),8.
04(1H,dd,J=8.8, 2.3Hz), 8.35(1H,d,J=2.3Hz) 元素分析 計算値(%)C;69.98, H;7.83 実測値(%)C;69.92, H;7.85
【0057】合成例4 1,4−ビス(4−メチル−3−オキソペンタノイル)
ベンゼン〔式(1)において、R2=-CH(CH3)2 ,m=
0,n=2のもの〕(1−d)の合成:実施例1におい
て、ピナコロンの代りにイソプロピルメチルケトン68
g(0.79mol)を使用した以外は実施例1と同様の
操作を行い、淡黄色針状晶の目的化合物76gを得た
(収率72%)。 融点:97.0〜97.5℃ IR(νKBr,cm-1):2980, 2932, 1608, 1437, 1284, 11
88, 1098, 939, 8071 H-NMR(CDCl3,δ):1.25(12H,d), 2.55-2.77(2H,m), 6.
25(2H,s),7.95(4H,s), 14.7(2H,bs)
【0058】合成例5 1,4−ビス(3−オキソペンタノイル)ベンゼン〔式
(1)において、R2 =C2H5,m=0,n=2のもの〕
(1−e)の合成:実施例1において、ピナコロンの代
わりにメチルケトン57g(0.79mol)を使用した
以外は実施例1と同様の操作を行い、淡黄色結晶の目的
化合物54gを得た(収率56%)。 融点:122.5〜123.5℃ IR(νKBr,cm-1):2980, 2950, 1617, 1293, 1161, 11
19, 1083, 813, 7741 H-NMR(CDCl3,δ):1.25(6H,t), 2.50(4H,q), 6.22(2H,
s), 7.95(4H,s),15.2(2H,bs)
【0059】合成例6 1,4−(3−オキソドデカノイル)ベンゼン〔式
(1)において、R2=C9H19,m=0,n=2のもの〕
(1−f)の合成:攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器
及び窒素導入管を備えた100ml容三ツ口フラスコ中に
て、60%水素化ナトリウム1.1g(28mmol)、p
−ジアセチルベンゼン2.0g(12.3mmol)、カプ
リン酸メチル4.8g(25.7mmol)及び無水テトラ
ヒドロフラン20mlを窒素気流下、攪拌混合し、5時間
加熱還流を行った。反応終了後放冷し、2N−塩酸15
mlを加えた後、クロロホルムで抽出した。抽出液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し粗生成物を得
た。これをヘキサンを用いて再結晶し、目的化合物の淡
黄色鱗片状結晶3.6g(収率63%)を得た。
【0060】融点:122.5〜123.0℃ IR(νKBr,cm-1):2920, 2854, 1617, 1473, 1293, 11
55, 7861 H-NMR(CDCl3,δ):1.90(6H,t), 1.12-1.43(20H,m), 1.
56(4H,bs),1.60-1.80(4H,m), 2.47(4H,t), 6.20(2H,s),
7.95(4H,s),14.6(2H,bs)
【0061】合成例7 1,3,5−トリス(4,4−ジメチル−3−オキソペ
ンタノイル)ベンゼン〔式(1)において、R2=C(C
H3)3,m=0,n=3のもの〕(1−g)の合成:攪拌
装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管を備えた
100ml容三ツ口フラスコ中にて、60%水素化ナトリ
ウム2.29g(57mmol)、ピナコロン5.24g
(52mmol)、トリメチル1,3,5−ベンゼントリカ
ルボキシレート4.0g(15.8mmol)及び無水テト
ラヒドロフラン40mlを窒素気流下、攪拌混合し、7時
間加熱還流を行った。反応終了後放冷し、2N−塩酸3
0mlを加えた後、クロロホルムで抽出し、次いで無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗生成物を得
た。これをアセトンを用い再結晶し、目的化合物の黄色
結晶3.8g(収率52%)を得た。 1 H-NMR (COCl3,δ) :1.30(27H,s), 6.41(3H,s,) 8.49
(3H,s), 15.6(3H,bs)
【0062】合成例8 1,4−ビス(4−ヒドロキシ−4−メチル−3−オキ
ソペンタノイル)ベンゼン〔式(1)において、R2=C
(CH3)2OH,m=0,n=3のもの〕(1−h)の合成:
攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管を備
