JPH05123554A - 気液接触装置およびオゾン水製造装置 - Google Patents

気液接触装置およびオゾン水製造装置

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JPH05123554A
JPH05123554A JP3288952A JP28895291A JPH05123554A JP H05123554 A JPH05123554 A JP H05123554A JP 3288952 A JP3288952 A JP 3288952A JP 28895291 A JP28895291 A JP 28895291A JP H05123554 A JPH05123554 A JP H05123554A
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liquid
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仁藏 長廣
Tokio Hori
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/10Mixing by creating a vortex flow, e.g. by tangential introduction of flow components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • B01F23/23Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な気泡により気体の逸散損失が少ない優
れた気液接触反応を行うこと。 【構成】 円柱状の気液接触槽1と、気液接触槽1に液
体を噴出し当該液体の噴流による負圧により気体を吸引
してこれを噴出液体と共に気液接触槽1に気泡として供
給するエゼクタ式ガスノズル9とを用い、エゼクタ式ガ
スノズル9が気液接触槽1の接線方向に噴射を行うよ
う、エゼクタ式ガスノズル9の取付方向姿勢を設定す
る。エゼクタ式ガスノズル9により気体の分散が行われ
るから、微細気泡が得られ、これによって気液の接触面
積が飛躍的に増加する。気液接触槽1にこれの中心軸線
周りの横旋回流が生じ、気泡はこの横旋回流に乗って気
液接触槽内を旋回するようになり、これにより気泡が気
液接触槽1の周壁に衝突する度合が低減され、また気液
接触槽1に滞留する時間が延長される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気液接触装置およびオ
ゾン水製造装置に関し、特に吸収等の気液接触反応のた
めの気泡塔式の気液接触装置およびオゾン水製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】気体中の成分を液中に溶解させる如き吸
収等の気液接触反応を行うための気液接触装置は従来よ
り種々の型式のものが開発、実用化されており、その一
つとして、気体を気泡として液中に噴出して気液接触を
行う気泡塔式の気相分散型の気液接触装置が知られてい
る。
【0003】気泡塔式の気液接触装置は、気液接触槽
(塔)内底部に配置されたエアーストンと称される多孔
質構造の気体分散器、散気管等より気体を液中に分散噴
出し、これによる気泡状態の気体と液体との接触により
吸収等の化学反応を行わしめるものである。この気液接
触装置に於いては、気液接触効率の向上のために、気泡
が細かいこと、気泡の槽内滞留時間が長いことを要求さ
れる。
【0004】例えば、オゾン水の製造は、従来、気液接
触槽(反応槽)内の底部に配置された多孔質構造の気体
分散器、散気管等よりオゾンガスを水中に分散噴出し、
気泡状態のオゾンガスと水との接触により、オゾンガス
を水中に溶解させることにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エアーストンと称され
る如き多孔質構造の気体分散器、散気管等より気体を液
中に分散噴出した場合に発生する気泡は、気泡径がミリ
メートル単位と巨大であり、このため気液の接触面積が
大きくならず高い気液接触効率が得られない。
【0006】このため所要の気液接触反応状態を得るた
めには、背の高い大型の気泡塔が必要になり、これは設
備費、運転費の高騰を招くことになる。
【0007】特に、従来の気液接触槽を用いたオゾン水
の製造に於いては、水に対するオゾンガスの溶解は極く
僅かであるためほとんどのオゾンガスが浮上逸散する問
題がある。この逸散オゾンガスは、オゾンガスの大気中
放出による障害の発生を回避するために、活性炭・触媒
等によるオゾンキラーにより分解処理して排出する必要
があり、逸散オゾンガス量が多いと、これの分解処理量
も多くなり、分解処理装置の負荷が大きくなる。
【0008】また気泡は気液接触槽の液中を上昇するに
従って気泡合体により大きくなり、気液の接触面積を更
に小さくすることになるから、従来は気液接触槽の中段
部に多孔板等による再分散器を設置することが行われて
いる。しかし多孔板等による気泡の再分散では、気泡は
あまり小さくならず、さほど気液接触効率を高めること
はできない。
【0009】本発明は、従来の気相分散型の気液接触装
置に於ける上述の如き問題点に着目してなされたもので
あり、その目的は、微細な気泡により高効率の気液接触
を行い、優れた気液接触反応のもとに気体の逸散損失が
少ない高性能気液接触装置およびこの気液接触装置を用
いたオゾン水製造装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、円柱状の気液接触槽と、前記気液接触槽に
液体を噴出し当該液体の噴流による負圧により気体を吸
引してこれを噴出液体と共に前記気液接触槽に気泡とし
て供給するエゼクタ式ガスノズルとを有し、前記エゼク
タ式ガスノズルは前記気液接触槽の接線方向に噴射を行
うよう取付方向姿勢を設定されていることを特徴とする
気液接触装置によって達成される。
【0011】本発明による気液接触装置に於いては、前
記気液接触槽の中心部にこれの軸線方向に延在する中心
棒体が固定配置されていてよく、更にはこの中心棒体の
上部にオバーフロー式の液取出し口が設けられていても
よい。
【0012】また前記エゼクタ式ガスノズルは前記気液
接触槽の高さ方向に多段に設けられていてもよい。
【0013】
【作用】上述の如き構成によれば、エゼクタ式ガスノズ
ルにより気体の分散が行われるから、気泡径が数十μm
単位の微細気泡が得られ、これによって気液の接触面積
が飛躍的に増加する。エゼクタ式ガスノズルからの液体
噴射により気液接触槽の中心軸線周りの横旋回流が生
じ、気泡はこの横旋回流に乗って気液接触槽内を旋回す
るようになる。これにより気泡が気液接触槽の周壁に衝
突する度合が低減され、また気液接触槽に滞留する時間
が延長される。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0015】図1及び図2は本発明による気液接触装置
の一実施例を示している。気液接触装置は、気液接触槽
(反応槽)1を有している。気液接触槽1は円形横断面
の円柱状をなしており、槽内には気液接触反応のための
液体Bが注入されている。この気液接触装置がオゾン水
製造装置として用いられる場合は、気液接触槽1の液体
Bは水であってよい。
【0016】気液接触槽1の中心部には、中心棒体3が
槽底部より軸線方向に延在する形態にて立設固定されて
いる。中心棒体3は筒体により構成され、上端近傍の所
定位置にオバーフロー式の液取出し口5が開口形成され
ている。中心棒体3は下端部にて気液反応液搬送管7と
連通接続されている。
【0017】気液接触槽1の周壁部の底部近傍にはエゼ
クタ式ガスノズル9が装着されている。エゼクタ式ガス
ノズル9は、噴射液体槽11に貯容された、気液接触槽
1内に注入された液体Bと同一又は異種の液体Aを噴射
し、この液体Aの噴流による負圧により気体を吸引して
これを噴出液体と共に気液接触槽1に気泡として供給す
る。このエゼクタ式ガスノズル7は、図2によく示され
ている如く、気液接触槽1の接線方向に噴射を行うよう
取付方向姿勢を設定されている。
【0018】噴射液体槽11には液体圧送ポンプ13が
設けられている。この液体圧送ポンプ13は、下端部に
フィルタ15を取り付けた液体汲み上げ管17より噴射
液体槽11の液体Aを吸引し、吸引した液体Aを加圧し
て液体圧送管19へ圧送する。液体圧送管19はエゼク
タ式ガスノズル9と接続され、途中には液体流量制御弁
21と圧力計23が取り付けられている。
【0019】液体流量制御弁21は可変絞り式の通常の
流量制御弁であってよく、これは、手動操作、あるいは
アクチュエータを用いて遠隔操作され、液体圧送管19
を流れる液体Aの流量を定量的に制御(換言すれば可変
設定)するようになっている。
【0020】液体流量制御弁21よりエゼクタ式ガスノ
ズル9側の液体圧送管19には、これにより分岐して液
体Aを噴射液体槽11に戻すための液体還流管25が接
続されている。液体還流管25の途中には液体圧力制御
弁27が取り付けらけている。
【0021】液体圧力制御弁27は、リリーフ圧を定量
的に可変設定できる設定圧可変型のリリーフ弁であって
よく、エゼクタ式ガスノズル9に与える液体Aの圧力を
定量的に制御するようになっている。
【0022】次に図3、図4を用いてエゼクタ式ガスノ
ズル9について説明する。エゼクタ式ガスノズル9はノ
ズル本体57を有しており、ノズル本体57には液体圧
送管19を接続されて液体Aを供給される液体通路59