えた200ml容三ツ口フラスコ中にて、3−メチル−3
−ヒドロキシ−2−ブタノン15g(147mmol)、p
−トルエンスルホン酸ピリジニウム500mg(2.0mm
ol)及び無水メチレンクロリド100mlを窒素気流下攪
拌混合し、エチルビニルエーテル11.7g(162mm
ol)をゆっくり滴下し、室温で3時間攪拌した。反応終
了後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶
媒を留去し粗生成物を得た。更に蒸留により3−(1−
エトキシエトキシ)−3−メチル−ブタン−2−オン1
7.0g(b.p.38−40℃/1mmHg、収率66%)を
得た。こうして得られた3−(1−エトキシエトキシ)
−3−メチル−ブタン−2−オン9.9g(57mmol)
を攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管を
備えた100ml容三ツ口フラスコ中にて、60%水素化
ナトリウム2.3g(57mmol)、テレフタル酸ジメチ
ル5.0g(25mmol)及び無水テトラヒドロフラン5
0mlを窒素気流下攪拌混合し、7時間加熱還流を行っ
た。反応終了後放冷し、2N−塩酸30mlを加えた後、
クロロホルムで抽出し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾
燥後留去する。これにメタノール30mlを加え、2N−
塩酸10滴を滴下し、室温で30分間攪拌する。析出し
てきた沈澱物を濾過して集め、これをクロロホルム−ア
セトンから再結晶し、目的化合物の淡黄色結晶4.1g
(収率48%)を得た。
【0063】融点:276.5〜277.5℃ IR(νKBr,cm-1):3112, 2980, 1690, 1583, 1425, 135
6, 1173, 1056, 8251 H-NMR(CDCl3,δ):1.52(12H,s), 6.09(2H,s,) 7.95(4
H,s), 14.8(2H,bs)
【0064】合成例9 1,4−ビス(4−メチル−3−オキソ−4−アザペン
タノイル)ベンゼン〔式(1)において、R2=N(C
H3)2,m=0,n=2のもの〕(1−i)の合成:攪拌
装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管を備えた
200ml容三ツ口フラスコ中にて、60%水素化ナトリ
ウム5.0g(125mmol)、ジメチルアセトアミド1
0.6g(122mmol)、テレフタル酸ジメチル10g
(51mmol)及び無水テトラヒドロフラン100mlを窒
素気流下、攪拌混合し、4時間加熱還流を行った。反応
終了後放冷し、2N−塩酸65mlを加えた後クロロホル
ムで抽出し、次いで抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去し粗生成物を得た。これをクロロホルム
−エタノールを用い再結晶し、目的化合物の淡黄色結晶
10.0g(収率64%)を得た。
【0065】融点:188.0〜189.0℃ IR(νKBr, cm-1) :2932, 1620, 1500, 1440, 1360, 11
25, 786, 640 1 H-NMR(CDCl3,δ):3.10(12H,s), 4.13(0.4H,s,), 5.8
8(1.6H,s),7.82(3.2H,s), 7.75(0.4H,d), 8.05(0.4H,d)
【0066】合成例10 1−(4−メチル−3−オキソ−4−アザペンタノイ
ル)−4−(4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイ
ル)ベンゼン〔式(1)において、R2=N(CH3) 2及びC
(CH3)2,m=0,n=2のもの〕(1−j)の合成:攪
拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管を備え
た100ml容三ツ口フラスコ中にて、60%水素化ナト
リウム5.0g(125mmol)、ピナコロン5.1g
(51mmol)、テレフタル酸ジメチル10g(51mmo
l)及び無水テトラヒドロフラン30mlを窒素気流下、
攪拌混合し、4時間加熱還流を行った。次いでジメチル
アセトアミド4.4g(51mmol)を滴下し、更に3時
間加熱還流を行った。反応終了後放冷し、2N−塩酸6
5mlを加えた後、クロロホルムで抽出し、次いで無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し粗生成物を得た。
これをアセトンを用い再結晶し、目的化合物の淡黄色結
晶6.9g(収率43%)を得た。
【0067】融点:158.7〜160.1℃ IR (νcHcl3,cm-1) :3010, 1610, 1503, 1368, 1290,
1164, 1116 1 H-NMR (COCl3,δ) :1.29(9H,s), 3.10(6H,bs) 4.15
(0.3H,s),5.88(0.7H,s), 6.35(1H,s), 7.78-8.10(4H,m)
【0068】合成例11 1−(3,4−ジトメキシフェニル)−4,4−ジメチ
ルペンタン−1,3−ジオン〔一般式(1)において、
1=OCH3,2=t-Bu,m=2,n=1のもの〕(1−
k)の合成:攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒
素導入管を備えた200ml容三ツ口フラスコ中にて、6
0%水素化ナトリウム2.45g(61mmol)3,4−
ジメトキシ安息香酸メチル10g(51mmol)及び無水
テトラヒドロフラン100mlを窒素気流下、攪拌混合
し、加熱還流下ピナコロン6.1g(61mmol)を滴下
した。7時間加熱還流後放冷し、2N−塩酸30mlを加
えた後、クロロホルムで2回抽出した。抽出液を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、粗生成物を得た。
これにヘキサンを加え、不溶物を濾過後、濾液を濃縮し
再結晶を行い、目的化合物の無色針状結晶8.9gを得
た(収率65%)。
【0069】融点:52.3〜53.3℃ IR (νKBr, cm-1) :1600, 1520, 1470, 1450, 1370, 1
300, 1270, 1220,1190, 1130, 890, 790, 730 1 H-NMR(COCl3,δ):1.26(9H,s,t-C4H9), 3.95(3H,s,OC
H3),3.96(3H,s,OCH3), 6.24(1H,s), 6.90(1H, d,J=8.4H
z),7.49(1H,s), 7.51(1H,d,J=8.4Hz) 元素分析 計算値(%)C;68.16, H;7.63 実測値(%)C;68.23, H;7.60
【0070】合成例12 1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4,4−
ジメチルペンタン−1,3−ジオンベンゼン〔一般式
(1)において、R1=OCH3,R2=t-Bu,m=3,n=
1のもの〕(1−l)の合成:攪拌装置、滴下ロート、
還流冷却器及び窒素導入管を備えた200ml容三ツ口フ
ラスコ中にて、60%水素化ナトリウム3.0g(75
mmol)3,4,5−トリメトキシ安息香酸メチル10g
(44.3mmol)及び無水テトラヒドロフラン80mlを
窒素気流下攪拌混合し、加熱還流下ピナコロン5.3g
(53.2mmol)を滴下した。5時間加熱還流後放冷
し、2N−塩酸45mlを加えた後、クロロホルムで2回
抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を
留去し、粗生成物を得た。これにヘキサンを加え、不溶
物を濾過後、濾液を濃縮し再結晶を行い、目的化合物の
無色針状結晶9.6gを得た(収率74%)。
【0071】融点:67.3〜68.4℃ IR (νKBr, cm-1) :2970, 1590, 1560, 1510, 1470, 1
430, 1340, 1230,1220, 1180, 1130, 990, 800 1 H-NMR (COCl3,δ) :1.26(9H,s,t-C4H9), 3.91(3H,s,
OCH3),3.93(6H,s,OCH3), 6.21(1H,s), 7.13(2H,s) 元素分析 計算値(%)C;65.29, H;7.53 実測値(%)C;65.38, H;7.51
【0072】合成例13 1−〔5−(1,3−ジオキサインダニル)〕−4,4
−ジメチルペンタン−1,3−ジオン〔一般式(1)に
おいて
【0073】
【化11】
【0074】、R2=t-Bu,n=1のもの〕(1−m)
の合成:攪拌装置、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導
入管を備えた500ml容三ツ口フラスコ中にて、60%
水素化ナトリウム20.13g(0.50mol)、ピペ
ロニル酸メチル44.70g(0.248mol)を入
れ、200mlのテトラヒドロフランに分散混合し、加熱
還流した。ここに、ピナコロン25.0g(0.25mo
l)を注意深く滴下し、3時間加熱攪拌を続けた。放冷
後、反応混合物を1N−塩酸100mlに注ぎ、有機物を
クロロホルムで2回抽出した。抽出物を充分水洗した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、