が形成されている。ノズル本体57の先端側には液体ノ
ズル部材61が着脱可能に嵌合装着されており、液体ノ
ズル部材61の先端部にはノズル本体57の先端面中心
部より前方へ突出してノズル細管65が精密嵌合により
固定装着されている。ノズル細管65に形成された液体
噴孔63は、液体通路59と連通しており、液体通路5
9より液体Aを与えられて、これを前方へ噴出するよう
になっている。この場合、ノズル細管65の外径d1
0.6〜1.6mm、内径d2 、即ち液体噴孔63の口
径は0.3〜1.2mm程度であってよい。
【0023】ノズル本体57には吸引ガス通路67が形
成されており、吸引ガス通路67は一端にてニップル6
9によりガス吸引管29と接続されている。ノズル本体
57の円筒部外周にはノズル取付フランジ部72を有す
る筒状のアウタケース73がOリング75により気密状
態にて嵌合装着されている。吸引ガス通路67は他端に
てノズル本体57とアウタケース73との間に形成され
た環状通路76に連通している。環状通路76は、ノズ
ル本体57の液体ノズル部材装着部の周りに形成されて
ノズル本体57の先端面に開口した複数個の吸引ガス通
路77の各々と連通している。
【0024】ノズル本体57の先端部外周には、ガスノ
ズル位置決め用のスペーサリング81とシムリング83
がOリング79により気密に着脱可能に嵌合装着され、
更にキャップ状のガスノズル部材85が交換可能にねじ
係合により固定装着されている。ノズル本体57の先端
面とガスノズル部材85との間には吸引ガス通路77と
連通関係にある吸引ガス室86が形成されており、この
吸引ガス室86の中心部にノズル細管65がこれを横切
って延在されている。
【0025】ガスノズル部材85の先端部中央には吸引
ガス室86よりガスノズル部材85の先端面に開口した
ガス噴孔87が形成されている。ガス噴孔87は、ノズ
ル細管65の外側にこれと同心に形成され、液体噴孔6
3の軸心と同心位置にて液体噴孔63よりの液体噴出方
向に沿って延在する平行通路部89を備えている。この
平行通路部89の長さLは1〜6mm程度に設定され、
内径dgは0.8〜2.0mm程度に設定されてよい
(図4参照)。
【0026】上述の如き寸法設定によりノズル細管65
の外周面と平行通路部89の内周面との間にガスリング
層が形成され、このガスリング厚さδgは(dg−
1 )/2により決まり、これは0.1〜0.2mmの
範囲に設定される。また平行通路部89の始端に対する
ノズル細管65の先端の相対位置ΔLは0〜−6mm程
度に設定され、この調整は厚さが異なったシムリング8
3の交換により行われる(尚、ΔLの値が負であること
は、ノズル細管65の先端が、第4図において平行通路
部89始端の左側に位置することを意味し、ΔLの値が
正であることは、ノズル細管65先端が平行通路部89
始端の右側に位置することを意味する)。
【0027】上述のガス吸引管29は、図1に示されて
いる如く、オゾンガス等、気液接触反応のための気体の
供給源31と接続され、エゼクタ式ガスノズル9の吸引
ガス通路67にガスを供給するようになっている。ガス
吸引管29には、吸引ガス微少流量制御弁33が接続さ
れている。
【0028】吸引ガス微少流量制御弁33は、ニードル
弁等による微少可変絞りを有する流量制御弁等により構
成され、ガス吸引管29を流れる吹き込みガスの流量を
定量的に可変制御するようになっている。
【0029】次に上述の如き構成よりなる気液接触装置
の作用について説明する。
【0030】気液接触反応を行うに際しては、液体圧送
ポンプ13が運転され、これにより噴射液体槽11の液
体Aが加圧されて液体圧送管19へ圧送される。液体A
は液体流量制御弁21により流量を制御される。また液
体圧力制御弁27が液体Aの圧力に応じて開弁し、これ
により余剰の液体Aが液体還流管25を通って噴射液体
槽11に戻され、液体圧送管19の液体Aの圧力が液体
圧力制御弁27のリリーフ圧に応じて調整される。
【0031】これによってエゼクタ式ガスノズル9の液
体通路59には、液体流量制御弁21により流量を制御
され、また液体圧力制御弁27により圧力を調整された
液体Aが圧送される。従ってエゼクタ式ガスノズル9の
液体通路59に供給される液体Aの流量は液体流量制御
弁21の流量設定値に応じて定量的に可変設定され、ま
たこの液体Aの圧力は液体圧力制御弁27の設定リリー
フ圧に応じて定量的に可変設定されることになる。
【0032】エゼクタ式ガスノズル9の液体通路59に
供給された液体Aは、液体ノズル部材61内を通過して
ノズル細管65の液体噴孔63よりガス噴孔87へ向け
て高速噴出される。この液体Aの噴流束の外周部には液
体Aの噴出流速に応じて負圧が発生し、これによりガス
供給源31のガスが、吸引ガス微少流量制御弁33によ
り流量を制御されつつガス吸引管29を経て吸引ガス室
86より液体Aの噴流束の外周部に沿ってガス噴孔87
の平行通路部89内に吸い込まれる。そして、このガス
が、液体Aの噴流により剪断され、気泡径が数十μm単
位の微細な気泡となって液体Aと共に気液接触槽1内の
液体B中へ噴出する。
【0033】この場合、気泡径は、液体流量制御弁21
による液体Aの噴射流量と液体圧力制御弁27によるエ
ゼクタ式ガスノズル9に対する液体Aの供給圧及び、吸
引ガス微少流量制御弁33によるガス流量の少なくとも
一つの制御により適正値に可変設定される。本実施例に
よれば特に、前記吸引ガス微少流量制御弁33を絞るこ
とにより、小径の気泡を発生させることができる(すな
わち、吸引ガス微少流量制御弁33の開放度を小さくす
るにつれて気泡径を小さくすることができる)。
【0034】エゼクタ式ガスノズル9は、上述の如く気
液接触槽1の接線方向に噴射を行うよう取付方向姿勢を
設定されているため、このエゼクタ式ガスノズル9から
の噴流により、気液接触槽1内に、図2に矢印線Sによ
り示されている如く、気液接触槽1の中心軸線周りの横
旋回流、即ち中心棒体3の周りを旋回する液体Bの旋回
流が生じ、気泡はこの液体Bの旋回流に乗って気液接触
槽1内を旋回しつつ浮力により上昇するようになる。
【0035】これにより気泡が気液接触槽1の周壁に衝
突する度合(および気泡同士が衝突する度合)が低減さ
れて微細気泡径が小径のまま保たれ、また気液接触槽1
内に於ける気泡の流路長が単純浮上である場合に比して
延長されて気液接触槽1内に於ける気泡の滞留時間が延
長される。
【0036】この場合には、気泡径が数十μm単位の微
細気泡であることにより気液の接触面積が飛躍的に増加
すること、および、気泡が気液接触槽1の周壁に衝突す
る度合が少なく微細気泡状態を保たれること、並びに、
気泡が気液接触槽に滞留する時間が長いことにより、高
効率の気液接触が行われる。したがって又気体の逸散損
失が少ない気液接触反応が行われるようになる。また旋
回流による加速撹拌により気液境界面での濃度勾配が大
きくなり、このことによっても気液接触反応が活発にな
り、効率のよい気液接触反応が可能となる。
【0037】上述の如き作用下にて、中心棒体3はこれ
の周りを旋回する液体Bの旋回流およびこれに伴う気泡
の旋回流の旋回中心に於ける圧損をなくし、またこの旋
回流に対して整流作用を与え、エゼクタ式ガスノズル9
からの噴流による気液接触槽1内に於ける液体Bおよび
気泡の旋回流を健全で、強いものにする。
【0038】上述の如く、エゼクタ式ガスノズル9より
気液接触槽1内に液体Aが噴出されることにより、気液
接触槽1に於ける液体Bの液位が上昇する。これにより
気液接触槽1の上層部にあって充分に気液接触反応を受
けた液体Bが、中心棒体3の液取出し口5よりオバーフ
ロー式に中心棒体3内に流入し、これより気液反応液搬
送管7へ流れて外部に取り出される。
【0039】気液接触槽1内に於ける気泡の滞留時間
は、気液接触槽1内に発生する液体Bの旋回流に乗って
旋回する気泡の、軸線方向(即ち気泡上昇方向)の旋回
ピッチが小さいほど、気液接触槽1内に於ける旋回回数
が増え、これに応じて気液接触槽1内に於ける気泡流路
長が延長されることにより増大する。この気泡旋回ピッ
チは、気泡の旋回速度と液体Bの旋回速度との差により
気泡に作用する旋回方向、(換言すれば横方向)の力と
気泡に作用する浮力とにより決まり、横方向の力が強い
ほど気泡の浮上速度が遅くなって気泡旋回ピッチが小さ
くなる。
【0040】図5のグラフは、20℃の水中に空気の気
泡を発泡させた場合に、気泡に作用する横方向の速度と
気泡の浮上速度との関係を理論計算より求めた結果を示
している。このグラフより、横方向の力が強いほど気泡
の浮上速度が遅く、また気泡直径が小さいほど気泡の浮
上速度が遅くなることが解る。
【0041】気液接触槽1内に於ける気泡は、旋回する
に従ってこれに作用する横方向の力が低減するから、気
泡の旋回ピッチは、図6に模式的に示されている如く、
旋回するに従って、換言すれば気液接触槽1内を上昇す
るに従って増大することになる。尚図6に於て、符号P
1 〜P3 は各旋回流の旋回ピッチを示している。
【0042】気液接触槽1内に於ける気泡の滞留時間を
より一層長くして、気液接触反応の効率を上げる必要が
ある場合、あるいは気液接触槽1の小型化が要求される
場合は、図7に示されている如く、気液接触槽1にエゼ
クタ式ガスノズル9を多段に設ければよい。各段のエゼ
クタ式ガスノズル9はすべて、気液接触槽1の接線方向
に噴射を行うよう取付方向姿勢を設定される。
【0043】この場合には、エゼクタ式ガスノズル9の
設置個数の増加により気液接触槽1に於ける発生気泡数
が増加し、このことにより気液の接触面積が増加する。