ヘキサン−酢酸エチル(20:1)を展開溶媒としてシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、ついで減圧
蒸留(126−128℃/0.02mmHg) して目的物を
黄色油状物として47.90g(収率78%)を得た。
この黄色油状物は終日室温に放置すると固体化した。こ
の個体をヘキサンから再結晶し、無色柱状晶を得た。
【0075】融点:48.7℃ IR (νKBr, cm-1) :2970, 2910, 1600, 1510, 1490, 1
460, 1350, 1290,1260, 1220, 1130, 1110, 1040, 970,
930, 910, 790 1 H-NMR (CCL3,δ) :1.29(9H,s,t-Bu), 5.93(2H,s,-O
-CH2-O-), 6.01(1H,s),6.70(1H,d,J=8Hz,Aromatic),7.7
8-8.35(3H,m,Aromatic)14.83(2H,bs)
【0076】製造例1 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml容二口フラスコ
にノナデカメチルノナシロキサン20g(30mmol)、
10−ウンデセニルグリセリルエーテル9.5g(39
mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶液0.77
g(0.78mmol)及びイソプロピルアルコール18.
5gを仕込み、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコー
ル溶液0.20g(7.7×10-3mmol)を加え、加熱
し昇温した。内容物の温度を40℃に保ち3.5時間攪
拌した。溶媒留去後、得られた反応生成物をヘキサンに
溶解し、ろ過を行い溶媒を留去したのち、得られた反応
生成物をシリカゲルカラムにかけて精製し、無色透明オ
イル21.7g(収率80%)を得た。得られた生成物
は、IR及びNMRスペクトルにより、ノナデカメチル
ノナシロキサニルウンデシルグリセリルエーテル(7−
a)であることを確認した。
【0077】
【化12】
【0078】1 H-NMR〔δppm, CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm) 〕 0.00−0.18 (m,57H) Si-CH 3 0.48−0.64 (m,2H) Si-CH 2 1.20−1.42 (br,16H) -CH 2- 1.50−1.68 (m,2H) CH 2-CH2-O 3.40−3.58 (m,4H) CH 2-O 3.78−3.96 (m,1H) CH-OH 3.58−3.78 (m,2H) CH 2-OH 2.67−2.72 (d,1H) CH-OH 2.21−2.35 (dd,1H) CH2-OH
【0079】
【化13】
【0080】製造例2 製造例1と同様の方法により、ウンデカメチルペンタシ
ロキサニルウンデシルグリセリルエーテル(7−b)を
合成した(収率48%)。
【0081】
【化14】
【0082】IR (液膜, cm-1) 3406 (-OH) 2962, 2926, 2860 (C-H) 1260 (Si-Me) 1035, 801 (Si-O-Si)1 H-NMR〔δppm, CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm) 〕 −0.02−0.18 (m,33H) Si-CH 3 0.46−0.63 (m,2H) Si-CH 2- 1.17−1.42 (br,16H) -CH 2- 1.48−1.70 (m,2H) CH 2-CH2-O 3.38−3.59 (m,4H) CH 2-O 3.77−3.97 (m,1H) CH-OH 3.59−3.77 (m,2H) CH 2-OH 2.83−2.98 (br,1H) CH-OH 2.46−2.64 (br,1H) CH2-OH
【0083】
【化15】
【0084】製造例3 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml容二口フラスコ
に、α,ω−ジヒドロジメチルポリシロキサン(平均鎖
長20)30g(18.5mmol)、10−ウンデセニル
グリセリルエーテル11.8g(48.3mmol)、酢酸
カリウムの10%エタノール溶液0.95g(0.97
mmol)及びイソプロピルアルコール24gを仕込み、こ
れに塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.
26g(0.010mmol)を加え、加熱し昇温した。内
容物の温度を50℃に保ち、2時間攪拌した。溶媒を留
去したのち、減圧蒸留により未反応の10−ウンデセニ
ルグリセリルエーテルを留去することにより、褐色高粘
稠物を得た。この褐色高粘稠物を活性炭で処理し、無色
透明の高粘稠物35.0g(収率89.7%)を得た。
得られた生成物はIR及びNMRスペクトルにより、
α,ω−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキ
シ)ウンデシル〕ジメチルポリシロキサン(平均鎖長2
0)(7−c)であることを確認した。
【0085】
【化16】
【0086】 IR (液膜, cm-1) 3420 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1100, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H-NMR〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(7.28ppm) 〕 0.00 (br,約132H) Si-CH 3 0.57 (t,4H) Si-CH 2- 1.39 (br,32H) -CH 2- 1.47−1.70 (m,4H) CH 2-CH2-O 2.22 (br,2H) -CH2-OH 2.62 (br,2H) -CH-OH 3.30−3.59 (m,8H) CH 2-O 3.59−3.80 (m,4H) CH 2-OH 3.80−3.96 (m,2H) CH-OH
【0087】
【化17】
【0088】製造例4 (1) 冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml容二口フ
ラスコにα,ω−ジヒドロヘキサデカメチルオクタシロ
キサン32.8g(56.6mmol)及び1−デセン4.
0g(28.5mmol)を仕込み、これに塩化白金酸3.
0mg(5.8×10-3mmol)を加え、水浴下6時間攪拌
した。蒸留により無色透明液体11.0g(b.p.160
℃/0.005Torr)(収率54%)を得た。得られた
生成物はIR及びNMRスペクトルにより1−デシル−
15−ヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサンである
ことを確認した。 (2) 冷却管及び磁気攪拌子を備えた50ml容二口フ
ラスコに、(1)で合成した1−デシル−15−ヒドロ
ヘキサデカメチルオクタシロキサン10g(13.9mm
ol)、10−ウンデセニルグリセリルエーテル4.4g
(18.0mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶
液0.35g(0.36mmol)及びイソプロピルアルコ
ール10gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソプロ
ピルアルコール溶液0.093g(3.6×10-3mmo
l)を加え加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保
ち、40℃で3時間攪拌した。溶媒留去後、反応生成物
をシリカゲルカラムにかけて精製し、無色透明オイル1
1.8g(収率88%)を得た。得られた精製物はIR
及びNMRスペトクルにより15−デシルヘキサデカメ
チルオクタシロキサニルウンデシルグリセリルエーテル
(7−d)であることが確認された。
【0089】
【化18】
【0090】1 H-NMR〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(7.28ppm) 〕 −0.02−0.10 (m,48H) Si-CH 3 0.50 (t,4H) Si-CH 2- 0.87 (t,3H) -CH 3 1.24 (br,32H) -CH 2- 1.47−1.66 (m,2H) CH 2-CH2-O 2.32 (t,1H) CH2-OH 2.71 (d,1H) CH-OH 3.36−3.57 (m,4H) -CH 2-O 3.57−3.73 (m,2H) -CH 2-OH 3.73−3.90 (m,1H) CH-OH13 C-NMR 〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(77.2ppm) 〕 0.38, 1.25, 1.35 Si-CH3 14.3 -CH3 18.5 Si-CH2
【0091】
【化19】
【0092】 64.5 CH2OH 70.7 CHOH 72.1 CH 2CH2O 72.7 CHCH2O 製造例5 冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml容二口フラスコ
に式(7−e′)
【0093】
【化20】
【0094】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセ
リルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの1
0%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイ
ソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金
酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.