【0044】また、この場合、気液接触槽1内を旋回す
る気泡は、その旋回上昇過程にて次段のエゼクタ式ガス
ノズル9よりの噴流により、旋回方向へ再付勢、再加速
される。これにより気泡に作用する横方向の力が気液接
触槽1の全域に亘って比較的大きい値に保たれ、気泡が
気液接触槽1内を旋回するに従って、旋回ピッチが大き
くなることがなくなり、気液接触槽1内に於ける気泡の
旋回回数が増加する。これにより、気泡の旋回回数の増
加に応じて気液接触槽1内に於ける気泡流路長が延長さ
れる。
【0045】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による気液接触装置によれば、エゼクタ式ガスノズルに
より気体の分散が行われるから、気泡径が数十μm単位
の微細気泡が得られ、これによって気液の接触面積が飛
躍的に増加し、またエゼクタ式ガスノズルの噴射方向か
らして気液接触槽にこれの中心軸線周りの横旋回流が生
じ、気泡はこの横旋回流に乗って気液接触槽内を旋回す
るようになり、これにより気泡が気液接触槽の周壁に衝
突する度合が低減され、また気液接触槽に滞留する時間
が延長されるから、高効率の気液接触が行われ、気体の
逸散損失が少ない優れた気液接触反応が行われるように
なる。
【0047】本発明による気液接触装置を用いてオゾン
水の製造を行うと、気体の逸散損失が少ないことから、
逸散オゾンガス量が少なくなり、これの活性炭、触媒等
によるオゾンキラーにより分解処理量が少なくするか
ら、逸散オゾンの分解処理装置の負荷が軽減され、オゾ
ンキラーの寿命が延長されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気液接触装置の一実施例を示すブ
ロック線図である。
【図2】本発明による気液接触装置に用いられる気液接
触槽の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明による気液接触装置に用いられるエゼク
タ式ガスノズルの一実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明による気液接触装置に用いられるエゼク
タ式ガスノズルの噴孔部の拡大縦断面図である。
【図5】水中に空気の気泡を発泡させた場合に気泡に作
用する横方向の速度と気泡の浮上速度との関係を理論計
算より求めた結果を示すグラフである。
【図6】気液接触槽内に於ける気泡の旋回状態を模式的
に示す説明図である。
【図7】本発明による気液接触装置の他の実施例を示す
ブロック線図である。
【符号の説明】
1 気液接触槽 3 中心棒体 5 液取出し口 9 エゼクタ式ガスノズル 13 液体圧送ポンプ 21 液体流量制御弁 27 液体圧力制御弁 33 微少流量制御弁 57 ノズル本体 61 液体ノズル部材 63 液体噴孔 65 ノズル細管 85 ガスノズル部材 87 ガス噴孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の気液接触槽と、前記気液接触槽
    に液体を噴出し当該液体の噴流による負圧により気体を
    吸引してこれを噴出液体と共に前記気液接触槽に気泡と
    して供給するエゼクタ式ガスノズルとを有し、前記エゼ
    クタ式ガスノズルは前記気液接触槽の接線方向に噴射を
    行うよう取付方向姿勢を設定されていることを特徴とす
    る気液接触装置。
  2. 【請求項2】 前記気液接触槽の中心部にこれの軸線方
    向に延在する中心棒体が固定配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の気液接触装置。
  3. 【請求項3】 前記中心棒体の上部にオバーフロー式の
    液取出し口が設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載の気液接触装置。
  4. 【請求項4】 前記エゼクタ式ガスノズルが前記気液接
    触槽の高さ方向に多段に設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の気液接触装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の何れかの気液接
    触装置を用い、エゼクタ式ガスノズルより水と共にオゾ
    ンガスを気液接触槽の水中に噴出することを特徴とする
    オゾン水製造装置。
JP3288952A 1991-11-05 1991-11-05 気液接触装置およびオゾン水製造装置 Expired - Lifetime JPH0747114B2 (ja)

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