6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温
度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活
性炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10
−ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色高粘稠
物を得た。得られた生成物はIRはNMRスペクトルに
より下記の式で示される化合物(7−e)であることが
確認された。
【0095】
【化21】
【0096】 IR (液膜, cm-1) 3400 (-OH) 2968, 2932, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1096, 1022, 844 (Si-O-Si)1 H-NMR〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(7.28ppm) 〕 0.01 (s, 約237H) Si-CH 3 0.38−0.58 (m,10H) Si-CH 2- 1.10−1.41 (br,80H) -CH 2- 1.44−1.86 (m,10H) CH 2-CH2-O 3.30−3.55 (m,20H) CH 2-O 3.55−3.77 (m,10H) CH 2-OH 3.77−3.90 (m,5H) CH-OH 製造例6 製造例5と同様の方法により下記の式で示される化合物
(7−f)を合成した(収率97%)。
【0097】
【化22】
【0098】 IR (液膜, cm-1) 3420(-OH) 2968, 2932, 2860(C-H) 1264(Si-Me) 1096, 1026, 802 (Si-O-Si)1 H-NMR〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(7.28ppm) 〕 0.00 (s, 約390H) Si-CH 3 0.35−0.50 (m,8H) Si-CH 2 1.08−1.39 (br,64H) -CH 2- 1.39−1.62 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.96−2.29 (br,4H) CH2-OH 2.43−2.68 (br,4H) CH-OH 3.38−3.50 (m,16H) CH 2-O 3.50−3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70−3.86 (m,4H) CH-OH 製造例7 製造例5と同様の方法により下記の式で示される化合物
(7−m)を合成した(収率99%)。
【0099】
【化23】
【0100】 IR (液膜, cm-1) 3424 (-OH) 2964, 2928, 2860 (C-H) 1262 (Si-Me) 1090, 1034, 864, 798 (Si-O-Si)1 H-NMR〔δppm, CDCl3 中、CHCl3 基準(7.28ppm) 〕 0.00 (s, 約510H) Si-CH 3 0.34−0.55 (m,8H) Si-CH 2 1.02−1.38 (br,64H) -CH 2- 1.38−1.66 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.98−2.40 (br,4H) CH2OH 2.40−2.78 (br,4H) CH-OH 3.26−3.53 (m,16H) CH 2-O 3.53−3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70−3.88 (m,4H) CH-OH
【0101】実施例1 下記表1の組成の紫外線防御組成物を調製し、結晶の析
出について調べた。結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】実施例2 下記表2の組成の紫外線防御組成物を調製し、結晶の析
出について調べた。結果を表2に示す。
【0104】
【表2】
【0105】実施例3 下記表3の組成の紫外線防御組成物を調製し、結晶の析
出について調べた。結果を表3に示す。
【0106】
【表3】
【0107】なお、実施例1〜3に例示したすべての組
成物は使用感においても優れるものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(D) (A)次の一般式(1) (R1)mPh(COCH2COR2)n (1) 〔式中、R1は水酸基、炭素数1〜24のアルコキシ
    基、炭素数2〜24のアルケニルオキシ基又は(ポリオ
    キシアルキレン)オキシ基を示し、また2個のR1でα
    −メチレンジオキシ基を形成してもよく、n個の基−C
    OCH2COR2はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
    く、R2は炭素数2〜24の飽和若しくは不飽和の炭化
    水素基、炭素数1〜24のヒドロキシアルキル基、炭素
    数2〜24のアルコキシアルキル基、炭素数3〜24の
    アルケニルオキシアルキル基又は基 【化1】 (ここで、R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜24の炭化
    水素基を示すか、又はR 3とR4が一緒になって更に酸素
    原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成してもよい)
    を示し、Phはベンゼン核を示し、mは0〜4の整数を示
    し、nは1〜4の整数を示す。ただし、m+n≦6であ
    る〕で表わされるベンゾイルケトン誘導体又はその塩 (B)室温で液体である紫外線吸収剤 (C)ジメチルポリシロキサン (D)グリセリルエーテル変性シリコーン及び/又はメ
    チルフェニルシロキサンを含有する紫外線防御組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528377A (ja) * 2006-03-01 2009-08-06 イーエルシー マネージメント エルエルシー 透明なサンスクリーンジェル及びその使用方法
WO2021230143A1 (ja) * 2020-05-14 2021-11-18 信越化学工業株式会社 有機ケイ素化合物およびその製造方法

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